JPS6317031A - 装飾品の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、メガ兆フレームがどの人体に直接接触し、
ある程度の機械的強度が要求される装飾品を製造する方
法１；関し、カゼインを水とともに混練し、これを成形
すると同時もしくは底形後に成形体内に芯金を配し、つ
いでホルマリン処理して硬化させることによシ機械的強
度が良好で、好適表装情感が得られるカゼインプラスチ
・ンクスカらなる装飾品が容易に得られるようにした。

〔従来技術とその問題点〕

プラスチックス徊のメガ末フレームとしては、セルロイ
ド裏が主流をなし、この他にエポキシ樹脂製のものが最
近上布されつつある。セルロイド族あるいはエポキシ樹
脂製フレームは、加工性がよく、色調も豊富であるが、
これらの材料は吸水性がほとんどないので、汗を吸収す
ることがな（、発汗時汗ですベシ易（なｐ、ｔｘベトッ
キ感が生じ、装着感が劣ると云う問題がある。

このため、吸水率が６〜１０％と大きなカゼインプラス
チックスからメガネフレームを作ることが考えられるが
、カゼインプラスチックス自体の強度が十分でなく、特
にテンプル部分では、従来のセルロイド製フレームと同
様に補強用の芯金を用いる必要が生じる。しかしながら
、カゼインプラスチックスではホルマリン硬化処理と言
う他のプラスチックスには見られない処理が必要である
ことから、従来のセルロイド製フレームの製法を利用す
ることができないと云う問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、この発明にあっては、カゼインプラスチックス
のホルマリン処理以前の可塑化状態において芯金を入れ
るようにし、その後ホルマリン処理を行うことによル上
記問題点を解決するようにした。

この先りクの装飾品の調法は、カゼインを水とともに混
線し、これを成形体としたのちホルマリン処理する際；
：、ホルマリンによる硬化以上に上記成形体１ユ芯金を
配するよう（二したものである。

いわゆるカゼインは、リンタンパク質に属し、互に似か
よつ庚タンパク質の混合物（複合タンパク質）であ）、
分子量が７５０　（１０〜３７５０００程度で、牛乳中
（二約３４、人乳中に約１４含有されている。そのうち
、主に牛乳から？！！＃素レンニンによって凝固させて
得たものをレンネットカゼイン、酸によって凝固させて
得たものをアシッドカゼインと称している。ここでは、
折シたたまれた分岐の多い巨大分子構造を有するレンネ
ットカゼインの使用が特に適している。ｔた、カゼイン
は、好ましくは１００メツシユ以下に粉砕した細粉を用
いることが必要であシ、粗粒では充填剤との混合が不均
一と々）、不都合である、 このカゼインには、装飾品として必要な感触性、寸法安
定性、硬度、熱伝導性などを持たせるため、含水性無機
充填剤を添加することが好ましい、この含水性無機充填
剤としては、水酸化アル、％　ニウムもしくはアルｉす
水和物、硫酸カルシウム水和物、含水ケイ酸カルシウム
、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸
マグネシウム、含水ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネ
シウム、含水ケイ酸などが用いられる。これら含水性無
機充填剤は、カゼイン１００重量部に対して１０〜２０
０重量部、好ましくは２５〜７５電量部の割合で添加さ
れる。１０重量部未満では添加効果が得られず、２００
重量部を越えると成形が不可能が不可能となシ、かつ物
性が蓄るしく低下する、また、カゼインには、含水性無
機充填剤以外に、カゼイン１００重量部に対して色調を
整える丸めに酸化チタン等の顔料あるいは酸性染料を１
〜１０重量部、また成形品の硬度を上げるためにリン酸
カルシウム、二酸化ケイ素、アルミナ、炭酸カルシウム
、硫酸バリウム等の非含水性無機充填剤を１〜５０重量
部、好ましくは５〜２０重量部添加することができる。

上妃混會物をカゼイン１００重量部に対して１０〜４０
重量部の水とともに摺潰機等により混練する。この混線
後、混合物を室温付近で５〜２４時間程度放置してカゼ
インを膨潤させ、その後の成形性を改善することが好ま
しい。

ついで、この混和物を成形することになるが、この成形
と同時もしくは成形後に、芯金を成形体向に挿入する、 第１図は、成形体向に芯金を入れる方法の第１の例を示
すもので、カゼイン混合物を長尺の棒状体として押出成
形する際に、棒状体内に長尺の棒状の芯金を挿入するも
のである。

押出１ａｌには、クロスへラドダイ２が取シ付けられ、
このクロスヘッド°ダイ２のマンドレル３の中心部には
棒状の芯金４を挿通するための貫通孔５が形成されてい
る。押出機ｌのバレル６円には上記カゼイン混和物７が
充填され、１０−１０−２Ｏ程度の圧力、２０〜１００
℃程度の温度範囲でパＶル６基部からダイ２１；向けて
上昇温度勾配をつけて混練され、可塑化されてダイ２に
流入し、ダイリップ８から棒状体９となって押し出され
る。同時に、マンドレル３の貫通孔５に長尺の棒状の芯
金４を送シ込み、棒状体９の中心に芯金４を挿入する。

芯金４としては、後工程のホルマリン処理において、ホ
ルマリンに侵されないＮｉ　−Ｃｒ系合金、ステンレス
スチールなどの耐食性の良好な金属からなるものが好ま
しく、断面形状は円形、方形、多角形など任意である。

このようζ：して、内部に芯金４が配合された棒状体（
成形体）９は、適宜の長ざに切断され、ついでホルマリ
ン硬化処理が＾される。

第２図は、芯金を挿入するための他の方法を示すもので
、プシス成形法によって成形体を成形する際に、芯金を
同時に挿入するものである。雌型１０の凹部（キャビテ
ィ）内に、粉末状もしくはシート状の上記カゼイン混和
物７を置き、この上に芯金４を置き、さらに粉末状もし
くはシート状カゼイン混和物７を置く、ついで、雄型１
１の凸部を重ね、圧力１０〜２０ＭＰａ、温度８０〜１
００℃で加熱加圧し、芯金４人シの成形体１２を得る。

この他、第３図に示すように押出成形プレス成形などに
よって成形体１２を予め成形しておき、この成形体１２
に棒状の先端を尖がらせた芯金４を強制的に押し込むこ
と１：よって芯金４を成形体１２に挿入することができ
る。これは、ホルマリン処理前の成形体１２が十分に軟
らかい丸めである。

ホルマリン６理は、以上のようにして作られた芯金４人
りの成形体１２を、３〜１０１ｓ程度の濃度のホルマリ
ン中に室温付近で浸漬することによって、行われる。浸
漬時間は成形体１２の寸法によって異なるが、棒状体で
カゼイン層の被覆厚さが３騙で６日間、５Ｕｌで１６日
間、１０ＩＬｘで５０日間程直置ある、 ホルマリン硬化処理後の成形体をついで温水中で洗浄し
、余分のホルマリンを完全に除去したのち、２０〜４５
℃の範囲の温度で乾燥し、さらに切断、切削、研ｊｌｊ
！等の加工を施すことによシ、目的とするメガネフレー
ムなどの装着品を得る。

このような製法にあっては、ホルマリン硬化処理以前の
可塑化状態（−おいて芯金４を成形体１２に入れるよう
にしているので、容易に芯金４の挿入が可能であり、か
つ任意の形状の芯金４を入れることができる１例えば、
メガネフレームのテンプルなどの補強芯のようＣ−湾曲
した芯金４もプレス成形時に簡単（二挿入することがで
きる。また、芯金４を入れることによシ硬化後の成形体
１２の機械的強度が向上し、カゼイン被覆厚さを薄くす
ることができ、結果的に細いあるいは薄い装飾品を得る
ことができる。また、カゼインプラスチックスは吸水性
が大きく、装飾品としたとき汗をよく吸収し、この丸め
汗ですべったり、ベタツクことがなく、好適な装着感が
得られる。さらに、着色が自由？二行え、加工性がよい
ので、装飾性に富んだメガネフレーム等の装飾品を得る
ことができる。

〔実施例コ 装飾品としてメガネフレームのテンプルを製造したい 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３０１！量
部酸化チタン　　　　　　　　　　　５！ｔｆｔ部黒色
顔料　　　　　　　　　　　　１重量部水酸化アルミニ
ウム　　　　　　５０重量部上記成分を慣潰機で充分混
練後、室温で１２時間放置してカゼインを膨潤畜せた。

ｉ九、ニッケルークロム合金製の厚さ０．５ｕ。

＠　１．５　ｐｓ、長さ１４０ｊｌＪｌの板状体の一方
の端部にヒンジをロウ付けし、他方の＠部を嘔〈湾曲さ
せた補強芯金を用意した。

この補強芯金そ上記混合物ではさんで、プレス金型のキ
ャビティに入れ、圧力１０ＭＰａ　　温度９０℃で成形
し、テンプルとなる補強芯金入ルの成形体を得九、この
成形体を５係ホルマリン溶液に浸漬し、ホルマリン硬化
させた。硬化後の成形体を研削、研磨し、ヒンジを露出
させて黒色のテンフルとした。このもののカゼインプラ
スチックスの被覆厚さは平均して約０．５Ｂであ）、従
来のセルロイド梨テンプルに比べて全体を細ぐすること
ができた。

このテンプルを用いてメガネフレームを作シ、実用に供
したところ、強度的に何゛んら問題がなく、また汗がよ
（吸収され、快適な装着感が得られた。

〔発明の効果コ 以上説明したように、この発明の装飾品の製法ハ、カゼ
インプラスチックスのホルマリン硬化以前（二芯金を配
Ｅハその後ホルマリン硬化処理を行うものであるので、
カゼインプラスチックス中に容易かつ任意の形状の芯金
を挿入することができる。ｔた、カゼインプラスチック
スは吸水性が極めて大きいので、汗をよ（吸収し、快適
な装着感を得ることができる。

よって、この製法はメガネフレームや時計バンドなどの
装飾品を製造するに好適なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないしＦ３図は、いずれもこの発明の製法におけ
ろ芯金の打入方法の実施態様を示す概略構成図である、 ４・・・・・・芯金 ７・・・・・・カゼイン混和物 ９・・・・・・棒状体 １２・・・・・・成形体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カゼインを水とともに混練し、これを成形したのち成形
   体をホルマリンに接触させ硬化させてカゼインプラスチ
   ツクスからなる装飾品を得る際に、ホルマリンによる硬
   化以前に成形体内に芯金を配することを特徴とする装飾
   品の製法。