JPS63185695A - 多角型ペン先構造体 - Google Patents

多角型ペン先構造体

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JPS63185695A
JPS63185695A JP1797187A JP1797187A JPS63185695A JP S63185695 A JPS63185695 A JP S63185695A JP 1797187 A JP1797187 A JP 1797187A JP 1797187 A JP1797187 A JP 1797187A JP S63185695 A JPS63185695 A JP S63185695A
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ink
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鎮雄 山中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、剛性及び耐久性に秀れ、また製作が簡単なた
めに天吊生産に適し且つ目詰まりの発生を極力押えるこ
とのできる多角型ペン先構造体に関するものである。
(2)従来の技術 一般に使われている一枚ペン先の筆記具が一つの角度方
向にしか書けない不都合を解消するため、このペン先に
類似した構造のペン先部片を複数(例えば3枚)用意し
、これらを背中合わせに組合わせて一体となし、あらゆ
る方向へも記載が可能となった多角形のペン先構造体が
提案されている。
このようなペン先構造体の従来例としては、第20図乃
至第26図に示すようなものがある。
これは、実願昭51−144366号(実開昭53−6
2443号)に開示されたペン先構造体と同様のもので
あるが、この様な従来の多角型組合わせペン先は第20
図に示しである様に、先ず先端部中央に中割(3)、先
端部両側に段部(4)を形成し、基端部分に別の中割(
21)を切り込んであるペン先部片(1)を、打法きそ
の他の方法で作り、これをプレス加工等により円孤状又
は折曲線(2)に沿って舟底形状になるよう折曲げ加工
をしていた。そして個々に折曲げ加工されたペン先部片
を3枚(又はそれ以上)−絹とし、各ペン先部片を背中
合わせにして合体させ、これらペン先部片が境を接して
いる部分において接着、スポット溶接その他の方法で結
合し、第21図に示す様なペン先基本体(5)を作って
いた。
このペン先基本体の基端部分付近又は先端部分付近の横
断面を概略的に示すと第22図及び第23図のようにな
る。これらの図はいずれも、説明上・拡大して示しであ
るが、特に第23図はより拡大率を大ぎくし且つ国自体
は概略的になっている。
これらの図から明らかになるように、このペン先基本体
(5)は、胴体部(6)と、この胴体部(6)の外周に
おいて約120度の角度間隔をもって半径方向外方へ突
出した張出部(22)とを有しており、また、胴体部(
6)の中央部にはペン本体からペン先基本体(5)の先
端までインクを導くためのインク導入孔(7)を有して
いる。さらに、第20a図に示しである様にペン先部片
(1)(又はペン先区画)の先端には中割(3)の伯に
両縁に段部が形成しであるため、複数のペン先部片(1
)を貼り合わせてペン先基本体(5)が作り上げられた
時には、その先端には中割(3)によって作られた隙間
と段部(4)によって作られた間隙(8)とが、それぞ
れ3個ずつ交互に、且つ等角度間隔をおいて形成される
(第23図)。上記インク導入孔〈7)には、これより
やや径の小さなインク導入針(10)が挿入固定されて
おり、インクをペン先基本体(5)の先端部に導いてい
る。
このペン先基本体(5)は、当該基本体とは別個にモー
ルド加工等の方法で作られた合成樹脂その他の材料から
成るペン芯(26)の保持部(12)に嵌合される。保
持部(12)は、その先端部が三つにほぼ等分に切分け
されたホルダー片(19)を有しており、ペン先基本体
(5)をこの切分は部に差し込んだ時補給舌(19)の
胴体内側面が弾性でもってペン先基本体(5)の胴体部
(6)外面に当接すると共に、切分は部に張出部(22
)が嵌入することにより当該ペン先基本体(5)と係合
する。この保持部(12)とペン先基本体(5)とを組
合せ、ペン本体の中に装着することにより多角形のペン
が出来る。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この様なペン先構造体にあっては、個々
のペン先部片(1)が川底形に折曲げ加工しであるため
、ペン先基本体の中心部に形成されたインク導入孔(7
)は横断面積即ち口径が大きくなり、その中に挿入され
る誘導針(10)も比較的太めのものを使う必要がある
。しかも、この誘導針(10)を使ってより有効にイン
クの導入を行うためには、通常誘導針には一本の金属針
を使うのではなく何本かの金属細針を束にしたり、撚り
合わせたものを使う必要がある。すると、この様な撚り
合わせ針をインク導入孔(7)に挿入する作業は極めて
難しくなるのである。これによって作業能率が箸しく低
下する。また、ペン先基本体(5)の先端までインクを
導くのに、専ら中央にあけられたインク導入孔(1)を
もってしている。そのため、ペン先基本体(5)の先端
近くの内部に形成されたインク収容v(11)或はこれ
よりやや上方で紙の繊維物質が誘導針(10)に引掛り
インク導入孔(7)が詰まれば、インクはもはや先端部
に向かって流れることはできずペンの目詰まりという好
ましくない状態が生じる。そして、このペン先にあって
は、インク導入孔(7)と誘導針(10)との間の隙間
を、適切な状態(即ち間隔)に保つことが極めて難しく
、このためペン不使用時にペン先を上向きにしたような
場合せっかくペン先まで達していたインクを例えば毛細
管現象等によって保持しておくことができず、インク溜
に逆流させてしまう。このため、次に書く段になって直
ちにインクが出て来ないという事態が生じる。
更にまた、従来知られている多角型のペン先描造体とし
ては、例えば実公昭3.9−1723号公報に開示され
ているように、120度の角度に開いたV字形のペン先
主体3枚を単に背中合わけに固着し、インク誘導用の透
溝を各ペン先主体の中心軸線上(谷部)に沿って設ける
と共に、各ペン先主体の先端部分は上記透溝に連通した
凹条溝を有するイリジウム層によって合着したものがあ
る。
この従来構造のペン先は、インクがイリジウム層の凹条
溝部分に流出するだけであるから、先端部分におけるイ
ンクの流出は極めて不調であり、方向性があって全面書
記はほとんど不可能となるし、文字のカスレやインクの
中断が生じ易いといった欠点があった。特に、透溝と凹
条溝とは、単にインクの流れる溝として接続しているか
ら、インクに対して例えば毛細管現東等の作用を及ぼす
部分がなくペンの不使用時にペン先を上向きにしたよう
な場合、インクがインク溜の方へ逆流してしまい、次に
書く段になって直ちにインクが出て来ないという事態が
起る。
また、従来においては、ペン先基本体5は鋼材或は合金
材料を使って構成されていたから、長年の使用によって
摩滅したり、或は落下等による衝撃で一部変形したり破
損したりする恐れがあった。
本発明は、これらの欠点をなくすためになされたもので
あり、その目的は、丈夫なペン先を持ち、製作作業に困
難性が伴なわず且つ目詰りの発生を極力押えるようにし
た多角型のペン先構造体を提供することである。
また、本発明の他の目的は、所定の時間ペン先を上向き
においた後、次に書く時にはインクが直ちにペン先から
流出し、スムーズに書記することが出来るペン先構造体
を提供し、上記問題点を解決することである。
(4)問題点を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、長手方向に伸びる
胴体部と、この胴体部の外側において所定の角度間隔を
おいて断面略放射状に外方へ突出した複数の張出部とを
有し、上記張出部と張出部との間の胴体部先端には複数
の中割が、張出部先端には複数の間隙が等角度間隔で交
互に構成されると共に当該先端部分を錐体構造となし、
且つ上記中割及び間隙の内側部分にインク収容室を有す
るペン先基本体と; このペン先基本体の上記張出部と張出部との間の窪み部
分に適合する断面形状を有すると共に、当該窪み部分と
同じ数に切り分けられたホルダー片を備え、また上記ペ
ン先基本体の外表面に係合してこのペン先基本体を保持
するペン芯と;ホルダー片の後方部分に設けられ、後端
から前方に伸びる支持穴が穿設され且つペン本体のイン
ク溜に結合される連結部と支持穴内に挿入支持された芯
材とから成る多角型ペン先構造体を要旨とするものであ
る。
〈5)作用 本発明では、インクは、インク溜から芯材を通してペン
芯のインク誘導溝に引かれた後、溝へ導かれ、更にこの
溝によってペン先基本体の先端近くまで一気に導引され
る。或はインクは、インク溜からインク誘導溝に引かれ
た後、他の手段によってペン先基本体の先端近くまで一
気に導引される。つまりインクは、ペン芯の基端部でイ
ンク溜から引き出された優、常にペン芯に沿って進むこ
とになり、かかる態様によってインクの円滑な誘導、供
給を可能にしている。そして、インクは、上記の如き作
用によってペン先基本体の先端付近まで導引された後、
インク補給舌の所定位置の部分に来ると、中割或はスリ
ットによって形成された隙間を通ってペン先基本体の内
部へと浸透し、さらにペン先基本体の先端に向かうにし
たがってインク収容室に蓄えられる。ペン先基本体がセ
ラミック製である場合は、少し位のmsに対しては破損
や変形を起さない。
(6)実施例 本発明の実施例を添附の図面を参照して以下詳細に説明
する。
第1図乃至第13図は本発明の第一の実施例を示す図で
ある。
この実施例においては、ペン先基本体(5a)は、金属
材料又はセラミック材料から成るペン先部片(14)あ
るいはペン先用板月から作られる。このペン先部片(1
4)は、幅方向略中央部で先端がらJl端まで延びる線
を折曲げ$5i1 (23)として、角度がほぼ120
度に、折り曲げ部がかなり尖った構造になる様折り曲げ
られる(第3図)。このペン先部片は、図には現れてい
ないが、先端部両側の傾斜縁に第20a図に示されてい
るのと同様の段部(4)を形成して成る。
そして、各々のペン先部片(14)を3枚、背中合わせ
に接合し、スポット溶接簀により貼り合わせまた、先端
部分を先寄せしてペン先基本体(5a)を構成する。ペ
ン先基本体(5a)は、上記従来とは異なり、ペン先基
本体(5a)の中心軸に向けて半径方向内方へ絞り込ま
れた比較的細身の胴体部(27)と、この胴体部(27
)の外側において、約120度の角度間隔をおいて半径
方向外方へ(即ち放射状に)突出した張出部(28)と
を有している。ペン先部片(14)は折曲げ線(23)
に沿って極めてシャープに折曲げられており、ペン先基
本体(5a)の中心部分には第4図に示すように、イン
クが毛管現象を起す程度の極小径の孔洞(17)が出来
る。さらに本発明のペン先基本体(5a)においては、
一つの張出部(28)ともう一つの張出部(28)との
間の用体部(27)の先端中央部に比較的深い寸法(約
8ミリメートル)に切り込まれた中割(13)が設けら
れている。
一方、張り出し部(28)先端には、第20a図に示す
ような段部(4)が合わさって出来る間隙(8)が形成
され、この間隙(8)は従来のペン先基本体における間
隙とほぼ同じ切込み深さく2乃至3ミリメートル)を有
している。そのためこの実施例のペン先基本体(5a)
では、その先端において中割(13)より成る比較的深
い寸法の隙間と比較的浅い間隙(8)とが交互に等しい
角度間隔をもって各々3個づつ形成され、ペンを紙面上
で動かした時インクが紙面上に流れ出る通路となる。そ
して、これら間隙(8)、中割(13)が形成されたペ
ン先基本体(5a)の先端部分は上述の先寄せ作業によ
って絞られ、内側にインク収容室(18)を形成した錐
体構造(具体的には三角相構造)となる。そして・前記
孔洞(17)は、ペン先基本体(5a)の中心部を基端
から先端まで延び、中割(13)及び互いに隣り合った
ペン先部片(14)の一つの段部(4)ともう一つの段
部(4)とがあわさって出来た間隙(8)に連通する。
 このような構造に作られたペン先基本体(5a)は、
当該ペン先基本体(5a)とは別個にモールド加工等に
より作られた合成樹脂その他の材料から成るペン芯(2
6)に取付けられてペン先構造体(24)となる(第5
図)。
ペン芯(26)はその先端部が三つにほぼ等分に切分け
され、この切り分けによって形成された三本のホルダー
片(25)を有している。ホルダー片(25)は、張出
部(28)と張出部(28)との間の胴体部(27)即
ち窪み部分に適合する断面形状を有し、当該窪み部分と
同じ数だけ切り分は形成される。そして、ペン先基本体
(5a)をこの切り分は部に差し込むと、ホルダー片(
25)の内側面が弾性力でもってペン先基本体(5a)
の胴体部(27)の外面に当接すると共に、切り分は部
に張出部(28)が嵌入し、これによって当該ペン先基
本体(5a)に係合する(第5図)。またペン芯(26
)と一体内になっており且つほぼ等分に切り分けされた
複数のホルダー片(25)のうち少なくとも一つの裏面
には、第13図に示しである様に、ホルダー片(25)
の先端部付近から基端部まで伸びる溝(20)が形成さ
れており、インク補給舌(25a)  (このホルダー
片を特にこう呼ぶ)としての機能を有している。この溝
(20)は、ペン先基本体(5a)とペン芯(26)と
を結合させたとき、インク補給舌(25a)のペン先基
本体(5a)胴体部(27)への弾接によって、当該ペ
ン先基本体(5a)の一つの張出部(28)ともう一つ
の張出部(28)との間の窪み部分に沿って長手方向に
延びる。また、溝(20)は、第12図及び第13図に
示す様に、インク補給舌(25a)の先端付近の部分に
おいて先端が閉塞した(即ち行き止まりになった)構造
を持ち、この先端部分において中割(13)と重なり合
い、且つ又その基端側はペン本体のインク溜に連通し、
−a FA状のインク通路を形成している。
又、ペン芯(26)には、ホルダ一部(25)の後方、
即ち基端側部分にペン本体のインク溜に結合される連結
部(31)が設けられている。この連結部(31)は、
ホルダ一部(25)の基端部分よりも小さな径に成形さ
れ、その後端面には前方に伸びる支持穴(32)が穿設
されている。そして支持穴(32)内にはガラス繊維、
フェルト等の液体を導通させ易い材料から成る芯材(3
9)が挿入支持されている。
ペン芯(26)はまた、連結部(31)の基端からペン
芯(26)の導体中間即ちホルダー片(25)のほぼ根
元部分にまで伸びるインク誘導溝(33)を有する。イ
ンク誘導溝(33)は第6図に示すように、ペン芯(2
6)の後方から見て連結部(31)の円周方向に1個所
、或いは複数個所等角度間隔に形成されている一方、通
気孔(34)は、インク誘導溝(33)より6いくぶん
幅広で、しかも当該インク誘導溝(33)よりも浅い溝
として連結部(31)の外周に形成されている。
更に上記ペン先基本体(5a)とペン芯(26)とを結
合したペン先構造は、第7図に示すようにペン軸(50
)の先端部分に組込まれてペンを構成する。ペン軸(5
0)は、筒状の軸本体(51)と、軸本体(51)の先
端に取付けられた保持部(52)と、軸本体(51)の
後端部を閉塞する栓部材(53)とから成る。軸本体(
51)の先端部分には円形の通孔(54)を形成する7
ランジ部(55)が設けられる一方後端部分は開放され
ている。そして軸本体(51)の内部には、先端部分が
開放され、後端部が閉じた、細長い容器構造を有し、し
かも内部にインクを浸み込まされたマット材(56)が
詰め込まれたインク溜部材(51)が収納される。この
インク溜部0 (57)は先端の間口縁を7ランジ部(
55)に突当て、後端に栓部材(53)を押付けること
により軸本体(51)内部に固定設置される。そして、
保持部(52)に支持されたペン先構造体に結合された
芯材(39)は通孔(54)を通って後方に延び、イン
ク溜部材(57)の中に入ってマット材(56)に接触
してインク誘導経路を形成する。
上述した溝(20)からインク溜部材(57)に連通ず
る一直線状のインク通路は、上記ペン芯(26)の胴体
部分に形成されたインク誘導溝(33)と満(20)と
を連通させることによって実現される。その−例を第7
図に示す。この図に示すように、ペン芯(26)の胴体
外周部から半径方向内方へ切り込まれ且つ長手方向へ伸
びるインクM S tM (33)は、ホルダー片(2
5)の基端部(即ちホルダー片(25)と導体部との境
界部分)付近で段状に立ち下がる様形成され、インクM
 導?g(33)が切り込まれている側とは直径方向反
対側にあるホルダー片(25)の裏面に形成された溝(
20)へと続く。かかる構成により、インクは、インク
溜からインクM 導K (33)、そして第8図に示す
ように溝(20)、即ちペン先基本体(5a)の外側表
面を伝ってペン先基本体の先端近くまで一気に導引され
る。
つまりインクは、ペン芯(26)の基端部(31)でイ
ンク溜部材(57)から引き出された後、常にペン芯(
26)に沿って進むことになり、かかる態様によってイ
ンクの円滑な誘導、供給を可能にしている。
そして、インクは、上記の如き作用によってペン先基本
体(5a)の先端付近まで導引された後、ホルダー片(
25)の先端近くの部分に来ると、第9図に示す様に、
中割(13)によって形成された隙間を通ってペン先基
本体(5a)の内部へと浸透し、さらにペン先基本体(
5a)の先端に向かうにしたがって、第10図に示す様
に、インク収容室(18)に蓄えられる。なおインクの
導入は、わずかではあるが孔洞(17)によっても−品
行われる。
インク収容室に蓄えられたインクは、このインク収容室
(18)に面した全ての隙間(8)及び中割(13)か
ら再度ペン先基本体(5a)の外部へと浸透(即ち、浸
出)し、使用者は紙の上へ書記することができる。この
様に、インク収容? (1B)は、上記の如くインク溜
から溝(20)の先端部に至る一本のインク通路を流れ
て来たインクを当該溝(20)と重なり合った一つの中
割(13)を通して収容し、その後残り全ての隙間(8
)及び中割(13) (合わけて6flA所ある)にイ
ンクをまんべんなく行きわたらせ、どの隙間(8)又は
中割(13)からも同じ様な条件でペン先基本体(5a
)の外部へと浸出させる役割を持つ。インクがインク収
容室(18)へ浸入する部位では、溝(20)と中割(
13)とがかさなっており且つその周囲部分はホルダー
片(25) (或いはインク補給舌(25a) )がペ
ン先基本体(5a)の外周面に密に弾接しているため、
外部から溝(20)に空気が入り込んでインクの流れが
阻害されたり、或はインクがホルダー片(25)とペン
先基本体(5a)との間をくぐり扱けて外へ流れ出すこ
ともない。よってインクは!(20)から正しく中割(
13)を通ってインク収容室へ浸入し、さらに、より一
層ペン先側の部分で合計6個ある隙間(8)又は中割(
13)のうちのいずれかを通って浸出する。この様なイ
ンク収容室(18)へのインクの浸入、及び浸出は隙間
(8)或は中割(13)におりる毛細管現象に因るとこ
ろが大きい。なお、ペンを使わない時、ペン先を上に向
けて置いても、上記中割(13)及び溝(2o)におけ
る毛細管現象によってインクを保持するので、インク収
容室(18)からインクが逆流することはなく、。
また孔詞(17)についても、上記の如く径が最小にさ
れているので、仮に孔詞(17)内にインクが残ってい
ても強力な毛Il管現象によってインクの逆流を防止す
る。したがって、ペンの使用者は何時でも書きたい時に
トラブルなく書記することができる。
第14図乃至第16図は、本発明の第2の実施例を示す
図である。この実施例においては、ペン先基本体(5b
)は、金属材料又はセラミック材料をダイキャスト法或
はロストワックス法といった精密鋳造による方法で一体
成形し、或は圧延や鍛造等の機械加工によって一体成形
され第14図に示すような構造になる。この様な方法で
製作されるため、ペン先基本体(5b)の基端部あるい
は中間部分には、第15図に示すように、全くインク導
入孔即ち孔側を有しない鋳造体(15)によりペン先基
本体(5b)を作ることができる。このペン先基本体(
5b)は、上記第1の実施例におけると(、Iぼ同様の
外観構造を有しており、その中心軸に向けて半径方向内
方へ絞り込まれた比較的細身の胴体部(27)と、この
胴体部(27)の外側において約120度の角度間隔を
おいて半径方向外方へ突出した張出部(28)とを有し
ている。このようにして作られたペン先基本体(5b)
は第16図に断面図が示しであるように、その先端部分
近くの内側部分にインク収容室(18)が設けである。
またペン先基本体(5b)の先端には、中割(13)と
間隙(8)とが交互にほぼ等しい角度間隔をもって各々
3個づつ形成されている。
さらに、この実施例におけるペン先基本体(5b)は、
第1の実施例のペン先基本体(5a)同様、先端部分が
三つにほぼ等分に切分けされたホルダー片(25)を有
するペン芯(26)に結合し、ペン先構造体(24)と
なる。そして、この第2の実施例においても、インクは
、ペン軸(50)内のインク溜から芯材(3つ)によっ
て、Jlされると共に、ペン芯(26)の本体部に形成
されたインク誘導溝(33)を通り、さらにホルダー片
(25)に形成され且つ上記インク誘導t1(33)に
連続している溝(20)に導かれて下り、ホルダー片(
25)の基端部近くの部分ではペン先基本体(5b)の
外側表面を伝って流れ(第8図と同様である)、ホルダ
ー片(25)の先端に近づいた部位で中割(13)によ
って形成された隙間を通ってペン先基本体(5b)の内
部へと浸透しく第9図と同様である)、さらにペン先基
本体(5b)の先端部分でインク収容室(18)に蓄え
られる(第10図と同様である)。
以上のようにしてインク収容室(18)に蓄えられたイ
ンクは第1の実施例及び第2の実施例のいずれの場合に
おいても、筆記作業に伴って間隙(8)或は中割(13
)を通って紙面上に流れ出し文字や線を描くことができ
る。
第17図乃至第19図は、本発明の第3の実施例を示す
図である。この実施例においては、ペン先基本体(5C
)は、一定の剛性を有する薄い金属板材料から成り、先
端部中央に中割(36)を有し、又図には現れていない
が、先端部両側の傾斜縁に第20a図に示されているの
と同様の段部(4)を形成し、基端部に中割(44)を
有し、長手方向軸線に沿って折り曲げられて成るペン先
部片(35)を、複数個背中合わせに固着して形成され
る。図から明らかなように、ペン先基本体(5c)は3
個のペン先部片から成る。このペン先部片(35)は、
金属材料又はセラミック材料から製作され、またそれぞ
れほぼ中心の線を折曲げ線(23)として、角度がほぼ
120度に、折り曲げ部がかなり尖った構造になる様折
り曲げられる。
折曲加工はプレス機械を使って行なわれる。即ち、ステ
ンレスその他の素材を所定の形状に切り扱いた後、プレ
ス作業により、長手方向軸線に沿って曲げ部が極めてシ
ャープに、且つ断面が開き角略120度の7字形状にな
るように折曲成形される。このプレス加工において、上
記ペン先部片(35)の先方部分は、光査せのために、
背面側、即ち■字形に拡開する側とは反対の側に若干反
り返るように折曲される。そして、ペン先部片(35)
の先端部及び基端部のそれぞれには、はぼ長手方向軸線
に沿って中割(36)、 (44)が所定の長さに切り
込まれる一方、両中割(3G)、 (44)の間には、
7字形状の谷底部において上記軸線に沿い且つ中割(3
6)、 (44)に連絡(即ち連続)せず、しかもペン
先部片(35)の強度を一定以上に保つことができる程
度に、幅寸法の極めて小さなスリット溝(37)が形成
される。そして、上記の如く中割(36)、 (44)
を切り込んだ後、ペン先部片(35)はもう一度プレス
機械にかけられてプレス加工を受ける。この第2のプレ
ス作業においては、上記ペン先部片(35)のV字形状
はそのままで、何ら第2のプレス作業による変形は受け
ないのに対し、上記反り返り部分は、この第2のプレス
作業において真直な状態にされる。これと同時にペン先
部片(35)の先端では光査せが行なわれ、中割(36
)部分ではそのギャップ間隔が百分の数ミリメートルま
で減少せしめられる。このように、ペン先部片(35)
が形成されているため、当該ペン先部片(35)を複数
個接合させて成るペン先基本体(5C)を基端部側から
見ると、第18図に示すように、先端から中割(36)
、スリット溝(37)、中割(44)が縦方向にほぼ一
列に並んで配置される。また、ペン先基本体(5C)を
基端部側からみると、各ペン先部片(35)によって取
り囲まれた孔側(38)が形成されているのがわかる。
この孔側(38)は、各ペン先部片(35)が極めてシ
ャープに折り曲げられているため、インクが当該孔側(
38)に沿って毛細管用架を起す程度に小さな径を有す
る。そして、この孔側(38)は、ペン先基本体(5C
)の中心部を基端部から先端部にまで伸び、中割(36
)及び互いに隣り合ったペン先部片(35)の段部(4
)と段部(4)とがあわさって出来た隙間に連通ずる。
一般に中割(36)は約8ミリメートルの比較的深い切
り込みから成り、段部(4)はほぼ2乃至3ミリメート
ルの比較的浅い切り込み深さを持つ。また、ペン先の部
分では、ペン先部片(35)を3枚背中合わせに固着す
ることにより、各先端部がピッタリと接合し、はぼ球形
状のペン先を構成する。したがって、ペン先基本体(5
C)の先端部においては、第26図に示した従来例と同
様、中割(36)からなる成る深い寸法の隙間と、段部
(4)があわさって出来た比較的浅い隙間とが円周方向
に交互に等しい角度関係をもって各々3個づつ形成され
、ペンで筆記操作を行なったときにインクが紙上に流れ
出る通路となる。しかし、中割(36)及び段部(4)
の深さは上記の寸法に限定されるものではなく、該寸法
とは異なった寸法であってもよい。特に上記各隙間の深
さが、この実施例では一個置きに異なっているが、両者
はnいに等しい深さ寸法を持っていてもよい。
口のような構造に作られたペン先基本体(5C)は、当
該ペン先基本体(5C)とは別個にモールド加工等によ
り製作された剛性樹脂製或いはその他の材料から成る第
1及び第2の実施例に示されたのど同様なペン芯(2G
)に取り付けられて多角型ペン先構造体(45)となる
。ただし、このペン芯(26)ではホルダー片の内側に
溝(20)は形成されていなくてもよい。
したがって、インクは、ペン軸(50)内のインク溜部
材(57)から芯材(39)によって誘導されると共に
、ペン芯(26)の木体部に形成されたインク誘導溝(
33)を通ってホルダー片(40)の根元まで進み、ペ
ン先基本体(5C)の基端部へと達する。ペン先基本体
(5C)の基端部に誘導された供給インクの一部は、極
めて小さな径を有する孔側(38)において毛細管現象
を起し、当該孔側(38)内をペン先に向かって進む。
他方、ペン先基本体(5C)とこれに密着しているホル
ダーg (40)との間においても毛細管環条が起り、
上記供給インクの残りの部分はペン先基本体(5C)の
外周面上を伝ってペン先の方へ進み、ペン先部片(35
)に設けられたスリンt”tM(37)又は中割(36
)を通って孔側(38)又はインク収容部へと入る。こ
のように、インクは孔側(38)及びペン先基本体(5
C)外周面という複数の経路を通ってペン先へと供給さ
れるため、筆記作業中インクは充分な♀が絶えず補給さ
れることになり、文字がかり−れIこすすることはない
。また、上記スリット溝(31)も極めて小さな幅寸法
に切り込まれているため、インクの毛細管現象はこのス
リット溝(37)においても維持される。こうしてイン
クは種々の経路において毛細管現象によって供給される
から、ペンを使用しないとき、このペンをペン先が上を
向くようにして置いてもインクが逆流してしまうという
不都合は起こらない。そしてペンは常に湿った状態に保
っておくことができるから、再び筆記操作をしようとす
るときは何らインクの諸まりがなく書き始めることがで
きる。また、孔側(38)の中には何にも挿入されず、
完全な中空状態にしであるため、ペン先の隙間から孔個
(38)内に紛れ込んだゴミが詰まるという危険性は大
幅に減少し又多少のゴミが詰まってもインクは複数の経
路を通って供給されるようになっているため、完全なイ
ンクの詰りは生じず、いつも快適な書き味を楽しむこと
ができる。
また、ペン軸(50)内のインクがなくなって、もう使
用できなくなったとき1よ、ペン全体が捨てられてあた
らしいものと取換えられるか、または栓部材(53)を
外してここからインク溜部材(57)交換され、再度使
用される。
(7)発明の詳細 な説明して来たように、本発明によれば、ペン先部分に
形成された割れ隙間を通してペン先基本体の中にインク
の供給が出来る様にしたため、紙の繊維物質がインク収
容室の中に入りインク誘導針に引掛ってインク導入孔を
詰まらせ、ペン先が目詰りを起すことが殆どなくなる。
また、ペン芯の本体部にはインク誘導溝を設ける一方、
ホルダー片の表面には溝を設け、インク溜部材に連続さ
せたから、インクは、インク溜部材からこの溝を通って
ペン先基本体の先端近くまで一気に導引され、途中で毛
細管現象が破れることはない。このため、インク溜から
ペン先付近まで安定してインクを導くことが出来る。
更に、ホルダー片の裏面に形成した溝の先端部分を、こ
れに対応する中割と重ならせているため、外周部から溝
に空気が入り込んでインクの流れが阻害されたり、或は
インクがホルダー片とペン先基本体との間をくぐり扱け
て外へ流れ出し、ボタ落らを起したりすることもない。
 そしてまた、ペン先基本体がセラミック材料によって
構成されているから、多少の衝撃を受けても変形したり
破損したりすることがなく、常に正常な状態に保つこと
が出来る。よって、本発明により、いつでも快適な書き
味が楽しめるペン先構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体に
使われるペン先基本体の正面図である。 第2図は、第1図のペン先基本体を裏面から見た図であ
る。 第3図は、第1図に示すペン先基本体の断面構造を第1
図中、線111i11において示した断面図である。 第4図は、第3図における線TV−IVにおける断面図
である。 第5図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体の
正面図である。 第6図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体を
第5図中、線Vl−VI方向から見た図である。 第7図は、上記第1及び第2の実施例に係わるペン先構
造体に用いられるペン芯に形成されたインク誘導溝とホ
ルダー片に形成された溝との接続状態を示ず、ペン芯の
断面図である。 第8図は、第5図中、線VI I I−VI I rに
おける断面図である。 第9図は、第5図中、線IX−IXにおける断面図であ
る。 第10図は、第5図中、線X−Xにおりる断面図である
。 第11図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体
をペン軸の中に設置して成る多角片ペンの断面図である
。 第12図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体
に使われるペン芯のホルダー片がペン先基本体に当接し
ている状態を示す図である。 第13図は、本発明の第1の実施例に係るペン先構造体
に使われるペン芯のホルダー片の部分を裏面から見た図
である。 第14図は、本発明の第2の実施例に係るペン先構造体
に使われるペン先基本体の正面図である。 第15図は、第14図に示すペン先基本体の断面構造を
第14図中、線xv−xvにおける断面図である。 第16図は、第15図中、$!JXV I−XV l:
おける断面図である。 第17図は、本発明の第3の実施例に係るペン先構造体
に使われるペン先部片の正面図である。 第18図は、本発明の第3の実施例に係るペン先に使わ
れるペン先基本体の正面図である。 第19図は、第18図中I XX−I XX線において
見た拡大図である。 第20図は、従来のペン先構造体に使われるペン先部片
を、一部第20a図で拡大して示す図である。 第21図は、第20図のペン先部片を使ったペン先基本
体を示す図である。 第22図は、第21図の線XXII−XXIIにおいて
断面をとり、従来のペン先幕本体とペン芯との結合状態
を拡大して示した図である。 第23図は、第21図の線xxm−xxmにおける断面
図である。 第24図は、第22図中線XXIV−XXIVにおける
断面図である。 第25図は、従来のペン先構造体を示す正面図である。 第26図は、第25図の線XXV I−XXV Iにお
ける断面図である。 (5a)、 (5b)、 (5c) :ペン先基本体 
 (8)二間隙(13)、(36)  :中割  (1
4)、(35)  :ベン先部片(15) :鋳造体 
  (17) :孔側(18) :インク収容室

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 長手方向に伸びる胴体部と、この胴体部の外側において
    所定の角度間隔をおいて断面略放射状に外方へ突出した
    複数の張出部とを有し、上記張出部と張出部との間の胴
    体部先端には複数の中割が張出部先端には複数の間隙が
    等角度間隔で交互に形成されると共に当該先端部分を錐
    体構造となし且つ上記中割及び間隙の内側部分にインク
    収容室を有するペン先基本体;および このペン先基本体の上記張出部と張出部との間の窪み部
    分に適合する断面形状を有すると共に、当該窪み部分と
    同じ数に切り分けられたホルダー片と、ホルダー片の後
    方部分に設けられ後端から前方に伸びる支持穴が穿設さ
    れ且つペン本体のインク溜に結合される連結部とを備え
    、上記ペン先基本体の外表面に密着することによりこの
    ペン先基本体を保持するペン芯;と、 液体浸透性の材料で出来、前記支持穴内に挿入支持され
    た芯材とから成るペン先構造体。
JP1797187A 1987-01-28 1987-01-28 多角型ペン先構造体 Pending JPS63185695A (ja)

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