JPS63166006A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上利用分野） 本発明は、磁気記録再生装置に関し、詳しくはフレキシ
ブルディスク等の磁気記録媒体を用いてディジタル信号
を記録再生する磁気記録再生装置に係わる。

（従来の技術） フレキシブルディスク（フロッピーディスク）等の磁気
記録媒体を用いてディジタル信号の記録再生を行なう磁
気記録再生装置においては、基本的にディジタル記録が
飽和記録であるため、記録されたトラック上に新たな情
報を記録する場合はそのトラック上に重ね古きする、い
わゆるオーバーライド方式が採用されている。このた・
ね旧情報の消し残りがないように磁気記録媒体の磁性層
厚及びヘッドの最適化がなされている。磁気記録媒体の
磁性層厚は、記録ヘッドによって充分に磁化できるよう
に薄く形成してお（必要があり、その厚さは最短記録波
長λ１ｎの１／４以下に設定される。しかしながら、高
記録密度になるとサブミクロン以下の非常に薄い磁性層
厚が要求されるが、磁性粒子を塗料化して塗布する塗布
媒体ではかかる極薄な磁性層を形成することが困難であ
る。

従って、塗布媒体を用いた高記録密度下では不飽和記録
が余儀無くされる。その結果、ヘッド当りの微妙な変動
により旧情報の消し残りが増加してオーバーライド特性
が劣化する問題が生じる。

このようなことから、記録再生ヘッドに先行した位置に
広トラック幅の消去ヘッドを設置した、いわゆる先行ワ
イドイレーズ方式が提案されている。この方式では、フ
ォーマット効率の低下を抑えるために記録再生ヘッドと
先行消去ヘッドを一体化した複合磁気ヘッドを形成し、
かつ両ヘッドのギャップ間距離をなるべく短く一定に形
成することが要求されている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上述した先行ワイドイレーズ方式の複合磁気
ヘッドを最適構造にして菖密度記録化等を達成した磁気
記録再生装置を提供しようとするものである。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、記録再生ヘッド部の先行した位置に広トラッ
ク幅の消去ヘッド部が一体化して形成された複合磁気ヘ
ッドを有し、ディジタル信号の記録再生を行なう磁気記
録再生装置において、前記複合磁気記録ヘッドの少なく
とも磁気記録媒体の対向面における記録再生ヘッド部と
消去ヘッド部の接合部から該記録再生ヘッド部のギャッ
プまでのコア長（Ｌ１）、同接合部から消去ヘッド部の
ギャップまでのコア長（Ｌ１）がコア厚（Ｔ）より短く
形成され、かつ前記記録再生ヘッド部のコア長（Ｌ１）
と前記消去ヘッド部のコア長（Ｌ１）とが、Ｌｉ十１２
を一定に保った状態で下記（Ｉ）式をほぼ満すように設
定したことを特徴とする磁気記録再生装置である。

Ｌｌ−（Ｗｔ　／Ｑｔ　） Ｘ　（Ｑ２　／Ｗ２　）　ＸＬ２　　　・・・（Ｉ＞但
し、式中のＷｌ　、Ｑｌは夫々前記記録ヘッド部のトラ
ック幅、ギャップ長であり、Ｗ２　、Ｑ　２は夫々前記
消去ヘッド部のトラック幅、ギャップ長である。

（作用） 先行ワイドイレーズ方式の磁気記録再生装置においては
、複合磁気ヘッドを構成する記録再生ヘッドと消去ヘッ
ドのギャップ間距離（Ｌ＝Ｌｔ＋Ｌ２　＋Ｓ　（Ｓは接
合部属）〕は、高高密度縁になり、記録の大吉■化が進
む程、フォーマット効率を上げる目的から、一定長さで
かつできる限り短く設定することが要求され。このため
、前記各コア長（Ｌ１）、（Ｌ１）は通常ヘッドより農
との知く、コア厚（Ｔ）よりも短くなるため、コアの磁
気抵抗が上がり、ヘッドの記録再生効率に影響でてくる
。この場合、記録再生ヘッド部のコア長（Ｌ１）を長く
することにより記録再生ヘッド部の効率低下を防止でき
るが、該コア長（Ｌ１）を長くとり過ぎると、消去ヘッ
ド部の効率が低下し過ぎて消去用磁束の記録再生ヘッド
部への洩れ込みが増大してしまう。従って、前記記録ヘ
ッド部のコア長（Ｌ１）の上限、つまり消去ヘッド部の
コア長（Ｌ１）の下限を消去ヘッド部から記録再生ヘッ
ド部への磁束の洩れ込みが急増し始める長さに設定する
必要がある。上述した（Ｉ）式が、はぼその臨界長さを
示している。この（Ｉ）式は、本発明に係わる磁気記録
再生装置の複合磁気ヘッドにおける記録再生ヘッド部と
消去ヘッド部の記録再生効率が近似的に一致する条件を
示しており、この条件を満すことにより前記複合磁気ヘ
ッド特性の最適化が図かれる。前記記録再生ヘッド部の
コア長（Ｌ１）を前記式より長くすると、消去ヘッド部
のコア長（Ｌ１）が短くなって、消去ヘッド部のコアの
磁気抵抗が急増し、消去ヘッド部から記録再生ヘッド部
への磁束の洩れ込みが急増してしまう。

（発明の実施例） 以下、本発明の実施例を第１図を参照して説明する。

第１図は、本発明に係わる磁気記録再生装置の複合磁気
ヘッドの一例であり、記録媒体対向部を示している。図
中の１は記録再生ヘッド部、２は消去ヘッド部であり、
これらヘッド部１．２は接合部３により接合されている
。かかる複合磁気ヘッドにおける各部の寸法を、以下に
示すように設定した。コア厚（Ｔ）−３００μｍ、記録
ヘッド部１のトラック幅（Ｗｌ＞−１１５μｍ１消去ヘ
ツド部２のトラック幅（Ｗ２　）　＝２５０μｍ、記録
ヘッド部１のギャップ長（ｇｔ　）−０，３５μｍ１消
去ヘツド部の２ギヤツプ長（Ｑ２）−２，０μｍ、ギャ
ップ長間距離（Ｌ）−２００μｍ１記録ヘツド部１にお
ける接合部３からギャップまでのコア長（Ｌｔ）−１３
０μｍ、消去ヘッド部２における接合部３からギャップ
までのコア長（Ｌ１）　−５０μｍ１接合部厚（Ｓ）−
２０μｍである。これらの寸法は既述した（Ｉ＞式をほ
ぼ満す値になっている。

しかして、上記構造の複合磁気ヘッドは以下に示す実験
から記録再生効率、磁束の洩れ込みの両方の特性が優れ
ていることを確認した。即ち、１−２００　ｕｍ、　Ｓ
−２０１１ｍ、ギヤップデッブス（Ｑ　）　−３０μｍ
、　Ｔｍ２Ｏ３μｍ、　Ｑｌ　＝０．３５μｍ。

ＣＩ２−２．０　μｍを一定に保って、前記Ｌｔ　、１
２を変えて作製した複合磁気ヘッドを用い、同一記録媒
体から得られる記録再生ヘッド出力の最大値の相対レベ
ルと、消去電流を流した時の消去ヘッド部より記録再生
ヘッド部への洩れ電圧の相対レベルを評価した。その結
果、第２図に示す特性図が得られた。なお、第２図中の
Ａは同一記録媒体から得られる記録再生ヘッド出力の最
大値の相対レベルを示す特性線、Ｂは消去Ｍ’Ｓを流し
た時の消去ヘッド部より記録再生ヘッド部への洩れ電圧
の相対レベルを示す特性線である。この第２図より明ら
かなように前記（Ｉ）式をほぼ満すＬｓ＝１５０μｍ１
Ｌ２−３０μｍ付近が出力及び洩れ磁束両面からみて最
適設定値であることがわかる。

［発明の効果］ 以上詳述した如く、本発明によれば記録再生ヘッド部の
コア長（Ｌｒ）、消去ヘッド部のコア長（Ｌ１）が前記
（Ｉ）式を満すように設定することによって記録再生効
率を低下させることなく、消去ヘッド部からの磁束洩れ
込みを少なくした記録再生ヘッド部を形成でき、ひいて
は高密度記録が可能な先行ワイドイレーズ方式に最適な
構造の複合磁気ヘッドを備えた磁気記録再生装置を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の先行ワイドイレーズ方式複
合磁気ヘッドにおける記録媒体対向部を示す平面図、第
２図は記録再生ヘッド部のコア長（Ｌ１）％消去ヘッド
部のコア長（Ｌ１）を変えて作製した複合磁気ヘッドの
出力、洩れ電圧を示す特性図である。 １・・・記録再生ヘッド部、２・・・消去ヘッド部、３
・・・接合部。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 記録再生ヘッド部の先行した位置に広トラック幅の消去
   ヘッド部が一体化して形成された複合磁気ヘッドを有し
   、ディジタル信号の記録再生を行なう磁気記録再生装置
   において、前記複合磁気記録ヘッドの少なくとも磁気記
   録媒体の対向面における記録再生ヘッド部と消去ヘッド
   部の接合部から該記録再生ヘッド部のギャップまでのコ
   ア長（Ｌ＿１）、同接合部から消去ヘッド部のギャップ
   までのコア長（Ｌ＿２）がコア厚（Ｔ）より短く形成さ
   れ、かつ前記記録再生ヘッド部のコア長（Ｌ＿１）と前
   記消去ヘッド部のコア長（Ｌ＿２）とが、Ｌ＿１＋Ｌ＿
   ２を一定に保った状態で下記（ I ）式をほぼ満すよう
   に設定したことを特徴とする磁気記録再生装置。 Ｌ＿１＝（Ｗ＿１／ｇ＿１） ×（ｇ＿２／Ｗ＿２）×Ｌ＿２　・・・（ I ）但し、
   式中のＷ＿１、ｇ＿１は夫々前記記録ヘッド部のトラッ
   ク幅、ギャップ長であり、Ｗ＿２、ｇ＿２は夫々前記消
   去ヘッド部のトラック幅、ギャップ長である。