JPS63170612A - 走査レンズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明はレーザプリンタなどの光走査光学系に用いられ
る金属保持枠付きのプラスチック製レンズからなる走査
レンズにおいて、該プラスチック製レンズの温度変化に
よる熱膨張、収縮により金属保持枠に対する取付は基準
面と光軸との距離が変化し、該光軸の位置ズレが生じる
問題を解消するため、該レンズの一方の側面に光軸方向
を含み、かつその側面に垂直な面上に取付は基準面を有
する切り欠き部を設けると共に、該側面と対応する保持
枠の側面にも前記切り欠き部と係合する固定面を有する
係合部を設け、該走査レンズと保持枠とを対応する基準
面と固定面で接着した構造にして、該光軸と取付は基準
面との距離を無視できる程小さくすることにより、プラ
スチック製レンズの熱膨張、収縮による光軸の位置ズレ
を無視できる程度に僅少としたものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明はレーザプリンタなどのレーザ走査光学系に用い
られる走査レンズ、特に保持枠付きプラスチソク製走査
レンズの構造に関するものである。

レーザプリンタなどの光ビーム走査光学系において走査
する光ビームを走査面に集光する走査レンズは、これら
光学系の性能を決める重要な光学部品であり、優れた光
学特性と他の光学部品と同様に安価なものが要求されて
いる。このような状況から、近来ガラス製レンズと比べ
て光学特性に遜色がなく、かつ透明度及び加工性の良い
、安価なプラスチック類の走査レンズが提案されている
。

このようなプラスチック類の光走査用レンズは、光ビー
ム走査光学系などへの取り付けを容易化するため、金属
製の取り付は用保持枠に固定した構造となっているが、
該プラスチック製走査レンズは、一般に温度変化による
熱膨張、或いは収縮が大きく、これに起因してその光軸
位置がずれ、保持枠による光学的な設定に狂いが生じる
傾向がある。このため保持枠に対して環境温度が変化し
ても光軸位置がずれないプラスチック製走査レンズの固
定方法が必要とされている。

〔従来の技術〕

従来の走査レンズは、第２図の斜視図に示すように、光
軸方向に両側が切除された形の平行な２つの側面１２．
１３を有するプラスチック類の走査レンズ１１の一方の
側面１２に、取り付は固定面１７を備えたＬ字形係合部
１６と係止部１８を有するアルミニウム（Ａ　ｌ　）な
どからなる保持枠１５を、その取り付は固定面１７と前
記走査レンズ１１の基準面１４とを接着剤により接合し
て一体とした構造となっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで上記した構造からなる従来の走査レンズでは、
プラスチック製走査レンズ１１の光軸が前記保持枠１５
の固定面１７と接合した基準面１４を基にして規定の距
離、例えば５０ｍｍの間隔位置に正確に設定されている
。

ところが、かかるプラスチック製走査レンズ１１の温度
変化による熱膨張、収縮は金属製保持枠１５のそれに比
べて大きく、周囲の環境温度によりその温度が例えば１
０℃変化すると、熱膨張、収縮によって前記基準面１４
からの光軸設定距離が約０．０４ＩＬＩＩＩ＋増減し、
保持枠１５の固定面１７に対する光軸の位置ズレが生じ
、光学特性が変化するといった欠点があった。

本発明は上記従来の欠点に鑑み、温度変化による熱膨張
、収縮によりプラスチック製走査レンズの光軸の取付は
保持枠の固定面に対する位置ズレを解消した新規な走査
レンズの構造を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するため、プラスチック製走査
レンズの一方の側面に対し、該レンズの光軸方向を含み
、かつその側面に垂直な面上に取付は基準面を有する切
り欠き部を設けると共に、該側面と対応する保持枠の側
面にも前記基準面を有する切り欠き部と係合する固定面
を有する係合部を設けて、該走査レンズの取付は基準面
と対応する保持枠の固定面とを接着剤により接合して一
体構造とする。

〔作用〕

本発明の走査レンズは、一方の側面に対して光軸方向を
含み、かつその側面に垂直な面内に取付は基準面を有す
る切り欠き部を設けたプラスチック製走査レンズと、そ
の一方の側面と対応する側面に、前記基準面を有する切
り欠き部と係合する固定面を有する係合部を設けた保持
枠とが、対応する基準面と固定面で接着されて一体構造
としているため、該プラスチック製走査レンズの光軸と
その取付は基準面との距離が無視できる程小さくなる。

その結果、保持枠の固定面に対するプラスチック製走査
レンズの温度変化による熱膨張、収縮に起因する光軸ズ
レも無視し得る程僅少となる。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係る走査レンズの一実施例を示す斜視
図である。

図において、２１は光軸方向に平行な２つの側面２２、
２３を有する例えばアクリル樹脂等からなるプラスチッ
ク製走査レンズ、２６は上面に係止部２７゜２８を備え
た保持枠である。

該プラスチック製走査レンズ２１の一方の側面２２には
、該走査レンズ２１の光軸方向を含み、かつ該側面２２
に垂直な面上に取付は基準面２５を有する切り欠き部２
４が設けられている。

また一方、該走査レンズ２１の側面２２と対応する保持
枠２６の枠側面２９には、該走査レンズ２１の取付は基
準面２５を有する切り欠き部２４と係合して接着する固
定面３１を有する係合部３０が設けられている。

そして該走査レンズ２１と保持枠２６は対応する各側面
２２と２９における切り欠き部２４と係合部３０とを合
わせ、かつ取付は基準面２５と固定面３１とは、例えば
エポキシ樹脂系の接着剤等によって接合して一体とした
構造とされている。

このようなレンズ構造とすることにより、プラスチック
製走査レンズ２１の光軸と取付は基準面２５との距離が
無視できる程小さく、かつ該走査レンズ２１と保持枠２
６とはその基準面２５と対応する固定面３１においての
み接着されているので、該走査レンズ２１の温度変化に
よる熱膨張、収縮はこれら接着部を中心にして起こり、
かかる現象に起因する光軸ズレも無視できるほど僅少と
なる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係る走査レン
ズの構造によれば、プラスチック製走査レンズの温度変
化による熱膨張、収縮に起因して生じる光軸の位置ズレ
が無視し得る程度に僅少にすることが可能となり、環境
温度変化に対して安定な光学特性の走査レンズを得るこ
とができる優れた利点を有する。従って、この種の構造
の走査レンズに適用して極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る走査レンズの一実施例を示す斜視
図、 第２図は従来の走査レンズを説明するための斜視図であ
る。 第１図において、 ２１はプラスチック製走査レンズ、２２．２３は側面、
２４は切り欠き部、２５は取付は基準面、２６は保持枠
、２７．２８は係止部、２９は枠側面、３０は係合部、
３１は固定面をそ不娑明禮耗剖ｑ段ｇ訂３軒程ガ 従東例ｔｔｐｔ明ｔシ斜枚口 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 光軸方向に平行な２つの側面（２２、２３）を有するプ
   ラスチック製走査レンズ（２１）の一方の側面（２２）
   に保持枠（２６）を接合したレンズ構成であって、上記
   走査レンズ（２１）の一方の側面（２２）に対し、該レ
   ンズ（２１）の光軸方向を含み、かつ該側面（２２）に
   垂直な面上に取付け基準面（２５）を有する切り欠き部
   （２４）を設けると共に、該側面（２２）と対応する保
   持枠（２６）の側面（２９）に、前記基準面（２５）を
   有する切り欠き部（２４）と係合する固定面（３１）を
   有する係合部（３０）を設けて、該走査レンズ（２１）
   と保持枠（２６）とを対応する基準面（２５）と固定面
   （３１）で接着した構造としたことを特徴とする走査レ
   ンズ。