JP3024025B2 - 光信号伝達装置 - Google Patents

光信号伝達装置

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JP3024025B2
JP3024025B2 JP4178510A JP17851092A JP3024025B2 JP 3024025 B2 JP3024025 B2 JP 3024025B2 JP 4178510 A JP4178510 A JP 4178510A JP 17851092 A JP17851092 A JP 17851092A JP 3024025 B2 JP3024025 B2 JP 3024025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子と受光素子と
を組み合わせて光信号の伝達を行う光信号伝達装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ホトカプラは、信号の伝達を行いつつ、
入力信号と出力信号との間の電気的な絶縁を達成するコ
ネクタとして用いられている。入出力間の電気的絶縁を
行うための従来のホトカプラを図6に示す。ホトカプラ
11には、発光ダイオードからなる発光素子12と、こ
れに1対1で対応するホトダイオードからなる受光素子
13とが、それぞれ同じ数だけ設けられている。そし
て、各対の発光素子12と受光素子13とは他の対から
遮光されて向かい合い、この発光素子12が発した光を
同じ対の受光素子13のみが受光できるように配置され
ている。
【0003】また、各発光素子12には、送信側の回路
からの相互に異なる送信信号AOUT、BOUT、COUTが供
給される。各受光素子13からは、受信側の回路に受信
信号AIN、BIN、CINが出力される。従って、このホト
カプラ11は、送信信号AOUT、BOUT、COUTを各発光
素子12によって一旦光信号に変換し、各受光素子13
で電気信号に変換して、受信信号AIN、BIN、CINとし
て出力するので、送信側の回路と受信側の回路との間で
各信号の電気的な絶縁を達成することができる。
【0004】コネクタとして用いられる従来のホトカプ
ラを図7に示す。送信側コネクタ21には、発光ダイオ
ードからなる複数の発光素子22が設けられている。ま
た、受信側コネクタ23には、この送信側コネクタ21
の発光素子22と同じ数のホトダイオードからなる受光
素子24が設けられている。また、これらの送信側コネ
クタ21と受信側コネクタ23とは、図示しない接続具
によって向かい合わせの位置に固定されて結合される。
このように、送信側および受信側のコネクタ21、23
が結合された場合に、送信側コネクタ21の各発光素子
22と、受信側コネクタ23の各受光素子24とがそれ
ぞれ向かい合い、1対1で対応するように配置されてい
る。
【0005】送信側コネクタ21の各発光素子22に
は、送信側の回路からの送信信号AOUT、BOUT、COUT
が供給され、受信側コネクタ23の各受光素子24から
は、受信側の回路に受信信号AIN、BIN、CINが出力さ
れる。従って、これらの送信側コネクタ21と受信側コ
ネクタ23が結合されると、送信信号AOUT、BOUT、C
OUTを各発光素子22によって一旦光信号に変換し、各
受光素子24で再び電気信号に変換して受信信号AIN、
BIN、CINとして出力する。このようにして光信号の伝
達を行うことができる。しかも、これらの発光素子22
と受光素子24とは、光を介して接続されるので、狭い
面積で多数のラインの接続を行うことができるようにな
り、かつ、接続が非接触であるため、このように接続ラ
インが多数になった場合にも、コネクタの着脱を容易に
行うことができるようになるという利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図6及
び図7に示した従来のホトカプラは、いずれも一旦送信
側の回路と発光素子12、22との間、及び受信側の回
路と受光素子13、24との間の結線を行うと、各配線
の対応関係を切り換えたいというような場合に、再び結
線を切断して接続状態を変更する必要があり、この手間
が煩わしいものになるという問題があった。
【0007】また、図7に示したコネクタの場合には、
送信側コネクタ21と受信側コネクタ23とを結合させ
たときに、それぞれ1対1で対応する発光素子22と受
光素子24との位置を正確に合わせなければならず、こ
の位置合わせの精度がコネクタ部品等の機械精度に依存
することになる。このため、従来のホトカプラを用いた
コネクタは、その利点を利用して狭い面積で多数のライ
ンを接続しようとしても、前記相互に対応する発光素子
22と受光素子24との間の位置合わせ精度に機械精度
による限界があり、接続可能なライン数に多大な制限が
課されるという問題も発生していた。
【0008】本発明は、上記問題点を解決しようとして
成されたものであり、送信側と受信側の接続の切り換え
が容易となり、しかも、コネクタとして使用した場合に
も発光素子と受光素子の位置合わせ精度を格段に抑制す
ることができる光信号伝達装置を提供することが本発明
の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明の光信
号伝達装置は、予め定められた数の発光素子と、前記各
発光素子に対向して配置された複数の受光素子と、前記
各受光素子にそれぞれ接続された複数の受光素子出力線
と、前記各受光素子出力線に交差する様に配置された複
数の受信信号線と、前記各受光素子出力線と前記各受信
信号線のそれぞれの交差部に設けられ、前記各交差部毎
に前記該当する受光素子出力線と前記該当する受信信号
線とを導通/遮断する複数のスイッチ素子と、前記発光
素子の任意の1つを発光している間に、発光を検知した
前記受光素子からの受光信号を前記受信信号線から取り
出すために前記交差部毎に設けられた前記スイッチ素子
を順次選択的に導通させることにより検知し、前記各発
光素子と該当する発光素子からの光を受光する受光素子
との対応関係を規定すると共に、前記検知された該当す
る受光素子からの受光信号を前記受信信号線から取り出
すための導通状態を保持する制御手段と、を備えてなる
ことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明の光信号伝達装置
は、請求項1に記載の前記発明において、前記制御手段
は、前記各発光素子を順次的に発光させる発光素子制御
手段と、前記発光素子制御手段が1個の発光素子を発光
させている間に、この発光素子からの光信号に対応する
受信信号が取り出される受信信号線に接続されるスイッ
チ素子を順次的に導通させるスイッチ素子制御手段と、
このスイッチ素子制御手段が導通させているスイッチ素
子が接続されている受信信号線を介して、前記発光素子
からの光信号に対応する受信信号の検出を行う受信信号
検出手段と、前記受信信号検出手段が受信信号を検出し
たときに、導通していたスイッチ素子およびこのスイッ
チ素子が接続された受信信号線と同一の受信信号線に接
続される他のスイッチ素子の導通を保持する受信信号線
接続手段とを有してなることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、例えば発光素子と受
光素子とが1対1で対応している場合には、互いに異な
る受光素子出力線と接続する各スイッチ素子を、各受信
信号線ごとに順次的に導通させることにより、各発光素
子と各受信信号線とを1対1で対応させて接続すること
ができる。従って、この導通させるスイッチ素子の組み
合わせを変更するだけで、発光素子と受信信号線との対
応を切り換えることができる。
【0012】また、受光素子を発光素子よりも数多く設
けている場合には、各発光素子が発光したときに受光信
号を出力する受光素子の受光素子出力線と、この発光素
子に対応するべき受信信号線との間に接続されるスイッ
チ素子を導通させるようにすれば、それぞれの発光素子
と受信信号線とを対応させて接続することができる。従
って、発光素子と受光素子の位置合わせの精度を抑制す
ることができる。すなわち、各発光素子からの光をいず
れの受光素子が受光するかが一意的に定まらないような
場合であっても、発光素子と受光素子との相対位置を固
定した後に、各発光素子と所定の受信信号線とを確実に
対応付ることができる。
【0013】なお、この場合、1個の発光素子からの光
を複数の受光素子が受光しているときには、1本の受信
信号線に対して複数のスイッチ素子を導通させ、複数の
受光素子が出力した受光信号を利用できるようにしても
よい。ただし、1個の受光素子が複数の発光素子からの
光を受光するおそれがある場合には、この受光素子の受
光素子出力線に接続するスイッチ素子を遮断するように
しておく必要がある。
【0014】この結果、請求項1の発明によれば、導通
させるスイッチ素子の組み合わせによって、発光素子と
受信信号線との対応関係を任意に切り換えることができ
るので、送信側の回路と発光素子との間又は受信側の回
路と受信信号線との間の結線を一旦切断して繋ぎ換える
ことなく、これらの接続を簡単に切り換えることができ
るようになる。また、発光素子よりも十分に多数の受光
素子を設けておけば、コネクタ等において、発光素子と
受光素子との位置合わせの精度を格段に抑制することが
でき、発光素子と受信信号線とを確実に対応させて接続
することができるようになる。
【0015】なお、発光素子は、情報信号で変調した光
を発するものであり、主に発光ダイオード等が利用され
る。受光素子は、受光した光を電気信号に変換するもの
であり、ホトダイオードやホトトランジスタ等が用いら
れる。スイッチ素子は、有接点又は無接点を問わず、操
作又は電気的制御によって回路の導通/遮断を行うこと
ができるものであり、MOS・FET(金属ー酸化物ー
半導体構造の電界効果型トランジスタ)等を利用するこ
とができる。
【0016】請求項2の構成によれば、発光素子制御手
段が、1個の発光素子を発光させている間に、スイッチ
素子制御手段が、前記発光素子からの光信号に対応する
受信信号が取り出される受信信号線に接続するスイッチ
素子を1個ずつ順に導通させる。したがって、受信信号
検出手段がこの受信信号線を介して出力される受信信号
の検出を行うことにより、前記1個の発光素子からの光
を受光素子が受光しているかを知ることができる。従っ
て、受信信号検出手段が受信信号を検出したときに導通
していたスイッチ素子の導通を、受信信号線接続手段に
よって保持するようにすれば、発光素子制御手段が発光
させた発光素子と受信信号線とを対応付けて接続するこ
とができる。そして、発光素子制御手段により各発光素
子が順次的に発光されると、各発光素子と各受信信号線
とを相互に対応付けて接続することができる。
【0017】なお、受信信号検出手段が1個の発光素子
に対して複数のスイッチ素子の検出を行った場合に、受
信信号線接続手段が1本の受信信号線に対して同時にこ
の複数のスイッチ素子の導通を保持させるようにするこ
とができるのは請求項1の場合と同様である。また、受
信信号線接続手段は、受信信号検出手段が受信信号を検
出すると直ちにそのスイッチ素子の導通を保持するよう
にしてもよいが、通常は一旦このスイッチ素子を記憶し
ておき、一連の処理が終了した後に記憶したスイッチ素
子を改めて導通させこれを保持することになる。
【0018】この結果、請求項2の発明によれば、請求
項1の光信号伝達装置における各発光素子と受光素子と
の対応を自動的に検出し、任意の受信信号線に対応付け
て接続することができるようになる。また、発光素子制
御手段が発光させる発光素子の順序や、これに応じてス
イッチ素子制御手段が対応付ける受信信号線の順序を変
更し、上記各手段による一連の処理を再度実行すれば、
各発光素子と各受信信号線との接続を簡単に切り換える
こともできるようになる。しかも、このように実際に発
光素子からの光を受光する受光素子を検出して接続を行
えば、コネクタとして使用した場合に、このコネクタの
結合方向を間違えたとしても、接続は正しく行うことが
できる。
【0019】なお、上記の場合、各発光素子と各受信信
号線との対応は、発光素子制手段が発光させる発光素子
の順序と、これに伴いスイッチ素子導通手段が対応付け
る受信信号線の順序とによって一律に決定される。しか
し、発光素子制御手段が発光素子を発光させる際に、発
光時間やこの発光の点滅回数等によって当該発光素子を
識別することができるように、発光素子の発光に識別信
号による変調を加えれば、受信信号検出手段が受信信号
を検出したときに、この識別信号を復調して、いずれの
発光素子が発光しているのかを知ることができるように
なる。
【0020】従って、スイッチ素子導通手段がまず仮の
受信信号線を定め、この受信信号線上で受光信号検出手
段が受光信号を検出すると共に、検出した受光信号に基
づいてそのとき発光している発光素子も検出できるよう
にしておき、この受信信号検出手段が受光信号を検出し
た際に実際に導通していたスイッチ素子ではなく、この
スイッチ素子と同じ受光素子出力線に接続され、かつ、
このときに受光信号検出手段が検出した発光素子に対応
付けを行おうとする受信信号線に接続されるスイッチ素
子の導通を受信信号線接続手段によって保持させるよう
にすれば、発光素子の発光順序等に依存することなく、
各発光素子と各受信信号線を対応付けて接続することが
できるようになる。ただし、識別信号が発光素子の発光
時間や点滅回数等によって表される信号である場合に
は、受信信号検出手段がこの識別信号を復調できるよう
に、スイッチ素子導通手段は、発光時間等よりも十分に
短い周期で一連のスイッチ素子の導通を繰り返し実行す
る必要がある。
【0021】
【実施例】本発明の光信号伝達装置を実施例のホトカプ
ラについて以下に説明する。図1乃至図5は本発明の一
実施例を示す。図1はホトカプラの回路ブロック図、図
2はホトカプラの制御部の動作を示すフローチャート、
図3は図2の動作の一部をさらに詳細に示すフローチャ
ート、図4はICカードとICカード装着部に用いられ
たホトカプラの斜視図、図5はホトカプラの拡大斜視図
である。
【0022】本実施例は、図4に示すように、ICカー
ド1に設けられたコネクタ3と、ICカード装着部2に
設けられたコネクタ4とによって構成されるホトカプラ
について説明する。なお、ここでは、ICカード1側の
回路からICカード装着部2側の回路に信号を送信する
場合だけの一方向のホトカプラについて示す。
【0023】図5に示すように、ICカード1側のコネ
クタ3は、結合面に複数の開口部3aが設けられる。こ
れらの開口部3aには、それぞれ発光素子が埋め込まれ
ている。また、ICカード装着部2側のコネクタ4は、
同じ面積の結合面にコネクタ3の開口部3aよりも十分
に多数の開口部4aが密集して設けられ、これらの開口
部4aには、それぞれ受光素子が埋め込まれている。上
記図4に示すように、ICカード1をICカード装着部
2に装着することにより、これらコネクタ3とコネクタ
4の結合面同士が向かい合わせになって結合されること
になる。
【0024】上記コネクタ3とコネクタ4とが結合した
状態を図1に示す。ただし、ここでは、簡単のため、コ
ネクタ3側には、3個の発光素子AH、BH、CHのみ
を示し、コネクタ4側には、7個の受光素子H1〜H7の
みを示している。
【0025】ICカード1側の回路から出力される送信
信号AOUT、BOUT、COUTは、コネクタ3の送信制御部
3bを介して、各発光素子AH、BH、CHに出力され
る。従って、これらの送信信号AOUT、BOUT、COUT
は、それぞれ発光素子AH、BH、CHで光信号に変換
されて、相対するICカード装着部2側のコネクタ4に
向けて送信されることになる。
【0026】送信制御部3bは、コネクタ3の初期化処
理を行う回路であり、ICカード1の装着時等に各発光
素子AH、BH、CHを順に発光させる。なお、この各
発光素子AH、BH、CHの発光の際に、それぞれの発
光素子AH、BH、CHごとに発光時間あるいは発光回
数を変える等の方法により、発光素子AH、BH、CH
のいずれからの光信号であるかを識別できる識別信号を
付加するようにしてもよい。
【0027】ICカード装着部2側のコネクタ4には、
7本の受光素子出力線4bと3本の受信信号線4cが互
いに直交して設けられ、各交差部をそれぞれスイッチ素
子A1〜A7、B1〜B7、C1〜C7を介して接続すること
により、これらの受光素子出力線4bと受信信号線4c
とをマトリクス状に接続している。7本の受光素子出力
線4bは、対応する7個の受光素子H1〜H7の出力にそ
れぞれ接続され、各受光素子H1〜H7が上記発光素子A
H、BH、CHからの光を受光して電気信号に変換した
受光信号が出力されるようになっている。
【0028】スイッチ素子A1〜A7、B1〜B7、C1〜
C7は、いずれもMOS・FETによって構成されたス
イッチ素子であり、受信制御部4dが発するゲート信号
A1〜A7、B1〜B7、C1〜C7がアクティブになると、
それぞれの受光素子出力線4bと受信信号線4cとの間
を導通させるようになっている。受信制御部4dは、コ
ネクタ4の初期化処理を行う回路であり、ICカード1
の装着時等に各受信信号線4cに接続されたスイッチ素
子A1〜A7、B1〜B7、C1〜C7を順に導通させ、この
受信信号線4cを介して受光素子H1〜H7が受光素子出
力線4bに出力した受光信号を検出するようになってい
る。
【0029】また、各受信信号線4cごとにスイッチ素
子A1〜A7、B1〜B7又はC1〜C7の導通を繰り返し実
行して受光信号の検出時間を計測し、これに基づいて上
記送信制御部3bが付加した識別信号を検出させるよう
にすることもできる。受信信号線4cは、ICカード1
側のコネクタ3における3個の発光素子AH、BH、C
Hに対応して3本設けられ、それぞれの受信信号線4c
からの受信信号AIN、BIN、CINを、受信制御部4dと
ICカード装着部2側の回路に送るようになっている。
【0030】上記構成のホトカプラにおける送信制御部
3bと受信制御部4dの動作を、図2及び図3のフロー
チャートに基づいて説明する。なお、これらの送信制御
部3bと受信制御部4dとは、ICカード1の装着が検
出されたときに自動的に初期化を実行するほか、装着後
にもICカード装着部2側の機器又はICカード1側か
らの要求に基づいてこの初期化を再実行できるようにな
っている。
【0031】図2に示す最初のステップ(以下、「S」
という)1では、コネクタ3の発光素子AHと受信信号
AINを出力する受信信号線4cとを対応付けるスイッチ
素子A1〜A7の検出を行う。
【0032】このS1の処理では、図3に示すように、
送信制御部3bが発光素子AHのみを発光させると共に
(S11)、受信制御部4dがループカウンタiを
“1”の値に初期化する(S12)。すると、7回のル
ープ処理が開始され、受信制御部4dは、まずスイッチ
素子Ai、即ち最初のループではスイッチ素子A1のみ
を導通させて(S13)、受信信号AINを出力する受信
信号線4c上で受光信号の検出を行う(S14)。次に
このS14において受光信号が検出された場合には、こ
のスイッチ素子Aiを記憶する(S15)。また、受光
信号が検出されなかった場合には、ループカウンタiを
インクリメントして(S16)、このループカウンタi
の値が“7”より大きくなったかどうかの判断を行う
(S17)。
【0033】このS17において、ループカウンタiの
値が“7”より大きくなるまでS13〜S16の処理を
繰り返すと、ループ処理を脱して上記S1の処理が終了
する。なお、ここでは、図1に示すように、発光素子A
Hからの光を受光素子H1と受光素子H2とが受光するた
め、スイッチ素子A1とスイッチ素子A2が導通したとき
に受光信号が検出されることになる。
【0034】上記のようにしてS1の処理が終了する
と、図2に示すように、このS1の処理で検出されたス
イッチ素子Ax、即ちここではスイッチ素子A1とスイ
ッチ素子A2とが、受信制御部4dによって導通される
と共に、この導通状態が保持される(S2)。従って、
この後、ICカード1側の回路が発した送信信号AOUT
に基づいて発光素子AHが発光すると、この光を受光素
子H1と受光素子H2とが受光して、受信信号AINの受信
信号線4cを介し、ICカード装着部2側の回路に送る
ことができる。
【0035】また、上記のようにして発光素子AHと受
信信号AINの受信信号線4cとが対応付けて接続される
と、次に、S1と同様にして、コネクタ3の発光素子B
Hと受信信号BINを出力する受信信号線4cとを対応付
けるスイッチ素子B1〜B7の検出を行う(S3)。この
S3の処理によって検出されたスイッチ素子Bxを導通
しこの導通状態を保持する(S4)。そして、最後に、
S1及びS3と同様にして、コネクタ3の発光素子CH
と受信信号CINを出力する受信信号線4cとを対応付け
るスイッチ素子C1〜C7の検出を行い(S5)、S5の
処理によって検出されたスイッチ素子Cxを導通する。
この導通状態を保持すると(S6)、ホトカプラの初期
化作業が完了する。
【0036】従って、この初期化が完了した以降は、発
光素子AH、BH、CHと受信信号AIN、BIN、CINを
出力する各受信信号線4cとが対応付けて接続され、I
Cカード1側の回路が発した送信信号AOUT、BOUT、C
OUTを、受信信号AIN、BIN、CINが取り出される各受
信信号線4cを介して、それぞれICカード装着部2側
の回路に送ることができる。
【0037】上記動作では、送信制御部3bが発光させ
る発光素子AH、BH、CHの順序と、受信制御部4d
が対応付ける受信信号線4cの順序が予め定められてい
た。ただし、送信制御部3b又は受信制御部4dの順序
を変更すれば、この予め定められた順序とは異なる任意
の対応で接続を行うことができる。また、送信制御部3
bが発光させる各発光素子AH、BH、CHごとに識別
信号を付加し、これを受信制御部4dが検出する場合
は、以下の動作となる。例えば送信制御部3bが発光素
子AHを発光させる際に、発光素子BHで用いられてい
た識別信号を付加する。ここで受信制御部4dが、この
受光信号を受信信号AINの受信信号線4cで検出してい
ても、ここで検出したスイッチ素子A1とスイッチ素子
A2とに代えて、受信信号BINの受信信号線4c上にお
ける同じ受光素子出力線4bに接続されるスイッチ素子
B1とスイッチ素子B2とを導通させることができる。こ
れにより、事前に対応関係が定められていなくても任意
の対応で接続を行うことができる。
【0038】なお、上記スイッチ素子A1〜A7、B1〜
B7、C1〜C7と送信制御部3bと受信制御部4dと
は、集積化すればそれぞれコネクタ3とコネクタ4に内
蔵することが可能である。また、これら送信制御部3b
と受信制御部4dとの機能は、それぞれICカード1と
ICカード装着部2側の機器に設けられたマイクロコン
ピュータによって処理することもできる。
【0039】さらに、上記実施例は、ICカード1から
ICカード装着部2側への一方向の接続を行うホトカプ
ラについて説明したが、これと同じ構成のホトカプラを
ICカード1とICカード装着部2に逆に設け、又は、
コネクタ3とコネクタ4に両者の回路を混在させるよう
にすることにより、双方向の接続と信号の伝達を行うこ
とも当然可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光信号伝達装置によれば、導通させるスイッチ素子の
組み合わせを変更するだけで、結線を繋ぎ換えることな
く送信側と受信側の接続を簡単に切り換えることができ
るようになる。また、受光素子を発光素子よりも十分に
多く設けておけば、正確な位置を合わせを行うことがで
きなくても、確実に送信側の回路と受信側の回路を接続
することができるようになる。しかも、発光素子と受信
信号線との接続を発光素子の発光順や識別信号等によっ
て自動的に決定できるようにしておけば、結合方向に依
存せず接続間違いの生じないコネクタを得ることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のホトカプラの回路ブロック
図である。
【図2】本発明の一実施例のホトカプラの制御部の動作
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例の図2の動作の一部をさらに
詳細に示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例のICカードとICカード装
着部に用いられたホトカプラの斜視図である。
【図5】本発明の一実施例のホトカプラの拡大斜視図で
ある。
【図6】従来例の電気的絶縁を行うためのホトカプラの
回路図である。
【図7】従来例のコネクタとして用いられるホトカプラ
の回路図である。
【符号の説明】
3b 送信制御部 4b 受光素子出力線 4c 受信信号線 4d 受信制御部 AH 発光素子 BH 発光素子 CH 発光素子 H1 〜H7 受光素子 A1 〜A7 スイッチ素子 B1 〜B7 スイッチ素子 C1 〜C7 スイッチ素子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた数の発光素子と、前記各発光素子に対向して配置された複数の 受光素子
    と、前記 各受光素子にそれぞれ接続された複数の受光素子出
    力線と、前記各受光素子出力線に交差する様に配置された複数の
    受信信号線と、前記各受光素子出力線と前記各受信信号線のそれぞれの
    交差部に設けられ、前記各交差部毎に前記該当する受光
    素子出力線と前記該当する受信信号線とを導通/遮断す
    る複数のスイッチ素子と、 前記発光素子の任意の1つを発光している間に、発光を
    検知した前記受光素子からの受光信号を前記受信信号線
    から取り出すために前記交差部毎に設けられた前記スイ
    ッチ素子を順次選択的に導通させることにより検知し、
    前記各発光素子と該当する発光素子からの光を受光する
    受光素子との対応関係を規定すると共に、前記検知され
    た該当する受光素子からの受光信号を前記受信信号線か
    ら取り出すための導通状態を保持する制御手段と、を備
    えてなる ことを特徴とする光信号伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記 各発光素子を順次的に発光させる発光素子制御手段
    と、前記 発光素子制御手段が1個の発光素子を発光させてい
    る間に、この発光素子からの光信号に対応する受信信号
    が取り出される受信信号線に接続されるスイッチ素子を
    順次的に導通させるスイッチ素子制御手段と、 このスイッチ素子制御手段が導通させているスイッチ素
    子が接続されている受信信号線を介して、前記発光素子
    からの光信号に対応する受信信号の検出を行う受信信号
    検出手段と、前記 受信信号検出手段が受信信号を検出したときに、導
    通していたスイッチ素子およびこのスイッチ素子が接続
    された受信信号線と同一の受信信号線に接続される他の
    スイッチ素子の導通を保持する受信信号線接続手段と、
    を有してなることを特徴とする請求項1に記載の光信号
    伝達装置。
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