JPS6316078Y2

JPS6316078Y2 -

Info

Publication number: JPS6316078Y2
Application number: JP1983022746U
Authority: JP
Priority date: 1983-02-18
Filing date: 1983-02-18
Publication date: 1988-05-09
Also published as: JPS59130126U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の技術分野〕本考案はデータ収集記憶装置に関するもので、
さらに詳しくいえば、各種情報を収集する収集部
と、この収集部によつて得られた収集データを記
憶する脱着自在の記憶部とからなるデータ収集記
憶装置に関するものである。

〔従来技術〕

従来のこの種の装置においては、収集部と記憶
部間の授受する電気信号の接続部分に、機械的に
接触するコネクタを用いたり、光などを用いた空
間接続方法を用いたりするという手段が採られて
いたが、これら各手段はそれぞれの機能上互いに
接続される方向が規定されているので、収集部に
対し装着される記憶部の挿入方向は一方向に限ら
れていた。

このため、収集部に対する記憶部の挿入方向を
間違えないようにするため、正規の挿入方向以外
では収集部に記憶部を装着できないよううに収集
部、記憶部それぞれの形状に細工をしたり、ま
た、収集部に記憶部を装着する場合には、記憶部
の接続部が収集部の接続部と接続できるように記
憶部の挿入方向の判定を行なつた後、装着を行な
わなければならなく、その操作が非常に煩わしい
という欠点があつた。

〔考案の目的および構成〕

本考案は以上の点に鑑み、このような問題を解
決すると共にかかる欠点を除去すべくなされたも
ので、その目的は収集部に対する記憶部の挿入方
向に特別の配慮をする必要がなく、逆の方向での
装着防止などの細工が不要であり、また、収集部
と記憶部の形状を単純にすることができ、さら
に、信頼性が高い安価なデータ収集記憶装置を提
供することにある。

このような目的を達成するため、本考案は収集
部と記憶部間の電源供給および授受する電気信号
の接続部分に、正規の挿入方向で装着した場合と
逆の方向で装着した場合の何れでも接続し得るよ
うにしたものである。

以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本考案によるデータ収集記憶装置の一
実施例の構成を示すブロツク図で、説明に必要な
部分のみを示す。

図において、１は電源部、２₁，２₂…２_oは各
種の状態を検出するための検知部（センサ）であ
る。３はデータ収集記憶装置の収集機能部、４は
この収集機能部３の接続機能部で、これらは各種
状態に対応する情報を収集する収集部７を構成し
ている。

５はデータ収集記憶装置の記憶機能部、６はこ
の記憶接続機能部５の接続機能部で、これらは上
記収集部７によつて得られた収集データを記憶す
る記憶部８を構成している。そして、この記憶部
８は脱着自在の構造になつている。

つぎにこの第１図に示す実施例の構成およびそ
の動作について説明する。

まず、収集部７は前述したように、収集機能部
３と接続機能部４より構成されている。そして、
電源部１から電源が供給され、センサ２₁〜２_oか
らの各種情報を収集する。また、記憶部８は前述
したように、記憶機能部５と接続機能部６より構
成されている。そして、電源部１から電源が供給
され、、センサ２₁〜２_oからの各種情報を収集す
る。また、記憶部８は前述したように、記憶機能
部５と接続機能部６より構成され、収集部７に対
する挿入方向を判別して収集部７に正しく装着す
ると、接続機能部４と接続機能部６が接続され、
それらを介して収集機能部３に接続される。

つぎに、収集部７は記憶部８が接続されると、
接続機能部４と接続機能部６を経由して記憶機能
部５へ電源部１からの電源を供給し、また、収集
している各種データを接続機能部４と接続機能部
６を経由して記憶機能部５へ逐次送信する。そし
て、この記憶機能部５は収集機能部３からデータ
を受信すると、そのデータを記憶すると共に、応
答信号を接続機能部６と接続機能部４を経由して
収集機能部３へ送信する。

第２図、第３図、第４図および第５図は本考案
によるデータ収集記憶装置の実施例で、収集部と
記憶部間の電源供給および授受する電気信号の接
続部分に、電源の供給には機械的に接触する接続
片を用い、また、データの送受信には光による空
間接続を用いた場合の一例を示すものである。

そして、第２図は収集部と記憶部間の接続部分
の構成を示したものであり、第３図は記憶部の構
成を示すブロツク図、第４図は第２図の構成図に
おける記憶部の下側面図、第５図は第２図の構成
図における収集部の上側面図を示したものであ
る。

この第２図乃至第５図において第１図と同一符
号のものは相当部分を示し、９および１０は記憶
部８へ電源を供給する収集部７の電源陽極端子お
よび電源陰極端子、１１，１２はそれぞれ収集部
７から電源を供給される記憶部８の電源端子で、
これらはそれぞれ機械的に接触する接続片によつ
て構成されている。

１３ａ，１３ｂは収集部７に設けられた発光
部、１５は収集部７に設けられた受光部、１４は
記憶部８に設けられた発光部、１６は記憶部８に
設けられた受光部で、これら発光部１３ａ，１３
ｂと受光部１６および発光部１４と受光部１５に
よつてそれぞれホトカブラを構成し、データの送
受信には光による非接触の空間接続を用いるよう
に構成されている。

なお、この第２図に示すような相対位置にある
収集部７と記憶部８を装着する場合には、収集部
７の発光部１３ｂと記憶部８の受光部１６でホト
カブラを構成し、また収集部７と記憶部８の装着
がこの第２図に示す相対位置とは逆の場合には、
収集部７の発光部１３ａと記憶部８の受光部１６
でホトカブラを構成する。

第３図に示す１７は記憶部８に供給される電源
極性を整合する回路からなる電源極性整合部で、
この電源極性整合部１７は電源極性が反転して入
力されても決められた所定の極性に整合させて出
力する回路であり、例えば、ダイオードブリツジ
整流回路などで構成されている。

つぎにこの第２図乃至第５図に示す実施例の構
成およびその動作について説明する。

ここで、収集部７と記憶部８の嵌合部分は、収
集部７に対し記憶部８を正規の方向ばかりでな
く、逆の方向でも挿入できる構造となつている。

まず、電源の供給について説明すると、電源の
供給用の各端子９〜１２の構成は、収集部７の電
源端子として、記憶部８との接続面の中心線上の
両端の電源陽極端子９と電源陰極端子１０を左右
対称の位置に設け、また、記憶部８の電源端子と
して、収集部７の電源陽極端子９と電源陰極端子
１０にそれぞれ対応する位置に電源端子１１と電
源端子１２を設け、さらに、記憶部８には第３図
に示すように、電源極性整合部１７が付加されて
いる。

そして、収集部７に記憶部８が装着されると、
収集部７に対する記憶部８の挿入方向により、電
源陽極端子９と電源端子１１および電源陰極端子
１０と電源端子１２とがそれぞれ接続される場合
と、電源陽極端子９と電源端子１２および電源陰
極端子１０と電源端子１１とがそれぞれ接続され
る場合があるが、電源極性整合部１７を経由する
ことにより、収集部７から記憶部８の記憶機能部
６には決められた極性の電源が供給される。

つぎに、データの送受信について説明すると、
各送受信部の構成は、収集部７の送受信部として
第５図に示すように、記憶部８との接続面の中心
に受光部１５を設け、この受光部１５の左右それ
ぞれ等しい距離L₁だけ離れた対称の位置に同一
機能の発光部１３ａと発光部１３ｂを２個設け、
また、記憶部８の送受信部として、第４図に示す
ように、収集部７との接続面の中心に発光部１４
を設け、収集部７の何れか一方の発光部１３ａま
たは発光部１３ｂに対応した位置に受光部１６を
設ける。

そして、収集部７に記憶部８が装着されると、
収集部７は、収集データを発光部１３ａと発光部
１３ｂによつて光信号に変換してその同一データ
を記憶部８に送信し、記憶部８は収集部７に対す
る挿入方向により、収集部７の発光部１３ａまた
は発光部１３ｂの何れか一方からの光信号を受光
部１６で受光し、その受光した光信号を電気信号
に変換した後、記憶機能部５に記憶する。これと
同時に応答信号を記憶部８の発光部１４で光信号
に変換して収集部７へ送信し、収集部７はこの応
答信号である光信号を受光部１５で受光し電気信
号に変換することにより、収集部７と記憶部８間
においてデータの送受信が行なわれる。

このようにして、収集部７に装着された記憶部
８の方向のいかんにかかわらず、収集部７と記憶
部８間の電源の供給と、データの送受信を行うこ
とができる。

第６図本考案の他の実施例を示す構成図で、収
集部と記憶部間の電気信号の接続部分に、電源の
供給およびデータの送受信の両方に機械的に接触
するコネクタを用いた場合の接続部分の構成の一
例を示すものである。

この第６図において第１図乃至第５図と同一部
分には同一符号を付して説明を省略する。１８
ａ，１８ｂは収集部７の接栓座、１９は記憶部８
の接栓で、これらは機械的に接触するコネクタを
構成している。

つぎにこの第６図に示す実施例の構成およびそ
の動作について説明する。

まず、電源の供給とデータの送受信は１つの接
栓を介して行うが、その接栓座１８ａ，１８ｂお
よび接栓１９の構成は、収集部７の接続部として
接続面の中心から左右それぞれ等しい距離L₂だ
け離れた位置に、同一機能の接栓座１８ａと接栓
座１８ｂを中心点に対し対称に設け、記憶部８接
続部として収集部７の何れか一方の接栓座１８ａ
または接栓座１８ｂに対応した位置に接栓１９を
設ける。

そして、収集部７に記憶部８が装着されると、
収集部７は電源と収集データを接栓座１８ａと接
栓座１８ｂから記憶部８へ同時に供給および送信
し、記憶部８は収集部７に対する挿入方向によ
り、収集部７の接栓座１８ａまたは接栓座１８ｂ
の何れか一方と接栓１９とで接続され、収集部７
と記憶部８間の電源の供給とデータの送受信を行
うことができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案は収集部と記憶部
間の電源供給および授受する電気信号の接続部分
に、正規の挿入方向で装着した場合と、逆の方向
で装着した場合の何れでも接続できるようにした
ので、従来のこの種の装置に比し、次のような多
くの有効な特長をもつものである。

まず、第１に、収集部に対する記憶部の挿入方
向に特別な配慮をする必要がないので、逆の方向
での装着防止などの細工が不要となり、収集部と
記憶部の形状を単純にすることが可能となり、構
造が簡単になり、構造の簡素化にともなつて価格
を低減することができると共に製作が容易になり
量産に適する。第２に、収集部と記憶部を装着す
るときに、特別の配慮を払う必要がなく作業性に
すぐれているので、信頼性が高い。第３に、装置
は小型で簡単となり保守も容易であるなど、種々
の特長を有する。

このように、本考案によれば、従来のこの種の
装置に比して多大の効果があり、各種情報を収集
して記憶するデータ収集記憶装置としては独自の
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるデータ収集記憶装置の実
施例の構成を示すブロツク図、第２図，第３図，
第４図および第５図は本考案の実施例を示す構成
図、第６図は本考案の他の実施例を示す構成図で
ある。１……収集部、８……記憶部、９……電源陽極
端子、１０……電源陰極端子、１１，１２……電
源端子、１３ａ，１３ｂ，１４……発光部、１
５，１６……受光部、１７……電源極性整合部、
１８ａ，１８ｂ……接栓座、１９……接栓。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

情報を収集する収集部と、この収集部によつて
得られた収集データを記憶する着脱自在な記憶部
とからなるデータ収集記憶装置において、前記収
集部と前記記憶部間の電源供給および授受する電
気信号の接続部分に、データの送受信には正規の
挿入方向で装着したときと逆の方向で装着したと
きの何れでも接続し得る手段を備え、電源の供給
路には電源の極性が装着方向で変化しない電源整
合部を設けたことを特徴とするデータ収集記憶装
置。