JPS63191670A - 記録用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、インクのにじみが少なく、耐水性に優れた記
録用紙に関する。

（従来技術および問題点） インクを使用して記録を行う方式は、例えば万年筆によ
る筆記など古くから一般的なものであるが、最近ではイ
ンクジェット記録方式も出現し、ここでもインクが使用
されている。

これらインクを用いる記録方式に常につきまとう問題と
して、インクのにじみがある。特に記録用紙が水でぬれ
てしまった場合には、水性のインクはもちろん、油性の
インクでもしばしば水溶性の成分が溶出して、貴重な記
録が失われてしまうことが少なくない。

記録時にインクかにじまず、記録後に記録用紙が水にぬ
れてしまった場合でも、インクのにじみを防止し記録の
失われる心配のない記録用紙が強く望まれていた。

また、近年のインクジェット方式の進歩によりその記録
紙により高い性能が要求されている。具体的にインクジ
ェット記録紙に要求される性能どしては、インクの吸収
性に優れていること、印字淵瓜が高くインクの変色が無
いこと、インクドツトのにじみが無いことなどである。

さらにＱｆｉはインクジェットカシ−プリンター、カラ
ーｍ：１ビー等の技術の進歩がめざましく、それに適し
た印字品質を備えていることも大きな要件の一つである
。

従来よりインクジェット記録用紙について種々の提案が
あるが、前記要請の全て薔十分に満足覆るものがないの
が現状である。

本発明はこれらの要請に充分対応でき、インクの耐水性
のみならず紙白体の耐水性にも優れた記録用紙で、イン
クジェット記録紙としても適した記録用紙を提供するも
のである。

（問題点を解決するための手段） すなわち本発明は、カルボキシメチルセルロースの第４
アンモニウム塩を含むことを特徴とする記録用紙である
。

本発明で使用するカルボキシメチルセルロース（以Ｆ　
ＣＭ　Ｃと略称する）の第４アンモニウム塩は、特開昭
６１−１６９０１号公報等に開示されているもので、Ｃ
ＭＣのナトリウム塩とハロゲン化第４アンモニウム塩等
の第４アンモニウム塩より合成することができる６０Ｍ
Ｃとしては、カルボキシメチル基の置換度（ＤＳ’）が
１．５以上、好ましくは２．０以、Ｌのものが用いられ
る。第４アンモニウム塩としては以下に挙げるような各
種のアルギル基もしくはアリール基を含む長鎖のアルキ
ル基を有するものが用いられる。すなわち、ラウリルト
リメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウ
ム塩、ブトラブシルジメチルベンジルアンモニウム塩、
ステアリルトリメチルアンモニウム塩、トリオクチルメ
チルアンモニウム塩、ジメチルジスデ）ｌリルアンモニ
ウム塩、ジメヂルオレイルリノリルアンモニウム塩、ト
・リメチル七ノベヘニルアンモニウム塩、メチルトリラ
ウリルアンモニウム塩、ラウリルピリジニウム塩、レヂ
ルビリジニウム塩、ベンゼトニウム塩、メチルベンゼト
ニウム塩、ラウリルフェノキシエチルジメチルアンモニ
ウム塩、ラウリルイソキノリニウム塩、ラウリルピリジ
ニウム塩、ラウリルキナルディニウム塩などが挙げられ
、これらを構成する陰イオンは塩素、臭素、フッ基など
のハ（：１ゲンイオン、ｌ／１ｍイオン、硝酸イオン、
リン酸イオンなどが適当である。

本発明のＣＭＣの第４アンモニウム塩を含む記録用紙を
製造する方法は、上記のＣＭＣの第４アンモニウム塩を
有機溶媒にｆｆｉ解したものを紙に噴霧、塗布、浸漬、
含浸後溶媒を除去すればよい。

また製紙工程でＣＭＣの第４アンモニウム塩を添加する
こともできる。

有機溶媒としては、前記の如きＣＭＣ第４アンモニウム
塩を容易に溶解することができて、低沸点のものが好ま
しい。使用するＣＭＣ第４アンモニウム塩の種類によっ
て適宜選択されるが、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパツールなどの低級アルコール類、アセトン、
トルエン、ベンじンなどが挙げられる。

また、ＣＭＣの第４アンモニウム塩に塗工用ピグメント
を併用してもよく、これらとの０１用によりざらに印字
特性を向上させることができる。

（作用） 本発明の記録用紙に含まれているＣＭＣ第４アンモニウ
ム塩は、水不溶性であるが親水性であるため、紙表面の
水を素早く紙内部へ拡散させ、水と紙表面のインクとの
接触時間を短くすると共に、インクとの親和性が良いた
めにその間のインクの溶出を防止する。また、水が素早
く拡散するため乾きも速くにじみがない。これに対し従
来のサイズ処理のみされた記録用紙では、その俣水性の
ために水が表面にとどまり、乾きが遅くその間にインク
が溶出してにじむのである。

（発明の効果） 本発明の記録用紙は、記録時にインクかにじまないのみ
ならず、紙自体の耐水性にも優れており、記録後に紙が
濾れてもインクのにじみを防止し、記録が失われる心配
がない。

さらに、印字濃度、インク吸収性等の印字性能にｂ優れ
、インクジェット記録紙に６適している。

（実施例） 以下実施例により本発明を説明覆るが、これらの実施例
により本発明が限定されるしのではない。

実施例ｌ ＣＭＣのベンザルコニウム塩（ＣＭＣの置換度Ｏ３２，
５６）を５％エタノール溶液とし、公ｆｉｌｌ特許公報
の用紙に固形分が５００〜／ＴＩｔとなるように塗工し
た。エタノールを蒸発させたのら、万年筆（インクはパ
イロット社製スペアインク青）を用いて文字を書き、イ
ンクが乾いたのらに、文字の上にスポイトで水を１洒落
とした。一方、未処理の用紙に同様の試験を行って比較
した。結果は未処理のものは、水を落としてから数分で
文字が判別できなくなり、乾燥まで１００分以上を要し
、乾燥後は水滴の落らだ所が青いスポットとなったこれ
に対し、ＣＭＣのベンザルコニウム塩を塗工したものは
、十数分以内に水が内部に吸収拡散され、６５分後には
乾燥していたが、この間インクはにじまなかった。

実施例２ 実施例１のＣＭＣのベンザルコニウム塩を塗工した用紙
と未処理の用紙について、水滴を落１代りに（イ）ぬれ
たアッシュベーパで軽（こする、および（ロ）ぬれたテ
ィッシュペーパーを上に当てて５秒間強く押すの２通り
の試験をして比較した。

結果は（イ）、（［］）ともに未処理のものはインクか
にじんで文字が読み取りにくくなったのに対し、ＣＭＣ
のベンザルコニウム塩を塗工したものは全くにじまなか
った。

実施例３ 実施例１と同様の試験を、ＣＭＣの第４アンモニウム塩
の種類と塗工機を変えて行なった結果を表１に承り。

実施例４ 市販のドツトプリンター用記録用紙に第４アンモニウム
塩の種類を変えて調製したＣＭＣの第４アンモニウム塩
をエタノールに溶解し、５％のＪタノール溶液とし、紙
上の固形分ｍを変えて塗工した。ＣＭＣは置換度Ｏ８２
，５６と　１．８６のものを用いた。塗工後エタノール
を乾燥し、実際にインクジェットプリンターを用いて、
印字試験を行って評価した。結果を表２に示す。

印字評価試験は２色（イエロー、ブラック）のドツト印
字を１色につき２０点ずつ行ない、つぎの基準で評価し
た。

（１）にじみ ドツト印字したものについて、ルーペ（×５０倍）でド
ツト部を観察し、にじみの有無の評価を行なった。

にじみの評価　　−：全（にじまない ±：はとんどにじまない 十：少しにじんだ （２）インク乾燥性 ドツト印字したものについて、印字部がブラフンで擦れ
χ汚れた時×１わずかに擦れた個所がある時△、全く問
題がない時Ｑとした。

表　　２ 実施例５ 市販のドツトプリンター用記録用紙に、置換度Ｏ３２，
５６のＣＭＣのベンザルコニウム塩、またはペンピトニ
ウム塩を５００ＩＩｔｇ／ＴＩｔ塗１した記録紙に、イ
ンクジェットプリンターにて印字したものについて、イ
ンクが乾燥したのら、文字の上にスポイトで水を１滴落
し、印字のにじみを評価した。

また、風乾条件で滴下した水が乾燥するまでの時開を求
めた。比較のためにＣＭＣ第４アンモニウム塩を塗１１
　Ｌ／ないものについても同様に試験した。

結果を表３に示り°。

（以下余白） 表　　　３ 評価基準 △　仝くにじまない Ｂ　インクの成分中溶出したものがあるＣ　ややにじ／
υでいる Ｄ　判別できないほどにじんだ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カルボキシメチルセルロースの第４アンモニウム塩を含
   むことを特徴とする記録用紙。