JPS6316076B2

JPS6316076B2 -

Info

Publication number: JPS6316076B2
Application number: JP55113007A
Authority: JP
Inventors: Hideo Nishijima; Hideyuki Kawase; Isao Soejima; Yasunori Kobori
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1980-08-19
Filing date: 1980-08-19
Publication date: 1988-04-07
Also published as: JPS5738075A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は磁気テープを間欠的に走行せしめ、ス
ローモーシヨン再生を行う磁気記録再生装置に関
するものである。

家庭用磁気記録再生装置では、互いにアジマス
角の異なる２個の回転ヘツドを順次使用して、ガ
ードバンドを設けることなくテープ長手方向に対
して傾斜したトラツクに映像信号を記録する、い
わゆるアジマス記録方式が採用されている。この
アジマス記録方式により記録された磁気テープを
静止画再生、あるいはスローモーシヨン再生する
には、テープ走行速度のみを記録時と異ならせる
ため、回転ヘツドがビデオトラツクの傾斜とは異
なる傾斜で磁気テープ上を走査する。このため、
回転ヘツドはそのアジマス角と同一の角度で記録
された第一のビデオトラツクを走査すると同時
に、これとは異なるアジマス角で記録された第２
のビデオトラツクをも走査することになる。この
場合、第２のビデオトラツクに記録された信号は
アジマス効果により再生されない。

回転ヘツドの回転が進むに従つて、同一アジマ
ス角のトラツクを走査する割合が少なくなつてく
ると、再生レベルが減少し、これにより再生画面
内にノイズが生じてくる。しかし、静止画再生時
には、このノイズバンドを垂直ブランキング期間
内に追い込むことにより再生画面内にノイズを生
じさせない方法がすでに明らかにされている。

そこで、このノイズが発生しない静止画再生と
テープの走行とを間欠的に繰り返し行うことで、
再生画面にノイズの発生しないスローモーシヨン
再生を実現することができる。この時の磁気テー
プパターン図及び１フレーム分の磁気テープ走行
速度変化を第１図、第２図に示す。

第１図において、ノイズレススローモーシヨン
再生を行なうには、今ビデオヘツド５の位置でテ
ープ走行を停止して静止画再生を行つているとす
ると、次に１フレーム分だけテープを走行し、ビ
デオヘツドが６の位置に来た時に再びテープを停
止して静止画再生を行う必要がある。この停止位
置の決定は、記録されたビデオトラツクと一定位
置関係に記録されているコントロール信号をコン
トロールヘツド７により検出し、この検出された
コントロール信号を遅延回路を通すことにより行
なうことが知られている。また、この遅延回路の
遅延時間を可変にすることにより静止画再生時の
ノイズバンド位置を決定することも知られてい
る。

しかし、従来の装置においては、コントロール
信号はCH―１ビデオトラツクの記録開始後すぐ
にコントロールトラツクに記録され、かつ静止画
再生時にコントロールヘツド７がコントロール信
号間の略中央に停止するようにビデオヘツドとコ
ントロールヘツド間の長さが定められている。こ
の為に、この間欠送り時に再生されるコントロー
ル信号の再生タイミングは、第２図に示されてい
るように、テープ送り量のほぼ中心附近になる。
今、テープ速度の加速及び減速特性が同程度とす
ると、上記遅延回路の遅延時間はほぼ０秒とな
る。したがつて、遅延時間を少なくする方向へ遅
延回路の遅延時間を可変にすることができなくな
り、テープ伸縮時等にノイズバンドを垂直ブラン
キング期間内に追い込むことができなくなる。

従来、この問題を解決するため、ビデオヘツド
とコントロールヘツドの位置関係を変え、ビデオ
ヘツドとコントロールヘツド間に入るテープの長
さを変えて、再生コントロール信号の検出タイミ
ングを本来の再生コントロール信号の検出タイミ
ングより早く検出する装置が考えられた。

この装置においては、標準再生時には再生コン
トロール信号を本来のタイミングまで遅延するた
めの第２の遅延回路を介して、サーボ回路に供給
していた。しかしながら、この装置によれば、標
準再生時のサーボ系に、上記第２の遅延回路によ
る遅れ要素が加わり、サーボ系の安定度やテープ
走行のワウ・フラツタ性能等が悪影響を受けると
いう欠点があつた。

本発明の目的は、上記従来技術の欠点をなく
し、標準再生時への悪影響を与えない方法で、間
欠送りによるノイズレススローモーシヨン再生を
可能にする装置を提供するにある。

本発明では、標準再生時への影響をなくすため
に、間欠送りによるノイズレススローモーシヨン
再生時にのみ、ビデオヘツドとコントロールヘツ
ド間に磁気テープを迂回する手段を設け、スロー
モーシヨン再生時にのみ再生コントロール信号の
検出タイミングを変えるようにした点に特徴があ
る。

本発明の一実施例を第３図に、本発明を使用し
た間欠送りの具体的回路構成を第４図に、動作波
形を第５図に示す。

第３図において、第１図と同一符合は第１図の
ものと同一機能を有す。１０はビデオヘツド５，
６を有する回転シリンダ、１１はキヤプスタン、
１２はピンチローラ、１３は磁気テープを示す。
１４は本発明によるテープパスを変えるガイドピ
ン、１５，１６はローデイングピン、１７はカセ
ツトハーフをそれぞれ示す。

ここで、カセツトハーフ１７を装着して再生状
態にすると、カセツトハーフ１７内に位置してい
たローデイングピン１５，１６は第３図に示す位
置へ移動する。磁気テープ１３はカセツトハーフ
１７から引出され、回転シリンダ１０に巻き付け
られ、シリンダ内のビデオヘツド５，６に接す
る。また、ピンチローラ１２はキヤプスタン１１
に圧着して回転しているので、磁気テープ１３は
カセツトハーフから次々と送り出され、シリンダ
上を走行した後、再びカセツトハーフ内のリール
に巻き取られる。

このような装置において、今、標準再生から間
欠送りによるスローモーシヨン再生状態に切り換
えたとすると、ガイドピン１４はプランジヤやロ
ーデイング用モータ等により駆動され、ガイドピ
ン１４′の位置へ移動する。この動作によりビデ
オヘツド５，６とコントロールヘツド７の間の磁
気テープパスを第３図の点線に示す様に長くする
（又は反対に動作することで短くする）ことがで
きる。これによつてビデオヘツド位置に対する再
生コントロール信号の検出タイミングは変わり、
所望のタイミングでコントロール信号を取り出す
ことができる。

再生コントロール信号を使用した間欠送りの装
置と動作を第４図、第５図を用いて説明する。第
４図において、１８はキヤプスタンモータ、１９
はモータドライブアンプ、２０は位相制御系、２
１はシリンダモータ、２２はモータドライブアン
プ、２３は位相制御系を示す。また、２４は増幅
器、２５はフリツプフロツプ、２６はクリスタル
等を用いた発振周波数を分周してなる基準信号発
生器、２７はビデオヘツド位置を検出するための
タツクヘツド、２８は間欠送り動作を行う制御回
路、２９はモノ・マルチ、３０は１／Ｎ（但し、
Ｎは整数）分周器、３１はフリツプフロツプを示
す。なお、３２は切換スイツチであり、標準再生
時には接点a₁に接続され、スローモーシヨン再生
時には接点a₂に接続される。

標準再生時には、２個のビデオヘツドに対応し
た位置に取り付けられたマグネツトはタツクヘツ
ド２７により検出され、パルス信号として出力さ
れる。このパルス信号はフリツプフロツプ２５に
入力され、第５図ａに示されているビデオヘツド
の切り換え信号ａが作られる。ヘツド切換え信号
ａは位相制御系２３で内蔵する基準信号発生器２
６の出力によつて位相制御され、モータドライブ
アンプ２２へ供給される。これによつて、シリン
ダモータ２１が制御される。

一方、キヤプスタンモータ１８は次のように制
御される。すなわち、再生コントロール信号は、
磁気テープ１３よりコントロールヘツド７によつ
て検出される。検出された再生コントロール信号
は増幅器２４を介して位相制御系２０へ送られ、
前記基準信号発生器２６の出力によつて位相制御
される。位相制御系２０の出力は切換スイツチ３
２を通つてモータドライブアンプ１９へ送られ、
モータドライブアンプ１９の出力によつてキヤプ
スタンモータ１８は制御される。

以上の動作により、再生コントロール信号とビ
デオヘツド位置は一定関係に保たれ、安定な標準
再生画面が得られる。

次に、スローモーシヨン再生状態にした場合に
つき説明する。この時には切換スイツチ３２は接
点a₂に接続される。先ず、第５図ａに示されてい
るフリツプフロツプ２５の出力であるビデオヘツ
ド切り換え信号は、１／Ｎ分周器３０により分周
され、同図ｂの信号が作られる。この信号に同期
してフリツプフロツプ３１はセツトされる。これ
によつてキヤプスタンモータ１８は駆動を開始す
る。コントロール信号はガイドピン１４′により
テープパスが移動された磁気テープ１３から、コ
ントロールヘツド７によつて再生される。再生さ
れたコントロール信号は増幅器２４によつて増幅
され、同図ｃの信号になる。この信号ｃは、モ
ノ・マルチ２９に入力し、モノ・マルチ２９をト
リガする。上記のようにしてセツトされたフリツ
プフロツプ３１は、このモノ・マルチ２９（第５
図ｄ）の立下りタイミングでリセツトされ、フリ
ツプフロツプ３１から同図ｅの信号が出力され
る。この信号ｅはモータ・ドライブ・アンプ１９
へ出力される。これによつてキヤプスタンモータ
１８は停止する。第５図ｆはテープの走行速度で
ある。

この時、モノ・マルチ２９の時定数を可変にし
てキヤプスタンモータ１８の停止タイミングを変
えるようにすれば、静止画再生時のノイズバンド
発生位置を移動することができ、これを垂直ブラ
ンキング期間に追い込むことができる。これによ
り、ノイズの発生しないスローモーシヨン再生が
可能になる。

また、上記１／Ｎ分周器の分周比Ｎを変えるこ
とにより、スローモーシヨン再生の速度を変える
ことができる。

以上のように本発明によれば、標準再生時には
従来と同様の方法で再生することができるので、
性能の良い再生画が得られる。一方、間欠送りに
よるノイズレススローモーシヨン再生時には、ガ
イドピンの移動によりテープバスが移動させられ
るから、再生コントロール信号の検出タイミング
を変えることができる。これによつて、テープの
間欠送りの停止タイミングを制御することができ
るので、ノイズレスのスローモーシヨン再生画を
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は磁気テープパターンを示す平面図、第
２図は間欠送り時の動作タイミングを示す波形
図、第３図は本発明による磁気記録再生装置のテ
ープ走行系の一例を示す機構図、第４図は本発明
によるモータドライブ回路の一例を示すブロツク
図、第５図はその要部の動作を示す波形図であ
る。５，６……ビデオヘツド、７……コントロール
ヘツド、１４，１４′……ガイドピン、１８……
キヤプスタンモータ、２８……制御回路、２９…
…モノ・マルチ、３０……１／Ｎ分周器、３……
フリツプフロツプ。

Claims

【特許請求の範囲】

１映像信号の１フイールド分を単位として磁気
テープ上の斜めのトラツクに順次記録し、これを
再生するようにした、アジマス角の異なる２個の
ヘツドを有する磁気記録再生装置において、映像
信号を再生するビデオヘツドとコントロール信号
を検出するコントロールヘツド間に設けられ、か
つ間欠送りによるスローモーシヨン再生時のみに
動作させられる磁気テープ迂回手段、および検出
されたコントロール信号により磁気テープの停止
タイミングを制御するパルス信号を出力する制御
回路を具備し、間欠送りによるスローモーシヨン
再生時に、再生コントロール信号の検出タイミン
グを変え、これによつて間欠送りの停止タイミン
グを制御するようにしたことを特徴とする磁気記
録再生装置。