JPS63185339A - 食品用組成物 - Google Patents

食品用組成物

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JPS63185339A
JPS63185339A JP62064026A JP6402687A JPS63185339A JP S63185339 A JPS63185339 A JP S63185339A JP 62064026 A JP62064026 A JP 62064026A JP 6402687 A JP6402687 A JP 6402687A JP S63185339 A JPS63185339 A JP S63185339A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、食品用組成物に関する。本発明の食品用組成
物は、過食の防止用食品として使用される。さらに本組
成物は、糖尿病患者等耐糖能の低下した患者において血
糖値の急激な上昇を防止するための食品として使用され
る。
[従来の技術および問題点] 近年肥満症患者の急増に伴ない、肥満症は社会保健上重
大な問題となりつつある。肥満症の発症は、摂取カロリ
ー過剰に起因するものがほとんどであるので、最も有効
な治療及び予防の手段は、摂取カロリーを低減させるこ
とである。
摂取カロリーを低減させると患者は強い空腹感、飢餓感
を訴えるが、それをいかに軽減させるかが最大の課題と
されている。
胃の機械的な伸展が食欲を抑制することは古くから知ら
れていることである。そのために、少量の食物摂取によ
っても胃に機械的伸展刺激か加わるように、胃内に風船
を留置するバルーン法や胃の大部分を閉塞して胃容積を
著しく狭めるホチキス法が採用されている。
しかし、これらの方法は、手術を必要とする恒久的な処
置であり、しかも副作用等か懸念されるため望ましくな
い。
増粘剤として食物繊維を用いた肥満治療用食品も数多く
商品化されているが、胃内滞留時間があまり長くなく食
欲を抑制するに充分な効果が得られていない。さらに、
その胃内滞留時間は粘度上昇とともに延長するが高粘度
の食物繊維溶液は摂取が困難で、嗜好性にも問題があっ
た。
また、糖尿病の治療には、減食療法か実施されている。
糖尿病は、インスリン依存症(痩せ型)と非インスリン
依存型(肥満型)に大別されるが、どちらの場合におい
ても患者の耐糖能か著しく低下しており通常の食事を通
常の方法で摂取させると、血糖値が急激に上昇し、高血
糖症状を呈する。
このような症状はひいては網膜症、腎障害、意識障害な
どの様々の合併症をひき起こす原因となる。
従って急激な血糖値の上昇を防止するために、糖尿病患
者、特にインスリン依存型の糖尿病患者に対しては、必
要なカロリーを何回にも分けて与えるという治療方法か
採られているか、患者やその家族にとって煩雑である。
耐糖能が低下した患者用の食品として食物繊維が用いら
れ、糖質の急激な吸収を遅延させる試みかなされている
か、そのためには大量の食物繊維の摂取か必要であり、
その摂取は困難であった。
さらに、大間の食物繊維を摂取すると、腸における栄養
成分の吸収が阻害されるため、患者が栄養不良状態にお
ちいる危険性かあった。
[問題点を解決するための手段] 本発明の第1の目的は、胃内滞留時間が極めて長く、か
つ嗜好性にも優れ、栄養価の高いタンパク質を含有する
肥満治療または予防に使用される過食防止用の食品用組
成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、糖尿病患者等耐糖能が低下した
患者の急激な血糖値の上昇を防止し得る食品用組成物を
提供することにある。
かかる目的は下記の構成を有する本発明食品用組成物に
よって達成される。
(1)水溶性食物繊維と酸性領域に等電点を有するタン
パク質とを含有する組成物からなり、該水溶性食物繊維
と該タンパク質の含有量は該組成物の水溶液が胃液と接
触した際にゲル状となるような割合であることを特徴と
する食品用組成物。
(2)水溶性食物繊維が、カラギナンまたはグアガムで
ある第1項記載の食品用組成物。
(3)  タンパク質が、カゼインまたはその塩である
第1項記載の食品用組成物。
(4)水溶性食物繊維をタンパク質との重量比が1:0
.5〜1:8である第1項記載の食品用組成物。
(5)水溶性食物繊維とタンパク質との重量比が1:0
.5〜1:2である第4項記載の食品用組成物。
[発明の詳細な説明] 本発明は上記のとおり水溶性食物繊維と酸性領域に等電
点を有するタンパク質とを含有する食品用組成物である
本発明において、水溶性食物繊維としては、カラギナン
またはグアガムを用いることか望ましく、カラギナンが
特に望ましい。食物繊維は、糖質や脂質の代謝を改善す
る作用を有することで近年注目されている物質でもある
本発明において用いられるタンパク質は酸性領域に等電
点を有するものであってカゼインまたはその塩例えばカ
ゼインナトリウムもしくはカゼインカルシウムが望まし
い。水溶性食物繊維とタンパク質との割合は、本発明組
成物の水溶液が胃液と接触した際にゲル状となるような
割合である。
このような割合は水溶性食物繊維およびタンパク質の種
類とその組合せによって異なるがおよそ1:0.5〜1
:8重量比である。
水溶性食物繊維に対するタンパク質のm(重量)が、0
.5倍より少ない場合は、本発明組成物の水溶液が胃液
と接触してもゲル化せず液状のままであり、また8倍よ
り多くなるとタンパク質が沈澱して水溶性食物繊維と分
離し、ゲルを形成しない。
本発明の組成物において、前記食物繊維とタンパク質の
重量比が1:0.5〜1:2である場合は、それが胃中
でゲル化した際、そのゲルへの糖質の移行性が高いこと
が見出されている。従って、ゲルは胃内に滞在する他の
飲食物に含まれていた糖質を吸収して、その体内への吸
収を遅らせ、これによって糖尿病等の患者の血糖値の急
激な上昇を防ぐことができる。
本発明の組成物は熱湯に溶解し水溶液として食される。
その際の該食物繊維とタンパク質の総計の濃度は約0.
5〜5 w/v%である。0.5%以下の濃度では胃内
でのゲル化が不充分であり、5%以上の濃度ではゲル状
の食品となって摂取困難性がある。
また、本発明による食品には、本発明の目的を逸脱しな
い範囲で調味料や香辛料を加えてもよい。
調味料としては、塩、しょう油、グルタミン酸ナトリウ
ム、食酢、みりん、酒、味噌などの他、通常用いられる
全ての調味料のうち、1種類または2種類以上を組合せ
て用いることかできる。香辛料としては、辛子、ガーリ
ック、カレー、こしょうの地道常用いられる全ての調味
料のうち、1種類または2種類以上を組合せて用いるこ
とができる。
本発明に用いられる材料は、呈味性が低いため、少量の
調味料の添加によって種々の味を付与することができ、
患者が治療の一環として食塩制限を受けている場合にも
安心して給与することができる。
また、他の栄養成分たとえば炭水化物、ビタミン類、無
機質類を加えてもよい。
但し、他の飲食物に含まれる糖質を吸収させることを目
的とする場合には、本発明の組成物に糖質を含ませては
ならないことはいうまでもない。
試験例 市販のインスタントスーブのうち粘度の高いコーンポタ
ージュスープの温度及び9Hの変化に伴う粘度の変化を
測定した。
即ち、市販のインスタントコーンポタージュ製品1包1
5.8gの3包4e、agを、80℃の熱湯450m1
中に溶解した後、通常の摂取温度である70℃と胃内温
度である40℃とにおける粘度を測定した。
さらに40℃において、INのHCgをペリスタルティ
ック式ポンプで0.5ml/分の流速で攪拌しながら上
記溶液に添加してpHを徐々に低下させ、pl+低下に
伴う粘度の変化を測定した。粘度の測定は、ビスメトロ
ン回転粘度計VGA型を用いて行なった。結果を第1図
に示す。
第1図から明らかであるように、温度の低下(70℃→
40℃)によっては粘度が約2倍に」1昇するが、pH
の低下に伴っては、むしろ粘度は低下する傾向を示した
従って、上記食品を摂取した場合には胃液によるpHの
低下により、粘度が低下し、胃内滞留時間の観点から望
ましくないことが判明した。
これに対して本発明の食品組成物の水溶液は後に示すよ
うに胃内での温度低下によって粘度が上昇し、かつ、胃
液によるpl(低下によってさらにその粘度が急激に上
昇する。
以下実施例を示して本発明をさらに詳しく説明する。
実施例 1 カラギナンC8−215(三栄化学■製)4gおよびカ
ゼインナトリウム(和光純薬■製)2gを混合し、食品
用組成物を得た。この組成物を80’Cに加温した蒸留
水500m1中に溶解した。この溶液について、通常の
摂取時温度である70°Cと胃内温度である40℃とに
おける粘度を測定した。
さらに40℃において、INのHC,Qをペリスタポン
プを用いて0.5ml/分の速度で攪拌しながら添加し
、plの低下に伴う粘度の変化を測定した。
結果を第2図に示す。
第2図より明らかであるように、本発明による食品用組
成物は、温度の低下(70℃−40℃)に伴い粘度が上
昇し、約7倍に達した。さらに、pHの低下に伴い粘度
が著しく上昇し、最大では、HCgの添加前の粘度の約
55倍にも達した。
実施例 2 グアガムビストップT −20(三栄化学■製)1.7
5gおよびカゼインナトリウム10gを用いて食品用組
成物およびその水溶液を得た。実施例1と同様に温度低
下に伴う粘度の変化及びplの低下に伴う粘度の変化を
測定した。結果を第3図に示す。
第3図より明らかであるように、溶液は、温度の低下(
70℃−40°C)に伴い粘度が上昇し、最初の約5倍
に上昇した。さらにpnの低下に伴って粘度が著しく」
1昇し、最大ではHCΩの添加前の粘度の約15倍にも
達した。
実施例1および2より、水溶性食物繊維とタンパク質と
の溶液は、摂取時の温度(70°C)においては、粘度
が小さく、胃中温度(40℃)においては粘度が大幅に
上昇し、またpl+の低下に伴って粘度が著しく上昇す
ることが判明した。
実施例 3 500 ml容ビーカー8個内に、カラギナン(S−5
8(三栄化学■製)を3.5gずつ分取して300 m
lの水に溶解した。各ビーカーに、0.0.5 、1.
0 。
1.5 、2.0 、2.5 、3.0 、3.5 g
のカゼインナトリウム(和光純薬味製)をそれぞれ添加
し溶解した後、水を加えて500 mlとした。
各溶液に、ペリスタポンプによって0.5ml/分の速
度でINのHCρを滴下しなから攪拌し、pHの低下に
伴う溶液の粘度の変化を測定した。測定は、ビスメトロ
ン回転粘度計VGA型を用いて行なった。結果を第4図
に示す。図中縦軸は粘度を、横軸はカゼインナトリウム
の添加量を示す。また図中の数字は、各溶液が最高粘度
に達した時点のpnを示す。
第4図より明らかであるように、カゼインナトリウムを
1.0〜2,0g添加した溶液の粘度特性が望ましい。
濃度に換算すると0.2〜0 、5w/v%の範囲が望
ましく、少くとも2%以下でなければならない。
実施例 4 40m1容のメスフラスコを3本用意し、1本目にはグ
ルコース5g12本目にはグルコース5g及びカラギナ
ンC8−215(三栄化学■製)0.5g。
3本目にはグルコース5g1カラギナンO8−215及
びカゼインナトリウム(和光紬薬■製) 0.25゜を
分取し、それぞれ蒸留水で溶解した後さらに蒸留水を加
えて50m1とした。この3種類の試料の胃内滞留時間
を比較するべく、マウスに投与した。
まずマウスを1群9個体を3群計27個体用意して18
8時間絶させ、さらに1時間絶食絶水させた後、上記の
3種類の試料を胃ゾンデを用いて0.5ml/log体
重の割合で、各々強制投与した。
投与後15分経過時に、マウスの腹部を切開して食道と
幽門とをクレンメで閉塞した後、速やかに胃を摘出した
。摘出した胃の内容物を最終量力月Omlになるように
蒸留水で洗い込み次いでそれを試験管に取った。
この溶液を3.00Orpmで10分間遠心分離処理し
、不溶物を沈殿せしめた。上清についてムタロターゼ・
GOD法によってグルコース量を測定し、投与した各試
料の胃内残存率を求めた。結果を第5図に示す。
第5図に示されるように、グルコース10%、カラギナ
ン1%及びカゼインナトリウム05gを投与した群は他
の2群に対して有意に高い残存率を示した。
また、上記のグルコース、カラギナン及びカゼインナト
リウムよりなる試料を投与した群は、胃内残存物は、胃
内で完全にゲル化しいるのが確認された。
実施例 5 50m1のメスフラスコを7個用意し、それぞれにカラ
ギナンC5−215(三栄化学■製) 0.25g、グ
ルコース3gを秤取した後、それぞれにカゼインナトリ
ウム(和光紬薬■製) 2.5 g、  2g、 1.
5g、  1 z、 0.5 z、 0.25g、 0
.125 gを秤取し、蒸留水を加え加熱溶解した後、
50m1に調製した。
ここで得られた各溶液のカラギナンとカゼインナトリウ
ムの配合比は、それぞれ1:10,1:8゜1 :6.
 1 :4. 1. :2. 1 : 1. 1 :0
.5である。この溶液を、内径1.3cm、長さloc
mのガラス試験管に2mlづつ分注し、恒温槽内で40
℃に加温した。さらに、それぞれの試験管に、あらかじ
め40°Cに加温しておいた人口胃液(日本薬局方、崩
壊試験用I液)2mlを管壁をそわせなからゆっく−]
4− りと加えた。その結果、両液の界面にはすみやかにゲル
層が形成された。人口胃液を加えた後、5分後と10分
後に各試験管の人口胃液層より20μpを分取し、グル
コース濃度の測定に供した。グルコース濃度の測定はム
タロターゼ・GOD法により行った。
ムタロターゼ法は豚腎ムタロターゼを高度に精製したも
のを使用し、これにグルコースオキシダーゼ、パーオキ
シダーゼ、4−アミノアンチピリン、フェノールを組合
せて用いるグルコースの定量法である。
結果を第6図に示す。第6図に示されるように、カラギ
ナンとカゼインナトリウムの配合比かに0.5〜1:2
の範囲においては、本発明の組成物から人口胃液へのグ
ルコースの移行率が高かった。
このことより、この範囲の配合比においては、形成され
たゲルへの糖質の移行が容易であることがわかる。
実施例 6 500 ml容のビーカーを2個用意し、一方に、カラ
ギナンC8−215(三栄化学■製) 1.8 g、カ
ゼインナトリウム2g、コンソメ調味料(富士食品■製
) 4.7 gを秤取し熱湯に溶解後400 mlとし
本発明の食品を得た。もう一方のビーカーには、コンソ
メ調味料4.7gのみを秤取し熱湯を溶解後400 m
lとし対照物とした。こうして得られた、本発明の食品
と対照物とを、糖尿病患者および耐糖能不全者の2名を
被検者とし投与し比較した。
前日の夕食後から絶食中の糖尿病患者に本発明の食品2
00 mlを、耐糖能不全者には対照物200 mlを
投与し、その直後に糖負荷試験用デンプン水解物溶液ト
レーランG■(清水製薬■製) 225 mlを投与し
た。投与前と、投与後30分、60分、90分、120
分、180分の各時点において、上腕静脈より採血し、
血清を分離して血糖値を測定した。血糖値の測定は、ム
タロターゼ・GOD法により行なった。
上記試験1週間後に、前記糖尿病患者には対照物200
 mlを投与し、前記耐糖能不全者には本発明の食品2
00 mlを同様に投与し、同様の試験を行なった。
結果を第7図に示す。第7図に示されるように、両波検
者において、本発明の食品を投与した場合の血糖値は、
対照物を投与した場合に比べて低かった。このことより
、本発明の食品を投与すると耐糖能が著しく向上するこ
とが解る。
実施例 7 40m1容のメスフラスコを3本用意し、1本目にはグ
ルコース5g12本目にはグルコース5g及びカラギナ
ンC8−215(三栄化学■製)0.2g。
3本目にはグルコース5g1カラギナンC8−2150
,2g、及びカゼインナトリウム(和光紬薬■製)0.
25gを分取し、さらに、それぞれにコンソメ調味料(
富士食品製) 1.25gを加え、それぞれ蒸留水で溶
解した後さらに蒸留水を加えて50m1とした。
この3種類の試料の胃内滞留時間を比較するべく、ラッ
トに投与した。
まずラットを1群12個体を3群計36個体用意して1
88時間絶させ、さらに1時間絶食絶水させた後、上記
の3種類の試料を胃ゾンデを用いて0.5 ml/ l
Og体重の割合で、各々強制投与した。
投与後30分経過時および60分経過時に、ラットの腹
部を切開して食道と幽門とをクレンメで閉塞した後、速
やかに胃を摘出した。摘出した胃の内容物を最終量が1
0m1になるように蒸留水で洗い込み次いでそれを試験
管に取った。
この溶液を3.000rplで10分間遠心分離処理し
、不溶物を沈殿せしめた。上清についてムタロターゼ・
GOD法によってグルコース量を測定し、投与した各試
料の胃内残存率を求めた。結果を第8図に示す。
第8図に示されるように、グルコースlO%、カラギナ
ン0.4%及びカゼインナトリウム0.5%を投与した
群は他の2群に対して投与後30分経過時では、有意に
高い残存率を示した。また、投与後60分経過時でも同
様な傾向が認められた。
また、上記のグルコース、カラギナン及びカゼインナト
リウムよりなる試料を投与した群は、胃内残存物は、胃
内で完全にゲル化しているのが確認された。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明による食品用組成物は、水
溶性の食物繊維と、酸性領域に等電点を有するタンパク
質とを含有することによって、摂取時から摂取後(胃中
)へ至る温度低下と胃酸との接触によって胃中において
ゲル化するものである。通常摂取物の胃内滞留時間は、
摂取物の粘度が大きいほど長くなるので、本発明組成物
を水に溶解した食品を食前に、または他の食品と一緒に
摂取すれば、他の食品は少量しか摂取しなくても胃に対
して機械的伸展刺激が長時間にわたって加わり、食欲を
抑制することができ、ひいては過食の防止になる。また
粘度は胃中で著しく−L昇するようになっているので、
摂取時には低粘度としてもよく、従来品に比べて食べや
すく、嗜好性も優れている。
また、本発明組成物が胃中においてゲル化することによ
り形成されたゲルは、糖質の透過性が高く、かつ水分の
保持力か優れているという特徴を有している。従って胃
中に存在する他の飲食物に含まれていた糖質をゲル内に
吸収して貯留するため、糖質の体内への吸収を遅延させ
、それにより急激な血糖値の」−昇を防止することかで
きる。この点において、肥満症患者や糖尿病患者のよう
に耐糖能が低下している患者に認められる飲食物摂取に
よる高血糖症状を有効に軽減することができる。
なお、胃中で形成された本発明の食品用組成物のゲルは
、腸液と接触した場合には容易に崩壊するため、腸にお
ける栄養成分の吸収は阻害されず、患者が栄養不良状態
におちいる危険性はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、市販品の、第2図は、実施例1で得られた水
溶液食品の、第3図は、実施例2で得られた水溶液食品
の温度低下及び1u11低下に伴う粘度の変化を示すグ
ラフである。 第4図は、タンパク質添加量と水溶液食品の粘度の変化
を示すグラフである。 第5図は、試料中のグルコースの胃内残存率を示すグラ
フである。 第6図は、水溶性食物繊維とタンパク質との配合比と試
料中のグルコース濃度の変化を示すグラフである。 第7図は、糖含有食品を摂取した後の血糖値の変化を示
すグラフである。 第8図は、試料中のグルコースの胃内残存率を示すグラ
フである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水溶性食物繊維と酸性領域に等電点を有するタン
    パク質とを含有する組成物からなり、該水溶性食物繊維
    と該タンパク質の含有量は該組成物の水溶液が胃液と接
    触した際にゲル状となるような割合であることを特徴と
    する食品用組成物。
  2. (2)水溶性食物繊維が、カラギナンまたはグアガムで
    ある特許請求の範囲第1項記載の食品用組成物。
  3. (3)タンパク質が、カゼインまたはその塩である特許
    請求の範囲第1項記載の食品用組成物。
  4. (4)水溶性食物繊維とタンパク質との重量比が1:0
    .5〜1:8である特許請求の範囲第1項記載の食品用
    組成物。
  5. (5)水溶性食物繊維とタンパク質との重量比が1:0
    .5〜1:2である特許請求の範囲第4項記載の食品用
    組成物。
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