JPS63159051A - ハ−ドコ−トプラスチツクパネルおよびその製造方法 - Google Patents

ハ−ドコ−トプラスチツクパネルおよびその製造方法

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JPS63159051A
JPS63159051A JP30623186A JP30623186A JPS63159051A JP S63159051 A JPS63159051 A JP S63159051A JP 30623186 A JP30623186 A JP 30623186A JP 30623186 A JP30623186 A JP 30623186A JP S63159051 A JPS63159051 A JP S63159051A
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土井 富雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハードコートプラスチックパネルおよびその製
造方法に関し、更に詳しくは表面硬度、帯電防止性、透
明性等に優れたハードコートプラスチックパネルを効率
よく提供することを目的とする。
(従来の技術) 従来、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、その他の合成樹脂からなるプラスチックパネ
ルは成形性が良いこと、透明性に優れること、軽量であ
ること、安価であること等の種々の利点を有し、各種工
業材料、建築材料、装飾材料、光学材料、家庭材料等と
して広く使用されている。一方、このようなプラスチッ
クパネルは上に?の如き種々の利点を有するものの、ガ
ラスパネル、金属パネル等に比較するとその表面硬度が
低く、表面に傷が付き易く、透明性が低下したり、汚染
性が高くなる等の問題を有している。
このような表面硬度を向上させる方法としては、このプ
ラスチックパネルの表面に硬化型塗料等から硬いハード
コート層を形成する方法が行われている。
また、プラスチックパネルは一般に高絶縁体であるため
、摩擦等によって帯電し易く、帯電によるホコリの付着
、スパークによる火災の危険等が生じるという問題があ
る。このような帯電防止方法としては、プラスチックパ
ネル中に帯電防止剤を練り込む方法、表面に帯電防止剤
を塗布する方法等が行われている。
(発明が解決しようとしている問題点)上記プラスチッ
クパネルの表面にハードコート層を形成する方法では、
これらのプラスチックパネルは一般に数m■〜数+ff
1llの厚みを有すること、およびハードコート層の形
成には有機溶剤型の硬化型塗料を使用するため、次のよ
うな間層がある。
(イ)連続生産が困難で、パネル毎に1枚ずつ塗装およ
び硬化を行うという枚葉方式とならざるを得す、生産効
率が低いという問題がある。
(ロ)ハードコート層を溶剤型の塗料から形成する結果
、塗料塗布面にホコリ等が付着すると表面品質が低下す
るため不良品となる。この問題は作業環境をクリーンル
ームとすれば解決されるが、その結果著しいコストアッ
プとなり、ハードコートプラスチックパネルの価格から
してこのような作業環境は利用し得ない。その結果、不
良品が発生すると塗料のみならず、比較的高価なプラス
チックパネルも同時に不良品となり大きな問題となって
いる。特に、プラスチックパネルが既に印刷等により、
より高付加価値品とされている場合には、このような不
良品の問題はコスト上一層厳しくなる。
(ハ)またプラスチックパネルには種々の厚み、サイズ
および材質のものがあり、これらの条件が変化する毎に
作業条件も変更しなければならず、非常に生産効率が低
い。
またハードコートプラスチックパネルの帯電防止は、一
般にプラスチックパネルあるいはハードコート層の表面
に液状の帯電防止剤を塗布したり、それらの中に包含さ
せる方法が採用されているが、このような方法には次の
如き問題がある。
(イ)表面に付着させる場合には、帯電防止剤が一般に
液状であり且つ吸湿性を有することから、表面が粘着性
となり、触感が低下する、ホコリ等が付着し易く、プラ
スチックパネルの透明性が低下する、帯電防止剤が脱落
し易く容易に帯電防止効果が失われる等の問題がある。
(ロ)帯電防止剤をプラスチックパネルあるいはハード
コート層中に包含させる場合には、帯電防止剤は一般に
親水性であるため、多量に包含させることはできず、ま
た包含させても徐々に表面にブリードアウトするため上
記と同様な問題が生じ、またプラスチックパネルとハー
ドコート層との間の接着性を低下させるという問題があ
る。
従って、本発明の目的は上記の如き従来技術の種々の問
題点を解決し、表面性質や帯電防止性等の品質に優れた
ハードコートプラスチックパネルを高い生産性で不良品
発生が少なく効率よく提供することである。
以上の本発明の目的は以下の本発明により達成された。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は2発明からなり、その第1の発明は
、ハードコート層、プラスチックフィルムおよびプラス
チックパネルがこの記載の順序でラミネートされている
ことを特徴とするハードコートプラスチックパネルであ
り、且つ第2の発明は、プラスチックフィルムの片面に
ハードコート層を形成したプラスチックフィルムを、ハ
ードコート層を外側にしてプラスチックパネルに加熱接
着することを特徴とするハードコートプラスチックパネ
ルの製造方法である。
次に本発明を本発明の一実施例を図解的に示す添付図面
を参照して更に詳細に説明する。
本発明のハードコートプラスチックパネルは第3図示の
如く、プラスチックフィルム2の一方の面にハードコー
ト層1を設け、このプラスチックフィルム2をそのハー
ドコート層1を外側に向けて、プラスチックパネル4に
ラミネートした構造を有するものであり、プラスチック
フィルム2とプラスチックパネル4とのラミネートに際
してはそれらの間に接着剤層3を介在させてもよいもの
である。
以上の如き本発明の第1の発明のハードコートプラスチ
ックパネルは、まず第1図示の如く最初にプラスチック
フィルム2の一方の表面にハードコート層1を設け、第
2図示の如く必要に応じてその反対面に接着剤層3を設
け、次いでこれをハードコート層1を外側に向けてプラ
スチックパネル4と接着することにより得られるもので
ある。
上記本発明のハードコートプラスチックパネルに使用す
るプラスチックフィルムは、従来公知のいずれのプラス
チックフィルムでもよく、例えば、ポリエステルフィル
ム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム
、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、ポ
リスチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニルコポリマー
フィルム等が使用され、特にポリエステルフィルム、ポ
リカーボネートフィルムおよびポリ塩化ビニルフィルム
等が透明性その他の各種物性上野ましい。
以上の如きプラスチックフィルムは着色フィルムでもよ
いし、また未着色のフィルムでもよく、更に部分的に着
色されたもの、すなわち印刷模様や絵柄を有するもので
もよく、このような着色、印刷等はいずれも従来技術に
準じて行われる。
また上記のプラスチックフィルムはそれらの表面の接着
性を改良する目的で表面にプライマー処理やコロナ放電
処理を施したものでもよい。
このようなプラスチックフィルムはあまりに薄すぎると
強度その他の面で不都合があり、またあまりに厚すぎて
も不経済であるので、好ましい厚みの範囲は約1〜20
0μmである。
上記の如きプラスチックフィルム2の一方の面にはハー
ドコート層1を形成するが、このようなハードコート層
は架橋性樹脂を含む硬化型塗料。
例えば、電離放射線硬化型塗料や熱硬化型塗料から形成
し、特に好ましい電離放射線硬化型塗料は電子線硬化型
塗料および紫外線硬化型塗料であり、一方、熱硬化型塗
料として特に好ましいものは硬化剤とルてオルガノシラ
ン化合物を含有するオルガノシラン系硬化型塗料である
電子線硬化型塗料と紫外線硬化型塗料とは後者が光重合
開始剤や増感剤を含有することを除いて成分的に同様な
ものであり、一般的には被膜形成性成分としてその構造
中にラジカル重合性の二重結合を有するポリマー、オリ
ゴマー、千ツマー等を主成分とし、その他必要に応じて
非反応性のポリマー、有機溶剤、ワックスその他の添加
剤を含有するものである。
本発明の目的に特に好ましいものは被膜形成性成分が、
アクリレート系の官能基を有するもの、例えば、比較的
低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹
脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリ
チオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合
物の(メタ)アクリレート等のオリゴマーまたはプレポ
リマーおよび反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリ
レート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレ
ン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能
モノマー並びに多官能性モノマー、例えば、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、トリブロビレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ
)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ
)アクリレート、1.6−ヘキサンシオールジ(メタ)
アクリレート、ネオベンチルグリコールジ(メタ)アク
リレート等を比較的多量に含有するものである。
このような多官能(メタ)アクリレート系の電離放射線
硬化型塗料を使用することによって、表面硬度、透明性
、耐摩擦性、耐擦傷性等に優れたハードコート層を形成
できる。更にこのようなハードコート層が高い可撓性や
耐収縮性が要求される場合には上記の硬化型塗料中に適
当量の熱可塑性樹脂、例えば、非反応性のアクリル樹脂
や各種ワックス等を添加することによってそれらの要求
に応えることができる。
また上記の硬化型塗料を紫外線硬化型塗料とするには、
この中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベン
ゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−
アミロキシムエステル、テトラメチルチウラムモノサル
ファイド、チオキサントン類や光増感剤としてn−ブチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリーn−ブチルホスフ
ィン等を混合して用いることができる。
以上の如き電子線または紫外線硬化型塗料等の電離放射
線硬化型塗料は種々のグレードのものが知られ、いずれ
も市場から容易に入手でき本発明において使用すること
ができる。
またそれらの硬化方法も従来技術がそのまま使用でき、
例えば、電子線硬化の場合にはコックロフトワルトン型
、バンプグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直
線型、ダイナミドロン型、高周波型等の各種電子線加速
機から放出される50〜1,000KeV、好ましくは
100〜300 KeVのエネルギーを有する電子線等
が使用され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧
水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク
、メタルハライドランプ等の光源から発する紫外線等が
利用される。
また熱硬化型塗料としては従来公知の熱硬化型塗料はい
ずれも使用できるが、本発明の目的に特に好ましいもの
は、熱硬化型塗料中に各種のオルガノシラン系硬化剤、
例えば、カーボンファンクショナルアルコキシシラン、
アルキルトリアルコキシシラン、テトラアルコキシシラ
ンあるいはこれらを組合せて部分共加水分解したものや
、アルキルトリアルコキシシランの加水分解物にコロイ
ダルシリカを配合したものを添加したものである々 このようなオルガノシラン系硬化型塗料は特にプラスチ
ックフィルムに対して密着性が良好でしかも非常に表面
硬度の高いハードコート層を形成することができる。
以上の如き硬化型塗料は、例えば、ブレードコーティン
グ方法、グラビアコーティング方法、ロッドコーティン
グ方法、ナイフコーティング方法、リバースロールコー
ティング方法、スプレーコーティング方法、オフセット
グラビアコーティング方法、モスコーティング方法等、
任意の塗布方法により上記のプラスチックフィルム上に
塗布されるが、特に塗布厚の精度、塗布表面の平滑性等
に優れたグラビアコーティング方法、リバースロールコ
ーティング方法、オフセットグラビアコーティング方法
等が好適である。
また上記の硬化型塗料の塗布量は少なすぎると十分な表
面硬度や耐擦傷性が得られず、また多すぎると硬化速度
の低下や硬化時のプラスチックフィルムのカール等の歪
が生じるため、1〜50μm、特に1.5〜10μmの
範囲の厚み(乾燥時の厚み)が好適である。
上記の如く形成されたハードコート層を有するプラスチ
ックフィルムは、次にプラスチックパネルにそのハード
コート層が外側にくるようにラミネートされるが、この
ようにラミネートされるプラスチックパネルとしては、
例えば、AAS樹脂、ABS樹脂、AC3樹脂、アミノ
樹脂、酢酸セルロース、酪酢酸セルロース、エチルセル
ロース等のセルロース樹脂、アリル樹脂、エチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビ
ニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、MBS樹脂、
メタクリル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリアミド樹脂、ボリアリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリブチレン
テレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポ
リスチレン樹脂、AS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、アクリル変性ポリ塩化ビニル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等の如きプラスチックからなるプラ
スチックパネルであり、これらのプラスチックパネルの
サイズおよび形状は特に限定されず、任意のサイズおよ
び形状でよいが、それらの厚みは、一般的には約0.1
〜20a111のものである。またこれらのプラスチッ
クパネルは無色透明あるいは有色透明である場合が多い
が、半透明や不透明でもよく、更に稚々の印刷や絵柄が
予め付与されたものでもよい。
上記プラスチックパネル4に前記のハードコート層1を
有するプラスチックフィルム2をハードコート層が外側
になるようにラミネートすることによって本発明のハー
ドコートプラスチックパネルが得られるが、ラミネート
方法としては加熱ラミネート方法が好ましく1例えば、
プラスチックフィルムとプラスチックパネルとを重ね、
この重ねたものを鏡面の熱ロールにより加熱加圧する方
法、熱プレス方法等が利用でき、特に熱プレス方法にお
いては上記の重ね合せたものの両側に更に鏡面板を重ね
、必要に応じてクッション材を入れ、例えば、80〜2
00℃、好ましくは140〜180℃程度の温度で20
〜80kg/crn’、好ましくは30〜50kg/c
rrf程度の圧力により、5〜40分間、好ましくは1
0〜30分間程度の時間熱プレスし、その後10〜20
分間程度冷却する方法によって外観および物性等に最も
優れた本発明のハードコートプラスチックパネルが得ら
れる。
一方、連続ラミネート方法も有効であり、Tダイからプ
ラスチックパネルを押出し成形するとともに連続的にプ
ラスチックフィルムをラミネートすることにより高い生
産性で本発明のハードコートプラスチックパネルが提供
される。この場合のラミネートはプラスチックパネルの
押出成形後に熱ロール間で行われる。
以上のラミネートは多くの種類のプラスチックフィルム
およびプラスチックパネルについて実施できるが、プラ
スチックフィルムとプラスチックパネルとの接着性をよ
り高めるためにはプラスチックフィルムとプラスチック
パネルとの間に接着剤層3を介在させることが好ましい
。この場合の接着剤層はプラスチックフィルムのハード
コート層のない面に予め設けておくのが好ましい。
使用する接着剤としてはいずれの接着剤も使用できるが
、好ましい接着剤は、常温では粘着性がないが加熱時に
接着性を示す感熱接着剤が好ましく、このような感熱接
着剤を使用することにより、ハードコート層および接着
剤層を形成したプラスチックフィルムを連続的に生産し
てもロール状等に巻取ることができるので生産性の面か
ら好ましい。
好ましい感熱接着剤としては、例えば、ポリイソプレン
ゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジェンゴム、
ブタジェンアクリロニトリルゴム等のゴム系樹脂、(メ
タ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエーテル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン朶樹脂
、ポリビニルブチラール系樹脂等の任意の感熱性接着性
樹脂が使用でき、更に必要に応じて硬化剤、充填剤、老
化防止剤等の各種添加剤も添加することができる。
このような接着剤は、有機溶剤の溶液、水性エマルジョ
ンあるいはホットメルト状で前記の如きコーティング方
法によりプラスチックフィルム上に形成されるが、その
乾燥時の厚みは特に限定されないが、一般的には約1〜
50μm、好ましくは1〜10μmの厚みである。この
ような接着剤層を形成したプラスチックフィルムとプラ
スチックパネルとのラミネートも前記と同様なラミネー
ト方法がいずれも利用できるが、この場合には温度、圧
力、時間、冷却時間等は前記条件よりも温和な条件で十
分なラミネートが実現される。
本発明の好ましい実施態様では、上記の如き接着剤層の
形成にあたり、該接着剤層に導電性を付与することによ
って、得られるハードコートプラスチックパネルに優れ
た帯電防止性を付与することができる。接着剤層に導電
性を付与する方法は、接着剤層中に導電性材料を包含す
ることによって行われ、この接着剤層が透明性を要求さ
れない場合あるいは着色してもよい場合には、導電性カ
ーボンブラック、金属粉その他の有色あるいは不透明な
導電性顔料も使用できる。しかしながら、多くの場合に
接着剤層も透明性を要求されるので、このような場合に
は酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、導電性樹脂粉
末、それらの混合物等の実質的に無色あるいは白色の導
電性顔料を使用する。これらの顔料はその粒子径が大で
あると透明性が低下するが、その粒子径が約1μm以下
のものについては十分な透明性を保持することが可能で
ある。
上記導電性顔料を接着剤層に包含させるには、前記接着
剤の溶液中に上記導電性顔料を添加し、ボールミル、サ
ンドミル等で十分な分散処理を行った後、前記と同様に
接着剤層を形成すればよい。
導電性顔料の添加量は接着剤の40〜150重量%の量
で接着剤中に添加し得るが、形成される接着剤層の透明
性やコストの点からして、10〜100重量%の範囲が
好ましい。導電性接着剤層の乾燥時の厚みは航記と同様
でよい。
また、このような導電性接着剤層を有する場合のプラス
チックフィルムとプラスチックパネルとのラミネートも
前記と同様である。
(作用・効果) 以上の如き本発明によれば、従来技術では前述の如き種
々の間層が生じたが、これらの種々の問題が十分に解決
された。
すなわち、ハードコートプラスチックパネルの生産性の
点についてみれば、プラスチックパネル上にハードコー
ト層を直接設けるのではなく、取扱い容易で連続生産可
能なプラスチックフィルム上に設け、次いで任意の段階
でプラスチックパネルにラミネートするために著しく生
産性が向上した。
また、ハードコート層の不良品等については、プラスチ
ックフィルム上にハードコート層を形成した段階でチェ
ック可能であるので、不良品の発生を著しく低下させる
ことができる。すなわち、従来技術では高価なプラスチ
ックパネルにハードコート層を形成した後に品質がチェ
ックされるため、不良品はプラスチックパネルをも巻き
込むことになり、コスト的に不利であったが、本発明で
は不良品は比較的安価なプラスチックフィルムのみで済
むものである。
また、従来技術において種々のサイズあるいは形状およ
び厚みのプラスチックパネルを使用する場合には、それ
らプラスチックパネルが異なる毎にハードコート層の形
成条件を変更することが必要であり、生産性の大きな問
題点となっていたが、本発明では予めハードコート層を
プラスチックフィルム上に形成しであるので、種々のグ
レートのプラスチックパネルに対してはそのラミネート
条件のみを管理するのみでよく、この点でも著しい生産
性の向上が実現された。
更にハードコートプラスチックパネルの帯電防止に関し
ては、プラスチックフィルムとプラスチックパネルとの
間の接着剤層を導電性顔料により導電性とすることによ
り帯電防止が行われるので、従来技術の液状あるいは親
水性の帯電防止剤による種々の問題点、例えば、表面粘
着性、ホコリの付着、接着性の低下、短い帯電防止有効
期間等の問題が十分に解決された。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。な
お、文中、部または%とあるのは特に断りのない限り重
量基準である。
実施例1 フィルム基材として、25μm厚のポリエステルフィル
ム(ルミラーT−60、東し製)を用い、この片面にポ
リエステルアクリレート系の紫外線硬化型樹脂塗料(大
日精化製、セイ力ビームPHC)をグラビアコーティン
グ法により厚さ4μm(乾燥時)にコーティングし、1
60w/cm出力の紫外線照射ランプ2灯を用い、コン
ベアスピード10m/+sin、で硬化させ、ハードコ
ート処理ポリエステルフィルムを得た。しかる後、この
フィルムのハードコート面の反対側をコロナ放電処理し
、グラビアコート法にて、接着剤として変性ポリエステ
ル樹脂(昭和インキ製、H5)を厚さ2μm(乾燥時)
にコーティングし、熱接着性フィルムとした。
しかる後、このフィルムを軟質ポリ塩化ビニルプレート
(厚さ5mm)の上に接着剤側をポリ塩化ビニルプレー
ト側に静置し、これを鏡面板で両側から挟んでプレスし
た。この時のプレス条件は150℃で45kg/ctn
’の圧力で15分間である。プレスした後、20分間の
冷却時間を豚り、本発明のハードコートプラスチックパ
ネルを取り出した。
かくして得られた本発明のプラスチックパネルは、その
ハードコート表面を80000スチールクール(日本ス
チールウール族)で20回擦っても傷がつかず、極めて
表面硬度が高い美麗なハードコートパネルであった。
実施例2 フィルム基材として、25μmjXの透明ポリエステル
フィルム(ルミラーT−60、東し製)を用い、この片
面にポリエステルアクリレート系の紫外線硬化型塗料(
大日精化、セイ力ビームPIIC)をグラビアコーティ
ング法により厚さ4μm(乾燥時)にコーティングし、
160w/c+++出力の紫外線照射ランプ2灯を用い
、スピード10m/ff1in、で硬化させ、ハードコ
ート処理ポリエステルフィルムを得た。しかる後、この
フィルムのハードコート面の反対側をコロナ放電処理し
、グラビアコート法にて、導電性接着剤として変性ポリ
エステル樹脂(昭和インク製、)Is)に酸化錫系導電
顔料(触媒化成工業製、EL(:OM−Tl2O)を7
0%添加し分散させた物を4μmf5(乾燥時)にコー
ティングした。
しかる後、このフィルムを硬質ポリ塩化ビニルプレート
(厚さ5a+m)の上に接着剤側をポリ塩化ビニルプレ
ート側に静置し、これを鏡面板で両側から挟んでプレス
した。この時のプレス条件は150℃で45kg/cr
n”の圧力で15分間であった。プレスした後、20分
間の冷却時間を採り、本発明のハードコートプラスチッ
クパネルを取り出した。
かくして得られた透明プラスチックパネルは、ハードコ
ート表面を@ooooスチールクール(日本スチールウ
ール族)で20回擦っても傷がつかず、更に筒易灰着テ
ストとしてハードコート表面を綿布で20往復T!I擦
し、これを灰の上方5關に近づけても、灰のつかない良
好な帯電防止性能を有し、極めて表面硬度が高く美麗な
パネルであった。
【図面の簡単な説明】
第1図はハードコート層を有するプラスチックフィルム
の断面を図解的に示し、第2図はハードコート層および
接着剤層を有するプラスチックフィルムの断面を図解的
に示し、第3図は本発明のハードコートプラスチックパ
ネルの断面を図解的に示す図である。 1ニハ一ドコート層 2ニブラスチツクフイルム 3:接着剤層 4ニブラスチツクパネル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハードコート層、プラスチックフィルムおよびプ
    ラスチックパネルがこの記載の順序でラミネートされて
    いることを特徴とするハードコートプラスチックパネル
  2. (2)ハードコート層が、硬化型塗料から形成されてい
    る特許請求の範囲第(1)項に記載のハードコートプラ
    スチックパネル。
  3. (3)ハードコート層が、電離放射線硬化型塗料または
    熱硬化型塗料から形成されている特許請求の範囲第(1
    )項に記載のハードコートプラスチックパネル。
  4. (4)ハードコート層が、オルガノシラン系熱硬化型塗
    料から形成されている特許請求の範囲第(1)項に記載
    のハードコートプラスチックパネル。
  5. (5)プラスチックフィルムとプラスチックパネルとの
    間に接着剤層が存在する特許請求の範囲第(1)項に記
    載のハードコートプラスチックパネル。
  6. (6)接着剤層が、導電性接着剤層である特許請求の範
    囲第(5)項に記載のハードコートプラスチックパネル
  7. (7)接着剤層が、透明導電性顔料を含有する特許請求
    の範囲第(5)項に記載のハードコートプラスチックパ
    ネル。
  8. (8)プラスチックフィルムの片面にハードコート層を
    形成したプラスチックフィルムを、ハードコート層を外
    側にしてプラスチックパネルに加熱接着することを特徴
    とするハードコートプラスチックパネルの製造方法。
  9. (9)プラスチックフィルムのハードコート層の反対側
    に接着剤層が形成されている特許請求の範囲第(8)項
    に記載のハードコートプラスチックパネルの製造方法。
  10. (10)接着剤層が、導電性接着剤層である特許請求の
    範囲第(8)項に記載のハードコートプラスチックパネ
    ルの製造方法。
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