JPS63153435A - 赤外線測温計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、人体その他の被測温体の温度を非接触状態で
測定する赤外線測温計に関する。

（ロ）従来の技術 この種の赤外線測温計は、被測温体から放射される赤外
線を集光して赤外線検出素子で検出し。

その検出レベルに基づいて被測温体の温度を測定する構
成となっている。

赤外線を集光する装置の１つに、凹面鏡状の集光ミラー
を用いたものがある。従来、このような集光ミラーにお
いては、例えば金型に樹脂を流し込み、アルミ等の反射
係数の良い金属をメッキあるいは蒸気することによって
鏡面を形成していた。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 従って、このようにして作られた集光ミラーは一度作成
すると、形を変化させることができず、設計された当初
の焦点を変化させることが不可能であった。このため、
温度を測定する場合、被測温体と赤外線測温計とは、常
に一定距離に位置決めした状態で測定しなければならな
い不便さがあった。

本発明は、上記の不便さを解消し、焦点距離を自由に変
化できる集光装置を提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段 このため、本発明は赤外線の反射面をもつ板状の弾発性
素材をわん曲させて集光ミラーを形成すると共に、その
集光ミラーの一端をわん曲部の両端を結ぶ弦と直角方向
に出し入れして、そのわん曲部分の弧の長さを変え得る
ようにしたものである。

（ホ）作用 集光ミラーのわん曲部分の長さを変えると曲率半径が変
わり、これにより集光装置の焦点が変わる。この結果、
被測温体との距離の如何によらず。

常に集光ミラーから一定位置に配置される赤外線センサ
上に被測温体像を結像することができ、正しい温度測定
が行なえる。

（へ）実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明
する。

第１図は１本発明の一実施例に係る赤外線測温計の断面
図を示したものである。図において、ピストル形の本体
ケース１の先端部の開口部には、赤外線透過板２が取り
付けられ、その内側には赤外線透過板２を透過して入射
する被測温体３からの赤外線を集光する集光装置４が配
設されている。

集光装置４の後方には測定・制御回路５が配設され、本
体ケース１のピストルの引金部分に対応する位置に、そ
の測定・制御回路５を作動させる測定スイッチ６と焦点
調整ダイヤル７が取り付けられている。

また、その下方には電源となる電池８と、上部背面には
、測定温度を表示する表示器９が配設されている。

第２図（ａ）は、集光装置４の平面図、同図（ｂ）はそ
の正面図、同図（ｃ）はその側面図を示したものである
。これらの図において、集光ミラー４１は例えばステン
レス薄板にアルミニウムメッキあるいは金メッキを施し
た弾発性を有する長方形の板であり、その短辺の上端は
、ミラー固定部材４２に固着されている。このミラー固
定部材４２は、例えば２本の平行配置されたフレーム４
３の上部に固定された棒材で形成される。これらのフレ
ーム４３の下部は一定の間隙を設けて２枚の板４４で連
結され、その間隙によりスリット４５が形成されている
。集光ミラー４１の長辺の寸法は、フレーム４３より長
く形成されており、集光ミラー４１の下端部はスリット
４５を通して、ミラー固定部材４６に固着されている。

フレーム４３の下端には、水平方向にねじ孔が穿設され
たねじ枠支持部材４７が固着されており、そのねじ孔を
貫通してねじ棒４８が螺合している。そのねじ棒４８の
一端はミラー固定部材４６の下部に回転自在に係止され
ている。

これにより、ねじ棒４８が回転するとミラー固定部材４
６が移動し、スリット４５から引き出される集光ミラ−
４１端部の長さが変化するようになる。この場合、図示
していないが、スリット４５を形成する板４４の集光ミ
ラー側Ｓには、ローラ等が取り付けられており、集光ミ
ラー４１が折曲がることなく滑らかに通過するように構
成されている。また、集光ミラー４１は弧側より引き出
されるとき小さい曲率で曲げられるが、再び弧側へ戻さ
れるときは、完全に元の形状にもどるような弾発生の高
い材料で形成されている。

ステップモータ４９は駆動機構５０を介してねじ棒＝４
− ４８と連結されており、ねじ棒４８を回転させる。フレ
ーム４３の中央部には、赤外線センサ５１がセンサ支持
具５２により固定されている。

第３図は、この赤外線測温計のブロック構成を示してい
る。測定・制御回路５は、電池８より電源を受け、焦点
調整ダイヤル７が操作されると、その操作に従って、ス
テップモータ４９を駆動する一方、測定スイッチ６が操
作されると、赤外線センサ５１の検知信号に基づいて、
測定した温度を表示器９にデジタル表示するものである
。

ところで、第２図から明らかなように、ねじ捧４８を回
転させて、ミラー固定部材４６を移動させると、スリッ
ト４５より引き出される集光ミラ−４１下部の長さが変
化するため、集光ミラー４１の円弧状にわん曲している
部分の曲率半径が変化する。いま、第４図に示すように
、曲率半径ｒでわん曲している集光ミラー４１の中央地
点０より一定距離ａの位置に赤外線センサ５１が固定さ
れ、距離すの位置にある被測温体３から放射される赤外
線がその赤外線センサ５１に集光しているとする。

二二で、曲率半径ｒを変化させると、被測温体３より放
射される赤外線を赤外線センサ５１に集光させるために
被測温体３を離間すべき距離すは、第５図に示すように
変化する。すなわち、曲率半径ｒを上記距離ａから２８
に相当する値に変化させると、被測温体３を離間すべき
距離すは、その距離ａから無限大まで変化することにな
る。焦点調整ダイヤルは、上記被測温体３の難問距離す
を設定するものである。

この赤外線測温計は、以上の構成で温度測定を行なう場
合、被測温体３の方向に本体ケース１の先端に設けられ
る赤外線透過板２を向けて赤外線を受光するようセット
する。焦点調整ダイヤル７には、距離を示す目盛りが刻
印されている。そこで。

このときの被測温体とこの赤外線測温計との距離を目測
し、その距離に焦点調整ダイヤル７を設定する。測定・
制御回路５は、この設定された距離に応じてステップモ
ータ４９を駆動する。これにより、ねじ棒４８が回転し
、上記のように、集光ミラー４１の曲率半径ｒが変化し
て所定の離間距離すが設定され、被測温体からの赤外線
が赤外線センサに集光されるようになる。

この後、測定スイッチ６を操作すると、測定・制御装置
５により赤外線センサ５１の赤外線検知信号に基づいて
、表示器９に測定温度が表示される。

以上のように本実施例では、赤外線を反射し、弾発性を
有する板材をわん曲させた集光ミラー４１を用いて集光
装置を構成し、その板材のわん曲させる部分の弧の長さ
を変えることにより、曲率半径を変化させ、これにより
集光装置４の焦点距離を変化できるようにしている。こ
のため、温度測定時には、被測温体との離間距離は測定
しやすい所望の距離に設定できるので、測定作業が容易
になる。

なお、上記難問距離を調節する方法として、第４図にお
いて、赤外線センサ５１の位置を変えることにより距離
ａを変化させる方法もあるが、この場合、その調節範囲
が広くとれないため好ましいものではない。

（ト）発明の効果 以上のように本発明によれば、赤外線を反射する板状の
弾発性板材をわん曲させて集光ミラーを形成し、わん曲
させる部分の弧の長さを変えることにより、曲率半径を
変え得るようにしたので、被測温体との距離に応じて焦
点距離を自由に設定できる。これにより、被測温体との
距離の如何によらず、常に被測温体の赤外線像を赤外線
センサ上に結像させて正確な温度測定ができるようにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る赤外線測温計の断面図
、第２図（ａ）は集光装置の平面図、同図（ｂ）はその
正面図、同図（ｃ）はその側面図、第３図は各部のブロ
ック構成図、第４図は集光ミラーの説明図、第５図は集
光ミラーの曲率半径と被測温体の離間距離との関係を示
すグラフ図である。 １・・・本体ケース、２・・・赤外線透過板、３・・・
被測温体、４・・・集光装置、５・・・測定・制御回路
、６・・・測定スイッチ、７・・・焦点調整ダイヤル、
８・・・電池、９・・・表示器、４１・・・集光ミラー
、４２．４６・・・　ミラー固定部材、４３・・・　フ
レーム、４４・・・板、４５・・・スリット、４７・・
・ねじ棒支持部材、４Ｂ・・・ねじ棒、４９・・・ステ
ップモータ。 ５０・・・駆動機構、５１・・・赤外線センサ、５２・
・・センサ支持具。 、′−′−゛ 代理人　弁理士　　紋　１）　誠　　、１゛＼−〜・′ 第３図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被測温体から放射される赤外線を凹面状の集光ミラーを
   備えた集光装置を介して赤外線センサに集光し、被測温
   体の温度を測定する赤外線測温計において、上記集光装
   置が、赤外線の反射面をもつ弾発性板状の集光ミラーと
   、その集光ミラーをわん曲させそのわん曲部の一端部を
   変位させることにより、わん曲部分の弦の長さは一定に
   保持して弧の長さを調節し曲率半径を変える曲率調節機
   構とを備えてなることを特徴とする赤外線測温計。