JPS6316918Y2 - - Google Patents

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JPS6316918Y2
JPS6316918Y2 JP117283U JP117283U JPS6316918Y2 JP S6316918 Y2 JPS6316918 Y2 JP S6316918Y2 JP 117283 U JP117283 U JP 117283U JP 117283 U JP117283 U JP 117283U JP S6316918 Y2 JPS6316918 Y2 JP S6316918Y2
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planetary roller
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rings
input shaft
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JP117283U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は入力軸とこの入力軸と同心に配置され
た出力リングとの間に遊星ローラを転動自在に配
設したころがり遊星型の変速機、殊に差動出力を
とり出せるようにした変速機に関する。
〔背景技術〕
従来より提供されている差動式ころがり変速機
は、遊星体としてボールを使用したタイプが多い
が、これはボールの許容接触面圧力の点から出力
トルクを大きくとることができないという欠点が
ある。これに対して遊星体として遊星ローラを用
いたものでは出力トルクを大きくとれるものの、
この遊星ローラは本来スキユーイング(かたが
り)するという性質をもつているために、これを
防止する構造が必要となる。この構造としては従
来実開昭53−136480号公報に示されたもののよう
に、遊星ローラをスラストベアリングを介して遊
星キヤリアで支持するのがあるが、これでは部品
点数が多く、スラストベアリングにおけるボール
の径は加工上ばらつきを発生するものであつて、
これがためにスムーズな回転が得られない上に、
さほど減速比が大きくない部分で遊星ローラの位
置決めを行なうのであるからトルクロスが大きく
なる。
〔考案の目的〕
本考案はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは遊星ローラのスキユ
ーイングの防止が簡単に且つ大きいトルクロスを
招くことなく行なうことができる変速機を提供す
ることにある。
〔考案の開示〕
本考案は入力軸と出力リングとの間に遊星ロー
ラを配したものにおいて、軸方向両端に一対のハ
ウジングを配設してこれらハウジングに出力リン
グの回転を摺接ガイドする回転ガイド面を設ける
とともに出力リングの内周が嵌合する環状の凹所
を遊星ローラの外周面に形成したことを要旨と
し、この構成によつて一対のハウジングの回転ガ
イド面が出力リングを介して遊星ローラのスキユ
ーイングを防ぐようにしたものであつて、図示の
差動式とは実施例により本考案を詳述すると、図
中1は太陽ローラとなる入力軸、2は遊星キヤリ
ア、3は遊星ローラ、4,5は共に出力リングで
ある。入力軸1とキヤリア2と両出力リング4,
5は同心軸に配置され、遊星ローラ3は両端の軸
部31がキヤリア2の軸孔21で回動自在に支持
されて、入力軸1と出力リング4,5との間に複
数個が軸まわりに等間隔で配設されている。この
各遊星ローラ3はその外周面に環状の凹溝を形成
することによつて、両端部が同径の遊星ローラ3
2,34、これらの間が凹溝の底部であるところ
の遊星ローラ33となつており、入力軸1には遊
星ローラ32,34が接触するとともに出力リン
グ4の内周面には遊星ローラ32が接触し、出力
リング5の内周面には遊星ローラ33が接触す
る。つまり出力リング4よりも出力リング5の方
が内径が小さく、また遊星ローラ32よりも遊星
ローラ33の方が外径が小さくなつているもので
ある。そして遊星ローラ3における凹所の開口縁
であるところの遊星ローラ32,34の肩部は全
周にわたりテーパ面35となつており、出力リン
グ5の両側縁もこのテーパ面35に対応するテー
パ面15となつている。
各出力リング4,5の外周には夫々外周面が歯
車とされた出力接続リング6,7が配置されてい
る。これら出力接続リング6,7は、いずれも出
力リング4,5と夫々一体的に回動するものであ
り、その一体化は出力リング4,5の外周面に
夫々座ぐり17を形成するとともに出力接続リン
グ6,7の内周面に夫々凹部18を設けて、ここ
に鋼球16を配設し、凹部18の周辺をめたり
鋼球16を接着固定することによつて行なつてい
る。11は軸方向に並ぶ両出力リング4,5間に
配設されるワツシヤであり、摩擦係数の小さい合
成樹脂成形品で形成されている。また19は入力
軸1における遊星ローラ3の配設部の両端に取付
けられたC字型止め輪、20はころがり軸受であ
る。キヤリア2は同形の2つ割りのものを位置決
めピン22で位置決めするとともにめピン23
でめることで形成してある。
このような機構ブロツクは、更に第1図に示す
ように一対のハウジング8,9内に収められるこ
とで実使用に供される形態となる。ここでハウジ
ング8は一方のころがり軸受20を保持するとと
もに出力リング4の回転をガイドする回転ガイド
面となるワツシヤ10を固定したものであり、ハ
ウジング9は他方のころがり軸受20を保持する
とともに出力リング5の回転をガイドする回転ガ
イド面となるワツシヤ12を固定したものであ
る。これらワツシヤ10,12は共に摩擦係数の
小さい合成樹脂成形品として形成されたものであ
つて、夫々出力リング4,5の軸方向端面に摺接
することで出力リング4,5のスライド方向を受
ける。尚両ハウジング8,9はねじ止め等によつ
てスラスト方向が完全に固定されている。
以上のように構成したこの遊星変速機において
は、出力リング4,5が焼嵌めにより取付けられ
ることによつて、各出力リング4,5は遊星ロー
ラ3と入力軸1及び遊星ローラ3と出力リング
4,5との間に夫々圧接力を与えて各接触部にお
けるすべりを防止し、またトルクの伝達を潤滑油
を介して行なえるようにしているものであり、そ
して入力軸1からの回転入力は、いずれか一方の
出力リング4,5を回転できないように固定して
おくことで他方の出力リング5,4から差動出力
であるところの大減速比の回転出力をとりだすこ
とができるものである。この点について第4図に
基いて説明すると、入力軸1の直径をD1、遊星
ローラ32の直径をD2、遊星ローラ33の直径
をD3、出力リング4の内径をD4、出力リング5
の内径をD5とし、入力軸1の中心Oを通るある
線Xを絶対軸としてこの絶対軸X上に、ある遊星
ローラ3が中心O3を位置させるとともに遊星ロ
ーラ32の外周の1点Aが入力軸1と接触してお
り、入力軸1の角度θ1の回転によつて遊星ローラ
3が図中想像線で示す位置まで移動、つまり図中
O′3の位置に中心O3が移動するとともに前記A点
がA′点まで移動する場合の∠O3OO′3を遊星ロー
ラ3の公転角Θ、∠OO′3A′を遊星ローラ3の自
転角θ2とし、更に出力リング4,5が遊星ローラ
3との接触で絶対軸Xから夫々角度θ4,θ5だけ回
転するとした場合、各々の接触がすべりのないこ
ろがり伝動と考えれば、入力軸1における遊星ロ
ーラ32とのころがり接触距離が、遊星ローラ3
2における入力軸1とのころがり接触距離に等し
いわけであるから (θ1−Θ)D1/2=θ2D2/2 (θ1−Θ)D1=θ2D2 ∴ Θ=θ1−θ2D2/D1 …(i) 一方、遊星ローラ32,33と出力リング4,
5との各関係は、遊星ローラ32,33の公転角
Θだけ引きずられて出力リング4,5が遊星ロー
ラ3の公転と同方向に回転するとともに遊星ロー
ラ32,33の自転角θ2に応じた分だけ逆方向に
各出力リング4,5が夫々送られて回転すると考
えられるわけであり、従つて θ4D4/2=−ΘD4/2+θ2D2/2 θ5D5/2=−ΘD5/2+θ2D3/2 ∴ θ4=−Θ+θ2D2/D4 …(ii) ∴ θ5=−Θ+θ2D3/D5 …(iii) (ii)式から(iii)式を引けば θ4−θ5=θ2(D2/D4−D3/D5) ∴ θ2=θ4−θ5/D2/D4−D3/D5 …(iv) (i)式を(ii)式に代入すると、 θ4=−(θ1−θ2D2/D1)+θ2D2/D4 =−θ1+(D2/D1+D2/D4)θ2 これに(iv)式を代入すると、 θ4=−θ1 +(D2/D1+D2/D4)(θ4−θ5)/D2/D4−D3
D5…(v) ここにおいて、出力リング4を回転しないよう
に固定した場合にはθ4=0であるから、 0=−θ1−(D2/D1+D2/D4)θ5/D2/D4−D3/D5 ∴ θ5=−D2/D4−D3/D5/D2/D1+D2/D4θ1…(v
i) 逆に出力リング5を回転しないように固定した場
合にはθ5=0であるから上記(v)式は θ4=−θ1+D2/D1+D2/D4/D2/D4−D3/D5θ4 θ1=(D2/D1+D2/D4/D2/D4−D3/D5−1)θ4 =D2/D1+D3/D5/D2/D4−D3/D5θ4 ∴ θ4=D2/D4−D3/D5/D2/D1+D3/D5θ1…(vi) ところで、これら回転角θ1,θ4,θ5は入力軸1
の回転が等速であるといずれも単位時間あるたり
の回転角を、つまりは角速度を示しているわけで
あるから、上記(vi),(vii)の両式は、夫々入力軸1に
対する出力リング5,4の速比をあらわすもので
ある。そして両式から明らかなように、出力リン
グ4あるいは出力リング5にあらわれる回転は、
遊星ローラ32,33の各直径D2,D3の差及び
出力リング4,5の各内径D4,D5の差から生じ
る差動回転であり、減速比はきわめて大きい。ま
たいずれの出力リング4,5から出力をとりだす
かによつて、異なる大減速比の2つの出力を選択
的にとりだせるものである。
一方、入力軸1と遊星ローラ32,34との接
触は実際には凹凸の円筒接触であり、出力リング
4,5から圧接力を受けていることから、しかも
本減速機はいずれか一方の出力リング4,5から
出力トルクをとりだすものであるから、スキユー
イングの発生が必然的なものとなつている。もつ
ともこのスキユーイングは、出力リング4,5の
いずれからトルクを出力しても、入力軸1の回転
を逆にしても、遊星ローラ3を第1図中の矢印方
向に移動させるように働らく。ここにおいて、ハ
ウジング8における回転ガイド面としてのワツシ
ヤ10は、出力リング4とワツシヤ11とを通じ
て出力リング5の位置を設定し、出力リング5の
テーパ面15が遊星ローラ3の凹所の開口縁のテ
ーパ面35を通じて遊星ローラ3の矢印方向の移
動を防止する。この反力として生ずる入力軸1の
逆方向移動はころがり軸受20と止め輪19によ
つて防ぐことができる。
そして回転する出力リング4若しくは出力リン
グ5の軸方向表面にワツシヤ10,11,12が
摺接することによる摩擦でのトルクロスは、ワツ
シヤ10,11,12の摩擦係数が小さいことも
さることながら、出力リング4,5の回転は入力
軸1から見て大減速がなされた回転であることか
ら、入力軸1で考えるトルクロスは非常に小さ
い。また上記の点から明らかなように、遊星キヤ
リア2はスラスト力を全く受けないものであり、
さらに出力リング5と遊星ローラ3の凹所とに
夫々テーパ面15,35があることから、この部
分で差動すべりを発生して突つかりを防止するた
めに出力リング5と遊星ローラ3との間の摩擦ロ
スも小さく、遊星ローラ3の回転がスムーズなも
のである。
出力リング4,5のいずれかから出力されるト
ルクは出力接続リング6,7を通じて他の機構に
伝えられるのであるが、ここで出力リング4,5
と出力接続リング6,7との間のトルク伝達は、
座ぐり17と凹所18とにわたり配設された鋼球
16を介して行なわれる。出力リング4,5と出
力接続リング6,7とを固着した場合にはこの固
着力で伝達し得るトルクが制限を受けるが、この
ような固着力に依存することなく非常に大きなト
ルクを伝達できるようにしているわけである。
上記実施例においてはワツシヤ10,12を用
いたものを示したが、ハウジング8,9の端面で
直接出力リング4,5をガイドしてもよい。大き
く減速された出力リング4,5をガイドすること
で遊星ローラ3のスキユーイングを防止するので
あるから、ころがり摩擦となるようにしなくとも
よいことはもちろん、すべり摩擦を小さくする部
材がなくとも、回転はスムーズである。また差動
式とする場合、互いに径の異なる遊星ローラを出
力リングに内接させていずれかの出力リングを固
定すれば、他の複数の出力リングに夫々異なる減
速比の出力をとりだすこともできる。いずれにし
てもフリクシヨン若しくはトラクシヨンドライブ
であるころがり伝達でトルクを伝えるものである
から、動力伝達効率はスキユーイング防止のため
の構成によるトルクロスが小さいこともあつてき
わめて良好なものとなる。
〔考案の効果〕
本考案は大きく減速されていてトルクが大きい
出力リングをハウジングでガイドすることによつ
てこの出力リングの内周が嵌合する環状の凹溝を
備えた遊星ローラのスキユーイングを防止してい
るものであり、ハウジングがガイドを兼用するた
めに部品数が少なくなるとともにトルクロスも小
さいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図
は同上のハウジングを除いた状態の右側面図、第
3図は同上のハウジングを除いた状態の破断斜視
図、第4図は同上の動作説明図であり、1は入力
軸、3は遊星ローラ、4,5は出力リング、8,
9はハウジング、10,11,12はワツシヤ、
15,35はテーパ面を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 入力軸とこの入力軸と同心に配置された出力
    リングとの間に遊星ローラを転動自在に配設し
    た変速機において、軸方向両端に一対のハウジ
    ングを配設してこれらハウジングに出力リング
    の回転を摺接ガイドする回転ガイド面を設ける
    とともに、出力リングの内周が嵌合する環状の
    凹所を遊星ローラの外周面に形成して成る変速
    機。 (2) ハウジングの回転ガイド面は摩擦抵抗の小な
    る部材からなるワツシヤで形成されている実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の変速機。 (3) 遊星ローラの凹所の開口縁と、出力リングに
    おける凹所との嵌合部の両側縁とが、夫々テー
    パ面とされている実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の変速機。
JP117283U 1983-01-07 1983-01-07 変速機 Granted JPS59107360U (ja)

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JP117283U JPS59107360U (ja) 1983-01-07 1983-01-07 変速機

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JP117283U JPS59107360U (ja) 1983-01-07 1983-01-07 変速機

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JPS59107360U JPS59107360U (ja) 1984-07-19
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