JPS6319068Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、芳香剤器具に係る。

従来、室内の消臭等に、芳香剤が用いられてい
るが、それには、適所に放置して自然放散を得る
タイプのものと、噴霧を得るタイプのものとがあ
る。

前者は、長時間にわたり作用させることができ
る反面、突然の来客等のような急場の役には立ち
難い。また、後者は、そのような急場の役には立
つが、長時間持続させることができない。

本案は、その相反する二面を兼備えた便利な芳
香剤器具を提供しようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、Ａは、噴霧器で、びん１の口頚部
１１に噴霧器本体２を着脱自在に螺着しており、
該噴霧器本体は、ポンプ式のものであり、基部２
１において、びん口頚部１１へ螺着し、該基部２
１から垂下するシリンダ２２及びこれに連なる吸
上げパイプ２３を、びん１内に収容させ、基部２
１から上方へ噴霧ヘツド２４を突出し、該噴霧ヘ
ツドは、シリンダに内装のスプリングで上方へ付
勢すると共に、該スプリングに抗して押下げ自在
とし、また、前面に噴霧ノズル２５を設けてお
り、而して、噴霧ヘツド２４を押下げることによ
り、ポンプが作動して、びん内の液体が吸上げら
れ加圧されて、噴霧ノズル２５から噴霧するよう
に構成している。

Ｂは、芳香剤放散室で、噴霧器本体２の基部２
１の周辺に、基部下端に連ねてドーナツ状の器体
３を一体に設け、該器体には、周壁３１の外面に
螺条３２を形成しており、また、該周壁３１の外
側には、周壁４１内面にその螺条３２と螺合する
螺条４２を形成したカバー４を、上方から螺合
し、該カバー４の頂壁４３の中央に、上記噴霧ヘ
ツド２４を挿通する透孔４４を穿設し、且つ、頂
壁４３の内面適所から垂下筒４５を一体に垂設し
て、該垂下筒４５の内側に、スポンジ等から成る
環状の芳香剤含浸材５を嵌着し、垂下させてい
る。

而して、びん１に液体芳香剤を収容して使用す
るが、図示のように、噴霧ノズル２５がカバー４
内に没する状態において、噴霧ヘツド２４を押下
げると、これによりポンプが働いてびん１内の液
体芳香剤が噴霧ノズル２５から芳香剤放散室Ｂ内
へと噴霧され、これが芳香剤含浸材５に吸収され
る。そこで、そのまま放置すると、芳香剤含浸材
５中の芳香剤が蒸発し、透孔４４の隙間等から外
部へ放散される。

なお、放散量を多くするために、カバー４又は
器体３に透孔を設けてもよい。

また、カバー４をねじ込んで、十分に下降さ
せ、噴霧ノズル２５を露出させた状態において、
噴霧ヘツド２４を押下げると、ポンプが働いてび
ん１内の液体芳香剤が噴霧ノズル２５から空気中
へと噴霧される。

なお、噴霧器は、エアゾールタイプでもよい。

本案によれば、突然の来客等の急場に、噴霧に
より十分適応でき、また、芳香剤放散室によつて
長時間の自然放散も得られ、使用に頗る便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例の截断側面図である。 Ａ……噴霧器、Ｂ……芳香剤放散室、１……び
ん、２……噴霧器本体、３……器体、４……カバ
ー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 液体芳香剤を収容し、噴霧ヘツド２４の押下
   げによりこれの噴霧ノズル２５から液体芳香剤
   の噴霧を得るよう設けた噴霧器Ａと、 上記噴霧ヘツド２４の周辺で該噴霧ヘツド２
   ４が押下げ可能に噴霧器Ａへ装着すると共に、
   上記噴霧ノズル２５が出没するよう可動に装着
   した芳香剤放散室Ｂと、 上記芳香剤放散室Ｂに内装した芳香剤含浸材
   ５と、 から成る芳香剤器具。