JPS6317942B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6317942B2 JPS6317942B2 JP54065250A JP6525079A JPS6317942B2 JP S6317942 B2 JPS6317942 B2 JP S6317942B2 JP 54065250 A JP54065250 A JP 54065250A JP 6525079 A JP6525079 A JP 6525079A JP S6317942 B2 JPS6317942 B2 JP S6317942B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper layer
- lower layer
- binder
- nonwoven fabric
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 41
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 claims description 39
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 claims description 28
- 210000001124 body fluid Anatomy 0.000 claims description 11
- 239000010839 body fluid Substances 0.000 claims description 11
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 230000002209 hydrophobic effect Effects 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 239000000047 product Substances 0.000 description 7
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 5
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 5
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 4
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 description 3
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 description 3
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 2
- 238000007598 dipping method Methods 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 2
- 150000002148 esters Chemical class 0.000 description 2
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 2
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 1
- 229920002125 Sokalan® Polymers 0.000 description 1
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical compound ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- HFBMWMNUJJDEQZ-UHFFFAOYSA-N acryloyl chloride Chemical compound ClC(=O)C=C HFBMWMNUJJDEQZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000002537 cosmetic Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000005022 packaging material Substances 0.000 description 1
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 1
- 239000004584 polyacrylic acid Substances 0.000 description 1
- 229920002689 polyvinyl acetate Polymers 0.000 description 1
- 239000011118 polyvinyl acetate Substances 0.000 description 1
- 229920000915 polyvinyl chloride Polymers 0.000 description 1
- 239000004800 polyvinyl chloride Substances 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- 239000012085 test solution Substances 0.000 description 1
- 238000005303 weighing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は、多層構造を有し、表面平滑で表面強
度があり、嵩高性、弾力性に富み、水分透過性が
よく、しかも水分不滲出性がよいといつた性能が
要求される生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の
体液処理用品の外装材として好適な不織布および
その製造方法に関する。 従来、疎水性繊維を主材としてなる多層構造を
有する乾式不織布およびその製造方法が知られて
おり、その公知方法によつて製造された不織布
は、上層部と下層部とにおいて、繊度差、バイン
ダー付着量分布差、密度差がないものであつた。
もとより、このような不織布は、使用目的、用途
によつて有効なものである。しかし、たとえば、
生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の体液処理用
品の外装材として用いるための不織布において
は、繊度が上層部で細く下層部で太くなり、バイ
ンダー付着量が上層部に多く下層部に少なく分布
し、かつ密度が上層部で高く下層部で低くなるよ
うに構成されていることが望ましく、このような
構成によつて前述のような好適な性能を具備する
ことができるもので、前記公知の不織布は、好適
なものとはいえない。 本発明の目的は、主として、前述のような好適
な性能を具備した生理用ナプキン、使い捨ておむ
つ等の体液処理用品の外装材として用いられる不
織布およびその製造方法を提供することにある。 本発明不織布は、繊維ウエブが二層以上、好ま
しくは三層以上、重ね合せられることにより構成
されている。繊維ウエブの原料には、従来一般に
用いられているようなポリエステル、ポリプロピ
レン、アクリル、塩化ビニル等の疎水性繊維が主
体として用いられ、不織布の使用目的、用途によ
つては、レーヨン、アセテート、ビニロン等の親
水性繊維が混用されるが、本発明の目的を達成す
るためには、その混用は、20重量%以下になされ
る。 これらの繊維は、不織布の上層部の表面強度を
向上せしめ、密度を高めるため、上層部に1〜
3d、25〜55mmのものが用いられ、かつ下層部
(不織布が三層以上である場合でも、中間層部を
含めて、以下の説明では、下層部という)の密度
を低くし、嵩高性を付与するため、下層部に3〜
10d、30〜65mmのものが好適に用いられる。ま
た、不織布全体の繊維坪量は、20〜60g/m2であ
つて、上下層部のその割合は、不織布の使用目
的、用途によつて異なるが、上層部の密度が高
く、下層部の密度が低くなる範囲で適宜選択され
る。 繊維ウエブを結合するためのバインダーは、従
来一般に不織布に用いられているようなポリアク
リル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ルおよびそれらの共重合体等の液状疎水性のもの
が主体として用いられ、不織布の使用目的、用途
によつては、PVA系等の親水性のものが混用さ
れる。この親水性バインダーは、前記親水性繊維
の使用量とのかねあいで用いられるが、不織布に
適宜の親水性を付与するため、前記親水性繊維に
代えて用いられる場合には、20重量%以下になさ
れる。 これらのバインダーは、上層部に多量分布し、
下層部にそれよりも少量分布するように付着され
るが、上層部の付着量aと下層部の付着量bとの
比率がa/b=3以上であり、かつ上層部の付着
量がその繊維に対して5〜30重量%であることが
望ましい。a/b=3以下であると、嵩高性、弾
力性が乏しくなるため、使用者にやわらかいとい
う感触を与えることができない。さらに、a/b
=3以下の不織布を、たとえば、生理用ナプキ
ン、紙おむつ等の体液処理用品の外装材として用
いた場合、外装材と体液処理用品の吸収体との間
に充分な空間が生じないため、体液処理用品の使
用時の加圧により、吸収体に吸収された体液が逆
流したとき、その表面に滲出して使用者に不快感
を与えることになる。また、5重量%以下である
と、繊維結合力が著しく悪くなつて破損し、30重
量%以上であると、特に不織布の表面がごわごわ
したものになるとともに、水分透過性が悪くなる
ため、これを体液処理用品の外装材として用いた
場合、体液が外装材をすばやく透過せずに表面で
拡散して使用者に不快感を与えることになる。 また、バインダーの繊維ウエブに対する付着法
は、従来一般に不織布に用いられているようなデ
イピング法、スプレー法、ロール法等があるが、
デイピング法が好適に用いられる。 本発明不織布において、上層部の表面強度と下
層部の嵩高性とを適度に生じせしめるためには、
上層部の密度cと下層部の密度dとの比率がc/
d=1.5以上であることが必要である。c/d=
1.5以下であると、cとdの値が近似化すること
になり、したがつて、上下層部が比較的低密度で
ある場合には、上層部も下層部も嵩が生じること
になるため、上層部の表面強度が著しく低下し、
上下層部が比較的高密度である場合には、上層部
も下層部も表面強度は増加するが、下層部に嵩が
生じないことになり好ましくなく、また、前記バ
インダーの付着量比率がc/b=1.5以上になら
ない。 本発明製造方法の実施にあたつては、調合、解
繊された原料繊維を、たとえば、製造しようとす
る不織布の積層数に対応する台数のカードによつ
てそれぞれ繊維ウエブに形成して、コンベアの上
面に不織布の上層部となるべき繊維ウエブを載せ
るとともに、その上面に下層部となるべき繊維ウ
エブを積層してサーチユレーター部に送つてバイ
ンダーを付着せしめたのち、サクシヨン部に送
る。このサクシヨン部において、バインダーを前
記下層部となるべき繊維ウエブ側から前記上層部
となるべき繊維ウエブ側へ吸引移行せしめること
により、余剰のバインダーを除去するとともに、
バインダーの付着量が前記のようにa/b=3以
上になるように調整する。次いで、バインダーを
付着せしめたこの積層繊維ウエブを予備乾燥部に
送つて適宜乾燥したのち、前記上層部となるべき
繊維ウエブの表面をヤンキードライヤー面に接触
せしめることにより、その表面を平滑に仕上げ
る。 実施例 1 ポリエステル繊維を原料として、3台の45イン
チカードから第1表に示す上層部、中間層部、下
層部に相対する3種類の繊維ウエブを形成し、ラ
チスコンベアの上面で前記上層部に相当する繊維
ウエブを載せるとともに、その上面に前記中間層
部、下層部に相当する繊維ウエブを順に積層して
26.5m/minのスピードで送り、この積層繊維ウ
エブをポリアクリル酸エステルエルマジヨンの10
%の溶液中に導いてこれを含浸せしめたのち、吸
引力120Kg/cm2に調整したサクシヨンゾーンを通
過せしめた。次いで、140℃の予備乾燥をしたの
ち、120℃のヤンキードライヤー面に前記上層部
に相当する繊維ウエブの表面を接触させてフラツ
トに仕上げて巻取つた。 このようにして得られた不織布は、表面平滑で
第1表に示すように嵩高性に富んだものであつ
た。 なお、不織布の厚みとその上下層部の密度比率
との関係は、別添図面に示すとおりである。
度があり、嵩高性、弾力性に富み、水分透過性が
よく、しかも水分不滲出性がよいといつた性能が
要求される生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の
体液処理用品の外装材として好適な不織布および
その製造方法に関する。 従来、疎水性繊維を主材としてなる多層構造を
有する乾式不織布およびその製造方法が知られて
おり、その公知方法によつて製造された不織布
は、上層部と下層部とにおいて、繊度差、バイン
ダー付着量分布差、密度差がないものであつた。
もとより、このような不織布は、使用目的、用途
によつて有効なものである。しかし、たとえば、
生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の体液処理用
品の外装材として用いるための不織布において
は、繊度が上層部で細く下層部で太くなり、バイ
ンダー付着量が上層部に多く下層部に少なく分布
し、かつ密度が上層部で高く下層部で低くなるよ
うに構成されていることが望ましく、このような
構成によつて前述のような好適な性能を具備する
ことができるもので、前記公知の不織布は、好適
なものとはいえない。 本発明の目的は、主として、前述のような好適
な性能を具備した生理用ナプキン、使い捨ておむ
つ等の体液処理用品の外装材として用いられる不
織布およびその製造方法を提供することにある。 本発明不織布は、繊維ウエブが二層以上、好ま
しくは三層以上、重ね合せられることにより構成
されている。繊維ウエブの原料には、従来一般に
用いられているようなポリエステル、ポリプロピ
レン、アクリル、塩化ビニル等の疎水性繊維が主
体として用いられ、不織布の使用目的、用途によ
つては、レーヨン、アセテート、ビニロン等の親
水性繊維が混用されるが、本発明の目的を達成す
るためには、その混用は、20重量%以下になされ
る。 これらの繊維は、不織布の上層部の表面強度を
向上せしめ、密度を高めるため、上層部に1〜
3d、25〜55mmのものが用いられ、かつ下層部
(不織布が三層以上である場合でも、中間層部を
含めて、以下の説明では、下層部という)の密度
を低くし、嵩高性を付与するため、下層部に3〜
10d、30〜65mmのものが好適に用いられる。ま
た、不織布全体の繊維坪量は、20〜60g/m2であ
つて、上下層部のその割合は、不織布の使用目
的、用途によつて異なるが、上層部の密度が高
く、下層部の密度が低くなる範囲で適宜選択され
る。 繊維ウエブを結合するためのバインダーは、従
来一般に不織布に用いられているようなポリアク
リル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ルおよびそれらの共重合体等の液状疎水性のもの
が主体として用いられ、不織布の使用目的、用途
によつては、PVA系等の親水性のものが混用さ
れる。この親水性バインダーは、前記親水性繊維
の使用量とのかねあいで用いられるが、不織布に
適宜の親水性を付与するため、前記親水性繊維に
代えて用いられる場合には、20重量%以下になさ
れる。 これらのバインダーは、上層部に多量分布し、
下層部にそれよりも少量分布するように付着され
るが、上層部の付着量aと下層部の付着量bとの
比率がa/b=3以上であり、かつ上層部の付着
量がその繊維に対して5〜30重量%であることが
望ましい。a/b=3以下であると、嵩高性、弾
力性が乏しくなるため、使用者にやわらかいとい
う感触を与えることができない。さらに、a/b
=3以下の不織布を、たとえば、生理用ナプキ
ン、紙おむつ等の体液処理用品の外装材として用
いた場合、外装材と体液処理用品の吸収体との間
に充分な空間が生じないため、体液処理用品の使
用時の加圧により、吸収体に吸収された体液が逆
流したとき、その表面に滲出して使用者に不快感
を与えることになる。また、5重量%以下である
と、繊維結合力が著しく悪くなつて破損し、30重
量%以上であると、特に不織布の表面がごわごわ
したものになるとともに、水分透過性が悪くなる
ため、これを体液処理用品の外装材として用いた
場合、体液が外装材をすばやく透過せずに表面で
拡散して使用者に不快感を与えることになる。 また、バインダーの繊維ウエブに対する付着法
は、従来一般に不織布に用いられているようなデ
イピング法、スプレー法、ロール法等があるが、
デイピング法が好適に用いられる。 本発明不織布において、上層部の表面強度と下
層部の嵩高性とを適度に生じせしめるためには、
上層部の密度cと下層部の密度dとの比率がc/
d=1.5以上であることが必要である。c/d=
1.5以下であると、cとdの値が近似化すること
になり、したがつて、上下層部が比較的低密度で
ある場合には、上層部も下層部も嵩が生じること
になるため、上層部の表面強度が著しく低下し、
上下層部が比較的高密度である場合には、上層部
も下層部も表面強度は増加するが、下層部に嵩が
生じないことになり好ましくなく、また、前記バ
インダーの付着量比率がc/b=1.5以上になら
ない。 本発明製造方法の実施にあたつては、調合、解
繊された原料繊維を、たとえば、製造しようとす
る不織布の積層数に対応する台数のカードによつ
てそれぞれ繊維ウエブに形成して、コンベアの上
面に不織布の上層部となるべき繊維ウエブを載せ
るとともに、その上面に下層部となるべき繊維ウ
エブを積層してサーチユレーター部に送つてバイ
ンダーを付着せしめたのち、サクシヨン部に送
る。このサクシヨン部において、バインダーを前
記下層部となるべき繊維ウエブ側から前記上層部
となるべき繊維ウエブ側へ吸引移行せしめること
により、余剰のバインダーを除去するとともに、
バインダーの付着量が前記のようにa/b=3以
上になるように調整する。次いで、バインダーを
付着せしめたこの積層繊維ウエブを予備乾燥部に
送つて適宜乾燥したのち、前記上層部となるべき
繊維ウエブの表面をヤンキードライヤー面に接触
せしめることにより、その表面を平滑に仕上げ
る。 実施例 1 ポリエステル繊維を原料として、3台の45イン
チカードから第1表に示す上層部、中間層部、下
層部に相対する3種類の繊維ウエブを形成し、ラ
チスコンベアの上面で前記上層部に相当する繊維
ウエブを載せるとともに、その上面に前記中間層
部、下層部に相当する繊維ウエブを順に積層して
26.5m/minのスピードで送り、この積層繊維ウ
エブをポリアクリル酸エステルエルマジヨンの10
%の溶液中に導いてこれを含浸せしめたのち、吸
引力120Kg/cm2に調整したサクシヨンゾーンを通
過せしめた。次いで、140℃の予備乾燥をしたの
ち、120℃のヤンキードライヤー面に前記上層部
に相当する繊維ウエブの表面を接触させてフラツ
トに仕上げて巻取つた。 このようにして得られた不織布は、表面平滑で
第1表に示すように嵩高性に富んだものであつ
た。 なお、不織布の厚みとその上下層部の密度比率
との関係は、別添図面に示すとおりである。
【表】
実施例 2
実施例1の製造方法において、原料繊維とし
て、ポリエステル繊維とポリプロピレン繊維とを
第2表に示すように混用し、実施例1とほぼ同性
能の不織布を得た。
て、ポリエステル繊維とポリプロピレン繊維とを
第2表に示すように混用し、実施例1とほぼ同性
能の不織布を得た。
【表】
実施例 3
ポリエステル繊維を原料として、2台のカード
から第3表に示す上層部、下層部に相当する2種
類の繊維ウエブを形成し、実施例1と同様の方法
で製造した。 このようにして得られた不織布は、実施例1と
厚みが異なるだけで、その他はほぼ同性能のもの
であつた。
から第3表に示す上層部、下層部に相当する2種
類の繊維ウエブを形成し、実施例1と同様の方法
で製造した。 このようにして得られた不織布は、実施例1と
厚みが異なるだけで、その他はほぼ同性能のもの
であつた。
【表】
なお、実施例3で得られた不織布の強度および
本発明製造方法で得られた不織布滲出、透水速度
の試験結果を示すと、次のとおりである。 強度試験 乾燥状態 強度(Kg/1P 15mm) たて 1.97 よこ 0.07 伸び(%) たて 15.7 よこ 45.8 湿潤状態 強度(Kg/1P 15mm) たて 0.59 よこ 0.02 伸び(%) たて 11.7 よこ 26.7 表面強度(g) たて 200 よこ 110 滲出試験 方 法 10cm×10cmのテイツシユペーパーでサンドイツ
チした粉砕パルプに試験体を載せ、そのパルプと
試験体の自重の4倍の試験液を滴下し、1分後に
35g/cm2の圧力を加え、滲出量を測定した。 試料名 滲出率(%) (1) 30g/m2のポリエステルスパンボンド不織布
16.7 (2) 30g/m2の乾式パルプ紙 23.4 (3) 20g/m2の本発明製造方法による不織布 20 (4) 37g/m2の本発明製造方法による不織布 10 (5) 33g/m2の本発明製造方法による不織布 15 透水速度試験 方 法 上記試料を45゜の角度におき、上から1分間に
50mlの水を流下し、透水(吸水)量を測定した。 試料名 透水率(%) 上記(1) 80 上記(2) 70 上記(3) 100 上記(4) 90 上記(5) 100 上述のように本発明不織布によれば、表面平滑
であつて、繊度が上層部で細く下層部で太くな
り、バインダー付着量が上層部に多く下層部に少
なく分布し、かつ密度が上層部で高く下層部で低
くなるように構成されているから、表面強度があ
つて、従来の乾式不織布にはみられない嵩高性を
有しそれゆえにまた弾力性に富むものであり、こ
のため上層部がいわばシート状を呈する一方、下
層部がいわばふんわりとした綿層状を呈する型態
を有する。そのうえ疎水性繊維を主材とするか
ら、水分透過性がよい反面、水分不滲出性がよ
い。したがつて、そのような性能が要求されるよ
うな生理用ナプキン、紙おむつの外装材、その他
の衛生用、化粧用品等の構成材として実用に供
し、きわめて好適なものである。 また、本発明不織布の製造方法によれば、上層
部と下層部におけるバインダー付着量に分布差を
生じせしめる方法として、上層部に細繊度で高密
度に形成した繊維ウエブを配し、下層部に太繊度
で低密度に形成した繊維ウエブを配し、これらの
積層繊維ウエブにバインダーを付着したのち、バ
インダーを吸引装置によつて下層部側から上層部
側へ吸引移行せしめるようにしてあるから、所望
どおり適正かつ容易にバインダー量が上層部に多
くて下層部に少なくなるようにこれを付着分布せ
しめることができ、しかも製造方法も簡便で製造
能率を向上させることができる等の効果があり、
この種不織布の製造方法としてきわめて好適であ
る。
本発明製造方法で得られた不織布滲出、透水速度
の試験結果を示すと、次のとおりである。 強度試験 乾燥状態 強度(Kg/1P 15mm) たて 1.97 よこ 0.07 伸び(%) たて 15.7 よこ 45.8 湿潤状態 強度(Kg/1P 15mm) たて 0.59 よこ 0.02 伸び(%) たて 11.7 よこ 26.7 表面強度(g) たて 200 よこ 110 滲出試験 方 法 10cm×10cmのテイツシユペーパーでサンドイツ
チした粉砕パルプに試験体を載せ、そのパルプと
試験体の自重の4倍の試験液を滴下し、1分後に
35g/cm2の圧力を加え、滲出量を測定した。 試料名 滲出率(%) (1) 30g/m2のポリエステルスパンボンド不織布
16.7 (2) 30g/m2の乾式パルプ紙 23.4 (3) 20g/m2の本発明製造方法による不織布 20 (4) 37g/m2の本発明製造方法による不織布 10 (5) 33g/m2の本発明製造方法による不織布 15 透水速度試験 方 法 上記試料を45゜の角度におき、上から1分間に
50mlの水を流下し、透水(吸水)量を測定した。 試料名 透水率(%) 上記(1) 80 上記(2) 70 上記(3) 100 上記(4) 90 上記(5) 100 上述のように本発明不織布によれば、表面平滑
であつて、繊度が上層部で細く下層部で太くな
り、バインダー付着量が上層部に多く下層部に少
なく分布し、かつ密度が上層部で高く下層部で低
くなるように構成されているから、表面強度があ
つて、従来の乾式不織布にはみられない嵩高性を
有しそれゆえにまた弾力性に富むものであり、こ
のため上層部がいわばシート状を呈する一方、下
層部がいわばふんわりとした綿層状を呈する型態
を有する。そのうえ疎水性繊維を主材とするか
ら、水分透過性がよい反面、水分不滲出性がよ
い。したがつて、そのような性能が要求されるよ
うな生理用ナプキン、紙おむつの外装材、その他
の衛生用、化粧用品等の構成材として実用に供
し、きわめて好適なものである。 また、本発明不織布の製造方法によれば、上層
部と下層部におけるバインダー付着量に分布差を
生じせしめる方法として、上層部に細繊度で高密
度に形成した繊維ウエブを配し、下層部に太繊度
で低密度に形成した繊維ウエブを配し、これらの
積層繊維ウエブにバインダーを付着したのち、バ
インダーを吸引装置によつて下層部側から上層部
側へ吸引移行せしめるようにしてあるから、所望
どおり適正かつ容易にバインダー量が上層部に多
くて下層部に少なくなるようにこれを付着分布せ
しめることができ、しかも製造方法も簡便で製造
能率を向上させることができる等の効果があり、
この種不織布の製造方法としてきわめて好適であ
る。
図面は、本発明実施例1において製造された不
織布の厚みとその上下層の密度比との関係を示す
もので、縦軸に厚みをとり、横軸に密度比をとつ
てある。 cは上層部の密度、dは下層部の密度を示す。
織布の厚みとその上下層の密度比との関係を示す
もので、縦軸に厚みをとり、横軸に密度比をとつ
てある。 cは上層部の密度、dは下層部の密度を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 疎水性繊維を主材としてなる少なくとも上層
部と下層部とを有し、前記上層部が表面平滑であ
つて前記下層部よりも細繊度の繊維で高密度に構
成され、前記上下層部の繊維に付着されているバ
インダーが前記下層部よりも前記上層部に多量分
布していて、前記上層部のバインター付着量aと
前記下層部のバインダー付着量bとの比率がa/
b=3以上になつており、前記上層部の密度cと
前記下層部の密度dとの比率がc/d=1.5以上
になつていることを特徴とする体液処理用品の外
装不織布。 2 上層部におけるバインダー付着量がその上層
部の繊維に対して5〜30重量%になつていること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の体液処
理用品の外装不織布。 3 疎水性繊維を主材とする繊維ウエブからなる
少なくとも上層部と下層部とを有する体液処理用
品の外装不織布を製造するに当つて、前記上層部
を前記下層部よりも細繊度の繊維で高密度に形成
してこれら上下層部を重ね合せ、その状態でこれ
ら上下層部にバインダーを付着せしめたのち、こ
のバインダーを前記下層部側から前記上層部側へ
吸引移行せしめることにより、その余剰のバイン
ダーを除去してそのバインダーが前記下層部より
も前記上層部に多量分布していて、前記上層部の
バインダー付着量aと前記下層部のバインダー付
着量bとの比率をa/b=3以上になし、かつ、
前記上層部の密度cと前記下層部の密度dとの比
率をc/d=1.5以上となし、しかるのち前記上
層部の表面をドライヤー面に接触せしめることに
より平滑に仕上げることを特徴とする前記外装不
織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6525079A JPS55158367A (en) | 1979-05-26 | 1979-05-26 | Nonwoven fabric and method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6525079A JPS55158367A (en) | 1979-05-26 | 1979-05-26 | Nonwoven fabric and method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55158367A JPS55158367A (en) | 1980-12-09 |
JPS6317942B2 true JPS6317942B2 (ja) | 1988-04-15 |
Family
ID=13281462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6525079A Granted JPS55158367A (en) | 1979-05-26 | 1979-05-26 | Nonwoven fabric and method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55158367A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0129261Y2 (ja) * | 1984-11-06 | 1989-09-06 | ||
JPH0762308B2 (ja) * | 1988-08-03 | 1995-07-05 | 株式会社オーツカ | クッション体 |
JP4683957B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2011-05-18 | 花王株式会社 | 不織布 |
-
1979
- 1979-05-26 JP JP6525079A patent/JPS55158367A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55158367A (en) | 1980-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW567061B (en) | Unitary absorbent cores having profiled strata and improved fluid absorbency performance | |
RU2655241C2 (ru) | Гидроспутанные волокнистые структуры | |
US4391869A (en) | Nonwoven fibrous product | |
US5378528A (en) | Absorbent structure containing superabsorbent particles and having a latex binder coating on at least one surface of the absorbent structure | |
JP3589462B2 (ja) | 吸収性構造体の製造方法及びこの方法により製造された吸収性構造体から成る吸収性物品 | |
TW491767B (en) | High-performance absorbent structure | |
US4551143A (en) | Nonwoven fibrous product and method of making same | |
JPH0116500B2 (ja) | ||
JPS6257348B2 (ja) | ||
SE508961C2 (sv) | Absorberande struktur och absorberande alster innehållande strukturen ifråga | |
JP6352532B2 (ja) | 統合化捕捉層を有する使い捨て吸収性物品のための吸収性要素 | |
JPH09503944A (ja) | 月経吸収性構造 | |
JP6272852B2 (ja) | 高濃度の超吸収性材料、セルロース繊維、及び表面適用された結合剤を含む柔軟な吸収性サンドイッチウェブ | |
JPS5939136B2 (ja) | 生理用ナプキン | |
RU2611944C2 (ru) | Единая поглощающая текучую среду система для впитывающих продуктов и способы ее изготовления | |
JP2003518958A (ja) | 一体化された流体取得、貯蔵及び分配材料 | |
WO2016031569A1 (ja) | 吸収体、及び当該吸収体を含む吸収性物品 | |
AU718589B2 (en) | Absorbent structure, and production of absorbent structure by mat formation together with adhesive-bonded layer | |
JP7538038B2 (ja) | 吸収性物品用不織布、その製造方法、吸収性物品用表面シート、及び吸収性物品 | |
HUT71667A (en) | Multilayer material made through non-woven technology and absorbent hygienic article involving such material | |
JPH0317498B2 (ja) | ||
KR102587446B1 (ko) | 액체 취급이 개선된 여성 위생 용품 | |
AU748366B2 (en) | Absorbent structures having fluid distribution and storage layers | |
JPH03174062A (ja) | 不織ウエブとそれを製造する方法 | |
JPS612854A (ja) | 吸収性物品の表面材 |