JPS63155149A - 静電像現像剤および静電像現像方法ならびに画像形成方法 - Google Patents

静電像現像剤および静電像現像方法ならびに画像形成方法

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JPS63155149A
JPS63155149A JP61301762A JP30176286A JPS63155149A JP S63155149 A JPS63155149 A JP S63155149A JP 61301762 A JP61301762 A JP 61301762A JP 30176286 A JP30176286 A JP 30176286A JP S63155149 A JPS63155149 A JP S63155149A
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昭年 松原
Jiro Takahashi
高橋 次朗
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等にお
いて形成される静電潜像を現像するために用いられる静
電像現像剤、およびこの静電像現像剤を用いて有機光導
電性半導体よりなる感光体の表面に形成された静電潜像
を現像するための静電像現像方法、ならびにこれらの静
電像現像剤および静電像現像方法を用いて画像を形成す
る画像形成方法に関するものであり、特に有機光導電性
半導体よりなる感光体の表面に形成された負の静を層像
を現像する場合に好適な静電像現像剤および静電像現像
方法ならびに画像形成方法に関するものである。
〔発明の背景〕
一般に、電子写真法においては、光導電性材料よりなる
感光層を有する感光体に均一な静電荷を与えた後、画像
露光を行うことにより当該怒光体の表面に静電潜像を形
成し、この静電潜像を現像剤により現像してトナー画像
が形成される。得られたトナー画像は紙等の転写材に転
写された後、加熱あるいは加圧などにより定着されて複
写画像が形成される。
感光体の感光層の形成に用いられる光導電性材料として
は、例えばセレン、酸化亜鉛、硫化カドミニウム等の無
機光導電性材料、ポリビニルカルバゾール等の高分子系
化合物もしくは低分子量化合物よりなる有機光導電性材
料等が知られている。
しかしながら、これらの光導電性材料により形成された
感光層を有する感光体は、静電潜像の形成を行う上で有
利な一面を存してはいるが、反面各種感光体に特有の欠
点を有している。
例えば、セレンにより形成された感光層を有する感光体
においては、熱、あるいは現像剤や転写材に含まれる金
属化合物等により感光層が容易に結晶化してその特性が
劣化し、そのため静電潜像の電位が低下して画像濃度が
低下したり、あるいは部分的な画像ヌケが発生する問題
点がある。また、高湿の環境条件下においては、感光層
の光導電性が低下して感光体の非画像部に静電荷が残留
するようになり、その結果カブリが発生して鮮明な画像
が得られず、結局高湿の環境条件下においては多数回に
わたり良好な画像を形成することができず、耐久性が低
い問題点がある。
また、硫化カドミウムにより形成された感光層を有する
感光体、あるいは酸化亜鉛により形成された感光層を有
する感光体は、通常、光導電性材料すなわち硫化カドミ
ウムあるいは酸化亜鉛がバイダー樹脂中に分散されて感
光層が形成されるが、このような光導電性材料をバイン
ダー樹脂中に微粒子状に均一に分散することが相当困難
であり、そのため得られる感光体が感度が低くて高速複
写に不適当なものとなる問題点があり、また静電潜像の
形成のために通常経由することとなるコロナ帯電工程あ
るいは露光工程においては感光層が早期に劣化しやすく
、そのため長期間にわたって良好な画像を形成すること
ができない問題点があり、さらには高湿環境条件下にお
いては湿気により感光層の特性が変化し、所望の静電潜
像の電位が得られず、その結果画像濃度が低くなる問題
点がある。
一方、ポリビニルカルバゾールに代表される高分子系光
導電性材料により形成された感光層を有する有機感光体
は、成膜性が良好であるため低コストで感光体を製造す
ることができ、また人体に対して毒性がない等の利点が
あり、近年注目されているが、反面、感度が低く、また
コロナ帯電工程あるいは露光工程において早期に劣化し
やすいため耐久性が劣り、また環境条件によって感度あ
るいは電荷保持能が変化しやすいため、無機光導電性材
料よりなる感光層を有する感光体に比していまだ劣って
おり、高性能の光導電性材料の開発が望まれている。
一方、上記の問題点を克服するために、近年、有機光導
電性材料として低分子量のものを用いることが提案され
ている。低分子量の有機光導電性材料は、−iにバイン
ダー樹脂中に対する分散性が良好であるため、得られる
感光層は当該有機光導電性材料が微粒子状に均一に分散
されたものとなり、その結果感度が比較的高い感光体を
得ることができ、また感光層を有機光導電性材料をバイ
ンダー樹脂中に分散させて形成することにより、成膜性
が良好となり、そのため高い生産性で感光体を製造する
ことができ、そのうえ使用可能な低分子量の光導電性材
料の種類が多く、そのため適宜選択された低分子量の光
導電性材料を用いることにより従来よりも優れた性能を
有する感光体を得ることが可能である。このように、低
分子量の有機光導電性材料により形成された感光層を有
する有機感光体は、従来の感光体に比して好ましいもの
である。
しかして、有機光導電性材料は、通常、正の電荷が移動
することにより光R電性を示すものであるため、有機光
導電性材料により形成された感光層を有する有機感光体
の表面に形成する静電潜像の極性は負であることが好ま
しい。そして負の静電潜像を現像するためには、正帯電
性のトナーを有する現像剤を用いることが必要である。
しかしながら、従来において広く用いられているセレン
等よりなる感光層を有する感光体においては、その表面
に形成される静電潜像の極性が正とされるため、当該静
電潜像の現像には負帯電性のトナーを有する現像剤が用
いられ、そのため負帯電性のトナーを有する現像剤の研
究開発は相当になされているが、上記のように有m感光
体の現像に用いられる正帯電性のトナーを有する現像剤
の研究開発は、いまだ遅れていて十分な正帯電性のトナ
ーを有する現像剤が得られていないのが実情である。
一方、静電潜像を現像する方法としては、湿式現像法と
、乾式現像法とが知られている。前者の湿式現像法は、
液体現像剤を用いるため悪臭を放つ問題点があり、また
転写材を乾燥するために高いエネルギーを必要として高
速複写が困難である問題点がある。後者の乾式現像法は
、そのような問題点を存せず、静電潜像の現像法として
好ましく用いることができる。
乾式現像法に用いられる現像剤としては、in性体を含
有してなる磁性トナーのみよりなるいわゆる1成分系現
像剤と、磁性体を含有しない非磁性トナーと磁性を有す
るキャリアとよりなるいわゆる2成分系現像剤とが知ら
れている。
前者の1成分系現像剤は磁性トナーのみよりなりキャリ
アを有しないため、トナー同志による若干の摩擦帯電お
よびトナーと現像器内に配置された現像スリーブもしく
は現像剤層の高さを規制するための規制ブレード等との
摩擦帯電によりトナーを帯電させることとなり、その結
果正に帯電したトナーと負に帯電したトナーとが共に存
在し、しかも摩擦帯′H,Iが小さいため、基本的には
現像が不安定なものとなりやすい問題点がある。具体的
には、例えば感光体上の非画像部にもトナーが付着して
、最終定着画像にカブリが発生したり、あるいは感光体
上の画像部に付着するトナー量が不十分となって最終定
着画像の濃度が低くなる問題点がある。
また、磁性トナーに用いられる磁性体は、通常親水性を
有しており、この親水性の磁性体がトナー粒子の表面に
露出した状態で含有されることが多いため、湿気により
トナーの摩擦帯電電荷がリークしやすく、また高温雰囲
気下においては、転写工程において、転写材として通常
用いられる転写紙への静電気的な転写が不良となって転
写紙へのトナーの転写率が低くなり、その結果最終定着
画像の濃度が低下したり画像ヌケが発生する問題点があ
る。また、磁性トナーに用いられる磁性体は、通常負帯
電性を有するため、磁性トナーを適正な帯電量で正に帯
電させることが困難であり、そのため逆極性のトナーの
割合が多(存在し、結局最終定着画像において濃度が低
下し、また画像ムラおよび画像ヌケが生ずる問題点があ
る。
これに対して後者の2成分系現像剤は、トナーと、キャ
リアとにより構成され、キャリアはトナーを所望の極性
に帯電させる機能を存するものであるため、トナーに適
正な極性でしかも適正な帯電量で摩擦帯電電荷を付与す
ることができ、上記l成分系現像剤に比して格段に優れ
た摩擦帯電性を存する現像剤を得ることが可能である。
また、キャリアとして所望の特性を有するものを選択す
ることにより、トナーの帯電量を相当程度制御すること
が可能となる。
しかしながら、最終定着画像を良好なものとするために
は、現像剤の摩擦帯電性が良好であるのみでは不十分で
あり、現像器内において摩擦帯電電荷が付与された現像
剤の粒子が凝集せずに良好な状態で現像空間に搬送され
ることが必要である。
例えば磁気ブラシ現像法においては、現像器内において
撹拌されることにより摩擦帯電電荷が付与された現像剤
が、現像スリーブ上において均一なブラシ状に並ぶ薄い
層状の形態で担持され、しかもこのような形態の現像剤
層がそのような形態を保持したまま安定に現像空間に搬
送されることが必要である。
例えば1成分系現像剤においては、磁性トナーのみより
なりキャリアを存しないため、当!亥磁性トナーは、磁
気的凝集力および静電気的凝集力が強く、そのため磁性
トナー同志が凝集して塊状化することにより現像剤の流
動性が低下し、その結果磁性トナーを現像スリーブ上に
均一なブラシ状に並ぶ薄い層状の形態で担持させること
が困難となる問題点がある。また、磁性トナーが塊状化
しやすいため、現像器内においては、磁性トナー同志、
あるいは磁性トナーと現像器内の器壁、規制ブレード、
現像スリーブ等との摩擦帯電が良好になされないように
なり、その結果最終定着画像においてはカブリの多い不
鮮明なものとなる問題点がある。
また、例えば2成分系現像剤においては、トナーが静電
気的凝集力により凝集して塊状化しやすいものである場
合には、トナー粒子をキャリア粒子中に均一な濃度で分
散することが困難となり、その結果トナーとキャリアと
の摩擦帯電性が低下して摩擦帯電量の低いトナーの割合
が増大し、現像工程においては感光体上の非画像部にト
ナーが何着して最終定着画像においてカブリが発生し、
また弱帯電量トナーが多く存在して、トナーとキャリア
との静電気的な付着力が小さくなり、そのため磁気ブラ
シ現像法において、キャリア粒子を磁気力により自転さ
せながら当該キャリア粒子に付着したトナー粒子を現像
空間に搬送する場合に、キャリア粒子の自転による遠心
力によりトナー粒子が飛散するようになり、その結果複
写機内に配置された帯電器、露光光学系等の各機器を汚
染して、最終定着画像に画像ムラおよび画像ヌケ等の画
像不良が発生する問題点がある。
しかして、従来の負帯電性のトナーにおいては、トナー
粒子よりも小径のシリカ微粒子を、トナー粒子と混合す
ることにより、トナー粒子の表面にシリカ微粒子を付着
させ、これによりトナーの塊状化を防止して高い流動性
を得ることがなされている。
しかしながら、従来用いられているシリカ微粒子は負帯
電性が強いため、正帯電性のトナーを得る場合に、当該
トナーにシリカ微粒子を混合してトナー粒子の表面に付
着させると、得られるトナーは負帯電性のものとなり、
その結果感光体上に形成された負の静電潜像と同極性に
なって、静電気的な現像を行うことができない問題点が
ある。
このような問題点を解決するための技術として、下記の
ような技術が開示されている。
(1)シランカップリング剤で処理された正帯電性の微
粒子を用いる技術(特開昭53−66235号公報、同
56−123550号公報、特公昭53−22447号
公報参照)。
(2)シリコーンオイルで処理された正帯電性の微粒子
を用いる技術(特開昭58−60754号公報、同59
−18’7359号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記技術(1)および〈2)のようにシ
ランカップリング剤もしくはシリコーンオイルで処理さ
れた正帯電性の微粒子を用い、これをトナーに混合して
トナー粒子の表面に付着させるようにしても、現像器内
において攪拌等の物理的な力を受けると、当該微粒子が
トナー粒子の表面から飛散するようになり、その結果ト
ナーが適正な帯電量で正に摩擦帯電せず、また飛散した
微粒子が、現像器の内壁、現像器内に配置された現像ス
リーブ、規制ブレード、キャリア粒子表面等に物理的も
しくは静電気的に付着するようになり、トナーの摩擦帯
電性が阻害され、また微粒子の付着による蓄積が過大に
なると、微粒子とトナー粒子とが摩擦帯電して当該トナ
ー粒子が逆極性すなわち負に帯電するようになり、その
結果トナーが飛散して装置内を汚染するようになり、ま
た最終定着画像においては、カブリが発生したり、画像
濃度が低下して、不鮮明な画像となる問題点がある。ま
た画像の形成を多数回にわたり繰り返す場合には、画像
の不鮮明さが次第に増大し、早期に不良画像となり耐久
性が低い問題点がある。
特に、シランカップリング剤により処理された微粒子を
用いる場合には、シランカップリング剤により微粒子の
表面を完全に覆うことが困難であり、その結果微粒子の
負帯電性サイトおよび親水性サイトが残存し、残存した
負帯電性サイトに起因してトナーの正帯電能が低下し、
さらにはトナーが負帯電性のものとなって最終定着画像
においてカブリが多く発生し、また残存した親水性サイ
トに起因して湿度の影響を受けやすくなり、そのため環
境条件が変化すると摩擦帯電能が不安定なものとなり、
その結果トナーの飛散により装置内が汚染されたり、最
終定着画像においてはカブリが発生し、また転写工程に
おける転写率の低下により画像濃度が低下し、またトナ
ーの飛散に起因して画像ムラが生じ、画像が不鮮明とな
る問題点がある。
また、特にシリコーンオイルにより処理された微粒子を
用いる場合においては、当該微粒子の表面が粘着性のオ
イル状物質により覆われた状態となるため、このような
微粒子をトナーに混合してトナー粒子の表面に付着させ
ても、トナーの流動性を改善することが困難であり、ま
たシリコーンオイルに起因して物理的な凝集が生じたり
、また微粒子が現像器の内壁、現像スリーブ、規制ブレ
ード等に付着してトナーの正帯電能を低下させ、その結
実現像性が低下し、またトナーの飛散による汚染が発生
し、最終定着画像が、カブリが多く画像ヌケのある不鮮
明なものとなる問題点がある。
また、画像形成プロセスにおいては、現像工程を経て感
光体の表面に形成されたトナー画像が転写工程に付され
、この転写工程において、通常紙等よりなる転写材に転
写されることとなるが、転写手段としては静電気力を利
用した静電転写手段を用いることが好ましい。
しかしながら、上記(1)および(2)の技術のように
、シランカフブリング剤もしくはシリコーンオイルによ
り処理された微粒子を用いて構成されたトナーによって
現像されて感光体の表面に形成されたトナー画像は、帯
電量が不足しまた感光体の表面への付着力が大きいこと
により、静電転写手段によっては良好に転写することが
困難であり、その結果最終定着画像において画像ムラお
よび画像ヌケが発生しまた画像濃度が低下する問題点が
ある。
また、転写工程においてトナー画像の転写が終了した感
光体は、次いでクリーニング工程に付され、このクリー
ニング工程において、転写工程を経た後に感光体の表面
に残留したトナーが除去され、感光体の表面がクリーニ
ングされる。しかしながら、上記(1)および(2)の
技術のように、シランカフブリング剤もしくはシリコー
ンオイルにより処理された微粒子を用いて構成されたト
ナーは、感光体の表面に対する物理的・静電的な付着力
が大きいため、残留トナーを完全にクリーニングするこ
とが困難であり、その結果トナーの一部が感光体上に残
存して次の画像形成に悪影響を与え、画像が不鮮明とな
る問題点がある。
また、転写工程においてトナー画像が転写された転写材
は、定着工程に付され、トナー画像が熱ローラにより加
熱もしくは加圧されることにより転写材に定着されて、
最終定着画像が形成される。
しかしながら、上記(L)および(2)の技術のように
、シランカフプリング剤もしくはシリコーンオイルによ
り処理された微粒子を用いて構成されたトナーは、熱ロ
ーラの表面に転移して付着しやすく、このため熱ローラ
に付着していたトナーが次に送られて来る転写材に再転
移して画像を汚すといういわゆるオフセット現象が発生
し、また熱ローラに付着したトナーが固化したときには
これにより熱ローラの表面が損傷され、熱ローラの耐久
性が著しく低下する問題点がある。
〔発明の目的〕
本発明は以上の如き事情に基いてなされたものであって
、その目的は、 (1)良好な正帯電性を有し、しかも耐湿性の優れた静
電像現像剤を提供すること、 (2)有機光導電性感光体に形成された負の静電潜像を
現像剤粒子の飛散を伴わずに良好に現像することができ
る静電像現像方法を提供すること、(3)環境条件の影
響を受けることなく、画像1度が高くてカブリのない良
好な画質の画像を多数回にわたり安定に形成することが
できる画像形成方法を提供すること、 にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の静電像現像剤は、アミノ基を有するシリコーン
ゴムもしくはその硬化物を表面に有する無機微粒子(以
下「特定の無m微粒子」ともいう。)を含有してなるこ
とを特徴とする。
本発明の静電像現像方法は、を機先導電性半導体よりな
る感光体(以下「有機感光体jともいう、)の表面に形
成された負の静11像を前記特定の無m微粒子を含有し
てなる静電像現像剤により現像することを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、前記有機感光体の表面に負の
静電潜像を形成する潜像形成工程と、この静電潜像を前
記特定の無m微粒子を含有してなる静電像現像剤により
現像する現像工程と、現像により得られたトナー画像を
静電気的に転写材へ転写する転写工程と、転写工程後に
おいて前記有機感光体の表面に残留した現像剤をクリー
ニングブレードによりクリーニングするクリーニング工
程と、フッ素系樹脂もしくはシリコーン系樹脂を被覆し
てなる熱ローラを有してなる熱ローラ定着器により前記
転写材上のトナー画像を加熱定着する定着工程とを含む
ことを特徴とする。
〔発明の作用効果〕
本発明の静電像現像剤によれば、特定の無機微粒子を含
有してなるので、良好な正帯電性を有し、しかも耐湿性
が優れたものである。すなわち、アミノ基を有するシリ
コーンゴムもしくはその硬化物は三次元網状構造のもの
であるため、当該アミノ基を有するシリコーンゴムもし
くはその硬化物を表面に有する無機m粒子は、その表面
の全体が均一でしかも強固な皮膜により覆われることと
なり、そのため無機m粒子の負帯電性サイトおよび親水
性サイトが残存するおそれが小さく、その結果高温環境
条件下においても、現像剤に安定した正帯電能が付与さ
れる。また、上記特定の無機微粒子は、現像剤に対する
付着性が良好であって現像剤粒子に強固に保持されるよ
うになり、従って現像器内において現像剤が攪拌される
ときに、当該特定の無機微粒子が現像器の内壁、現像ス
リーブ、規制ブレード等へ転移付着することが防止され
、その結果多数回にわたる画像形成プロセスを遂行する
場合にも現像剤が安定した正帯電性を示すようになる。
そして当該特定のxis粒子により現像剤に高い流動性
が付与されるので、現像剤粒子同志がa集せずに安定な
状態で摩擦帯電されるようになる。
本発明の静電像現像方法によれば、上記特定の無機微粒
子を含有してなる静電像現像剤により、有機感光体の表
面に形成された負の静電層像を現像するため、生産コス
トが低くてしかも毒性がないときう有機感光体の利点を
損なうことなく、当該有機感光体に形成された負の静電
潜像を現像剤粒子の飛散を伴わずに良好に現像すること
ができる。すなわち、上記現像剤は優れた正帯電性を有
しているので、適正な帯電量で正に帯電されるようにな
り、そのため現像剤粒子が現像スリーブに安定に保持さ
れた状態で現像空間へ搬送されるようになり、現像剤粒
子の飛散による汚染の発生を防止することができる。ま
た上記のように現像剤の流動性が優れているので、現像
スリーブ上に均一で揃った現像剤の磁気ブラシを形成す
ることができ、このため磁気ブラシ現像法を用いて良好
な現像を達成することが可能となる。
本発明の画像形成方法によれば、静電像現像剤が前記特
定の無機微粒子を含有してなり、優れた正帯電性を有す
るものであるた・め、現像工程においては、有機感光体
の非画像部への現像剤粒子の付着が防止され、その結果
最終定着画像においてはカブリのない鮮明な画像を得る
ことが可能となる。また、前記特定の無機微粒子により
現像剤に好適な離型性が付与されるため、有機感光体の
表面に対する物理的な付着力が小さく、このため転写工
程においては静電気的な転写手段により良好な転写を行
うことができ、画像濃度が高くて画像ムラのない鮮明な
画像を形成することが可能となる。また、上記のように
現像剤の転写性が良好であることから、転写工程を経た
後に有機感光体に残留する現像剤が少量となり、従って
クリーニング工程においては、残留した現像剤のクリー
ニングが容易となり、しかも上記のように現像剤が好適
な離型性を有しているため、現像剤の有機感光体への付
着力が小さく、そのためクリーニングブレードを用いて
容易に現像剤をクリーニングすることが可能となる。ま
たさらに、現像剤のクリーニング性が良好であるため、
クリーニングブレードの有機感光体への圧接力を小さく
した状態で良好なりリーニングを達成することができ、
従ってクリーニングブレードによって有機感光体の表面
が摩耗して当該有機感光体の特性が早期に劣化すること
が防止され、有機感光体の使用寿命を著しく長くするこ
とができる。また、定着工程においては、熔融した現像
剤の表面と熱ローラとの間に前記特定の無機微粒子が介
在することにより、当該特定の無機微粒子による離型作
用が得られて現像剤の熱ローラへの転移付着が防止され
、また熱ローラの微小な溝への現像剤の蓄積が防止され
、そして熱ローラがフッ素系樹脂もしくはシリコーン系
樹脂を被覆してなるため、現像剤の熱ローラへの転移付
着が一層防止され、その結果オフセット現象に起因する
画像汚れを防止することができる。また前記特定の無機
微粒子は表面がアミン基を存するシリコーンゴムもしく
はその硬化物により覆われることとなるため、当該特定
の無機微粒子により熱ローラの表面が損傷されるおそれ
が小さく、熱ローラの使用寿命を著しく長くすることが
可能となると共に、優れた耐オフセント性が長期間にわ
たり安定に得られる。
〔発明の具体的構成〕
本発明の静電像現像剤は、アミノ基を有するシリコーン
ゴム(以下「アミノ基含有シリコーンゴム」ともいう。
)もしくはその硬化物を表面に存する無機微粒子を含有
してなる。
前記アミノ基含有シリコーンゴムもしくはその硬化物を
得るために用いられるシリコーンゴムとしては、例えば
下記構造式で示されるD単位のみよりなる長鎖状のポリ
マーであって、温度25℃における粘度が例えば105
〜io”csで、平均分子量が例えば10’〜10”で
あるものを好ましく用いることができる。特に当該粘度
が10’〜10’csで、当該平均分子量が10S〜1
07であるものが好ましい。当該粘度が過小もしくは当
該平均分子量が過小であるときには、耐久性、耐湿性が
低下する場合があり、一方、当該粘度が過大もしくは当
該平均分子量が過大であるときには、均一な表面処理が
困難となり、その結果摩擦帯電性が不安定となってカブ
リのある不鮮明な画像となりやすく、また耐久性、耐湿
性が低下する場合がある。
〔D単位〕
I −0−5i−0− (R’およびR1は、それぞれメチル基あるいはエチル
基等のアルキル基、フェニル基等の芳香族基、ポリエー
テル等を表す、) 上記り単位のR1およびR2は、メチル基もしくはフェ
ニル基であることが好ましく、特にメチル基であること
が好ましい。また、シリコーンゴムを架橋構造のものと
するために下記構造式で示されるD1単位と共に、下記
構造式で示されるD2単位を少量用いて共重合させるこ
とが好ましい。
〔D一単位)       (D”単位〕CHs   
       CH2 −O−5i−〇−−0−3i−0− CHI          CH工CH寞このようにシ
リコーンゴムを架橋構造のものとすることにより、当1
亥シリコーンゴムもしくはその硬化物を表面に有する無
機微粒子は、その表面に硬くて強靭な皮膜を存するもの
となり、そのため耐衝撃強度、耐湿性、離型性の優れた
ものとなる。
また、このようなシリコーンゴムは、分子鎖の末端もし
くは側鎖に水酸基を有していることが好ましく、この水
酸基の脱水縮合によって硬化が促進されると共に、水酸
基が無機微粒子の表面の官能基と反応して強固な化学結
合による皮膜の形成が可能となる。この硬化反応を促進
させるために公知の加硫剤を用いることができる。具体
的には、例えばベンゾイルパーオキサイド、ビス−2,
4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド、ジーt−ブチ
ルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等の有機過
酸化物を好ましく用いることができる。
また、上記の如きシリコーンゴムをアミノ基を有するシ
リコーンゴムとするためには、前記り単位のR1および
R2の一部をアミノ基を有する基に置換すればよい、ア
ミン基を有する基としては、例えば下記構造式で示され
るものを挙げることができるが、これに限定されるもの
ではない。
CHz CHz  N Hz CHz(CHz)z−N Hz CHt(CHz)z  NH(CHt)! NHt+C
HtNHt 前記アミノ基含有シリコーンゴムもしくはその硬化物を
表面に存在させるために用いられる無機微粒子としては
、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリ
ウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チ
タン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セ
リウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、炭化ケ
イ素等の微粒子を挙げることができる。斯かる無機微粒
子は、その1次粒子(個々の単位粒子に分離した状態の
粒子)の平均粒径が、3mp〜2μlの範囲内のもので
あることが好ましい。
そして無機微粒子としては、特にシリカ微粒子を好まし
く用いることができる。シリカ微粒子は、5i−0−S
i結合を有する微粒子であり、乾式法および湿式法で製
造されたもののいずれであってもよいが、乾式法で製造
されたものが好ましく、特に、ケイ素ハロゲン化合物の
蒸気相酸化により生成されたシリカ微粒子であることが
好ましい、また、シリカ微粒子としては、二酸化ケイ素
(シリカ)のほか、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリ
ウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸亜鉛
、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩よりなる微粒子であ
ってもよいが、Singを85重壁筋以上含むものが好
ましい。
無機微粒子の表面に前記アミノ基含有シリコーンゴムも
しくはその硬化物を存在させる方法としては、公知の技
術を用いることができ、具体的には、例えば前記アミノ
基含有シリコーンゴムを溶剤に溶解した溶液中に、無機
微粒子を分散した後、濾別もしくはスプレードライ法に
より溶剤を除去し、次いで加熱により硬化せしめる方法
、あるいは流動化ベッド装置を用いて、前記アミノ基含
有シリコーンゴムを溶剤に溶解した溶液を無機微粒子に
スプレー塗布し、次いで加熱乾燥させることにより溶剤
を除去して皮膜を硬化させる方法、等を用いることがで
きる。
このようにして得られるアミノ基含有シリコーンゴムに
より表面が処理された無機微粒子の粒径は、その1次粒
子の平均粒径が、3幇〜2ps、特に5u〜500輩の
範囲内のものであることが好ましい、またBET法によ
る比表面積は、20〜500m”/gであることが好ま
しい、当該平均粒径が過小もしくは当該比表面積が過大
のときには、例えばブレード方式のクリーニング装置を
用いてクリーニングする際に無機微粒子がすり抜けやす
くなりクリーニング不良が発生する場合がある。一方、
当該平均粒径が過大もしくは当該比表面積が過小のとき
には、現像剤の流動性が低下して現像性が悪化し、その
結果画像濃度が低下したり、画像ムラが発生する場合が
ある。
前記特定の無機微粒子は、1成分系現像剤を構成する場
合には磁性トナーの粒子粉末に外部から添加混合される
ことにより当該磁性トナー粒子の表面に付着もしくは打
ち込まれた状態で含有される。また、2成分系現像剤を
構成する場合には、前記特定の無機微粒子が非磁性トナ
ーの粒子粉末に外部から添加混合されることにより当該
非磁性トナー粒子の表面に付着もしくは打ち込まれた状
態で含有され、これにさらにキャリアが混合される。
前記特定の無機微粒子の含有割合は、トナーの0.1〜
5重量%であることが好ましく、特に0.1〜2重量%
であることが好ましい、当該特定の無機微粒子の含有割
合が過小のときには、現像剤の流動性が低下する場合が
あり、その結果トナーの摩擦帯電性が不良となって当該
トナーに適正な帯電量の正電尚を付与することが困難と
なり、カブリ、画像ムラ等が発生する場合がある。また
、当該含存割合が過大のときには、当該特定の無機微粒
子の一部がトナー粒子から遊離した状態で存在する場合
があり、その結果遊離した特定の無機微粒子がキャリア
粒子に付着転移したり、あるいは現像器の内壁、現像ス
リーブ、規制ブレード等に付着堆積し、結局早期にトナ
ーの摩擦帯電性が不良となって当該トナーに適正な帯i
tの正電荷を付与することが困難となり、カブリ、画像
濃度の低下が発生する場合がある。
本発明の静電像現像剤は、基本的には、磁性トナーのみ
よりなる1成分系現像剤であってもよいし、あるいは非
磁性トナーと磁性を有するキャリアとよりなる2成分系
現像剤であってもよいが、特に2成分系現像剤であるこ
とが好ましい。
前記非磁性トナーは、バインダー中に、着色剤、その他
の添加剤が含有されて構成される粒子粉末であり、前記
磁性トナーは、バインダー中に、着色剤、磁性体、その
他の添加剤が含有されて構成される粒子粉末である。ト
ナーの平均粒径は、通常、5〜20m程度であることが
好ましい、その他の添加剤としては、例えば定着性向上
剤、荷電制御剤、クリーニング性向上剤等を用いること
ができる。
トナーのバインダーとしては、特に限定されず、従来こ
の種の用途に用いられている樹脂を用いることができる
。具体的には、例えばポリスチレン系樹脂、スチレン単
量体および・アクリル酸エステル単量体ならびにメタク
リル酸エステル単量体から選択された少なくとも2種以
上の単量体より得られる共重合体、ポリスチレン−ブタ
ジェン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリウレタン樹脂等を用いることができる。
このうち、トナーの正帯電性を阻害しないものとして、
特にポリスチレン系樹脂、スチレン単量体およびアクリ
ル酸エステル単量体ならびにメタクリル酸エステル単量
体から選択された少なくとも2種以上の単量体より得ら
れる共重合体を好ましく用いることができる。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、フタロシア
ニンブルー、ベンジジンイエロー、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、
ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリ
ンイエロー、メチレンブルークロライド、マラカイトグ
リーンオフサレート、ランプブラック、ローズベンガル
等の染料および顔料等を用いることができる。これらの
@l質は単独もしくは組合わせて用いられ、着色剤の含
有割合は、通常、トナーの1〜15重量%であることが
好ましい。
定着性向上剤としては、例えばポリオレフィン、脂肪酸
金属塩、脂肪酸エステルおよび脂肪酸エステル系ワック
ス、高級脂肪酸、高級アルコール、流動または固形のパ
ラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコール
エステル、シリコーンフェス、脂肪族フロロカーボン等
を用いることができる。
荷電制御剤としては、例えば金属錯体系染料等を用いる
ことができる。
クリーニング性向上剤としては、例えばステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸
金属塩、例えばメチルメタクリレート微粒子、スチレン
微粒子等のポリマー微粒子等を用いることができる。
トナーを磁性トナーとする場合には、バインダー中に磁
性体が含有される。この磁性体は、平均粒径が0.1〜
luの微粉末の形態でバインダー中に均一に分散されて
含有されることが好ましい。
また、磁性体の含有割合は、通常、トナーの100重量
部に対して10〜70重量部であることが好ましく、特
に好ましくは20〜50重1部である。斯かる磁性体と
しては、鉄、フェライト、マグネタイトをはじめとする
鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属もしくは
合金またはこれらの元素を含む化合物、強磁性元素を含
まないが適当な熱処理を施すことによって強磁性を示す
ようになる合金、例えばマンガン−銅−アルミニウム、
マンガン−銅−スズ等のマンガンと銅とを含むホイスラ
ー合金と呼ばれる種類の合金、二酸化クロム、その他を
用いることができる。
本発明の静電像現像剤を2成分系現像剤とする場合に、
非磁性トナーと組合わせて用いられるキャリアとしては
、特に限定されない。
具体的には、磁性体粒子よりなるキャリア、磁性体粒子
の表面を特定の樹脂で被覆してなる樹脂被覆型キャリア
、あるいは磁性体の微粒子を樹脂粒子中に分散含有させ
てなる磁性体微粒子分散型キャリア等を用いることがで
きる。
キャリアに用いられる磁性体としては、例えば鉄、フェ
ライト、マグネタイトを始めとする鉄、コバルト、ニッ
ケル等の強磁性を有する金属もしくは合金またはこれら
の元素を含む化合物等を用いることができる。キャリア
の平均粒径は、通常、10〜500 n程度であること
が好ましく、特に20〜20Onであることが好ましい
、キャリアの平均粒径が過小のときには、静電潜像すな
わち画像部にキャリア粒子が付着する現象が発生して不
良画像となる場合があり、またキャリアの平均粒径が過
大のときには、トナーを摩擦帯電させるための表面積が
小さくなり、その結果帯電不良のトナーが増大して画像
ムラが発生する場合がある。
次に本発明の静電像現像方法について説明する。
本発明の静電像現像方法においては、を8!悪感光の表
面に形成された負の静電潜像を、前記特定の無誰微粒子
を含有してなる静電像現像剤(以下「特定の現像剤」と
もいう、)により現像してトナー画像を形成する。
前記有機感光体は、通常、有機化合物よりなる光導電性
半導体を含有してなる感光層を、導電性支持体上に積層
して構成される。当該感光層は、有機化合物よりなる光
導電性半導体のみにより構成してもよいし、あるいは当
該光導電性半導体を樹脂よりなるバインダー中に分散含
有させて構成してもよい。
当該感光層としては、可視光を吸収して荷電キャリアを
発生するキャリア発生物質を含有してなるキャリア発生
層と、このキャリア発生層において発生した正または負
のキャリアのいずれか一方または両方を輸送するキャリ
ア輸送物質を含有してなるキャリア輸送層とを組合せて
構成された、いわゆる機能分離型の感光層を用いること
が好ましい、このように、キャリアの発生と、その輸送
という感光層において必要な2つの基本的機能を別個(
7)IIに分担させることにより、感光層の構成に用い
得る物質の選択範囲が広範となるうえ、各機能を最適に
果たす物質または物質系を独立に選定することが可能と
なり、またそうすることにより、画像形成プロセスにお
いて要求される緒特性、例えば帯電させたときの表面電
位が高く、1倚保持能が大きく、光感度が高く、また反
復使用における安定性が大きい等の優れた特性を有する
有機感光体を構成することが可能となる。
感光層におけるキャリア発生物資としては、例えばアン
トアントロン系顔料、ペリレン誘導体、フタロシアニン
系顔料、アゾ系色素、インジゴイド系色素等を用いるこ
とができる。またキャリア輸送物質としては、例えばカ
ルバゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、トリアリ
ールアミン誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ヒド
ラゾン誘導体、ピラゾリン誘導体、スチルベン誘導体、
スチリルトリアリールアミン誘導体等を用いることがで
きる。キャリア発生層の厚さは、通常0.01〜21で
あることが好ましく、またキャリア輸送層の厚さは、通
常1〜30nであることが好ましい。
有機化合物よりなる光導電性半導体を樹脂よりなるバイ
ンダー中に分散含有させて感光層を構成する場合におい
て、当該バインダーとして用いることができる樹脂とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル
樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂
、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート
樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等の付加重合型樹
脂、重付加型樹脂、重縮合型樹脂、ならびにこれらの樹
脂の繰り返し単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂
、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、スチ
レン−アクリル共重合体樹脂等の絶縁性樹脂、あるいは
ポリ−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体等
を挙げることができる。
有機感光体において、導電性支持体としては、例えばア
ルミニウム、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、イ
ンジウム、スズ、白金、金、ステンレス、鋼、真鍮等よ
りなる金属製シートを用いることができる。
有機感光体の具体的構成としては、特に限定されず、種
々の構成を採用することができる。また帯電させたとき
の表面電位が、例えば−400〜−1000Vとなるよ
うな有機感光体を特に好ましく用いることができる。
第1図は本発明の静電像現像方法を遂行するために好適
に用いることができる現像装置の一例を示す説明図であ
る。
10は有機感光体であり、この有ig光体10は、矢印
X方向に回転される回転ドラム状の形態を有し、例えば
アルミニウム製の筒状の導電性支持体10A上に有機光
導電性半導体を含存してなる感光層JOBが積層されて
構成されている。現像空間24の上流側には、帯電器お
よび露光光学系(図示せず)が配置され、まず帯電器に
より有機感光体10の被現像面が例えば−400〜−1
000Vの範囲内の一定の負電位となるよう帯電され、
次いで露光光学系(図示せず)により原稿の光像が有機
感光体10の被現像面に投射されて当該被現像面に原稿
に対応する静電潜像が形成され、そしてこの静’rlW
I像が現像空間24に移動され、現像空間24において
当該静電潜像の現像がなされる。
11は現像スリーブであり、この現像スリーブ11は、
例えばアルミニウム等の非磁性材料よりなる回転ドラム
状の形態を有し、この現像スリーブ11の内部に磁石体
12が配置されている。この磁石体12は、現像スリー
ブ11の周に沿って配置された複数のN、3M1極より
なる。これらの現像スリーブ11と磁石体12とにより
現像剤搬送担体が構成され、その具体的−例においては
、現像スリーブ11が例えば矢印Y方向すなわち現像空
間24において有機感光体10の移動方向と同方向に移
動するよう回転され、磁石体12は例えば固定される。
なお、本発明においては、現像スリーブ11の回転方向
は特に限定されず、また磁石体■2を適宜の方向に回転
させるようにしてもよい。
磁石体12を構成するN、S磁極は、現像スリーブの表
面における磁束密度が通常500〜1500ガウス程度
となるように磁化されていて、その磁気力により現像ス
リーブ11の表面に現像剤22の粒子をブラシ状に起立
させた状態の現像剤層(磁気ブラシ)23が形成される
13は規制ブレードであり、この規制ブレード13は磁
性体もしくは非磁性体よりなり、現像空間24に至る現
像剤層23の高さおよび量を規制するためのものである
。14はクリーニングブレードであり、このクリーニン
グブレード14は、現像後に現像スリーブ11の表面に
残存した現像剤を掻き取り除去するためのものである。
クリーニングブレード14によりクリーニングされた現
像スリーブ11の表面は再び現像剤溜り15において現
像剤22と接触して当該表面に新しい磁気ブラシが形成
され、この磁気ブラシが規制ブレード13により規制さ
れた後現像空間24に搬送される。
15は現像剤溜まり、16は撹拌スクリューであり、現
像剤溜り15においては攪拌スクリュー16により現像
剤22を構成するトナーとキャリアとが混合分散され、
これによりトナー濃度の均一化が図られている。また、
現像剤22のうちキャリアは繰返して使用されるのに対
し、トナーは現像の度毎に消費されるため、トナーホッ
パー17の新しいトナーが、その表面に凹部を有する供
給ローラ18により現像剤溜まり15に適宜補給される
19はバイアス電源、20は保護抵抗であり、このバイ
アス電源19により保護抵抗20を介して現像スリーブ
11に現像に必要なバイアス電圧が印加される。このバ
イアス電圧は、例えば50〜500 V程度の直流電圧
が好ましい。
静電潜像の現像においては、均一な現像を行うために磁
気ブラシの先端が有機感光体10の表面に浅く接触する
ことが好ましく、このため規制ブレード13の先端と現
像スリーブ11の表面との間の距離(Hcut)は、現
像空間24における有機感光体10と現像スリーブ11
との間隙(Ds+1)の約0.8倍程度とするのが好ま
しい、また当該間隙(Dsd)は、例えば0.1〜4.
Qmmとするのが好ましい、当該間隙(Dsd)が過小
のときには、現像性が低下する場合があり、一方、当該
間隙(D sd)が過大のときには、トナー飛散が発生
しやすく画像が不鮮明となる場合がある。
以上の構成の装置においては、現像スリーブ11が回転
すると、その表面の磁界の大きさおよび方向が順次変化
するので、現像スリーブ11の表面に形成された磁気ブ
ラシ中のキャリア粒子は、回転振動しながら現像スリー
ブ11の回転移動に追従して現像空間24に移動される
ようになり、その結果当該キャリア粒子の表面に静電気
力により付着したトナー粒子が現像空間24に搬送され
る。
次に本発明の画像形成方法について説明する。
本発明の画像形成方法においては、前記有機感光体の表
面に負の静電潜像を形成しく潜像形成工程)、この静電
潜像を前記特定の現像剤により現像しく現像工程)、現
像により得られたトナー画像を静電気的に転写材へ転写
しく転写工程)、フッ素系樹脂もしくはシリコーン系樹
脂を被覆してなる熱ローラにより前記転写材上のトナー
画像を接触加熱して定着しく定着工程)で定着可視画像
を形成し、一方、前記転写工程後において前記有機感光
体の表面に残留した現像剤をクリーニングブレードによ
りクリーニングしくクリーニング工程)、当該有機感光
体の表面を元の清浄な状態に復帰させる。
前記潜像形成工程においては、前記有機感光体の表面を
一様の負の電位に帯電させ(帯電工程)、次いで帯電後
の有機感光体の表面に原稿の光像を当社しく露光工程)
、これにより当該有機感光体の表面に静電荷よりなる静
電潜像が形成される。
具体的に説明すると、帯電工程においては、例えばコロ
ナ帯電器により、前記有機感光体の表面における画像形
成領域の全体を例えば−400〜−1000V程度の電
位に帯電させ、そして露光工程においては、帯電工程に
よりその表面が一様な負の電位に帯電された有機感光体
の当該表面に、例えば光源、反射鏡、レンズ等を有して
なる露光光学系により原稿の反射光像あるいは透過光像
を結像させ、これにより有機感光体の表面に原稿に対応
した、負の静電潜像を形成する。
前記転写工程においては、静電転写方式を好ましく用い
ることができる。具体的には、例えば交流コロナ放電を
生じさせる転写器を、転写材を介して有機感光体に対向
するよう配置し、転写材にその裏面側から交流コロナ放
電を作用させることにより有機感光体の表面に担持され
ていたトナーを転写材の表面に転写する。
前記クリーニング工程においては、クリーニングブレー
ドを用いる。このクリーニングブレードは、例えばウレ
タンゴムにより形成されることが好ましく、この場合に
はクリーニング性あるいは耐久性が向上する。クリーニ
ングブレードは、通常、感光体の表面に軽く弾性的に圧
接する状態で配置され、このクリーニングブレードによ
り感光体の表面に残留していたトナーが掻き取られるこ
とによりクリーニングが達成される。
このクリーニング工程の前段においては、クリーニング
を容易にするために有機感光体の表面を除電する除電工
程を付加することが好ましい、この除電工程は、例えば
交流コロナ放電を生しさせる除電器により行うことがで
きる。
前記定着工程においては、フッ素系樹脂もしくはシリコ
ーン系樹脂を被覆してなる熱ローラを有する熱ローラ定
着器を用いて接触加熱方式により定着を行う。熱ローラ
定着器は、通常、熱ローラと、これに対接配置されるバ
ンクアップローラと、熱ローラを加熱するための加熱源
とにより構成され、あるいはさらに熱ローラにクリーニ
ングローラが対接配置されて構成される。熱ローラとし
ては、具体的には、例えば鉄、アルミニウム等の金属よ
りなる芯材の表面に、テフロン(デュポン社製ポリテト
ラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂もしくはシリコ
ーン系樹脂よりなる被覆層を設けて構成したものを好ま
しく用いることができる。
また、バックアップローラとしては、金属製の芯材の表
面に、シリコーンゴム等よりなる被覆層を設けて構成し
たものを好ましく用いることができ第2図は、本発明の
画像形成方法を遂行するために好適に用いることができ
る画像形成装置の一例を示す説明図である。
30はキャビネットであり、このキャビネット30の上
部には、原稿31をi3!置するためのガラス製原稿載
置台32と、原稿31を覆うプラテンカバー33とが設
けられている。キャビネット30の一端側には転写紙4
0がセットされる給紙トレイ41が設けられ、他端側に
は排紙トレイ42が設けられている。43および44は
給紙ローラ、45は排紙ローラである。
50は負の静電潜像を形成するための有機感光体であり
、この有機感光体50は回転ドラム状の形態を有してい
る。この有@怒光体50の周囲には、その回転方向上流
側から下流側に向かりて、順に、コロナ帯電器51、露
光光学系52、磁気ブラシ現像器53、静電転写器54
、分離器55、ブレード式クリーニング器56が配置さ
れている。
露光光学系52は、光源61および第1ミラー62より
なる第1ミラーユニント63と、この第1ミラーユニツ
ト63から有4fi%光体50に至る光路に沿って順に
配置された、一対のミラーよりなる第2ミラーユニツト
64と、レンズ65と、ミラー66と、グイクロイック
ミラー67とよりなる。前記第1ミラーユニツト63は
、原稿載百台32の下方において、当該原稿載置台32
に対して走査されるよう移動可能に設けられ、第2ミラ
ーユニツト64は、原稿走査点から有機感光体50に至
る光路長を一定化するよう第1ミラーユニツト63の移
動速度に対応して移動可能に設けられている。原稿載置
台32上に載置された原稿31が、露光光学系52によ
り走査されるスリット状の照明光により照明されると、
走査により順次形成される原稿31のスリット状の反射
光像が回転移動される有機感光体50の被現像面に順次
投射される。
70は接触加熱方式の熱ローラ定着器であり、この熱ロ
ーラ定着器70は、その内部にヒータ73が配置された
熱ローラ71と、この熱ローラ71に対接するよう配置
されたバノクアフブローラ72とにより構成されている
以上の装置においては、コロナ帯電351により有機感
光体50の被現像面が一様な負の電位に帯電され、次い
で露光光学系52により像様露光されて有i怒光体50
の被現像面に原稿に対応した負の静電潜像が形成される
。そして磁気ブラシ現像器53によりこの負の静電潜像
が現像されて原稿に対応したトナー画像が形成される。
有機感光体50のトナー画像は静電転写器54により転
写紙40に静電転写され、そして転写紙40上のトナー
画像は熱ローラ定着器70により加熱定着されて定着画
像が形成される。一方、静電転写!S54を通過した有
機感光体50は、ブレード式クリーニング器56により
その表面が摺擦されることにより当該表面に残留してい
たトナーが掻き取られてもとの清浄な表面とされたうえ
、再びコロナ帯電器51による帯電工程に付されること
となる。
(具体的実施例) 以下、本発明の具体的実施例および比較例について説明
するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
(無J11微粒子の製造) (1)無機微粒子A(本発明用) その構成単位として、下記DI単位、下記D2単位、下
記へ1)1 単位を有し、これらのモル比が8:1:1
であり、25℃の粘度が2XlO’cs、平均分子量が
lXl0”であるアミノ基含有シリコーンゴムと、この
アミノ基含有シリコーンゴムに対して2重量%の過酸化
ベンゾイルとをキシレンに溶解して、処理液を調製した
(0+単位〕     〔D!単位〕 CH3C)Iゴ −O−3i−0−−0−5i−0− CHsCH= CH。
CAD’単位〕 CH。
−0−Si−0− GHz(CHz)zNHz 次に、シリカ微粒子[アエロジル200J  (日本ア
エロジル社製)をミキサーに入れ、このシリカ微粒子に
対して、上記アミノ基含有シリコーンゴムが20重量%
となるような割合の処理液を噴霧した後、これらをフラ
スコに入れ、攪拌しながら温度120℃にて5時間にわ
たり溶剤であるキシレンを除去すると共にアミノ基含有
シリコーンゴムを硬化反応させ、これによりアミノ基含
有シリコーンゴムもしくはその硬化物を表面に有する無
機微粒子を得た。これを「無jR微粒子A」とする。こ
の無機微粒子Aは、1次粒子の平均粒径が12ν、BE
T法による比表面積が100■”/gであった。
(2)無機微粒子B(本発明用) その構成単位として、前記D’単位、前記D2単位、下
記AD”単位を有し、これらのモル比が5:2;3であ
り、25℃の粘度が7 XIO’ cs、平均分子量が
8X10’であるアミノ基含有シリコーンゴムと、この
アミノ基含有シリコーンゴムに対して2重量%の過酸化
ベンゾイルとをキシレンに溶解して、処理液を調製した
CA D”単位〕 CH。
−0−5i−0− CH21’CH2)INH(CH2)3NH!次に、シ
リカ微粒子「アエロジル300J  (日本アエロジル
社製)をミキサーに入れ、このシリカ微粒子に対して、
上記アミノ基含有シリコーンゴムが10重量%となるよ
うな割合の処理液を噴霧したほかは、無機微粒子Aの製
造と同様に処理してアミノ基含有シリコーンゴムもしく
はその硬化物を表面に有する無機微粒子を得た。これを
「無機微粒子B」とする、この無機微・粒子Bは、1次
粒子の平均粒径が7w、BET法による比表面積が14
0 m”/ gであった。
(3)無機微粒子C(本発明用) その構成単位として、前記D1単位、前記D2単位、下
記AD”単位を有し、これらのモル比が7=1:2であ
り、25℃の粘度が3 XIO’ cs、平均分子量が
2X10’であるアミノ基含有シリコーンゴムと、この
アミノ基含有シリコーンゴムに対して2重量%の過酸化
ベンゾイルとをキシレンに熔解して、処理液を調製した
CAD’単位〕 Ha H8 次に、シリカ微粒子「アエロジル200J  (日本ア
エロジル社製)をミキサーに入れ、このシリカ微粒子に
対して、上記アミノ基含有シリコーンゴムが30重量%
となるような割合の処理液を噴霧したほかば、無機微粒
子Aの製造と同様に処理してアミノ基含有シリコーンゴ
ムもしくはその硬化物を表面に有する無機微粒子を得た
。これを「WA機微粒子C」とする、この無機微粒子C
は、1次粒子の平均粒径が13u、BET法による比表
面積が80m”/gであった。
(4)無m徽粒子D(比較用) シリカ微粒子[アエロジル200J  (日本アエロジ
ル社製)を100℃に加熱した密閉型ヘンシェルミキサ
ーに入れ、このシリカ微粒子に対して、アミノ基含有シ
リコーンオイルをイソプロピルアルコールに溶解した溶
液(粘度1200cps 、アミノ当量3500)を、
当該アミノ基含有シリコーンオイルの処理量が2.0f
t1%となるような割合で噴霧しながら高速で攪拌処理
し、次いで温度150℃で乾燥し、アミノ基含有シリコ
ーンオイルにより表面が処理された比較用の無機微粒子
を得た。これを「無機微粒子DJとする。
(5)無機微粒子E(比較用) シリカ微粒子「アエロジル200J  (日本アエロジ
ル社製)を70℃に加熱した密閉型ヘンシェルミキサー
に入れ、このシリカ微粒子に対して、アミノ基含有シラ
ンカップリング剤であるT−アミノプロピルトリエトキ
シシランをアルコールに)8解した溶液を、当該アミノ
基含有シランカフプリング剤の処理量が5.0重量%と
なるような割合で噴霧しながら高速で攪拌処理し、次い
で温度120℃で乾燥し、アミノ基含有シランカフプリ
ング剤により表面が処理された比較用の無機微粒子を得
た。
これを「無機微粒子E」とする。
〈実施例1〉 (1)トナーの製造 ポリスチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(共重
合重量比=82 : 18)の100重量部と、カーボ
ンブランク「モーガルLJ  <キャボフト社製)の1
0重量部と、含金属染料の2重量部とを■型ブレンダー
により混合した後、二本ロールにより熔融混練し、その
後冷却し、ハンマーミルにより粗粉砕し、さらにジェッ
トミルにより微粉砕し、次いで風力分級機により分級し
て、平均粒径が11.0μの非磁性トナーを得た。これ
を「トナー1」とする。
(2)現像剤の製造 上記トナー1の50重量部に、前記無機微粒子への0.
5重量部を加え、これらをヘンシェルミキサーにより混
合することにより、トナー粒子の表面に無機微粒子を付
着させもしくは打ち込んで保持させ、これらにさらに鉄
粉rDSP 138J  (日本鉄粉工業社製)よりな
るキャリアの950重量部を混合し、もって2成分系現
像剤である本発明の静電像現像剤を得た。これを「現像
剤1」とする。
(3)実写テスト 0テスト1 (常湿環境条件下における実写テスト)負
の静電潜像を形成するための有機感光体と、接触型磁気
ブラシ現像器と、交流のコロナ放電を生しさせるコロナ
転写器と、表層がテフロン(デュポン社製ポリテトラフ
ルオロエチレン)により形成された直径30φの熱ロー
ラおよび表層がシリコーンゴムrKE−1300RTV
j  (信越化学工業社製)により形成されたバンクア
ップローラよりなる熱ローラ定着器と、ウレタンゴムよ
りなるクリーニングブレードを有してなるクリーニング
器とを具えてなる電子写真複写機「tJ −Bix 1
550MRJ  (小西六写真工業社製)の改造機によ
り、温度20℃、相対湿度60%の常温環境条件下にお
いて、上記現像剤lを用いて連続して3万回にわたり複
写画像を形成する実写テストを行い、下記の項目につい
てそれぞれ評価した。結果を後述の第1表に示す。
なお、上記有機感光体は、キャリア発生物質としてアン
トアントロン系顔料を用い、キャリア輸送物質としてカ
ルバゾール誘導体を用いて形成された負帯電性2層構造
の感光層を、回転ドラム状のアルミニウム製導電性支持
体上に積層して構成されたものである。
そして、有機感光体の帯電時における表面電位(最高電
位)は−700v、現像空間における感光体と現像スリ
ーブとの間隙(Dsd)は0.9+*+*、規制ブレー
ドの先端と現像スリーブとの間の距#(Hcu t)は
0.6mm、 磁石体は固定型で現像スリーブの表面に
おける磁束密度は800ガウス、現像スリーブに印加す
るバイアス電圧は直流電圧で一100■である。
■カブリ 「サクラデンシトメーター」 (小西六写真工業社製)
を用いて、原稿濃度が0.0の白地部分の複写画像に対
する相対濃度を測定して判定した。なお白地反射濃度を
0.0とした。評価は、相対濃度が0.01未満の場合
を「○」とし、0.01以上で0.03未満の場合を「
△」とし、0.03以上の場合を「×」とした。
■画像濃度 「サクラデンシトメーター」 (小西六写真工業社製)
を用いて、原稿濃度が0.0の白地部分の複写画像に対
する相対濃度を測定した。
0画質 複写画像を、画像ヌケ、画像ムラ、鮮明性の3つの点か
ら目視により判定した。評価は、不良で実用的には問題
のある場合を「×」、若干不良ではあるが実用レベルに
ある場合を「Δ」、良好である場合をrOJとした。
■トナー飛散 複写機内および複写画像を目視により観察し、トナー飛
散がほとんど認められず良好である場合を「○」、トナ
ー飛散が若干圧められるが実用レベルにある場合を「Δ
」、トナー飛散が多く認められ実用的には問題のある場
合を「×」とした。
■クリーニング性 画像の形成を繰り返して行った後、クリーニングブレー
ドによりクリーニングされた直後の感光体の表面を目視
により観察し、当該感光体の表面への付着物の有無によ
り判定した。評価は、付着物がほとんど認められず良好
である場合を「○」、付着物が若干認められるが実用レ
ベルにある場合を「△」、付着物が多く認められ実用的
には問題のある場合を「×」とした。
■定着器の耐久性 定着器を構成する熱ローラおよびバックアップローラの
汚れに起因して生ずる、オフセント現象の発生、祇づま
りの発生、転写紙の裏面汚れにより判定した。評価は、
不良で実用的には問題のある場合を「×」、若干不良で
はあるが実用レベルにある場合を「△」、良好である場
合をrOJとした。
Oテスト2(高温環境条件下における実写テスト)環境
条件を、温度30℃、相対湿度80%の高温環境条件と
したほかは、同様にして実写テストを行い、上記の項目
についてそれぞれ評価した。結果を後述の第2表に示す
〈実施例2〉 実施例1の現像剤の製造において、無機微粒子への代わ
りに、無機微粒子Bの0.4重量部を用いたほかは、実
施例1と同様にして現像剤を得た。
これを「現像剤2」とする。
この現像剤2を用いたほかは実施例1と同様にして実写
テストを行い、同様にして評価した。結果を後述の第1
表および第2表に示す。
〈実施例3〉 実施例1の現像剤の製造において、無機微粒子Aの代わ
りに、無機微粒子Cの0.6重量部を用いたほかは、実
施例1と同様にして現像剤を得た。
これを「現像剤3」とする。
この現像剤3を用いたほかは実施例1と同様にして実写
テストを行い、同様にして評価した。結果を後述の第1
表および第2表に示す。
〈比較例1〉 実施例1の現像剤の製造において、無81微粒子Aの代
わりに、比較用の無機微粒子りの0.4重量部を用いた
ほかは、実施例1と同様にして現像剤を得た。これを「
比較現像剤1」とする。
この比較現像剤1を用いたほかは実施例1と同様にして
実写テストを行い、同様にして評価した。
結果を後述の第1表および第2表に示す。
く比較例2〉 実施例1の現像剤の製造において、無機微粒子への代わ
りに、比較用の無機微粒子Eの0.4重量部を用いたほ
かは、実施例1と同様にして現像剤を得た。これを「比
較現像剤2」とする。
この比較現像剤2を用いたほかは実施例1と同様にして
実写テストを行い、同様にして評価した。
結果を後述の第1表および第2表に示す。
第1表および第2表の結果からも、理解されるように、
本発明の現像剤1〜3によれば、トナーの摩擦帯電性お
よび流動性が良好であり、従って現像工程においては、
磁気ブラシ現像法により有機感光体に形成された負の静
電潜像をトナー飛散を伴わずに良好に現像することがで
き、そして転写工程においては、静電転写手段により高
い転写率で転写することができ、またクリーニング工程
においては、簡単な構造のクリーニングブレードにより
良好にクリーニングすることができ、また定着工程にお
いては、熱ローラ定着器によりオフセット現象の発生を
伴わずに良好に定着することができ、これらの結果カブ
リ、画像ヌケ、画像ムラのない鮮明な画質で、しかも画
像濃度が高くて良好な画像を形成することができる。
そして、多数回にわたる画像形成プロセスを遂行する場
合においても、熱ローラ定着器において熱ローラおよび
バッファツブローラの汚れが発生せず、当該ローラの使
用寿命が著しく長くなり、しかも高温環境条件下におい
ても良好な画像を安定に形成することができる。
これに対して、比較現像剤lによれば、アミノ基含有シ
リコーンオイルにより表面が処理された比較用の無機微
粒子りを用いているため、トナーの摩擦帯電性が劣り、
その結果カブリが多くしかも画像濃度の低い不鮮明な画
像となる。また、多数回にわたる画像形成プロセスを遂
行する場合には、画像の不鮮明さが次第に増加し、早期
に不良画像となる。
また、比較現像剤2によれば、アミノ基含有シランカッ
プリング剤により表面が処理された比較用の無Il微粒
子Eを用いているため、当該無機微粒子の表面をアミノ
基含有シランカップリング剤により完全に覆うことが困
難であり、そのため無機微粒子の負帯電性サイトおよび
親水性サイトが残存し、その結果トナーの摩擦帯電性が
不良となり、結局カブリが多くしかも画像濃度の低い不
鮮明な画像となる。また、湿度の影響を受けて摩擦帯電
性が不安定なものとなり、そのため高温環境条件下にお
いては、カブリが著しく発生し、また画像濃度が相当に
低下し、画像の不鮮明さが著しくなる。
さらに、本発明に係る現像剤1〜3を用い、本発明に係
る現像方法を適用して連続5万回にわたる実写テストを
行ったところ、第1表および第2表と同様の良好な結果
が得られた。
また、本発明に係る現像剤1〜3を用い、本発明に係る
画像形成方法を適用して連続7万回にわたる実写テスト
を行ったところ、第1表および第2表と同様の良好な結
果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の静電像現像方法を遂行するために好適
に用いることができる静電像現像装置の一例を示す説明
図、第2図は本発明の画像形成方法を遂行するために好
適に用いることができる画像形成装置の一例を示す説明
図である。 10・・・有機感光体    10A・・・導電性支持
体10B・・・感光層     11・・・現像スリー
ブ12・・・磁石体      13・・・規制ブレー
ド23・・・現像剤層(磁気ブラシ) 24・・・現像空間     30・・・キャビネット
31・・・原稿       32・・・原稿載置台4
0・・・転写紙      50・・・有機感光体51
・・・コロナ帯電器   52・・・露光光学系53・
・・磁気ブラシ現像器 54・・・静電転写器56・・
・ブレード式クリーニング器 70・・・熱ローラ定着器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)アミノ基を有するシリコーンゴムもしくはその硬化
    物を表面に有する無機微粒子を含有してなることを特徴
    とする静電像現像剤。 2)無機微粒子がシリカよりなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の静電像現像剤。 3)有機光導電性半導体よりなる感光体の表面に形成さ
    れた負の静電潜像を、アミノ基を有するシリコーンゴム
    もしくはその硬化物を表面に有する無機微粒子を含有し
    てなる静電像現像剤により現像することを特徴とする静
    電像現像方法。 4)有機光導電性半導体よりなる感光体の表面に負の静
    電潜像を形成する潜像形成工程と、この静電潜像をアミ
    ノ基を有するシリコーンゴムもしくはその硬化物を表面
    に有する無機微粒子を含有してなる静電像現像剤により
    現像する現像工程と、現像により得られたトナー画像を
    静電気的に転写材へ転写する転写工程と、転写工程後に
    おいて前記感光体の表面に残留した現像剤をクリーニン
    グブレードによりクリーニングするクリーニング工程と
    、フッ素系樹脂もしくはシリコーン系樹脂を被覆してな
    る熱ローラを有してなる熱ローラ定着器により前記転写
    材上のトナー画像を加熱定着する定着工程とを含むこと
    を特徴とする画像形成方法。
JP61301762A 1986-12-19 1986-12-19 静電像現像剤および静電像現像方法ならびに画像形成方法 Granted JPS63155149A (ja)

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