JPS6317841Y2 - - Google Patents
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- JPS6317841Y2 JPS6317841Y2 JP4337582U JP4337582U JPS6317841Y2 JP S6317841 Y2 JPS6317841 Y2 JP S6317841Y2 JP 4337582 U JP4337582 U JP 4337582U JP 4337582 U JP4337582 U JP 4337582U JP S6317841 Y2 JPS6317841 Y2 JP S6317841Y2
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- JP
- Japan
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- piston
- accumulator
- spring
- chamber
- pressure
- Prior art date
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- Expired
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 12
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 6
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 5
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 5
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 5
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 1
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- 230000036316 preload Effects 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、油圧回路等の流体圧回路に組込まれ
る流体圧制御用アキユームレータに係り、特に車
輌用自動変速機の油圧制御装置に組込まれるアキ
ユームレータに係る。
る流体圧制御用アキユームレータに係り、特に車
輌用自動変速機の油圧制御装置に組込まれるアキ
ユームレータに係る。
従来の技術
油圧回路等に於ける流体圧制御用アキユームレ
ータとして、シリンダ−ピストン構造のものがあ
り、このアキユームレータはシリンダ室を郭定す
るハウジングと、前記シリンダ室内の第一の位置
と第二の位置との間に摺動可能に設けられ前記第
一の位置の側にアキユームレータ室を郭定するピ
ストンと、前記ピストンを常に前記第二の位置よ
り前記第一の位置へ向けて付勢するばねとを有
し、前記アキユームレータ室に導入される流体圧
により前記ピストンが前記ばねのばね力に抗して
前記第二の位置へ向けて移動することによりアキ
ユームレータの作用を行うようになつている。
ータとして、シリンダ−ピストン構造のものがあ
り、このアキユームレータはシリンダ室を郭定す
るハウジングと、前記シリンダ室内の第一の位置
と第二の位置との間に摺動可能に設けられ前記第
一の位置の側にアキユームレータ室を郭定するピ
ストンと、前記ピストンを常に前記第二の位置よ
り前記第一の位置へ向けて付勢するばねとを有
し、前記アキユームレータ室に導入される流体圧
により前記ピストンが前記ばねのばね力に抗して
前記第二の位置へ向けて移動することによりアキ
ユームレータの作用を行うようになつている。
車輌用自動変速機のための油圧制御装置に於て
は、変速切換弁と摩擦係合装置とを接続して該摩
擦係合装置に対する油圧の給排を行う油路の途中
に上述の如き型のアキユームレータを接続し、該
アキユームレータによるアキユームレータ作用に
よつて前記摩擦係合装置の係合時に於ける油圧上
昇速度を小さくしてその係合が急激に行われるこ
とを回避し、摩擦係合装置の係合に伴う変速シヨ
ツクを低減することが従来より行われている。
は、変速切換弁と摩擦係合装置とを接続して該摩
擦係合装置に対する油圧の給排を行う油路の途中
に上述の如き型のアキユームレータを接続し、該
アキユームレータによるアキユームレータ作用に
よつて前記摩擦係合装置の係合時に於ける油圧上
昇速度を小さくしてその係合が急激に行われるこ
とを回避し、摩擦係合装置の係合に伴う変速シヨ
ツクを低減することが従来より行われている。
車輌用自動変速機に於ける摩擦係合装置が係合
を完了する油圧は、摩擦係合装置の伝達トルクに
より異り、エンジンが低負荷、低回転にて運転さ
れているときの如く伝達トルクが小さい時には前
記油圧は低く、エンジンが高負荷、高回転にて運
転されている時の如く伝達トルクが大きい時には
前記油圧は高くなる。従つて全ての運転状態下に
於て、アキユームレータによる変速シヨツク低減
効果を得るためには、アキユームレータは比較的
小さい油圧より比較的大きい油圧に至るまでアキ
ユームレータ作用を奏して油圧の上昇速度を制御
するよう構成されていなければならない。これに
対し従来は、前記ピストンの前記第二の位置の側
に背圧室ご設け、この背圧室に油圧制御装置のラ
イン油圧又はガバナ油圧を導入し、アキユームレ
ータの作動油圧域をエンジンの負荷、回転数に応
じて変化させている。
を完了する油圧は、摩擦係合装置の伝達トルクに
より異り、エンジンが低負荷、低回転にて運転さ
れているときの如く伝達トルクが小さい時には前
記油圧は低く、エンジンが高負荷、高回転にて運
転されている時の如く伝達トルクが大きい時には
前記油圧は高くなる。従つて全ての運転状態下に
於て、アキユームレータによる変速シヨツク低減
効果を得るためには、アキユームレータは比較的
小さい油圧より比較的大きい油圧に至るまでアキ
ユームレータ作用を奏して油圧の上昇速度を制御
するよう構成されていなければならない。これに
対し従来は、前記ピストンの前記第二の位置の側
に背圧室ご設け、この背圧室に油圧制御装置のラ
イン油圧又はガバナ油圧を導入し、アキユームレ
ータの作動油圧域をエンジンの負荷、回転数に応
じて変化させている。
考案が解決しようとする問題点
しかし、上述の如くライン油圧がガバナ油圧に
よつてアキユームレータの作動油圧域が制御され
ても現状のアキユームレータに於ては、エンジン
の全ての運転域に於て変速シヨツクの低減が行わ
れていない。多くの場合、エンジンの低負荷、低
回転にて運転されている時には、その時の摩擦係
合装置の係合完了油圧が低いためにアキユームレ
ータがアキユームレータ作用を開始する以前に於
て摩擦係合装置の係合が完了し、大きい変速シヨ
ツクが生じている。
よつてアキユームレータの作動油圧域が制御され
ても現状のアキユームレータに於ては、エンジン
の全ての運転域に於て変速シヨツクの低減が行わ
れていない。多くの場合、エンジンの低負荷、低
回転にて運転されている時には、その時の摩擦係
合装置の係合完了油圧が低いためにアキユームレ
ータがアキユームレータ作用を開始する以前に於
て摩擦係合装置の係合が完了し、大きい変速シヨ
ツクが生じている。
上述の如き従来のアキユームレータに於ては、
一般にアキユームレータ室に導入された流体圧が
ピストンの外周面とシリンダ室の内周面との間の
間隙を経て漏洩しないようピストンの外周部には
Oリングの如きシール部材が装着され、このシー
ル部材は所要のシール性能を得るべく比較的大き
い力にてシリンダ室の内周面に摺接しており、こ
のためピストンのハウジングに対する摩擦抵抗が
比較的大きく、ピストンが静止状態より前記第二
の位置へ向けて移動する際にはピストンが静摩擦
状態より動摩擦状態に移行する間、一時的に大き
い駆動力が必要になり、この結果、特に摩擦係合
装置の係合完了油圧が低い時には有効なアキユー
ムレータ作用が得られず、またアキユームレータ
のアキユームレータ作用に於て流体圧のオーバシ
ユートが生じる。
一般にアキユームレータ室に導入された流体圧が
ピストンの外周面とシリンダ室の内周面との間の
間隙を経て漏洩しないようピストンの外周部には
Oリングの如きシール部材が装着され、このシー
ル部材は所要のシール性能を得るべく比較的大き
い力にてシリンダ室の内周面に摺接しており、こ
のためピストンのハウジングに対する摩擦抵抗が
比較的大きく、ピストンが静止状態より前記第二
の位置へ向けて移動する際にはピストンが静摩擦
状態より動摩擦状態に移行する間、一時的に大き
い駆動力が必要になり、この結果、特に摩擦係合
装置の係合完了油圧が低い時には有効なアキユー
ムレータ作用が得られず、またアキユームレータ
のアキユームレータ作用に於て流体圧のオーバシ
ユートが生じる。
本考案は、ピストンの始動抵抗に起因する流体
圧のオーバシユートを回避でき、また比較的広い
油圧域に亘つて効果的なアキユームレータ作用を
行う改良された流体圧制御用アキユームレータを
提供することを目的としている。
圧のオーバシユートを回避でき、また比較的広い
油圧域に亘つて効果的なアキユームレータ作用を
行う改良された流体圧制御用アキユームレータを
提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段
上述の如き目的は、本考案によれば、シリンダ
室を郭定するハウジングと、前記シリンダ室内に
第一の位置と第二の位置との間に摺動可能に設け
られ前記第一の位置の側にアキユームレータ室を
郭定するピストンと、前記ピストンを常に前記第
二の位置より前記第一の位置へ向けて付勢する第
一のばねと、前記ピストンが前記第一の位置及び
その近傍にある時のみ前記第一のばねのばね力よ
り小さいばね力にて前記ピストンを前記第二の位
置へ向けて付勢する第二のばねとを有しているこ
とを特徴とする流体圧制御アキユームレータによ
つて達成される。
室を郭定するハウジングと、前記シリンダ室内に
第一の位置と第二の位置との間に摺動可能に設け
られ前記第一の位置の側にアキユームレータ室を
郭定するピストンと、前記ピストンを常に前記第
二の位置より前記第一の位置へ向けて付勢する第
一のばねと、前記ピストンが前記第一の位置及び
その近傍にある時のみ前記第一のばねのばね力よ
り小さいばね力にて前記ピストンを前記第二の位
置へ向けて付勢する第二のばねとを有しているこ
とを特徴とする流体圧制御アキユームレータによ
つて達成される。
考案の作用及び効果
上述の如き構成によれば、前記ピストンが前記
第一の位置及びその近傍にある時には、即ち前記
ピストンが初期位置よりの移動初期領域にある時
には、前記第二のばねのばね力が前記ピストンに
対してその初期位置よりの移動方向、即ち前記第
一の位置より前記第二の位置へ向けて作用し、こ
のばね力と前記第一のばねが前記ピストンに及ぼ
す前記第二の位置より前記第一の位置への方向の
ばね力との対抗によつて前記ピストンに作用する
前記第二の位置より前記第一の位置への方向のば
ね力、即ちアキユームレータばね力が、前記移動
初期領域に於ては、この移動初期領域に越えて前
記ピストンが前記第二の位置へ向けて移動してい
る時に比して小さくなり、これにより前記ピスト
ンの始動抵抗が大きくても該ピストンの移動開始
が比較的低い液体圧をもつて円滑に行われ、前記
ピストンの始動が始動抵抗により遅れることに起
因して流体圧にオーバシユートが生じることが回
避され、また摩擦係合装置の係合完了油圧が低い
時にも前記ピストンが応答性よく移動して有効な
アキユームレータ作用が得られるようになる。
第一の位置及びその近傍にある時には、即ち前記
ピストンが初期位置よりの移動初期領域にある時
には、前記第二のばねのばね力が前記ピストンに
対してその初期位置よりの移動方向、即ち前記第
一の位置より前記第二の位置へ向けて作用し、こ
のばね力と前記第一のばねが前記ピストンに及ぼ
す前記第二の位置より前記第一の位置への方向の
ばね力との対抗によつて前記ピストンに作用する
前記第二の位置より前記第一の位置への方向のば
ね力、即ちアキユームレータばね力が、前記移動
初期領域に於ては、この移動初期領域に越えて前
記ピストンが前記第二の位置へ向けて移動してい
る時に比して小さくなり、これにより前記ピスト
ンの始動抵抗が大きくても該ピストンの移動開始
が比較的低い液体圧をもつて円滑に行われ、前記
ピストンの始動が始動抵抗により遅れることに起
因して流体圧にオーバシユートが生じることが回
避され、また摩擦係合装置の係合完了油圧が低い
時にも前記ピストンが応答性よく移動して有効な
アキユームレータ作用が得られるようになる。
尚、前記ピストンが前記移動初期領域を越えて
前記第二の位置へ向けて移動した時には前記第二
のばねのばね力が前記ピストンに作用しなくなく
なるため、この時には前記アキユームレートばね
力は前記第一のばねのばね力により決まるように
なり、この前記第一のばねにより所要の最大アキ
ユームレータ圧力が確保されるようになる。
前記第二の位置へ向けて移動した時には前記第二
のばねのばね力が前記ピストンに作用しなくなく
なるため、この時には前記アキユームレートばね
力は前記第一のばねのばね力により決まるように
なり、この前記第一のばねにより所要の最大アキ
ユームレータ圧力が確保されるようになる。
実施例
以下に添付の図を参照して本考案を実施例につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
第1図は本考案によるアキユームレータが組込
まれた油圧制御装置の一部を示す概略図である。
第1図に於て、1は図示されていない車輌用自動
変速機の或る変速段を達成するための摩擦係合装
置を示しており、この摩擦係合装置1の油室2
は、導管3を経て変速切換弁4に接続され、更に
この変速切換弁によつてライン油圧を与えられて
いる油路5とドレン油路6とに選択的に接続され
るようになつている。油室2は、変速切換弁4に
よつて油路3と5とが接続された時にはライン油
圧を供給され、これに対し油路3がドレン油路6
に接続された時には油圧を排出するようになつて
いる。
まれた油圧制御装置の一部を示す概略図である。
第1図に於て、1は図示されていない車輌用自動
変速機の或る変速段を達成するための摩擦係合装
置を示しており、この摩擦係合装置1の油室2
は、導管3を経て変速切換弁4に接続され、更に
この変速切換弁によつてライン油圧を与えられて
いる油路5とドレン油路6とに選択的に接続され
るようになつている。油室2は、変速切換弁4に
よつて油路3と5とが接続された時にはライン油
圧を供給され、これに対し油路3がドレン油路6
に接続された時には油圧を排出するようになつて
いる。
10は本考案によるアキユームレータを示して
いる。このアキユームレータは、大径シリンダ室
11と小径シリンダ室12とを直列に有するハウ
ジング13を含んでおり、これらシリンダ室内に
ピストン14を移動自在に受入れている。ピスト
ン14は、前記シリンダ室内を図にて上半分に示
されている如き右端位置、即ち第一の位置と、図
にて下半分に示されている如き左端位置、即ち第
二の位置との間に移動可能に設けられ、大径シリ
ンダ室11に嵌合するフランジ部15と小径シリ
ンダ室12に嵌合するもう一つのフランジ部16
とを有しており、これらフランジ部には各々液密
用のOリング17,18が取付けられている。
いる。このアキユームレータは、大径シリンダ室
11と小径シリンダ室12とを直列に有するハウ
ジング13を含んでおり、これらシリンダ室内に
ピストン14を移動自在に受入れている。ピスト
ン14は、前記シリンダ室内を図にて上半分に示
されている如き右端位置、即ち第一の位置と、図
にて下半分に示されている如き左端位置、即ち第
二の位置との間に移動可能に設けられ、大径シリ
ンダ室11に嵌合するフランジ部15と小径シリ
ンダ室12に嵌合するもう一つのフランジ部16
とを有しており、これらフランジ部には各々液密
用のOリング17,18が取付けられている。
フランジ部15は、前記第一の位置の側、即ち
図にて右側にアキユームレータ室19を、また前
記第二の位置の側、即ち図にて左側の該フランジ
部15と16との間にて背圧室20を各々郭定し
ており、更にフランジ部16は背圧室20とは反
対側、即ち図にて左側に該背圧室とは切り離され
たもう一つの室21を郭定している。アキユーム
レータ室19の一端にはプレート22が設けられ
ており、このプレート22にはアキユームレータ
室19に対する油圧の給排を行うポート23が設
けられている。ポート23は油路24を経て油路
3の途中に接続されている。
図にて右側にアキユームレータ室19を、また前
記第二の位置の側、即ち図にて左側の該フランジ
部15と16との間にて背圧室20を各々郭定し
ており、更にフランジ部16は背圧室20とは反
対側、即ち図にて左側に該背圧室とは切り離され
たもう一つの室21を郭定している。アキユーム
レータ室19の一端にはプレート22が設けられ
ており、このプレート22にはアキユームレータ
室19に対する油圧の給排を行うポート23が設
けられている。ポート23は油路24を経て油路
3の途中に接続されている。
室21には第一のばねとして圧縮コイルばね2
5が所定の予荷重に与えられた状態にて設けられ
ており、該ばねはピストン14を常に前記第二の
位置より前記第一の位置へ向けて、即ち図にて右
方へ付勢している。
5が所定の予荷重に与えられた状態にて設けられ
ており、該ばねはピストン14を常に前記第二の
位置より前記第一の位置へ向けて、即ち図にて右
方へ付勢している。
またアキユームレータ室19の一端部には第二
のばねとして円環状の皿ばね26が設けられてい
る。この皿ばね26は、ピストン14が最もアキ
ユームレータ室19の側にある時、即ち初期位置
(前記第一の位置)と該初期位置より所定量背圧
室20の側、即ち図にて左側、即ち図にて左方へ
偏倚した位置との間にあるときのみピストン14
を前記第二の位置へ向けて、即ち背圧室20の側
へ付勢するようになつている。皿ばね26がピス
トン14に及ぼすばね力は圧縮コイルばね25が
ピストン14に及ぼすばね力より小さくなつてお
り、このためアキユームレータ室19に所定値以
上の油圧が導入されていない時にはピストン14
は、第1図に於て上半分に示されている如く、そ
の一端面にて皿ばね26に当接する初期位置に位
置している。
のばねとして円環状の皿ばね26が設けられてい
る。この皿ばね26は、ピストン14が最もアキ
ユームレータ室19の側にある時、即ち初期位置
(前記第一の位置)と該初期位置より所定量背圧
室20の側、即ち図にて左側、即ち図にて左方へ
偏倚した位置との間にあるときのみピストン14
を前記第二の位置へ向けて、即ち背圧室20の側
へ付勢するようになつている。皿ばね26がピス
トン14に及ぼすばね力は圧縮コイルばね25が
ピストン14に及ぼすばね力より小さくなつてお
り、このためアキユームレータ室19に所定値以
上の油圧が導入されていない時にはピストン14
は、第1図に於て上半分に示されている如く、そ
の一端面にて皿ばね26に当接する初期位置に位
置している。
尚、背圧室20は、導管27を経て油路5に接
続され、ライン油圧を導入されるようになつてい
る。また室21にはドレン油路28が接続されて
いる。
続され、ライン油圧を導入されるようになつてい
る。また室21にはドレン油路28が接続されて
いる。
変速切換弁4によつて油路3が油路5に接続さ
れると、油路5のライン油圧が油路3を経て油室
2へ供給される。これと同時に油路3の油圧は油
路24を経てポート23よりアキユームレータ室
19に導入される。油路3於ける油圧は摩擦係合
装置1の係合部材が非係合部材に当接するまで
は、第2図に於て期間Aで示されている如く、比
較的低い或る油圧P1に保たれる。そののち油室
2へ引続き油圧が供給されることにより油路3に
於ける油圧が上昇し、この油圧がP2になると、
アキユームレータ10のピストン14が図にて左
方へ移動し始める。
れると、油路5のライン油圧が油路3を経て油室
2へ供給される。これと同時に油路3の油圧は油
路24を経てポート23よりアキユームレータ室
19に導入される。油路3於ける油圧は摩擦係合
装置1の係合部材が非係合部材に当接するまで
は、第2図に於て期間Aで示されている如く、比
較的低い或る油圧P1に保たれる。そののち油室
2へ引続き油圧が供給されることにより油路3に
於ける油圧が上昇し、この油圧がP2になると、
アキユームレータ10のピストン14が図にて左
方へ移動し始める。
ピストン14がその初期位置より図にて左方へ
所定量移動する間は、即ち移動初期領域に於て
は、ピストン14に皿ばね26のばね力が作用
し、ピストン14に作用している圧縮コイルばね
25のばね力の一部がその皿ばね26のばね力に
より相殺されるので、その分ピストン14は、始
動し易く、油圧にオーバシユート現象を与えるこ
となく始動する。ピストン14がその初期位置よ
り前記所定位置にまで移動する時の油圧変化は第
2図に於て期間Bにて示されており、この間油圧
は徐々に上昇し、ピストン14が前記所定位置に
まで移動した時に於ける油圧はP3になる。油圧
が更に上昇することによりピストン14が前記所
定値より更に図にて左方へ移動すると、ピストン
14が皿ばね26より離れることにより、ピスト
ン14には皿ばね26のばね力が作用しなくな
り、その分ピストン14に作用する実質的な図に
て右方向へのばね力が増大し、ピストン14の移
動速度が遅くなり、これに伴い第2図にて期間C
で示されている如く、油圧の上昇が更に遅くな
る。第1図にて下半分に示されている如く、ピス
トン14が室21の端面に当接する位置まで移動
すると、この時には油圧はP4になり、そしてこ
れ以上ピストン14が図にて左方へ移動できない
ことにより、こののち油圧が比較的急速に上昇
し、油圧が油路5に於ける油圧と同じライン油圧
PLになる。
所定量移動する間は、即ち移動初期領域に於て
は、ピストン14に皿ばね26のばね力が作用
し、ピストン14に作用している圧縮コイルばね
25のばね力の一部がその皿ばね26のばね力に
より相殺されるので、その分ピストン14は、始
動し易く、油圧にオーバシユート現象を与えるこ
となく始動する。ピストン14がその初期位置よ
り前記所定位置にまで移動する時の油圧変化は第
2図に於て期間Bにて示されており、この間油圧
は徐々に上昇し、ピストン14が前記所定位置に
まで移動した時に於ける油圧はP3になる。油圧
が更に上昇することによりピストン14が前記所
定値より更に図にて左方へ移動すると、ピストン
14が皿ばね26より離れることにより、ピスト
ン14には皿ばね26のばね力が作用しなくな
り、その分ピストン14に作用する実質的な図に
て右方向へのばね力が増大し、ピストン14の移
動速度が遅くなり、これに伴い第2図にて期間C
で示されている如く、油圧の上昇が更に遅くな
る。第1図にて下半分に示されている如く、ピス
トン14が室21の端面に当接する位置まで移動
すると、この時には油圧はP4になり、そしてこ
れ以上ピストン14が図にて左方へ移動できない
ことにより、こののち油圧が比較的急速に上昇
し、油圧が油路5に於ける油圧と同じライン油圧
PLになる。
油圧P2,P3,P4及び期間A,B,Cに於ける
油圧の上昇率はピストン14の受圧面積、圧縮コ
イルばね25及び皿ばね26のばね力により適宜
に設定され、油圧P2は摩擦係合装置1が係合を
完了する最も低い油圧より少し低い油圧になるよ
う、またP4は摩擦係合装置1が係合を完了する
最も高い油圧より少し低い油圧になるよう定めら
れている。
油圧の上昇率はピストン14の受圧面積、圧縮コ
イルばね25及び皿ばね26のばね力により適宜
に設定され、油圧P2は摩擦係合装置1が係合を
完了する最も低い油圧より少し低い油圧になるよ
う、またP4は摩擦係合装置1が係合を完了する
最も高い油圧より少し低い油圧になるよう定めら
れている。
上述のアキユームレータは、油圧がP2とP4と
にある間に於て有効なアキユームレータ作用を行
い、即ち油圧の上昇速度を遅くし、摩擦係合装置
が急激に係合を完了することを回避する。従つて
このアキユームレータによれば、ピストンの始動
時に油圧にオーバシユートが生じることがなく、
しかも比較的広い油圧域に亘つて有効なアキユー
ムレータ作用が行われ、エンジンの全運転状態下
に於て摩擦係合装置の係合に伴う変速シヨツクが
低減する。
にある間に於て有効なアキユームレータ作用を行
い、即ち油圧の上昇速度を遅くし、摩擦係合装置
が急激に係合を完了することを回避する。従つて
このアキユームレータによれば、ピストンの始動
時に油圧にオーバシユートが生じることがなく、
しかも比較的広い油圧域に亘つて有効なアキユー
ムレータ作用が行われ、エンジンの全運転状態下
に於て摩擦係合装置の係合に伴う変速シヨツクが
低減する。
第1図は本考案によるアキユームレータが組込
まれた油圧制御装置の一つの実施例を示す概略
図、第2図は本考案によるアキユームレータの油
圧制御特性を示すグラフである。 1……摩擦係合装置、2……油室、3……油
路、4……変速切換弁、5……油路、6……ドレ
ン油路、10……アキユームレータ、11……大
径シリンダ室、12……小径シリンダ室、13…
…ハウジング、14……ピストン、15,16…
…フランジ部、17,18……Oリング、19…
…アキユームレータ室、20……背圧室、21…
…室、22……プレート、23……ポート、24
……油路、25……圧縮コイルばね、26……皿
ばね、27……油路、28……ドレン油路。
まれた油圧制御装置の一つの実施例を示す概略
図、第2図は本考案によるアキユームレータの油
圧制御特性を示すグラフである。 1……摩擦係合装置、2……油室、3……油
路、4……変速切換弁、5……油路、6……ドレ
ン油路、10……アキユームレータ、11……大
径シリンダ室、12……小径シリンダ室、13…
…ハウジング、14……ピストン、15,16…
…フランジ部、17,18……Oリング、19…
…アキユームレータ室、20……背圧室、21…
…室、22……プレート、23……ポート、24
……油路、25……圧縮コイルばね、26……皿
ばね、27……油路、28……ドレン油路。
Claims (1)
- シリンダ室を郭定するハウジングと、前記シリ
ンダ室内に第一の位置と第二の位置との間に摺動
可能に設けられ前記第一の位置の側にアキユーム
レータ室を郭定するピストンと、前記ピストンを
常に前記第二の位置より前記第一の位置へ向けて
付勢する第一のばねと、前記ピストンが前記第一
の位置及びその近傍にある時のみ前記第一のばね
のばね力より小さいばね力にて前記ピストンを前
記第二の位置へ向けて付勢する第二のばねとを有
していることを特徴とする流体圧制御アキユーム
レータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4337582U JPS58146101U (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | 流体圧制御用アキユ−ムレ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4337582U JPS58146101U (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | 流体圧制御用アキユ−ムレ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58146101U JPS58146101U (ja) | 1983-10-01 |
JPS6317841Y2 true JPS6317841Y2 (ja) | 1988-05-20 |
Family
ID=30054469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4337582U Granted JPS58146101U (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | 流体圧制御用アキユ−ムレ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58146101U (ja) |
-
1982
- 1982-03-26 JP JP4337582U patent/JPS58146101U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58146101U (ja) | 1983-10-01 |
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