JPS6318078Y2 - - Google Patents

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JPS6318078Y2
JPS6318078Y2 JP1980058678U JP5867880U JPS6318078Y2 JP S6318078 Y2 JPS6318078 Y2 JP S6318078Y2 JP 1980058678 U JP1980058678 U JP 1980058678U JP 5867880 U JP5867880 U JP 5867880U JP S6318078 Y2 JPS6318078 Y2 JP S6318078Y2
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JP
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reverberation
circuit
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filter
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は残響時間、残響時間周波数特性が容易
に変更でき、かつ伝送振幅周波数特性が平坦な電
子式残響付加装置に関する。 通常、楽音信号を収録したり、編集したりする
際、音量感の補足や臨場感の向上を目的として、
様々な残響付加装置を用いて適度な残響音を付加
することが多い。従来より考案されてきている残
響付加装置には、(イ)機械式残響付加装置、(ロ)電子
式残響付加装置、(ハ)エコールーム、等があるが、
これらの方式には性能上や運用上の点でいくつか
の欠点がある。 すなわち機械式残響付加装置はカラーレーシヨ
ンが生じ易く、その対策や、残響時間およびその
周波数特性の調節がむずかしく、装置の製作およ
び調整に高度の技術と経験を必要とする他に、容
積および重量がかなり大きなものもあり、必ずし
も可搬型としては適さないという欠点があつた。 電子式残響付加装置は機械式に較べ、小型化、
軽量化が容易であり、可搬型としても適している
が、自然な音色の残響音が得られるいわゆるノン
カラレーシヨンタイプのものはあまり実用化され
ていない。 また、エコールームは音色が最も自然である
が、残響時間の長さと、その周波数特性の調整は
必ずしも簡単でなく、かつ100m3程度の室容積を
必要とするために、スペース上の制約がある場合
には設置がむずかしく、可搬型として使用できな
い欠点があつた。 本考案は上記にかんかみなされたもので、上記
の欠点を解消して、簡単な構成でかつ残響時間、
残響時間周波数特性が容易に変更でき、かつカラ
ーレーシヨンの生じない電子式残響付加装置を提
供することを目的とするものである。 以下、本考案を実施例により説明する。 第1図は本考案の一実施例のブロツク図であ
る。 第1図において、1および2はゲインが1以下
で同一の特性を有するフイルタ回路であり、3は
遅延回路、4は伝達関数がフイルタ回路1,2の
伝達関数の位相項の2倍の位相項を有する移相回
路、5および6は加減算器である。 本実施例の電子式残響付加装置はフイルタ回路
1の出力信号を電子式残響付加装置の入力端子
INに印加された入力信号より減算もしくは前記
入力信号に加算して得た加減算器5の出力信号
を、フイルタ回路2および遅延回路3に入力し、
遅延回路3の出力信号をフイルタ回路1および移
相回路4に入力するとともに、フイルタ回路2の
出力信号を移相回路4の出力信号に加算もしくは
移相回路4の出力信号より減算して得た加減算器
6の出力信号を電子式残響付加装置の出力端子
OUTより得る様に構成する。 いま、入力端子INに印加される入力信号の角
周波数をω、フイルタ回路1および2の伝達関数
をg(jω)とすれば、移相回路4の伝達関数は
exp2j∠g(jω)で表わされる。また遅延回路3
の遅延時間をτとすれば、 本実施例の電子式残響付加装置の伝達関数F
(jω)は F(jω)=±g(jω)+exp(−jωτ)・exp(2j
∠g(jω))/1±g(jω)・exp(−jωτ)…(1) で与えられる。 そこで伝達関数F(jω)の振幅項F(jω)は となる。 すなわち(2)式より明らかな如く、本実施例の電
子式残響付加装置の伝送振幅周波数特性はフイル
タ回路1および2、移相回路4の伝達関数すなわ
ち回路定数に、および遅延回路3の遅延時間τに
かかわらず平坦であり、ノンカラーレーシヨン特
性を有する。 つぎに残響時間TRは TR=−3τ/log|g(jω)| …(3) で与えられる。 (3)式により明らかな如く本実施例の電子式残響
付加装置の残響時間TRは遅延回路3の遅延時間
τとフイルタ回路1,2の振幅周波数特性|g
(jω)|にのみ依存して定まる。したがつて、遅
延回路3の遅延時間τとフイルタ回路1,2の周
波数特性を変えることにより残響時間TRおよび
残響時間の周波数特性を任意に変えることができ
る。 つぎに第1図に示したブロツク図にもとづく具
体的電子式残響付加装置について説明する。 第2図はフイルタ回路としてローパスフイルタ
およびハイパスフイルタを、移相回路に1次移相
回路を用いた電子式残響付加装置のブロツク図で
ある。 第2図において、7および8は同一の時定数を
有する1次ローパスフイルタ、9および10は同
一の時定数を有する1次ハイパスフイルタ、13
および14は1次移相回路、13および14は同
一のゲインを有する減衰器である。 そこで第2図に示した電子式残響付加装置は第
1図に示した電子式残響付加装置の構成条件を満
足している。 すなわち、減衰器、ローパスフイルタ、ハイパ
スフイルタ13,7,9および14,8,10か
らなる回路の伝達関数は、減衰器13,14のゲ
インをg、ローパスフイルタ7,8の伝達関数を
1/(1+jωT1)、ハイパスフイルタ9,10の
伝達関数をjωT2/(1+jωT2)とすれば、 となる。これをg(jω)とおけば、1次移相回路
13および14からなる2段の移相回路の伝達関
数は 1−jωT1/1+jωT1・jωT2−1/1+jωT2 =e−2j(tan-1ωT1+tan-1ωT2−π/2) …(7) となり、これは移相回路4の伝達関数e2j∠g
(jω)に他ならず、第2図の回路は第3図の回路
と等価である。 第2図に示した電子式残響付加装置の伝送振幅
周波数特性は平坦であり、残響時間TRとなる。 (8)式から明らかなように残響時間TRは遅延回
路3の遅延時間τ、減衰器13,14のゲイン
g、ローパスフイルタ7,8の時定数T1、ハイ
パスフイルタ9,10の時定数T2に依存して決
まる。そこでこれらの回路定数を適当に可変にす
ることにより残響時間に周波数特性を持たせるこ
とができる。 代表的な残響時間の周波数特性の例をゲイン
g、時定数T1,T2とに対応してまとめると次の
如くになる。 (i) 時定数T1→0、時定数T→∞、すなわちロ
ーパスフイルタ7,8およびハイパスフイルタ
9,10をオールパスフイルタにすると残響時
間は平坦特性を示し残響時間TRは−3τ/log
gで与えられる。 (ii) 時定数T2=T、時定数T1≪Tとすると、残
響時間TRは高域上昇特性を示し、最大残響時
間TRMAX=−3τ/log gで与えられる。この場
合の特性例は第3図の曲線Cに示す如くであ
る。 (iii) 時定数T1=T、時定数T2≫Tとすると残響
時間TRは低域上昇特性を示し、最大残響時間
TRMAX=−3τ/log gで与えられる。この場合
の特性例は第3図の曲線aに示す如くになる。 (iv) 時定数T1=1/kT、時定数T2=kTとする
残響時間TRはω0=1/Tを中心とする山形の
特性すなわち中域上昇特性を示し、この場合の
特性例T1-0.1T,T2=10Tは第3図の曲線bに
示す如くになる。 以上、(i)〜(iv)で説明した残響時間の周波数特性
のパターンの選択は簡単なスイツチング操作によ
りローパスフイルタ7,8、ハイパスフイルタ
9,10の時定数T1,T2を切替えることにより
行なうことができ、時定数T1,T2を変化させる
ことにより残響時間の周波数特性のパターンを維
持しつつ、周波数軸上で左右にシフトさせること
ができる。 また残響時間のレベルは遅延時間τおよびゲイ
ンgを変化させることにより任意に変化させるこ
とができる。 以上の残響時間の周波数特性のパターンを一覧
表にすれば第1表に示した如くになる。 以上説明した如く本考案によれば簡単な構成
で、伝送振幅周波数特性は平坦でノンカラーレー
シヨン特性を維持しつつ、残響時間および残響時
間の周波数特性を容易に設定することができる。
また残響時間の周波数特性は平坦型、高域上昇、
低域上昇、中域上昇の4つのパターンを対象にス
イツチ操作によつて容易に設定、変更が可能であ
る。 また、残響時間および残響時間の周波数特性を
種々組合せることにより、エコールームの様な自
然な残響音を付加することができる。 また、通常の音場では得ることのできない様な
特殊な残響音を付加することができる。従つて一
【表】
【表】 般の音楽用残響付加としての用途以外に、特殊な
効果音の製作用にも、また建築音響および聴覚心
理などの研究用信号処理装置などにも利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のブロツク図。第2
図は本考案の一実施例におけるフイルタ回路およ
び移相回路にローパスフイルタ、ハイパスフイル
タおよび1次移相回路を用いた場合のブロツク
図。第3図は本考案の一実施例における残響時間
の周波数特性の一例を示す特性図。 1および2……フイルタ回路、3……遅延回
路、4……移相回路、5および6……加減算器、
7および8……ローパスフイルタ、9および10
……ハイパスフイルタ、11および12……1次
移相回路、13および14……減衰器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゲインが1以下で同一の特性を有する第1のお
    よび第2のフイルタ回路と、伝達関数が前記第1
    のおよび第2のフイルタ回路の伝達関数の位相項
    の2倍の位相項を有する移相回路と、遅延回路と
    を備え、第1のフイルタ回路の出力信号を入力端
    子に印加された入力信号から減算もしくは前記入
    力信号に加算して得た信号を第2のフイルタ回路
    および遅延回路に入力し、遅延回路の出力信号を
    第1のフイルタ回路および移相回路に入力すると
    ともに、第2のフイルタ回路の出力信号を移相回
    路の出力信号と加算もしくは移相回路の出力信号
    から減算して得た信号を残響出力信号としたこと
    を特徴とする電子式残響付加装置。
JP1980058678U 1980-04-28 1980-04-28 Expired JPS6318078Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980058678U JPS6318078Y2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28

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JPS56159398U JPS56159398U (ja) 1981-11-27
JPS6318078Y2 true JPS6318078Y2 (ja) 1988-05-20

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JPS56159398U (ja) 1981-11-27

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