JPS63190147A - シヤドウマスク用Fe−Ni合金 - Google Patents

シヤドウマスク用Fe−Ni合金

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JPS63190147A
JPS63190147A JP2170587A JP2170587A JPS63190147A JP S63190147 A JPS63190147 A JP S63190147A JP 2170587 A JP2170587 A JP 2170587A JP 2170587 A JP2170587 A JP 2170587A JP S63190147 A JPS63190147 A JP S63190147A
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Tadashi Inoue
正 井上
Tomoyoshi Okita
大北 智良
Takayoshi Shimomura
下村 隆良
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分骨〕 本発明は悪化処理性に優れたシャドウマスク用Fe−N
i合金に関する。
〔従来の技術〕
近年、カラーテレビの高品位化に伴い、色ずれの問題に
対応できる低熱膨張のシャドウマスク材料としてFe−
Ni系のインバー合金、とりわけ所謂スーパーインバー
合金が注目されている。
しかし、この合金は従来の低炭素鋼のシャドウマスク材
に較ベプレス成形性及び黒化処理性に劣るという2つの
大きな問題を有している。
これらのうち悪化処理性の問題は、特に黒化処理時に形
成される酸化膜(以下、黒化膜と称す)の均一性、黒色
度及び密着性が良くないことを意味するが、これらは、
酸化しにくいNiを多く含むこと、またFe−Ni合金
での黒化膜の均一な形成に不純物元素の影響が大きく現
われることに起因している。このような黒化処理性の問
題に対し、特開昭60−194059号において、Fe
−Ni系インバー合金に充分な黒色度を有し且つ緻密で
密着性の良い黒化膜を形成させるようにした熱処理方法
が提案されている。この方法は、水蒸気を適正量に制御
し、且つ前段は酸化力の弱い雰囲気中で、また後段は酸
化力の強い雰囲気中でそれぞれ処理するというものであ
る。
一方、プレス成形性の問題はFe−Ni合金の強度が本
質的に高いことに起因したものであるが、近年プレス成
形性をCr添加により向上させた所謂低降伏強度インバ
ー合金が開発された。しかし、このCr添加の低降伏強
度インバー合金は、プレス前に施される真空または低露
点のH8雰囲気での高温焼鈍時にCrの表面濃化が生じ
、通常のインバー合金に比べさらに悪化処理性が劣ると
いう致命的な問題を有している。
このような問題、特に低降伏強度インバー合金の黒化膜
密着性の改善を目的として、特開昭61−201757
号のシャドウマスク材及び特開昭61−201764号
の製造法が提案されている。このうち前者はAAを0.
3〜1,0wt4添加したものであり、後者は黒化処理
を0曾を体積′414以上含む雰囲気中で行なうという
ものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし1以上のような従来の方法のうち、点化処理方法
に関する特開昭60−194059号及び特開昭61−
201764号では、黒化処理を特定雰囲気で行なうた
め、従来用いられている黒化処理炉が使用できず、工業
上の実用性に乏しい。
一方、成分面の制御により黒化膜の密着性向上を図る特
開昭61−201757号は、Atを高めるものである
ためアルミナ系介在物が多くなり、このため、■エツチ
ング性が悪くなる、■プレス前の軟質化焼鈍時の粒成長
が抑制され、プレス前の軟質化が達成されず、プレス成
形性に問題を生じる、等シャドウマスクの基本性能の点
から必ずしも有利とは言い難い。
このように低降伏強度型インバー合金(スーパーインバ
ー合金)はプレス成形性に優れ、有望なシャドウマスク
材料であるにもかかわらず、在来の黒化処理炉を用いて
密着性の優れた黒化膜を形成することは困難であった。
また、この種のCr添加低強度インバー合金の黒化膜の
黒色度を向上する技術も未だ提案された例はない。
本発明はこのような従来の問題に鑑み、黒化処理性、と
りわけ悪化膜密着性が優れ、十分な黒色度が得られるシ
ャドウマスク用低降伏強度製スーパーインバー合金を提
供せんとするものである。
〔問題を解決するための手段〕
このため本発明は、Ni:28〜B!1wt4゜Co:
 2〜6 wt4 、 Cr: 1〜3 wt傷、 A
t:0.02wt4以下、B:0.0010〜0.00
40wt4 、st:0.3wt4以下、Kn:0.4
vt96以下で且つ11i+Mn≦0.5wt4の成分
を有し、残部Fe及び不可避不純物からなることをその
基本的特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は低熱膨張係数を有する低降伏強度の所謂スーパ
ーインバー合金をその対象としているが、本発明者等は
実用上問題のない熱膨張特性として、平均熱膨張係数(
30〜100°0)の上限を3.OX 10−” /’
Oと定めた。熱膨張特性はNi及びCo量に依存し、上
記の平均熱膨張係数の条件を満たす成分範囲は、 Ni
量が28〜35wt4で且つCo量が2〜a wt壬の
場合である。このため本発明合金のNl量は28〜35
 wt% 、 Co量は2〜a Wt憾 とする。なお
、これらNi及びCo量は必要とされる熱膨張係数に応
じ上記範囲内で選択される。
本発明の対象とする低降伏強度のスーパーインバー合金
は、  Cr添加が基本となるが、Cr量がlWt僑未
満では十分な軟質化が図れず、一方、3 wt% を超
えると逆に固溶強化によって強度が高くなり、このため
Crの含有量は1〜B wt僑とした。
本発明が目標とする悪化処理性向上とは、均−性及び密
着性に優れ、十分な黒色度を有する黒化膜を形成させる
ことを意味するが、この目標は特にAA、81.Mn及
びBIkの規定により達成される。具体的には、黒化膜
の均一性は主にht 、黒色度は主に8.密着性は主に
81.Mn及びBにそれぞれ支配される。
Atは0.02wt4を超えると黒化処理時に形成され
る酸化膜が不均一になり、黒色度にムラが生じるため好
ましくなく、このため0.02wt%を上限として含有
せしめられる。
本発明者等は、SllMn量の異なる低強度型スーパー
インバー合金の冷延板(板厚0.21S−)を脱脂後、
754H,−25傷NHz  露点−40°0の雰囲気
で1000’0X20分 の焼鈍をし、次いで水蒸気中
で760’0X20分の黒化処理を行ない、その後、黒
化膜の密着性を90° 曲げテスト後接着テープに張り
付ける剥離試験により調べた。その結果を第1図に示す
、この供試材はBtが0.0010〜0.0040wt
4Iの範囲C本発明範囲)のものであるが、この条件下
では、Slが0.3wt4以下、Mnが0.4Wt4以
下で且つ81とMnの和が0.5wt1以下の時に黒化
膜の密着性が優れていることが判った。このような81
.Mnによる悪化膜密着性の劣化は、プレス前の軟質化
焼鈍時に81.Mnの酸化物が子軸−に形成されること
に基づくものと考えられる。このため本発明では、31
 : 0.3 wt4以下、  Mn:0.4wt4以
下、81+Mn≦0.5wt4以下とするO また本発明者等は、低降伏強度スーパーインバー合金の
黒化膜の黒色度を向上させるべく、成分の影響、製造条
件の検討を行ない、この結果、微量B添加により黒色度
が向上することを見い出した。
すなわち、本発明者等はまず悪化膜そのものと黒色度と
の関係について検討を加え、悪化膜の黒色度が黒化膜の
厚さにより変化し、悪化膜の厚さが約1μmg上でない
と十分な黒色度が得られないことを突止めた。そこで悪
化膜の厚さを黒色度の指標とし、At、81及びMnを
上記範囲とした低降伏強度スーパーインバー合金の冷延
板を75%)I、−254N2.露点−40゛0の雰囲
気にて1050’0X10分焼鈍した供試材を用い、こ
れを700〜soo’oの温度範囲で水蒸気雰囲気にて
黒化処理し、形成された黒化膜厚さを測定した。
しかし、膜厚xpm以上を得る条件は、いずれの黒化処
進温度でも、焼鈍時間が2時間を超える長時間側にあり
、経済的に黒色度の十分な黒化膜を形成するという観点
からは不十分なものであった。
そこで本発明者等は、表面偏析傾向の強いBに着目し、
AL、81及びMnは上記範囲でB量を変化させたスー
パーインバー合金の冷延板を、754H,−25%Ni
.露点−40°01ζて1000°0×15分暁鈍した
後、750’0X30分、水蒸気中にて黒化処理を行な
い、黒化膜の膜厚を測定した。第2図にこの時の悪化膜
の黒色度及び密着性に及ぼすBfLの影響を示す。これ
によれば、黒化膜の厚さはB量が(1,0010wt4
以上で約1pn1以上であり、黒色度は十分である。一
方、密着性はB量が0.0010vrt4未満及び0.
0040 vrL4超において劣化し、特にQ、004
0wt4 超で著しく劣化した0以上の点から、黒色度
が十分で且つ密着性が劣化しないB量としてQ、OO1
0〜(1,0040wt4を規定する。
このようにB添加により黒色度が向上するのは、プレス
前の軟質化焼鈍時でのCrの表面濃化がBの表面偏析に
より抑制されることを通じ、必要厚さの酸化膜が均一に
生成されることに基づくものと考えられる。また、B量
が0.0040wt1l を超えて密着性が劣化するの
は、Bによるコンタミネーションによるものであり、ま
たB量が0.0010wt4未満で劣化するのは、Bに
よる密着性向上効果が十分でないことによるものとある
と考えられる。
〔実施例〕
第1表に示すような本発明例(a−d)及び比較例(a
−k)の合金を真空溶解炉にて溶製し、分塊−熱延−冷
延を経て最終板厚0.2−の供試材とした。これを第2
表に示すプレス前の軟質化焼鈍の条件で焼鈍した後、水
蒸気中で黒化処理を行ない、黒化膜の均一性、密着性及
び膜厚を調べた。なお、均一性の評価は黒色度のムラを
目視観察することにより行なった。密着性は供試材を9
0’  曲げテスト後接着テープに張り付ける剥離テス
トにより行なった。その結果を第2表に示す。これによ
れば、本発明例141−F&L4は、プレス前の軟質化
焼鈍の雰囲気がI’i、+N、混合ガス、真空雰囲気の
いずれの場合でも、黒化膜の均一性は良好で、密着性も
良く、また膜厚もtprn以上で、十分な黒色度を有し
ている。
これに対し、81.Mn、B及び81+Mnが本発明範
囲にあり、Ajが本発明外にある比較例m5.m12は
プレス前焼鈍をH,+N。
混合ガス、真空中のいずれで行なっても、黒化膜の密着
性は良好で且つ膜厚は1μm以上であるが、黒色度にム
ラがあり、均一性に劣っている。このようにhtが本発
明範囲を超える場合、形成される酸化膜の性状は著しく
劣化した。
また、−6と1m13.Nn7と階14及び醜8と階1
5 の各比較例はそれぞれ81 t Mn及び81+M
nが本発明成分範囲外にあり、その他の成分は本発明範
囲内の比較例であるが、これらはプレス前焼鈍がいずれ
の雰囲気でも黒化膜の均一性は良好であって、膜厚もt
 prn以上で黒色度は十分であるが、密着性は劣って
いる。
さらに、比較何階9と階16及び1aioと階17はB
量が本発明の規定量未満で、その他の成分は本発明範囲
内のものであり、これらはプレス前焼鈍の雰囲気がいず
れの場合でも黒色度の均一性は良好であるが、膜厚は1
pm未満で黒色度は十分でなく、また密着性も劣ってい
る。
比較何階11及び階1BはB量が本発明の規定量を超え
るもので、その他の成分は本発明範囲内のものであり、
これらはプレス前の焼鈍の雰囲気がいずれの条件でも、
黒化膜の均一性は良好で膜厚も1μm以上と十分な黒色
度を有しているが、密着性は劣っている。
このように81.Mn及び814Mn  が本発明範囲
でも、Bが本発明の規定量を超えると密着性が劣化し、
B量の上限も重要な要素であることが判る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、プレス成形性に優れ
た低降伏強度盤スーパーインバー合金であって、黒化処
理性、とりわけ黒化膜の密着性に優れしかも十分な黒色
度を有するシャドウマスク用Fe−Ni合金を提供する
ことができる。
なお、本発明合金を用いてシャドウマスクを製造する場
合、プレス前の軟質化焼鈍の雰囲気は、実施例で示すよ
うに低露点のH,−N、雰囲気または高真空中であれば
よく、このような通常の焼鈍条件により本、発明の効果
は十分に発揮される。また、黒化処理条件も通常の水蒸
気雰囲気でよいため在来の設備で容易製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は黒化膜の密着性に及ぼす81 。 Mn 量の影響を示したものである。第2図は悪化膜の
厚さ、密着性に及ぼすB量の影響を示したものである。 第 1 図 0  0.2  0.4  0.6  0.8Mr 1
   (wj’/、) ti  2  r;a 日量 (wt”/、J 手続補正書([ff10 昭和62年 311180

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. Ni:28〜35wt%、Co:2〜6wt%、Cr:
    1〜3wt%、Al:0.02wt%以下、B:0.0
    010〜0.0040wt%、Si:0.3wt%以下
    、Mn:0.4wt%以下で且つSi+Mn≦0.5w
    t%の成分を有し、残部Fe及び不可避不純物からなる
    シヤドウマスク用Fe−Ni合金。
JP2170587A 1987-02-03 1987-02-03 シャドウマスク用Fe―Ni合金 Expired - Fee Related JPH0674489B2 (ja)

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