JP4082105B2 - 接続検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば基板同士の接続状態を検出するための接続検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、基板同士(または電子機器同士等)を接続する場合、たとえば接続用のコネクタを両端に有するコネクタケーブルが、両基板に設けられた受け側コネクタ等に嵌め込まれて用いられる。このようなコネクタケーブルには、一方の基板から他方の基板に対して電源電圧を供給するための電源線が含まれていることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、作業者等がコネクタケーブルのコネクタの極性を誤って嵌め込んだ場合、あるいは片浮き状態に嵌め込んだ場合においては、電源線による他方の基板への電源供給が良好に行われないことが多い。特に、コネクタケーブルのコネクタの極性を誤って嵌め込んだ場合には、信号線等に電源電圧が供給されて、基板が損傷してしまうケースがある。したがって、損傷した基板を新たな基板と交換することになり、コストの増大を招くといった問題点がある。
【0004】
そこで、汎用的に使用される規格品のコネクタでは、そのピン配列を工夫したり、コネクタの内側にノブを設けたりして、コネクタの誤挿入を防止するための対策が施されている。しかし、メーカ内部で使用されるコネクタでは、それを大量に用いる場合に、上記対策を施すとコスト増大につながるため、上記対策が施されないことが多い。
【0005】
【発明の開示】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、コネクタ誤挿入時における、不適切な電源電圧の供給を未然に防止することのできる接続検出装置を提供することを、その課題とする。
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明によって提供される接続検出装置は、通信可能なデバイス同士を、一方のデバイスから他方のデバイスに対して電源電圧を供給するための電源線を含む接続部材によって接続するとき、上記接続部材による接続状態を検出するための接続検出装置であって、一方のデバイス側に設けられ、かつ他方のデバイスに対する電源電圧の供給を行うか否かを切り替える切替手段と、上記接続部材によって上記両デバイス間が正常状態に接続されることにより、一方のデバイスから上記接続部材および他方のデバイスを介して再び上記一方のデバイスに戻るように回路が形成され、その回路の向きに信号を流す方向性素子を含むループ回路に対して、上記接続部材の接続状態を検出するための確認信号を発信する信号発信手段と、上記方向性素子の順方向側に向けて上記信号発信手段によって上記確認信号を発信したときはその確認信号を検出し、かつ、上記方向性素子の逆方向側に向けて上記確認信号を発信したときはその確認信号を検出しない信号検出手段と、上記信号検出手段により上記確認信号が検出されたとき、上記他方のデバイスに電源電圧が供給されるように上記切替手段を切り替える切替制御手段とを備えることを特徴としている。ここで、上記デバイスとは、たとえばプリント基板や電子機器等をいう。
【0011】
好ましい実施の形態によれば、上記接続部材は、複数の芯数を有するケーブルと、このケーブルの両端に繋がれたコネクタとによって構成されており、上記ループ回路は、上記コネクタ内の最も外側の端子を用いて形成されている。
【0012】
本発明によれば、他方のデバイスに対する電源電圧の供給が、信号検出手段により確認信号が検出された後に行われる、すなわち、接続部材による接続状態が正常であると検出された後に行われるので、デバイスの損傷を未然に防止することができる。したがって、上記損傷によるコストの増大を抑えることができる。
【0013】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る接続検出装置が適用される基板の概略斜視図、図2は、接続検出装置の構成を示す図である。この接続検出装置は、図1に示すように、たとえば2枚のプリント基板1,2(以下、「第1基板1、第2基板2」という。)同士をコネクタケーブル5によって接続する際に、その接続状態を検出するためのものである。接続検出装置は、図2に示すように、第1基板1側に設けられた第1接続検出部3と、第2基板2側に設けられた第2接続検出部4とによって構成されている。
【0016】
第1接続検出部3は、マスタCPU11と、その周辺回路と、コネクタケーブル5を接合する第1接合部12とを備えている。
【0017】
一方、第2接続検出部4は、スレーブCPU21と、その周辺回路と、コネクタケーブル5を接合する第2接合部22とを備えている。
【0018】
マスタCPU11は、スレーブCPU21と互いにデータのやり取りが可能な通信機能を有している。マスタCPU11は、図示しないメモリに記憶されている動作プログラム等に基づいて各種の動作を制御する。
【0019】
第1接合部12は、第1基板1に取り付けられた受け側コネクタによって構成されている。第1接合部12は、所定のピッチで直線状に配置されたオス型のピンからなる端子A1〜端子A10を有している。特に、端子A1および端子A10は、受け側コネクタの各端子のうち、最も外側に位置する端子とされている。
【0020】
なお、第1接合部12は、第1基板1がフレキシブル基板の場合、第1基板1の一端縁に導体パターンとして形成された端子群によって構成されてもよい。この場合、コネクタケーブル5のコネクタは、カードエッジ型コネクタとされる。また、コネクタ内の端子数は、10個に限らず、それ以下またはそれ以上の個数であってもよい。また、コネクタ内における端子の配列は、1列に限らず、2列以上であってもよい。また、コネクタの形状は、上記角型に限らず、丸型等でもよい。
【0021】
マスタCPU11は、その内部に、パルス信号を出力するための第1信号発信部13を備えている。このパルス信号は、コネクタケーブル5の接続を確認するための処理(後述)において用いられる。第1信号発信部13は、抵抗R1を介して第1接合部12の端子A1に接続されている。マスタCPU11は、第1信号発信部13から出力されるパルス信号を検出するための第1信号検出部14を備えている。第1信号検出部14は、抵抗R2を介して第1接合部12の端子A10に接続されている。
【0022】
また、マスタCPU11は、第1信号検出部14の入力に接続され、かつパルス信号を出力するための第2信号発信部16を備えている。このパルス信号は、コネクタケーブル5の接続を確認するための処理(後述)において用いられる。さらに、マスタCPU11は、第1信号発信部13の出力に接続され、かつ第2信号発信部16から発信されるパルス信号を検出するための第2信号検出部15を備えている。
【0023】
なお、図2に示すマスタCPU11内の回路によれば、第1信号発信部13の出力は、回り込んで第2信号検出部15に入力されるように構成されているが、第1信号発信部13からパルス信号が出力する際には、第2信号検出部15では信号が入力されてもそれを認識しないように制御される。
【0024】
同様に、第2信号発信部16に出力は、回り込んで第1信号検出部14に入力されるように構成されているが、第2信号発信部16からパルス信号が出力される際には、第1信号検出部14には信号が入力されてもそれを認識しないように制御される。
【0025】
また、図には示していないが、マスタCPU11は、第1基板1の制御中枢となるメインCPUと接続されており、このメインCPUの制御指令を受けて制御する構成としてもよい。あるいは、マスタCPU11自体が第1基板1の制御中枢として機能する構成としてもよい。
【0026】
マスタCPU11には、スレーブCPU21に対して電源電圧の供給を許可または阻止するための2つのスイッチングトランジスタT1,T2が接続されている。これらのスイッチングトランジスタT1,T2は、エミッタ端子が、第1基板1内に設けられ、かつ電源電圧を供給するための図示しない電源部に接続され、ベース端子がマスタCPU11に接続され、コレクタ端子が電源線18を介して第1接合部12の端子A4,A5にそれぞれ接続されている。
【0027】
マスタCPU11には、スレーブCPU21と通信を行うための通信信号線17の一端が接続され、通信信号線17の他端は、第1接合部12の端子A9に接続されている。
【0028】
一方、第2基板2のスレーブCPU21は、マスタCPU11と互いにデータのやり取りが可能な通信機能を有している。スレーブCPU21は、マスタCPU11によって制御され、第1基板1から電源電圧が供給されることにより動作可能とされる。
【0029】
第2接合部22は、第2基板2に取り付けられた受け側コネクタによって構成されている。第2接合部22は、所定のピッチで直線状に配置されたオス型のピンからなる端子B1〜端子B10を有している。端子B1および端子B10は、受け側コネクタの各端子のうち、最も外側に位置する端子とされている。
【0030】
なお、第2接合部22は、第2基板2が第1基板1と同様に、フレキシブル基板の場合、第2基板2の一端縁に導体パターンとして形成された端子群によって構成されてもよい。
【0031】
第2接合部22の端子B1は、スイッチングダイオードD1を介して、端子B10に接続されている。詳細には、端子B1は、スイッチングダイオードD1のアノード側に接続され、スイッチングダイオードD1のカソード側は、端子B10に接続されている。
【0032】
スレーブCPU21には、マスタCPU11と通信を行うための通信信号線23の一端が接続され、通信信号線23の他端は、第2接合部22の端子B9に接続されている。
【0033】
スレーブCPU21には、電源供給線24の一端が接続され、電源供給線24の他端は、第2接合部22の端子B4,B5に接続されている。
【0034】
また、図には示していないが、スレーブCPU21は、第2基板2の制御中枢となるメインCPUと接続されており、このメインCPUの制御指令を受けて制御する構成としてもよい。あるいは、スレーブCPU21自体が第2基板2の制御中枢として機能する構成としてもよい。
【0035】
コネクタケーブル5は、第1基板1の第1接合部12と、第2基板2の第2接合部22とを1:1に接続するためのものであり、複数の芯数を有するケーブル31と、このケーブル31の両端に接続されたコネクタ32,33とによって構成されている。コネクタ32,33は、第1および第2接合部12,22の端子A1〜A10,端子B1〜B10に対応した、メス型のソケット端子を備え、第1および第2接合部12,22の端子数に応じた端子数を有している。なお、コネクタケーブル5は、いわゆるフレキシブルケーブルによって構成されていてもよい。
【0036】
上記の構成によれば、コネクタケーブル5が第1基板1の第1接合部12と、第2基板2の第2接合部22との間に接続されると、第1および第2接合部12,22の各端子がコネクタケーブル5を介して接続される。
【0037】
特に、第1接合部12の端子A1と、第2接合部22の端子B1とが接続されるとともに、第1接合部12の端子A10と、第2接合部22の端子B10とが接続される。
【0038】
そのため、この接続状態においては、マスタCPU11の第1信号発信部13の出力が、第1接合部12、コネクタケーブル5、第2基板2の第2接合部22を通じて第2基板2のスイッチングダイオードD1に至り、スイッチングダイオードD1から第2接合部22、コネクタケーブル5、第1接合部12を介して、マスタCPU11の第1信号検出部14に至るループ回路Lを形成することになる。
【0039】
本実施形態では、このループ回路Lを利用して第1基板1と第2基板2との接続状態を検出することができる。以下、接続状態の検出方法としてのマスタCPU11の制御動作を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0040】
作業員によりコネクタケーブル5が第1基板1および第2基板2に接続された後、マスタCPU11は、所定の動作プログラムに基づいて制御処理を開始する。マスタCPU11は、スレーブCPU21との通信が必要となったと認識した場合(S1)、第1信号発信部13からパルス信号を出力する(S2)。次いで、第1信号検出部14において当該パルス信号を検出したか否かを判別する(S3)。
【0041】
コネクタケーブル5の接続状態が、図2に示すように、正常状態であるならば、パルス信号は、第1信号発信部13からコネクタケーブル5および第2接続検出部4のスイッチングダイオードD1を通じて再びコネクタケーブル5および第1接続検出部3に戻り、第1信号検出部14に入力される。また、コネクタケーブル5の接続状態が、たとえば逆挿入された状態であるならば、パルス信号は、第2接続検出部4のスイッチングダイオードD1によって阻止され、第1信号検出部14に入力されない。
【0042】
ステップS3において、第1信号検出部14においてパルス信号が検出できた場合(S3:YES)、次に、第2信号発信部16からパルス信号を出力する(S4)。そして、第2信号検出部15において第2信号発信部16からを出力されたパルス信号を検出したか否かを判別する(S5)。
【0043】
ステップS5において、第2信号検出部15においてパルス信号を検出できなかったと判別した場合(S5:NO)、コネクタケーブル5による接続状態が正常であると認識する(S6)。すなわち、コネクタケーブル5が正常に接続されておれば、第1信号発信部13から出力されたパルス信号は、第1信号検出部14において検出され(S3:YES参照)、かつ第2信号発信部16から出力されたパルス信号は、スイッチングダイオードD1によって阻止され、第2信号検出部15においてパルス信号を検出できないからである。
【0044】
次いで、マスタCPU11は、スイッチングトランジスタT1,T2をオンにし、第1接続検出部3の電源線18、コネクタケーブル5、および第2接続検出部4の電源線24を介して第2基板2のスレーブCPU21に電源電圧を供給する(S7)。そして、通信信号線17,23およびコネクタケーブル5を介してスレーブCPU21との通信を開始する(S8)。
【0045】
このように、第2基板2に対する電源電圧の供給は、コネクタケーブル5による接続状態が正常であると検出された後に行われる。換言すれば、コネクタケーブル5のコネクタ32(またはコネクタ33)が逆挿入されたときには第2基板2に電源電圧を供給しない。そのため、第2基板2の損傷を未然に防止することができ、上記損傷によるコストの増大を抑えることができる。
【0046】
また、ステップS5において、第2信号検出部15においてパルス信号を検出できたと判別した場合(S5:YES)、その他の不良と認識する(S9)。すなわち、ループ回路Lの途中にスイッチングダイオードD1が介在されているのにもかかわらず、第1信号発信部13および第2信号発信部16からのパルス信号がそれぞれ第1信号検出部14および第2信号検出部15によって検出されたため、コネクタケーブル5の端子間における短絡や第2基板2のスイッチングダイオードD1の損傷不良等が原因とされる不具合と認識される。なお、ステップS5において、第2信号検出部15においてパルス信号を検出できたと判別した場合には(S5:YES)、第2接続検出部4のループ回路LにおいてスイッチングダイオードD1が存在しないタイプの第2基板が接続されていると認識されてもよい。
【0047】
また、ステップS3において、第1信号検出部14においてパルス信号を検出できなかったと判別した場合(S3:NO)、第2信号発信部16からパルス信号を出力する(S10)。そして、第2信号検出部15においてパルス信号を検出したか否かを判別する(S11)。
【0048】
第2信号検出部15においてパルス信号を検出できた場合(S11:YES)、コネクタケーブル5が逆挿入に接続されたと認識する(S12)。すなわち、第1信号発信部13のパルス信号は、第1信号検出部14では検出できなかったが、第2信号発信部16のパルス信号は、第2信号検出部15で検出できたので、この場合、スイッチングダイオードD1が逆接続されている場合に相当し、つまりコネクタケーブル5が逆挿入に接続されていると認識される。
【0049】
さらに、ステップS11において、第2信号検出部15がパルス信号を検出できなかった場合(S11:NO)、コネクタケーブル5による接続が不完全であると認識する(S13)。この場合、第1信号発信部13および第2信号発信部16からのパルス出力が第1信号検出部14および第2信号検出部15によっていずれも検出されなかったため、コネクタケーブル5による接続が不完全、たとえば、コネクタケーブル5の斜め差しや片差し等でループ回路Lが形成されなかったと認識される。
【0050】
ここで、上記したループ回路Lは、第1接合部12の最も外側の端子、および第2接合部22の最も外側の端子がそれぞれ利用されて形成されているため、上記のようにコネクタケーブル5が斜め差しや片差し等となっている場合には、即座にその状態を検出することができる。
【0051】
また、第2接続検出部4のスイッチングダイオードD1が接続されていなくても、ループ回路Lを利用した上記検出方法により、コネクタケーブル5の斜め差しや片差し等を検出することができる。
【0052】
ところで、上記した接続検出装置では、第1および第2基板1,2同士をコネクタケーブル5によって接続した場合、その接続状態を検出することができるが、さらに、たとえばその接続が逆挿入接続である場合に、それを修正して第1および第2基板1,2同士を正常な接続状態になるように移行させるようにしてもよい。
【0053】
具体的には、第1接続検出部3に、図4に示すように、通信信号線17および電源線18を切り替えるための切替部34,35が設けられている。切替部34は、マスタCPU11に接続される通信信号線17を第1接合部12の端子A2または端子A9に接続するように切り替えるためのものである。この切替部34を切り替えるための切替信号は、マスタCPU11から与えられる。
【0054】
一方、切替部35は、スイッチングトランジスタT1に接続される一方の電源線18を第1接合部12の端子A4または端子A7に接続するように、スイッチングトランジスタT2に接続される他方の電源線18を第1接合部12の端子A5または端子A6に接続するように、それぞれ切り替えるためのものである。この切替部35を切り替えるための切替信号は、マスタCPU11から与えられる。
【0055】
このような構成におけるマスタCPUの制御動作を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図5におけるステップS1〜13は、図3に示すフローチャートと同様である。ステップS12においてコネクタケーブル5のコネクタの逆挿入接続が検出された場合、マスタCPU11は、切替部34,35に対して切替信号を与え、通信信号線17および電源線18を切り替える(S14)。
【0056】
詳細には、切替部34,35が切り替えられることにより、マスタCPU11に接続される通信信号線17は、第1接合部12の端子A9から端子A2に接続される。また、スイッチングトランジスタT1に接続される一方の電源線18は、第1接合部12の端子A4から端子A7に接続される。また、スイッチングトランジスタT2に接続される他方の電源線18は、第1接合部12の端子A5から端子A6に接続される。
【0057】
その後、マスタCPU11は、スイッチングトランジスタT1,T2をオンし、スレーブCPU21に対して電源電圧を供給した後(S7)、マスタCPU11との通信を開始する(S8)。
【0058】
このように、たとえコネクタケーブル5の逆挿入接続が検出された場合でも、自動的に、第1接合部12に関する通信信号線17、電源線18が切り替えられるので、スレーブCPU21には、電源電圧が適切に与えられ、マスタCPU11とスレーブCPU21とは、良好に通信を行うことができる。
【0059】
なお、上記切替部34,35の構成およびその接続構成は、上記した構成に限るものでない。また、上記切替部34,35は、マスタCPU11の内部に設けられてもよい。また、上記切替部34,35は、上記したようなハードウェアによる構成に代えて、ソフトウェアによって実現されてもよい。
【0060】
また、この接続検出装置には、図4に示していないが、接続状態を報知するための表示部が設けられていてもよい。表示部は、たとえばエラーの種類を色別に示す複数の発光ダイオードによって構成されてもよいし、複数個の文字が表示可能なたとえば液晶表示装置によって構成されてもよい。
【0061】
たとえば、図5に示す制御動作において、ステップS9でその他の不良と判別された場合には、その旨の表示がされてもよい(S15)。また、ステップS13において、接続が不完全と判別された場合には、その旨の、その他の不良と判別された場合と異なる表示がされてもよい(S16)。さらには、これらのエラーが音声によって報知されてもよい。
【0062】
このようなエラー報知がされることにより、ユーザは、エラーが生じたことを認識することができ、それらに対応した適切な処置を施すことができる。たとえば、その他の不良と報知された場合には、コネクタケーブル5を他のコネクタケーブル5と交換して再度、接続状態を確認することができる。また、接続が不完全と報知された場合には、コネクタケーブル5の接続状態を確認して、再度、嵌め直すことができる。したがって、利便性の高い接続検出装置とすることができる。
【0063】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上記した接続検出装置は、基板同士を接続する場合について説明したが、これに代えて、機器同士を接続する場合、あるいは基板と機器とを接続する場合等に適用されてもよい。また、第1接続検出部3、および第2接続検出部4によって構成される接続検出装置は、これらの部分を種々の電子機器に適用されてもよい。また、上記実施形態では、スイッチングダイオードD1は、第2接続検出部4に設けられていたが、これに限らず、たとえば第1接続検出部3のループ回路L上に設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接続検出装置が適用される基板の概略斜視図である。
【図2】接続検出装置の構成を示す図である。
【図3】マスタCPUの制御動作を示すフローチャートである。
【図4】変形例の接続検出装置の構成を示す図である。
【図5】変形例のマスタCPUの制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 第1基板
2 第2基板
3 第1接続検出部
4 第2接続検出部
5 コネクタケーブル
11 マスタCPU
13 第1信号発信部
14 第1信号検出部
15 第2信号検出部
16 第2信号発信部
21 スレーブCPU
T1,T2 スイッチングトランジスタ
D1 スイッチングダイオード
Claims (2)
- 通信可能なデバイス同士を、一方のデバイスから他方のデバイスに対して電源電圧を供給するための電源線を含む接続部材によって接続するとき、上記接続部材による接続状態を検出するための接続検出装置であって、
一方のデバイス側に設けられ、かつ他方のデバイスに対する電源電圧の供給を行うか否かを切り替える切替手段と、
上記接続部材によって上記両デバイス間が正常状態に接続されることにより、一方のデバイスから上記接続部材および他方のデバイスを介して再び上記一方のデバイスに戻るように回路が形成され、その回路の向きに信号を流す方向性素子を含むループ回路に対して、上記接続部材の接続状態を検出するための確認信号を発信する信号発信手段と、
上記方向性素子の順方向側に向けて上記信号発信手段によって上記確認信号を発信したときはその確認信号を検出し、かつ、上記方向性素子の逆方向側に向けて上記確認信号を発信したときはその確認信号を検出しない信号検出手段と、
上記信号検出手段により上記確認信号が検出されたとき、上記他方のデバイスに電源電圧が供給されるように上記切替手段を切り替える切替制御手段とを備えることを特徴とする、接続検出装置。 - 上記接続部材は、複数の芯数を有するケーブルと、このケーブルの両端に繋がれたコネクタとによって構成されており、
上記ループ回路は、上記コネクタ内の最も外側の端子を用いて形成されている、請求項1に記載の接続検出装置。
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2002
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