JPS6317276B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子交換機におけるスイツチング型ト
ランク回路に関するものである。

従来の電子的トランク回路は例えば第１図に示
すようなトランク通話路が使用されている。

第１図において１０１は中継線輪、１０２は直
流阻止コンデンサー、１０３はトランジスター、
１０４は定電圧ダイオード、１０５は電流検出用
抵抗である。１０３，１０４及び１０５で定電流
回路を構成し、これにより、対局トランクより供
給される電流を制限し、中継線輪の直流電流重畳
量を規制し、中継線輪の特性の補正等を行なつて
いる。その結果電子交換機のトランク回路では１
トランクあたり、上記の定電流回路で決まる電流
（約50ｍＡ）により約2.5Wの損失を生じ、トラン
ク回路内の温度上昇等の問題が発生することがあ
つた。なおダイオート１０６〜１０９は対局の極
性反転による電流方向切替に対処するものであ
る。

本発明の目的は新しい型のトランク電流制限回
路を提供するもので、特にトランク回路内の発熱
を押え、電力の有効利用をはかることにある。

本発明のトランク回路は中継線輪間に接続した
直流阻止コンデンサーの両端に接続されるスイツ
チングトランジスター、電流検出回路、負荷の直
列回路と、電流検出回路の出力および繰り返し基
準波形の比較を行なうコンパレータと、該コンパ
レーターの出力により前記スイツチングトランジ
スターを駆動するドライブ回路とを有することを
特徴とする。

以下、本発明の実施例を第２図〜第４図により
説明する。

第２図は本発明の一実施例を示し、１０１は中
継線輪、１０２は直流阻止コンデンサー、２０４
はスイツチングトランジスター、２０５は負荷、
２０３は電流検出回路、２０２は繰返し入力波形
との比較を行なうコンパレータ、２０１はスイツ
チング型トランジスターを駆動するドライブ回路
である。対局より加えられた電力はスイツチング
トランジスタ２０４を介し負荷２０５で消費され
る。その結果電流検出回路２０３の出力レベルが
変化し、この出力はコンパレータ２０２により繰
返し入力波形と比較される。コンパレータ出力
は、負荷２０５で消費される電流値に対応した繰
返し断続波形となり、トランジスタドライブ回路
２０１を介してスイツチング・トランジスタ２０
４に加えられる。従つて、スイツチングトランジ
スタを流れる電流に対応したネガテイブフイード
バツク回路が構成され、トランクを流れる直流電
流値がコントロールされる。なおスイツチングト
ランジスタ２０４でのスイツチング波形は中継線
輪で押えられるため、トランク回路全体としての
負荷対局からみたとき直流負荷とみなされる。

第３図は第２図の回路をより具体的に示すもの
で、第２図における負荷２０５を電力変換用トラ
ンス３０１、整流回路３０２、平滑回路３０３、
及び第２の負荷３０４で構成したものである。こ
の場合、対局から加えられる電力は電力変換用ト
ランスを介して絶縁されたかたちの直流電力に変
換される。この直流電力をトランク内の制御回路
の電源等に供給することにより、トランク内で無
駄に消費されていた電力を有効に使用することが
できる。

第４図は本発明の第２の実施例を示し、中継線
輪１０１、直流阻止コンデンサー１０２、及びス
イツチングトランジスタ４０２、電力変換用トラ
ンス４０１等で構成される。スイツチングトラン
ジスタ４０２で断続された電流は電力変換用トラ
ンス４０１とダイオード４０８を介して、平滑用
コンデンサー４１０に与えられ、その出力は負荷
４０９で消費される。スイツチング電流波形は電
力変換用トランス４０１の第３巻線で検出され、
ダイオード４０６で整流し、平滑用コンデンサー
４０７でスイツチング電流波形の電流値に対応す
る直流電圧に変換される。この直流電圧は繰り返
し基準三角波波形４１１とコンパレータ４０５に
よつて比較される。コンパレーター出力は断続波
形となり、増幅器４０４とパルストランス４０３
を介してスイツチングトランジスタ４０２に加え
られる。従つてこの回路は電流値でネガテイブフ
イードバツク回路となる。

以上の実施例で示したように、本発明は新しい
型のトランク回路を実現するとともにトランク内
の無駄な電力消費を押えるものである。なお、本
発明は以上の実施例で制限されるものではなく、
例えば電流検出回路を抵抗、ホトカプラー、ホー
ル素子などで実現することもでき、また電力変換
用トランスの２次側巻線の平滑にはLCRフイル
タ等を用いてもよい。更には本発明のトランク回
路を必要に応じて正確な定電流消費回路として実
現することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のトランクにおける定電流回路
図、第２図は本発明の一実施例を示す回路図、第
３図は第２図のより具体的な実施態様を示す回路
図、第４図は本発明の第２の実施例を示す回路図
である。 １０１……中継線輪、１０２……直流阻止コン
デンサー、１０３……トランジスター、１０４…
…定電圧ダイオード、１０５……電流検出用抵
抗、１０６〜１０９……ダイオード、２０１……
トランジスタドライブ回路、２０２……コンパレ
ーター、２０３……電流検出回路、２０４……ス
イツチングトランジスタ、２０５……負荷、３０
１……電力変換用トランス、３０２……整流回
路、３０３……平滑回路、３０４……第２の負
荷、４０１……電力変換用トランス、４０２……
スイツチングトランジスタ、４０３……ドライブ
トランス、４０４……増幅器、４０５……コンパ
レーター、４０６……ダイオード、４０７……コ
ンデンサー、４０８……ダイオード、４０９……
負荷、４１０……平滑用コンデンサー、４１１…
…繰り返し基準波形。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中継線輪に直列に接続される直流阻止コンデ
   ンサと、前記直流阻止コンデンサに並列に接続さ
   れる直列回路であつてスイツチング・トランジス
   タと電力変換用トランスの１次巻線とを含む直列
   回路と、前記直列回路に流れる電流を検出する電
   流検出回路と、前記電流検出回路の出力信号と繰
   返し基準波形信号とを比較するコンパレータと、
   前記コンパレータの出力信号により前記スイツチ
   ング・トランジスタを駆動するドライブ回路と、
   前記電力変換用トランスの２次巻線に接続される
   整流回路と、前記整流回路の出力電流を平滑する
   平滑回路とを備え、前記電力変換用トランスの２
   次巻線から得られる電力を直流電力に変換して負
   荷回路に供給することを特徴とするスイツチング
   型トランク回路。