JPS63150498A

JPS63150498A - 送風機

Info

Publication number: JPS63150498A
Application number: JP29702286A
Authority: JP
Inventors: Kenkichi Onoki; 謙吉小野木
Original assignee: TOKYO JIDO KIKO KK
Current assignee: TOKYO JIDO KIKO KK
Priority date: 1986-12-12
Filing date: 1986-12-12
Publication date: 1988-06-23
Anticipated expiration: 2012-12-10
Also published as: JP2689327B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、危険場所に設置した場合にもベルト交換等
の保守作業を簡易に行うように改良された送風機に関す
る。

〔従来技術〕

第５図（Ａ）および（Ｂ）は従来の送風機の構成を示す
平面および前面図である。図中、１は従動側プーリ、２
はベルト、３は電動機、４はステー、５は出力架台、６
は電動機架台、７はテンシゴンナット、８は駆動側プー
リ、９は軸支承体、１０はベルト減速機、１工は出力軸
、１８は支持板、１９はファンプレートである。

この様な構成の送風機は雨滴に直接露されるため、ベル
トとプーリとの間に雨滴によるスリップを発生しないよ
うに大周長のベルトと、大径のブ−リとが使われ、これ
によって単−長さ当りの伝達摩擦力を小さくし、スリッ
プの発生を防ぐように構成される。そこでベルト２の交
換又は張力の調整に際しては、従来は電動機架台６をス
テーに対して移動できる構造にし、両者の相対位置を調
整できるようにテンションナツト７が施されている。こ
のテンションナツト７を操作して電動機３を出力軸側に
移動してベルト交換作業を行っていた。

〔問題点〕

この様なベルト減速機を用いた送風機では、ベルト交換
などの保守を簡易化すること、並びに無騒のない滑らか
な空気流を送出することの二つの要件を満足す必要があ
るが、上述した従来技術では前者を優先し、後者を犠牲
にした設計がなされている。すなわちベルト交換又は張
力調整に際してはテンションナツト７の操作により、電
動機３を移動し、軸間距離を変化させて作業していた。

しかし乍ら、この型の送風機では、ベルト周長が長いた
めベルト２の伸びの影響の度合が大きい。

特に当初最適張力に調整しても約１０〜２０日の運転経
過後には伸びの影響によりＶベルトとプーリ溝とが互に
噛合う瞬間とスリップする瞬間とが交互に現われ、電動
機への電流が増減を繰返し脈動する。この期間を経過し
ベルト２が更に伸びると完全なスリップ状態に至り、電
動機３は回転していてもファンの回転が停止したり、或
いはベルト２の自然脱落が生ずる。

このため、このベルト伸長の維持曹理に当っては、はぼ
常時保守要員が待機していなければならず、しかも１〜
２週間毎に危険場所での調整作業を要するため、人的に
も経済的にも著しく不経済なものとなっていた。

自また保守の廿だけでなく、円滑な空気流についても図示
の如く、ブレード１９の吐出側には電動機３ないし架台
ステー４が位置しているため、領域Ａでは渦状に排出さ
れる空気流の障壁となり、この面でも効率の悪化を来た
している。特に第５図に示す様に領域Ｂは空気流が逆流
しているため、この領域に減速機が小型に構成されてい
る必要がいた。

〔目　的〕

この発明は、上述したベルト変換などの保守作業と、円
滑な空気流の送出との二つの面を同時に解決するため、
入出力軸の軸間距離を小さくし、しかも入力側の電動機
および出力側のファンプレートの両重量物を移動するこ
となく、ベルト交換、張力調整などの保守作業を達成し
た送風機を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための技術的手段〕この発明では、
入力軸と出力軸との軸間距離を小さくし、各軸には従来
に比して小径のプーリを適用し、ベルト伝達機の全体を
半密閉の楕円偏平状のハウジングに収納したものである
。しかも電動機軸およびファンプレート出力軸の軸間は
一定となるように電動機と出力フランジ部はそれぞれハ
ウジングに固着したもので、重量物の移動なく保守を行
いうるものである。

さらにベルト減速機の従動プーリは、運転時には出力軸
と同軸になるが、ベルト交換時には出力軸に対してプー
リ円板が入力軸の方向に移動させることなどができる構
成としている。

しかもこのプーリ円板の移動操作はこのプーリ上方に開
放したハウジングの開口部から行うようにしたものであ
る。

〔作　用〕

この様な構成により、送風機の空気吐出領域Ａは何らの
障壁もなくなるので円滑な空気流が送出できる利点があ
る。さらに入力軸（電動機回転軸）と出力軸（ファンプ
レート回転軸）との軸間距離が小さく構成できるので、
第一にベルトの伸長に対する張力調整作業の頻度が著し
く減少するし、第二に単一の半密閉ハウジングに収納で
きるため雨滴の侵入がなく摩擦伝達も安定化するため小
型のプーリを使用できる。しかも第三にベルト交換に際
しても、ファンプレートおよび電動機の双方とも全く移
動する必要性がないので、伝達馬力を増大して大型化し
た場合にも、保守作業も簡易化される。このことは、危
険場所、高温高湿の悪条件下への送風機の通用を可能に
している。

〔実施例〕

この発明の一実施例を図面に従って説明する。

第１図（Ａ）および（Ｂ）は一実施例のベルト伝達装置
の縦断面図および横断面図である。

図中、２８はベルト伝達装置であり、その楕円偏平状の
ハウジング３０の一方の平面側に誘導電動機２５が、ま
た他方の平面側に取付はフランジ３５を有する出力フラ
ンジ部３６が取付けられている。出力軸１１の一端には
支持座１８およびファンプレート１９が取付けられてい
る。また出力軸１１の他端には大径プーリ１０が、電動
機２５の回転軸すなわち入力軸２２には小径プーリ２１
が設置されている。また大径ブーりの上方に位置するハ
ウジング部分は保守用具の手を挿入して作業ができる程
度の広い保守用開孔３４が施され、この開孔３４を開放
してベルト２０の交換作業が行われる。さらに開孔３４
には蓋体３２が設置される。蓋体３２は錐状をなし、そ
の先端に通気孔３３が施され、この通気孔３３への雨滴
、砂塵の侵入防止に保護カバー３２ａが設置されている
。

また、第１図＜８）から明らかな通り、入力軸２２およ
び出力軸１１の間には張力調整装置４０が施されている
。この調整装置４０は、支柱４１に枢支されるレバー４
７０８開位置にテンションプーリ７を取付けられ、さら
にバネ４６およびガイドピン４４によってレバー４７の
先端を当接し、バネ４６の一端を押圧調整するニップル
４５で室外から張力の調整が行い得るように構成される
。

さらにガイドピン４４はニップル４５の中心貫通孔を介
して室外に突出し、ニップル４５との相対位置によって
ベルト２０への張力の大きさを常時指示している。した
がって、このニップル４５に螺合したカバー５０を明け
れば、指示目盛を見ながらベルト張力の調整ができる。

次に可動型のプーリ１０の構造を説明する。第２図（Ａ
）および（Ｂ）は、プーリ１０の断面図および平面図を
示している。同図中、１０はプーリ、１１は回転軸であ
り、キー１２を介して支持台１３が設置される。なおこ
の支持台１３は回転軸１１と同材で一体に加工してもよ
い。この支持台１３は回転軸芯から連れた位置にネジ穴
１３ａが施され、また上方は平面部１３ｂが形成される
。

１４はクサビ部材で、円錐状のクサビ部１４ａと、ボル
ト貫通孔１４ｂ、軸挿入孔１４ｃとで形成され、貫通孔
１４ｂにはボルト１７が貫通され、抜落ち防止用の止具
１８が圧入されている。１５はプーリ円板で、三つの部
分すなわちベルト溝部１５ａ、平面部１５ｂ、クサビ受
部１５ｃで形成され、さらに溝部１５ａには■溝が、平
面部１５ｂには互に同一方向に向けられた複数の長穴１
５ｅが、クサビ受部１５ｃには回転軸１１と同軸に円錐
状の開孔１５ｆが施けである。さらに長穴１５ｅには支
持台１３のネジ穴１３ａとの間でプーリ円板１５を固定
するためのボルト１６が取付けられている。第１図では
、プーリ円板１５が支持台１３上にて回転軸１１と同軸
に配置された様子を示している。また第２図（Ｂ）は４
つのボルトが配置されている様子を示している。

第３図（Ａ）および（Ｂ）は本実施例プーリによるベル
ト交換動作を示す動作説明図である。この説明図では、
２２は駆動軸すなわち電動機回転軸であり、駆動プーリ
２１が組み付けられた様子を示し、本実施例のプーリ１
０は従動側プーリの側に用いた例を示す。ベルト伝達装
置２９はハウジング３０に収納され雨滴の影響を受けな
いので、従動側プーリの半径が比較的小さくとも充分な
動力伝達が達成できる。

ベルト交換に際しては、ニップル４５を取外し、スプリ
ング５５の押圧を解放し、テンションプーリ４３の当接
状態を解く。続いて、ハウジング３０の保守１ｉ３１を
開放する。

同図（Ａ）はベルト２０が正常に巻掛けされたプーリ状
態を示し、同図（Ｂ）はクサビ部材１４をネジ手段すな
わちボルト１７を解放することによって回転軸１１の先
端部より取外した様子を示す。

すなわち、第２図（Ｂ）で示した様に複数のボルトのう
ちボルト１６ｂを取外し、ボルト１６ａは或る程度緩め
る。この状態で次にクサビ部材１４をボルト１７によっ
て解放すると、これに伴いプーリ円板１５には予じめベ
ルト２０による押圧力が印加されているので、プーリ円
板１５は支持台１３上を駆動軸２２の方向に摺動し、ク
サビ部材１４を取外すと、ベルト２０はプーリ外周との
間に長さ！のスギ間が確保される。従ってこのスキ間を
利用して、ベルト２０の交換が可能である。

また新規なベルト２０′を装填するときは、上述とは逆
の順序に従い、ベルト２０′をブーり円板１５の満１５
ｄに挿入するようにプーリ円板１５を摺動させてから、
クサビ部材１４を再びボルト１７によって回転軸１１に
装填する。このボルト１７の締め付けに応じてクサビ部
材１４はプーリ円板１５をベルト２０′を巻掛けする方
向に摺動させる結果となるので、最後にプーリ円板１５
の中心軸芯は回転軸１１の軸芯と一敗する。

その４つのボルト１６ａ、１６ｂを締め付けることによ
ってベルト２０′の変換は完了する。

第４図は張力調整機構の破断斜視図である。ベルト交換
後は、再び張力を与えるため室外に突出するニップル４
５を巻上げることによってベルト２０に常時スプリング
力を付加できる。この際に適正押圧力か否かはガイドシ
ャフト４４の目盛により判断される。

〔他の実施例〕

上述の実施例では、軸流送風機で説明したが遠心送風機
に適用することも可能である。

またこの実施例では移動式プーリｌＯのクサビ部材１４
の装填中心線が回転軸１１の軸芯と一致する場合を述べ
て来たが、これに限るものではなく、クサビ部材１４を
回転軸芯から外れた位置に設けても良い。第４図はこの
例を示す。＃６尋４二の例では、クサビ部材１４が複数
個設けられているが、プーリ１０に不用意な振動を招か
ないようにするため、各クサビ部材１４の重量バランス
を等しくするような同一形状にしである。ベルト交換の
手順は上述の実施例とほぼ同様である。なお、プーリ円
板１５の支持台１３に対する摺動量は■溝の深さ以上で
あればよく、これに応じてりで説明したが、他の歯付タ
イミングベルト等にも本発明の技術思想を適用できるこ
とは言うまでもない。さらにタイミングベルト、スクラ
ムベシト。

フラットベルト或いはフラットベルトとＶベルトの複合
ベルトなどベルトの種類、形状に限定されるものではな
い。

〔発明の効果］この発明によれば、入出力の軸間距離を小さくし小半径
プーリを単一の半密閉式ハウジング内に収納し、しかも
入出力軸の双方を全く移動せずにプーリ体のみを回転軸
に対して移動できる構造としたので、ベルト伝達装置を
必要とする送風機に要求される条件であるベルト交換保
守作業の容易性と、無駄のない安定円滑な空気流の送出
という両方の要件を同時に解決できる。

しかし、ベルトは、従来に比し周長が短いため、伸張の
影響が著しく減少し、単なる従来周知のテンション調整
機構を施すのみで、人為的に調整作業を施すことなく、
スプリング力の変移のみで十分にこの伸びの量に対処す
ることができる。

また上述した入出力軸の各軸を移動しなくても良い点は
、電動機ないし出力負荷装置のいずれも大重量にしても
対応できることを意味し、従来困難とされて来た超大型
の送風機にも歯車５機でなく、ベルト減速機を実現でき
るので、騒音の点からも有利であり、しかも保守簡易性
が計れることから危険場所に送風機を通用できるように
なり、工業的価値は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図（八）および（Ｂ）は、それぞれ本発明の一実施
例送風機の縦断面図および横断面図を示し、第２図（Ａ
）および（Ｂ）は、同実施例装置に取付けられるプーリ
の断面図および平面図を示す。第３図（八）および（Ｂ）は、同実施例送風機における
ベルト変換作業の手順を示す動作説明図で、第４図は同
実施例送風機に用いた伝達機の張力調整機構の断面図を
示す。さらに第５図は従来のベルト伝達装置を用いた送風機の構成図
を示す。１０・・・プーリ、１１・・・回転軸、１３・・・支持
台、１４・・・クサビ部材、１５・・・プーリ円板、１
６・・・ボルト、１８・・・支持座、１９・・・ファン
プレート、２０・・・ベルト、２１・・・プーリ、２２
・・・駆動軸、２５・・・誘導電動機、３０・・・ベル
ト伝達装置、３１・・・ハウジング、３２・・・保守蓋
体、３３・・・通気孔、３４・・・保守開孔、３６・・
・出力フランジ、４０・・・張力調整装置、４３・・・
テンションプーリ、５０・・・点検カバー特許出願人　東京自動機工株式会社第２　［７１（Ａ）第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）楕円偏平ハウジングにベルト減速機を含む伝達装
置と、上記ハウジングの上平面側に固着した電動機と、
下平面側にファンプレートを取付けた出力軸を支承する
出力フランジ部とを有し、上記伝達装置は、上記出力フ
ランジ部と相対する上記ハウジングの上平面に保守蓋を
設置するための開口部を施されていると共に、上記ベル
ト減速機の上記出力軸に取付けられるプーリが該出力軸
に対して上記電動機入力軸の方向に移動可能に上記出力
軸に取付けられてなる送風機。
（２）上記プーリは、上記出力軸に固着される支持台と
、この支持台上を摺動可能に設置されるプーリ円板とか
らなる、特許請求の範囲第１項記載の送風機。
（３）上記保守蓋には、上記ハウジングの室内と外気と
の間を連通する通気孔を有してなる特許請求の範囲第２
項記載の送風機。
（４）上記ベルト減速機は、上記ハウジングの室外から
テンションプーリを経て上記ベルトに印加する張力の調
整を可能した張力調整装置を有する特許請求の範囲第１
項記載の送風機。