JPS63196751A - 不織布用ポリエステルバインダ繊維 - Google Patents

不織布用ポリエステルバインダ繊維

Info

Publication number
JPS63196751A
JPS63196751A JP62025482A JP2548287A JPS63196751A JP S63196751 A JPS63196751 A JP S63196751A JP 62025482 A JP62025482 A JP 62025482A JP 2548287 A JP2548287 A JP 2548287A JP S63196751 A JPS63196751 A JP S63196751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
polyester
nonwoven fabric
paper
dry heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP62025482A
Other languages
English (en)
Inventor
幹雄 田代
嘉津 睦夫
坂下 信雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP62025482A priority Critical patent/JPS63196751A/ja
Publication of JPS63196751A publication Critical patent/JPS63196751A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、不織布用ポリエステルバインダ繊維に関し、
特に、高い熱圧加工紙強力をもつ湿式不織布を製造する
のに適し、更には、抄上げ紙強力を向上させ、繊維脱落
を減少させると共に、薄物抄紙が可能なポリエステルバ
インダ繊維に関する。
(従来の技術) ポリエステル不織布の製造において、通常のポリエステ
ル延伸糸に未延伸のポリエステル繊維を配合し、不織布
となした後、熱圧加工して紙状構造体を製造することは
、米国特許2836576号明細書、特公昭49−88
09号公報で知られている。
しかしながら、通常の未延伸ポリエステル繊維をバイン
ダとして使用し、特に湿式不織布用のバインダとして使
用する場合は、不織布本来の高い引裂強力を得ることが
できず、その物性挙動は不織布というよりもむしろ天然
パルプを抄造して得られる紙の挙動に近く、風合がペー
パーライクなものとなって、使用範囲が掻めてせまく限
定されてしまうという欠点がある。
かかる従来の不織布用バインダの欠点を改良するために
、複屈折率が0.006〜Q、 03、単糸繊度が1.
3デニール以下のポリエチレンテレフタレート繊維を不
織布用のバインダとして使用することが提案されている
(特開昭57−139554号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、特開昭57−139554号公報に記載されて
いる不織布用ポリエステルバインダでも、抄上げ紙強力
が低くて、薄物不織布の抄紙が困難で、繊維の脱落が多
く、熱圧加工紙強力が低いために使用範囲が限定され、
更には、高い熱圧加工温度で熱圧加工する必要があるた
めにプレスローラの寿命が短くなるという問題がある。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解消し、抄
上げ紙強力を向上させ、繊維脱落を減少させると共に、
薄物抄紙を可能ならしめ、熱圧加工紙強力を高め、更に
は熱圧加工温度を下げることによってプレスローラ寿命
を長くさせることのできる不織布用ポリエステルバイン
ダ繊維を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、ポリエステルバインダ繊維の軟化点を低下さ
せると共に、90℃の乾熱収縮率を60%以上、乾熱下
での結晶化開始温度を100℃以上とすればよいことを
見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、複屈折率0.004〜0.03、軟化
点240℃以下、90℃の乾熱収縮率60%以上、乾熱
下での結晶化開始温度100℃以上のポリエステル繊維
よりなることを特徴とする不織布用ポリエステルバイン
ダ繊維である。
本発明のバインダに用いられるポリエステル繊維は、紡
糸工程を経ただけで延伸工程を経ていない繊維であるが
、その複屈折率は0.004〜0.03の範囲にあるこ
とが必要である。複屈折率が0.004未満では、得ら
れた不織布の風合が悪化しペーパーライクな不織布にな
ってしまう。一方、複屈折率が0.03を越えると、バ
インダ効果が低下し、得られた不織布の強力が極めて低
くなってしまう。
また、本発明のポリエステルバインダ繊維は、軟化点が
240℃以下であることが必要である。軟化点が240
℃を越えると、不織布の主体繊維を熱劣化させないよう
な熱圧加工温度では十分な接着強力か得られず、使用中
に毛羽が出易く、繊維の脱落が多くなる。一方、接着強
力を高めようとして熱圧加工温度を高くすると、エネル
ギーコストが高くなるだけでなく、不織布の主体繊維が
熱劣化し、プレスローラ(木綿製)の寿命も短くなって
しまう。
更に、本発明のポリエステルバインダ繊維は、90℃の
乾熱収縮率が60%以上、乾熱下での結晶化開始温度が
100℃以上であることが不可欠である。
この条件を満足しない場合は、十分な抄上げ紙強力が得
られない。
本発明のポリエステルバインダ繊維を得るには、8〜3
0モル%、特に好ましくは10〜25モル%のイソフタ
ル酸を共重合してなるポリエチレンテレフタレート・イ
ソフタレートを溶融紡糸し、その際の紡糸速度、紡糸冷
却条件等を適宜調節することによって得ることができる
。ポリエチレンテレフタレート・イソフタレートの極限
粘度は、0.5〜0.8程度のものが通常用いられ、艶
消剤、帯電防止剤、防炎剤等を添加してもよい。
本発明のポリエステルバインダ繊維は、乾式不織布、ス
パンボンド不織布、湿式不織布など、あらゆる不織布の
バインダとして使用することができるが、このバインダ
の特性を最も有効に利用できるのは湿式不織布である。
この場合、ポリエステルバインダ繊維は繊維長1〜25
mの短繊維として利用され、特に繊維長2〜15龍の短
繊維として好ましく利用される。また、ポリエステルバ
インダ繊維の単糸繊度は、熱圧加工紙強力を向上させる
うえで、1.3デニール以下であることが好ましく、0
.5デニ一ル以上であることが望ましい。
不織布製造の際に用いるバインダ繊維の量は、不織布主
体繊維に対して10〜90重量%が好ましく、特に20
〜some%が好ましい。
本発明のバインダ繊維は、ポリエステル、ナイロン、ポ
リアクリロニトリル、ポリプロピレンなどの有機繊維、
ガラス繊維、炭素繊維、セラミッり繊維、アスベストな
どの無機繊維、あるいはこれらの混合物を主体とする不
織布の製造に用いられる。
本発明のバインダを均一に混合して得られる不織布は、
更に熱圧加工して、充填率0.1〜0.9、好ましくは
0.3〜0.8となるように成型される。
なお、本発明のポリエステルバインダ繊維は、中実、中
空、異形等任意の形状をとることができ、更には、サイ
ドバイサイド型あるいはシースコア型の複合繊維として
もよい。
本発明におけるポリエステルバインダ繊維の複屈折率、
軟化点、90℃の乾熱収縮率及び乾熱下での結晶化開始
温度は、次の方法によって測定したものである。
(1)複屈折率 Na光源を用い、偏光顕微鏡の光路にベレソク(Ber
ek)コンベンセータを挿入し、α−ブロムナフタリン
中で測定する。
(2)軟化点 プレパラートの間に、サンプルチップ(例えば縦4II
l111×横41Ill×高さ2++v)をはさみ、上
方から10gの荷重をかけた状態で、N8雰囲気中にて
昇温速度20℃/分で昇温した際に、サンプルチップが
軟化して変形しはじめる時の温度を求め、その値を軟化
点とする。
(3)90℃の乾熱収縮率 全繊度が2.000〜3.000デニール、長さが約3
0allとなるように採取した試験サンプルを、熱風循
環式乾燥機により90℃±1℃で30分間処理して、処
理前後のサンプルの長さを100gの荷重下で測定し、
下記式から乾熱収縮率を測定する。
乾熱収縮率(%) 上記測定を5回繰り返し、その平均値をもって乾熱収縮
率とする。
(4)乾熱下での結晶化開始温度 全繊度が2.000〜3.000デニール、長さが約3
0(2)となるように採取した試験サンプルを、それぞ
れ熱風循環式乾燥機により、90℃、95℃、100℃
・・・・・・となるように5℃間隔の温度で30分間処
理し、各処理サンプル及び未処理サンプルの比重を密度
勾配管で測定する。各処理温度毎に実験を3回繰り返し
、その平均値を求める。
比重を縦軸、処理温度を横軸にとって、上記平均値をグ
ラフにプロットし、各点を結んだ曲線から、比重が未処
理サンプルの場合よりも0.005だけ高くなったとき
の処理温度をもって結晶化温度とする。
(作用) 本発明のポリエステルバインダ繊維は、軟化点が240
℃以下と低いため、低い熱圧加工温度で十分な接着強力
を得ることができる。
更に、90℃の乾熱収縮率が60%以下であるため、抄
紙上りの湿った不織布を乾燥する際に、バインダ繊維が
十分に変形、安定化し、高い抄上げ紙強力が得られる。
しかも、乾熱下での結晶化開始温度が100℃以上であ
るため、バインダ繊維が結晶化する前に収縮、安定化す
ることになり、十分な抄上げ紙強力が得られる結果とな
る。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜5.比較例1〜3 単糸繊度0.5デニール、繊維長511のポリエチレン
テレフタレート延伸短繊維1.5gと、イソフタル酸共
重合割合及び紡糸条件を変更することによって得た、複
屈折率、軟化点、90℃の乾熱収縮率、乾熱下での結晶
化開始温度の異なる種々の未延伸ポリエチレンテレフタ
レート・イソフタレート短繊維各1.5gを51の水に
分散した後、20cm×250のワイヤーメツシュを持
つ角型抄紙機で抄紙し、ドラム型乾燥機を用いて120
℃で5分間乾燥し、目付50g/rdの湿式不織布を得
た。得られた湿式不織布を表面温度200℃、線圧20
0kg/cm、速度5m/分でカレンダ熱圧加工した。
カレンダ加工前の不織布の強力(抄上げ紙強力)及びカ
レンダ加工後の強力(熱圧加工紙強力)、風合は次表に
示す通りであった。
以上の結果から明らかなように、本発明のバインダによ
れば、抄上げ紙強力、熱圧加工紙強力共に高く、カレン
ダ加工後の風合も良好である(実施例1〜5)が、複屈
折率が0.004未満(比較例1)では、風合が悪化し
、0.03を越える(比較例2)と、紙強力が低くなる
。また軟化点が240℃よりも高く、90℃の乾熱収縮
率が60%未満、乾熱下での結晶化開始温度が100℃
以下の場合(比較例3)は、十分な抄上げ紙強力が得ら
れない。
比較例4 比較例3において、カレンダ熱圧加工温度を240℃に
高めたところ、熱圧加工紙強力は4.21kg/15n
と向上したが、主体繊維であるポリエチレンテレフタレ
ート繊維が熱劣化して着色し、更にプレスローラの寿命
が比較例3の場合の20日がら3日へと悪化した。
(発明の効果) 本発明によれば、抄上げ紙強力を向上させ、繊維脱落を
減少させると共に、薄物抄紙を可能ならしめ、熱圧加工
紙強力を高め、風合を向上させ・更には熱圧加工温度を
下げることによって、プレスローラ寿命を延長させるこ
とができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.複屈折率0.004〜0.03、軟化点240℃以
    下、90℃の乾熱収縮率60%以上、乾熱下での結晶化
    開始温度100℃以上のポリエステル繊維よりなること
    を特徴とする不織布用ポリエステルバインダ繊維。
  2. 2.ポリエステル繊維が、8〜30モル%のイソフタル
    酸を共重合してなるポリエチレンテレフタレート・イソ
    フタレートである特許請求の範囲第1項記載の不織布用
    ポリエステルバインダ繊維。
  3. 3.ポリエステル繊維の単糸繊度が1.3デニール以下
    である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の不織布用
    ポリエステルバインダ繊維。
JP62025482A 1987-02-05 1987-02-05 不織布用ポリエステルバインダ繊維 Withdrawn JPS63196751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62025482A JPS63196751A (ja) 1987-02-05 1987-02-05 不織布用ポリエステルバインダ繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62025482A JPS63196751A (ja) 1987-02-05 1987-02-05 不織布用ポリエステルバインダ繊維

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63196751A true JPS63196751A (ja) 1988-08-15

Family

ID=12167269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62025482A Withdrawn JPS63196751A (ja) 1987-02-05 1987-02-05 不織布用ポリエステルバインダ繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63196751A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000096417A (ja) * 1998-09-11 2000-04-04 Unitika Ltd 成形用長繊維不織布、その製造方法、同不織布を用いてなる容器形状品
JP2012031525A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Nippon Ester Co Ltd 湿式短繊維不織布
US10253434B2 (en) * 2014-03-31 2019-04-09 Kuraray Co., Ltd. Polyester binder fibers

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50142866A (ja) * 1974-05-02 1975-11-17
JPS5331977A (en) * 1976-09-06 1978-03-25 Sony Corp Production of insulated gate type field effect transistors
JPS57139554A (en) * 1981-02-23 1982-08-28 Teijin Ltd Polyester binder for non-woven fabric
JPS59157366A (ja) * 1983-02-21 1984-09-06 ユニチカ株式会社 透水性、湿潤抑制性長繊維不織布
JPS59199815A (ja) * 1983-04-21 1984-11-13 Toray Ind Inc ポリエステル繊維の製造方法
JPS59223311A (ja) * 1983-05-27 1984-12-15 Kuraray Co Ltd ポリエステル系バインダ−繊維

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50142866A (ja) * 1974-05-02 1975-11-17
JPS5331977A (en) * 1976-09-06 1978-03-25 Sony Corp Production of insulated gate type field effect transistors
JPS57139554A (en) * 1981-02-23 1982-08-28 Teijin Ltd Polyester binder for non-woven fabric
JPS59157366A (ja) * 1983-02-21 1984-09-06 ユニチカ株式会社 透水性、湿潤抑制性長繊維不織布
JPS59199815A (ja) * 1983-04-21 1984-11-13 Toray Ind Inc ポリエステル繊維の製造方法
JPS59223311A (ja) * 1983-05-27 1984-12-15 Kuraray Co Ltd ポリエステル系バインダ−繊維

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000096417A (ja) * 1998-09-11 2000-04-04 Unitika Ltd 成形用長繊維不織布、その製造方法、同不織布を用いてなる容器形状品
JP2012031525A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Nippon Ester Co Ltd 湿式短繊維不織布
US10253434B2 (en) * 2014-03-31 2019-04-09 Kuraray Co., Ltd. Polyester binder fibers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880000381B1 (ko) 벌크성 부직포의 제조방법
JP2610408B2 (ja) 成型性の不織シート及びその製造方法
RU2692845C1 (ru) Пламегасящее нетканое полотно
JPH0219223B2 (ja)
JPS63135549A (ja) 不織布の製造方法
KR20070116279A (ko) 열에 의해서 결합된 부직포 재료
US20140187115A1 (en) Polyphenylene sulfide fiber and nonwoven fabric
US4403094A (en) Deep-dyeable polyester fiber
JP7412566B2 (ja) 湿式不織布及びこれを含む物品
JPS63196751A (ja) 不織布用ポリエステルバインダ繊維
JP3128326B2 (ja) 水溶性シート及びその製造方法
JP6723758B2 (ja) ポリフェニレンサルファイド繊維を含有する不織布の製造方法
JP2003138424A (ja) ポリエステル系バインダー繊維
JPH02216295A (ja) 高強力ポリエステル繊維紙の製造方法
KR101483368B1 (ko) 열안정성과 기계적 물성이 우수한 장섬유 니들펀칭 부직포 및 그 제조방법
JP3468982B2 (ja) 吸湿吸水性繊維および繊維製品
JPH032965B2 (ja)
JP4645945B2 (ja) ポリアクリロニトリル系透明シートおよびその製造方法
JP2003342831A (ja) 吸水性アクリル繊維及びその製造方法並びに該繊維を含有する繊維構造物
JPS61282500A (ja) ポリエステル繊維紙
JP4031435B2 (ja) 抄紙用ポリエステルバインダー繊維
JPS60194159A (ja) ポリエステル長繊維不織布およびその製造法
JPH03137260A (ja) 耐熱性不織布の製造方法
JPS60259664A (ja) 繊維シ−ト状物
JPS60199958A (ja) 弾性を有する嵩高性不織布

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees