JPS6315051B2 - - Google Patents

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JPS6315051B2
JPS6315051B2 JP58129517A JP12951783A JPS6315051B2 JP S6315051 B2 JPS6315051 B2 JP S6315051B2 JP 58129517 A JP58129517 A JP 58129517A JP 12951783 A JP12951783 A JP 12951783A JP S6315051 B2 JPS6315051 B2 JP S6315051B2
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JP
Japan
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adhesive
tongue
seam
induction heating
edge
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JP58129517A
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JPS6021133A (ja
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Chikara Yurita
Shinichi Ihara
Katsuhiko Matsuzaki
Katsutaka Hirabayashi
Kazuhisa Ishibashi
Michiko Tsurumaru
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP12951783A priority Critical patent/JPS6021133A/ja
Publication of JPS6021133A publication Critical patent/JPS6021133A/ja
Publication of JPS6315051B2 publication Critical patent/JPS6315051B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/38Making inlet or outlet arrangements of cans, tins, baths, bottles, or other vessels; Making can ends; Making closures
    • B21D51/383Making inlet or outlet arrangements of cans, tins, baths, bottles, or other vessels; Making can ends; Making closures scoring lines, tear strips or pulling tabs
    • B21D51/386Making inlet or outlet arrangements of cans, tins, baths, bottles, or other vessels; Making can ends; Making closures scoring lines, tear strips or pulling tabs on the side-wall of containers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、巻取開封用接着罐の製法に関するも
ので、より詳細には、優れた巻取開封性、密封
性、耐腐食性及び衛生的特性の組合せを有する巻
取開封用接着罐を効率良く製造する方法に関す
る。
従来、コンビーフ、ハムやランチヨン・ミート
等の畜産物を収容する罐として巻取開封罐が広く
使用されている。この巻取開封罐としてはハンダ
で継目を形成させたブリキ罐が最も広く使用され
ており、継目の外方端部に舌片を形成させると共
に、この舌片の付根の部分から全周にわたつて複
数個のスコアを刻設し、開封に際しては、巻取用
キーの孔に前記舌片を挿入し、キーを回してスコ
アを破断し、スコア間の細片状のブリキを巻取つ
て開封を行う。
この公知の巻取開封罐は、ハンダを継目形成に
用いることに関連して重大な幾つかの欠点を有し
ている。即ち、ハンダは錫と鉛との合金であり、
このため内容物に対する好ましくない影響があ
る。勿論、鉛を含有しない全錫ハンダを用いるこ
とも考えられるが、全錫ハンダは合金ハンダに比
して強度が低く、高温加熱殺菌に耐える継目の形
成が困難となる。次に、巻取開封に際しては、継
目を剥離しつつスコアの破断を行うことが必要と
なるが、ハンダの凝集力は樹脂のそれに比して一
桁大きいオーダーであり、巻取開封開始にかなり
大きい力が必要であり、巻取開封開始に際し、
屡々舌片の破断を生じる等のトラブルを生じ易
い。また、ブリキを用いた罐にあつては、肉類の
分解等により生じる含硫化合物等が金属錫と反応
して黒色に着色する現象、所謂硫化黒変を生じる
という問題もある。
従来、ハンダ罐に代わるものとして、テイン・
フリー・スチール(TFS:電解クロム酸処理鋼
板等)を素材とし、側面継目をナイロン類等の熱
可塑性樹脂接着剤による熱接着剤で接合して成る
接着罐が、炭酸飲料罐、その他の飲料罐の用途に
広く用いられるに至つている。
この熱接着剤による継面継目接合を巻取開封用
罐に適用する場合には、或る種の重要な問題、即
ち巻取開封開始用舌片が設けられた継目部分の接
着性や密封性、更には耐腐食性が概して低いとい
う問題を生じることがわかつた。
即ち、側面継目接着罐は、一般に塗装金属板の
接合すべき端縁部に熱可塑性接着剤を施こし、こ
の接着剤の施された端縁部を高周波誘導加熱して
接着剤樹脂を溶融させ、この状態で素材を筒状に
形成すると共に両端縁部を溶融接着剤を介して重
ね合せ、次いでこれを加圧冷却することにより製
造されるが、巻取開封罐では、開封開始用舌片が
設けられている端縁部分に加熱が集中し、この部
分のプライマー塗膜や接着剤樹脂の熱や酸化によ
る劣化が生じ易いこと等がその原因と考えられ
る。
従つて、本発明の目的は、上述した従来の欠点
が改善された巻取開封用接着罐を製造し得る方法
を提供するにある。
本発明の他の目的は、優れた巻取開封性能、密
封性、耐腐食性及び衛生的特性の組合せを有する
接着罐を製造し得る方法を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、上述した巻取開封用
接着罐を効率良く製造し得る方法を提供するにあ
る。
本発明によれば、継目の外側となるべき端縁部
にこれと一体に巻取開始用舌片を有し、該舌片の
付根から罐外面となるべき表面全面にわたつて複
数の巻取用スコアが刻接され、且つ継目となるべ
き両端縁部の対向すべき面には熱可塑性接着剤層
が設けられている罐用素材を、高周波誘導加熱域
に供給して、その両端縁部を高周波誘導加熱装置
と電磁気的に結合させ、その際前記舌片と高周波
誘導加熱装置との間に両者の電磁気的結合を阻止
する導体を介在させ、次いで端縁部が加熱された
素材を筒状に成形すると共に重合わされた両端縁
部を加圧冷却して接着継目を形成させることを特
徴とする巻取開封用接着罐の製法が提供される。
本発明を、添付図面に示す具体例に基づいて以
下に詳細に説明する。
本発明による巻取開封用接着罐を展開して示す
第1図において、この接着罐は全体として1で示
す塗装金属の罐用素材から成り、図において右側
に継目内側となるべき端部2及び左側に継目外側
となるべき端部3を有している。またその上下端
部は罐蓋との巻締のためのフランジ形成部分4及
び5となつている。
継目外側となるべき端部3には、そのエツジよ
りも外方に突出している開封用舌片6が設けられ
ており、この舌片6の付根の部分には、複数のス
コア7a,7b………が素材1の長手方向全面に
わたつて平行に刻接されている。開封開始に際し
て、スコアの破断を容易にするために、舌片6の
付根の部分には切欠き8a,8bを設けることが
好ましい。
この素材1の断面を拡大して示す第2図におい
て、この素材1(第1図参照)は、テイン・フリ
ー・スチール或いはアルミ等の金属基質9と、こ
の金属基質上に設けられたプライマー塗膜10と
から成つている。このプライマー塗膜10は金属
基質を腐食から保護すると共に、後述する熱可塑
性樹脂接着剤の接着を促進する作用を有するもの
である。継目内側となるべき端縁部2には、ポリ
アミド系或いはポリエステル系の熱可塑性接着剤
テープ11が設けられており、このテープ11
は、その一部が端縁部のカツトエツジ12よりも
外方にはみ出すように施され、このカツトエツジ
12の所で180度折返すことによりカツトエツジ
12の完全な保護が行われている。継目外側とな
るべき端部3の内側端部2と重ね合されるべき面
にも接着剤テープ層13を設けておくことが、接
着作業性の見地から重要である。
本発明によれば、第1乃至2図に示す罐素材
を、第3図の斜視図及び第4図の継目拡大断面図
に示す通り、内側端縁部2と外側端縁部3とが接
着剤層11及び13を介して重なり合うように、
且つ所定の断面の罐形状となるように成形し、該
接着剤の溶融及び押圧冷却固化により接着罐とす
る。
この舌片6の付根の端縁部分において接着不
良、密封不良等のトラブルを解消し、製罐操作を
効率良く行うことが本発明の目的である。
本発明の製造工程を説明するための第5図にお
いて、先ずスコア刻設工程(A)において、塗装金属
素材14にスコア刻設用刃15を作用させて、素
材14の一方の表面にスコア7a,7b(第1図
参照)を刻設する。
このスコアを刻設した塗装金属板14′は、供
給ステーシヨン(B)に積重ね、この供給ステーシヨ
ン(B)からフイーダー16により一枚ずつ供給して
次の一連の加工を行う。先ず、加熱工程(C)におい
て、一対の高周波誘導加熱装置17a,17bに
素材14′の接合すべき両端縁部を導いて、これ
らの端縁部を誘導加熱する。接着剤塗布工程(D)に
おいては、素材の重合せ接合時に対向すべき面に
対応して、2個の接着剤塗布ローラ18a及び1
8bが設けられており、夫々供給される熱可塑性
樹脂接着11′及び13′を、素材の加熱された所
定位置に接着される。継目の内側となるべき端縁
部に対しては、接着剤テープ11′はカツトエツ
ジよりも外方にはみ出した状態で施され、一方継
目の外側となるべき端縁部に対しては、外から開
封開始用舌片を設けることに関連してカツトエツ
ジから一定寸法だけ内方に位置するようにテープ
13′を接着する。次の端縁被覆工程(E)において
は、適当な折曲げ機構19により、端縁からはみ
出した接着剤テープ11′の部分を折曲げて、カ
ツトエツジの被覆を行う。接着剤テープ11′及
び13′は隣り合つて供給される各素材シートに
またがる形で連続的に施されるので、切断工程(F)
において切断機構20a,20bにより各素材シ
ート間にまたがる接着剤を切断して取除く。各素
材シートにまたがる接着剤テープの切断には、切
断機を用いず、接着剤テープが固化する前に素材
シート同志を引張る事により接着剤テープを引き
裂く事により切断することも出来る。接着剤が施
された素材14″は、冷却工程(G)において、冷風
吹込等の冷却機構21a,21bにより素材を冷
却して接着剤層固化させる。
ノツチング工程(H)において、プレス型等(図示
せず)により、接着剤層13よりも外方の金属素
材を剪断して開封開始用舌片6や、付根の切込み
8a,8b(第1図参照)を形成させると共に、
重ね合すべき端縁部にノツチング加工を行う。次
いで所望により折曲工程()において形成され
た開封開始用舌片を接着剤層13の施した側へほ
ぼ直角に折曲げる。
舌片6が設けられ且つ接着剤11及び13が施
された罐用素材を、加熱工程(J)において、高周波
誘導加熱装置22a,22bに導き、この装置の
位置で間欠的に停止せしめて、その接合すべき両
端縁部を誘導加熱する。
この際、本発明によれば、舌片6と高周波誘導
加熱装置22bとの間に両者の電磁気結合を阻止
する導体を介在せしめて、舌片6及びその周囲が
強熱されるのを防止する。
本発明において、この工程で用いる高周波誘導
加熱装置を詳細に示す第6−A図、第6−B図及
び第6−C図において、この高周波誘導加熱装置
22b,22aは、ベークライトの如き耐熱性の
電気絶縁性樹脂で形成された断面がコの字型のホ
ルダー23と、このホルダー23内に上下に対向
するように支持されたフエライト等の磁性材料の
一対のコア24、該コア内の溝25内に設けられ
た高周波電流通電用の導体(コイル)26とから
成つている。この導体26及びコア24は製罐用
素材14の接着剤が施された端縁方向に延びて
いて、該導体及びコアと素材端縁部とが電磁気的
に結合され、素材端縁部に渦電流が誘導されるこ
とにより、素材端縁部の加熱、従つて接着剤層の
加熱が行われる。
舌片6が設けられている側の端縁部を加熱する
ための誘導加熱装置22bには、舌片6への集中
加熱を防止するために、前記フエライトコア26
に沿つて、磁気シールド用の導体27が設けられ
ている。この導体27は、例えば電導性及び熱伝
導性に優れた銅板から形成されており、コア26
の外方側壁に沿つた部分28とコア26の水平壁
に沿つた部分29とがあり、シールド用導体の垂
直側壁部28はほぼ全面にわたつて設けられてい
るが、水平壁部29は、舌片6に対応する部分に
のみ設けられている。また、磁気シールド導体2
7が渦電流で加熱されるので、これを冷却するた
めの冷却パイプ30を設け、パイプ内に冷水等の
冷媒を通すことによつて、導体27を冷却する。
本発明において、シールド用導体の配置は、舌
片6や切欠き8a,8bの部分の集中加熱を防止
するように、その位置や諸寸法を決定する。この
諸寸法を説明するための第7図において、対向す
るシールド用導体27,27間の距離tは、舌片
6への集中加熱を防止するために15mm以下である
ことが望ましい。この距離tが15mmを越えると、
シールドが不十分となり、舌片6の温度が上昇
し、更に加熱効率も低下する。素材14の板厚
が0.15〜0.30mmの範囲においては、板歪を考慮し
て、tは5乃至15mmの範囲が適正である。
一方、導体の水平部分29の寸法lは、間隔t
にも依存しており、t寸法が小さくすると、l寸
法も小さくなる。例えば、t寸法が3mmよりも小
さい場合には、lはゼロであつてもよい。しかし
ながら、この場合でも勿論側壁部の導体部分28
は必須である。前述した5mm≦t≦15mmの範囲に
おいて、4mm≦l≦10mmの範囲が、本発明の目的
に対して適正である。
本発明によれば、上述した導体によるシールド
を、舌片6が設けられた端縁部の高周波誘導加熱
に適用することによつて、舌片6乃至はその近傍
への集中加熱を防止し、これによりこの部分のプ
ライマー塗膜や接着剤の熱劣化或いは酸化劣化を
防止し、更に接着剤層13が設けられた端縁部を
一様にしかも効率良く加熱することが可能とな
る。
接着剤層が設けられた両端縁部が加熱された製
罐用素材14を製罐工程(K)において筒体31に
成形すると共に、重ね合わされた両端縁部をハン
マー32により冷却下にバンピングして、端縁部
の圧着と冷却による接着剤の固化とを行つて継目
の形成を行う。
次に、所望により、パネリング工程(L)におい
て、筒体31をパネリング用ダイス33,33と
噛み合せて、筒体を所望形状の罐体34とする。
最後に、塗装工程(M)において、所望により罐
体34の外面に塗布ローラ35の如き塗装具を用
いて、保護塗膜を施し、焼付けて本発明の巻取開
封用接着罐とする。
本発明の開封用接着罐に用いる諸材料は特に制
限されないが、好適なものとして、次のものを挙
げることができる。
金属素材としては、ハンダ付による接合の困難
な任意の製罐用金属素材、例えばテイン・フリ
ー・スチール(TFS)素材やアルミ素材が使用
される。TFS素材としては、圧延鋼板等の鋼板
基質と該鋼板基質表面に施された金属クロム、非
金属クロム及びこれらの組合せから成る群より選
択されたクロム被覆層とから成るものが知られて
おり、このものは本発明の目的に好適に使用され
る。含クロム被覆層としては、クロム換算で0.06
乃至3.6mg/dm2、特に0.1乃至2.5mg/dm2の範囲
の膜厚にあるものが一般的に入手が容易であり且
つ本発明にも好適であるが、勿論これに限定され
る必要はなく、アルミニウムメツキ鋼板、ニツケ
ルメツキ鋼板等も用途によつては使用できる。
アルミ素材としては、所謂純アルミの他に、ア
ルミを主体とし、マグネシユーム、マンガン、シ
リコン、鉄、銅等の合金成分の少なくとも1種を
含有するアルミ合金が使用される。
金属素材の厚み(t)は一般に0.10乃至0.60mm
の範囲にあることが望ましく、この内でもTFS
素材では0.12乃至0.35mm、Al素材では0.15乃至
0.50mmの範囲にあることが望ましい。
本発明において、プライマー、即ち保護塗料兼
接着促進塗料としては、このましくはエポキシ樹
脂系塗料、即ちエポキシ樹脂を含有するものであ
り、ここでエポキシ樹脂としては、2価フエノー
ル類とエピハロヒドリンとの重縮合物乃至はその
変性物が使用される。このエポキシ樹脂は、その
ままの形で塗料成分として用い得る他に、それ自
体公知の変性剤、例えば高級脂肪酸類、芳香族系
酸無水物類、一価フエノール類、カルボン酸含有
アクリルオリゴマー、ダイマーポリアミド、ロジ
ン、等と反応させ、変性エポキシ樹脂の形で塗料
成分として用い得る。上述したエポキシ樹脂成分
は一般に、エポキシ樹脂成分の硬化剤としても、
また塗膜形成成分としても作用する他の樹脂成
分、例えばフエノール・ホルムアルデヒド樹脂、
フラン・ホルムアルデヒド樹脂、キシレン・ホル
ムアルデヒド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹
脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホ
ルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、熱硬化型ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル系共重合
体樹脂、シリコーン樹脂等との組合せで使用され
る。プライマー塗膜の厚みは、一般に0.5乃至20
ミクロン、特に1乃至10ミクロンの範囲にあるこ
とが望ましい。
熱可塑性樹脂接着剤としては、加熱により溶融
し、この溶融及び冷却固化の過程で基質間を強固
に接合するそれ自体公知のポリアミド系或いはポ
リエステル系の熱可塑性樹脂が用いられる。この
熱可塑性樹脂は、熱接着作業性の点で110乃至300
℃の融点乃至軟化点を有すべきである。
継目形成に際して、ラツプ巾は一般に1乃至20
mm、特に2乃至10mmの範囲にあるのがよく、また
継目に介在する接着剤層の厚みは、一般に0.01乃
至0.25mm、特に0.02乃至0.15mmの範囲とするのが
よい。
尚、舌片の大きさや、スコア間の間隔は罐の大
きさ等によつて種々変化させ得るが、本発明の接
着罐においては巻取開封が容易なため、スコア間
の間隔は、一般に2乃至20mmで且つ舌片の長さが
2乃至15mmの範囲にあれば、満足すべき開封性能
が得られるものである。
本発明を、次の例で説明する。
実施例 1 金属クロム70mg/m2、非金属クロム15mg/m2
皮膜を有する厚さ0.24mmのTFSの両表面にエポキ
シ/フエノール系塗料(エポキシ樹脂とフエノー
ル樹脂の重量比:70/30)を膜厚2μmとなる様
塗装焼きつける。この塗装板の罐胴接着部分を除
いた罐内面側にワツクス5PHRを含むエポキシ/
フエノール系塗料を膜厚5μmとなる様塗装焼き
つける。この塗装板を巾235.5mm、高さ75mmの罐
胴ブランクに切断後、該罐胴ブランクの長手方向
に巾6mmに一対の刃角65゜、深さ40μmのスコアー
をスコアリングマシンにて一様に施す。次いで該
ブランクの接着されるべき両端縁部を高周波誘導
加熱により加熱し、罐胴内面となるべき端縁部に
厚さ40μm、巾8mmナイロン系接着剤テープを内
面部を2mm折り返して被覆貼着し、外面となるべ
き端縁部の内面側に巾6mmの同様接着剤テープを
貼着する。次いで接着剤テープを切断し、接着部
を空冷した後、スコアーと連なる巻取り開封用舌
片部及び重ね合わせ接着部の巻き締め部となるべ
き端縁部にノツチ等の成形をプレスにより行う。
次いで本ブランクの両端を高周波誘導加熱装置
(第6−A図参照)により加熱するか、巻取り開
封用舌片を有する側の加熱コイル及びフエライト
コアにl=6mm、t=8mm(第7図参照)の銅板
製遮蔽板を設けた高周波誘導加熱装置を用いて加
熱し、次いでウイングフオームタイプの製罐材で
角型罐に成形すると共にブランクの両端縁部を重
ね合わせ、冷却されたハンマーにてバンピングに
より圧着し、接着剤と冷却固化して罐胴接合を完
成させる。
次いで罐胴側面部にパネリング加工を施し、通
常の方法により罐胴の両端にフランジ成形を施し
片側に合蓋を二重巻き締めする。
この罐1000罐に、0.4%クエン酸−1.5%食塩水
180gをホツトパツクン更にラード10grを加えて、
同様合蓋を二重巻き締めにて密封し、125℃−90
分のレトルトを施す。これらの罐を冷却後、37℃
で6ケ月間保管後全数開罐検査を行なつたが、罐
内真空度は30〜45cmHgで良好であり、罐胴接着
部、スコアー部内面共に異常は認められず極めて
良好な性能を示していた。
一方、同一罐胴ブランクを用いてスコアー加工
を施し、同一接着剤を同様に貼着し、開封用舌片
ノツチ等を成形した同一罐胴ブランクを、罐胴に
接合するに際し開封用舌片部に対向する部分の加
熱装置に局部加熱防止の為の遮蔽板を装着してい
ないものを用いて高周波誘導加熱を行い、前記同
一の条件で冷却ハンマーにてバンピング圧着し、
同様パネル成形して合蓋を巻き締めた罐体に、前
記同様クエン酸−食塩−ラードを充填して前記同
一条件でレトルトし37℃に保管した。一ケ月経時
後罐内真空度が0のものがあつたので開罐検査し
たところ、開封用舌片の根本の部分の接着部に
“浮き”が認められた。
実施例 2 実施例1と同様のブランクを用い、罐胴接合の
為の高周波加熱装置の局部加熱防止用遮蔽銅板の
サイズがl=2mm、t=20mmである以外は実施例
1と全く同じ工程で作製した罐にランチオンミー
トを190g充填し、116℃で90分間レトルト殺菌を
行い冷却後37℃に3ケ月間保管した。3ケ月後に
20罐開罐し、内容物検査及び罐内面の観察評価を
行つた。
内容物に関してはランチオンミートがサイドシ
ーム内面端縁部と接する部分に硫化鉄の移行が認
められ、罐内面についても接着部端縁折り返し部
を起点とした黒変が認められ、特に開封用舌片の
根本ではそれが著しく、一部接着層内面まで進行
していた。
一方、遮蔽用銅板がl=4mm、t=14mmである
以外は、全く同一の条件で製作した罐に同様ラン
チオンミートを充填し、同一条件で保管した罐詰
では内容物、罐内面共に異常は認められず一年経
過後も良好な状態を示していた。
実施例 3 罐胴接合用高周波加熱装置の局部加熱防止用遮
蔽銅板がl=12mm、t=3mmである外は実施例1
と同一の条件で製作した罐にウインナーソーセー
ジを充填し、116℃で70分レトルトを行ない冷却
後、37℃に保管した。3ケ月経時後20罐開罐した
ところ、3罐が罐内真空度0cmHgであつた。そ
れらの罐は開封用舌片の根本の部分の接着部の一
部に剥離が認められた。
一方、遮蔽銅板がl=10mm、t=5mmのものを
用いる以外全く同様の条件で製造した罐に同一条
件でウインナーソーセージを充填、レトルトし37
℃に保管した罐詰では一年経過後も真空度低下も
なく良好な内容物保存性を示し、罐内面状態も良
好であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の巻取開封用接着罐胴の一例の
展開図であり、第2図は第1図の罐胴素材の拡大
断面図であり、第3図はこの巻取開封用接着罐の
一例の斜視図であり、第4図はこの巻取開封用接
着罐の継目の拡大断面図であり、第5図は製罐工
程を示す説明図であり、第6−A図は第5図の工
程(J)における素材と高周波誘導加熱装置との位置
関係を示す斜視図であり、第6−B図は第6−A
図の誘導加熱装置の要部の横断方向断面図であ
り、第6−C図は第6−A図の誘導加熱装置の要
部の長手方向断面図であり、第7図は、第6−A
図の誘導加熱装置の要部の寸法関係を示す説明図
である。 1は罐用素材、6は開封用舌片、7a,7bは
スコア、11は接着剤テープ、22a,22bは
高周波誘導加熱コイル、24はコア、26は導
体、27は磁気シールド用導体、28は外方側壁
に沿つた部分、29は水平壁に沿つた部分を夫々
示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 継目の外側となるべき端縁部にこれと一体に
    巻取開始用舌片を有し、該舌片の付根から罐外面
    となるべき表面全面にわたつて複数の巻取用スコ
    アが刻接され、且つ継目となるべき両端縁部の対
    向すべき面には熱可塑性接着剤層が設けられてい
    る罐用素材を、高周波誘導加熱域に供給して、そ
    の両端縁部を高周波誘導加熱装置と電磁気的に結
    合させ、その際前記舌片と高周波誘導加熱装置と
    の間に両者の電磁気的結合を遮蔽する導体を介在
    させ、次いで端縁部が加熱された素材を筒状に成
    形すると共に重合わされた両端縁部を加圧冷却し
    て接着継目を形成させることを特徴とする巻取開
    封用接着罐の製法。
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