JPS63155509A - 不燃電線の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不燃電線の製造方法に関し、詳しくは建造物
内で火災が発生したとき消火設備、警報装置の運転、避
難誘導の為の照明に必要な最少限度の電力を供給するた
めに用いられる不燃電線の製造方法に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

地下街、大店舗、ホテル等でしばしば火災が発生してい
るが、これ等の火災が発生すると、配電線の短絡その他
による火災の拡大、延焼を防止するために王たる電力の
供給は断たれるが、消火作業や避難誘導のための必要最
小限の電力は供給する必要がある。

このために用いられる電線は、配線工事の作業性も併せ
考えると、通常の状態では一般の電線と同様に可撓性が
あり、電気・機械・物理的特性を有しておりながら、不
燃であり、火炎に晒されても電気的絶縁が確保される必
要がある。

上記要求に叶うものとして、実公昭５４−３７９５７号
公報において「耐火性絶縁電線」が紹介されているが、
この電線は導体上に集成マイカとガラス繊維クロスとを
貼り合わせた複合テープをてん巻し、その上にブラスチ
ンクまたはコ゛ムシースを施してなるものであるため、
生産過程では前記複合テープのマイカ扮が飛散して作業
環境を悪化させる他、火炎に晒されると、前記シースが
焼失して導体上には集成マイカとガラスクロスとを貼り
合わせた複合テープのてん巻層を残すのみとなり、辛う
して電気絶縁を推持しているような状態となる。

このような状態では、僅かな振動や外力で前記てん巻層
が亀裂・剥離して絶縁が破壊する恐れがあり、安、心し
て使用できるものではない。

そこで、本願発明者らは、実願昭６１−１４６８４５号
等において、電気導体上に、カルシア、アルミナ・シリ
カ、アルミナ・シリカ・クロミナ、又はアルミナ・シリ
カ・ボロニアの繊維層を形成し、この繊維層に、高温で
セラミック化するシリコーン組成物を含浸した不燃電線
を提案した。

この不燃電線は、アルミナ・シリカ等の繊維層にシリコ
ーン組成物を含浸したことにより、導体上に絶縁層が形
成されて絶縁電線となり、常温では、その絶縁層はエラ
ストマーであるため、可撓性があり、配線作業に何ら支
障はない。また、万一火災が発生し、火災に遭遇すると
、前記シリコーン組成物は強固なセラミックとなって前
記絶縁層となり、燃えることがない。このため、上述の
消火作業・避難誘導用電力供給電線としては最適である
。

しかしながら、この不燃電線の製造過程において、シリ
コーン組成物の含浸が十分に行われないと、上記絶縁層
が確実に形成されずに、不燃電線としては不良品となる
。このため、繊維層の微細な全空隙にソリコーン組成物
を如何に円滑かつ確実に含浸させるかが問題となる。

〔発明の目的〕

゛　本発明は、以上の問題点を解決することを目的とす
る。

〔発明の目的達成のための手段〕

上記目的達成のために本発明にあっては、前記提案の不
燃電線を製造する二二際し、シリコーン組成物に微振動
を与えて繊維層に含浸させるようにしたのである。

この様に微振動を与えると、シリコーン組成物は微振動
しながら繊維層内全域に強ホ：ｊ的に入り込んで含浸さ
れる。

なお、上記高温でセラミック化するシリコーン組成物と
しては、下記の組成物■（（イ）、（切、パ、に）、か
ら成る）等を使用する。この組成物■は７００°Ｃ以上
でセラミック化する。

■「（イ）　　Ｒ３Ｓ　ｉ　ＯＩ／２単位δよびＳ　ｒ
　Ｏ４／ｚ単位から実質的に成り〔二こでＲは炭素原子
数ｌＯ以下の１価有機残基である〕、１分子中巳こ少な
くとも２個のオレフィン性不飽和結合含有基および１分
子中に少なくとも２ｇのアルコキシ基を有するシリコー
ン共重合体 １００重量部 （（７）　１分子中に少なくとも２個のオレフィン性不
飽和結合含有基を有する直鎮状もしくは分枝鎖状オルガ
ノポリソロキサン ０〜６００重量部 ？）　１分子中に少な（とも２個のケイ素原子結合水素
原子を有するオルガノポリシロキサン〔ただし、（イ）
成分１分子中または（鴫成分１分子中のオレフィン性不
飽和結合金を基とｆ→成分１分子中のケイ素原子結合水
素原子の総数は少なくとも５つである。〕本本成中のケ
イ素原子結合水素原子と、（イ）成分および（１：１）
成分中のオレフィン性不飽和結合含有基のモル比が０．
５／１〜１０／ｌとなるような重量部 は）付加反応触媒　　　　　　　　触媒量上記シリコー
ン組成物■には、セラミック化物質　３〜３０ＯｒｒＬ
量部を（上記繊維層の重量を含む）混入することもでき
る。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を添付図面と共に説明する。

まず、第１図に示すように、５．５ｍｍ”　　（７／　
１　。

０胴）の導体１上に見かけ外径１胴φのアルミナ・シリ
カヤーン２を横巻きして心線ａを形成する。

つぎに、第２図に示すように、この心線ａを、前記シリ
コーン組成物■の浴槽４に導き、この浴槽４において、
シュー５を介し超音波発振器β内を通過させ、さらに、
内径５．５ｍｍφの咬りダイス７を通過させた後、乾燥
コイル８からなる１５０　’Ｃの加熱ゾーンを通し、第
３図に示すように、ヤーン２にシリコーン組成物■が含
浸してなる絶縁層３が導体１上に形成された不燃電線を
得る。

このシリコーン組成物■の含浸作用中、超音波発振器６
によって、シリコーン組成物■は微振動を与えられてヤ
ーン２内全域に強制的にまんべんなく確実に入り込んで
、導体１外周面に均一厚さの絶縁層３が確実に形成され
る。

この様に構成された不燃電線は、導体１上にアルミナ・
シリカ繊維層２を設け、これに前記シリコーン組成物■
を含浸させて乾燥することにより、この作業中にシリコ
ーン組成物が飛散することなく、導体１上に絶縁層３が
形成され、常温では、その絶縁層３は、エラストマーで
可撓性を存しているため、配線作業が容易であり、布設
後、若し火災が発生し高温になると、該絶縁層３は燃焼
せずセラミック化して強固な耐火保護層となり、燃える
ことがない。

〔効果〕

以上の説明から理解できるように、本発明に係る不燃′
：ｒＬ線の製造方法にあっては、微振動によってシリコ
ーン組成物が繊維層内全域に強制的にまんべんなく確実
に入り込むため、確実な絶縁層が形成され、高品質の不
燃電線を確実に製造できる。

実施例の作用説明図である。

１・・・・・・導体、２・・・・・・アルミナ・シリカ
繊維層、３・・・・・・ｗＡ縁層、４・・・・・・シリ
コーン組成物の浴槽、６・・・・・・超音波発振器、？
・・・・・・ダイス、８・・・・・乾燥コイル。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）電気導体上に、カルシア、アルミナ・シリカ、ア
   ルミナ・シリカ・クロミア、又はアルミナ・シリカ・ボ
   ロニアの繊維層を設け、この繊維層に高温でセラミック
   化するシリコーン組成物を含浸させた不燃電線を製造方
   法するに際し、前記シリコーン組成物に微振動を与えて
   前記繊維層に含浸させることを特徴とする不燃電線の製
   造方法。
2. （２）特許請求の範囲第（１）項において、上記微振動
   を超音波発振器により成したことを特徴とする不燃電線
   の製造方法。
3. （３）特許請求の範囲第（１）項又は第（２）項におい
   て、上記シリコーン組成物を下記の（イ）、（ロ）、（
   ハ）、（ニ）から成るものとしたことを特徴とする不燃
   電線の製造方法。 （イ）Ｒ＿３ＳｉＯ＿１＿／＿２単位およびＳｉＯ＿４
   ＿／＿２単位から実質的に成り〔ここでＲは炭素原子数
   １０以下の１価有機残基である〕、１分子中に少なくと
   も２個のオレフィン性不飽和結合含有基および１分子中
   に少なくとも２個のアルコキシ基を有するシリコーン共
   重合体 １００重量部 （ロ）１分子中に少なくとも２個のオレフィン性不飽和
   結合含有基を有する直鎖状もしくは分枝鎖状オルガノポ
   リシロキサン ０〜６００重量部 （ハ）１分子中に少なくとも２個のケイ素原子結合水素
   原子を有するオルガノポリシロキサン〔ただし、（イ）
   成分１分子中または（ロ）成分１分子中のオレフィン性
   不飽和結合含有基と（ハ）成分１分子中のケイ素原子結
   合水素原子の総数は少なくとも５つである。〕 本成分中のケイ素原子結合水素原子と、（イ）成分およ
   び（ロ）成分中のオレフィン性不飽和結合含有基のモル
   比が０．５／１〜１０／１となるような重量部 （ニ）付加反応触媒　触媒量
4. （４）特許請求の範囲第（３）項において、上記シリコ
   ーン組成物にセラミック化物質　３〜３００重量部（上
   記繊維層の重量を含む）を混入したことを特徴とする不
   燃電線の製造方法。