JPS63181770A - リン酸三カルシウムと酸と蛋白質と水を混合する事により硬化生成した人工骨 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イト産業上の利用分野 本発明のリン酸三カルシウムと酸と蛋白質と水を混合す
る事により硬化生成した材料は、医療上利用される。す
なわち、この材料を主に人工骨として生体に移植し、骨
の代用物あるいは骨セメン）・とじて利用する事を目的
とする。

（ロ）、従来の技術の欠点 従来の水酸アバタイｌ−等の人工骨は焼成された物を田
舎して生体に適合させていたか、これは形態付与が困難
である。また、粉末状あるいは、粒状の水酸アパタイト
等を移植した場合生体内で散在してしまう欠点があった
。また、従来の骨セメントは生体為害性を認めた。一方
、リン酸三カルシウムは従来より人工骨として利用され
ているがこれは速やかに生体に吸収されてしまう欠点が
あった。また、特にα型のリン酸三カルシウム粉末は酸
性水溶液との混合でリン酸へカルシウムあるいは水酸ア
パタイトへ転化し凝結硬化する事が知られているがこの
リン酸三カルシウムの水和凝結のみの生成物は脆弱で人
工骨として利用するには不適当であった。

（ハ）、本発明の使用方法と利点 本発明の人工骨の原材料は主にα型のリン酸三カルシウ
ム粉末と酸と蛋白質と水、あるいはリン酸三カルシウム
粉末と酸性の蛋白質と水である。

この場合蛋白質は特に抗原性のないものが、それに準す
るものをもちいる。これらの適当な混合により、特にα
型のリン酸三カルシウムは３７℃前後で水和凝結するが
、この場合蛋白質の存在によりこの蛋白質が骨格となり
凝結物が人工骨あるいは骨セメントとじて十分な強度を
もった材料に硬化する。硬化するまでに数秒から数分を
要するがその硬化の過程で任意の形態に形成する事が可
能である。本発明による人工骨は形態付与が容易で手術
中に形成でき手術の簡素化と時間短縮が可能となる。ま
た、硬化した材料は組織親和性に優れ人工骨として臨床
応用するに十分なものと考えられる。

また、本発明の材料を、人工生体材料と骨との結合を目
的として骨セメントとして利用した場合従来のものに比
して組織親和性に優れた材料となり、十分な接着性が得
られる。

（ニ）、実施例 実施例の一部をしめすと、（１）α型リン酸三カルシウ
ム粉末、（２）生体内に存在する有機酸の一つであるグ
リコール酸、（３）抗原性がほとんど無くすでに移植材
料として利用されている蛋白質である水溶性ゼラチン、
（４）３７℃前後の水、以上（１）〜（４）の４者を適
当な混合比（例えば重量比で（１）：　（２璽（３）：
　（４）＝２　１：２：２）で混合すると数分で固い凝
結物に硬化する。その他に（２）の酸は他のいかなる酸
でも構わないが、為害性の無いもの特に生体内に存在す
る酸が望ましい。（３）の蛋白質はフィブリノーゲンと
ｌ・ロンビンの混合によるフィブリン糊やアルブミンな
どの生体内蛋白質が適当である。

４、図の簡単な説明 第１図は本発明により生成した人工骨断面の予想模式拡
大図である。

図面番号１は未反応のリン酸三カルシウム、２は蛋白質
、３はリン酸三カルシウムが水和凝結してリン酸へカル
シウム、あるいは水酸アパタイトに転化したもの。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リン酸三カルシウムと酸と蛋白質と水、あるいはリン酸
   三カルシウムと酸性の蛋白質と水を混合する事により、
   混合物が凝結硬化する。この方法により硬化生成した材
   料の人工骨およびその他の生体材料としての利用