JPS63192688A

JPS63192688A - スケグ装置

Info

Publication number: JPS63192688A
Application number: JP2463087A
Authority: JP
Inventors: Koichi Shoji; 正司　公一; Sumitoshi Mizoguchi; 溝口　純敏
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1987-02-06
Filing date: 1987-02-06
Publication date: 1988-08-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、船舶に適用されるスケグ装置、特に。

収納可能で旋回性能を大幅改善し得る可動式のスケグ装
置に関するものである。

［従来の技術］船舶の針路安定性を確保するため、船舶の船尾には、第
５図および第６図に示すように船尾ａに近い竜骨部材す
から沿直方向に立上る平板状の船尾部、すなわち、スケ
グ（ｓｋｅｑ）ｃが船体ｄと一体に設けられている。

［発明が解決しようとする問題点］しかし、スケグＣは針路安定性の確保に寄与する反面、
船舶の旋回性能を損うという問題がある。

すなわち、第６図に示すように、船体ｄが２例えば、右
旋回（矢印ｅ）すると、船側に向って流入し、かつ、船
体中心線ｆと交差する角度αが船首ｑから船尾ａにかけ
て逐次増大し、船尾ａ付近で大角度をもって交差するよ
うな流れｈが生じ。

この流れｈは船体後半分で船底および船尾端を回って右
舷側へ流れようとする。

しかし、この流れｈはスケグＣに堰止められて（矢印ｉ
）反力ｊが船体の旋回運動を妨げる方向に作用し、その
結果、旋回半径が大きくなるという問題があった。

ざらに、スケグＣは浅吃水の船舶などに採用する場合、
構造上有効に設けることがむずかしいという問題もあり
、また、乾ドックに入渠する際には、スケグＣの保護を
要するなどの問題があった。

［発明の目的］本発明は、従来のスケグ装置における問題点を有効に解
決すべく創案されたものであり、その目的は、船舶など
の旋回性能を損うことのない、針路安定性のよい、しか
も船体内に収納可能な可動式のものを提供することを目
的とする。

［発明の概要コ上記目的を達成するために２本発明は、船尾船底のほぼ
船体中心線上に収納ベイを設け、該収納ベイの前方に設
けた回転軸と、゛咳回転軸を中心に回動し得るように支
持した少くなくとも１枚の板状部材を有するスケグと、
該スケグを前記回転軸を中心に回動する駆動手段とを備
え、旋回性能を損うことなく、針路安定性のよい、しか
も船体内に収納可能な可動式のものである。

［実施例］以下に本発明の好適一実施例を添付図に基づいて詳述す
る。

第１図は一実施例を示し、船体１とプロペラ２と舵３と
からなる船舶の船底４の船尾側に、はぼ船体１の中心線
上に１枚の板状のスケグ６が収納できるように、収納ベ
イ４が船底４の船体１側に凹設されいてる。この収納ベ
イ４の内部の船首側には回転軸７が船体１よりほぼ水平
に軸支されて設けられ、板状のスケグ６の一端がこの回
転軸７を軸として回動するようにほぼ沿直に構成し、船
底４とのなす角度βを適宜変更できるようになっている
。

特に、第１図では回動する１枚の板状のスケグ６の実施
例を示しているが、他の、実施例として。

第３図のような複数の回動する板状のスケグ６゜６ａ、
６ｂ、６ｃを設けた例を示す。これら複数の回動する板
状のスケグ６．６ａ、６ｂ、６Ｇは。

それぞれ独立して回動し、それぞれ回動する板状のスケ
グ６．６ａ、６ｂ、６ｃは所要の角度βに保持されるよ
うに構成され、互に９重なり合うようにして、水流の通
過を防止するように構成されている。

また、第３図の他の実施例では１回動する板状のスケグ
６．６ａ６ｂ、６ｃに円や方形の開口部１０を設け９部
分的に海水の流通を可能とし、船体１の旋回時に、この
開口部１０を海水が通過するようにして、旋回速度を調
節できるように構成した例を示している。

以上のように構成された本発明の作用について説明する
。

第２図に示すように、船体１が例えば、右旋回（矢印ｅ
）する際は、舵３を操作するとともに。

所要の角度βにあった板状のスケグ６を駆動手段８にて
、駆動軸９を介して回転軸７を回動し、沿直に設けた板
状のスケグ６を収納ベイ５に収納する。

船体１が回頭し始めると、前述したように、横方向から
船体１後半部に向って流入する流れｈが生ずるが、この
流れｈは、スケグ６の下部を通って右舷側に流通しく矢
印ｋ）、旋回抵抗を減少させる。また、船体１仝体が受
ける流体力の着力点が前方に移動するので船体１は回頭
動作を早め。

旋回半径が小さくなる。

すなわち、板状のスケグ６を回動させ、収納ベイ５にス
ケグ６を収納することにより、旋回時に船体１後半部に
向って流入する流れｈが反対舷方向に自由に流通できる
ので、旋回運動を妨げる力が作用せず、旋回半径が著し
く小さくすることができる。

回頭速度および旋回半径を所要の値に調整する必要があ
る時は、板状のスケグ６を収納ベイ５に収納する際に板
状のスケグ６の格納位置を調整し。

所要の角度βとすることにより、調節できる。

また、旋回せず針路安定が必要な場合は、板状のスケグ
６を所要の角度βに保持することにより。

針路安定性が得られる。この場合、板状のスケグ６の所
要角度βは、海象、船速等の運航要件により適宜選択す
ることができる。

なお９本発明は前述の実施例にのみ限定されるものでは
なく２本発明の要旨を逸脱しない範囲において２種々の
変更を加え得ることはもちろんである。

［発明の効果］以上述べた如く９本発明のスケグ装置によれば。

下記の如く種々の優れた効果を発揮する。

１）船体の船尾略中心線上に収納可能な板状可動スケグ
装置を設けることにより、旋回時、はぼ横方向から船体
後半分に流入する流れを反対舷側に導通されるので、旋
回抵抗が減少するとともに、流体力の着力点が前方に移
動するため。

舵、バウスラスタなどの自船の回頭手段あるいはタグボ
ートなど他船による回頭手段の効果を最大限に発揮する
ことができる。

２）上記により、旋回半径が著しく小さくなり。

狭水路などでの操船を容易にすることができる。

３）直進中や、旋回を止めたい場合は、板状スケ１０開
口部、である。

グを水中に出して旋回抵抗を増やし、旋回を止めること
ができる。

４）浅吃水の水域を航行する場合、また乾ドックに入渠
する場合など、板状のスケグを収納することにより、容
易に航行できるし、スケグを特別に保護する必要がなく
なる。

５）針路安定性の悪い大型船などは、舵を大きくするこ
とで針路安定性を保持してきたが２本発明の採用により
舵を大きくする必要がなく、また操舵機などの大型化を
必要としないので、コスト低減が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体図、第２図は第１
図のＡ−Ａ方向からの矢視図、第３図および第４図は他
の実施例、第５図および第６図は従来図である。図中、１・・・船体、２・・・プロペラ、３・・・舵、
４・・・船底、５・・・収納ベイ、６，６ａ、６ｂ、６
Ｇ・・・スケグ、７・・・回転軸、８・・・駆動手段、
９・・・駆動軸。特許出願人　　石川島播磨重工業株式会社亀第２図第３図ａ　　　　　　　　　　　　　　　　　ｄ第５図

Claims

【特許請求の範囲】

船尾船底のほぼ船体中心線上に収納ベイを設け、該収納
ベイの前方に設けた回転軸と、該回転軸を中心に回動し
得るように支持した少くなくとも１枚の板状部材を有す
るスケグと、該スケグを前記回転軸を中心に回動する駆
動手段とを備えたことを特徴とするスケグ装置。