JPS6319589B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6319589B2
JPS6319589B2 JP61295679A JP29567986A JPS6319589B2 JP S6319589 B2 JPS6319589 B2 JP S6319589B2 JP 61295679 A JP61295679 A JP 61295679A JP 29567986 A JP29567986 A JP 29567986A JP S6319589 B2 JPS6319589 B2 JP S6319589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
metal
atmosphere
treatment
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP61295679A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62151554A (ja
Inventor
Reohorudo Kyaburera Arujandoro
Furanshisu Kaanaa Jon
Arubin Miraa Robaato
Pierantotsutsui Ronarudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Products and Chemicals Inc
Original Assignee
Air Products and Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Air Products and Chemicals Inc filed Critical Air Products and Chemicals Inc
Publication of JPS62151554A publication Critical patent/JPS62151554A/ja
Publication of JPS6319589B2 publication Critical patent/JPS6319589B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C10/00Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces
    • C23C10/28Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces using solids, e.g. powders, pastes
    • C23C10/34Embedding in a powder mixture, i.e. pack cementation
    • C23C10/36Embedding in a powder mixture, i.e. pack cementation only one element being diffused
    • C23C10/44Siliconising
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C10/00Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces
    • C23C10/02Pretreatment of the material to be coated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C10/00Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces
    • C23C10/06Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces using gases
    • C23C10/08Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces using gases only one element being diffused
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C10/00Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces
    • C23C10/60After-treatment

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は金属表面に拡散被覆を形成する方法に
関するものであり、特に、シリコン拡散被覆を形
成する方法に関するものである。 (従来の技術) 従来技術において、高温の反応性雰囲気にさら
される物体が、反応性雰囲気及び/又は高温にさ
らされる金属物品の表面に金属シリコン又は酸化
ケイ素の被覆を沈着させることによつて、基材に
比較して比較的不活性にされ得ることは知られて
いる。酸化ケイ素は融点が高く、普通の大部分の
雰囲気系に対して不活性であり、触媒活性をほと
んどもたないことから、この被覆を設けることは
望ましいことである。酸化ケイ素が触媒活性をほ
とんどもたないことは、エチレンを生産する炭化
水素蒸気分解装置といつた応用分野に極めて価値
がある。熱交換器の管に炭素の沈着を起こすと思
われる二次的反応は、そのような反応器の露出金
属表面に酸化ケイ素被覆を設けることによつて最
低限となる。 シリコン富化被覆かシリカ被覆を形成するよう
に、金属にシリコン拡散表面を形成する方法は多
数知られていて、利用することができる。これら
の方法は次の通りである: 1 溶融金属浴又は溶融塩浴; 2 パツクセメント法:これはパツク固形物とガ
スとの反応によりその場で揮発性シリコン化合
物を生成することによつてシリコンを金属へ移
行させるものである; 3 スラリー/焼結法:この方法によりシリコン
含有粉末が金属に塗布され、乾燥され、焼結さ
れてシリコン被覆を形成する。この部類では、
シリカ被覆はゾル又はゾルゲルといつたシリカ
固形物の沈着と焼結によつて形成される。 4 ガス状又は気化シリコン化合物からシリコン
を化学的に気相成長させる方法; 5 ガス状のシリコン及び酸素源からシリカを化
学的に気相成長させる方法; 6 溶融霧化したシリコン含有材料を金属基材へ
溶射する方法; 7 シリコンのイオン注入; 8 シリコン又は酸化ケイ素を物理的に気相成長
させる方法。 (発明が解決しようとする問題点) シリコンの化学的気相成長法は多くの理由から
最も望ましい方法の一つであり、その理由として
は、基材が均一に被覆される;使用温度が比較的
低く、シリコン拡散層の形成が選択できる;処理
後の部品の浄化が最低である;高真空を必要とし
ない;部品は連続処理を受け易い;表面浄化と後
処理が容易であるといつた要因が挙げられる。特
に、シラン(SiH4)は水素とシリコンのみを有
するガスであり、したがつて、その他のガス状又
はガス化シリコン化合物に起因する処理装置の腐
食といつた問題又は塩化物による基材の揮発及び
炭素沈着と酸化ケイ素の形成といつた、拡散被覆
の形成を妨害するその他の反応が回避できるの
で、シリコンの魅力的な原料である。 被覆されるべき物体の表面において、SiCl4
SiCl6などといつたハロゲン化ケイ素及び水素を
用いた反応を含む方法の場合、全反応の結果、金
属シリコンと塩化水素が生成する。1000℃(1832
〓)より高い温度でこのような方法により付与さ
れるシリコンは基材金属内へ拡散して固溶体と金
属間化合物を形成する傾向を有する。これらの拡
散被覆は特に望ましく、その理由は、下地の基材
と表面のシリコンとの間で組成又は機械的な性質
の点で急激な不連続性が存在しないからである。
しかし、ハロゲン系の方法は、塩化水素及びその
他のハロゲン誘導体の反応性と腐食性を中心とし
た多数の欠点を有する。例えば、反応中に生成し
得る塩化鉄は揮発性であるため、材料の損失及
び/又は基材の組成変化が重大問題となり得る。 金属シリコンを沈着させるいまひとつの方法は
シラン(SiH4)を熱分解することによつてシリ
コン金属と水素を得ることである。英国特許第
1530337号と英国特許出願第2107360A号には、金
属、酸化被覆をもつた金属又は黒鉛に保護被覆を
与える方法が記載されている。原子炉の臨界表面
は、無水の非酸化条件下で477〓(250℃)より高
い温度でシリコンを被覆し、次いで、同じ温度で
あるが、シリコンが基材より速かに酸化するよう
な条件下で被覆を酸化することによつて酸化から
保護されている。例えば、英国特許第1530337号
の特許権者が指摘している通り、9%クロム鋼は
まず水素2%含有のアルゴン中で、流出物の水蒸
気濃度が50ppm以下になるまで約842〓(450℃)
に加熱乾燥した後、ガス流にシランを添加し、管
状のクロム鋼を909〜980〓(480℃〜527℃)の温
度で24時間処理された。水蒸気100ppmを含有し
た混合物で6日間処理されると、この管は二酸化
炭素に1035〓(556℃)で4000時間までさらすと、
単位面積当りの重量増加割合が未処理管より2%
低かつた。これらは前記のハロゲン化ケイ素を用
いて得られる拡散被覆とは対照的に、積層被覆で
ある。例えば、前記特許出願第2107360A号にお
いて出願人はSiと基材化合物との間の相互拡散を
制限することの重要性を指摘している。これらの
積層被覆はその形成に長い沈着時間を必要とす
る。SiH4を用いてSi拡散被覆を形成することは
可能であるが、それには高温が必要である。仏国
の研究者は静的条件下で高温でシランを用いて拡
散被覆(固溶体及び金属ケイ化物)をつくつた。
〔A.Abba,A.Galerie及びM.Caillet,Materials
Chemistry,Vol.5,147〜164(1980);H.Pons,
A.Galerie及びM.Caillet,Materials Chemistry
and Physics,Vol.8,153(1983)〕鉄とニツケル
の場合、これらの温度は1100℃(2012〓)もの高
さであつた。その他の研究者は高真空条件下でス
パツター浄化表面を利用してニツケルにシランを
用いてケイ化物をつくつた。〔L.H.Dubois及びR.
G.Nuzzo,J.Vac.Sci.and Tahnol.,A2(2),441
〜445(1984)〕 本発明は、1000℃(1832〓)以下の温度、好ま
しくは400℃〜1000℃でシラン及び/又はシラン
―水素混合物を金属表面と反応させることによつ
て金属表面にシリコン拡散被覆を形成する方法を
提供するものである。この方法は、還元雰囲気、
好ましくは、基材が障壁酸化被覆をもたないこと
を確実にするようにガス中に存在する酸素原子の
量に関して制御された水素の下で行う予備処理工
程を含む。水蒸気が混入された純粋な水素の場
合、制御は水素の露点の制御によつて行うことが
できる。予備処理後、好ましくは水素で希釈され
たシランにさらすと、所望のシリコン拡散被覆が
得られる。第3の任意的な工程は拡散シリコンを
酸化して、処理物品の露出表面にシリコン酸化物
の被覆層又は被覆を形成することを含む。本発明
の方法は拡散被覆を得るのに低温を用いる点で従
来技術とは異なり、この低温で高い沈着速度を達
成するものである。 (問題を解決するための手段) 本発明は、1200℃(2192〓)以下の温度でシラ
ン単独又は水素及び/又は水素―不活性ガス混合
物で希釈されたシランの反応により金属表面にシ
リコン拡散させて金属表面に制御されたシリコン
拡散被覆を形成する方法である。本発明は、全被
覆の相当部分として金属ケイ化物及び/又は金属
シリコン固溶体を含有した拡散被覆で金属表面を
保護する方法を提供する。拡散被覆は積層被覆と
は反対に、表面が清浄である処理条件、即ち、被
処理金属中への移行又は習性による表面への金属
元素の移行を妨げる拡散障壁として作用し得るよ
うな表面被膜又はシラン(SiH4)分解の表面触
媒作用を妨げる不働態被膜として作用し得るよう
な表面被膜の存在しない条件によつて達成され
る。本発明によれば、清浄な表面は、酸素と反応
する合金の全成分へ還元する雰囲気となるように
予備処理の間の条件を維持することによつて達成
することができる。 本発明は2つの主要工程と1つの任意的な第3
工程とを含む。本発明の第1工程は予備処理工程
であつて、処理されるべき金属物品は、障壁被覆
として作用する酸化物被膜の形成を減少又は防止
するように制御された雰囲気で高温(好ましくは
400〜1200℃)にさらされる。多くの種類の還元
雰囲気が使用できるが、好ましい雰囲気は不純物
として1ppm以上のレベルの水蒸気のみを含有し
た水素である。この場合、水素の水蒸気含量(露
点)が制御因子である。例えば、低合金鋼の処理
においては、水蒸気対水素(H2O/H2)のモル
比は5×10-4より低いレベルに維持される。 第2工程は、予備処理後の物品を還元条件下
で、好ましくは水素キヤリヤーガス中で又は水素
―不活性ガス混合物中でシランにさらすことから
成る。本発明の好適形態において、シランは容量
で1ppm〜100%の量で存在し、残部が水素であ
る。しかし、シランが容量で500ppm〜約5%の
量で存在し、残部が水素であることが極めて有効
であつた。これらの条件下では、雰囲気の分子状
酸素含量が処理工程の間に厳密に制御されていれ
ば、有効な拡散被覆が形成されることが判明し
た。雰囲気の分子状酸素を考慮する際、すべての
酸素源(例えば、水蒸気、気体酸素、二酸化炭素
又はその他の酸素供与体)を考えに入れる必要が
ある。例えば、本発明に従つて500℃では、低合
金鋼の場合、シラン対酸素(酸素のグラム原子数
を意味する)(SiH4/O)のモル比は5より大き
くなければならず、酸素対水素(O/H2)のモ
ル比は1×10-4より小さくなければならない。 任意的な第3の、即ち、後処理工程は前記の2
つの工程に従つて処理された試料を、水蒸気―水
素、水素―窒素―水蒸気又は水素―亜酸化窒素の
雰囲気であつて、シリコン拡散被覆上に二酸化ケ
イ素被覆、被膜又は層を形成するように酸素対水
素のモル比が制御された雰囲気を用いることによ
つてシリコンの酸化が基材の酸化より有利となる
ような酸化可能な条件にさらすことから成る。 本発明に従えば、本発明の方法は鉄合金、非鉄
合金又は純粋な金属といつた、シリコンの拡散を
受け易いすべての基材に適用することができる。 本発明による多数の試験が行われ、以下の実施
例に示されている。 (実施例) 実施例 1 概略寸法が0.3×0.4×0.004″の純粋な鉄の試料
を沈着/分析系のマニプレーターに取付けた。こ
の試料を2本のタングステン線に点溶接し、高い
交流電流を供給して加熱した。試料の温度は、試
料の片面に点溶接したクロメル―アルメル熱電対
によつて監視した。 試料を、露点が−60℃(PH2O/PH2=1×10-5
の純H2中で流量1100標準cm3(scc)/minで予備
処理し、800℃で60分間加熱した。 SiH4/H2処理はH2流を中断しないで行つた。
予備混合したSiH4/H2を、H2中のSiH4が容量で
0.1%である混合物が得られるまでH2流中に加え
た。次いで、試料を500〜700℃の温度で4〜15分
間隔で加熱し、全流量は1320scc/minであつた。 処理が完了したら、試料をAuger Electron
Spectroscopy(オージエ電子分光計)で分析し
た。表面の元素組成は以下の第1表に示してあ
る。すべての試料は約70ÅのSiO2薄膜で被覆さ
れていた。この薄膜は表面分析の前に試料が酸素
不純物にさらされたとき形成されたのであろう。 各試料を螢光X線(XRF)で検査して、この
方法の浸透深度が約3μmであることから、深層の
バルク元素組成を求めた。正規化のために各X線
断面を用いて元素濃度をXRF強度から計算した。
これらの濃度も第1表に示してある。試料はX線
回折(XRD)により特徴付けをも行つて、存在
する相を求め、シリコン拡散表面がFeSiとFe3Si
の2相から成ることがわかつた。主体となる相は
600℃では「Fe3Si」であり、700℃ではFeSiであ
る。分析結果は第1表にまとめて示した。
【表】 実施例1によれば、各試験は本発明により純粋
な鉄基材にケイ化鉄拡散被覆が形成されているこ
とを示している。 実施例 2 概略寸法0.3×0.4×0.002″のAISI302型ステンレ
ス鋼の試料を調製し、実施例1と同様に取り付け
て処理した。入手したままの材料の原子吸光分析
法(AAS)による典型的分析により公称組成は
Ni7%、Cr18%及びFe73%であつた。 試料を、0.1容量%SiH4/H2の雰囲気で、全流
量1320scc/minで700℃において15分間加熱し
た。処理が完了したら、試料を系から取り出さず
に、即ち、雰囲気による汚染を最少にして表面を
Auger Electron Spectroscopy(AES)で分析し
た。処理後の表面組成と、被覆の深さを検知する
中程度のアルゴンイオン(Ar+)スパツタリング
を行つた後の表面組成を第2表に示す。表面は
SiH4/H2処理後はニツケル(Ni)が富化され、
X線光電分光分析(XPS)により測定されるよ
うにNiはケイ化ニツケルの状態である。
【表】 ピークは弱く、 残留酸化物に由来する
ことを示している。
CとOの信号も極めて弱い。
前記の試験は、本発明の方法によつてAISI302
型ステンレス鋼にケイ化ニツケル拡散被覆が形成
されることを示している。 実施例 3 1″×1/2″×0.004″のAISI 310型ステンレス鋼箔
の試料を微量天秤から石英線を用いて管状炉内の
石英管内部に懸垂させた。試料を流動乾燥H2(D.
P.<−60℃;H2O/H2<1×10-5)内で800℃で
30分間処理し、次いで、500℃に冷却し、流動乾
燥0.1容量%SiH4/H2(D.P.<−60℃;H2O/H2
<1×10-5)内で、Si0.5mgを沈着させるに足る
時間処理した。表面分析の結果、表面90Åは主と
してSiO2とチツ化Niから成つていた。酸化物は
恐らく試料を移動の間に空気にさらしたとき形成
されたのであろう。酸化被膜を除去後のXPS分
析結果は第3表に示してある。ケイ化Niは実施
例2の場合と同様に試料の表面に存在する。Ar
イオンスパツタリングを用いたAESによる深さ
方向の断面は、表面層が1)600Åのケイ化Ni、
2)Ni/Fe比が次第に減少している混合Ni/Fe
の3000Åの領域及び3)Crがバルク合金内の濃
度に比べて富んでいて、FeとNiが欠除した約
3000Åの領域を含有していることを示した。
【表】 要約すると、実施例2と3の結果が示す通り、
500℃〜700℃におけるオーステナイト系ステンレ
ス鋼の場合、NiとFeは表面に拡散して金属ケイ
化物層を形成し、Niの拡散は明らかにFeよりわ
ずかに速く、NiとFeはこれらの元素が欠除し、
Cに富む領域を後に残した。 実施例 4 Metal Samples社から入手した合金A 182F9
(Cr9%/Mo1%/Fe)の1″×1/4″×1/16″クーポ
ンの試料をアセトン音波浴内で浄化した。次い
で、試料をCahu2000微量天秤内で管状炉により
加熱された石英管内部で加熱した。ガスは管内を
上昇し、側管から流出した。処理のために次の手
順を用いた: 1 流動乾燥H2(D.P.<60℃;H2O/H2<1×
10-5)内で800℃で30分間処理する。 2 温度を処理温度まで低下させ、所望露点の
H2流に切り替える。 3 0.5容量%SiH4/H2混合物を導入してH2
SiH4の全流量を1220c.c./minとする(600℃で
15分間、500℃で2.5時間)。 4 SiH4を止め、H2中で急冷する。 5 AESによる深さ方向の構造測定により拡散
対積層被覆を測定する。 500℃で前記の通り処理された試料の結果を第
4表にまとめた。75ppm(SiH4/H2O=6.7)及び
それ以下のレベルのH2Oは本発明の拡散被覆を
与え、100ppm(SiH4/H2O=5)及びそれ以上
のレベルのH2Oは積層被覆を与える。第1a図
と第1b図は75ppmH2Oにおける拡散被覆と
100ppmH2Oにおける積層被覆のAESによる深さ
方向の構造を比較して示している。第1a図の試
料表面は15Å/minの速度で6分間、次いで150
Å/minの速度で5分間スパツタリングを行つ
た。第1b図の試料表面は10Å/minの速度で20
分間、次いで130Å/minの速度で28分間スパツ
タリングを行つた。
【表】 第5表に、600℃で前記の通り処理した試料の
結果をまとめた。
【表】 H2Oレベルが増大すると、重量増加(mg/cm2
によつて明らかなように、また、酸素含量が有意
でない深さ方向の断面位置におけるAESによつ
て求めたFe/Si比から明らかなようにシリコン
拡散の程度は減少する。H2Oが150ppm及びそれ
以下のレベルでは本発明の拡散被覆が生じる。
H2Oが200ppm及びそれ以上のレベルでは積層被
覆が生じる。このことは、第2a図と第2b図に
示したAES深さ方向の断面によつて示されてい
る。第2a図の試料表面は15Å/minの速度で14
分間スパツタリングされた後、150Å/minの速
度で6分間スパツタリングされた。第2b図の試
料表面は10Å/minの速度で30分間スパツタリン
グされた。 500℃と600℃における結果は第3図に一緒にプ
ロツトして示されていて、このプロツトは、積層
被覆又は本発明の拡散被覆に影響を与える処理温
度と雰囲気中のシラン対水蒸気比の間の関係を示
している。 英国特許第1530337号と英国特許出願第
2107360A号に記載の従来技術に従つて処理され
た試料について結果を求めるために実施例5を行
つた。 実施例 5 Metal Samples社から入手した1″×1/4″×1/1
6″の合金A 182F9(Cr9%/Mo1%/Fe)試料
を微量天秤から石英線を用いて管状炉内の石英管
の内部に懸垂させた。この試料を流動乾燥H2(D.
P.<−60℃;H2O/H2<1×10-5)中で800℃で
30分間処理してC、S及びOの不純物を除去した
後、500℃に冷却した。従来技術に従つて試料を
水蒸気含量が100ppmより低い(90ppm;H2O/
H2=4.5×10-3)2%H2/He中で500℃で処理し
た(24時間)。次いで、試料を水蒸気含量が
100ppmより低い(90ppm;H2O/H2=4.5×
10-3)500ppmSiH4/2%H2/(He+Ar)中で
500℃で24時間処理した。試料を90ppm H2O/
2%H2/(He+Ar)流中で500℃で24時間処理
した。第4図に示したAES深さ方向断面からわ
かるように、表面は厚さ約0.13μmの酸化ケイ素
含有積層被覆で覆われている。試料表面は140
Å/minの速度で22分間スパツタリングした。そ
こに記載された結果から、基材金属中へシリコン
が拡散した証拠はなかつた。 Si含有積層被覆の下には酸化物領域が存在す
る。この酸化物は約500Åの厚さであり、恐らく、
90ppmのH2Oを含んだ2%H2/He中での予備処
理の間に形成されたのであろう。この酸化物はバ
ルク内のCr濃度に比較してCrが多い。このCr富
化酸化物はバルク中へのSiの拡散を妨害すること
ができる。 実施例5と実施例4とを比較すれば、SiH4
金属及び合金を処理するための本発明の方法と従
来技術の方法との差が明らかにわかる。 還元条件下での本発明による処理はSi拡散被覆
を与える。従来技術による処理は酸化ケイ素のSi
含有積層被覆を与える。沈着速度も本発明の方法
によつて有意に高められる。実施例4においては
2.5時間で1.7μmのシリコン被覆が得られ(例えば
試験6)、実施例5においては24時間で0.13μmの
被覆が得られた。 したがつて、実施例4と5を考え合わせると、
その結果は、最も近い従来技術と考えられるもの
に対して本発明の改善が明らかである。この2つ
の方法は同じガス混合物を用いて同じ処理を行う
ものであるが、全く異なる予期しない結果を与え
る。従来技術の実施例5に記載した方法は高度に
酸化された表面層及びこの表面層と基材との間の
急激な不連続性を与える。これにより積層被覆と
して知られているものが生じる。他方、実施例4
で示される本発明の方法は、高シリコン表面から
基材金属へ徐々に移行しながら表面の酸化物被覆
から大きな拡散シリコン層まで連続的に変化する
被覆を与える。本発明の方法で形成される被覆は
拡散被覆である。この種の被覆は従来技術の被覆
に比べて熱的衝撃又は機械的衝撃を受けにくい。
また、この被覆は、基材金属中にシリコンの留り
場を有することによつて自己修復性がある。本発
明の方法の別の利点は、被覆を形成させ得る速度
が比較的大きいことである。本発明による被覆の
場合、時間単位が必要であるが、従来技術によれ
ば同じ厚さの被覆を得るためには日単位が必要で
ある。 実施例6は、選択的に酸化されたケイ化ニツケ
ル拡散被覆を有する310型ステンレス鋼が模擬エ
タン分解環境にさらされたときコーク形成阻害に
対して有効であることを示すものである。 実施例 6 概略寸法0.3×0.4×0.004″のAISI 310型ステン
レス鋼試料を調製し、実施例1と同様に取付け、
処理した。 この試料をH2中SiH40.1容量%の混合物中で
700℃で15分間、全流量を1320scc/minとして加
熱した。 試料を表面分析系から取り出し、微量天秤から
石英線で管状炉内の石英管内部に懸垂させた。試
料を乾燥H2中で1040℃で処理して表面を還元し
た後、PH2O/PH2=2.1×10-4でH2/N2/H2O内で
処理してSiO2表面被膜を形成した。 この試料を850℃に冷却し、模擬エタン分解環
境(エタン:120c.c./min;窒素:500c.c./min;
エタン/H2Oモル比=4)に1時間さらした。
エタン流を30分間止めて脱コークス化を行つた。
対照試験の第1サイクルでは0.2〜2.6μg/secの
重量増加があつたのに比べて、コークス化2サイ
クルについて認め得る重量増加はなかつた(<
0.05μg/sec)。 実施例7は、シリコン拡散被覆が本発明の方法
により純粋な金属(例えば鉄)に効果的に形成さ
れ得ることを示すものである。 実施例 7 純粋な鉄(純度99.99%)の1″×0.5″×0.02″の
箔試料をアセトン音波浴中で浄化し、微量天秤か
ら吊した。次いで、この試料を次の方法で処理し
た: 1 試料を流動乾燥H2(D.P.=−54.7℃)中で800
℃で1時間処理する。 2 温度を500℃に下げ、H2流中の所望露点を選
択する。 3 最終混合物がH2中800ppmとなる流量で0.5
%SiH4/H2を15〜30分間導入する(全流量=
480c.c./min)。 4 SiH4/H2混合物を止め、乾燥Heでパージ
し、室温まで冷却する。 5 AES深さ方向断面測定法を用いて表面組成
を分析し、拡散対積層被覆を求める。 AES深さ方向断面測定法を用いて、H2
SiH4800ppmとH2O25ppm(SiH4/H2O=32)の
混合物で500℃でシリコン拡散されたFe試料中に
拡散被覆が認められた。 実施例8に記載の結果は、各種の金属部品の高
温酸化保護のためにシリコン拡散被覆を形成でき
ることを示している。 実施例 8 Teledyne Rodney Metalsから入手した1.0×
0.5×0.002″炭素鋼1010(Fe99.2%)の試料を微量
天秤から石英線を用いて管状炉内の石英管内部に
懸垂させた。試料を流動乾燥H2(D.P.=−60℃)
中で800℃で1時間、流量400c.c./minで処理した
後、600℃に冷却した。次いで、試料を重量が2
mg増加するまでH2中0.12容量%のSiH4混合物中
で処理した後、流動H2中で急冷した。この処理
により約3μmのFe3Si拡散被覆が形成されたと推
定された。 このシリコン拡散工程後、試料を流動He下に
維持し、800℃まで加熱した。次いで、ガス流を
純O2へ切り替え、酸化による重量増加を1時間
監視した。試料は0.23μg×cm-2×min-1の一定速
度で酸化され、表面被膜の接着は良好であつた。
同一条件下で、炭素鋼1010の未処理試料は酸化速
度が2.7×104μg×cm-2×min-1であつた。したが
つて、シリコン拡散試料の場合、酸化速度は1.2
×105倍遅かつた。 (発明の効果) 前記の各実施例から明らかな通り、本発明の方
法は金属又はその他の基材にシリコン拡散を与え
るのに利用することができる。本発明が従来技術
と異なる点は、本発明が、基材の表面にあつて、
表面へのシリコンの沈着及び基材の表面内へのシ
リコンの拡散を阻止し得る酸化被膜又は炭素不純
物といつた拡散障壁を除去する予備処理の使用を
開示していることである。前記に十分示したよう
に、本発明の方法は予備処理工程の間に還元雰囲
気内の水蒸気含量を、そして処理工程の間に雰囲
気内の水蒸気含量及びシランと水蒸気との比率を
注意深く制御することによつて行われる。 こうして、本発明によれば、各種の基材にシリ
コンの拡散被覆を与えることができ、この被覆は
その後に酸化されて種々の使用条件下の作用に抵
抗性のある酸化ケイ素被覆を与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、500℃におけるシリコン沈着の間
に雰囲気の水蒸気を最高の75ppmに維持しながら
本発明に従つて処理した試料のスパツタ時間に対
し、Anger Electron Spectroscopy(AES)で求
めた臨界元素の原子濃度の%(A.C%)をプロツ
トした図、第1b図は第1a図と同様のプロツト
であるが、500℃でのシリコン沈着の間に水分量
を最高の100ppmに制御した図、第2a図は本発明
に従つて処理した試料についての第1a図と同様
のプロツトであるが、600℃でのシリコン沈着の
間に水蒸気を150ppmに維持した図、第2b図は
第2a図と同様のプロツトであるが、600℃にお
けるシリコン沈着の間に水蒸気含量を200ppmに
維持した図、第3図は、本発明のシリコン拡散被
覆かシリコン積層被覆が得られる処理を示す種類
の温度に対するシラン対水蒸気比のプロツト図、
第4図は、第1a図と第1b図と同じ合金試料を
用いて従来技術に従つて処理した試料について、
AESにより求めた臨界元素の組成(%)とスパ
ツタリング時間と関係のプロツト図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属表面にシリコン拡散被覆を形成する方法
    であつて、 (a) 前記金属の元素成分へ還元し、前記金属の露
    出表面における障壁被覆の形成を減少又は防止
    するように制御された雰囲気で1200℃より低い
    温度の条件下で前記金属を加熱することによつ
    て前記金属を予備処理する工程;及び (b) 容量で少なくとも1ppmのシラン及び残部が
    水素又は水素と不活性ガスとの混合物から成
    り、シラン対酸素のモル比が2.5より大きく、
    酸素対水素のモル比が2×10-4より小さい制御
    された雰囲気で1000℃より低い温度に前記金属
    物品を維持できる条件下で前記金属を処理して
    前記金属物品の表面にシリコンを拡散させる処
    理工程 を含むことを特徴とする方法。 2 前記処理工程に続いて、前記金属に酸化処理
    を行うことによつて前記拡散シリコン層の少なく
    とも一部を優先的に酸化して酸化ケイ素の保護被
    覆を形成することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3 前記酸化処理を、水蒸気と水素;水素、窒素
    及び水蒸気;及び水素と亜酸化窒素の各組合せか
    ら成る群から選択された雰囲気を用いて行うこと
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 前記酸化処理を、処理温度で金属の成分に還
    元する雰囲気で行うことを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の方法。 5 前記予備処理工程を、水素及び水素と不活性
    ガスとから成る群から選択され、酸素対水素のモ
    ル比が2×10-4より小さい雰囲気で行うことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 6 処理工程を、容量で1ppm〜5%のシラン及
    び残部が水素又は水素と不活性ガスとの混合物か
    ら成る雰囲気で行うことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 7 処理工程を、容量で500ppm〜5%のシラン
    及び残部の水素から成る雰囲気で行うことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 8 前記予備処理工程において水蒸気含量につい
    て制御された水素及び前記処理工程においてシラ
    ンで希釈され、水蒸気について制御された水素か
    ら本質的に成る雰囲気で単一炉内で段階的に行う
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 9 前記予備処理工程及び前記処理工程のいずれ
    においても前記金属を500℃と1000℃の間の温度
    に維持することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 10 前記予備処理及び前記処理の各雰囲気が水
    素を主体とし、この水素の露点が−60℃又はそれ
    以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 11 前記金属が鉄金属であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 12 前記金属が高温酸化環境で使用される特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 13 前記金属が鉄金属であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の方法。 14 前記金属が高温酸化環境で使用される特許
    請求の範囲第2項記載の方法。 15 前記予備処理工程が少なくとも400℃の温
    度に維持された炉内で、前記金属の元素成分に還
    元してその金属の露出表面における障壁皮膜の形
    成を減少又は防止する炉内雰囲気で加熱すること
    及びシリコン拡散処理工程が、少なくとも400℃
    の温度に維持された炉内で、容量で少なくとも
    500ppmのシラン及び残部の水素又は水素と不活
    性ガスとの混合物から成り、シラン対酸素のモル
    比が2.5より大きく、酸素対水素のモル比が2×
    10-4より小さい雰囲気で前記金属を処理してその
    金属の表面にシリコンを拡散させることからなる
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 16 シランの下での前記処理に続いて、前記物
    品に酸化処理を行つて、前記拡散シリコン層の少
    なくとも一部を優先的に酸化して酸化ケイ素の保
    護被覆を形成することを特徴とする特許請求の範
    囲第15項記載の方法。 17 前記酸化処理を、水蒸気と水素;水素、窒
    素及び水蒸気;及び水素と亜酸化窒素の各組合せ
    から成る群から選択される雰囲気を用いて行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第16項記載の方
    法。 18 前記酸化処理を、処理温度で金属の各成分
    に還元する雰囲気で行うことを特徴とする特許請
    求の範囲第16項記載の方法。 19 前記予備処理工程を、酸素対水素のモル比
    が2×10-4より小さい水素雰囲気で行うことを特
    徴とする特許請求の範囲第15項記載の方法。 20 処理工程を、容量で1ppm〜5%のシラン
    及び残部の水素又は水素と不活性ガスとの混合物
    から成る雰囲気で行うことを特徴とする特許請求
    の範囲第15項記載の方法。 21 処理工程を、容量で500ppm〜5%のシラ
    ン及び残部の水素から成る雰囲気で行うことを特
    徴とする特許請求の範囲第15項記載の方法。 22 前記予備処理工程において水蒸気含量につ
    いて制御された水素及び前記処理工程においてシ
    ランで希釈され、水蒸気について制御された水素
    から本質的に成る雰囲気で単一炉内で段階的に行
    うことを特徴とする特許請求の範囲第15項記載
    の方法。 23 前記炉を、前記予備処理工程及び前記処理
    工程のいずれにおいても500℃〜1000℃の温度に
    維持することを特徴とする特許請求の範囲第15
    項記載の方法。 24 前記予備処理と前記処理の各雰囲気が水素
    主体であり、前記水素の露点が−60℃又はそれ以
    下であることを特徴とする特許請求の範囲第15
    項記載の方法。 25 前記金属が鉄金属であることを特徴とする
    特許請求の範囲第15項記載の方法。 26 前記金属が鉄金属であることを特徴とする
    特許請求の範囲第16項記載の方法。 27 前記予備処理した金属物品の露出表面にシ
    リコン拡散被覆を形成させたのち酸化処理を行つ
    て、前記拡散シリコン層の少なくとも一部を優先
    的に酸化して酸化ケイ素の保護被覆を形成する特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 28 前記予備処理工程を、水素に対する酸素の
    モル比が2×10-4より小さい水素雰囲気で行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第27項記載の方
    法。 29 シリコン拡散被覆を、容量で1ppm〜5%
    のシラン及び容量で1ppm〜5%の揮発性ケイ素
    化合物から成る群から選択され、残部が水素又は
    水素―不活性ガス混合物である雰囲気で前記金属
    物品を加熱することによつて形成することを特徴
    とする特許請求の範囲第27項記載の方法。 30 シリコン拡散被覆を、容量で500ppm〜5
    %のシランと残部の水素とを含有する雰囲気で前
    記金属物品を加熱することによつて形成すること
    を特徴とする特許請求の範囲第27項記載の方
    法。 31 前記酸化処理を、水蒸気と水素;水素、窒
    素及び水蒸気:及び水素と亜酸化窒素の各組合せ
    から成る群から選択される雰囲気を用いて行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第27項記載の方
    法。 32 前記予備処理工程において水蒸気について
    制御された水素及び前記処理工程においてシラン
    で希釈され、水蒸気について制御された水素から
    本質的に成る雰囲気で単一炉内で段階的に行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第27項記載の方
    法。 33 前記予備処理工程及び前記処理工程のいず
    れにおいても前記金属を500℃と1000℃の間の温
    度に維持することを特徴とする特許請求の範囲第
    27項記載の方法。 34 前記予備処理と前記処理の各雰囲気が水素
    主体であり、前記水素の露点が−60℃又はそれ以
    下であることを特徴とする特許請求の範囲第27
    項記載の方法。 35 前記金属がエタン分解環境で使用される造
    形物品であることを特徴とする特許請求の範囲第
    27項記載の方法。 36 前記金属が鉄金属であることを特徴とする
    特許請求の範囲第27項記載の方法。
JP61295679A 1985-12-11 1986-12-11 金属物品にシリコン拡散被覆を形成する方法 Granted JPS62151554A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US807890 1985-12-11
US06/807,890 US4714632A (en) 1985-12-11 1985-12-11 Method of producing silicon diffusion coatings on metal articles

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62151554A JPS62151554A (ja) 1987-07-06
JPS6319589B2 true JPS6319589B2 (ja) 1988-04-23

Family

ID=25197373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61295679A Granted JPS62151554A (ja) 1985-12-11 1986-12-11 金属物品にシリコン拡散被覆を形成する方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US4714632A (ja)
EP (1) EP0226130A3 (ja)
JP (1) JPS62151554A (ja)
KR (1) KR900004599B1 (ja)
CN (1) CN86108935A (ja)
BR (1) BR8606145A (ja)
DK (1) DK592286A (ja)
ZA (1) ZA869325B (ja)

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4822642A (en) * 1985-12-11 1989-04-18 Air Products And Chemicals, Inc. Method of producing silicon diffusion coatings on metal articles
US4869929A (en) * 1987-11-10 1989-09-26 Air Products And Chemicals, Inc. Process for preparing sic protective films on metallic or metal impregnated substrates
FR2649995B1 (fr) * 1989-07-19 1993-08-13 Air Liquide Procede de siliciuration d'aciers par depot chimique en phase gazeuse
US5064691A (en) * 1990-03-02 1991-11-12 Air Products And Chemicals, Inc. Gas phase borosiliconization of ferrous surfaces
US5254369A (en) * 1991-04-17 1993-10-19 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Method of forming a silicon diffusion and/or overlay coating on the surface of a metallic substrate by chemical vapor deposition
DE69205320T2 (de) * 1991-04-17 1996-03-14 Air Liquide CVD-Verfahren zum Herstellen einer Siliziumdiffusionsschicht und/oder Überzug auf der Oberfläche eines Metallsubstrates.
JP3162480B2 (ja) * 1991-06-03 2001-04-25 レール・リキード・ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 金属表面に接触する低濃度のガス状水素化物の安定性を高めるために金属表面を不活性化する方法
TW203633B (ja) * 1991-06-03 1993-04-11 L Air Liquide Sa Pour L Expl Des Proce
DE19610318C1 (de) * 1996-03-15 1997-11-20 Siemens Ag Verwendung eines silicierten Substrats als Verbundleiterplatte in einer Hochtemperatur-Brennstoffzelle
US6503347B1 (en) 1996-04-30 2003-01-07 Surface Engineered Products Corporation Surface alloyed high temperature alloys
CA2175439C (en) 1996-04-30 2001-09-04 Sabino Steven Anthony Petrone Surface alloyed high temperature alloys
US6544406B1 (en) * 1997-12-08 2003-04-08 Harvest Energy Technology Inc. Ion implantation of antifoulants for reducing coke deposits
US6015285A (en) * 1998-01-30 2000-01-18 Gas Research Institute Catalytic combustion process
DE10060469A1 (de) * 2000-12-06 2002-07-04 Solarworld Ag Verfahren zur Herstellung von hochreinem, granularem Silizium
US7070833B2 (en) * 2003-03-05 2006-07-04 Restek Corporation Method for chemical vapor deposition of silicon on to substrates for use in corrosive and vacuum environments
US20040175578A1 (en) * 2003-03-05 2004-09-09 Smith David A. Method for chemical vapor deposition of silicon on to substrates for use in corrosive and vacuum environments
US20060057418A1 (en) * 2004-09-16 2006-03-16 Aeromet Technologies, Inc. Alluminide coatings containing silicon and yttrium for superalloys and method of forming such coatings
WO2008120401A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Daido Kogyo Co., Ltd. 耐摩耗性チェーン
EP2151423A1 (en) 2008-07-29 2010-02-10 Total Petrochemicals Research Feluy Process to make olefins from organics with reduced side reactions.
TW201113391A (en) * 2009-03-19 2011-04-16 Ae Polysilicon Corp Silicide-coated metal surfaces and methods of utilizing same
JP2012523963A (ja) * 2009-04-20 2012-10-11 エーイー ポリシリコン コーポレーション ケイ化物がコーティングされた金属表面を有する反応器
AU2010239352A1 (en) * 2009-04-20 2011-11-10 Ae Polysilicon Corporation Processes and an apparatus for manufacturing high purity polysilicon
US8235305B2 (en) * 2009-04-20 2012-08-07 Ae Polysilicon Corporation Methods and system for cooling a reaction effluent gas
JP5735522B2 (ja) 2009-10-27 2015-06-17 シルコテック コーポレイション 化学気相成長コーティング、物品、及び方法
KR101854162B1 (ko) 2010-10-05 2018-06-20 실코텍 코포레이션 내마모성 코팅, 물건 및 방법
DE102012211242A1 (de) * 2012-06-29 2014-01-02 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Bearbeiten der Oberfläche eines Bauteils
EP2781691A1 (en) * 2013-03-19 2014-09-24 Alstom Technology Ltd Method for reconditioning a hot gas path part of a gas turbine
US9975143B2 (en) 2013-05-14 2018-05-22 Silcotek Corp. Chemical vapor deposition functionalization
US11292924B2 (en) 2014-04-08 2022-04-05 Silcotek Corp. Thermal chemical vapor deposition coated article and process
US9915001B2 (en) 2014-09-03 2018-03-13 Silcotek Corp. Chemical vapor deposition process and coated article
WO2016039429A1 (ja) * 2014-09-10 2016-03-17 新日鐵住金株式会社 拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼板
US10316408B2 (en) 2014-12-12 2019-06-11 Silcotek Corp. Delivery device, manufacturing system and process of manufacturing
US10876206B2 (en) 2015-09-01 2020-12-29 Silcotek Corp. Thermal chemical vapor deposition coating
US10323321B1 (en) 2016-01-08 2019-06-18 Silcotek Corp. Thermal chemical vapor deposition process and coated article
US10487403B2 (en) 2016-12-13 2019-11-26 Silcotek Corp Fluoro-containing thermal chemical vapor deposition process and article
US11161324B2 (en) 2017-09-13 2021-11-02 Silcotek Corp. Corrosion-resistant coated article and thermal chemical vapor deposition coating process
CN108914052B (zh) * 2018-06-07 2020-06-23 界首市金龙机械设备有限公司 一种翻转驾驶室的锁止机构用锁止板的成型方法
WO2020252306A1 (en) 2019-06-14 2020-12-17 Silcotek Corp. Nano-wire growth
CN114427072A (zh) * 2020-10-14 2022-05-03 中国石油化工股份有限公司 一种合金在线处理方法、合金及应用
CN116024519A (zh) * 2021-10-26 2023-04-28 中国石油化工股份有限公司 减缓结焦的轻烃芳构化反应器及其制备方法与应用
CN115896684A (zh) * 2022-11-25 2023-04-04 湖南星铖新材料科技有限公司 一种在铜合金表面渗硅的方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE302305C (ja) *
FR774656A (fr) * 1932-07-19 1934-12-11 Deutsche Edelstahlwerke Ag Perfectionnements apportés aux procédés pour améliorer des objets constitués par des métaux, des métalloïdes ou des alliages
US2665998A (en) * 1950-03-18 1954-01-12 Fansteel Metallurgical Corp Method of preparing highly refractory bodies
US2665997A (en) * 1950-03-18 1954-01-12 Fansteel Metallurgical Corp Method of preparing highly refractory bodies
FR1042076A (fr) * 1950-09-15 1953-10-28 Union Chimique Belge Sa Procédé pour rendre la surface de l'acier dure et résistant à la corrosion
DE1025233B (de) * 1953-04-15 1958-02-27 Basf Ag Verfahren zur Erzeugung von Siliciumueberzeugen
GB762418A (en) * 1953-07-03 1956-11-28 Rudolf Nowak Improved process and apparatus for the improvement of surfaces of metals, in particular iron and steel
US2840489A (en) * 1956-01-17 1958-06-24 Owens Illinois Glass Co Process for the controlled deposition of silicon dihalide vapors onto selected surfaces
FR1419997A (fr) * 1964-12-15 1965-12-03 Licentia Gmbh Procédé pour améliorer les propriétés magnétiques de tôles pour appareils électriques
US3423253A (en) * 1968-02-23 1969-01-21 Allegheny Ludlum Steel Method of increasing the silicon content of wrought grain oriented silicon steel
US3902930A (en) * 1972-03-13 1975-09-02 Nippon Musical Instruments Mfg Method of manufacturing iron-silicon-aluminum alloy particularly suitable for magnetic head core
SU668977A1 (ru) * 1975-12-17 1979-06-28 Черновицкий Ордена Трудового Красного Знамени Государственный Университет Способ силицировани изделий
GB1530337A (en) * 1977-09-15 1978-10-25 Central Electr Generat Board Application of protective coatings to metal or metal with an oxide coating or to graphite
DE2745812C2 (de) * 1977-10-12 1984-08-30 Brown, Boveri & Cie Ag, 6800 Mannheim Verfahren zum Auftragen einer siliziumhaltigen Schutzschicht
SU832243A1 (ru) * 1978-05-23 1981-05-23 Печорский Государственный Научно- Исследовательский И Проектныйинститут Нефтяной Промышленности"Печорнипинефть" Система промыслового сбора нефтии НЕфТ НОгО гАзА
GB2107360B (en) * 1981-10-12 1985-09-25 Central Electr Generat Board Depositing silicon on metal
US4555275A (en) * 1984-10-19 1985-11-26 Grumman Aerospace Corporation Hydrogen permeation protection for metals

Also Published As

Publication number Publication date
KR900004599B1 (ko) 1990-06-30
DK592286A (da) 1987-06-12
ZA869325B (en) 1988-08-31
CN86108935A (zh) 1987-07-29
KR870006229A (ko) 1987-07-10
EP0226130A3 (en) 1989-03-29
JPS62151554A (ja) 1987-07-06
BR8606145A (pt) 1987-09-22
US4714632A (en) 1987-12-22
EP0226130A2 (en) 1987-06-24
DK592286D0 (da) 1986-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6319589B2 (ja)
CA1043190A (en) Protective films
US7070833B2 (en) Method for chemical vapor deposition of silicon on to substrates for use in corrosive and vacuum environments
US4822642A (en) Method of producing silicon diffusion coatings on metal articles
US5916378A (en) Method of reducing metal contamination during semiconductor processing in a reactor having metal components
US3925579A (en) Method of coating low alloy steels
CS226024B2 (en) Method of hydrocarbon-containing substances
EP0038212B1 (en) Inhibition of carbon accumulation on metal surfaces
Gordon et al. Low-temperature atmospheric pressure chemical vapor deposition of polycrystalline tin nitride thin films
US4529626A (en) Inhibition of carbon accumulation on metal surfaces
Cabrera et al. Si diffusion coating on steels by SiH4/H2 treatment for high temperature oxidation protection
Nyutu et al. Formation of MoSi2–SiO2 coatings on molybdenum substrates by CVD/MOCVD
WO2003080888A1 (fr) Materiau d'alliage ti thermostable presentant une excellente resistance a l'oxydation et a la corrosion a temperature elevee
Sanjurjo et al. Titanium-based coatings on copper by chemical vapor deposition in fluidized bed reactors
US5064691A (en) Gas phase borosiliconization of ferrous surfaces
KR20060130202A (ko) 합금 표면을 형성하는 금속 더스팅 내성의 안정한 탄화물
JP2004508465A (ja) ステンレス鋼マトリックスの表面
US4869929A (en) Process for preparing sic protective films on metallic or metal impregnated substrates
Klam et al. Chemical vapour deposition of silicon onto iron: influence of silicon vapour phase source on the composition and nature of the coating
Kim et al. Effect of water vapor on the nucleation and growth of chemical vapor deposited copper films on spin‐coated polyimide
JPH0849056A (ja) ニッケルおよび鉄をベースにした超合金製金属部品の不動態化方法
Singheiser et al. The use of aluminium-enriched layers on Hastelloy X against high temperature carburization in high temperature gas-cooled reactor helium
Cabrera et al. Formation of silicon diffusion coatings on ferrous alloys from their reaction with silane
Hill Silicon coating treatment to improve high temperature corrosion resistance of 9% Cr steels
Fisher et al. X‐ray photoelectron spectroscopy characterization of the oxidation and reduction of polycrystalline ZrPt3 and HfIr3 from 300 to 1700 K