JPS6319416B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、輪転機により印刷されて折加工が施
されて搬出される折丁を所定枚数束に突揃えて堆
積するとともに、折丁の所定枚数を区分毎に搬送
する装置に関する。

従来、輪転機から折丁に加工されて排出されて
くる折丁は、一枚毎ズレ重ねた状態で搬送コンベ
ア上に積載されて搬送されるか、又は縦出し状態
にして搬送路上を送られた後に、スタツカーによ
り適当な枚数に区分されて、その後結束されるも
のであるが、輪転機折機にて排出される折丁を適
当な枚数に区分けするまでの過程で、折丁を搬送
及びスタツクするための横長のコンベアなどの装
置を設置するスペースが必要となる。

本発明は、排紙折丁の突揃え及び所定枚数の区
分け工程に必要な長い搬送路を要せず、折丁の区
分け、搬送及びスタツクに必要とする搬送路を短
縮し、スタツク作業スペースを削減でき、且つ円
滑にして結束加工しやすい状態にし得るものであ
る。本発明は、輪転機より搬出される折丁１を受
取る羽根車２、折丁１を所定枚数区分して受け取
る前後に突入する一時受ストツパー６、後当て板
３及び前当て板４、側板５からなる排紙手段Ａと
折丁１の区分束を咥え前方に引き出す搬送咥部を
備えた搬送手段Ｂと、該搬送手段Ｂの搬送進行作
動及び進行方向を傾斜から水平に切換え、且つ該
搬送咥部を進行路から離脱させるエアーシリンダ
ーによる操作手段Ｃと、コンベア１６を備えた搬
送部Ｄとからなることを特徴とする折丁の区分搬
送装置である。

本発明を図面に従つて詳細に説明すれば、第１
図に図示するように、輪転機折機より排出された
折丁１は、羽根車２の羽根の間に落込まれ、羽根
車２の回転により下方の積載台２１上に排紙され
る。後当て板３及び前当て板４は必要量僅かに傾
斜させた積載台２１面上に配置し、後当て板３に
よつて回転する羽根の間より折丁１を押し出し、
積載台２１上に堆積するようにした排紙手段Ａを
構成する。該排紙手段Ａは更に上方から落下する
折丁１を一時的に受け留める一時受けストツパー
６を備えていて、例えば第１図に示すように、前
当て板の前面から前後方向に突入作動し、落下折
丁の略全面あるいは一部を支持し受け留めるよう
にしたものである。このように、一時受ストツパ
ーにより上部折丁１を受け留めることにより、下
方に積載される指定枚数の区分束が搬送手段Ａの
搬送咥部によつて咥えられて、排紙手段Ａより傾
め前方に引き出され、スライド軸、搬送チエン、
エアーシリンダー及びラツクギヤ、ピニオンギア
からなる操作部Ｃの作動により、第２図、水平状
態に方向が修正され、搬出手段Ｄのコンベア１６
上に進み、コンベア１６と同速度で搬送されなが
ら、直ちに、第３図、搬送咥部は折丁束を開放し
て、コンベア１６の下方に離脱して待機する。そ
して区分束はそのままコンベア１５上に積載され
て結束加工するための所定位置に送られる。搬送
咥部は第４図に示すように排紙手段Ａの位置まで
離脱姿勢のままで復帰し、次の折丁束の咥搬送に
備える。このように、搬送手段Ｂの搬送咥部は、
咥、搬送、離脱、復帰を１サイクルとして、繰返
し折丁１の堆積状態の区分束を結束位置まで搬送
するようにしたものである。

本発明装置の各部の作動機構について更に詳細
に説明すれば、第１図、搬送咥部の咥爪１２は、
エアーシリンダー１１の作動により咥台７との間
に区分束を咥込むようにしたもので、該搬送咥部
を含む搬送手段Ｂは、チエン１４及びモーター１
５によつて、スライド軸２０上を往復滑動するも
のであり、スライドベース１３に装着されて排紙
手段Ａと搬出手段Ｄの間を往復滑動する。搬送咥
部は、スライドベース１３がスライド軸２０上を
滑動して、ピニオンギア１９上を通過した時点
で、エアーシリンダー１７に一体に取付けたラツ
ク１８が作動してピニオンギア１９を回転させ、
第２図、スライド軸２０を水平状態に修正しつ
つ、搬出部Ｄ側の終点に到ると、直ちにエアーシ
リンダー８に取付けたラツク９の作動により、ピ
ニオンギア１０を回転させ、第３図に図示する搬
送手段Ｂの搬送咥台７をコンベア１６表面から下
方部の区分束進行路外に離脱させる。その間、排
紙手段Ａに於て折丁１が積載台２１上に連続排紙
がなされているが、排送咥部は、モーター１５を
逆回転作動することにより、チエン１４が復帰方
向に離脱姿勢のままで曳引され、排紙手段Ａ側に
滑動し、ピニオンギア１９を通過した時点で、エ
アーシリンダー１７のラツクギア１８が作動開始
して、ピニオンギア１９を逆方向に回転させてス
ライド軸２０を元の状態に傾斜させながら、前記
搬送手段Ｂを排紙手段Ａに復帰させる。そして積
載台２１上に指定枚数の区分束が積載されて、一
時受ストツパー６が作動すると同時に、エアーシ
リンダー８のラツクギア９がピニオンギア１０を
作動させて、搬送咥部の咥台７が起立し、前当て
板４側に当接されて、次なる区分束の搬送を行な
う。尚、一時受けストツパーは、電磁マグネツト
あるいはエアーシリンダーにより作動するもの
で、指定枚数の折丁１が積載台２１上に堆積した
時点で該積載台２１に突入動作して折丁を一時受
けした後、搬送咥部の咥台７が区分束を引き出し
搬送を開始すると直ちに復帰するようにしたもの
である。

本発明装置の操作部Ｃは、搬送手段Ｂの搬送咥
部の摺動及び離脱と復帰を行ない、更にスライド
軸２０の傾斜、水平状態の作動及び維持を行なう
もので、第１図、咥動作から、第４図、復帰まで
の１サイクルのタイミングは、それぞれスライド
軸２０に沿つて設置した搬送進行路上に設置する
リミツトスイツチにより搬送咥部の１連の動作の
ためにエアーシリンダー及びモーターの駆動を始
動させるようにしたものである。尚、積載台２１
は適宜高さを調整出来るようにしてあり、積載量
が多くなつても、支障のないようにすることが出
来る。

本発明装置によつて、輪転機により排出される
折丁を羽根車により同一個所で積載及び区分を行
なうようにすれば、多数折丁を束に区分する場
合、装置の設置スペースが大巾に削減でき、区分
束に円滑に区分けすることが出来るとともに、突
揃え及び区分けに於る装置の調整が比較的簡単で
あり、印刷製本加工の中間作業に於て、きわめて
効果的な折丁の区分けを行なうことが出来るもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の側面図、第２図乃至第４
図は本発明装置の作動状態を示す側面図である。 １……折丁、２……羽根車、７……咥台、１２
……咥爪、１６……搬出コンベア、２０……スラ
イド軸。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 輪転機より搬出される折丁１を受取る羽根車
   ２、該羽根車２下側より外方に向つて高く傾斜す
   る積載台２１、該積載台２１上に設ける後当て板
   ３、前当て板４、側板５、及び前当て板４面に前
   後方向に突入復帰し搬出される折丁１を所定枚数
   区分して受取る一時受けストツパー６からなる排
   紙手段Ａと、傾斜乃至水平に姿勢切換え可能なス
   ライド軸２０に沿つて往復滑動でき、且つ排紙手
   段に排紙された折丁１の区分束を咥えながら傾斜
   する積載台２１に沿つて前当て板４前方に区分束
   を引き出しその引き出し進行方向を傾斜から水平
   に切換えてコンベア１６上に搬送進行しその後該
   コンベア１６下方に離脱する搬送咥部を備える搬
   送手段Ｂと、該搬送咥部の往復滑動、及びスライ
   ド軸２０の傾斜乃至水平切換動作、搬送咥部の離
   脱動作の操作をするそれぞれモーター及びエアシ
   リンダーによる操作手段Ｃと、前記コンベア１６
   を備えた搬出部Ｄとからなることを特徴とする折
   丁の区分搬送装置。