JPS63180079A - 火格子への焼結原料装入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、火格子上の焼結原料の焼成が均一にできる
ようにした火格子への焼結原料装入装置に関する。

（従来の技術） ＤＬ型焼結機において、移動火格子上に装入した焼結原
料を焼成する場合には、火格子の移動途中で、まず、焼
結原料に上方から下方に向って熱風を通過させこれを乾
燥させる。更に火格子を移動させ、次に、上層部の焼結
原料に着火してこれを燃焼させる０層中の燃焼が徐々に
層中を伝わって下方に移行し燃焼が完了すれば、ここに
焼結製品が成形される。

上記のように焼成を行う場合、焼結原料層の粒度分布を
上層部が細粒、下層部が粗粒となる偏析層にしておけば
、通気性が良好で、焼結製品の品質向上や生産性の向上
に効果的であることが知られている。

そこで、移動火格子へ焼結原料を装入するための装入装
置には、従来、例えば、第９図で示すようなものが提案
されている。これを説明すると、図において、Ｆは火格
子で、この火格子Ｆは断面Ｕ字状をなし、図中矢印Ａで
示す方向に水平移動する。また、１はシュートで、この
シュートｌは上記火格子Ｆの移動方向とは逆の方向に向
って下傾しており、上記火格子Ｆの上方に設けられる。

上記シュート１は左右側板２．２を有し、この両側板２
．２の下端間には水平方向に延びる多数のバー３を架設
しである。そして、隣り合うバー３．３間にはそれぞれ
スリット４が形成され、これらスリット４の幅寸法Ｗは
シュート１の下部に向うに従い漸次大きくしである。

上記シュート１の上部側には焼結原料６をこのシュート
１上に定量供給するドラムフィーダ式の供給機７を設け
てあり、この供給機７から供給された焼結原料６はシュ
ー）１を通して上記火格子Ｆ上に装入される。上記火格
子Ｆはその内幅寸法がシュート１の内幅寸法にほぼ一致
しこれら両者は上下に対応している。

そして、供給機７により焼結原料６をシュート１上に供
給すれば、この焼結原料６はシュート１上を滑り落ちる
。このとき、スリット４の幅寸法Ｗはシュート１の下部
に向うに従い大きくなっているため、焼結原料６のうち
の細粒６ａはシュートｌの上部側でスリット４を通り火
格子Ｆ上に落下し、一方、粗粒６ｂはシュート１の下部
側まで滑り落ちた後、スリット４を通りもしくはシュー
ト１の下端から火格子Ｆ上に落下する。この場合、火格
子Ｆはシュート方向とは逆の方向に移動しているため、
粗粒６ｂが火格子Ｆ内の焼結原料６の下層部を構成し、
細粒６ａが上層部を構成することとなり、よって、前記
したような所望の焼結原料６の偏析層が得られることと
なる。

一方、上記のようなシュート１を使用する場合、スリッ
ト４に目詰まりが生じる。そこで、スリット４の内面に
付着した焼結原料６を除去するため、このスリット４の
内面から焼結原料６を掻き落すスクレーバ９がスリット
４の長手方向（図中矢印Ｂ図示）に移動自在に設けられ
ている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記構成によれば、次のような問題点がある
。即ち、第１の問題点として、火格子Ｆ上に装入された
焼結原料６が火格子Ｆの幅方向において偏析することは
ほとんどないが、焼結原料６が火格子Ｆの内側面に接し
た部分ではいわゆる壁効果によって通気性が過大となり
、このため、火格子Ｆ上の焼結原料６の両側部では熱風
の通気量が過大となってその分焼成が早く完了してしま
う。よって、上記焼結原料６の両側部は火格子Ｆの幅方
向中間部における焼結原料６よりも高温に保持される時
間が短くなり、このため、所望の焼成が得られず、この
結果として歩留りや生産性が低下するという不都合を生
じている。

また、第２の問題点として、スリット４の目詰まり防止
用としてスクレーバ９を設けているが。

シュートｌ上を滑り落ちる焼結原料６がこのプクレーパ
９に衝突して円滑な滑落が阻害され、このため焼結原料
６の上記偏析層の成形が部分的に阻害され、この点でも
焼成が不均一になるという不都合がある。

（発明の目的） この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、火格子に焼゛結原料を装入する際、火格子上の焼結
原料の通気性が火格子の幅方向でほぼ一定となるように
して均一な焼成が得られるようにし、また、シュートに
おけるスリットの目詰まり防止用のスクレーバがシュー
ト上の焼結原料の円滑な滑落を阻害しないようにして火
格子において焼結原料に所望の偏析層が得られるように
することを目的とする。

（発明の構成） 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、各スリットをシュート底面の幅方向中間部に形成し
、かつ、スクレーバをシュートの幅方向端部下方に収納
可能とした点にある０、（実施例） 以下、この発明の実施例を第１図から第８図により説明
する。

なお、これら実施例の基本構成は前記従来構成と同様で
ある。よって、共通の構成については単に図面にその符
号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ
説明する。

第１図から第４図において、各スリット４の両端部はシ
ュートｌのシュート方向に沿って延びる鉄板製のカバー
板１１で覆われている。このカバー板１１は側板２の内
面に溶接されており、従って、各スリット４は実質的に
はシュート１底面の幅方向中間部に形成されている。な
お、上記カバー板１１はゴム等の弾性板であってもよい
。

そして、シュートｌを通して焼結原料６を火格子Ｆ上に
装入する場合、第１図中実線ｃ　、　ｃ’で示すように
焼結原料６はシュート１の幅方向はぼ均一にこのシュー
ト１に供給される。しかし、シュート１内の両側にはカ
バー板１１．１１があるため、これに対応する焼結原料
６はこの力／クー板１１．１１上を滑り落ちて火格子Ｆ
に装入される（第１図、第２図中矢印Ｃ′図示）、従っ
て。

火格子Ｆ内の両側部では焼結原料６の細粒６ａと粗粒６
ｂとが上下に混在することとなり、即ち、上下に偏析す
ることが阻止される。ここで、前記したように火格子Ｆ
、７の焼結原料６の両側部では壁効果の点からみれば、
他の部分より通気性が大きいが、上記のように火格子ｉ
内の両側部は細粒６ａと粗粒６ｂが混在するため、火格
子Ｆの幅方向各部における焼結原料６層の通気性は互い
にほぼ均一となる。

一方、スクレーバ９は各バー３に軸方向摺動自在に外嵌
されたスクレーバ本体１２と１、このスクレーバ本体１
２に突設され図示しない駆動源に連結されるアーム１３
とで構成されている。そして、スクレーバ９をスリット
４の幅方向に移動させればバー３の外面に付着していた
焼結原料６が掻き落とされてスリット４の目詰まりが防
止される。

上記スクレーバ９をシュート１の一側に移動させると、
第１図中実線で示すようにこれはカバー板１１の下方に
収納できるようになっている。

従って、スクレーバ９の不使用時にはこのスクレーバ９
に焼結原料６の衝突することが回避され、シュート１上
での円滑な焼結原料６の滑落が確保され、第１図で示す
ように火格子Ｆ内の幅方向中間部では焼結原料６に所望
の偏析層が得られる。

上記構成により実験した結果を示す。

まず、操業変化については下記の第１表に示すごとくで
ある。

［第１表］ また、従来構成によれば、第５図に示すように、焼結原
料６の層中を燃焼が下方に向って経時的に移動する際の
１１００℃ラインは火格子Ｆの幅方向中央と１両側部で
は時間的にずれが生じ、即ち、焼成が不均一となってい
る。これに対し、実施例によれば、同上１１００℃ライ
ンは火格子Ｆの幅方向中央と、両側部でほぼ一致し、即
ち、焼成が均一になされている。

そして、上記の結果として、従来構成によれば、火格子
Ｆ内の両側部における焼結原料６は焼成の完了が早過ぎ
、このため、この部分を高温に保持するための時間が短
くなり、よって充分なスラグ結合が得られていないが、
これに対し、上記実施例によれば、これが改善される。

なお、上記の場合、操業では火格子Ｆ中央部のＢＴＰが
一定位置となるようにするのが一般的である。

そして、第７図と第８図の矢印の方向と長さで示すよう
に、上記実施例によれば、従来例によるよりも全体的に
みて歩留りが向上し、かつ、落下強度（冷間強度）が向
上している。

（発明の効果） この発明によれば、各スリットをシュート底面の幅方向
中間部に形成したため、焼結原料がシュートに供給され
るとき、シュート内の両側に供給された焼結原料はスリ
ットを通過せずにシュート上を滑り落ちて火格子に装入
される。

従って、火格子内の両側部では焼結原料が分級されない
ため、上下偏析の生じることが阻止される・ここで、火
格子内の両側部では壁効果の点からみれば火格子内の中
間部より通気性が大きいが、上記のように火格子内の両
側部の焼結原料は火格子内の中間部とは異なり上下に偏
析されないため、火格子の幅方向各部における焼結原料
層の通気性は互いにほぼ均一となる。よって、均一な焼
成が得られ、歩留りの向上や生産性の向上が達成される
。

また、スクレーバをシュートの幅方向端部下方に収納可
能としたため、スクレーバの不使用時に、このスクレー
バをシュートの端部下方に収納しておけば、このスクレ
ーバがシュートにおける焼結原料の円滑な滑落を阻害す
ることはない。

よって、火格子内の幅方向中間部では焼結原料に所望の
偏析層が得られ、即ち、所望の焼成が得られて上記歩留
りの向上や生産性の向上がより効果的に達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図から第８図はこの発明の実施例を示し、第１図は
第２図のＩ−Ｉ線矢、視断面図、第２図は側面図、第３
図は同上第２図の■−■線矢視図、第４図は第２図の部
分拡大断面図、第５図は従来構成による実験結果を示す
グラフ図、第６図から第８図は実施例による実験結果を
示すグラフ図、第９図は従来例を示す斜視図である。 ＦＩｌ・火格子、１＠ｅシユート、４・Φスリット、６
．・焼結原料、９．・スクレーバ、１１拳・カバー板。 特　許　出　願　人　　　株式会社神戸製鋼所亀１　Ｍ ■←　　〜に− 第５図 第６図 椅娼（−）− 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、水平移動する断面Ｕ字状の移動火格子を設け、この
   火格子の移動方向とは逆の方向に向って下傾するシュー
   トを同上火格子の上方に設け、このシュートの底面にこ
   の底面の幅方向に延びるスリットを多数並設してこのシ
   ュート上に供給した焼結原料がこのシュートを通して上
   記火格子上に装入されるようにし、かつ、スリット内面
   近傍をこのスリットの長手方向に沿って移動するスクレ
   ーバを設けた火格子への焼結原料装入装置において、上
   記各スリットをシュート底面の幅方向中間部に形成し、
   かつ、スクレーバをシュートの幅方向端部下方に収納可
   能としたことを特徴とする火格子への焼結原料装入装置
   。