JPS63186067A - ネジ軸とナツトが回転する直線移動装置 - Google Patents

ネジ軸とナツトが回転する直線移動装置

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JPS63186067A
JPS63186067A JP1883487A JP1883487A JPS63186067A JP S63186067 A JPS63186067 A JP S63186067A JP 1883487 A JP1883487 A JP 1883487A JP 1883487 A JP1883487 A JP 1883487A JP S63186067 A JPS63186067 A JP S63186067A
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nut
gear
screw shaft
rolling
rotation
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JP1883487A
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Koji Onuma
浩司 大沼
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く接衝分野〉 本発明は、ネジ軸とナツトが回転数を僅かに相違して同
一・方向回転して微速移動を生ずるようになっていて、
高精密位置決め接衝に採用されるネジ軸とナツトが回転
する直線移動装置に関する。
〈従来技術及びその問題点〉 従来のネジ軸とナツトが回転する直線移動9置として第
5図に示すものがある。
構成を説明すると、ナツト1が螺合するネジ軸2と、ス
ライド筒3が被嵌していて該スライド筒3を回転させか
つ軸方向に案内するスプライン軸等の回転伝達軸4があ
る。ネジ軸2と回転伝達軸4が、ブラケット5によりそ
れぞれ回転自在に平行に両端支持され、ネジ軸2が油圧
モータ6により直結回転駆動されるようになイている。
可動体(テーブル)7は、ナツト1とスライド筒3をそ
れぞれ回転自在に収容支持している。
ネジ軸2が油圧モータ6により矢印aの方向へ回転駆動
されると、ネジ軸2に設けられた第−歯車8が回転伝達
軸4に設けられた第二歯車9に対して回転を噛合い伝達
し、回転伝達軸4が矢印すの方向へ回転する。すなわち
、ネジ軸2と回転伝達軸4は■いに反対回転となる。さ
らに、回転伝達軸4が矢印すの方向へ回転されると、ス
ライド筒3の外周に設けられた第三歯車lOも矢印すの
方向へ回転し、第三歯車10がナツト1の外周に設けら
れた第四歯車11に対して回転を噛合い伝達するので、
ナツト1がネジ軸2と同方向に回転することになる。
この場合、第一歯車8は第二歯車9よりも歯数が少いの
で、第一歯車8と第二歯車9の11合い伝達において減
速が行われ、回転伝達軸4はネジ軸2よりも低回転とな
りスライド筒3に回転を伝達する。そして、第三歯車1
0と第四歯車11は歯数が等しいのでナツト1の回転数
は、モータ回転数をN (r、p、m)、歯車8.9の
歯数28 、Z!3で表せば、N −28/ Z9  
(r、p、m)である。
ナラ)1の移動量S Cra/m/s )は、ネジピン
チ(= P (m/m))にナツトlとネジ軸2の相対
回転数(=N・ (Z9−28)/Z9 )を掛は算し
た値となる。すなわち、 S = P −N −(Z9−28)/Z9(III/
ffl/s)・・・(a)式なお、油圧モータ6は低速
で逆回転するようになっており、逆回転させたときには
、回転伝達軸4と第二歯車9の間に設けられているワン
ウェイクラッチベアリング12の作用で回転伝達軸4に
回転が伝達されないとともに、ナツト1と可動体7との
間に設けられているワンウェイクラッチベアリング13
の作用によりナツトlが回転しないようにロックされる
ことになり、その結果、ネジ軸2の1回転でナツトlが
1ピツチ移動する早戻りが行われることになる。
以上で、−通り構成と作用について説明を終えたので、
ざらにヒ記した(a)式に基いて、この直線移動装置の
Jlit4Iiの特性を探究した結果を説明する。
先ず、本発明者は、この直線移動装置の四つの歯車の歯
数として、大きな減速比を得んとして、例えば以下のよ
うな試行錯誤を行った。
ケース1 第5図において、歯車8と9の歯数として、例えば98
と100を与えると、ネジ軸2とスプライン4は100
対99の割合いで回転し、スプライン4はネジ軸2に対
して微小に減速された回転となる。
続いて、@重10と11の歯数として100と100を
与えると、スプライン4とナツト1は同一回転すること
になり、ナツトlはネジ軸2の一回転尚41、  I/
100だけ回転Hれをノドすることが解りた。
ケース2 第5図において、歯車8と9の歯数として、例えばθB
と100を与えると、ネジ軸2とスプライン4は100
対89の割合いで回転し、歯車10と11の歯数として
100と88を与えると、スプライン4とナツトlは8
9対100の割合いで回転し、ネジ軸2とす・シト1に
相対回転が生じないことが解った。
ケース3 第5図において、歯車8と9の歯数として、例えばS8
とIGOを与えると、ネジ軸2とスプライン4は100
対88の割合いで回転し、またfit 車10と11の
歯数として99と100を与えると、スプライン4とナ
ツト1は100対89の割合いで回転することになる。
二つの微小な減速が徂畳された結果、ネジ軸2とナツト
lは1対99X 99/ 10.000となり、およそ
 2/ 100の減速比がイ!tられる。つまり、この
直線移動装置では、減速を二段虱ねるとネジ軸2とナツ
ト1の相対回転が大きくなり、減速機の複斂段減速の場
合とは全く逆に、減速が小さく行われることが解った。
次に、 1/ 100の減速が行われる状態を別の角度
からり、ると、ネジ軸2を1回転させることにより、第
−歯車8が1回転し、第二歯車9と第三歯車10と第四
歯車11は99/ 100回転し、従って、ネジ軸2の
1回転に対してナツトlが1/ 100回転だけ遅れる
ことが解る。
これは、この直線移動装置の位置決め精度に大きな影響
を与える機構上の特性である。すなわち、この直線移動
装置において、  1/100の減速比はネジピッチを
回転数として刻むものである。
それ故に、ネジ軸2を反転させたときに生ずる歯車のバ
ックラッシ分のネジ軸方向の移動量は極小となる。これ
に対し、 1/ 100の減速機をモータに後付けして
)戚速機の出力軸をネジ軸と接続し、モータの回転を減
速比で1/ 100に減速してネジ軸を回転させ、ネジ
軸に螺合しておりかつテーブルに固定されているナツト
ランナーを移動しようとするときは、歯車のバツクラツ
シがネジ軸の回転量の誤差として大きく現れることが免
れない。
このことから、この直線移動装置において歯車のバック
ラッシ分のネジ軸方向の移動量は極小となる機構[−の
特性は、精密位置決め技術に利用できる非常に大きな利
点である。しかし反面において、モータとネジ軸が直結
されているのでモータを高速回転させると、歯車の噛合
いによる振動が発生し、精密位置決め技術の利用L、大
きな妨げとなるので、モータを低速回転させて使用する
モータを低速回転させると、高速送りが問題となるが、
この点については、ヒ記したようにワンウェイクラッチ
を設ける等によりナツトを回転不能にすることにより高
速送りが可能であり、このときはモータを一層低速回転
させる必要がある。
しかして、歯車のバックラッシが極小となる特性をこの
直線移動装置が有するが故に、この直線移動装置は一部
において精密位置決めテーブルの移動手段として採用さ
れてきた。
しかし、この直線移動装置による精密位置決めは、歯車
伝達による減速が行われるものである以ヒ、ネジ軸2の
一回転を均等に角度分割する最小割出し角度を歯車のバ
ックラッシの影響が現れない限度で行う必要がある。
この直線移動@置の精度について、文献によれば、 一方向精度及び繰返し精度・会・±0/10  m/m
位置決め精度 ・ψ・±0.51Lm/m / 0.1
 m/m総合的精度  see±0.001 m/m 
/ 300 m/mが得られるとなっている。
しかしながら、現在の精密位置決め技術は、超精密位置
決めが求められており、 l/10〜1/ 100 g
 matsの高精度、さらには 1/ 100ルm/m
よりも微細な高精度が求められており、この直線移動装
置についても一層、精度を高める1夫が求められている
そこで考えられることは、この直線移動装置は、北述し
た説明から解るように、歯数を多くすることにより減速
比を小さくすることができ、さらに−回転当りの角度分
割も細分化でき、この方法が一層の精度を高めることに
なりはしないか注目されるところである。しかしながら
、このことについては、報告が見当らない。
本発明者は、直線移動装置において、歯車の歯数を多く
するためには、歯車の尚の大きさく=モジュール)を小
さくするとともに、軸間距離を装置構成I−最大限に許
される範囲で大きくとることを考えてみた0例えば、ネ
ジ軸2と回転伝達軸4の軸間距離を100 a+/mに
とり、モジュールを0.5Il/Ilとして四つの歯車
の尚斂を200 、200 。
200 、1Hにとると、減速比を1/200にとるこ
とができる6減速比が1/200ということは、屯純に
考えても減速比が1150の場合の位置決め精度を四倍
向丘させることになり、ピッチ 4 m/mのポールネ
ジを使用した場合、ネジ軸2を一回転させると、ナツト
1が2/ 100 m/m移動することになる。これは
、差動ネジに比べて極めて大きい分解能である。しかし
、やはり歯車を用いているので、ネジ軸2の一回転を角
度分割したときの微動分解能は、おのずと歯車のバック
ラッシを位置快め誤差として拾わない範囲内に抑えなけ
ればならない限界があり、大きく角度分割することはで
きない。これがために究極は、上記した精度を多少高め
ることができるに留り、 I/ 10〜 ]/ 100
u、m/I11の高精度、さらには1/100 gm/
mよりも微細な高精度が得られるものではないと考えら
れる。
これに対し、ピッチ4.000 m/mの右ネジとピ、
千3.900 m/mの左ネジを一軸にに形成した差動
ボールネジを使用した超精密テーブルによれば、ネジ軸
を一回転させると、ナツト1が 1/low/m移動す
ることになり、これは、上記の直線移動装置に比べて分
解能が小さい、しかしながら、歯車を用いていないので
、歯車のバックラッシの問題がなく、ネジ軸の一回転を
角度分割した微動分解能は、上記の直線移動装置に比べ
てはるかに大きくとることができ、サブミクロン(1/
10Bm/m)の位置決め精度が実現されている。
こうして検討してくると、上記の直線移動装置は、ネジ
軸を一回転当りの微動送りが差動ネジの場合よりもはる
かに小さいので、微動分解能を3〜5u、m/mを限度
とするテーブル等の位置決めに採用でき、特に駆動源に
サーボモータを用いて負荷が太きいテーブル等の位置快
めに採用することが好尚と考えられる。そして、上記の
直線移動装置は、減速比を従来と比較にならない程飛曜
的に大きくとることができない限り1例えば、1/ 5
000とか、 l/ 10000の減速比が得られもの
でない限り、  1/10〜1/ 100μs/mの微
動分解能、さらには I/ 100 μm/mよりも微
細な微動分解能が得られる超精密テーブルの移動装置と
して採用の可能性がないことが解った。
なお、微動送りができる従来の移動装置は、いずれも、
1回転を殻千以トに角度分割しかつ、パルスモータが一
般的に用いられて微小角度回転制御しており、負荷を大
きく採ることはできなかった。そして、パルスモータの
回転はゆるやかな回転ではなかった。従って、他方では
、例えば、ピッチ5 m/+の精富ポールネジを1回転
させると1ミクロン送りができるように、115000
の減速比を有するノンバシクラー、シ減速機の開発1強
く要望されている。
く本発明の目的〉 本発明は、ト述した点に鑑み、歯車のバックラッシが直
動方向に大きく影響しない特性を有する従来の「ネジ軸
とナツトが回転する直線移動装置」に関して鋭意に研究
した結果案出したもので、微動送りの原理を従来と異に
することなく、かつ歯車の歯数を従来に比べて特別に増
すことなく、従来では全く考えられなかった飛躍的に大
きな減速が得られるようにした、例えば、従来において
 1/100の減速比が得られていたものであれば1/
 10000の減速比が得られるようにし、これによっ
てネジ軸の一回転当りの微動送りを飛躍的に小さくでき
、例えば、1ミクロン送りをネジ軸を1回転させること
によって得ることができ、ひいては、 1/10〜1/
 too抜m/wの微動分解能、さらには1/ 100
μs/mよりも微細な微動分解能が得られる可能性を十
分に有する。ネジ軸とナツトが回転する直線移動装置を
提供することを゛目的としている。
く本発明の構成〉 本発明のネジ軸とナツトが回転する直線移動装置は、 ナツトが螺合するネジ軸と、スライド筒が被嵌していて
該スライド筒を回転させかつ直線案内するスプライン軸
等の回転伝達軸とが、それぞれ回転自在に平行に両端支
持され少なくとも一方の軸が回転駆動されるようになっ
ており、可動体がナツトとスライド筒をそれぞれ回転自
在に収容交合しており、 ナツトとネジ軸を同方向回転させるために、ネジ軸に第
一の転がり回転輪が設けられているとともに、回転伝達
軸に第二の転がり回転輪が設けられていて、中間車であ
る転がり回転輪を介して回転伝達できるようになってお
り、 また、スライド筒とナツトが同方向回転させるために、
スライド筒に第三の転がり回転輪が設けられているとと
もに、ナツトに第四の転がり回転輪が設けられていて、
中間車である転がり回転輪を介して回転伝達できるよう
になっており。
第−の転がり回転輪と第二の転がり回転輪の転がり接触
内径の差が、第四の転がり回転輪と第三の転がり回転輪
の転がり接触円径の量に等しく。
第一の転がり回転輪と第四の転がり回転輪、並びに第二
の転がり回転輪と第三の転がり回転輪は、転がり接触円
の大きさが穴なるものであることにより、ナ・ントとネ
ジ軸が回転数を相違して同一方向回転して微速移動する
。ことを特徴とするものである。
1−記の転がり回転輪とは歯車とコロを含む主旨である
転がり回転輪を歯車とした場合、北記の文言の中、 「第一の転がり回転輪と第二の転がり回転輪の転がり接
触円径の差が、第四の転がり回転輪と第三の転がり回転
輪の転がり接触円径の量に等しく、第一の転がり回転輪
と第四の転がり回転輪、並びに第二の転がり回転輪と第
三の転がり回転輪は、転がり接触円の大きさが異なるも
のであること1とは。
r第一歯車と第二歯車のピッチ円径の差が、第四歯車と
第三歯車のピンチ円径の量に等しく、第一歯車と第四歯
車、並びに第二山車と第三山車は、ピッチ円の大きさが
蹟なっていること」と言い直すことができ、 さらに、r第−山車と第二歯車の歯数の差が、第四歯!
1(と第三山車の歯数の量に等しく、第一・歯車と第四
歯車、並びに第二歯車と第三歯車は、歯数が胃なってい
ることj、!:言い直すことができる。
かかるr第一歯車と第二歯車の歯数の差が、第四歯車と
第三山車の歯数の量に等しい場合」として、 第−山車が第二歯車の歯数より一つもしくは二つ多いと
き、これに対応して第三山車の歯数が第四歯車より一つ
もしくは二つ少ない場合と、第一歯車が第二歯車の歯数
より一つもしくは二つ少ないとき、これに対応して第三
山車の歯数が第四歯車より一つもしくは二つ多い場合と
がある。
以下、図面を参照して説明する。
第1図と第2図は、本発明者が概略構造として考えたネ
ジ軸とナツトが回転する直線移動装置の異なる実施例を
示し、転がり回転輪として歯車を用いている。
第1図の直線移動装置では、モータ6が第5図の従来例
と同様にネジ軸2に接続されている。
ナツトlが螺合するネジ軸2と、スライド筒3が被嵌し
ていて該スライド筒3を回転させかつ直線案内する回転
伝達軸としてのスプライン軸4とが、ブラケット5によ
りそれぞれ回転自在に平行に両端支持されており、可動
体7がナツト1とスライド筒3をそれぞれ回転自在に収
容支持している。なお、図面ではナツトlとネジ軸2は
右ネジのポールネジが使用されている。
そして、ナツト1とネジ軸2を同方向回転させるために
、ネジ軸2に第一歯車8が設けられているとともに、回
転伝達軸としてのスプライン軸4に第二歯車9が設けら
れていて、中間歯車14を介して回転伝達できるように
なっている。
また、スライド筒3とナツト1を同方向回転させるため
に、スライド筒3に第三歯車10が設けられているとと
もに、ナツトlに第四歯車11が設けられていて、中間
歯車15を介して回転伝達できるようになっている。
符号16はワンウェイクラッチ継手、符号17は電磁ブ
レーキ、符号18は′テーブル、符号19はガイドレー
ル、符号20は可動体7を案内するガイドロッドである
モータ6によって右ネジのネジ軸2が矢印Cの方向へ回
転されるときワンウェイクラッチ継手16はロック状態
となり、モータの回転は、歯車8と中間歯車14と歯車
9の1−合いを介してスプライン軸4に伝達され、さら
に、第三山車10と中間歯車15と第四山車11の噛合
いを介してナツト1に伝達される。従って、ナツト1と
ネジ軸2は同方向回転となる。この場合、四つの山車8
.9.10.11の歯数いかんにより、ナツト1の回転
がネジ軸2の回転よりも遅い場合と、速い場合とがあり
、遅ければナツトlが左方向に移動し、速ければナツト
1が右方向に移動し、それに応じてテーブル18は左ま
たは右方向に微速移動することになる。
他方、モータ6は反転時には低速で駆動される。このと
き、ワンウェイクラッチ継手16はアンロック状態にな
り、電磁ブレーキ17はオンに′なる。このため、ナラ
)lは、回転不能となるがネジ軸2の回転により1回転
lピッチ送りで左方向に移動し、テーブル18は高速移
動することになる。
なお、歯車8と9及び10と11の噛合いに対して、バ
ックラッシ除去機構を付けるのが良い。
第2図の直線移動装置では、モータ6が回転伝達軸とし
てのスプライン軸4に接続されている。
ナツト1、ネジ軸2、スライド筒3.スプライン軸4、
ブラケット5、可動体7、六つの歯車8.9.10.1
1.14.15は、第1図と同一構造に設けられている
。符号21は電磁クラッチ、符号22は電磁ブレーキで
ある。
従って、電磁クラッチ21がオン、電磁ブレーキ22が
オフの状態で、モータ6が回転駆動されると、スプライ
ン軸4によりスライド筒3が回転され、第三歯車10と
中間歯車15と第四歯車11の噛合いを介してナツト1
が回転される。また、スプライン軸4の回転は、電磁フ
ランチz1を経由し、第二歯車9と中間歯車14と第一
歯車8の噛合いを介しざらに′心磁ブレーキ22を経由
してネジ軸2に伝達される。
従って、ネジ軸2とナツトlはモータ6と同方向回転と
なる。この場合も第1図と同様に、四つのm屯8,9.
10.11の歯数いかんにより。
ナツト1の回転がネジ軸2の回転よりも遅い場合と、速
い場合があり、スプライン軸4を矢印dの方向に回転さ
せると、ナツトlとネジ軸2は矢印eの方向に回転する
ことになる。従って、ナツト1の回転がネジ軸2の回転
よりも遅ければナツトlが右方向に移動し、速ければナ
ツトlが左方向に移動し、それに応じてテーブル18は
右または左方向に微速移動することになる。そして、モ
ータ6を一旦停止トさせ、電磁クラッチ21をオフ、電
磁ブレーキ22をオンの状態にし、再び同方向に低回転
駆動すると、ナツトlのみが矢印eの方向に回転するこ
とになり、該ナツト1は1回転1ピッチ送りで左方向に
移動し、テーブル18は高速移動することになる。
モータ6を反転駆動させる場合は、各回転が逆になると
ともに、テーブルの移動も逆になる。
なお、第2図の装置では、電磁クラッチ21と電磁ブレ
ーキ22があるので、第1図と同じようにネジ軸2にも
モータを付け、かつ二つのモータのいずれも電磁クラッ
チを介して軸と接続し、一方は高速モータ、他方は低速
モータとして、高速送りと低速送りの必要に応じて切変
え駆動することが可能である。
以上、要するに、第1図と第2図は、モータの接続が異
なることにより、ナラ)lとネジ軸2に回転させる方法
が異っている。すなわち、第1図では、ネジ軸2はダイ
レクトドライブであり、ナラ)lは六つの歯車を経由し
て駆動されるのに対し、第2図ではナツト1もネジ軸2
もダイレクトドライブではなくそれぞれ三つの歯車を介
して駆動されるようになっている。しかし、モータの接
続が蹟なることにより、このような相違があるが、それ
以外は、ナツトlとネジ軸2を同方向に回転させかつ歯
車によりナツト1とネジ軸2の回転数をWならせるとい
う機構の木質について相違するものではない。
この直線移動装置では、ナツトlとネジ軸2の相対回転
数を小さくすればする程大きな減速が起きる。ナツトl
とネジ軸2の相対回転数を小さくには、ネジ軸2とスプ
ライン軸4の相対回転数を小さくしなければならない。
しかして5本発明装置にかかる第1図と第2図において
示すように、ネジ軸2とスプライン軸4の相対回転数を
極めて小さく得る手段として、ネジ軸2とスプライン軸
4を連結する六つの歯車8.9.10.11.14.1
5を設けているのである。なお、中間歯車14.15は
減速機能に直接関与しない。本発明装置は、歯車8と9
及び歯車10と11の噛合いから、従来において得られ
なかった極めて大きな減速を得るものである。
未発明者は、互いに接近する一定の関係にある四つの自
然数について、一定の力走式に当てはめると演算値が極
めて小さくなることを数学にの知識としてひらめくとと
もに、該力走式の条件を満たす四つの数字を四つの歯車
の歯数として一定の当てはめ方をすることにより、減速
比計算における分数式の分子が該力走式に一致する結果
になるのではないかとひらめいた。
かかる力走式とは、以下の如き一群の力走式である。な
お、nは自然数である。
(n+  1)  X  (n+1)  −(n)  
X  (n+2)  =  1  ・ 拳 ・ ■(n
+ 1)X (n+2)−(n)X (n+3)= 2
・・φ(0(n+1) X (n+3) −(n) X
 (n+4) =3 # e *■(n+ l)X (
n+4)−(n)X (n+5)=4− ・−■(n+
1)X (n+5) =(n)X (n+6)=5s 
拳ecj)E記いずれも四つの()で示された力走式で
あることが解るであろう。これらの方程式はそれぞれ以
下のようなことを意味している。
式r’ii)は、連続する三つの自然数を選択しかつ中
間の数をコロ選択して四つの数を考えた場合、一番小さ
い数と一番大きい数の乗算値は、中間の二つの数の乗算
値よりも常に1だけ少いことを示している。例えば、9
9と 100と 100と 101の四つの数字を選択
した場合、 100X 100−99X 101−1で
ある。
式(句は、連続する四つの自然数を選択した場合、一番
小さい数と一番大きい数の乗算値は、残りの二つの数の
乗算値よりも常に2だけ少いことを示している。例えば
、99と 100と 101と 102の四つの数字を
選択した場合。
100 XIQl−91aXIQ2 =2である。
式°@は、連続する二つの数と、数を一つ飛ばしてさら
に連続する二つの数を合せた四つの数を選択した場合、
一番小さい数と一番大きい数の乗算値は、残りの二つの
数の乗算値よりも常に3だけ少いことを示している0例
えば、39と 100と 102と 103の四つの数
字を選択した場合、100 X102−99X103 
=3である。
同様に、弐〇は、連続する二つの数と、数を二つ飛ばし
てさらに連続する二つの数を合せた四つの数を選択した
場合、一番小さい数と一番大きい数の乗算値は、残りの
二つの数の乗算値よりも常に4だけ少いことを示してい
る0例えば、88と100と 103と 104の四つ
の数字を選択した場合。
100 X103−99X104 =4である。
さらに1式(りは、連続する二つの数と、数を三つ飛ば
してさらに連続する二つの数を合せた四つの数を選択し
た場合、一番小さい数と一番大きい粒の乗算値は、残り
の二つの数の乗算値よりも常に5だけ少いことを示して
いる0例えば、99と100と 104と 105の四
つの数字を選択した場合、100 X104−99X1
05 =5である。
今、第1図において、上記力走弐〇に当てはまる四つの
数をこの直線移動装置に使用してみる。
歯車8と9の歯数として、例えば差が1になるように9
9と100を与えると、歯車8と9は100対599の
割合いで回転し、99/ 100という微小な減速が生
じる。続いて、歯車10と11のtMI数として差が1
になるように100と101を与えると、歯車IOと1
11±101対100の割春いで回動1゜101 /1
00の割合いの微小な増速か生じる。しかるに、微小な
減速と増速は、値が微小に異っているため完全な相殺が
行われず、値が大きい方の影響として減速が残ることに
なる。すなわち、モー ′り6が1回転すると、ネジ軸
2が1回転する。ネジ軸2の1回転は、先ず歯車8と1
4と9の噛合いにおいて99/ 100回転となり、こ
の997100回転はスプライン軸4の回転となり、次
いで、歯車10と15と11の噛合いにおいて、 (911/100 ) X (101/+00 ) =
99X 101 / 100 X too = 913
99/10000回転となる。この99H/ 1000
0回転はナラ)1の回転となる。
従って、ネジ軸2の1回転当りにおけるナツト1とネジ
軸2の相対回転数は、 1− (99xlO1/loo xtoo ) =(1
00X100−9i3X101 ) /100 X10
0 =1710000となる。つまり、ネジ軸2を10
000回転させるとナツトlは9998998回転とに
なり。
従って、ネジ軸2を10000回転させたときに初めて
ナツト1がネジ軸2に対してlビシチだけ螺動すること
になる。−ヒの式の中の(100X 100−99×1
01)に注目すると、100と100と99と101の
四つの数は、四つの歯車の歯数に与えた数であり、  
(100X100−99X101 )はヒ配力定式■に
当てはまる。
また、減速と増速か上記とは逆に生ずるように、ヒ配力
定弐〇に当てはまる四つの数、99゜100 、100
 、101を使用してみる。
歯車8と9の歯数として、100 と98を与えると、
歯車8と9は99対100の割合いで回転し、微小な増
速か生じ、また歯車10と11の歯数としテ101 ト
100 ヲ与えると、歯車10とllは100対101
の割合いで回転し、微小な減速が生じる。
この微小な増速と減速は、値が微小に異っているため完
全な相殺が行われず、値が大きい方の#饗として増速か
残り、ナツト1はネジ軸2の1回転に対してroo x
too /99X101 =ioooo /9999と
いう極端に微小な増速を伴って回転することになる。し
かし、この増速はナツトの移動方向が逆になることを意
味しているに過ぎず、ネジ軸2の1回転当りにおけるナ
ツトlとネジ軸2の相対回転数= 1 /9999は、
結局のところ減速比である。
さらにまた、歯車8と9の歯数として、例えば差が2に
なるように98と100を与えると、歯車8と9は10
0対98の割合いで回転し、98/ 100という微小
な減速が生じる。続いて、歯車10と11のmlとして
差が2になるように98と101を与えると、歯車10
と11は101対88の割合いで回転し、101 /9
9の割合いの微小な増速が生じる。しかるに、微小な減
速と増速は、値が微小に異っているため完全な相殺が行
われず、値が大きい方の影響として減速が残ることにな
る。すなわち、モータ6が1回転すると、ネジ軸2が1
回転する。他方、ネジ軸2の1回転は、先ず歯車8とI
14と9の噛合いにおいて98/ 100回転となり、
この98/ 100回転はスプライン軸4の回転となり
、次いで、歯車10と15と11の噛合いにおいて。
(98/100  )  X  (101/H)  =
98X 101 /99X 100 =9898/99
00回転となる。
この9898/ 9900900回転トlの回転となる
従って、減速比2/ 9900が得られる。
上記のような結果から、上記力走式(ゐに当てはまる四
つの数、例えば99,100 、101 、102をこ
の直線移動装置に使用した場合も極めて微小な減速比が
得られる。すなわち、歯車8と9の歯数として、99と
100を与え、また歯車lOと11の歯数として101
 と102を与えると、ナツト1とネジ軸2の相対回転
数は2 /10100 = 115050となり、これ
が減速比であり、ナツト1の方が遅く回転する。
また、歯車8と9の歯数として、100 と98を与え
、また歯車lOと11の歯数として102と101を与
えると、ナツトlとネジ軸2の相対回転数は2 /10
09B = 115048となり、これが減速比であり
、ナツト1の方が速く回転する。さらに、歯車8.9、
io、itに89.101 、100 、102を与え
ると、減速比 2 /100Hが得られる。
同様に、L配力定弐〇に当てはまる四つの数、例えば9
8,100.102 、103をこの直線移動装置に使
用した場合も極めて微小な減速比が得られる。すなわち
、歯車8と9の歯数として、a8と100を与え、また
歯車10と11の歯数として101と102を与えると
、ナツトlとネジ軸2の相対回転数は3 /10200
 = 1 /3400となり、これが減速比であり、ナ
ツト1の方が遅く回転する。
また、歯車8と9の歯数として、100 と98を与え
、また歯車10と11の歯数として103と102を与
えると、ナツト1とネジ軸2の相対回転数は3 /10
197 = 1 /3399となり、これが減速比であ
り、ナツト1の方が速く回転する。さらに、歯車8.9
,10.11に99.102 、100 、103を与
えると、減速比 3 /10197が得られる。
ヒ記車8.9.1O111に力走式Iaに当てはまる四
つの数、例えば88.100 、103 、104を使
用した場合、4 /10300 =1 /2575の減
速比が得られ、車8.9.10.11にl−配力定式(
舅に当てはまる四つの数1例えば99.100 、10
4 、105を使用した場合、 5 / 10395 
= 1 /2079の減速比が得られる。
続いて今度は、第2図において、−ヒ配力定弐〇に当て
はまる四つの数をこの直線移動装置に使用してみる。
歯車11と10の歯数として、例えばlotと100を
与えると、歯車11と10は100対101の割合いで
回転し、101 /100の割合いの微小な増速か生じ
る。また、歯車8と9の歯数として、98と100を与
えると、歯車8と9は100対99の割合いで回転し、
100/99の割合いの微小な増速か生じる。
この二つの微小な増速は、パラレルに行われしかも値が
微小に異っているために完全な相殺が行われず、値が大
きい方の影響として減速が残ることになる。すなわち、
モータ6が1回転すると、スプライン軸4が1回転する
。スプライン軸4の1回転は、歯車11と15と10の
1−合いにおいてナツト1を101 /100回転させ
ることになり、また、歯車9と14と8の噛合いネジ軸
2をtoo/99回転させることになる。従って、モー
タ6の一回転当り、ネジ軸2がナツトlよりも(+00
 X 100−101 X99) /99X100 =
 1 /9900回転速く、これが減速比である。
ヒ記とは逆に、歯車11と10の歯数として、例えば1
00と101をipえると、歯車11.!=10は10
1対100の割合いで回転し、100 /101の割合
いの微小な減速が生じる。また、歯車8と9の歯数とし
て、100と99を与えると、歯車8と9は98対10
0の割合いで回転し、99/ looの割合いの微小な
減速が生じ、値が大きい方の減速の影響が僅かに残るこ
とになる。すなわち、スプライン軸4の1回転は、先ず
二つの歯車11と15と10の噛合いにおいてナツトl
が100 /101回転することになり、またこれと並
行して、南東9と14と8の1埴合いにおいてネジ軸2
が99/ 100回転となる。従って、モータ6の一回
転当り、ネジ軸2がナツトlよりも (+00 X 100−101’ X 99) /10
0 X 100 =1 /10000回転遅く、これが
減速比である。
同様に、L配力定弐〇、■、■及び■に当てはまる四つ
の数を第2図の直線移動装置に使用してみた場合も、第
1図の直線移動装置に使用してみた場合と同様に極めて
大きな減速比が得られることが理解できるであろう。
第1図の直線移動装置と第2図の直線移動装置とを比べ
た場合、モータの取付けがネジ軸かスプライン軸かの違
いであり、四つの歯車における増速と減速が不完全に相
殺される結果、二軸間に極めて小さな回転数の相違が生
じ、この回転数の相違はナツトlとネジ軸2の相対回転
数となり、極めて大きな減速が得られることになる点に
おいて相違はない。
そうして、七配力定弐〇、■、■、■及び■のいずれか
により選択される四つの数を、第1図または第2図の装
置における四つの歯車8.9.10.11にどのように
当てはめているかについて注目するならば、第1図と第
2園は全く同じであって既に述べたように、一定の当て
はめ方をしているものである。
すなわち、第一歯車8の歯数が第二歯車9の歯数より一
つもしくは二つ多いとき、その数に応じて第三歯IJf
lOのtIil斂が第四歯車11の歯数より一つもしく
は二つ少なくなるように、これら四つの歯車8.9,1
O511の歯数は」いに接近している数を選択するとと
もに、第一歯車8の歯数と第四歯車11の歯数及び第二
歯車9の歯数と第三歯車10の歯数はそれぞれ同数でな
いように選択する場合と、 または、第一歯車8の歯数が第二歯車9の歯数より一つ
もしくは二つ少ないとき、その数に応じて第三歯車10
の歯数が第四歯車11の歯数より一つもしくは二つ多い
ように、これら四つの歯車8.9.10.11の歯数は
互いに接近している数を選択するとともに、第一歯車8
の歯数と第四歯車11の歯数及び第二歯車9の歯数と第
三歯車10の歯数はそれぞれ同数でないように選択する
場合とがある。なお、歯数の差が三つ以Fになる場合を
排除するものではない。
いずれの場合も、ヒ述したように、f第一歯車と第二歯
車の歯数の差が、第四歯車と第三歯車の歯数の量に等し
くかつ第一歯車と第四歯車、並びに第二歯車と第三歯車
は、歯数が異なっていること1に該当するのが理解され
るであろう。
もしも、四つの歯車8.9.10.11の歯数は互いに
接近している数を選択しないときは1次のような不都合
が生じる。
例えば、第−歯車8と第二歯車9は歯数が39と100
でありモジュール1.第三歯車lOと第四歯車11は歯
数が43と50であり、モジュールが0.5である場合
を含むことになり、これは力走弐〇で該当する四ツノ数
であり、50X 99−49X 100 = 50であ
り、値が極めて大きいものとなり、従来の減速に比べて
数十倍も大きな減速を得ることはできない、これは、歯
数99,100と歯数49.50は大きく離れた数であ
ることの結果である。従って、四つの歯車8.9.10
.11の歯数は互いに接近している数が選択されなけれ
ばならない。
また、第−歯車8の歯数と第四歯車11の歯数、または
第手歯車9の歯数と第三歯車10の歯数が、同数となる
ように選択する場合には以下のような不都合が生じる。
例えば、第−歯車8の歯数が99、第二歯車9の歯数が
100.第三歯車10の歯数が89、第四歯車11の歯
数が100という場合を含むことになり、従来例の項に
おいて説明したように、重畳的な減速と増速は完全に相
殺され、ネジ軸2とナツト1に相対回転が生じず、テー
ブル18が移動しない。
具体的な歯数を第−表に例示する。この表におい−C,
Zl 、Z2 、Z3 、Z4はツレツレ第一、第二、
第三、第四歯車の歯数であり、減速比は、第1図の直線
移動装置の場合を示す。そして、この表では、歯数が1
00付近と、75伺近と、50付近と、25付近の四つ
のレンゾについて方程式■〜■のそれぞれに当てはまる
例を採った。
今までの説明は、極めて大きな減速比を得るために、四
つの歯車8.9.10.11の歯数に注目したものであ
った。中間歯車14.15は、平行する二軸間に取付け
られている四つの歯車8.9.10.11を上記のよう
な歯数の組合わせを実現するために設けられている。も
しも、中間歯車がない場合には、歯車8と9または10
と11を転移m−IZにすることにより、初めてI−記
の如きIJ71数の組合わせが実現されるものである。
しかるに、四つの歯車8.9,10.11は、歯数とピ
ッチ円径(転がり接触円径)は比例する。
徒って、歯車のピッチ円径に注目するときは、次のよう
なことが言える。
すなわち、極めて大きな減速比を得るための必要かつ十
分な条件は、第一歯車8と第二歯車9のピッチ円径の差
と、第四歯車11と第三歯車10のピッチ円径の差が等
しくて、この差は、ピッチ円形に対して十分に小さいも
のでなければならず、しかも、第−歯車8と第四歯車1
1、並びに第二歯車9と第三歯車10は、ピッチ円径の
大きさが異なっていなければならないことである。この
場合、ピッチ円径の差とは上記第1表から見て減速比を
表す分数の分子数が5程度に抑えるため、歯数量にして
4または5までとするのが適当である。
このようにして考えると、本発明は、歯車に変えてコロ
としても差支えないことが理解されるであろう。
すなわち、本発明によれば、二つのコロを接触回転させ
て微小な増速を得て、別の二つのコロを接触回転させて
微小な減速を得て、不完全に相殺させることによっても
極めて大きな減速を得られるものである。
例えば、第1図において、歯車8.9.10゜11を、
直径がそれぞれ98m/m 、 100 m/m 、 
101ffl/Im、98ffi/IIlであるコロに
起き変えるものとすれば、ねじ軸2が1回転すると、 2 /9900= 1 /4950の減速比が得られる
また、歯車8.9.1O111を、直径がそれぞれ97
m/m 、100 m/m 、  101.5 a+/
m 、98.5 m/mであるコロに起き変えるものと
すれば、約1 /2189の減速比が得られる。さらに
また、歯車8.9.10.11を、直径がそれぞれ99
m/m 、 100m1m 、  100.5 m/m
 、 99.5 m/mであるコロに起き変えるものと
すれば、1 /19000の減速比が得られる。
これに対して、一方のコロの直径を100.000は、
該二つのコロの間には1/1000の相対回転が理論り
生ずるが、現実には1/1000の相対回転を確実に得
ることは困難である。
以ヒのように、本発明においては、歯車に変えてコロを
用いても、極めて大きな減速が得られるので、歯車とコ
ロを含む主旨で1転がり回転輪Jと総称し、発明を特定
しているものである。なお、歯車に変えてコロとする場
合には中間車とな第3図及び第4は、本発明のネジ軸と
ナツトが回転する直線移動装置を採用して実用機として
設計したリニアテーブルである。これを二つ直交させて
重ねると、リニアテーブルとなる。このリニアテーブル
の基本構成・作用は、上記説明と全く変らない。
モータ6はサーボモータが使用され、第一歯車8はモー
タ出力軸及びネジ軸2を嵌入接続するボス付きタイプで
あり、第二歯車9もボス付きタイプで、スプライン軸4
を嵌入接続している。中間歯車14は、第4図に示すよ
うに軸23に被嵌され一体回転するようになっている。
ナツト1とスライド筒3はフランジを有していて、可動
体7に回転自在に支持されたハウジング24.25に嵌
入されフランジがボルト締めされている。なお、ナツト
1とネジ軸2はポールネジが使用され、スプライン軸4
はボールスプラインが使用され、スライド筒3はポール
スライドが使用される。そして、第四歯車11と第三歯
車10が、それぞれナツト1のフランジ外周面またはス
ライド筒3のフランジ外周面と嵌合されかつナツト1ま
たはスライド筒3とともにハウジング24.25に対し
てボルト締めされている。テーブル18は二本の直線ガ
イドレール26.27に案内される四つのポールスライ
ダー28.29.30.31の北に載せられボルトによ
り固定されている。符号32はベースプレートであり、
超低熱膨ツレ鋳物が使用されており、直線ガイドレール
26.27の台座32a、32bを有している。軸受3
3.34はスラスト軸受とラジアル軸受を組合わせた規
格品が使用され、ネジ軸2とスプライン軸4を軸方向に
全く移動しないように軸支している。キアポツクス35
は二つ割りに形成され四つの1m IIEを密閉収容し
てリーマポルト36とポルト37により締め合わされて
おり、内部に11滑油を溜られるようになっている。
そうして、モータ6が矢印eの方向に回転すると、ネジ
軸2がダイレクトドライブされるとともに、歯車8と1
4と9を介してスプライン軸4がネジ軸2と同方向に回
転され、さらに歯dT、 10と15と11を介してナ
ツト1が矢印eの方向に回転するようになっている。
もしもこのとき、ネジピッチ5 m1m 、 歯車8゜
9.10.11の歯数を48.50.51.50とすれ
ば、減速比は1 /2500となり、サーボモータ6の
一回転光り5 /2500 m/m = 2ミクロン送
りができる。
モータ6が矢印eと反対方向に回転されるときは、歯車
11の内側に設けられたワンウェイクラッチベアリング
3已によって該歯車11の回転がスプライン軸4に伝達
されないようになっているとともに、ハウジング25の
外側のワンウェイクラッチベアリング39が該ハウジン
グ25の回転をロックするようになっているので、ナツ
トlが回転不能となり、従ってこのときはピッチ送りが
行われるようになっている。
く本発明の効果〉 以上説明してきたように、本発明のネジ軸とナツトが回
転する直線移動装置は、 ネジ軸と回転伝達軸の少くとも一方が回転駆動されるよ
うになっており、可動体によってそれぞ6れ回転自在に
支持されるネジ軸に螺合するナツトと、回転伝達軸に被
嵌するスライド筒とが、第四の転がり回転輪と第三の転
がり回転輪及び中間車である転がり回転輪の三つにより
1回転を伝達できるように連結されており、またネジ軸
と回転伝達軸が、第一の転がり回転輪と第二の転がり回
転輪及び中間車である転がり回転輪の三つにより、回転
を伝達できるように連結されており、第一の転がり回転
輪と第二の転がり回転輪の転がり接触円径(ピッチ円径
)の差と、第四の転がり回転輪と第三の転がり回転輪の
転がり接触円径(ピッチ内径)の差が等しくて、しかも
、第一の転がり回転輪と第四の転がり回転輪、並びに第
二の転がり回転輪と第三の転がり回転輪は、転がり接触
円径(ピッチ日経)の大きさが異なっているものとした
6績構成であるので、 これら四つの転がり回転輪において、微小な増速と減速
とを重畳的に、または微小な二つの増速もしくは減速を
パラレルに確実に生じさせることはパラレルに生ずる微
小な二つの増速もしくは減速は比率が僅かに相違してい
ているので、不完全な相殺が行われ、ネジ軸と回転伝達
軸との間に極めて微小な回転数の相違がもたらされ、こ
れが、ナツトとネジ軸の相対回転となるから、従来にお
いて得られた大きな減速比に比べて数十倍ないし百数十
倍の大きな減速比が第−表の如く得られる。
この直線移動装置における減速比とは、従来例の項で説
°明したように、減速機とは異なり、ネジ軸の一回転光
りのナツトの回転ずれの割合いであり、ネジ軸を何回転
させることによりナツトを1ピツチを移動させられるか
を示すものであり、四つの歯車の歯数を従来に比べて特
別に増すことなくして、最大で歯数の二乗倍分の−の超
特大な減速比が四つの転がり回転輪により生み出される
ことは、驚異であるとともに従来の減速機や他の減速移
動機構における類例が絶無であり、この直線移動装置が
もともと有している歯車のバックランシの直動方向の1
1が極小であることと結び付いて、高精密位置決め技術
にとって他に秀でた有用技術となる。
例えば、ピッチ5 m/mのポールネジを使用した場合
、従来において 1/ 100の減速比が得られていた
ものであれば1/ 10000の減速比が得られるので
、ネジ軸の一回転当り0.5 p−m/rtrのBi微
動送りが理論的に得られる。従って、静圧空気案内や静
圧空気軸受あるいは磁気軸受、超低熱膨張鋳鉄製のベー
ス、振動吸収カップリング等の採用と合わせることによ
り、 1/ 10〜1/ 100 g m/+の微動分
解能、さらには 1/ 100 p、m/mよりも微細
な微動分解能が得られる超精密テーブルの移動装置とし
て採用の可能性が十分に期待できる。
他方、本発明は、従来の直線移動装置において付加され
ていた早戻り機構も全く障害なく付加することができる
。このため、超精密位置決めと高速位置決めが要望され
ている精密工作機械や精密X1ll定機や半導体製造装
置等の分野において有用な技術となる。
また、本発明の直線移動装置によれば、ネジ軸の一回転
当り1〜2gm/mの超微動送りの移動が容易にできる
ので、制御が難しいモータの微動駆動が回避できる。こ
れに対し従来ではこの直線移動装置を含めて、ネジ軸の
一回転当りILLm/mの超微動送りができるものは存
在していない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明のネジ軸とナツトが回転す
る直線移動装置を概念的に装置構成した異なる実施例に
かかる縦断正面図である。 第3図は、本発明のネジ軸とナツトが回転する直線移動
装置を採用して実用機として設計したリニアテーブルの
乎面図であり、第4図は、第四図における17−IT断
面図である。第5図は、従来のネジ軸とナツトが回転す
る直線移動装置の縦断正面図である。 1・・・ナツト、 2参・・ネジ軸、 3・**スライド筒。 4・・・回転伝達軸としてのスプライン軸、5・lブラ
ケット、 61・モータ、 7Φ壷・可動体、 8・Φ書第−歯車、 9・Φ・第二山車、 10争・・第三歯車、 11・・・第四歯車、 12.13、・・ワンウェイクラッチベアリング14.
15−・・中間歯車、 16・・−ワンウェイクラ・ソチ継手、17Φ・・電磁
ブレーキ、 18@・・テーブル、 19−・・ガイドレール、 20・・φガイドロッド、 21・壷・電磁ブレーキ、 22・・・電磁フランチ、 23・・・軸、 24.25・・eハウジング。 26.27・・・直線ガイドレール、 28.29,30.31・・・ポールスライダー321
1・・ベースプレート、 32a、32b−−一台座、 33.34・・番軸受、 35・・・ギアボックス、 36・・・リーマポルト。 37−・・ポルト、 38.390曇・ワンウェイクラッチベアリング第4図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ナットが螺合するネジ軸と、スライド筒が被嵌していて
    該スライド筒を回転させかつ直線案内するスプライン軸
    等の回転伝達軸とが、それぞれ回転自在に平行に両端支
    持され少なくとも一方の軸が回転駆動されるようになっ
    ており、可動体がナットとスライド筒をそれぞれ回転自
    在に収容支持しており、 ナットとネジ軸を同方向回転させるために、ネジ軸に第
    一の転がり回転輪が設けられているとともに、回転伝達
    軸に第二の転がり回転輪が設けられていて、中間車であ
    る転がり回転輪を介して回転伝達できるようになってお
    り、 また、スライド筒とナットが同方向回転させるために、
    スライド筒に第三の転がり回転輪が設けられているとと
    もに、ナットに第四の転がり回転輪が設けられていて、
    中間車である転がり回転輪を介して回転伝達できるよう
    になっており、第一の転がり回転輪と第二の転がり回転
    輪の転がり接触円径の差が、第四の転がり回転輪と第三
    の転がり回転輪の転がり接触円径の量に等しく、第一の
    転がり回転輪と第四の転がり回転輪、並びに第二の転が
    り回転輪と第三の転がり回転輪は、転がり接触円の大き
    さが異なるものであることにより、ナットとネジ軸が回
    転数を相違して同一方向回転して微速移動する、ことを
    特徴とするネジ軸とナットが回転する直線移動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035608A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Yachio Hori 絶縁用ゴムキャップ
JP2010086856A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コネクタ接続構造
CN108011472A (zh) * 2017-12-28 2018-05-08 国网山东省电力公司青州市供电公司 一种双向电动推杆
CN115031001A (zh) * 2022-08-12 2022-09-09 宁波双林汽车部件股份有限公司 一种座椅水平驱动系统、总成及组装方法

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