JPS63162236A - 熱成型用積層体シ−トとその製造方法 - Google Patents

熱成型用積層体シ−トとその製造方法

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JPS63162236A
JPS63162236A JP30879586A JP30879586A JPS63162236A JP S63162236 A JPS63162236 A JP S63162236A JP 30879586 A JP30879586 A JP 30879586A JP 30879586 A JP30879586 A JP 30879586A JP S63162236 A JPS63162236 A JP S63162236A
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laminate sheet
molding
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博文 岩崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、少なくとも一方の表面が微少な凹部を有する
不織シートと樹脂シートから成る熱成型用積層体シート
に関する。更に詳しくは、少なくとも一方の表面が密度
の高い微少な凹部を有し。
その凹部の面積比率が5〜50.弧で実質的に密着差を
有する中延伸/9エステル系長a、維不織シートと、熱
可厘性樹脂シートを積層体にした熱成型性に優れた積層
体シート及びその製造方法に関する。
かかる積層体シートは、装飾性、耐熱性、クッション性
、耐衝撃強さなどに優れている為、食品容器類、自動車
内装材1インチリヤ材などの成型材料として利用される
〔従来の技術〕
熱可堕性シート状物を成型して成型品として用いること
が知られている。その際の底型方法として押型を用い九
グレス法、真空成型法あるいは圧空成型法等が用いられ
る。ブレス法は一般に雄型。
雌型を用いなければならず生産速度も遅く非能率的であ
る。一方真空成型法あるいは圧空成型法は藺便な装置で
能率良く加工できるという利点はあるが通気性の少ない
熱?1iTl!!性シート状物を用いることが必要とな
る。
かかる観点から従来熱可塑性樹脂シートが成型材料とし
て広く利用さn″′Cいる。しかし熱可盟性樹脂シート
は装飾性、耐熱性、クツシ目ン性、耐衝撃強さなどに劣
る。これらの欠点を改善する為に、公知の不織シートと
樹脂シートを積層体としたものが底型材料に利用されて
いる。この場合必要なことは、成型加工時の応力で不織
シートの1維組織のずれによる地割れが生じないことで
ある。
地割れが発生すると、表面の耐摩耗性が低下し毛羽が立
ち易くなること、外観不要1残力斑、変形等の欠点が生
じる。−万、地割れ全防止しようとして、繊維同志を熱
融着させたシ或は接着剤で接着させたシして繊維組織を
固定すると、成型加工時、外力を加えてもシートの変形
が難しく、深い凹凸形状、複雑な形状の成型加工が難し
くなる。
前記欠点を改善する方法として、加熱下の外力に対して
、伸び易い半延伸ポリエステル系NR維不織シートを利
用しようとしたものが特公昭56−39254に開示さ
れている。しかし、この方法は、前記半延伸系と延伸系
との複合、又は積層した不織シートであるため多少の成
型加工性はあるが地割れを完全に防止することは出来な
い、又。
上記半延伸系のみの不織シートを使用したものが。
特公昭55−7432に開示されている。しかし。
単に牛延伸礒at利用するだけでは種々問題が生じ実用
であるとはいえない。例えば、公知の半延伸繊維は、加
熱すると収縮する性質がある為、樹力旨シートとの積層
加工、及び、成型加工時に、熱収縮性を防止する対策が
必要であシ、四方をフラングすることなどの対策がとら
れる。
従って、不織シートと、樹脂シートとの積1体シートヲ
、底型材料に利用する場合に必要なのは。
真空g型、圧空放覆を含めたあらゆる成型方法を用いて
成形する際に、X型加工性に優れていること、(広い温
度範囲にわたって、深い凹凸の成型。
或は、複雑な形状の成型が可能であること)及び成型品
の保型性に優れていること、(成型品が外力で容易に型
くずれし難く、形状が加熱等によって収縮、又は、変形
することが少ないこと)などの性質を持つことである。
更に、得られた成型品の実用特性が優れていることも必
要である。
ここでいり実用特性とは、少なくとも一方の表面が不織
シートから成る為、外観が繊維調となシ触感、意匠性な
どの装飾性が優れていること、180℃〜220℃の加
熱雰囲気中でも使用可能な耐熱性があること、耐衝撃強
さ、クック1ン性などを有することである。しかしなが
ら前述のような性能を有する熱成型用積層体シートは、
これまでに得られていない。
本発明者廊は、前述のように、熟成型用!AN体シート
に要求される特性を鋭意検討全行った結果中延伸ポリエ
ステル系長繊維ウェブを、特定条件下で熱処理して得ら
れ九不織シートと、熱可塑性樹脂シートとの積層体が、
これらの特性を満足させることを見い出し5本発明に到
達した。
〔発明が牌決しよりとする問題点〕
本発明の目的は、前述の従来の成型材料の有する欠点が
改善された。成型加工性、成型品の保型性、及び装飾性
、耐摩耗性、耐熱性、クッション性、耐衝撃強さなどの
実用特性に優れていると共にあらゆる底型方法を適用で
きる熱成型用積層体シート、及びその製造方法を提供す
ることにある。
C問題点を解決するための手段〕 本発明の目的は、結晶化度指数が15〜45%のポリエ
ステル系長繊維から収る不織シートと、熱可星性樹脂シ
ートとの積層体シートであって。
その82i体シートの製水収縮率が10%以下。
120℃の破断伸度が100%以上、120℃の30%
伸度応力が50Kgkl”以下であp、かつその積層体
シートの不織クート側の表面に密度の高い微少な凹部を
有し、その凹部の面積比率が5〜50%で、実質的に密
度差が在ることを特徴とする熱成型用積層体シートによ
って達成される。
又、前記積層体シートは、破断伸度が100%以上、複
屈折率が0.01〜0.07のポリエステル系長繊維か
らなる長繊維クエプを、二次転移点以上、二次転移点+
50℃以下の表面温度に保っ九エンがスロールを用いて
、 圧着ff1fi率5〜50%の部分熱圧着させた後
、加熱しながら収縮させる不織シートを形成し、該不織
シートを熱可塑性樹脂シートに積層す名ことを特徴とす
る熱成型用積層体シートの製造方法を用いることによっ
て製造できる。
本発明に用いる不織シートは、牛延伸ポリエステル系長
繊維りエプを、一対のエンゴスロールで部分熱圧着を行
りた後、加熱しながら収縮させる熱処理を施すことによ
り得られる。
本発明の熟成型用積層体シートは、かくして得た前記不
織シートを熱可麗性樹脂シー)1−積層して得られる。
本発明の積層体シート中の不織シートに用いられるポリ
エステル系牛延伸糸t−裏造するポリマーとしては、ポ
リエチレンテレ7タレート、又は、エチレンテレフタレ
ートの繰シ返し単位からなるものを主体とした共重合ポ
リエステルであり、二次転移点が室温以上で、実質的に
非晶性の半延伸糸が安定して製造でき、又、加熱悪理に
よシ結晶化させることができるポリマーを用いるとよい
¥jKポリエチレンテレフタレートが熱成型加工性。
成型品の耐熱性1強度などで本発明の目的に優れた結果
をもたらす。
尚1本発明の目的全損わない範囲で、他の繊維例えば、
ポリオレフィン、ポリアミドなどの繊維を混合して用い
てもよい。
#J!維の装置は、30デニール以下、好ましくは0.
5〜10デニールでおる。
本発明に用いる不織シートの目付は、50〜60011
/m”であることが好ましい。
以下1本発明で用いられる不織シートについて詳細に説
明する。
本発明に用いられる不織シートは、公知のスパンボンド
法などによって得られる。例えば、紡糸速度が1600
m/fi 〜4000rn/分で、破断伸度が100%
以上、複屈折率が0.01〜0.07である牛延伸ポリ
エステル糸長繊維りエプを、二次転移点以上、二次転移
点+50℃以下の表面温度に保つ友エンメスロール金用
いて、圧着面積率3〜40%の部分熱圧着させ・た後、
水蒸気或いは、熱水等で加熱しながら熱処理させ、次い
で脱水、乾燥して得られる。
前記部分熱圧着は1本発明に用いる不織シートの微少な
凹部を形成させる為に必要であり、部分熱圧着をよシ強
固にする為、2段に分けて行ってもよい。この時、必要
なことは、この部分熱圧着で、S在収縮性を失なわれな
いよりにする事および次いで行なう熱処理で、部分熱圧
着部がはずれないことである。
次に、前記部分熱圧着された不織シートを収縮させる熱
処理を行う、この熱処理は、温度を二次転移点以上、融
点−60℃以下で、不織シートの張力、熱処理時間など
1ft:p1節して、熱処理後の面積を、熱処理前に対
し、10〜60%になるようにして行う、この時、水蒸
気、熱水などの水分存在下で熱収縮させることが好まし
い、これは不織シートに対して熱伝導が効率良く、均一
に加熱できる為と推擦する。
前記熱処理によシ得られた1本発明に用いられる不織シ
ートは、′!S成繊織繊維晶化度指数が15〜45%、
好ましくは20〜40%、平均見掛けtmmメカ030
〜0.8017an” 、清水収量li−カ10%以下
、120℃O破断伸度が100%以上。
120℃の30%伸長応力が50 kli7am”以下
で。
密度の高い微小な凹部全有し、凹部1個当)の面積が0
.1−10貼2、その凹部の面積比率が5〜50%で、
実質的に、平均見掛密度差が0.05 !l/at?以
上でbる。前記結晶化度指数は、成型時の温度での熱劣
化を防止し、成型を容易ならしめる他。
成型品の変形防止5寸法安定性をはかる上で必要である
。結晶化度指数が15%未満の場合は成型時の温度にお
いて不織シートの劣化、変色、金型への融着が起こる。
45%を越えると深い凹凸の成型、複雑な形状の成型が
困峻となる。
該不織シートは、密度の高い凹部で、繊維相互の結合が
強固になり、耐摩耗性が良好となり、且つ、深い凹凸の
形状、複雑な形状の成型加工に優れている。凹部の面積
比率が5%以下あるいは凹部1個当すの面積が0. I
 Ill”以下の場合は、構成繊維中の結合部が少なく
、摩擦々とで1毛羽立ち易く、且つ、成型加工で伸ばさ
れると、更に耐摩擦性に劣る。
一方、凹部O面積比率が50%以上、凹部1i1i51
当りの面積が10.0 m”以上の場合は、構成繊維中
の結合部が多くなり、毛羽立ちにくくなるが、成型加工
時に構成繊維の移動が拘束され、金型へのなじみが悪く
、成型性に劣る。
更に、この不織シート全面の平均見掛密度と凹部の密度
差が0.059A−IL”以下の場合、深い凹凸形状な
どの成型加工時に凹部が実質的に、消えて、表面の耐摩
擦性に劣る。
本発明の熱波型用積層体シートは、前記不戦シートと、
熱可塑性樹脂シートとを、公知の方法。
例えば、押し出しラミネート、接着剤を用いたラミネー
ト、或は、超音波等°による部分融層ラミネート、 一
対のエンボスロールなどにxB、B層一体化させて得る
ことができる。
尚1本発明で用いられる熱可塑性樹脂シートとは、ポリ
エチvy、部分架橋ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン系、ポリスチレン系、Iリアミド系、
ポリエステル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリフレタン
系、ポリビニルアルコール系、などの単体又は共重合体
から放る樹脂。
更に可塑剤、顔料、添加物などの混合された樹脂をシー
トにし穴物、更に、異種の樹脂フィルムを複合体とした
樹脂シート、或は、樹脂の中に空気又は炭酸ガス、窒素
ガスなどのガス体を分散して配置し次発泡体とし次樹脂
シートなどである。
かくして得られた本発明の積層体シートは、公知の成型
加工方法、例えば、真窒成型、圧空成型或は、プレス成
型などの方法で、適宜積層体シートを予熱等施して行う
ことができる。
尚、前記積層体シートは、成型加工で二層又それ以上に
剥離しないことが好ましい・ 本発明の熱成型性積層体シートは、製水収縮率が10%
である。このことは、成型加工時の予熱或は加熱によシ
、積層体シートが収縮変形を起し成型品に歪が発生する
ことを防ぎ、良好な品位の成型品を得る上で必要である
又、120℃での破断伸度と、120℃の30%伸長応
力は、成型加工時の変形の都鳥、型へのなじみなど成型
加工性に直接関連し、優れた成型加工を得るには、12
0℃の破断伸度が100%以上、120℃の30%伸長
応力が50ゆへ8以下であることが、深い凹凸の形状、
及び複雑な形状の成型加工に必要である。
更に、成型If!IO保型性に係ること、即ち、外力に
対して変形し難いことなどは、成製品の使用する温度付
近で、初期伸長応力が大きいことが好ましい。
本発明の熟成型性積層体シートの製水収縮率120℃の
破断伸度および120℃の30%伸長応力の値は、前述
のように不織シート自体の対応特性の好ましい値と同一
である。これは熱可塑性樹脂シートは底型加工の行われ
る加熱条件下において不織シートよりも可塑化されやす
い九めであ夛、熱再塑性樹脂シートは積層シートの通気
性を小さくする機能は果すが、前記加熱条件下では前記
特性に関してはほとんど寄与しないことに帰因する。
なお前述のように熱可塑性1#脂シートは可塑化されや
すい、すなわち熱時モジェラスが低い、したがって熱再
塑性樹脂シート単独で底型加工を行うと部分的に伸長さ
れる場合があシ、均一な成型加工ができない。本発明に
よる複合された積層体シートでは、不織シート自体の熱
的モジェツスが熱可盟性樹脂シートより高い九めに、全
体が均一に伸びてg型することができるという特徴を有
する。一方本発明による積層体シートでは熱可鳳性樹脂
シートが用いられているので通気性が小さくなシ、不織
シート単体の成型加工では用いることが困難で6つ次真
空成型や圧空成型を用いることができる。又積層体シー
トは不織シートによって保型性が付与されることになる
ので、熱可塑性樹脂シート単体で成型品全作る場合に比
し薄いもの、例えば厚さ100μ以下のシートを用いる
ことができる。
このようにして得られた本発明による熱成型性積層体シ
ートを、成型加工に用いることによって、これまで得ら
れていない表面が繊維請の外観と触gt−有し、脱プラ
スチックのイメージを呈する装飾性、ポリエステル系繊
維から成る耐熱性、不織シートの嵩高性に基づくタック
lン性、耐衝撃強さ、などが活かされた優れ九成型品が
得られる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例をあげて具体的に説明する。
尚、実施例に記載し比特性の定義及び測定方法を以下に
示す。
◎ 平均みかけ密度(JIS−L−1096に準する)
目付を試験片20cmX20crIIから測定し、厚み
をダイヤルr−ジ(測定子直径10mφ、質量80I)
で測定して単位容積当りの重量を求めて表わす。
O複屈折率 白色光下で偏光M微鏡ペレックス;ンインセーターを用
いて複屈折率(Δn)を測定する。
O強伸度(JIS−L−1096に準する)島津類作所
aAuto Graph DSS−2000型万能引張
試験機により把握長10z、引張速度20an/分で2
5℃、150℃の各温度で測定して求める。
30チ伸長応力は、30チ伸長時の強度を試料の断面積
で除した値で表わす。
但し、単糸の場合、初荷JlO,1,9/dで行なう。
◎ 通気性(JIS−L−1096に準する)フラジエ
ール試験機を用いて測定する。
◎ 結晶化度指数 赤道方向のX巌回折強度を赤道反射法により。
結晶化度指数を求める。
X線回折強度は理学電機社−3IX線発生装置(RU−
200PL)とコ9ニオメーター(SG−9R)、計量
管には、シンチレーシ、ンカクンター、計数部には波高
分析器を用い、ニッケルフィルターで単色化したCu−
にα線(波長=1.5418X)で測定する。繊維試料
の繊維軸がX線回折面に対して垂直となるようにアルミ
ニウム製サンプルホルダーにセットする。この時、試料
の厚みは、Q、5m/m位になるようにセットする=3
0kv。
80mAでX線発生量を運転し、スキャニング速度1°
/分、チャート速度10鴎/分、タイムコンスタント1
秒、ダイツク−ジエンススリット1/2e、レシービン
グスリット0.3m/m、スキャッタリングスリット1
/21′において2θが35°からTまで回折強度を記
載する。記録計のフルスケールは、回折強度曲線がスケ
ール内にはいるように設定する。ポリエチレンテレフタ
レート繊維は一般に赤道線の回折角2θ=17゜〜2デ
の範囲に3つの主要表反射を有する〔低角度側(Zoo
)(OIOXIIO)面〕。第1図にポリエチレンテレ
フタレート繊維のX線回折強度曲線の一例を示す。(図
中1が結晶部、bが非晶部を表わす。) 結晶化度指数は、得られたX線回折強度曲線よシ、2θ
=7°と20=35°の間にある回折強度曲線間を直線
で結びベースラインとする。第4図のように20=20
0付近の谷を頂点とし、低角側及び、高角側のすそにそ
りて直線で結び結晶部と非晶部に分離し、次式に従って
面積法で求める。
◎ 熱劣化 105℃熱風乾燥機中で300時間放置した後、引張試
験を行い、破断伸度を測定する。
105℃の曝露前後の破断伸度から、伸度保持率を求め
て表わす。
Ll :曝露前の破断伸度、 L雪 :曝露後の破断伸度、 L茸 熱劣化(チ)=−X100 Ll ◎ 引裂強度(JISL−1096に準する)試験片5
c!R×1551をタテ、ヨコ方向それぞれ取り前記引
張試験機を用いて求める。(シングルタング法)。
◎ 製水収縮率(不縁シート) 試料253X253にタテ、ヨコ各々20譚の位置にマ
ーキングして製水に5分間浸漬した後、取出して、試料
の寸法変化を測り、収量率をN=5の平均値で示す。
◎ 耐摩耗性 タテ20mXコク3cMの試験片を摩擦試験機■型(学
振型)を用いて荷重5ooIIで100往復摩擦させた
後、試験片の外観変化を下記の判定基準に採らして判定
し耐摩耗性の目安とした。
(判定基準→ A級:まったく毛羽立ちが危い。
Blyi:少し毛羽立ちがあるが目立たない。
0級:毛羽立ちが目立つ。
◎ 耐衝撃強さ 中央部に30mφの穴があシ且つ穴に8■Rの縁取りが
施されているタテ10cwXヨコ10傭×高さ3帰の鉄
製試料取り付は台に試料10d角を締め具で四方を固定
し、25℃の温度で荷重150.9の金属球を落下させ
、試料の破れが起きない高さで表わす。
実施例1 、孔径0.2551.孔数1000個の矩型紡糸口金を
用いて、吐出量10001!/分で固有粘度0.75の
ポリエチレンテレフタレート(Tie20.5チ含有)
を溶融温度295℃で紡出し、紡糸口金直下800震の
位置にある牽引用エアーサッカーの圧力を変えて1、紡
糸速度1900m/分、2400m/分、30002j
s/分、で金網コンベア上に長線維ツエプ(目付150
#/d)として取シ出した。得られたクエプを構成する
繊維の物性を、第1表に示す。比較例として、紡糸速度
12002Fl/分と5200m/分の長繊維ウェブを
採取し、第1表に併記した。
第1表の特性を有する各繊維ウェブを、エンゴスロール
の凸部の単位面積が2■2、圧着面積車14チ、上下ロ
ール温度90℃、線圧30ゆ/cWIで部分熱圧着を行
う。次いで前記部分熱圧着のシートを、80℃の熱水中
に浸漬し、熱収縮を発現させてから、サクシ、ンドラム
で余分の水分を除いた後フェルトカレンダー(シリンダ
ー表面温度125℃、加工速度5m/分)で乾燥を行っ
た。
得られた不織シートの特性を第2表に示す。
第2表に示すように、本発明に用いられる不織シートは
、構成繊維が結晶化度指数が15−以上4!l以下の半
延伸系から成り、見掛は密度が0、31 / cm”以
上の致密構造で、製水収縮率が小さく、120℃の破断
伸度が200%以上と高い伸展性を有し、且つ、120
℃30%伸長応力が30kg/α2以下と低く、成型加
工性が優れていて、又、25℃の301伸長応力が50
 kg 7cm”以上と大きい。したがってこの不織シ
ートを用いることによシ、成型品の保型性を良好にする
ことができる。
更に、表面に微少表凹部が形成されていることから耐摩
耗性に優れて毛羽立ちがなく、熱劣化の少ない不織シー
トであった。
一方、比較例実験A■は脆く、伸展性、熱劣化力どに劣
り、成型加工材料に適さないものであった。
又、比較例実験I6oは、30%伸長応力が大きく、且
つ、破断伸度が小さく、成型加工性の乏しい不織シート
であった。
以下二′Jζ白 実施例2゜ ポリスチレン系樹脂(三井東圧*ニド−、yレックス)
を、押出し機によシ樹脂温度290℃でT−ダイスよシ
押出し、実施例実験A■で得られた不織シー)KO,1
5mの厚さでコートした後、表面平滑な3本ロールを通
して、熟成型用積層体シートを得t、この積層体シート
の特性を第3表に示す。
但し、比較例実験ム■に、ポリスチレン樹脂シート、0
.15mのみの特性を示す。
第3表の結果から、本発明の熱成型用積層体シートは、
微小な凹部を有し、解水収縮率が小さく100℃〜15
0℃の成型加工可能な温度範囲に於いて、破断伸度が1
00%以上と高い伸展性を有し、且つ、30%伸長応力
が50に9/備2以下と低く、成型加工性に優れている
ことが判っ几。
更に1通気性が小さく、真空成型、圧空成型の材料とし
て好ましく用いられることが判った。次に。
積層体シートは、樹脂シートに比較して、引裂強力が高
く、耐衝撃強さが高く、破nにくい物となり九。
一方、比較例実験ム■は脆く、伸展性が低く、且つ引裂
強力が低いなどから、成型材料として適性が乏しい、比
較例実験A@は、成型加工時の温度で30係伸長応力が
高く、伸展性が低く、成型材料として乏しい。比較例実
験A■は、伸展性が高く、成型材料に適性であることが
判っ九が、外観品位、引裂強さ、耐衝撃強さなどに乏し
い。
以上の結果、実施例実験ム■〜■は、本発明の目的を満
足できる積層体シートが得られたが、一方、比較例実験
A■〜0は、本発明の目的を満足することができなかっ
た。
以下仝白 ・ 実施例3゜ 実施例2の積層体シートを用いて、成型加工を行っt0
成型加工は、直径10−1最大半径5cMの半球状の金
型を120℃に加熱して、プレス成型を行っ几。
実施例実験A■〜■は、地割れが起こらず、成型品の高
さが4.9αとなり、得られた成凰品に荷]1100g
を乗せても変形が生じない保温性に優れt物が得られ九
。この結果、本発明の熱成型用積層体シートは、成型加
工性、成型品の保型性に優れていることが判つ九。
一方、比較例実験ム■〜■は、本発明の目的とする、成
型加工性、成型品の保型性など満足する結果は得られな
かりt。
実施例4゜ 25μのポリアミドシートと、30μポリプロピレンシ
ートを接着剤で貼シ合わせてから、ポリグロビレンシー
トの面を、実施例1の実験A■の不織シートに接着して
、本発明の熱成型用積層体シートを得友。但し、貼シ合
わせに用い几接着剤は、いずれも、常温反応型ウレタン
接着剤(武田薬品工業製、2g、反応タイプ)を用1.
n7j。
前記積層体シートを、温度150℃に予熱し九。
縦10cm×横10備X深さ3cr!1の直方体金型の
圧空成型機で成型し九。地割れ、変形など起こらず。
成型加工性、成型品の保型性に優れてい友。
〔発明の効果〕
本発明の熱成型用積層体シートは、成型加工温度に於い
て、熱収縮が小さく、伸び易く、且つ。
室温付近の温度に於いては、適当な剛性を有している、
ポリエステル系長繊維不織シートと熱可馳性樹脂シート
との積層体であるため、深い凹凸の形状、複雑な形状の
成型加工が可能であシ、成型品の保型性に優n、脱プラ
スチックのイメージの装飾性、耐熱性、クッション性、
耐衝2強さなど実用特性に優れている為、従来使用され
てい友。
成型グラスチックの代替品として広く利用でき。
又、従来にない機能を持つ為、汎用グラスチックでは問
題があう友分野へも展開可能である。
例えば、食品、化粧箱なとの各樵トレイ、自動車内装材
、壁装材、建材などの成型材料として広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ポリエチレンテレフタレート繊維のX線回折
強度の一例を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.結晶化度指数が15〜45%のポリエステル系長繊
    維から成る不織シートと、熱可塑性樹脂シートとの積層
    体シートであって、該積層体シートの沸水収縮率が10
    %以下、120℃の破断伸度が100%以上,120℃
    の30%伸度応力が50kg/cm^2以下であり、か
    つ該積層体シートの不織シート側の表面に密度の高い微
    少な凹部を有し、その凹部の面積比率が5〜50%で、
    実質的に密度差を有することを特徴とする熱成型用種層
    体シート。
  2. 2.不織シート側の微少な凹部の1個当りの面積が0.
    1〜10.0mm^2の範囲であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の熱成型用積層体シート。
  3. 3.熱可塑性樹脂シートが、単層又は異種多層シート、
    或は発泡体及びその組合せであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の熱成型用積層体シート。
  4. 4.破断伸度が100%以上、複屈折率が0.01〜0
    .07のポリエステル系から成る長繊維ウエブを、二次
    転位点以上、二次転移点+50℃以下の表面温度に保っ
    たエンボスロールを用いて、圧着面積率5〜50%の部
    分熱圧着させた後、加熱しながら収縮させて不織シート
    を形成し、該不織シートを熱可塑性樹脂シートに積層す
    ることを特徴とする熱成型用積層体シートの製造方法。
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