JPS63165496A - 短鎖アルカンスルホン酸含有清浄製剤および消毒剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、とりわけ食品工業において使用する清浄製剤
および／または消毒剤におけるアルカンスルホン酸の用
途に関する。

［従来技術］ 清浄および消毒の分野においては、酸性製剤を使用する
場合には、硝酸、硫酸およびリン酸系の製品が現在使用
されている。これらの酸の混合物が使用されることもあ
る。塩酸およびフッ化水素酸は、清浄する材料の腐食の
恐れが無い場合に使用されるに過ぎない。

従って、食品工業において清浄および消毒のために使用
されている酸は、前３者だけである。とりわけリン酸は
、酸として機能するだけでなく、清浄活性作用をも示す
。従って、清浄および消毒の分野において、これが主に
用いられる。

酸の例としては、多くの有機酸、とりわけアミドスルホ
ン酸、ギ酸が挙げられ、酢酸およびクエン酸も挙げられ
る。しかし、これらは弱酸性であるので、広範には使用
できない。前記無機および有機酸の酸性塩ももちろん使
用される。酸性清浄製剤および／または消毒剤用の主成
分として、リン酸およびその酸性塩がやはり主に用いら
れている。リン酸またはその塩を、界面活性剤、抑泡剤
、腐食防止剤および要すれば溶液促進剤（ｓｏｌｕｔｉ
ｏｎｐｒｏｍｏｔｅｒ）、並びにリン酸系中で安定かつ
活性な消毒成分、例えば４級アンモニウム化合物、元素
状ヨウ素、過酸化水素およびパー化合物と混合する。

これらの組み合わせを、特定の食品工業に伴うタンパク
質、脂肪および無機汚れを除去するために、５〜８５℃
の温度で使用する。純粋な無機汚れを除去するための硫
酸および硝酸を含有する生成物も市販されている。硫酸
および硝酸を、それらの存在下においても安定かつ活性
な消毒成分と混合してもよい。

近年、環境汚染の問題により、硝酸塩含有製品、通例窒
素含有製品、およびとりわけリン酸含有製品中の酸を他
の酸に代えることが望まれつつあるが、これに関する多
くの研究の結果、硝酸およびとりわけリン酸を他の酸に
代えることは非常に困難であることがわかった。例えば
代換の酸として考えられる硫酸は、有機汚れに対する清
浄効果が不充分なので、炭水化物、タンパク質、脂肪、
無機成分および他の汚れの除去に使用することができな
い。更に、硫酸は、とりわけ約８５℃付近の高温におい
ては、クロム−ニッケルスチールおよびアルミニウム表
面に対する腐食性が高い。

この問題の一解決方法は、有機汚れに対する清浄作用が
良好であり、クロム−÷ツケルスチールおよびアルミニ
ウムを腐食しないアミドスルホン酸を用いることである
。

いわゆる浴、すなわち清浄および／または消毒工程を繰
り返し行うために主に使用する浴の中で、アミドスルホ
ン酸は分解を起こす。そのため、清浄効果は不充分にな
り、その上腐食が起こる。多くの場合、従来から既知の
有機酸は、とりわけ無機汚れに対しては有効でなく（短
鎖カルボン酸およびジカルボン酸）、または清浄工程に
おいて臭気が非常に強い（ギ酸）。

ウルマン・エンチクロペディー・デア・テヒニツシエン
ーヘミー（Ｕｌｌｍａｎｎｓ　Ｅｎｃｙｋｌｏｐａｅｄ
ｉｅ　ｄｅｒｔｅｃｈｎｔｓｃｈｅｎ　Ｃｈｅｓ＋ｉｅ
）、第４版、第２０巻、１５３頁以降には、食品工業用
清浄製剤および消毒剤が記載され、このような製剤の通
常の成分が挙げられている。

［発明の目的コ 本発明の目的は、環境汚染を防止する観点から窒素およ
びリンをほとんどまたは全く含有せず、食品工業におい
て炭水化物、タンパク質、脂肪、無機成分などのような
汚れの除去に特に適当な、改良された清浄製剤および／
または消毒剤提供することである。同時に、本発明の清
浄製剤および／または消毒剤は、約８５℃までの高温に
おいて、クロム−ニッケルスチール、アルミニウムおよ
び銅表面を腐食しないことが意図されている。

［発明の構成コ 驚くべきことに、清浄製剤および／または消毒剤中に特
定のアルカンスルホン酸を用いると、前記のような汚れ
の除去に有利であることがわかった。

炭素原子を１〜４個有するアルカンスルホン酸は、有機
汚れに対して有効であるだけでなく、酸性度が高い故に
無機汚れをも除去し得ることがわかった。更に、硫酸と
は異なり、高温でもクロム−ニッケルスチールに腐食を
起こさないこともわかった。

長鎖アルキルまたはアリールスルホン酸は、清浄製剤中
であまりまたは全く清浄作用を発揮せず、または発泡性
が高い故に使用不可能である。

本発明によると、炭素原子数１〜４の短鎖アルカンスル
ホン酸を使用することが可能である。従って、本発明に
おいては、アルカンスルホン酸としては、メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ｎ−およびイソ−プロパンス
ルホン酸並びにｎ　−、イソニおよびｔ−ブタンスルホ
ン酸が挙げられる。

メタンスルホン酸、エタンスルホン酸および／またはブ
タンスルホン酸を使用することが好ましい。

本発明によると、アルカンスルホン酸は、清浄製剤およ
び／または消毒剤中で、単独で使用しても、混合物とし
て使用してもよい。

本発明のアルカンスルホン酸は、本発明の清浄製剤およ
び消毒剤中で、０．５〜１００％、好ましくは５〜９５
％の濃度で使用し得る。

従って、窒素（ナイトレート）およびリン（ホスフェー
ト）を含有せず、その上クロムーニッケルスチールを腐
食しない、短鎖スルホン酸を含有す之清浄製剤および消
毒剤も、本発明の範囲内に含まれる。リンをわずかに要
する場合、酸性清浄製剤および消毒剤は、アルカンスル
ホン酸に加えてリン酸または硫酸および要すれば有機酸
を混合酸基剤として含有し得る。この場合、アルカンス
ルホン酸に加えて、硫酸３０〜４０％および／またはリ
ン酸２０〜３０％が存在することが有利である。

アルカンスルホン酸含有清浄製剤は、前記酸に加えて、
例えばウルマン・エンチクロペディー・デア・テヒニッ
シェン・ヘミ−１第４版、第２０巻、１５３頁以降に記
載されているような、他の汚れ分解化合物、錯化剤、界
面活性剤、腐食防止剤、抑泡剤および香料をも要すれば
含有し得る。

本発明の消毒剤は、例えば前記文献１５５頁に記載され
ているような、パーオキシ化合物、ヨウ素担体、４級ア
ンモニウム化合物、両性電解質およびアルデヒドを含有
し得る。

アルカンスルホン酸の腐食性 メタン、プロパン、ブタンおよびオクタンスルホン酸並
びに硫酸の０．５％水（０°Ｇｈ）溶液を調製し、ＤＩ
Ｎ５０９０５に従って、７５℃においてクロム−ニッケ
ルスチール板（４４０１；１０ｘ　５　ｃｍ）に対する
腐食試験に付した。クロム−ニッケルスチール板に２４
時間接触させた後測定した損失重量を以下に示す： メタンスルホン酸　　　０．１３ｇ／ｍ”（０，００５
４ｇ／ｍ″／ｈ）プロパンスルホン酸　　０．４１ｇ／
ｍ’（０，０１７ｇ／ａ’／ｈ）ブタンスルホン酸　　
　０．４４ｇ／が（０，Ｏ１２ｇ／ｍ’／ｈ）オクタン
スルホン酸　　４．７４ｇ／ｍ”（０，２０ｇ／ｆｆｉ
”／ｈ）硫酸　　　　　　　　　９．５３ｇ／が（０，
４０ｇ／ｍ”／ｈ）この腐食試験によると、前記条件下
に、クロム−ニッケルスチールがオクタンスルホン酸お
よび硫酸によって腐食することが明らかに示されている
。メタン、プロパンおよびブタンスルホン酸に対しては
完全に耐腐食性であるとみなされる（腐食は０．０３８
／ｍ”／ｈまでである）。オクタンスルホン酸および硫
酸の腐食値のレベルは、表面が粗ぐなり、清浄が困難と
なるのでもはや許容できないレベルである。更に、水中
の塩化物含量が多い場合などの使用時の他の条件下に前
記板に穴があく危険がある。その上、例えば超高温工程
（１４０℃まで）の場合のように、清浄および／または
消毒溶液の温度が７５℃を越える場合には、腐食は非常
に重篤で、「腐食抵抗性が非常に低い」または「腐食抵
抗性が無い」と見なされる。

発泡性 ボッチ泡立て機（Ｇｏｔｔｅ　　ｆｏａｍ　　ｂｅａｔ
ｅｒＸＤ　ｌＮ５３９０２、パートりにおいて、４０℃
で０゜５％水（０°Ｇｈ）溶液として、メタン、エタン
、プロパン、ブタン、ヘキサンおよびオクタンスルホン
酸の発泡性を試験した。メタン、エタン、プロパンおよ
びブタンスルホン酸の溶液は発泡しなかった。ヘキサン
スルホン酸は１０ｍ（１、オクタンスルホン酸は２５０
ｉ１２の安定な泡を生成し、この泡は１０秒後にも消え
なかった。

１瓢性１ １００ｃｓ＋’ガラス瓶をコンデンスミルクに半分浸し
、ミルクを瓶からしたたり落とし、硫酸ナトリウムを入
れたデシケータ−内で瓶を２０℃で２４時間放置して乾
燥した。このように調製した瓶を、浸漬装置によって、
試験する溶液に浸し、取り出した。汚れがガラス瓶から
除去されるまでこの工程を繰り返した。この場合の平均
浸漬時間は、５秒間であった。

１００　ｃｗｔ３瓶を、５０℃において０．５％メタン
スルホン酸の水（０°Ｇｈ）溶液中に浸漬した。８回浸
漬後、汚れはガラス表面から除去された。

比較例１ 実施例１において調製した１００ｃｍ’ガラス瓶全ガラ
ス瓶１と同様にして、硫酸の０．５％水（０°Ｏｈ）溶
液に浸漬した。この溶液は、清浄効果を全く示さなかっ
た。

実施例２ 実施例１と同様に調製した瓶を、所定の回数（３０回）
の浸漬に付し、その後清浄効果を視覚的に評価した。こ
の方法において、組成： エタンスルホン酸　　　　　　　　　０．５％残部の水 の清浄溶液を、浸漬浴６個を有する浸漬装置内で用いた
。３０回浸漬後、エタンスルホン酸を含有するこの溶液
は、充分な清浄効果を示した。

実施例３ 実施例２において使用した溶液の代わりに、０゜５％プ
ロパンスルホン酸を含有する相当する溶液を浸漬試験に
使用した。３０回浸漬後、プロパンスルポン酸を含有す
る溶液は充分な清浄効果を示した。

実施例４ 実施例２において使用した溶液の代わりに、０゜５％ブ
タンスルホン酸を含有する相当する溶液を浸漬試験に使
用した。３０回浸漬後、ブタンスルホン酸を含有する溶
液は充分な清浄効果を示した。

比較例２ 実施例２において使用した溶液の代わりに、０゜５％ヘ
キサンスルホン酸を含有する相当する溶液を浸漬試験に
使用した。３０回浸漬後、ヘキサンスルホン酸を含有す
る溶液は清浄効果をほとんど示さなかった。

堆咬蝕影 実施例２において使用した溶液の代わりに、０゜５％オ
クタンスルホン酸を含有する相当する溶液を浸漬試験に
使用した。３０回浸漬後、オクタンスルホン酸を含有す
る溶液は清浄効果をほとんど示さ゛なかった。

比較例４ 実施例２において使用した溶液の代わりに、０゜５％硫
酸を含有する相当する溶液を試験に使用した。３０回後
、硫酸を含有する溶液は清浄効果をほとんど示さなかっ
た。

実施例５ ミルクおよびクリームヒーター、遠心機、ミルクタンク
並びにパイプシステムから成るミルクヒーターサーキッ
ト（従来は、２％硝酸を含有する生成物を用いて８０℃
において作動させていた）を、アルカリ性予備清浄後、
プロパンスルホン酸から成る１％酸性溶液を用いて作動
させた。清浄効果（ミルク粕の除去）は充分であった。

長時間後にも、クロム−ニッケルスチール板（４３０１
）上または封止材料上に腐食の兆候は見られなかった。

実施例６ リン酸とＣｌｔ−ＣＩ４脂肪酸のエトキシ化物お上び抑
泡剤との組み合わせを含んで成る生成物を用いて６℃に
おいて約１時間発酵タンクを作動させ、良好な結果を得
た。タンクは、清浄製剤および／または消毒剤を供給し
た混合器のスプレーヘッドから清浄した。リン酸生成物
の代わりに、同様のエトキシ化物および抑泡添加剤を含
有するブタンおよびメタンスルホン酸の混合物を使用し
た。清浄結果は、前記方法よりも明らかに良好であった
。

清浄時間は、４５分間に短縮された。

特許出願人　ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト
・アウフ・アクチェン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、炭素原子を１〜４個有する短鎖アルカンスルホン酸
   またはその混合物を含有する清浄製剤および／または消
   毒剤。 ２、アルカンスルホン酸としてメタンスルホン酸、エタ
   ンスルホン酸、プロパンスルホン酸またはブタンスルホ
   ン酸を含有する第１項記載の清浄製剤および／または消
   毒剤。 ３、アルカンスルホン酸含量が、製剤全量に対して０．
   ５〜１００％である第１項または第２項記載の清浄製剤
   および／または消毒剤。 ４、アルカンスルホン酸含量が、製剤全量に対して５〜
   ９５％である第１項または第２項記載の清浄製剤および
   ／または消毒剤。 ５、アルカンスルホン酸に加えて、他の無機酸および／
   または有機酸を含有する第１〜４項のいずれかに記載の
   清浄製剤および／または消毒剤。 ６、製剤全量に対して、硫酸３０〜４０％および／また
   はリン酸２０〜３０％を含有する第５項記載の清浄製剤
   および／または消毒剤。 ７、食品工業において使用する第１〜６項のいずれかに
   記載の清浄製剤および／または消毒剤。