JPS63174521A - 回路保護素子を含む回路 - Google Patents

回路保護素子を含む回路

Info

Publication number
JPS63174521A
JPS63174521A JP384587A JP384587A JPS63174521A JP S63174521 A JPS63174521 A JP S63174521A JP 384587 A JP384587 A JP 384587A JP 384587 A JP384587 A JP 384587A JP S63174521 A JPS63174521 A JP S63174521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
ptc
loads
ptc element
overcurrent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP384587A
Other languages
English (en)
Inventor
永堀 淳司
昭彦 松丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
Priority to JP384587A priority Critical patent/JPS63174521A/ja
Publication of JPS63174521A publication Critical patent/JPS63174521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、短絡などの異常が回路に生じたとき回路保護
作用が機能する電気回路、より詳細には、温度上昇に伴
って比較的狭い温度領域で電気抵抗が急増する性質[P
TC特性(Posltlvetemperature 
coeff’1cient ) )を有するPTC素子
を回路保護素子として設けられた回路に関する。
〔従来の技術〕
PTC組成物は、一定の温度に上昇すると発熱が止まる
ヒータ、正特性サーミスタ(PTCTHERMISTE
R) 、感熱センサ、電池などを含む回路が短絡などし
たときジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が増大
して過電流を所定の電流以下に制限し、その短絡などが
取除かれたとき回路が復帰する回路保護素子などに利用
することができる。PTC組成物として現在種々の物質
が開発され、従来から、例えば、B a T iOaに
1価または3価の金属酸化物を添加したセラミック系の
もの、また、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸共重
合体などの重合体にカーボンブラックなどの導電性粒子
が均一に分散されたポリマー系のものがある。このポリ
マー系のPTC組成物の製造法は、一般的に、重合体と
して用いる1種またはそれ以上の樹脂に必要量のカーボ
ンブラックを添加して混練することからなる。
PTC組成物を利用するPTC素子1は、例えば、第3
図に示すように、PTC組成物2と、これを挟持する金
属電極板3と、電極板に電気的に接続されたリード(端
子)4とからなる。このPTC素子の製造法は、例えば
、PTC組成物をまず調製し、このPTC組成物をフィ
ルムの上下に圧延ニッケルなどの金属箔の電極を熱圧着
して積層体を形成し、この積層体を所定の寸法に切断し
、電極表面にリード板をスポット溶接、半田付けなどで
接合してPTC素子を製造してなる。
PTC素子の両電極に印加した電圧■とそのPTC素子
に流れる電流Iとの関係、電圧−電流特性は、代表的に
は、第4図に示すように低い印加電圧VからVを増大さ
せると電流Iも当初は増大するが、ある電流値を境にし
て印加電圧Vの増大に伴って電流Iが減少する。この境
の電流値、最大電流値が、PTC素子の特性の一つであ
るトリップ電流Itrであり、このトリップ電流1tr
を越える電流が回路に流れた場合、第5図に示す抵抗一
温度特性のようにPTC素子温度が上昇してPTC素子
の抵抗が増大する。通常回路の場合、電源電圧Eが一定
であるのでEすvで平衡に達し、制限電流I cont
を与え、制限抵抗Rcontになる。
PTC素子を回路保護素子として用いた場合、上述のよ
うにPTC素子1は、例えば、第6図に示すように電源
10と負荷(例えば、DCモータ)11とに直列に接続
され、回路が正常に作動してPTC素子温度が室温であ
るとき例えば100ミリΩ以下の低い抵抗値Rrを示す
。そのモータ11が異物などによりホールドされるとP
TC素子1を含む回路に過電流が流れ、ジュール熱に基
づく自己発熱により抵抗値が第5図に示すように制限抵
抗Rcontに急激に増大して過電流を所定の電流以下
に制限する。この様にして、例えば、第6図に示すモー
タのコイルの発熱・焼損を防止して回路を保護すること
ができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
各々電気的に並列に接続された複数の負荷(例えば、モ
ータなど)と、それらと直列に接続された電源と、電源
に直列に接続されたPTC素子と、を含む従来の回路で
は、負荷の出力に差異があるためにある負荷(モータ)
に異常があるときはPTC素子がトリップして作動する
が、他の負荷(モータ)に異常があってもPTC素子の
トリッブ電流より小さい過電流が流れるためにPTC素
子がトリップせず作動しない恐れがあった。
さらに、この回路を改良する次の回路が考えられるが、
複数の負荷と、その負荷の各々に電気的直列に接続され
たPTC素子と、を含む従来の回路では、負荷と同様に
PTC素子も各々別々に設けられている。例えば、複数
のDCモータを使用するVTRやテープレコーダの音響
機器および電気機器では、複数のDCモータの各々に直
列にPTC素子が接続されている。この回路では、モー
タのいずれかが短絡したときPTC素子が作動し過電流
を所定の電流値以下に下げて回路を保護するが、故障し
たモータが停止しているにも拘らず他のモータは依然と
回転したままである。しかも、VTRやテープレコーダ
の音響機器および電気機器では、各モータが機械的若し
くは物理的に接続しているので一部のモータが回転停止
し他方のモータが回転し続けるとヘッドの摩耗、テープ
の切断などの問題が生じる。
〔間コ点を解決するための手段〕
本発明の第一の態様は、上記の問題点を解決するために
、電源と、負荷が他の負荷と機械的若しくは物理的に接
続している複数の負荷と、電気的直列に該負荷の各々に
保護素子として接続されかつPTC組成物および2以上
の電極を有する複数のPTC素子と、からなる電気的回
路であって、該PTC素子は、回路が正常に作動してP
TC素子温度が正常温度にあるとき低い抵抗値Rrを示
し、回路に生じた異常により回路に過電流が流れたとき
ジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が制限抵抗R
con tに急激に増大して過電流を所定の電流以下に
制限し、PTC素子が他のPTC素子と熱的に結合され
ているものである。
本発明の第二の態様は、上記の問題点を解決するために
、電源と、複数の負荷と、電気的直列に該負荷の各々に
保護素子として接続されかつPTC組成物および2以上
の電極を有する複数のPTC素子と、からなる電気的回
路であって、該PTC素子は、回路が正常に作動してP
TC素子温度が正常温度にあるとき低い抵抗値Rrを示
し、回路に生じた異常により回路に過電流が流れたとき
ジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が制限抵抗R
contに急激に増大して過電流を所定の電流以下に制
限し、制限抵抗Rcontに急激に増大させるPTC素
子のトリップ電流値が、PTC素子と電気的直列に接続
された負荷に流れる異常時の過電流より低く設定されて
いるものである。
更に、本発明の第三の態様は、上記の問題点を解決する
ために、電源と、負荷が他の負荷と機械的若しくは物理
的に接続している複数の負荷と、電気的直列に該負荷の
各々に保護素子として接続されかつPTC組成物および
2以上の電極を宵する複数のPTC素子と、からなる電
気的回路であって、該PTC素子は、回路が正常に作動
してPTC素子温度が正常温度にあるとき低い抵抗値R
rを示し、回路に生じた異常により回路に過電流が流れ
たときジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が制限
抵抗Rcontに急激に増大して過電流を所定の電流以
下に制限し、制限抵抗Rcontに急激に増大させるP
TC素子のトリップ電流値が、PTC素子と電気的直列
に接続された負荷に流れる異常時の過電流より低く設定
され、PTC素子が他のPTC素子と熱的に結合されて
いるものである。
発明の詳細な説明 以下、この発明を、より詳細に説明する。
PTC組成物 この発明において用いられるPTC素子は、通常、2以
上の電極と、その電極と電気的に接合されたPTC組成
物とからなるものである。このPTC組成物は、例えば
、B a T iOaに1価または3価の金属酸化物を
添加したもの、重合体と導電性粒子との混合物などがあ
る。
この発明に於いて用いることのできる重合体として、ポ
リエチレン、ポリエチレンオキシド、を−4−ポリブタ
ジェン、ポリエチレンアクリレート、エチレン−エチル
アクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体
、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリカプ
ロラクタム、フッ素化エチレン−プロピレン共重合体、
塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化エチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化
ビニル、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアル
キレンオキシド、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホ
ン、フッ素樹脂、およびこれ等のうちから選ばれた少な
くとも2種のブレンドポリマー等がある。この発明のお
いて、重合体の種類、組成比などは、所望の性能、用途
などに応じて適宜選択することができる。
また、重合体に分散される導電性粒子としては、カーボ
ンブラック、グラファイト、炭素粉、スズ、銀、金、銅
などの導電性物質の粒子、銀や銅メ・ツキされたセラミ
ック粒子などを用いることができる。PTC組成物の調
製に際して、上記の重合体、導電性粒子以外に、必要に
応じて種々の添加剤を混合することができる。そのよう
な添加剤として、例えば、アンチモン化合物、リン化合
物、塩素化化合物、臭素化化合物などの難燃剤、酸化防
止剤、安定剤、熱伝導性粒子などがある。
この発明においてPTC組成物は、その原材料、重合体
、導電性粒子、その他添加剤を所定の割合いで配合・混
練して調製される。
PTC素子 この発明のPTC素子は、上述のPTC組成物と、それ
と接触する2以上の電極とからなる。ここで用いること
のできる電極材料の種類としては、通常の電極として用
いることのできる金属であり、その様なものとして、例
えば、ニッケル、コバルト、アルミニウム、クロム、ス
ズ、銅、銀、鉄(ステンレス鋼などの鉄合金を含む)、
亜鉛、金、鉛、白金などがある。電極の形状、寸法など
はPTC素子の用途などに応じて適宜選択することが望
ましい。この発明において電極材料として、圧延金属箔
の他、焼鈍処理した金属がよい。ここで焼鈍は、金属を
所定の温度に加熱後、徐冷して行われる。加熱速度、加
熱温度、加熱時間、加熱雰囲気、冷却速度、冷却雰囲気
などの焼鈍条件は、熱処理対象物である金属の材質など
によって適宜選択する。
次いで、この発明においてPTC組成物と電極とを接合
する方法の一例を説明する。得られたPTC組成物を、
例えば、フィルム状に成形し金属電極をフィルムの上下
に熱圧着して積層体を形成し、また、導電性接着剤を用
いて電極板とPTC組成物とを接合して積層体を形成し
、若しくは印刷などの手段によって積層体を形成し、こ
の積層体を所定の寸法に切断し、電極表面にリード線を
スポット溶接、半田付けなどで接続してPTC素子を製
造することができる。
この発明の回路におけるPTC素子は、PTC素子と電
気的直列に接続された負荷の異常時の過電流1 cri
tより低いトリップ電流1trを有する。
負荷によって異常時の過電流の値が相違することがある
ので、従って、PTC素子のトリップ電流は負荷に応じ
て設定される。各PTC素子のトリップ電流の変更は、
例えば、PTC素子の電極表面の面積を変えることによ
り実施することができる。
PTC素子が回路保護素子として利用されるので当然な
がら、PTC素子のトリップ電流は、そのPTC素子と
電気的直列に接続された負荷の正常時の電流値1cより
高い値に設定されている。
回路 この発明の回路は、少なくとも電源と、複数の負荷と、
複数のPTC素子と、からなり、そのPTC素子は、負
荷の各々に電気的直列に保護素子をして接続される。上
記の回路構成素子およびディバイスの他に種々の能動素
子および受動素子を回路内に設けることができる。
この発明の回路において、負荷相互の電気的接続関係は
任意であり、複数の負荷を直列および/または並列で接
続することができる。回路に設けられる負荷すべてにP
TC素子を直列に接続する必要は必ずしもないが、この
発明の目的に反しない限り主な負荷に、特に、機械的若
しくは物理的に関連する負荷にPTC素子を直列に接続
することが好ましい。この明細書で「機械的若しくは物
理的に関連(接続)した」とは、ある負荷に異常が生じ
たときその影響が関連(接続)した他の負荷に及んでそ
の負荷に新たな異常を引起こすことを言う。例えば、テ
ープ録音録画再生機などで複数のモータを有しそれらの
モータがベルトやテープなどのより結合し動力の伝達が
行われている囲路で、一つのモータの回転停止が他のモ
ータノ異常を生じさせるような関係を指す。
第1図乃至第2図にこの発明に利用できる電源20と複
数の負荷21と複数のPTC素子1とからなる回路例を
示す。
この発明の回路において、PTC素子は他のPTC素子
と熱的に結合されている。本願明細書において、「熱的
な結合」とは、発熱したPTC素子から熱エネルギーが
それに結合された他のPTC素子に伝導し、他のPTC
素子の温度を上昇させてそのPTC素子の抵抗値を増大
させることを意味する。第1図および第2図でこの「熱
的結合」を点線で示す。この発明の回路において「熱的
結合」の形態は、上記の意味を満足する限り、どのよう
な態様であってもよい。好ましい熱的な結合を得るため
に、PTC素子の全体の熱容量を出来る限り少なくし、
更にPTC素子間の熱伝導性を十分に確保する。熱結合
の媒体は、この発明の目的に反しない限り任意である。
その様な熱結合の媒体の例として、PTC組成物、電極
板、PTC素子の被覆材、PTC素子の回りに満たされ
た絶縁油、PTC組成物中に混入された金属繊維や炭素
繊維など、PTC素子を実装した配線基板などがある。
この熱的結合の態様例を第7図乃至第9図に示す。この
発明の回路におけるPTC素子の熱的な結合の態様には
、上記の例に限定されず、当業者ならば考え得る変形例
も含まれる。
〔作 用〕
この発明によればPTC素子を含む回路は、以上のよう
に構成されているので、以下の通り作動する。
PTC素子の両電極に印加した電圧EとそのPTC素子
に流れる電流Iとの関係、電圧−電流特性は、代表的に
は、第4図に示すように低い印加電圧VからVを増大さ
せると電流Iも当初は増大するが、トリップ電流を境に
して印加電圧Eの増大に伴って電流Iが減少する。この
トリップ電流を越える電流が回路に流れた場合、第5図
に示すようにPTC素子温度が上昇してPTC素子の抵
抗が増大する。通常回路の場合、電源電圧Eが一定であ
るのでEi=!Vで平衡に達し、制限電流Ic。
ntを与え、制限抵抗Rcontになる。
回路保護素子としてPTC素子を用いたこの発明による
回路では、上述のようにPTC素子1は、電源10と負
荷(例えば、DCモータ)11とに直列に接続され、回
路が正常に作動してPTC素子温度が室温であるとき例
えば100ミリΩ以下の低い抵抗値Rrを示し、そのモ
ータ11にトリップ電流より大きい過電流が流れるとP
TC素子1は作動し、ジュール熱に基づく自己発熱によ
り抵抗値が制限抵抗Rcontに急激に増大して過電流
を所定の電流以下に制限する。この様にして、他のモー
タのコイルの発熱・焼損を防止して回路を保護すること
ができる。
各々電気的に並列および/または直列に接続された複数
の負荷(例えば、モータなど)と、それらと直列に接続
された電源と、電源に直列に接続されたPTC素子と、
を含む従来の回路では、負荷の出力に差異があるために
、ある負荷(モータ)に異常があるときにPTC素子が
作動するが、他の負荷に異常があってもトリップ電流よ
り小さい過電流が流れるためにPTC素子が作動しない
恐れがある。
この発明の回路において、PTC素子のトリップ電流値
は、PTC素子と電気的直列に接続された負荷の異常時
に流れる過電流1crltより低くかつ負荷の正常時に
流れる電流1cより大きい値に設定され、PTC素子に
直列接続された負荷に応じてPTC素子のトリップ電流
値が設定される。従って、いずれの負荷に異状が生じて
もPTC素子が正常に作動する。
さらに、負荷が他の負荷と機械的若しくは物理的に接続
した複数の負荷と、その負荷の各々に電気的直列に接続
されたPTC素子と、を含む従来の回路では、PTC素
子も各々別々に設けられている。例えば、複数のDCモ
ータを使用するVTRやテープレコーダの音響機器およ
び電気機器では、複数のDCモータの各々に直列にPT
C素子が接続されている。この回路では、モータのいず
れかが短絡したときPTC素子が作動し過電流を所定の
電流値以下に下げて回路を保護するが、故障したモータ
が停止しているにも拘らず他のモータは依然と回転した
ままである。しかも、VTRやテープレコーダの音響機
器および電気機器では、各モータが機械的若しくは物理
的に接続しているので一部のモータが回転停止し他方の
モータが回転し続けるとヘッドの摩耗、テープの切断な
どの問題が生じる。この発明の回路では、複数の負荷に
各々直列接続されたPTC素子が、他のPTC素子と熱
的に結合されている。熱的な結合は、発熱したPTC素
子から熱エネルギーがそれに結合された他のPTC素子
に伝導し、他のPTC素子の温度を上昇させてそのPT
C素子の抵抗値を増大させる。即ち、複数の負荷のうち
、いずれかに異常が生じたときその負荷のインピーダン
スが減少し、異常の生じた負荷に直列接続したPTC素
子が作動して発熱する。このように異常の生じた負荷の
過電流を制限すると共に、この熱的エネルギーは、この
発熱したPTC素子に熱的に結合した他のPTC素子に
伝達され、他のPTC素子の温度を上げて他の負荷の電
流を制限する。特に、負荷が他の負荷と機械的若しくは
物理的に結合しているとき、負荷の一つに異常が生じる
と他の負荷にも異常が誘発されるが、上記のようにPT
C素子が互いに熱的に結合されているので、異常の生じ
た負荷から他の負荷に異常が誘発されることがない。
〔実施例〕
この発明を、例によって具体的に説明する。
実施例1 1111厚の常炭素Ni板を60μまで冷間圧延した後
、アンモニア分解ガス中で600℃30分間の焼鈍処理
して得られた完全Ni箔(性向金属箔粉工業製)を準備
し、5X10mn+に切断する。
次いで、下記組成のPTC組成物を調製した。
重量部 重合体・・・高密度ポリエチレン    ・・・・・・
40(東洋曹達製、ニボロンハード5100)エチレン
−アクリル酸共重合体・・・60(ダウケミカル製、ブ
リマコール3480)導電粒子・・・カーボンブラック
    ・・・・・・84(旭カーボン製、旭#55) フェノール系酸化防止剤      ・・・・・・ 2
(チバガイギー製、イルガノックス1010)これらの
原料をロール温度150℃の2本ロールミルで10分間
、混練してPTC組成物を調製した。これを015m1
厚に成形し、それを冷却後に、5×5■に切断した。
電極およびPTC組成物を第7図のように重ね、熱圧着
して積層体を形成した。この熱的に結合したPTC素子
は、PTC組成物と、ニッケル電極3とリード4a、4
b、4cとからなる。
この結合したPTC素子における各々の電極間4a−4
bおよび4b−4cの室温抵抗は共に0.5Ωであり、
1.OAのトリップmff1を有していた。
各電極を、2PJの負荷(DCモータ)21aおよび2
1bに各々直列に接続し、この発明による回路例を構成
した。
モータ21aおよび21bは定格0.7A。
12Vで作動し、磁気テープにより機械的に接合(接続
)されている。この発明の効果を確認するために、負荷
(モータ)の一方を異物等により回転停止させるとその
負荷に2.OAの過電流がながれ約5秒でトリップし、
過電流を0.3Aに制限するとともに、PTC組成物の
発熱により隣のPTC組成物を加熱して別の負荷の電流
を0.45Aに制限した。
実施例2 実施例1で調製したと同じPTC組成物を0、 5mm
厚に成形し、第8図AおよびBに示すように一面の金属
電極を共通にし、他面を3分割した電極にして熱圧着し
、PTC素子を作製した。
それらの電極3a、3bおよび3cの面積は、各各3X
3,3X5,3X2amであった。電極3−3a間の抵
抗は1.5Ωであり、そのPTC素子のトリップ電流は
560aAであり、電極3−3b間の抵抗は0,9Ωで
あり、そのPTC素子のトリップ電流は780aAであ
り、電極3−3a間の抵抗は2.1Ωであり、そのPT
C素子のトリップ電流は250aAであった。このPT
C素子は共通する電極3を熱的媒体として結合されてい
る。
各々のPTC素子に定格12V、450aAの負荷、定
格12V、600aAの負荷、定t812V。
200aAの負荷を接続し、電源に接続してこの発明に
よる回路例を構成した。
実施例3 実施例1で調製したと同じPTC組成物を065■厚に
成形し、これに銀インクパターン3を第9図Aのように
印刷して電極3を形成し、第9図BのようにPTC素子
1をコンタクトビン4が埋め込まれたモールド6で挟持
して電気的に接続し、さらに第9図Cに示すようにこの
間隙にシリコーンオイル5で満たして蓋7で密閉した。
〔発明の効果〕
この発明によればPTC素子を含む回路は、以上のよう
に構成されているので、以下のような効果を奏する 各々電気的に並列および/または直列に接続された複数
の負荷(例えば、モータなど)と、それらと直列に接続
された電源と、電源に直列に接続されたPTC素子と、
を含む従来の回路では、負荷の出力に差異があるために
、ある負荷(モータ)に異常があるときにPTC素子が
作動するが、他の負荷に異常があってもトリップ電流よ
り小さい過電流が流れるためにPTC素子が作動しない
恐れがある。
この発明の回路において、PTC素子のトリップ電流値
は、PTC素子と電気的直列に接続された負荷の異常時
に流れる過電流1erltより低くかつ負荷の正常時に
流れる電流1cより大きい値に設定され、PTC素子に
直列接続された負荷に応じてPTC素子のトリップ電流
値が設定される。従って、いずれの負荷に異状が生じて
もPTC素子が正常に作動する。
さらに、例えば、複数のDCモータを使用する器では、
複数のDCモータの各々に直列にPTC素子が接続され
ている。この回路では、モータのいずれかが短絡したと
きPTC素子が作動し過電流を所定の電流値以下に下げ
て回路を保護するが、故障したモータが停止しているに
も拘らず他のモータは依然と回転したままである。しか
も、VTRやテープレコーダの音響機器および電気機器
では、各モータが機械的若しくは物理的に接続している
ので一部のモータが回転停止し他方のモータが回転し続
けるとヘッドの摩耗、テープの切断などの問題が生じる
。この発明の回路では、複数の負荷に各々直列接続され
たPTC素子が、他のPTC素子と熱的に結合されてい
る。熱的な結合は、発熱したPTC素子から熱エネルギ
ーがそれに結合された他のPTC素子に伝導し、他のP
TC素子の温度を上昇させてそのPTC素子の抵抗値を
増大させる。即ち、複数の負荷のうち、いずれかに異常
が生じたときその負荷のインピーダンスが減少し、異常
の生じた負荷に直列接続したPTC素子が作動して発熱
する。このように異常の生じた負荷の過電流を制限する
と共に、この熱的エネルギーは、この発熱したPTC素
子に熱的に結合した他のPTC素子に伝達され、他のP
TC素子の温度を上げて他の負荷の電流を制限する。特
に、負荷が他の負荷と機械的若しくは物理的に結合して
いるとき、負荷の一つに異常が生じると他の負荷にも異
常が誘発されるが、上記のようにPTC素子が互いに熱
的に結合されているので、異常の生じた負荷から他の負
荷に異常が誘発されることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明による実施例を示す回路図、第2図
はこの発明による別の実施例を示す回路図、第3図はP
TC素子の一例を示す斜視図、第4図はPTC素子の電
圧−電流特性を示す線図、第5図はPTC素子の抵抗一
温度特性を示す線図、第6図はPTC素子を回路保護素
子として用いた従来の回路図、第7図乃至第9図は、こ
の発明による熱的結合の態様を示す説明図である。 1・・・PTC素子、2・・・PTC組成物、3・・・
電極、4・・・リード、5・・・シリコンオイル、6・
・・モールド、7・・・蓋、10・・・電源、11・・
・負荷、20・・・電源、21・・・負荷。 出願人代理人  佐  藤  −雄 第土図 第2−図 第、5′″図 第6図 ん 第(?図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電源と、負荷が他の負荷と機械的若しくは物理的に
    接続している複数の負荷と、電気的直列に該負荷の各々
    に保護素子として接続されかつPTC組成物および2以
    上の電極を有する複数のPTC素子と、からなる電気的
    回路であつて、該PTC素子は、回路が正常に作動して
    PTC素子温度が正常温度にあるとき低い抵抗値Rrを
    示し、回路に生じた異常により回路に過電流が流れたと
    きジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が制限抵抗
    Rcontに急激に増大して過電流を所定の電流以下に
    制限し、PTC素子が他のPTC素子と熱的に結合され
    ていることを特徴とする回路保護素子を含む回路。 2、電源と、複数の負荷と、電気的直列に該負荷の各々
    に保護素子として接続されかつPTC組成物および2以
    上の電極を有する複数のPTC素子と、からなる電気的
    回路であつて、該PTC素子は、回路が正常に作動して
    PTC素子温度が正常温度にあるとき低い抵抗値Rrを
    示し、回路に生じた異常により回路に過電流が流れたと
    きジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が制限抵抗
    Rcontに急激に増大して過電流を所定の電流以下に
    制限し、制限抵抗Rcontに急激に増大させるPTC
    素子のトリップ電流値が、PTC素子と電気的直列に接
    続された負荷の異常時に流れる過電流より低く設定され
    ていることを特徴とする回路保護素子を含む回路。 3、電源と、負荷が他の負荷と機械的若しくは物理的に
    接続している複数の負荷と、電気的直列に該負荷の各々
    に保護素子として接続されかつPTC組成物および2以
    上の電極を有する複数のPTC素子と、からなる電気的
    回路であつて、該PTC素子は、回路が正常に作動して
    PTC素子温度が正常温度にあるとき低い抵抗値Rrを
    示し、回路に生じた異常により回路に過電流が流れたと
    きジュール熱に基づく自己発熱により抵抗値が制限抵抗
    Rcontに急激に増大して過電流を所定の電流以下に
    制限し、制限抵抗Rcontに急激に増大させるPTC
    素子のトリップ電流値が、PTC素子と電気的直列に接
    続された負荷の異常時に流れる過電流より低く設定され
    、PTC素子が他のPTC素子と熱的に結合されている
    ことを特徴とする回路保護素子を含む回路。
JP384587A 1987-01-10 1987-01-10 回路保護素子を含む回路 Pending JPS63174521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP384587A JPS63174521A (ja) 1987-01-10 1987-01-10 回路保護素子を含む回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP384587A JPS63174521A (ja) 1987-01-10 1987-01-10 回路保護素子を含む回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63174521A true JPS63174521A (ja) 1988-07-19

Family

ID=11568521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP384587A Pending JPS63174521A (ja) 1987-01-10 1987-01-10 回路保護素子を含む回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63174521A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018008524A1 (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 株式会社デンソー 半導体チップおよび半導体装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031204A (ja) * 1983-08-01 1985-02-18 大東通信機株式会社 過電流保護素子

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031204A (ja) * 1983-08-01 1985-02-18 大東通信機株式会社 過電流保護素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018008524A1 (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 株式会社デンソー 半導体チップおよび半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1911047B1 (en) Circuit protection device having thermally coupled mov overvoltage element and pptc overcurrent element
US5166658A (en) Electrical device comprising conductive polymers
US6300859B1 (en) Circuit protection devices
JPH0777161B2 (ja) Ptc組成物、その製造法およびptc素子
JPH11502374A (ja) 電気デバイス
US6074576A (en) Conductive polymer materials for high voltage PTC devices
JP4318923B2 (ja) 回路保護アレンジメント
CN103762051A (zh) 高维持电流pptc过流保护器及其制造方法
JPS63211701A (ja) Ptc素子
EP0390807B1 (en) Electrical device comprising conductive polymers
JPS63174521A (ja) 回路保護素子を含む回路
JPS63244702A (ja) Ptc素子およびその製造法
JP2970422B2 (ja) Ptc素子
JP4623415B2 (ja) Ptc素子
JPS63216301A (ja) Ptc素子およびその製造法
TW573393B (en) Electrical device
JPS63110602A (ja) Ptc素子およびその製造法
JPS63278396A (ja) 回路保護機能を有するプリント配線板
AU620579B2 (en) Electrical device comprising conductive polymers
JPS63138703A (ja) Ptc素子
JPS63138702A (ja) Ptc素子
JPH09161952A (ja) 面状発熱体
JPS6242402A (ja) 電流制限素子
JPS6387702A (ja) リ−ドの固定法
JPH012303A (ja) 回路保護素子