JPS63178036A - 機能性パネルおよびその製造方法 - Google Patents

機能性パネルおよびその製造方法

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JPS63178036A
JPS63178036A JP916387A JP916387A JPS63178036A JP S63178036 A JPS63178036 A JP S63178036A JP 916387 A JP916387 A JP 916387A JP 916387 A JP916387 A JP 916387A JP S63178036 A JPS63178036 A JP S63178036A
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panel
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福田 克宏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は機能性パネルおよびその製造方法に関し、更に
詳しくは表面硬度、帯電防止性等に優れた機能性パネル
を効率よく提供することを目的とする。
(従来の技術) 従来、木質、無機質、金属、発泡体あるいはこれらの複
合材等からなるパネルは、入手の容易性、加工容易性、
不燃性、軽量性、安価等の種々の利点を打し、各種工業
材料、建築材料、装飾材料、家庭材料等として広く使用
されている。
これらのパネルは夫々の材質に応じて夫々の特性を有し
ているが、例えば、木質、無機質のパネルは、耐水性、
表面汚染性、表面劣化性等の問題があり、金属パネルは
表面酸化、腐食、着色困難性等の問題があり、発泡材料
は、表面強度の不足、汚染性等の問題がある等大々の欠
点がある。
このような欠点を解決する方法としては、上記パネルの
表面に各種物性に優れた保護被膜、すなわちハードコー
ト層を形成する方法が広く行われている。
(発明が解決しようとしている問題点)上記パネルの表
面にハードコート層を形成する方法では、各種パネルは
一般に数關〜数十mmの厚みを有すること、およびハー
ドコート層の形成には有機溶剤型の硬化型塗料を使用す
るため、次のような問題がある。
(イ)連続生産が困難で、パネル毎に1枚ずつ塗装およ
び硬化を行うという枚葉方式とならざるを得す、生産効
率が低いという問題がある。
(ロ)ハードコート層を溶剤型の塗料から形成する結果
、塗料塗布面にホコリ等が付着すると表面品質が低下し
不良品となる。この問題は作業環境をクリーンルームと
すれば解決されるが、著しいコストアップとなるため、
パネルの価格からしてこのような作業環境は利用し得な
いのが実情である。その結果、不良品が発生すると塗料
のみならず、比較的高価なパネルも同時に不良品となり
大きな聞届となっている。特に、パネルが既に印刷等に
より、より高付加価値品とされている場合には、このよ
うな不良品の問題はコスト上一層厳しくなる。
(ハ)またパネルには種々の厚み、サイズおよび材質の
ものがあり、これらの条件が変化する毎に作業条件も変
更しなければならず、非常に生産効率が低い。
(ニ)更に上記の如くして得られる従来のパネルの品質
的な面からみると、ハードコート層の表面硬度、耐擦傷
性や耐汚染性に問題がある。例えば、耐汚染性に関して
は、従来広く使用されている水性マーカーや油性マーカ
ーによって家庭内でいたずら書き等が為された場合には
、これらのマーカーのインキが内部にまで浸み込むため
、雑巾等で拭取ることができないという問題があり、そ
のためアルコール等の有機溶剤を用いると表面か侵され
て表面が曇フたり、傷が付いたりするという問題がある
またパネルの帯電防止は、一般にパネルあるいはハード
コート層の表面に液状の帯電防止剤を塗布したり、それ
らの中に包含させる方法が採用されているが、このよう
な方法には次の如き問題がある。
(イ)表面に付着させる場合には、帯電防止剤が一般に
液状であり且つ吸湿性を有することから、表面が粘着性
となり、触感が低下する、ホコリ等が付着し易い、帯電
防止剤が脱落し易く容易に帯電防止効果が失われる等の
問題がある。
(ロ)帯′屯防止剤をハードコート層中に包含させる場
合には、帯電防止剤は一般に親水性であるため、多量に
包含させることはできず、また包含させても徐々に表面
にブリートアウトするため上記と同様な問題が生じ、ま
たパネルとハードコート層との間の接着性を低下させる
という種々の問題がある。
従って、本発明の目的は上記の如き従来技術の種々の問
題点を解決し、表面性質や帯電防止性等の品質に優れた
機能性パネルを、高い生産性で且つ不良品発生を少なく
効率よく提供することである。
以上の本発明の目的は以下の本発明により達成された。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は2発明からなり、その第1の発明は
、ハードコート層、プラスチックフィルムおよびパネル
がこの記載の順序でラミネートされ、上記パネルが、木
質、無機質、金属、発泡体あるいはこれらの複合材であ
ることを特徴とする機能性パネルであり、第2の発明は
、プラスチックフィルムの片面にハードコート層を形成
したプラスチックフィルムを、ハードコート層を外側に
して、木質、無機質、金属、発泡体あるいはこれらの複
合材からなるパネルに加熱接着することを特徴とする機
能性パネルの製造方法である。
次に本発明を本発明の一実施例を図解的に示す添付図面
を参照して更に詳細に説明する。
本発明の機能性パネルは第3図示の如く、プラスチック
フィルム2の一方の面にハードコート層lを設け、この
プラスチックフィルム2をそのハードコート層1を外側
に向けて、パネル4にラミネートした構造を有するもの
であり、プラスチックフィルム2とパネル4とのラミネ
ートに際してはそれらの間に接着剤層3を介在させても
よいものである。
以上の如き本発明の第1の発明の機能性パネルは、まず
第1図示の如く最初にプラスチックフィルム2の一方の
表面にバー ドコート層1を設け、第2図示の如く必要
に応じてその反対面に接着剤層3を設け、次いでこれを
ハードコート層1を外側に向けてパネル4と接着するこ
とにより得られるものである。
上記本発明の機能性パネルに使用するプラスチックフィ
ルム2は、従来公知のいずれのプラスチックフィルムで
もよく、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレン
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリカーボネー
トフィルム、ポリアミドフィルム、ポリスチレンフィル
ム、エチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルム等が使用
され、特にポリエステルフィルム、ポリカーボネートフ
ィルムおよびポリ塩化ビニルフィルム等が各種物性上好
ましい。
以上の如きプラスチックフィルム2は着色フィルムでも
よいし、また未着色のフィルムでもよく、更に部分的に
着色されたもの、すなわち印刷模様や絵柄を有するもの
でもよく、このような着色、印刷等はいずれも従来技術
に準じて行われる。
また上記のプラスチックフィルム2はそれらの表面の接
着性を改良する目的で表面にブライマー処理やコロナ放
電処理を施したものでもよい。
このようなプラスチックフィルム2はあまりに薄すぎる
と強度その他の面で不都合があり、またあまりに厚すぎ
ても不経済であるので、好ましい厚みの範囲は約1〜3
00μmである。
上記の如きプラスチックフィルム2の一方の面にはハー
ドコート層1を形成するが、このようなハードコート層
1は架橋性樹脂を含む硬化型塗料、例えば、電離放射線
硬化型塗料や熱硬化型塗料から形成する。特に好ましい
電離放射線硬化型塗料としては電子線硬化型塗料および
紫外線硬化型塗料であり、一方、熱硬化型塗料として特
に好ましいものは硬化剤としてオルガノシラン化合物を
含有するオルガノシラン系硬化型塗料である。
電子線硬化型塗料と紫外線硬化型塗料とは後者が光重合
開始剤や増感剤を含有することを除いて成分的に同様な
ものであり、一般的には被膜形成性成分としてその構造
中にラジカル重合性の二重結合を有するポリマー、オリ
ゴマー、モノマー等を主成分とし、その他必要に応じて
非反応性のポリマー、有機溶剤、ワックスその他の添加
剤を含有するものである。
本発明の目的に特に好ましいものは被膜形成性成分が、
アクリレート系の官能基を有するもの、例えば、比較的
低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹
脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリ
チオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合
物の(メタ)アクリレート等のオリゴマーまたはプレポ
リマーおよび反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリ
レート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレ
ン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能
子ツマ−並びに多官能性モノマー、例えば、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ
)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ
)アクリレート、1,6−ヘキサンシオールジ(メタ)
アクリレート、ネオベンチルグリコールジ(メタ)アク
リレート等を比較的多量に含有するものである。
このような多官能(メタ)アクリレート系の電離放射線
硬化型塗料を使用することによって、表面硬度、透明性
、耐摩擦性、耐擦傷性等に優れたハードコート層1を形
成できる。更にこのようなハードコート層1が高い可撓
性や耐収縮性が要求される場合には上記の硬化型塗料中
に適当量の熱可塑性樹脂、例えば、非反応性のアクリル
樹脂や各極ワックス等を添加することによってそれらの
要求に応えることができる。
また上記の硬化型塗料を紫外線硬化型塗料とするには、
この中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベン
ゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−
アミロキシムエステル、テトラメチルチウラム千ノサル
ファイド、チオキサントン類や光増感剤としてn−ブチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリーn−ブチルホスフ
ィン等を混合して用いることができる。
以上の如き電子線または紫外線硬化型塗料等の電離放射
線硬化型塗料は種々のグレードのものが知られ、いずれ
も市場から容易に入手でき本発明において使用すること
ができる。
またそれらの硬化方法も従来技術がそのまま使用でき、
例えば、電子線硬化の場合にはコックロフトワルトン型
、バンプグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直
線型、ダイナミドロン型、高周波型等の各種電子線加速
機から放出される50〜1,000XeV、好ましくは
100〜300にevのエネルギーを有する電子線等が
使用され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧水
銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、
メタルハライドランプ等の光源から発する紫外線等が利
用される。
また熱硬化型塗料としては、メラミン系、フェノール系
、アルキッド系、尿素系、フッ素樹脂系等の従来公知の
熱硬化型塗料はいずれも使用できるが、本発明の目的に
特に好ましいものは、熱硬化型塗料中に各種のオルガノ
シラン系硬化剤、例えば、カーボンファンクショナルア
ルコキシシラン、アルキルトリアルコキシシラン、テト
ラアルコキシシランあるいはこれらを組合せて部分共加
水分解したものや、アルキルトリアルコキシシランの加
水分解物にコロイダルシリカを配合したものを添加した
ものである。
このようなオルガノシラン系硬化型塗料は特にプラスチ
ックフィルム2に対して密着性が良好でしかも非常に表
面硬度の高いハードコート層1を形成することができる
以上の如き硬化型塗料は、例えば、ブレードコーティン
グ方法、グラビアコーティング方法、ロントコ−ティン
グ方法、ナイフコーティング方法、リバースロールコー
ティング方法、スプレーコーティング方法、オフセット
グラビアコーティング方法、キスコーティング方法等、
任意の塗部方法により上記のプラスチックフィルム2上
に塗布されるが、特に塗布厚の精度、塗布表面の平滑性
等に優れたグラビアコーティング方法、リバースロール
コーティング方法、オフセットグラビアコーティング方
法等が好適である。
また上記の硬化型塗料の塗布量は少なすぎると十分な表
面硬度や耐擦傷性が得られず、また多すぎると硬化速度
の低下や硬化時のプラスチックフィルム2のカール等の
歪が生じるため、1〜50μm%特に1.5〜10μm
の範囲の厚み(乾燥時の厚み)が好適である。
上記の如く形成されたハードコート層1を有するプラス
チックフィルム2は、次にパネル4にそのハードコート
層1が外側にくるようにラミネートされるが、このよう
にラミネートされるバネル4としては、例えば、木板、
合板、バーチクルボード、インシュレーションボード等
の木質パネル、石膏ボード、石綿パーライト板、ケイ酸
カルシウム板、グラスウール、ロックウール等の無機質
板、ガラス板等の無機質パネル、鉄板、鋼板、亜鉛板、
アルミニウム板、鉛板等の金属パネル、発泡ポリエチレ
ン板、発泡ポリスチレン板、ウレタンフオーム、フェノ
ールフオーム等の発泡パネルあるいはこれらの複合パネ
ル等、特に限定されない。
これらのパネル4のサイズおよび形状は特に限定されず
、任意のサイズおよび形状でよいが、それらの厚みは一
般的には約1〜50mmのものである。またこれらのパ
ネル4は、更に種々の印刷や絵柄が予め付与されたもの
でもよい。上記パネル4に前記のハードコート層1を有
するプラスチックフィルム2をハードコート層1が外側
になるようにラミネートすることによって本発明の機能
性パネルが得られるが、ラミネート方法としては加熱ラ
ミネート方法が好ましく、例えば、プラスチックフィル
ム2とパネル4とを重ね、この重ねたものを鏡面の熱ロ
ールにより加熱加圧する方法、熱プレス方法等が利用で
き、特に熱プレス方法においては上記の重ね合せたもの
の両側に更に鏡面板を重ね、必要に応じてクッション材
を入れ、例えば、80〜200℃、好ましくは140〜
180℃程度の温度で20〜80kg/crn’、好ま
しくは30〜50kg/cm″程度の圧力により、5〜
40分間、好ましくは10〜30分間程度の時間熱プレ
スし、その後10〜20分間程度冷却する方法によって
外観および物性等に最も優れた本発明の機能性パネルが
得られる。
一方、パネル4が発泡樹脂の場合には、連続ラミネート
方法も有効であり、Tダイからパネル4を押出し発泡成
形するとともに連続的にプラスチックフィルム2をラミ
ネートすることにより高い生産性で本発明の機能性パネ
ルが提供される。
この場合のラミネートはパネル4の押出成形後に熱ロー
ル間で行われる。
以上のラミネートは多くの種類のプラスチックフィルム
2およびパネル4について実施できるが、プラスチック
フィルム2とパネル4との接着性をより高めるためには
プラスチックフィルム2とパネル4との間に接着剤層3
を介在させることが好ましい。この場合の接着剤層3は
プラスチックフィルム2のハードコート層1のない面に
予め設けておくのが好ましい。
使用する接着剤としてはいずれの接着剤も使用できるが
、好ましい接着剤は、常温では粘着性がないが加熱時に
接着性を示す感熱接着剤が好ましく、このような感熱接
着剤を使用することにより、ハードコート層1および接
着剤層3を形成したプラスチックフィルム2を連続的に
生産してもロール状等に巻取ることができるので生産性
の面から好ましい。
好ましい感熱接着剤としては、例えば、ポリイソプレン
ゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジェンゴム、
ブタジェンアクリロニトリルゴム等のゴム系樹脂、(メ
タ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエーテル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹脂
、ポリビニルブチラール系樹脂等の任意の感熱性接着性
樹脂が使用でき、更に必要に応じて硬化剤、充填剤、老
化防止剤等の各種添加剤も添加することができる。
このような接着剤は、有機溶剤の溶液、水性エマルジョ
ンあるいはホットメルト状で前記の如きコーティング方
法によりプラスチックフィルム2上に形成されるが、そ
の乾燥時の厚みは特に限定されないが、一般的には約1
〜50μm、好ましくは1〜10μmの厚みである。こ
のような接着剤層3を形成したプラスチックフィルム2
とパネル4とのラミネートも前記と同様なラミネート方
法がいずれも利用できるが、この場合には温度、圧力、
時間、冷却時間等は前記条件よりも温和な条件で十分な
ラミネートが実現される。
本発明の好ましい実施態様では、上記の如き接着剤層3
の形成にあたり、該接着剤層3に導電性を付与すること
によって、得られる機能性パネルに優れた帯電防止性を
付与することができる。接着剤層3に導電性を付与する
方法は、接着剤層3中に導電性材料を包含することによ
って行われ、この接着剤層3が透明性を要求されない場
合あるいは着色してもよい場合には、導電性カーボンブ
ラック、金属粉その他の有色あるいは不透明な導電性顔
料も使用できる。しかしながら、接着剤層3に透明性が
要求される場合には、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチ
モン、導電性樹脂粉末、それらの混合物等の実質的に無
色あるいは白色の導電性顔料を使用する。これらの顔料
はその粒子径が大であると透明性が低下するが、その粒
子径が約1μm以下のものについては十分な透明性を保
持することが可能である。
上記導電性顔料を接着剤層3に包含させるには、前記接
着剤の溶液中に上記導電性顔料を添加し、ボールミル、
サンドミル等で十分な分散処理を行った後、前記と同様
に接着剤層3を形成すればよい。
導電性顔料の添加量は接着剤の40〜150重量%の量
で接着剤中に添加し得るが、形成される接着剤層3の透
明性やコストの点からして、10〜100重量%の範囲
が好ましい。導電性接着剤層3の乾燥時の厚みは前記と
同様でよい。
また、このような導電性接着剤層3を有する場合のプラ
スチックフィルム2とパネル4とのラミネートも前記と
同様である。
(作用・効果) 以上の如き本発明によれば、従来技術では前述の如き種
々の問題が生じたが、これらの種々の問題が十分に解決
された。
すなわち、機能性パネルの生産性の点についてみれば、
パネル4上にハードコート層1を直接設けるのではなく
、取扱い容易で連続生産可能なプラスチックフィルム2
上に設け、次いで任意の段階でパネル4にラミネートす
るために著しく生産性が向上した。
また、ハードコート層1の不良品等については、プラス
チックフィルム2上にハードコート層成する場合には、
非常に架橋密度の高いハードコート層が形成され、優れ
た表面硬度、耐擦傷性および耐汚染性を有するパネルが
提供される。特に耐汚染性に関しては、工事中あるいは
工事後に各種マーカー等により、いたずら書き等が為さ
れても、これらのインキがハードコート層内に浸み込む
ことがない結果、例えば、雑巾等により表面を何ら傷付
けることなく容易に拭き取ることができる。
更に機能性パネルの帯電防止に関しては、プラスチック
フィルム2とパネル4との間の接着剤層3を導電性顔料
を添加し導電性とすることにより帯電防止が行われるの
で、従来技術の液状あるいは親水性の帯電防止剤による
種々の間通点、例えば、表面粘着性、ホコリの付着、接
着性の低下、短い帯電防止有効期間等の間通が十分に解
決された。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。な
お、文中、部または%とあるのは特に断りのない限り重
量基準である。
lを形成した段階でチェック可能であるので、不良品の
発生を著しく低下させることができる。すなわち、従来
技術では高価なパネル4にハードコート層1を形成した
後に品質がチェックされるため、不良品はパネル4をも
巻き込むことになり、コスト的に不利であったが、本発
明では不良品は比較的安価なプラスチックフィルム2の
みで済むものである。
また、従来技術において種々のサイズあるいは形状およ
び厚みのパネルを使用する場合には、それらパネルが異
なる毎にハードコート層1の形成条件を変更することが
必要であり、生産性の大きな間通点となっていたが、本
発明では予めハードコート層1をプラスチックフィルム
2上に形成しであるので、種々のグレートのパネル4に
対してはそのラミネート条件のみを管理するのみでよく
、この点でも著しい生産性の向上が実現された。
また、これらのパネルの物性面に関しては、特にハード
コート層を電離放射線硬化型塗料から形実施例1 フィルム基材として、50μm厚のポリエステルフィル
ム(ルミラーT−60、東し製)を用い、この片面にポ
リエステルアクリレート系の紫外線硬化型樹脂塗料(大
日精化製、セイカビーム)をグラビアコーティング法に
より厚さ3μm(乾燥時)にコーティングし、160 
W / C11出力の紫外線照射ランプ2灯を用い、コ
ンベアスピード10m/l1in、で硬化させ、ハード
コート処理ポリエステルフィルムを得た。しかる後、こ
のフィルムのハードコート面の反対側をコロナ放電処理
し、グラビアコート法にて、接着剤としてポリエステル
系接着剤(東洋モートン族、AD−1077”)を厚さ
2μm(乾燥時)にコーティングし、熱接着性フィルム
とした。
しかる後、このフィルムをアルミニウム板(Sさ5mm
)の上に接着剤側をアルミニウム板側に静置し、これを
鏡面板で両側から挟んでプレスした。この時のプレス条
件は150℃で45kg/cm″の圧力で15分間であ
る。プレスした後、20分間の冷却時間を採り、本発明
の機能性パネルを取り出した。
かくして得られた本発明のパネルは、そのハードコート
層表面を#0OOOスチールウール(日本スチールウー
ル製)で20回擦っても傷がつかず、極めて表面硬度が
高い美麗な機能性パネルであった。
実施例2 フィルム基材として、25μm厚の透明ポリエステルフ
ィルム(ルミラーT−60、東し製)を用い、この片面
にポリエステルアクリレート系の紫外線硬化型塗料(大
日精化、セイ力ビームPIIC)をグラビアコーティン
グ法により厚さ4μm(乾燥時)にコーティングし、1
60W/COI出カの紫外線照射ランプ2灯を用い、コ
ンベアスピードIon/win、で硬化させ、ハードコ
ート処理ポリエステルフィルムを得た。しかる後、この
フィルムのハードコート面の反対側をコロナ放電処理し
、グラビアコート法にて、導電性接着剤として変性ポリ
エステル樹脂(昭和インク製、11s)に酸化錫系導電
顔料(触媒化成工業製、ELCOM−Tl2O)を70
%添加し分散させた物を4μm厚(乾燥時)にコーティ
ングした。
しかる後、このフィルムを発泡ポリスチレン板(厚さ5
mm)の上に接着剤側を発泡ポリスチレン板側に静置し
、これを鏡面板で両側から挟んでプレスした。この時の
プレス条件は150℃で45kg/crn’の圧力で1
5分間であった。プレスした後、20分間の冷却時間を
採り、本発明の機能性パネルを取り出した。
かくして得られたパネルは、ハードコート層表面を#0
O00スチールウール(日本スチールウール族)で20
回擦っても傷がつかず、更に簡易灰着テストとしてハー
ドコート層表面を綿布で20往復摩擦し、これを灰の上
方51m11に近づけても、灰のつかない良好な帯電防
止性能を有し、極めて表面硬度が高く美麗なパネルであ
った。
【図面の簡単な説明】
第1図はハードコート層lを有するプラスチックフィル
ム2の断面を図解的に示し、第2図はハードコート層1
および接着剤層3を有するプラスチックフィルム2の断
面を図解的に示し、第3図は本発明の機能性パネルの断
面を図解的に示す図である。 1ニハ一ドコート層 2ニブラスチツクフイルム 3:接着剤層 4:パネル 10:機能性パネル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハードコート層、プラスチックフィルムおよびパ
    ネルがこの記載の順序でラミネートされ、上記パネルが
    、木質、無機質、金属、発泡体あるいはこれらの複合材
    であることを特徴とする機能性パネル。
  2. (2)ハードコート層が、硬化型塗料から形成されてい
    る特許請求の範囲第(1)項に記載の機能性パネル。
  3. (3)ハードコート層が、電離放射線硬化型塗料または
    熱硬化型塗料から形成されている特許請求の範囲第(1
    )項に記載の機能性パネル。
  4. (4)ハードコート層が、オルガノシラン系熱硬化型塗
    料から形成されている特許請求の範囲第(1)項に記載
    の機能性パネル。
  5. (5)プラスチックフィルムとパネルとの間に接着剤層
    が存在する特許請求の範囲第(1)項に記載の機能性パ
    ネル。
  6. (6)接着剤層が、導電性接着剤層である特許請求の範
    囲第(5)項に記載の機能性パネル。
  7. (7)プラスチックフィルムの片面にハードコート層を
    形成したプラスチックフィルムを、ハードコート層を外
    側にして、木質、無機質、金属、発泡体あるいはこれら
    の複合材からなるパネルに加熱接着することを特徴とす
    る機能性パネルの製造方法。
  8. (8)プラスチックフィルムのハードコート層の反対側
    に接着剤層が形成されている特許請求の範囲第(7)項
    に記載の機能性パネルの製造方法。
  9. (9)接着剤層が、導電性接着剤層である特許請求の範
    囲第(7)項に記載の機能性パネルの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63307943A (ja) * 1987-06-10 1988-12-15 C I Kasei Co Ltd 表面被覆用フイルム
JPH08141499A (ja) * 1994-11-25 1996-06-04 Dainippon Printing Co Ltd 化粧鋼板
WO2000040403A1 (en) * 1999-01-06 2000-07-13 Ato Findley, Inc. Water-based, heat sealable adhesive for laminating decorative panels
JP2001253010A (ja) * 2000-03-14 2001-09-18 Dainippon Printing Co Ltd 化粧天板
JP2010506769A (ja) * 2006-10-16 2010-03-04 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 耐擦傷性および耐引掻性の多層構造体

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