JP2008115159A - ベニクスノキタケ抽出物化合物の腫瘍細胞生長抑制に対する応用 - Google Patents
ベニクスノキタケ抽出物化合物の腫瘍細胞生長抑制に対する応用 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明は一種の化合物の新用途に関わり、特に一種の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methy-1,3- benzodioxole)の腫瘍細胞生長抑制における応用に係る。本発明中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは乳癌、肝癌、前立腺癌腫瘍細胞の生長抑制に応用可能で、同時に乳癌、肝癌、前立腺癌腫瘍細胞の生長を抑制する医薬組成物中に応用することができる。
【選択図】なし
Description
1995年、Cherng氏等はベニクスノキタケ子実体の抽出物中に三種の新しいエルゴスタン(ergostane)を骨格とするトリテルペノイド:antcin A、antcin Bとantcin C(引用文献1)が含まれることを発見した。Chen氏等はエタノールにより樟芝子実体を抽出後、zhankuic acid A、zhankuic acid B 及びzhankuic acid C等三種のトリテルペノイドを発見した(引用文献2)。
この他、Chiang氏等は1995年、子実体抽出物中より別の三種のセスキテルペンラクトン(sesquiterpene lactone)と二種のビスフェノール類派生物である新しいトリテルペノイドを発見した。これがすなわち、antrocin, 4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methy-1,3- benzodioxole)と2,2',5,5'-テラメトキシ-3,4,3',4'-ビ-メチルレネジオキシ-6,6'-ジメチルビフィニール(2,2',5,5'-teramethoxy-3,4,3',4'-bi- methylenedioxy-6,6'- dimethylbiphenyl)(引用文献3)である。
1996年になって、Cherng氏等は同様の分析方法により再度四種の新しいトリテルペノイド:antcin E、antcin F、methyl antcinate G、methyl antcinate H(引用文献4)を発見した。
またYang氏等は二種のエルゴスタンを骨格とする新化合物zhankuic acid D、zhankuic acid Eと三種のラノスタン(lanostane)を骨格とする新化合物:15 α -アセチル-デハイドロサルファレニック酸(15 α -acetyl-dehydrosulphurenic acid)、デハイドロエブリコイック酸(dehydroeburicoic acid)とデハイドラサルファレニック酸(dehydrasulphurenic acid)(引用文献5)を発見した。
[引用文献2] Chen, C. H., and Yang, S. W. 1995. New steroid acids from Antrodia cinnamomea, −a fungus parasitic on Cinnamomum micranthum. J. Nat. Prod. 58:1655-1661
[引用文献3] Chiang, H. C., Wu, D. P., Cherng, I. W., and Ueng, C. H. 1995. A sesquiterpene lactone, phenyl and biphenyl compounds from Antrodia cinnamomea. Phytochemistry. 39:613-616
[引用文献4] Cherng, I. H., Wu, D. P., and Chiang, H. C. 1996. Triteroenoids from Antrodia cinnamomea. Phytochemistry. 41:263-267
[引用文献5] Yang, S. W., Shen, Y. C., and Chen, C. H. 1996. Steroids and triterpenoids of Antrodia cinnamomea−a fungus parasitic on Cinnamomum micranthum. Phytochemistry. 41:1389-1392
よって該抽出物をさらに純化分析し、その真の癌抑制有効成分を探し出すことは、癌の治療に対して大いなる益がある。
その中で、R1、R2、R3、R4はメトキシ(OCH3)、メトキシ(OCH3)、メチル(CH3)、水素(H)の内の一つである。
本発明中の主要細胞の生長を抑制する式(1)の化合物はベニクスノキタケ水抽出物或いは有機溶剤抽出物より分離純化し、有機溶剤はアルコール類(メタノール、エタノール或いはプロパノール等)、エステル類(アセチジン等)、アルケン類(ヘキサン等)或いはハロセン(クロロメタン、エチルクロライド等)を含むが、これらに限定しない。内、アルコール類が最適で、エタノールがより最適である。
請求項3の発明は、請求項2記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの水抽出物中から分離することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項4の発明は、請求項2記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの有機溶剤抽出物中から分離することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項5の発明は、請求項4記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記有機溶剤はエステル類、アルコール類、アルケン類或いはハロセンにより組成するグループから選択することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項6の発明は、請求項5記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記アルコール類はエタノールであることを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項7の発明は、請求項1記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物は4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)であることを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項8の発明は、請求項1或いは7記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記乳癌腫瘍細胞はMCF-7或いはMDA-MB-231細胞系であることを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項11の発明は、請求項10記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの水抽出物中から分離することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項12の発明は、請求項10記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの有機溶剤抽出物中から分離することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項13の発明は、請求項12記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記有機溶剤はエステル類、アルコール類、アルケン類或いはハロセンにより組成するグループから選択することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項14の発明は、請求項13記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記アルコール類はエタノールであることを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項15の発明は、請求項9記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物は4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)であることを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項16の発明は、請求項9或いは15記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記肝癌腫瘍細胞はHep 3B或いはHep G2細胞系であることを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項19の発明は、請求項18記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの水抽出物中から分離することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項20の発明は、請求項18記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの有機溶剤抽出物中から分離することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項21の発明は、請求項20記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記有機溶剤はエステル類、アルコール類、アルケン類或いはハロセンにより組成するグループから選択することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項22の発明は、請求項21記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記アルコール類はエタノールであることを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項23の発明は、請求項17記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物は4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)であることを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用としている。
請求項24の発明は、請求項17或いは23記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記前立腺癌腫瘍細胞はLNCaP或いはDU145細胞系であることを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に利用する化合物の腫瘍細胞生長抑制としている。
本実施例では米国国家癌研究所(National Cancer Institute, NCI)抗腫瘍薬物検査方式により、先ず4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)化合物を、MCF-7とMDA-MB-231ヒト腫瘍細胞培養液中に加え、腫瘍細胞生存性テストを行う。細胞生存性のテストは公知のMTT分析法により分析可能で、MCF-7とMDA-MB-231は共にヒトの乳癌腫瘍細胞系である。
MTT分析法は細胞増殖(cell proliferation)、生存率(percent of viable cells)及び細胞毒性(cytotoxicity)の分析にしばしば用いられる分析方法である。内、MTT(3-[4,5- dimethylthiazol-2-yl]2,5-diphenyltetrazolium bromide)は黄色染色剤で、活細胞に吸收され、粒腺体中のコハク酸塩テトラゾリウム還元酵素(succinate tetrazolium reductase)により還原され不溶水性となり、しかも青紫色のformazanを呈する。よってformazan形成の有無により、細胞の生存率を判断及び計算することができる。
表1から分かるように、4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールの作用により、MCF-7ヒト乳癌腫瘍細胞のIC50値は1.721 μg/mlとなり、MDA-MB-231ヒト乳癌腫瘍細胞のIC50値は0.992 μg/mlとなる。これに対して、ベニクスノキタケ抽出混合物において測定されたIC50値は非常に低い。よってベニクスノキタケ抽出物中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは確実に乳癌腫瘍細胞生長の抑制に利用可能であることが実証された。
本テストは同様に米国国家癌研究所的体外検査方式に基づき行う。先ず、ヒト乳癌細胞MCF-7とMDA-MB-231を取り、それぞれウシ胎児血清を含む培養液中において24時間培養した後、増殖後の細胞をPBSにより一度洗浄し、2倍のトリプシン酵素-EDTAにより細胞を処理し、続いて1,200 rpmで5分間遠心分離を行い、細胞を沈殿させ上澄み液を廃棄する。この後、10 mlの新培養液を加え、軽く揺すり、細胞を再び浮き上がらせる。テスト前に、先に0.0017 μg/mlのタキソール(Taxol)を加え細胞を72時間処理し、さらに細胞を96孔マイクロプレート内に分けて入れる。この後、それぞれ各孔内に0 μg/ml (対照組)と30、10、3、1、0.3、0.1、0.03 μg/mlの4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(試験組)を加え、37℃、5% CO2 で48時間培養する。その後、光を避けた環境下で、各一孔内に2.5 mg/mlのMTTを加え、4時間の反応後、各一孔内に100 μlのlysis bufferを加え反応を終了させる。最後に酵素免疫分析器により、570 nm 吸光波長においてその吸光値を測定し、細胞の生存率を計算し、その生長半抑制に必要な濃度(すなわちIC50値)を推算する。体外乳癌腫瘍細胞に対するタキソール補助治療後の抑制のテスト結果は表2に示す。
表2から分かるように、タキソールとの協同作用を通して、4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールによりMCF-7ヒト乳癌腫瘍細胞のIC50値は0.009 μg/mlに低下し、MDA-MB-231ヒト乳癌腫瘍細胞のIC50値は約0.0009 μg/ml低下した。よってベニクスノキタケ抽出物中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは確実に乳癌腫瘍細胞生長の抑制に利用可能であることが実証された。しかもタキソールとの協同作用において、さらに優れた抑制効果があることが実証された。
本テストもまた米国国家癌研究所抗腫瘍薬物検査方式に基づき行う。4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール化合物をHep 3BとHep G2ヒト肝癌腫瘍細胞培養液中に加え培養を行い、これにより腫瘍細胞生存性のテストを行う。
先ず、ヒト肝癌細胞Hep 3BとHep G2をそれぞれウシ胎児血清を含む培養液中において24時間培養する。増殖後の細胞をPBSにより一度洗浄し、2倍のトリプシン酵素-EDTAにより細胞を処理し、続いて1,200 rpmで5分間遠心分離を行い、細胞を沈殿させ上澄み液を廃棄する。この後、10 mlの新培養液を加え、軽く揺すり、細胞を再び浮き上がらせ、さらに細胞を96孔マイクロプレート内に分けて入れる。テスト時、それぞれ各一孔内に30、10、3、1、0.3、0.1、0.03 μg/mlのベニクスノキタケエタノール抽出物(対照組)及び30、10、3、1、0.3、0.1、0.03 μg/mlの4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(試験組)を加え、37℃、5% CO2 で48時間培養する。その後、光を避けた環境下で、各一孔内に2.5 mg/mlのMTTを加え、4時間の反応後さらに各一孔内に100 μlのlysis bufferを加え、反応を終了させる。最後に酵素免疫分析器により、570 nm 吸光波長においてその吸光値を測定し、細胞の生存率を計算し、そのIC50値を推算する。体外肝癌腫瘍細胞抑制に対するテスト結果は表3に示す。
表3から分かるように、4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールの作用により、Hep 3Bヒト肝癌腫瘍細胞のIC50値は0.016 μg/mlに低下し、Hep G2ヒト肝癌腫瘍細胞のIC50値は2.462 μg/mlに低下した。これに対して、ベニクスノキタケ抽出混合物において測定されたIC50値は非常に低い。よってベニクスノキタケ抽出物中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは確実に肝癌腫瘍細胞生長の抑制に利用可能であることが実証された。
本テストは同様に米国国家癌研究所的体外検査方式に基づきテストを行う。先ず、ヒト肝癌細胞Hep 3BとHep G2を取り、それぞれウシ胎児血清を含む培養液中において24時間培養後、増殖後の細胞をPBSにより一度洗浄し、2倍のトリプシン酵素-EDTAにより細胞を処理し、続いて1,200 rpmで5分間遠心分離を行い、細胞を沈殿させ上澄み液を廃棄する。この後、10 mlの新培養液を加え、軽く揺すり、細胞を再び浮き上がらせる。テスト前、先にHep 3B細胞株試験において0.0043 μg/ml のLovastatinを加え、Hep G2細胞株試験において0.0017 μg/mlのタキソール(Taxol)を加え、細胞を72時間処理し、さらに細胞を96孔マイクロプレート内に分けて入れる。その後、それぞれ各孔内に0 μg/ml (対照組)と30、10、3、1、0.3、0.1、0.03 μg/mlの4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(試験組)を加え、37℃、5% CO2で48時間培養する。その後、光を避けた環境下で、各一孔内に2.5 mg/mlのMTTを加え、4時間の反応後各一孔内に100 μlのlysis bufferを加え反応を終了させる。最後に酵素免疫分析器により、570 nm 吸光波長においてその吸光値を測定し、細胞の生存率を計算し、そのIC50値を推算する。体外肝癌腫瘍細胞のタキソール補助治療経過後の抑制に対するテスト結果は表4に示す。
表4から分かるように、Lovastatin及びタキソールとの協同作用を通して、4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールによりHep 3Bヒト肝癌腫瘍細胞のIC50値は0.0007 μg/mlに低下し、Hep G2ヒト肝癌腫瘍細胞のIC50値は約0.0129 μg/mlに低下した。よってベニクスノキタケ抽出物中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは確実に肝癌腫瘍細胞生長の抑制に利用可能であることが実証された。しかもタキソールとの協同作用において、さらに優れた抑制効果があることが実証された。
本テストもまた米国国家癌研究所抗腫瘍薬物検査方式に基づき行う。4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール化合物をLNCaPとDU-145ヒト前立腺癌腫瘍細胞培養液中に加え培養を行う。これにより腫瘍細胞生存性のテストを行う。
先ず、ヒト前立腺癌細胞LNCaPとDU-145をそれぞれウシ胎児血清を含む培養液中において24時間培養する。増殖後の細胞をPBSにより一度洗浄し、2倍のトリプシン酵素-EDTAにより細胞を処理し、続いて1,200 rpmで5分間遠心分離を行い、細胞を沈殿させ上澄み液を廃棄する。この後、10 mlの新培養液を加え、軽く揺すり、細胞を再び浮き上がらせ、さらに細胞を96孔マイクロプレート内に分けて入れる。テスト時、それぞれ各一孔内に30、10、3、1、0.3 μg/mlのベニクスノキタケエタノール抽出物(対照組)及び30、10、3、1、0.3 μg/mlの(試験組)を加え、37℃、5% CO2 で48時間培養する。その後、光を避けた環境下で、各一孔内に2.5 mg/mlのMTTを加え、4時間の反応後さらに各一孔内に100 μlのlysis bufferを加え、反応を終了させる。最後に酵素免疫分析器により、570 nm 吸光波長においてその吸光値を測定し、細胞の生存率を計算し、そのIC50値を推算する。体外前立腺癌腫瘍細胞抑制に対するテスト結果は表5に示す。
表5から分かるように、4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールの作用により、LNCaPヒト前立腺癌腫瘍細胞のIC50値は4.46 μg/mlに低下し、DU-145ヒト前立腺癌腫瘍細胞のIC50値は2.21 μg/mlに低下した。これに対して、ベニクスノキタケ抽出混合物において測定されたIC50値は非常に低い。よってベニクスノキタケ抽出物中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは確実に前立腺癌腫瘍細胞生長の抑制に利用可能であることが実証された。
本テストは同様に米国国家癌研究所的体外検査方式に基づきテストを行う。先ず、ヒト前立腺癌細胞LNCaPとDU-145を取り、それぞれウシ胎児血清を含む培養液中において24時間培養後、増殖後の細胞をPBSにより一度洗浄し、2倍のトリプシン酵素-EDTAにより細胞を処理し、続いて1,200 rpmで5分間遠心分離を行い、細胞を沈殿させ上澄み液を廃棄する。この後、10 mlの新培養液を加え、軽く揺すり、細胞を再び浮き上がらせる。テスト前、先にLNCaP細胞株試験において0.0017 μg/mlのタキソールを加え、DU-145胞株試験において0.0043 μg/mlのタキソールを加え、それぞれ細胞を72時間処理し、さらに細胞を96孔マイクロプレート内に分けて入れる。その後、それぞれ各孔内に0 μg/ml (対照組)と30、10、3、1、0.3、0.1、0.03 μg/mlの4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(試験組)を加え、37℃、5% CO2 で48時間培養する。その後、光を避けた環境下で、各一孔内に2.5 mg/mlのMTTを加え、4時間の反応後各一孔内に100 μlのlysis bufferを加え反応を終了させる。最後に酵素免疫分析器により、570 nm 吸光波長においてその吸光値を測定し、細胞の生存率を計算し、そのIC50値を推算する。体外前立腺癌腫瘍細胞のタキソール補助治療経過後抑制に対するテスト結果は表6に示す。
表6から分かるように、タキソールとの協同作用を通して、4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールによりLNCaPヒト前立腺癌腫瘍細胞のIC50値は1.16 μg/mlに低下し、DU-145ヒト前立腺癌腫瘍細胞のIC50値もまた約0.71μg/mlに低下した。これに対して、ベニクスノキタケ抽出混合物において測定されたIC50値は非常に低い。よってベニクスノキタケ抽出物中の4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソールは確実に前立腺癌腫瘍細胞生長の抑制に利用可能であることが実証された。しかもタキソールとの協同作用において、さらに優れた抑制効果があることが実証された。
Claims (25)
- 請求項1記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケから分離することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項2記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの水抽出物中から分離することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項2記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの有機溶剤抽出物中から分離することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項4記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記有機溶剤はエステル類、アルコール類、アルケン類或いはハロセンにより組成するグループから選択することを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項5記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記アルコール類はエタノールであることを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項1記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物は4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)であることを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項1或いは7記載の化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記乳癌腫瘍細胞はMCF-7或いはMDA-MB-231細胞系であることを特徴とする化合物を乳癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項9記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケから分離することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項10記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの水抽出物中から分離することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項10記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの有機溶剤抽出物中から分離することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項12記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記有機溶剤はエステル類、アルコール類、アルケン類或いはハロセンにより組成するグループから選択することを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項13記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記アルコール類はエタノールであることを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項9記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物は4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)であることを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項9或いは15記載の肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記肝癌腫瘍細胞はHep 3B或いはHep G2細胞系であることを特徴とする肝癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項17記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケから分離することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項18記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの水抽出物中から分離することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項18記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物はベニクスノキタケの有機溶剤抽出物中から分離することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項20記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記有機溶剤はエステル類、アルコール類、アルケン類或いはハロセンにより組成するグループから選択することを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項21記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記アルコール類はエタノールであることを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項17記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記化合物は4,7-ジメトキシ-5-メチル-1,3-ベンゾジオキソール(4,7-dimethoxy-5-methyl-1,3- benzodioxole)であることを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用。
- 請求項17或いは23記載の化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に対する応用において、前記前立腺癌腫瘍細胞はLNCaP或いはDU145細胞系であることを特徴とする化合物を前立腺癌腫瘍細胞生長抑制に利用する化合物の腫瘍細胞生長抑制。
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