JPS63185696A - 多角型ペン - Google Patents

多角型ペン

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JPS63185696A
JPS63185696A JP1797287A JP1797287A JPS63185696A JP S63185696 A JPS63185696 A JP S63185696A JP 1797287 A JP1797287 A JP 1797287A JP 1797287 A JP1797287 A JP 1797287A JP S63185696 A JPS63185696 A JP S63185696A
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pen
ink
tip
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鎮雄 山中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、剛性及び耐久性に秀れ、また製作が簡単なた
めに犬山生産に適し且つ目詰まりの発生を極力押えるこ
とができるようペン先構造体を改良した多角型ペンに関
するものである。
(2)従来の技術 一般に使われている一枚ペン先の12具が一つの角度方
向にしか占けない不都合を解消するため、このペン先に
類似した構造のペン先部片を複数(例えば3枚)用意し
、これらを背中合わせに組合わせて一体となし、あらゆ
る方向へも記載が可能となった多角形のペン先構造体が
提案されている。
このようなペンをペン先構造体についてみると、その従
来例としては、第16図乃至第22図に示すようなもの
がある。これは、実願昭51−144366号(実開昭
53−62443号)に開示されたペン先構造体と同様
のものであるが、この罹な従来の多角型組合わせペン先
は第16図に示しである様に、先ず先端部中央に中割(
3)、先端部両側に段部(4)を形成し、基端部分に別
の中割(21)を切り込んであるペン先部片(1)を、
打抜きその他の方法で作り、これをプレス加工等により
円孤状又は折曲線(2)に沿って舟底形状になるよう折
曲げ加工をしていた。そして個々に折曲げ加工されたペ
ン先部片を3枚(又はそれ以上)−組とし、各ペン先部
片を背中合わせにして合体させ、これらペン先部片が境
を接している部分において接着、スポット溶接その他の
方法で結合し第17図に示す様なペン先基本体(5)を
作っていた。
このペン先基本体の基端部分付近又は先端部分付近の横
断面を概略的に示すと第18図及び第19図のようにな
る。これらの図はいずれも、説明上拡大して示しである
が、特に第19図はより拡大率を大きくし且つ固自体は
概略的になっている。
これらの図から明らかになるように、このペン先基本体
(5)は、胴体部(6)と、この胴体部(6)の外周に
おいて約120度の角度間隔をもって半径方向外方へ突
出した張出部(22)とを有しており、また、胴体部(
6)の中央部にはペン本体からペン先基本体(5)の先
端までインクを導くためのインク導入孔(7)を有して
いる。さらに、第16a図に示しである様にペン先部片
(1)(又はペン先区画)の先端には中割(3)の他に
両縁に段部が形成しであるため、複数のペン先部片(1
)を貼り合わせてペン先基本体(5)が作り上げられた
時には、その先端には中割(3)によって作られた隙間
と段部(4)によって作られた間隙(8)とが、それぞ
れ3個ずつ交互に、且つ等角度間隔をおいて形成される
(第19図)。上記インク導入孔(1)には、これより
やや径の小さなインク導入針(10)が挿入固定されて
おり、インクをペン先基本体(5)の先端部に導いてい
る。
このペン先基本体(5)は、当該基本体とは別個にモー
ルド加工等の方法で作られた合成樹脂その他の材料から
成るペン芯(26)の保持部(12)に嵌合される。保
持部(12)は、その先端部が三つにほぼ等分に切分け
されたホルダー片(19)を有しており、ペン先基本体
(5)をこの切分は部に差し込んだ時補給舌(1つ)の
胴体内側面が弾性でもってペン先基本体(5)の胴体部
(6)外面に当接すると共に、切分は部に張出部(22
)が嵌入することにより当該ペン先基本体(5)と係合
する。この保持部(12)とペン先基本体(5)とを組
合せ、ペン本体の中に装着することにより多角形のペン
が出来る。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この様なペン先構造体にあっては、個々
のペン先部片(1)が舟底形に折曲げ加工しであるため
、ペン先基本体の中心部に形成されたインク導入孔(7
)は横断面積即ち口径が大きくなり、その中に挿入され
る誘導針(10)も比較的太めのものを使う必要がある
。しかも、この誘導針(10)を使ってより有効にイン
クの導入を行うためには、通常誘導針には一本の金属針
を使うのではなく何本かの金属細針を束にしたり、撚り
合わせたものを使う必要がある。すると、この様な撚り
合わせ針をインク導入孔(7)に挿入する作業は極めて
難しくなるのである。これによって作業能率が著しく低
下する。また、ペン先基本体(5)の先端までインクを
導くのに、専ら中央にあけられたインク導入孔(7)を
もってしている。そのため、ペン先基本体(5)の先端
近くの内部に形成されたインク収容室(11)或はこれ
よりやや上方で紙の繊維物質が誘導針(10)に引掛り
インク導入孔(7)が詰まれば、インクはもはや先端部
に向かって流れることはできずペンの目詰まりという好
ましくない状態が生じる。そして、このペン先にあって
は、インク導入孔(7)と誘導針(10)との間の隙間
を、適切な状態(即ち間隔)に保つことが極めて難しく
、このためペン不使用時にペン先を上向きにしたような
場合せっかくペン先まで達していたインクを例えば毛細
管現象等によって保持しておくことができず、インク溜
に逆流させてしまう。このため、次に書く段になって直
ちにインクが出て来ないという事態が生じる。
更にまた、従来知られている多角型のペン先構遺体とし
ては、例えば実公昭39−1723号公報に開示されて
いるように、120度の角度に開いた7字形のペン先主
体3枚を単に背中合わせに固着し、インク誘導用の透溝
を各ペン先主体の中心軸線上(谷部)に沿って設けると
共に、各ペン先主体の先端部分は上記透溝に連通した凹
条溝を有するイリジウム層によって合着したものがある
この従来構造のペン先は、インクがイリジウム層の凹条
溝部分に流出するだけであるから、先端部分におけるイ
ンクの流出は極めて不調であり、方向性があって全面書
記はほとんど不可能となるし、文字のカスレやインクの
中断が生じ易いといった欠点があった。特に、透溝と凹
条溝とは、単にインクの流れる溝として接続しているか
ら、インクに対して例えば毛細管現象等の作用を及ぼす
部分がなくペンの不使用時にペン先を上向きにしたよう
な場合、インクがインク溜の方へ逆流してしまい、次に
書く段になって直ちにインクが出て来ないという事態が
起る。
本発明は、これらの欠点をなくすためになされたもので
あり、その目的は、丈夫なペン先を持ち、製作作業に困
難性が伴なわず且つ目詰りの発生を極力押えるようにペ
ン先構造体を改良した多角型ペンを提供することである
また、本発明の他の目的は、所定の時間ペン先を上向き
においた後、次に1く時にはインクが直ちにペン先から
流出し、スムーズに書記することが出来る多角型ペンを
提供し、上記問題点を解決することである。
(4)問題点を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、長子方向に伸びる
胴体部と、この胴体部の外側において所定の角度間隔を
おいて断面略放射状に外方へ突出した複数の張出部とを
有し、上記張出部、と張出部との間の胴体部先端には複
数の中割が、張出部先端には複数の間隙が等角度間隔で
交互に形成されると共に当該先端部分を錐体構造となし
、且つ上記中割及び間隙の内側部分にインク収容室を有
するペン先基本体;と、このペン先基本体の上記張出部
と張出部との間の窪み部分に適合する断面形状を有する
と共に、当該窪み部分と同じ数に切り分けられたホルダ
ー片を備え、上記ペン先基本体の外表面に密着すること
によりこのペン先基本体を保持するペン芯;と、前記ペ
ン先基体及びペン芯の結合したペン先構造体の外部を密
閉して覆うペン軸とから成り、前記ペン芯を、繊維材料
を固めて形成し、ペン芯全体が浸透性を有するようにし
た多角型ペンを要旨とする。
(5)作用 本発明では、インクは、ペン芯の胴体部に浸み込まされ
ておりこの胴体郡全体を伝ってホルダー片の部分に達す
る。そして、インクは更にホルダー片に沿ってペン先の
部分に下りて行く。そして、インクは、上記の如き作用
によってペン先基本体の先端付近まで導引された後、ホ
ルダー片即ちインク補給舌の所定位置の部分に来ると、
中割或はスリットによって形成された隙間を通ってペン
先基本体の内部へと浸透し、さらにペン先基本体の先端
に向かうにしたがってインク収容室に蓄えられる。或は
インクは、ホルダー片の基端部分内側においてペン先基
本体の後端に達し当該ペン先基本体の中心に形成された
孔側に入る。
ペン先基本体がセラミック製である場合は、少し位の衝
撃に対しては破損や変形を起さない。
(6)実施例 本発明の実施例を添附の図面を参照して以下詳細に説明
する。
第1図乃至第9図は本発明の第一の実施例を示す図であ
る。
この実施例においては、ペン先基本体(5a)は、金属
材料又はセラミック材料から成るペン先部片(14)あ
るいはペン先用板材から作られる。このペン先部片(1
4)は、幅方向略中央部で先端からN喘まで延びる線を
折曲げ線(23)として、角度がほぼ120度に、折り
曲げ部がかなり尖った構造になる様折り曲げられる(第
3図)。このペン先部片は、図には現れていないが、先
端部両側の傾斜縁に第18a図に示されているのと同様
の段部(4)を形成して成る。
そして、各々のペン先部片(14)を3枚、背中合わぜ
に接合し、スポット溶接等により貼り合わせまた、先端
部分を先寄せしてペン先基本体(5a)を構成する。ペ
ン先基本体(5a)は、上記従来とは異なり、ペン先基
本体(5a)の中心軸に向けて半径方向内方へ絞り込ま
れた比較的細身の胴体部(27)と、この胴体部(27
)の外側において、約120度の角度間隔をおいて半径
方向外方へ(即ち放射状に)突出した張出部(28)と
を有している。ペン先部片(14)は折曲げ線(23)
に沿って極めてシャープに折曲げられており、ペン先基
本体(5a)の中心部分には第4図に示すように、イン
クが毛管現象を起す程度の極小径の孔側(17)が出来
る。さらに本発明のペン先基本体(5a)においては、
一つの張出部(28)ともう一つの張出部(28)との
間の胴体部(27)の先端中央部に比較的深い寸法(約
8ミリメートル)に切り込まれた中割(13)が設けら
れている。
一方、張り出し部(28)先端には、第16atJに示
すような段部(4)が合わさって出来る間隙(8)が形
成され、この間隙(8)は従来のペン先基本体における
間隙とほぼ同じ切込み深さく2乃至3ミリメートル)を
有している。そのためこの実施例のペン先基本体(5a
)では、その先端において中割(13)より成る比較的
深い寸法の隙間と比較的浅い間隙(8)とが交互に等し
い角度間隔をもって各々3個づつ形成され、ペンを紙面
上で動かした時インクが紙面上に流れ出る通路となる。
そして、これら間隙(8)、中割(13)が形成された
ペン先基本体(5a)の先端部分は上述の先寄せ作業に
よって絞られ、内側にインク収容室(18)を形成した
錐体構造(具体的には五角錐構造)となる。そして前記
孔側(17)は、ペン先基本体(5a)の中心部を基端
から先端まで延び、中割(13)及び互いに隣り合った
ペン先部片(14)の一つの段部(4)ともう一つの段
部(4)とがあわさって出来た間隙(8)に連通ずる。
 このような構造に作られたペン先基本体(5a)は、
当該ペン先基本体(5a)とは別個にモールド加工等に
より作られた合成樹脂その他の材料から成るペン芯(2
6)に取付けられてペン先構造体(24)となる(第5
図)。
ペン芯(26)は、所定の径に形成された棒状の本体部
(31)と、この本体部(31)の先方にて先端部が三
つにほぼ等分に切分けされ、この切り分けによって形成
された三本のホルダー片(25)を有している。このペ
ン芯(26)は、綿、フェルトその他の繊維物質を突き
固めた液体浸透性の秀れた材料から成り、本体部(31
)からホルダー片(25)まで一体成形されている。ホ
ルダー片(25)は、張出部(28)と張出部(28)
との間の胴体部(27)即ち窪み部分に適合する断面形
状を有し、当該窪み部分と同じ数だけ切り分は形成され
る。そして、ペン先基本体(5a)をこの切り分は部に
差し込むと、ホルダー片(25)の内側面が弾性力でも
ってペン先基本体(5a)の胴体部(27)の外面に当
接すると共に、切り分は部に張出部(28)が嵌入し、
これによって当該ペン先基本体(5a)に係合する(第
5図)。
更に、ペン先基本体(5a)とペン芯(2G)とを結合
したペン先構造体は、第6図に示すようにペン軸(50
)に組込まれてペンを構成する。この実施例において、
ペン軸(50)は、先端部分が円錐形状に縮径され且つ
先端及び後端が開口になった筒状の軸本体(51)と、
軸本体(51)の後端を開基する栓部材(53)とから
成る。軸本体(51)の先端にはペン先構造体の先端部
が突出する開口(52)が形成され、また軸本体(51
)の内部はペン先構造体を収容するよう空洞の室(54
)になっている。そして、ペン先構造体は、軸本体(5
1)の後方開口(55)から差し込まれ、この後方開口
(55)を栓部材(53)で密閉することによりペン軸
(50)内に装填される。この状態の下で先端側の開口
(52)及び後方開口(55)は、インクが漏出しない
よう密封される。インクは、ペン先構造体のペン軸(5
0)への装填に先だって、ペン芯(26)に充分浸み込
まされるか、或は軸本体(51)の室(54)内にペン
先構造体を差し込んだ後、後方開口(55)からペン芯
(26)にインクが供給されて浸み込まされる。そして
、インクの浸み込んだペン芯(26)の本体部(31)
がインク溜を構成する。
したがって、インクは、ペン芯(2G)全体を通って進
む(先方へ)ことになり、かかる態様によってインクの
円滑な誘導、供給を可能にしている。
そして、インクは、上記の如き作用によってペン先基本
体(5a)の先端付近まで導引された後、ホルダー片(
25)の先端近くの部分に来ると、第9図に示す様に、
中割(13)によって形成された隙間を通ってペン先基
本体(5a)の内部へと浸透し、さらにペン先基本体(
5a)の先端に向かうにしたがって、第10図に示す様
に、インク収容室(18)に蓄えられる。なおインクの
導入は、わずかではあるが孔部(17)によっても−品
行われる。
インク収容室に蓄えられたインクは、このインク収容室
(18)に面した全ての隙間(8)及び中割(13)か
ら再度ペン先基本体(5a)の外部へと浸透(即ち、浸
出)し、使用者は紙の上へ書記することができる。この
様に、インク収容室(18)は、上記の如くインク溜か
らホルダー片(25)を伝って流れて来たインクを当該
ホルダー片(25)と重なり合った中割(13)部分で
湧出させ、ここを通して収容し、その後最先端の全ての
隙間(8)及び中割(13)(合わせて6箇所ある)に
インクをまんべんなく行きわたらせ、どの隙間(8)又
は中割(13)からも同じ様な条件でペン先基本体(5
a)の外部へと浸出させる役割を持つ。インクがインク
収容室(18)へ浸入する部位では、ホルダー片(25
)がペン先基本体(5a)の外周面に密に弾接している
ため、外部から接触部に空気が入り込んでインクの流れ
が阻害されたり、或はインクが先端側開口(52)とペ
ン先基本体(5a)との間をくぐり扱けて外へ流れ出す
こともない。よってインクはホルダー片(25)から正
しく中割(13)を通ってインク収容室へ浸入し、さら
に、より一層ペン先側の部分で合計6個ある隙間(8)
又は中割(13)のうちのいずれかを通って浸出する。
この様なインク収容室(18)へのインクの浸入、及び
浸出は隙間(8)或は中割(13)における毛細管現象
に因るところが大きい。なお、ペンを使わない時、ペン
先を上に向けて冒いても、上記中割(13)及びペン芯
(26)全体における毛細管現象によってインクを保持
するので、インク収容室(18)からインクが逆流する
ことはなく、。また孔部(17)についても、上記の如
(径が最小にされているので、仮に孔部(17)内にイ
ンクが残っていても強力な毛細管現象によってインクの
逆流を防止する。したがって、ペンの使用者は何時でも
書きたい時にトラブルなく書記することができる。
第10図乃至第12図は、本発明の第2の実施例を示す
図である。この実施例においては、ペン先基本体(5b
)は、金属材料又はセラミック材料をダイキャスト法或
はロストワックス法といった精密鋳造による方法で一体
成形し、或は圧延や鍛造等の機械加工によって一体成形
され第10図に示すような構造になる。この様な方法で
製作されるため、ペン先基本体(5b)の′基端部ある
いは中間部分には、第11図に示すように、全くインク
導入孔即ち孔部を有しない鋳造体(15)によりペン先
基本体(5b)を作ることができる。このペン先基本体
(5b)は、上記第1の実施例におけるとほぼ同様の外
観構造を有しており、その中心軸に向けて半径方向内方
へ絞り込まれた比較的細身の胴体部(21)と、この胴
体部(27)の外側において約120度の角度間隔をお
いて半径方向外方へ突出した張出部(28)とを有して
いる。このようにして作られたペン先基本体(5b)は
第12図に断面図が示しであるように、その先端部分近
くの内側部分にインク収容室(18)が設けである。ま
たペン先基本体(5b)の先端には、中割(13)と間
隙(8)とが交互にほぼ等しい角度間隔をもって各々3
個づつ形成されている。
さらに、この実施例におけるペン先基本体(5b)は、
第1の実施例のペン先基本体(5a)同様、先端部分が
三つにほぼ等分に切分けされたホルダー片(25)を有
するペン芯(26)に結合し、ペン先構造体(24)と
なる。そして、この第2の実施例においても、インクは
、ペン軸(50)内のインク溜からペン芯(26)全体
を通って下り、ホルダー片(25)の先端に近づいた部
位で中割(13)によって形成された隙間を通ってペン
先基本体(5b)の内部へと浸透する(第8図と同様で
ある)と共に、さらにペン先基本体(5b)の先端部分
でインク収容室(18)に蓄えられる(第9図と同様で
ある)。
以上のようにしてインク収容室(18)に蓄えられたイ
ンクは第1の実施例及び第2の実施例のいずれの場合に
おいても、筆記作業に伴って間隙(8)或は中割(13
)を通って紙面上に流れ出し文字や線を描くことができ
る。
第13図乃至第15図は、本発明の第3の実施例を示す
図である。この実施例においては、ペン先基本体(5C
)は、一定の剛性を有する薄い金属板材料から成り、先
端部中央に中割(36)を有し、又図には現れていない
が、先端部両側の傾斜縁に第16a図に示されているの
と同様の段部(4)を形成し、基端部に中割(44)を
有し、長手方向軸線に沿って折り曲げられて成るペン先
部片(35)を、複数個背中合わせに固着して形成され
る。図から明らかなように、ペン先基本体(5C)は3
個のペン先部片から成る。このペン先部片(35)は、
金属材料又はセラミック材料から製作され、またそれぞ
れほぼ中心の線を折曲げ線(23)として、角度がほぼ
120度に、折り曲げ部がかなり尖った構造になる様折
り曲げられる。
折曲加工はプレス機械を使って行なわれる。即ち、ステ
ンレスその他の素材を所定の形状に切り抜いた後、プレ
ス作業により、長手方向軸線に沿つて曲げ部が極めてシ
ャープに、且つ断面が開き角略120度のV字形状にな
るように折曲成形される。このプレス加工において、上
記ペン先部片(35)の先方部分は、光査せのために、
背面側、即ち■字形に拡開する側とは反対の側に若干反
り返るように折曲される。そして、ペン先部片(35)
の先端部及び基端部のそれぞれには、はぼ長手方向軸線
に沿って中割(36)、 (44)が所定の長さに切り
込まれる一方、両中割(36)、 (44)の間には、
V字形状の谷底部において上記軸線に沿い且つ中割(3
6)、 (44)に連絡(8I]ち連続)、せず、しか
もペン先部片(35)の強度を一定以上に保つことがで
きる程度に、幅寸法の極めて小さなスリット満(37)
が形成される。そして、上記の如く中割(3G)、 (
44)を切り込んだ後、ペン先部片(35)はもう一度
プレス機械にかけられてプレス加工を受ける。この第2
のプレス作業においては、上記ペン先部片(35)のV
字形状はそのままで、何ら第2のプレス作業による変形
は受けないのに対し、上記反り返り部分は、この第2の
プレス作業において真直な状態にされる。これと同時に
ペン先部片(35)の先端では光査せが行なわれ、中割
(36)部分ではそのギャップ間隔が百分の数ミリメー
トルまで減少せしめられる。このように、ペン先部片(
35)が形成されているため、当該ペン先部片(35)
を複数個接合させて成るペン先基本体(5C)を基端部
側から見ると、第18図に示すように、先端から中割(
36)、スリット?1i(37)、中割(44)が縦方
向にほぼ一列に並んで配置される。また、ペン先基本体
(5C)をM端部側からみると、各ペン先部片(35)
によって取り囲まれた孔側(38)が形成されているの
がわかる。この孔側(38)は、各ペン先部片(35)
が極めてシャープに折り曲げられているため、インクが
当該孔側(38)に沿って毛細管現象を起す程度に小さ
な径を有する。そして、この孔側(38)は、ペン先基
本体(5C)の中心部を基端部から先端部にまで伸び、
中割(36)及び互いに隣り合ったペン先部片(35)
の段部(4)と段部(4)とがあわさって出来た隙間に
連通ずる。一般に中割(36)は約8ミリメートルの比
較的深い切り込みから成り、段部(4)はほぼ2乃至3
ミリメートルの比較的浅い切り込み深さを持つ。また、
ペン先の部分では、ペン先部片(35)を3枚背中合わ
せに固着することにより、各先端部がピッタリと接合し
、はぼ球形状のペン先を構成する。したがって、ペン先
基本体(5C)の先端部においては、第24図に示した
従来例と同様、中割(36)からなる成る深い寸法の隙
間と、段部(4)があわさって出来た比較的浅い隙間と
が円周方向に交互に等しい角度関係をもって各々3個づ
つ形成され、ペンで筆記操作を行なったときにインクが
紙上に流れ出る通路となる。゛しかじ、中割(36)及
び段部(4)の深さは上記の寸法に限定されるものでは
なく、該寸法とは異なった寸法であってもよい。特に上
記各隙間の深さが、この実施例では一個研きに異なって
いるが、両者は互いに等しい深さ寸法を持っていてもよ
い。
このような構造に作られたペン先基本体(5C)は、当
該ペン先基本体(5C)とは別個に製作された繊維材料
製或いはその他の液体浸透性に富む材料から成る第1及
び第2の実施例に示されたのと同様なペン芯(26)に
取り付けられて多角型ペン先構造体(45)となる。
したがって、インクは、ペン軸(50)内のインク溜か
らペン芯(26)全体によって誘導されてホルダー片(
40)の根元まで進み、ペン先基本体(5C)の基端部
へと達する。ペン先基本体(5C)のM端部に誘導され
た供給インクは、ペン芯(26)自体のみならず極めて
小さな径を有する孔側(38)において毛細管現象を起
し、当該孔洞(38)内をペン先に向かって進む。他方
、ペン先基本体(5c)とこれに密着しているホルダー
片(40)との間においても毛細管用ゑが起り、上記供
給インクの残りの部分はホルダー片(25)を伝ってペ
ン先の方へ進み、ペン先部片(35)に設けられたスリ
ットfi (37)又は中割(36)を通って孔側(3
8)又はインク収容室へと入る。このように、インクは
孔側(38)及びペン先基本体(5c)外周面という複
数の経路を通ってペン先へと供給されるため、筆記作業
中インクは充分な量が絶えず補給されることになり、文
字がかすれたりすることはない。また、上記スリット溝
(37)も極めて小さな幅寸法に切り込まれているため
、インクの毛細管現象はこのスリット溝(37)におい
ても維持される。こうしてインクは種々の経路において
毛細管用やによって供給されるから、ペンを使用しない
とき、このペンをペン先が上を向くようにして置いても
インクが逆流してしまうという不都合は起こらない。そ
してペンは常に湿った状態に保っておくことができるか
ら、再び筆記操作をしようとするときは何らインクの詰
まりがなく書き始めることができる。まだ、孔側(38
)の中には何にも挿入されず、完全な中空状態にしであ
るため、ペン先の隙間から孔側(38)内に紛れ込んだ
ゴミが詰まるという危険性は大幅に減少し又多少のゴミ
が詰まってもインクは複数の経路を通って供給されるよ
うになっているため、完全なインクの詰りは生じず、い
つも快適な書き味を楽しむことができる。
また、ペン軸(50)内のインクがなくなって、もう使
用できなくなったときは、ペン全体が捨てられて新しい
ものと取換えられるか、またはペン軸の後端を開き、こ
こからインクが供給され、再度使用される。
(7)発明の詳細 な説明して来たように、本発明によれば、ペン先部分に
形成された割れ隙間を通してペン先基本体の中にインク
の供給が出来る様にしたため、紙の繊維物質がインク収
容室の中に入りインク誘導針に引掛ってインク導入孔を
詰まらせ、ペン先が目詰りを起すことが殆どなくなる。
また、インクは、インク溜からペン芯全体を通ってペン
先基本体の先端近くまで導引され、途中で毛細管現象が
破れることはない。このため、インク溜からペン先付近
まで安定してインクを導くことが出来る。
更にホルダー片を、これに対応する中割と重ならせてい
るため、外周部から溝に空気が入り込んでインクの流れ
が阻害されたり、或はインクが外へ流れ出し、ボタ落ち
を起したりすることもない。
また、繊維材料を突き固めた材質によってペン芯を一体
成形し、インクを誘導するようにしているため製作コス
トが易くなり、経済性に優れたペンを供給することが出
来る。
そしてまた、ペン先基本体がセラミック材料によって構
成されている場合は、多少の衝撃を受けても変形したり
破損したりすることがなく、常に正常な状態に保つこと
が出来る。よって、本発明により、いつでも快適な書き
味が楽しめるペン先構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体に
使われるペン先基本体の正面図である。 第2図は、第1図のペン先基本体を集面から見た図であ
る。 第3図は、第1図に示すペン先基本体の断面構造を第1
図中、線III−IIIにおいて示した断面図である。 第4図は、第3図における線IV−IVにおける断面図
である。 第5図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体の
正面図である。 第6図は、上記第1及び第2の実施例に係わるペン先構
造体に用いられるペン芯に形成されたインク誘導溝とイ
ンク補給舌に形成された溝との接続状態を示す、ペン芯
の断面図である。 第7図は、第5図中、線Vll−Vllにおける断面図
である。 第8図は、第5図中、線VI I I−VI I Iに
おける断面図である。 第9図は、第5図中、線IX−IXにおける断面図であ
る。 第10図は、本発明の第2の実施例に係るペン先構造体
に使われるペン先基本体の正面図である。 第11図は、第10図に示すペン先基本体の断面構造を
第10図中、線XI−XIにおいて示した断面図である
。 第12図は、第11図中、線X1l−Xllにおける断
面図である。 第13図は、本発明の第3の実施例に係るペン先構造体
に使われるペン先部片の正面図である。 第14図は、本発明の第3の実施例に係るペン先に使わ
れるペン先基本体の正面図である。 第15図は、第14図中、線xv−xv線ニオいて見た
拡大図である。 第16図は、従来のペン先構造体に使われるペン先部片
を一部拡大して示ず図である。 第17図は、第16図のペン先部片を使ったペン先基本
体を示す図である。 第18図は、第17図の線X■−X■において断面をと
り、従来のペン先基本体とペン芯との結合状態を拡大し
て示した図である。 第19図は、第17図のFIIXI×−×I×における
断面図である。 第20図は、第18図中線x x−x xにおける断面
図である。 第21図は、従来のペン先構造体を示す正面図である。 第22図は、第21図の線XXII−XXIIにおける
断面図である。 (5a)、 (5b)、 (5c) :ペン先基本体 
 (8)二間隙(13)、(36)  :中割  (1
4)、(35)  :ベン先部片(15) :鋳造体 
 (16) :細針(17) :孔洞  (18) :
インク収容室(19)、 (253,(40) :ホル
ダー片(24)、(45)  :ペン先構造体  (2
6) :ベン芯(31):本体部(インク溜)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 長手方向に伸びる胴体部と、この胴体部の外側において
    所定の角度間隔をおいて断面略放射状に外方へ突出した
    複数の張出部とを有し、上記張出部と張出部との間の胴
    体部先端には複数の中割が、張出部先端には複数の間隙
    が等角度間隔で交互に形成されると共に当該先端部分を
    錐体構造となし、且つ上記中割及び間隙の内側部分にイ
    ンク収容室を有するペン先基本体;および このペン先基本体の上記張出部と張出部との間の窪み部
    分に適合する断面形状を有すると共に、当該窪み部分と
    同じ数に切り分けられたホルダー片を備え、上記ペン先
    基本体の外表面に密着することによりこのペン先基本体
    を保持するペン芯;と、 前記ペン先基体及びペン芯の結合したペン先構造体の外
    部を密閉して覆うペン軸とから成り、前記ペン芯は、繊
    維材料を固めて形成されており、全体が液体浸透性を有
    することを特徴とする多角型ペン。
JP1797287A 1987-01-28 1987-01-28 多角型ペン Pending JPS63185696A (ja)

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