JPS63196229A

JPS63196229A - 組合せ式食品とこの食品の印刷方法

Info

Publication number: JPS63196229A
Application number: JP62028759A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Morishita; 森下　武司; Toshio Kobayashi; 俊雄小林; Yoshiichirou Takagi; 高木　嘉一朗
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1987-02-09
Filing date: 1987-02-09
Publication date: 1988-08-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、結婚式用祝品等に用いる組合せ式食品と、
この食品に対する印刷方法に関するものである。

〔従来の技術およびその問題点〕

例えば、結婚式用の祝品としてチョコレートを用い、こ
のチョコレートの表面に新郎、新婦の写真や似顔絵等を
印刷した祝品を製作し、この祝品を出席者や知人、友人
にくばることが考えられている。

このような祝品は、アイデアとして斬新なものであり、
非常によろこばれると考えられるが、以下に述べる理由
によって商品化が困難であった。

■チョコレートは油性であり、水性食品インキがのり難
く、鮮明な印刷を得るのが困難であり、印刷の強度も弱
いため、商品的価値の向上が望めない。

■印刷ミスが生した場合、材料のロス発生が大きく、コ
スト的に採算が合わなくなる。

■結婚式用の場合、注文数の増減が多く、しかも式の前
日に決まることがあり、数の増減に対して簡単に対応す
ることができない。

■新部、新婦の写真や似顔絵が印刷されていると、これ
を食べるのに抵抗゛をもつ場合がある。

〔発明の目的〕

この発明は、上記のような各問題点を解決するためにな
されたものであり、鮮明な印刷によって商品的価値が高
く、材料のロス発生を少なくして経済性の向上を図るこ
とができ、結婚式用祝品や印刷表面処理食品としての製
品化を実現することができる組合せ式食品と、この食品
に対する印刷方法とを提供することが目的である。

〔問題点を解決するための手段〕

上記のような問題点を解決するため、この発明は、複数
の食品成形物の組合せによって構成され、少なくとも一
つの食品成形物の表面に印刷等の表示部を設けたもので
ある。

〔作用〕

分離が自在となるよう組合せる複数の食品成形物をチョ
コレートで形成し、少なくとも一つの食品成形物の表面
を微細な粗面にし、この粗面上に印刷等の手段で新部、
新婦の写真や似顔絵の如き表示部を設け、結婚用祝品と
するものであり、表示部を設けた食品成形物は食べても
よいしそのまま記念として残しておくことができる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図と第２図のように、組合せ式食品１は、分離が自
在となるよう組合せる複数の食品成形物ｉａ、ｌｂによ
って構成され、少なくとも一つの食品成形物１ａの表面
に印刷等の表示部２が設けられ、この組合せ式食品１は
、例えば包装容器３内に収納し、結婚式用の祝品とする
ものである。

上記食品成形物１ａ、１ｂに用いる食品としては、例え
ばチョコレート、マジパン、センベイ、餅、ビスケット
、クツキー、キャンデー、チューインガム、落雁等、特
定されないと共に、組合せは同種、異種の選択が自由に
行なえる。

なお、使用する食品において、チョコレートとは、チョ
コレート、チョコレート菓子、準チョコレート、準チョ
コレート菓子、チョコレート類似菓子の総称であり、キ
ャンデーとは、砂糖、水飴等をにつめて作る飴菓子の総
称であり、ヌガー、ドロップ、キャラメルやその他のも
のである。

前記組合せ式食品１における食品成形物１ａ、１ｂの組
合せ方法は、図示の場合、ベースとなる食品成形物１ｂ
の上面中央部にハート形の凹部４を設け、表示部２を施
した食品成形物１ａをこの凹部４内に納まるように形成
し、着脱できるようにしたが、凹部４に代えて貫通孔に
したり、複数の独立した食品成形物を平面的に並べるよ
うにしてもよく、食品材料の選択と組合せ及び着脱構造
は、価格の調整や商品価値の向上等によって適宜選べば
よい。

前記食品成形物１ａの表面に施す表示部２は、結婚式の
祝品として最も適した新部、新婦の写真や似顔絵であり
、可食性材料を用いた印刷や手書きの手段によって施さ
れる。

上記表示部２は、食品成形物１ａに対して直接施しても
よいと共に、可食性フィルム、例えばプルラン、オブラ
ート、ゼラチン等に印刷や手書きを施し、このフィルム
を食品成形物１ａ上に貼付けるようにしてもよい。

次に、食品成形物１ａの好ましい材料としてチョコレー
トを用い、その表面に印刷を施す場合を例にとって印刷
の方法を具体的に説明する。

先ず、チョコレートを用いて形成した食品成形物１ａの
表面を微細な粗面５に形成し、第３図の如（、この粗面
５上に表面処理層６を設け、次に表面処理Ｎ６上に表示
部２を印刷する。

チョコレートは油性であり、その表面は一般的に鏡面状
に仕上げられるため、通常の水性インキでは漏れ性及び
接着性等が悪く、鮮明で付着強度のよい印刷を施すこと
が困難であり、湿度や摩擦等によって簡単に消失するこ
とになる。

これに対し、チョコレートの表面を微細な粗面５に形成
すると、水性インキで直接印刷を施してもインキの付着
性が良くなり、強固な印刷面が得られる。

チョコレートの表面に設ける粗面５は、ブラシ、筆、た
わし、布等を用い、表面をかるくこすってやれば簡単に
形成することができ、また、溶融したチョコレートを成
形型に流し込んで成形するとき、型のチョコレート表面
になる部分に予め微細な凹凸を付けておいて成形するよ
うにしてもよい。

上記粗面５における微細な傷とは、深さが０．０１〜０
．１ｍｍの範囲で長さが無制限である。０．１ｍ以上の
深さであると、インキの付着強度や濡れ性は良いが、表
面が荒すぎて商品的価値を著しく落としてしまう。

また、深さが０．０１ｍｍ以下であると、インキの付着
強度や濡れ性を良くする改善効果が生じない。

次に、表面処理層６は、チョコレートに対する水性イン
キの付着性を一段と強化させ、鮮明な印刷による商品的
価値を向上させるためのものであり、使用する材料とし
てはシェラツク樹脂のアルコール溶液を例示することが
できる。

シェラツク樹脂のアルコール溶液は特に限定されないが
、味と臭いの関係からアルコールに対してシェラツク樹
脂を５〜３０％の範囲内とし、この範囲内においてロジ
ンを加えることも可能であり、また、アルコールは同価
のものでもよく、必要に応じてエステル等を含有しても
よい、また、上記濃度とは関係なく、厚さを０．１〜１
０μにしてもよい。

上記シェラツク樹脂のアルコール溶液は、ｐＨ３〜８が
好ましいが特にこれから外れてもかまわないと共に、酸
性、中性、アルカリ性の何れでもよく、このアルコール
溶液とチョコレートのなじみを良くするため、必要であ
れば界面活性剤を添加してもよい。

また、チョコレート上に表示２を形成する手段としては
、手書きのほか、通称タコ印刷といわれるような、ゼラ
チン、シリコーンゴム、ウレタン樹脂等を転写体とする
凹版印刷を採用することができ、更にスクリーン印刷等
の他の印刷手段を適宜用いることができる。

この発明の組合せ式食品を製造するには、所定の食品を
用いて複数の食品成形物１ａ、１ｂを形成し、少なくと
も一つの食品成形物１ａの表面に手書きや印刷によって
、新部新婦の似顔絵や写真から成る表示部２を設け、所
定の食品成形物１ａ、１ｂを組合せた状態で包装容器３
内に収納し、第１図と第２図のように、結婚式用の祝品
とする。

組合せ式食品１はその全てを食することができるが、新
部新婦の写真や似顔絵の施されている食品成形物１ａは
記念のために保存しておくようにしてもよい。

特に、食品成形物１ａにチョコレートを用い、その表面
を微細な粗面にした後、粗面上に直接もしくは表面処理
Ｎ６を介して印刷を施すようにすると、付着強度の優れ
た鮮明な印刷表示部２が得られ、商品的価値の高い結婚
用祝品が得られることになる。

〔効果〕

以上のように、この発明は上記のような構成であるので
、以下に示す効果がある。

（Ｉ）複数の食品成形物の組合せによって構成され、少
なくとも一つの食品成形物の表面に印刷等の表示部を設
けたので、組合せの選択によって、目的や価格に応じた
結婚式用の祝品を製作することができる。

（ＩＩ）複数の食品成形物の組合せにより、印刷ミスが
生じた場合にも材料ロスを最小限におさえることができ
る。

（ＩＩＩ）表示部を設けた食品成形物を余分に作ってお
くことにより最小限の経済的ロスで数の増大に対して簡
単に対処することができる。

（ＩＶ）表示部を設けた食品成形物をを記念として残し
ておくことができ、新部新婦の写真が印刷されている場
合でも、結婚式の祝品として全く抵抗なく受入れられる
。

（Ｖ）材料にチロコレートを用い、その表面を粗面にし
て印刷を施すようにすると、インキの付着性が良くなり
、チョコレート製造工程中の湿度対策にもなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る組合せ食品の一例を示す要部切
欠平面図、第２図は同上の縦断面図、第３図は印刷部分
の拡大断面図である。１・・・・・・組合せ式食品、ｌａ、ｌｂ・・・・・・
食品成形物２・・・・・・表示部、４・・・・・・凹部
、Ｓ・・・・・・粗面、６・・・・・・表面処理層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）複数の食品成形物の組合せによって構成され、少
なくとも一つの食品成形物の表面に印刷等の表示部を設
けた組合せ式食品。
（２）組合せる複数の食品成形物が同種類の食品を用い
て形成されている特許請求の範囲第１項に記載の組合せ
式食品。
（３）組合せる複数の食品成形物が異種類の食品を用い
て形成されている特許請求の範囲第１項に記載の組合せ
式食品。
（４）食品成形物の表面に設けた表示部が、印刷等を施
した可食性フィルムの貼付けによって形成されている特
許請求の範囲第１項に記載の組合せ式食品。
（５）複数の食品成形物の組合せによって組合せ式食品
を構成し、少なくとも一つの食品成形物をチョコレート
で形成し、このチョコレートの表面を微細な粗面とし、
この粗面上に印刷を施すことを特徴とする組合せ式食品
の印刷方法。
（６）チョコレートの粗面に対する印刷が、シエラック
樹脂等により予め設けた表面処理層の上に施される特許
請求の範囲第５項に記載の組合せ式食品の印刷方法。