JPS63185926A - 肝臓疾患治療剤 - Google Patents

肝臓疾患治療剤

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JPS63185926A
JPS63185926A JP1691487A JP1691487A JPS63185926A JP S63185926 A JPS63185926 A JP S63185926A JP 1691487 A JP1691487 A JP 1691487A JP 1691487 A JP1691487 A JP 1691487A JP S63185926 A JPS63185926 A JP S63185926A
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Shigeru Taniguchi
繁 谷口
Yoshinobu Miyashita
宮下 善亘
Tamio Ueyama
植山 民男
Hiroshi Nakagawa
博司 中川
Kazuo Matsumoto
和夫 松本
Joji Hirase
平瀬 襄二
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SHIN NIPPON YAKUHIN KK
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SHIN NIPPON YAKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式(1) で示される1、3−ベンゾンオキソール誘導体を必須成
分とする肝臓疾患治療剤に関するものである。
本発明者らは先に、アルキル置換−1,3−ベンゾジオ
キソールが優れた肝臓疾患治療効果を有することを見い
出し、これを特許出願した(特願昭Go−168422
号)。本発明は、この肝臓疾患治療剤についての研究を
更に発展さU・た結果、完成されたものである。
前記式(【)で示される化合物は大部分が既に公知の化
合物である。しかし、今迄のところ本化合物(1)の用
途、とくに医薬としての用途は全く知られていない。本
発明者らは本化合物(1)の薬理作用について鋭息研究
を重ねた結果、肝障害抑制作用を有することを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は式(1) [式中、Xは独立して低級アルコキシ基、低級チオアル
コキン基、低級アルカノイル基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、低級ジアルキルアミノ基、低級アルカノイ
ルアミノ基、(N−低級アルキル−N−低級アルカノイ
ル)アミノ基、低級アルギルスルホニルアミノ基、また
はウレイド基であるか、あるいは2個のXが一緒になっ
て、メチレンジオキシ基を形成していてもよく、Yは独
立して低級アルキル基であり、nは1〜4の整数であり
、n′はO〜3の整数である。但し、nとn′の総和は
4をこえることはない] で示される1、3−ベンゾジオキソール誘導体を必須成
分として含有する肝臓1!A但治療剤を提供ずろらので
ある。
式(1)で表イつされる化合物は、例えば以下に示す合
成経路に従って製造することができる。
合成経路1 合成経路2 合成経路3 合成経路4 合成経路5 上記の各合成経路において、RおよびR′は低級アルキ
ル基、Xはハロゲン原子を示し、記号a〜Lはそれぞれ
以下のQaを有する。
a、 CIIJ*    b、 H*Ot、lIC0t
ll  c、 01l−d、 KMnOa    e、
 5oct、;    r、 Na0BrNH,(水性
) g、 RX       h、 llN0.     
 i、 Fe、 IICIj、 (RCO)to   
 k、 5illEt、、    1. Rsotct
またはRCOCI   CF3CO,11m、  Na
CN0     n、  NaN0t、1lC10,R
3NaP、 lI、O,,011−Q、 r’hcII
J    r、 PhN(CI+、)CHO。
0CI3 s、 Ilz、Pd/Ct、  Na!1この合成経路
に従って式(1)の化合物を製造するには、公知の方法
[例えば、テトラヘドロン・レターズ(TeLrahc
dron Letters)、 23 Q、949−9
520(1982)やリービッヒ・アンナーレン・デル
・ケミ−(Liebigs Annalen dar 
Chcmie)、 l 975年、G11−616頁]
により容易に合成することができ、かつ市販品として容
易に入手することができるフェノール性の水酸基あるい
はアミノ基を有する1、3−ベンゾジオキソール誘導体
を出発物質とし、これにハロゲン化アルキル、酸無水物
、塩化アルキルスルホニル等の試剤を反応させるか、又
は1.3−ベンゾジオキソール誘導体と酸塩化物あるい
は酸無水物とのフリーデル・クラフト反応等を行なう。
式(1)で表わされる化合物の代表例を以下に示す。
式(1)で表わされる化合物を肝臓疾患治療剤として使
用するには、当該化合物を単独で、又は慣例に従って製
薬的に許容し得る賦形剤、希釈剤、補助剤を用いて散剤
、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、注射剤等を調製し、通常
の方法によって経口的に、又は非経口的に適用する。式
(1)の化合物の投与量は、患者の年令、性別、体重、
症状等によって変動するが、経口投与の場合、体重IK
g当たり1日(こO31〜50j!g、好ましくは1−
10*y、非経口投与の場合、体重IKg当たり1日0
.05〜2519、好ましくは0.5〜5 mgの範囲
が有利である。なお、投与は1日itを数回に分けて投
与するのが好ましい。なお、症状によっては、この上限
の薬用!■を越えて投与ずろ必要の生ずることらあり得
るが、式(1)の化合物のマウスにおける急性毒性値(
50%致死量)は経1コ投与で500zg/Kg体重以
上、腹腔内注射で250W9/Kg体重以上であって、
安全性に間;岨はない。
以下に式(1)で示される化合物の製造例、薬理細に説
明ずろ。
製造例1 ピロガロール5.OOg(40ミリモル)と5%ホウ酸
ナナトリウム水溶液600Qをとり、攪拌しながらジメ
チル硫酸I9−と15%水酸化ナトリウム水溶液50−
とを、ゆっくりと滴下し一夜放置する。反応液を10%
硫酸でコンゴレッド酸性とした後、エーテル600m(
!で抽出する。エーテル溶液を水で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を留去し得られる粗製の3−メトキシカテコール4
 、1 g、無水炭酸カリウム8.0gと臭化メチレン
6、OgとN、N−ジメチルポルムアミド50mQをと
り、窒素雰囲気下、把拌しながら100℃付近で4時間
加熱を続ける。反応液を濃縮した後、水100mQを加
え、ベンゼン200m(で抽出する。ベンゼン溶液を水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒
を留去した後、残留物を減圧蒸留し、無色結晶の4−メ
トキシ−1゜を得る。
製造例2 セサモール2.51g(18ミリモル)、ヨウ化メチル
3.88g(27ミリモル)、無水炭酸カリウム2.5
g及びアセトン35+rf)を攪拌しながら606C付
近で14時間加熱する。冷却後、反応液に水50mCを
加え、エーテル150m12で抽出する。エーテル溶液
を5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した
後、残留物を減圧蒸留し、jll(色浦状の5−メトキ
シ−1,3−ベンゾジオキソール1.90g(69,0
%収率)を得る。
」二記製造例中のヨウ化メチルにかえてヨウ化n−ブチ
ル5.02g(27ミリモル)を用いることにより、5
−(n−ブトキシ)−1,3−ベンゾジオキソール2.
87g(81,6%収率)を得る。
製造例3 3.4−(メチレンジオキシ)アニリン5.48g(4
0ミリモル)と濃塩酸10m12を攪拌しながら70℃
付近で加熱後、砕・氷を約10g加え0℃付近に冷却後
、亜硝酸ナトリウム2.9ogの冷水溶液10m12を
、反応温度4℃以下で攪拌下に滴下し、そのまま30分
攪拌する。反応液を酢酸ナトリウム冷飽和水溶液で中和
後、ろ過し、ろ液を4℃以下に保っておく。水酸化ナト
リウム5.0gと15%メヂメチルカブタンナトリウム
水溶液22.4gを水8pm12に溶かした液を75℃
付近に保ち、儂拌しなから先のる液をゆっくり滴下ずろ
。滴下終了後、90℃付近で1時間加熱する。冷却後ベ
ンゼン450m(で抽出し、水洗後、ベンゼン溶液を5
11(水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、淡黄色油状の5−メチルチオ−1゜3−ベンゾジ
オキソール1.82g(27,1%収率)を得る。
製造例4 2.3−(メチレンジオキシ)ベンズアルデヒド12.
0g(80ミリモル)と水300m(をとり、80℃付
近に保ち、攪拌しながら過マンガン酸カリウム18.6
gの水溶液350n+I2を約45分間で滴下する。滴
下後さらに1時間30分攪拌した後、10%水酸化カリ
ウム水溶液でアルカリ性とし、熱時ろ過ずろ。ろ液を冷
却後希塩酸でコンゴレッド酸性とする。析出する結晶を
ろ取し、乾燥を行い、粗製の2.3−(メチレンジオキ
シ)安息香酸6、Igを得ろ。このものとベンゼンl0
0m12を攪拌し、冷水で冷却下、塩化チオニルl 2
.8g及びピリジン2滴を順次滴下し、さらに1時間3
0分加熱還流した後、溶媒を留去し、残留物を28%ア
ンモニア水に攪拌しながらゆっくり加えろ。液温を15
℃以下に保’31時間攪拌後、反応液をろ過し、析出し
た結晶をろ取すると、粗製の2.3−(メチレンツオキ
シ)ベンズアミド5.3gを得る。
次に、水酸化ナトリウム4.9gと水50m12をとり
、氷−食塩で冷却下、臭素6.2gをJul拌しながら
ゆっくり加えた後、液温を0℃付近に保ち、先の2.3
−(メチレンジオキシ)ベンズアミド5.3gを加え2
5分間攪拌後ざらに液温を75℃付近で2時間30分加
熱する。反応液を冷却し、ニー壬IL Q Q n +
++4 フtilt中−A−K  −r−QH,Wz逮
九十・4t)た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、淡褐色油状の2.3−(メチレン
ジオキシ)アニリン1.90g(全収率17.3%)を
得る。
裂夏鯉1 3.4−(メチレンジオキシ)アニリン5.20g(3
8ミリモル)と水素化ナトリウム2.2g及び無水テト
ラヒドロフラン50m12を窒素雰囲気下で50℃付近
で加熱し、ジメチル硫酸10.8gをゆっくりと加えた
後、2時間加熱還流ずろ。冷却後室lS&で約15時間
攪拌した後、5℃付近に冷却し、メチルアルコール5m
Qと水酸化ナトリウム3.6gを水80mffに溶かし
た水溶液を、順次攪拌しながらゆっくり滴下し、滴下終
了後、エーテル150m+2で抽出する。エーテル溶液
を水で洗浄した後、無水炭酸カリウムで乾燥する。溶媒
を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、微赤褐色油状の5−ジメヂルアミノー
1゜3−ベンゾジオキソール1.10ズ(+ 7−G%
IIV率)を得る。
製造例6 3.4−(メチレンジオキシ)アニリン5.00g(3
6ミリモル)と氷酢酸10mf2をとり、無水酢酸15
m12を加える。室温で10分間放置し、さらに10分
間50℃付近で保つ。冷却後、反応液を冷水100mc
に注ぎ結晶が析出後、ろ過する。得られた結晶をエタノ
ールで再結晶を行い、微褐色結晶の5−アセチルアミノ
−1,3−ベンゾジオキソール5.IIg(78,4%
収率)を得る。
製造例7 水素化ナトリウム0.29gと11((水キシレン10
mQを100°C付近に加熱し、5−アセデルアミノ−
1,3−ベンゾジオキソール2.OOg(IIミリモル
)を無水ギシレン50m+2に溶解した溶液を窒素雰囲
気下把拌しながらゆっくりと滴下し、140℃付近で2
4時間加熱する。次いでこの反応液にヨウ化メチル6.
30gを攪拌しながら滴下し、140℃付近でさらに8
時間加熱を続ける。冷却後反応液をろ過し、得られた結
晶をエタノールで再結晶を行い、5−(N−アセチル−
N−メチル)アミノ−1,3−ベンゾジオキソール1.
21g(56,4%収率)を得る。
製造例8 3.4−(メチレンジオキシ)アニリン2.50g(1
8ミリモル)、トリエチルアミン2.8g及び無水テト
ラヒドロフランlom12をとり攪拌しなから液温10
℃以下に保ち、塩化メタンスルホニル2゜30gをゆっ
くり滴下し、滴下終了後さらに2時間攪拌を続ける。反
応液を2N塩酸30mρ及び水30gの混合液に加えた
後、ベンゼン300mρで抽出する。ベンゼン溶液を水
洗した後、fll(水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶
媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、無色結晶の5−(メタンスルボニル
)アミノ−1,3−ベンゾジオキソール1.97g(5
0,3%収率)を得る。
製造例9 3.4−(メチレンジオキシ)アニリン5.OOg(3
6ミリモル)、氷酢酸17mf2及び水35mQをとり
、35℃の均一溶液とし、攪拌下シアン酸ナトリウム4
.70gの水溶液40m1!をゆっくりと滴下後、さら
に2時間室温下で攪拌を続けた後、水15m12を加え
て析出する結晶をろ取する。得られた結晶を50%エタ
ノールで再結晶を行い、微褐色結晶の3.4−メチレン
ジオキシフェニル尿素4.30g(65゜6%収率)を
得る。
製造例10 ピロガロール50.0g(0,40モル)、無水酢酸3
8−5活性化したアンバーライトIR−120B(イオ
ン交換樹脂)22.5gを攪拌しながら5時間−流加熱
ずろ。今後、反応液にアセトンIf2を加えろ過し、ろ
液を濃縮した後、残留物をベンゼンで再結晶を行い、黄
色結晶状のガロアセトフェノン3’5.5g(53,3
%収率)を得る。
上記のガロアセトフェノン35.5g(0,21モル)
、無水炭酸カリウム60g5N、N−ジメチルホルムア
ミド260m&をとり、窒素雰囲気下、臭化メチレン4
7.Ogを加え、攪拌しながら+0500m+2に注ぎ
、塩酸で液性を弱酸性とする。エーテルt、SCで抽出
を行い、エーテル溶液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、微黄色結晶の
2−ヒドロキシ−3,4−(メチレンジオキシ)アセト
フェノン7.63g(20,1%収率)を得る。
2−ヒドロキシ−3,4−(メチレンジオキシ)アセト
フェノン7.63g(42ミリモル)と2%水酸化ナト
リウム溶液150m12を水冷下で攪拌しながら、7.
5%過酸化水素水33.5m12をゆっくりと滴下し、
滴下終了後さらに10分間攪拌する。
反応液に濃塩酸を加え酸性とした後、水200m&を加
え、エーテル900m(で抽出する。エーテル溶液を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、淡褐色結晶の1.3−ベンゾ
ジオキソール−4,5−ジオール4.18g(64,1
%収率)を得る。前いて先と同様にメチレン化反応を行
うと、無色結晶のベンゾ[1,2−d;3,4−d’コ
ビス[1,3]ジ才キソール3.40g(75,5%収
率;全収率5.18%)を得ろ。
製造例11 1.3−ベンゾジオキソール4.01g(33ミリモル
)と無水プロピオン酸6..11g及び、触媒量の70
%過塩素酸を、室温下で90分間K)拌後、反応液を水
50m&に注ぎ、エーテル150mQで抽出する。エー
テル溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び水で順次
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を
留去した後、残留物をノリ力ゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、無色針状結晶の5−プロピオニル−1,
3−ベンゾジオキソールI 、56g(2G、7%収率
)を得る。
上記製造例中の1.3−ベンゾジオキソールにかえて、
ベンゾ[1,2−d;3.4−d’ ]ビス[1゜3]
′)オキソール5.61g(34ミリモル)を用いるこ
とにより、4−プロピオニルベンゾ[1,2−d;3,
4−d’]ビス[1,3]ジオキソール4.19g(5
6,0%収率)を得ろ。
製造例12 製造例11に準じてベンゾ[1,2−d;3.4−d’
]ビス[1,3]ジオキソールと無水酢酸とから得られ
る4−アセチルベンゾ[1,2−d;3,4−d’ ]
ビス[1,3コシオキソール38.5g(185ミリモ
ル)と85%ギ酸280mCを水冷下で攪拌しながら、
85%ギ酸100m12と30%過酸化水素水26gの
混合液をゆっくりと滴下し、さらに24時間攪拌後、反
応液を氷水に加える。析出する結晶をろ取し、5%水酸
化ナトリウム水溶液で加水分解を行った後、濃塩酸でp
i−[2に調整し、析出する沈殿をろ取すると、粗製の
ベンゾ[1,2−d、3゜4−d’]ビス[1,3]ジ
オキソ−ルー4−オール13.5gを得る。ベンゾ[1
,2−d+3.4−d′]ビス[+、3]ジオキソール
ー4−オール13.5g(74ミリモル)、塩化ベンジ
ル10.’3g、無水炭酸カリウムI 1.3g及びN
、N−ジメチルホルムアミド74mQを攪拌しながら1
00℃付近で2時間加熱する。冷却後、反応液をろ過し
、ろ液を減圧a縮する。残留物を水100mcを加え、
エーテル30’ OmQで抽出する。エーテル溶液をI
N水酸化ナトリウム水溶液及び水で順次洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去した後、残
留物をメタノールで再結晶を行い、無色針状晶の4−(
ベンジルオキシ)ベンゾ[1,2−d;3,4−d′〕
ビス[1,3]ジオキソールl 7.8g(88゜2%
収率)を得る。
続いて、N−メチルホルムアニリド14.2gとオキシ
塩化リン16.1gを0℃で1時間攪拌した中に、上記
の4−(ベンジルオキシ)ベンゾ[1,2−d: 3 
、4−d’ ]ビス[!、3コシオキソール17゜8g
(65ミリモル)を徐々に滴下する。滴下終了後、攪拌
しながら40℃付近で10時間加熱、さらに70℃まで
加熱した後、反応液を水に注ぐ。
析出した結晶をろ取し、水洗後、イソプロパツールで再
結晶を行い、淡黄色結晶の5−(ベンジルオキシ)ベン
ゾ[1,2−d、3.4−d′]ビス[1,3]ノオキ
ソール−4−カルバルデヒド17.9g(9上記の5−
(ベンジルオキシ)ベンゾ[1,2−d;3.4−d’
 コビス[1,3]ジオキソ−ルー4−カルバルデヒド
17.9gを先と同様、ギ酸と過酸化水素水で処理後、
加水分解して得られる5−(ベンジルオキシ)ベンゾ[
1,2−d、3.4−d’ ]ビス[l、3コシオキソ
ール−4−オール8.90g(31ミリモル)、メタノ
ール150mQ、10%パラジウム炭素1gをとり、水
素雰囲気下、激しく攪拌しながら60℃付近で10時間
加熱を続けろ。冷却後、反応液をろ過し溶媒を留去した
後、残留物を −トルエンで再結晶を行い、無色針状結
晶のベンゾ[1,2−d;3.4−d’ コビス[1,
3]ジ才キソール=4.5−ジオール5.65g(92
,6%収率)を得る。
塩化メチレン3.64g(113ミリモル)、N、N。
N’ 、N’ 、N″、N″−ヘキサメチルホスホリッ
クトリアミド80m12をとり、窒素雰囲気下で攪拌し
ながら125℃に加熱する。上記のベンゾ[1゜2−d
、3.4−d’ コビス[1,3コシオキソール−4゜
ナトリウム2゜5gを少しずつ溶液に加え、さらに12
5℃付近で20分間加熱を続ける。冷却後、反応液を氷
水1gに注ぐ。析出する結晶をろ取した後、トルエンで
再結晶を行い、無色結晶のベンゾトリス[l、3コシオ
キソール4.97g(83,0%収率)を得ろ。
製造例13 サフロールの還元により容易に得られろ5−プロピル−
1,3−ベンゾジオキソール0.30g(38ミリモル
)と氷酢酸30mQを冷却攪拌しながら硝酸10.2g
と氷酢酸10mf2の混合液をゆっくり滴下し、滴下終
了後室温下でさらに1時間攪拌した後、反応液に水50
mf2を注ぎベンゼン200m0゜で抽出する。ベンゼ
ン溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び水で順次洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留
去した後、残留物を石油エーテルで再結晶を行うと、黄
色結晶状の5−二トロー6−ブロビルー1.3−ベンゾ
ジオキソール4.80g(59,,9%収率)を得ろ。
5−ニトロ−6−ブロビルー1.3−ベンゾジオキソー
ル4.80g(23ミリモル)、還元鉄粉5゜4g、9
5%エタノール30mf7を攪拌しながら18%塩酸2
 、6 mQを滴下し、95℃付近で3時間加熱する。
冷却後、反応液を吸引ろ過し、ろ液に水200mQを加
え10%塩酸で$)I−12に調整した後、エーテル3
00m12で洗浄する。水溶液を10%水酸化ナトリウ
ム水溶液でpHIIに調整し、エーテル400m12で
抽出する。エーテル溶液を塩化ナトリウムの飽和水溶液
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒
を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製すると、赤色油状の2−プロピル−/1.
5−(メチレンジオキシ)アニリン2.30g(56,
0%収率;全収率33.5%)を得る。
上記製造例中の5−プロピル−1,3−ベンゾジオキソ
ールにかえて、5−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソ
ール5.78g(38ミリモル)を用いることにより、
2−メトキシ−4,,5−(メチレンジオキシ)アニリ
ン3.51g(全収率55.3%)を得る。
製造例14 4−プロピオニルベンゾ[1,2−d;3,4−d’ 
]ビス[1,3コシオキソール2.30g(loミリモ
ル)をトリフルオロ酢酸11.4gに溶かし、攪拌しな
がらトリエチルシラン2.66gをゆっくり滴下し、さ
らに1時間攪拌を続ける。反応液を水100m12に注
ぎ、エーテル150m12で抽出する。エーテル溶液を
2%水酸化ナトリウム水溶液及び水で順次洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥ずろ。
溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、無色油状の4−プロピルベンゾ[
1,2−d、3.4−d’ ]ビス[1,3]ジオキソ
ール1.44g(67,1%収率)を得ろ。
上記製造例中の4−プロピオニルベンゾ[l、2−d、
3.4−d′コビス[1,3]ジオキソールにかえて、
製造例11に準じて5−メトキシ−1,3−ベンゾジオ
キソールと無水プロピオン酸とから得られる5−メトキ
シ−6−ブロピオニルー1.3−ベンゾジオキソール2
.08g(10ミリモル)を用いることにより、5−メ
トキン−6−ブロピルー1.3−ベンゾジオキソール1
.22g(62,9%収率)を得る。
薬理試験 肝臓疾患治療剤としての効力判定は、通常、被験物質お
よび肝障害惹起物質を試験動物に投与し、その肝障害抑
制作用を調べることによって行われる。肝障害惹起物質
としては四塩化炭素、クロロホルム、チオアセトアミド
、D−ガラクトサミン等が知られているが、本試験に於
ては、肝障害の病態モデルを作るのに最も広く用いられ
ている四塩化炭素を用いた。また、被験物質の肝障害抑
制作用は、肝細胞の壊死を反映して上昇する血清中のグ
ルタミック・オキザロアセチックトランスアミナーゼ(
GOT)活性を指標として検索した。四塩化炭素によっ
て肝障害を起こした場合、肝細胞の壊死にともなって細
胞成分の逸脱が起こり、血清中のGOT活性が顕著に上
昇するので、四塩化炭素による肝障害のレベル並びに被
験物質によるその障害の抑制作用を知るには、血清中の
GOT活性を測定するこの方法が最も適当である。試験
に用いた動物はICR系の雄マウスで、1群につき5匹
を使用した。4週令、体Tl218〜22gのらのを購
入し、恒温恒湿(23±1℃、55±5%)の飼育室で
固型飼料(M P 、オリエンタル酵母工業製)および
水を自由に与えて!週間予備飼育し、その中で生育良好
なものを進んで試験に供した。試験動物を予め19時間
絶食したのち、被験物質を経口投与又は腹腔的注射し、
その30分後に四塩化炭素を0.015mf2/Kg体
重[オリーブ浦溶液(lom(!/Kg体重)として]
の割合で腹腔的注射し、更にその24時間後、腹大動脈
より採血し、ついで遠心分#(3000rpm、  I
 0分)により血清を分離し、そのGOT活性を測定し
た。尚、被験物質は5%アラビアゴム水溶液に懸濁させ
、経口投与および腹腔的注射のいずれの場合も、lOm
C/Kg体重の投与液mで投与した。血清中のGOT活
性はリッピ(L 1ppi)らの酵素法[クリ二カ・キ
ミカ・アクタ(C1inica Chimica Ac
ta、 )、28巻、431−437頁(t970)]
に従って測定し、結果を表1および表2に示した。
表 1 肝障害抑制作用(経口投与) (表1つづき) (表1つづき) (表1つづき) 表 2 肝障害抑制作用(腹腔的投与)(表2つづき) (表2つづき) (表2つづき) 以上の薬理試験から明らかなように、本発明化合物は経
口投与および腹腔内投与ともに6.25ag/Kg体重
以上の投与量で四塩化炭素による肝細胞壊死の為に生じ
る著名な血清G O’r活性の上昇を押さえ、明らかな
肝障害抑制作用を示した。
毒性試験 、試験に用いた動物はICR系の雄マウスで、1群につ
き8匹を使用した。4週令、体重18〜22gのものを
購入し、恒温恒湿(23±I ’C155±5%)の飼
育室で固型飼料(M’F、オリエンタル酵母工業製)お
よび水を自由に与えて1週間予備飼育し、その中で成育
良好なものを選んで試験に供した。試験動物はあらかじ
め16時間絶食したのち被験物質を経口投与または腹腔
内注射した。
被験物質は5%アラビアゴム水溶液に懸濁さU゛、経口
投与および腹腔内注射のいづれの場合ら、10mff/
Kg体重の投与液mで投与した。投与336時間後の死
亡率から50%致死量をファンデルベルデン(Van 
der Yaerden)法[伴義雄:医薬品研究法、
101−102頁、朝倉書店(1970)]により算出
した。結呆を表3に示す。
表 3 急性毒性値 (表3つづき) (表3つづき) 以上のit性試験から明らかなように、本発明化合物の
急性nB性値(50%致死量)は経口投与の場合500
H/Kg体重以上、腹腔内注射の場合250zg/Kg
体重以」二で、医薬品としての111用に充分堪え得る
しのである。
製剤例1  散剤 5重量部の本発明化合物を95部のラクトースと均等に
混和し、散剤とする。
製剤例2  顆粒剤 5重量部の本発明化合物を93部のラクトースと混和し
、2部のヒドロキシプロピルセルロースを結合剤として
用いて常法に従って顆粒とする。
製剤例3  12剤 5重量部の本発明化合物を91部のラクトースと混合し
、2部のヒドロキシプロピルセルロースを結合剤として
用いて常法に従って顆粒とした後、1部のタルクおよび
1部のステアリン酸マグネシウムを加え、圧縮成型して
錠剤を得る。
製剤例4  カプセル 5重量部の本発明化合物を93部のラクト−スト混合し
、2部のヒドロキシプロピルセルロースを結合剤として
用いて常法に従って顆粒とし、ノへ−ドゼラヂンカプセ
ルに充填する。
製剤例5  注射剤 1重量部の本発明化合物を2.5部のポリオギシエヂレ
ン硬化ヒマシ油および9665部の生理食塩水と共に加
温混合した後、滅菌して注射剤とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Xは独立して低級アルコキシ基、低級チオアル
    コキシ基、低級アルカノイル基、アミノ基、低級アルキ
    ルアミノ基、低級ジアルキルアミノ基、低級アルカノイ
    ルアミノ基、(N−低級アルキル−N−低級アルカノイ
    ル)アミノ基、低級アルキルスルホニルアミノ基、また
    はウレイド基であるか、あるいは2個のXが一緒になっ
    て、メチレンジオキシ基を形成していてもよく、Yは独
    立して低級アルキル基であり、nは1〜4の整数であり
    、n′は0〜3の整数である。但し、nとn′の総和は
    4をこえることはない] で示される化合物を必須成分とする肝臓疾患治療剤。
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