JPS63149118A - 熱硬化性樹脂成形品の製造法 - Google Patents

熱硬化性樹脂成形品の製造法

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JPS63149118A
JPS63149118A JP29575686A JP29575686A JPS63149118A JP S63149118 A JPS63149118 A JP S63149118A JP 29575686 A JP29575686 A JP 29575686A JP 29575686 A JP29575686 A JP 29575686A JP S63149118 A JPS63149118 A JP S63149118A
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resin
thermosetting resin
mold
thermosetting
molding material
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Ikuo Mimura
育夫 三村
Mitsuyoshi Sasayama
満義 笹山
Masao Tawara
田原 正夫
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Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、螺釧調模様を有する熱硬化性樹脂成形品の製
造法に関し、詳しくは、熱硬化性樹脂成形材料、蟹殻・
貝殻等の干渉色を呈する物質のフレーク状粉末及び熱硬
化性被覆用樹脂を、一対の合せ金型を用いて特定の方法
で加熱圧縮成形することを特徴とする熱硬化性樹脂成形
品の製造法に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
従来貝殻片の特有の光沢を利用した、漆工芸装飾の一つ
として螺細(らでん)があり、この螺細技法は薄貝殻片
若しくは厚貝殻片を漆地若しくは下地に嵌装するか、又
は接面に貼り、その上からうるしと一諸に一面に研き出
し、その表面に貝殻片の素地を出して装飾効果を出すも
のであって、その一連の製作作業は年季と手間を必要と
して非常に高度な技術を有するもので、そのためこの種
の装飾物は高価なものとならざるを得なかった。
上記の問題点を解消して、比較的安価な材料を用い、そ
の製作も高度の技術を要することなく簡単で且つ比較的
短時間でなし得る装飾物に関して、従来いくつかの提案
がなされている。
例えば、特開昭50−36282号公報には、[型等の
平面板上に、予め離型剤を塗布してその上に硬化性の透
明合成樹脂液を薄膜状に塗布し、次に上記薄膜状樹脂液
上に真珠貝鱗片を散布した後頁にその上に硬化性樹脂液
を薄膜状に注加し硬化せしめて鱗片を樹脂層内に封入し
たフィルム又は薄板を形成すると共に離型剤を除去し、
次にこのフィルム又は薄板をそのま〜又は切断片とし、
之が最外層になるように適宜着色せる硬化性合成樹脂層
等に一体化せしめることを特徴とする装飾体の製造法」
に関して開示されている。
しかし、上記の提案には、真珠貝鱗片を硬化性樹脂層内
に「封入したフィルム又は薄板」を製造する方法に関し
て記載され、また、該フィルム又は薄板を「そのま〜又
は切断片とし」、「硬化性合成樹脂層等に一体化せしめ
る方法として、「このフィルム又は薄板Aを所望形状大
きさに切断して之を所要の型枠の内底部に置いてその上
に所望の顔料で着色された硬化性合成樹脂溶液を注入し
、硬化後脱型す」るという、所謂注型法について記載さ
れているものの、本発明の、熱硬化性樹脂成形材料、蟹
殻・貝殻等の干渉色を呈する物質のフレーク状粉末及び
熱硬化性被覆用樹脂を、一対の合せ金型を用いて特定の
方法で加熱圧縮成形することについてなど何等の開示も
示唆もない。
また、前記提案では、硬化性合成樹脂層等に一体化せし
めるに先立って真珠貝鱗片を硬化性樹脂層内に&νたフ
ィルム又は薄板を作成しなければならないという繁雑さ
があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、熱硬化性樹脂成形材料を上下に開閉する一対
の合せ金型中で加熱加圧し、得られる該成形材料の予備
成形物が不完全硬化状態であり且つ下型側にのみ付着し
ている時点において全型を開き、該予備成形物上の少な
くとも一部に、該熱硬化性樹脂と同種又は異種の熱硬化
性被覆用樹脂と干渉色を呈する物質の7レーク状粉末と
の混合物を載置し、金型を閉じて加熱加圧することによ
り硬化反応を完了させることを特徴とする熱硬化性樹脂
成形品の製造法の提供を目的とするものである。
本発明の前記目的及び更に多くの他の目的並びに利点は
、以下の記載により一層明らかとなるであろう。
本発明の熱硬化性樹脂としては、特に限定されるもので
はないが、アミン系樹脂、フェノール系樹脂等が好適に
用い得る。
上記のアミノ系樹脂としては、アミノ系樹脂形成性アミ
ノ成分(以下、アミン成分と略称することがある)とホ
ルムアルデヒドとを反応せしめて得られるアミノ単独樹
脂;該アミノ成分、ホルムアルデヒド及びこれらと共縮
合可能なアミノ共縮合成分を反応せしめて得られるアミ
ノ系共縮合樹脂:並びに該アミン単独樹脂及び/又は該
アミノ系共縮合樹脂に対して、これら以外の熱硬化性も
しくは熱可塑性樹脂など(以下、ブレンド樹脂成分と略
称することがある)をブレンドしたアミン系ブレンド樹
脂を挙げることができる。
上記アミノ成分としては、例えば、メラミン;尿素、チ
オ尿素、エチレン尿素等の尿素類:ベンゾグアナミン、
アセトグアナミン、ホルムグアナミン、フェニルアセト
グアナミン、 CTUグアナミン等のグアナミン類;及
びグアニジン、ジシアンジアミド、パラトルエンスルホ
ン酸アミド等のその他のアミン化合物;等を挙げること
ができ、これらアミン成分は併用して差支えない。
なお、上記の、ホルムアルデヒドとは、例えばパラホル
ムアルデヒド等のような、前記アミノ成分との反応に際
して、実質的にホルムアルデヒドとして作用する化合物
を包含する呼称である。
また、前記ホルムアルデヒドは、その一部をホルムアル
デヒド以外のアルデヒド成分、例えばアセトアルデヒド
の如き脂肪族アルデヒド類;ベンズアルデヒドの如き芳
香族アルデヒド類;フルフラール;その他前記アミン成
分と反応し得るアルデヒド化合物によって置き換えるこ
とができる。
上記のホルムアルデヒド以外のアルデヒド成分の蓋は、
アミン成分との反応性及び得られるアミン系樹脂の硬化
速度等の観点よりホルムアルデヒド1モルに対して約0
.5モル以下であることが好ましい。
前記アミノ単独樹脂またはアミノ系共縮合樹脂における
、アミノ成分単独または該アミノ成分とアミノ共縮合成
分との合計1モルに対するホルムモルが好ましい。
また、前記アミン共縮合成分としては、例えば、フェノ
ール、クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、
ブチルフェノール、ビスフェノールA等のフェノール類
:キシレン、サッカロース等を挙げることができる。
更に、前記ブレンド樹脂成分としては、例えば、フェノ
ール樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
フェノール系樹脂としては、前記のフェノール類に対し
て前記のホルムアルデヒドを反応せしめて得られるフェ
ノール系単独樹脂;該フェノ−、ル類、ホルムアルデヒ
ドととも妃前記のアミン成分、キシレンおよび/または
サッカロース等のフェノール系共縮合成分を反応せしめ
て得られるフェノール系共縮合樹脂:並びに、該フェノ
ール系単独樹脂及び/又はフェノール系共縮合樹脂に対
して、前記のアミノ単独樹脂、アミノ系共縮合樹脂、キ
シレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂等の熱硬化性もしくは熱可塑性樹脂などをブレ
ンドしたフェノール系ブレンド樹脂をいう。
前記フェノール系単独樹脂またはフェノール系共縮合樹
脂における、フェノール類単独、または、該フェノール
類と前記フェノール系共縮合成分との合計量、1モルに
対するホルムアルデヒドのモル比は、通常約1〜約3モ
ルである。
これらの熱硬化性樹脂の中、本発明に用いる樹脂として
は、アミン系樹脂がより好ましく、その中でも、メラミ
ン系樹脂が更に好ましい。
上記メラミン系樹脂としては、例えばメラミンとホルム
アルデヒドとを反応せしめたメラミン樹脂:メラミンと
、前記の尿素類、グアナミン類、その他のアミノ化合物
、フェノール類等から選ばれる1種以上の成分(以下、
メラミン共縮合成分と略称することがある)と、ホルム
アルデヒドとを反応せしめたメラミン共縮合樹脂:メラ
ミン樹脂及び/又はメラミン共縮合樹脂と前記ブレンド
樹脂成分の1種以上の樹脂とをブレンドしたメラミン系
ブレンド樹脂を挙げることができる。
上記メラミン共縮合樹脂における、メラミンに対する上
記メラミン共縮合成分の比率は、得られる成形品の表面
硬度、耐汚染性等の観点から、モル比で約0.7以下で
且つ重量比で約1以下であることが好ましく、また、メ
ラミン系ブレンド樹脂におけるメラミン樹脂及び/又は
メラミン共縮合樹脂に対するブレンド用樹脂成分の重量
比は、同様の観点から約1以下であることが好ましい。
前記のメラミン系樹脂の中、本発明に用いる樹脂として
は、メラミン樹脂が最も好ましい。
前記のメラミン系樹脂は、メラミン単独又はメラミンと
前記メラミン共縮合成分の合計量1モル特に好ましい。
上記モル比が約3を超えると、成形品が脆くなる傾向に
あり、耐クラツク性等の性質が低下する場合があり、ま
た前記モル比が約1未満の場合は、得られるメラミン系
樹脂の硬化速度が低下する傾向にあり、また該メラミン
系成形物の「ハダ」の状態も悪くなる場合がある。
本発明に係る熱硬化性樹脂成形材料は、通常、前記の熱
硬化性樹脂の他に、充填剤、顔料類、硬化触媒類、滑剤
類または可塑剤類、等を含有する。
上記充填剤としては、例えば木粉、パルプ、木綿、レー
ヨン等のセルロース系充填剤;例えばポリアミド繊維、
ビニロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維
、ポリスチレンビーズ、ポリスチレンバルーン等の合成
樹脂系充填剤:例えばガラス繊維、ガラスピーズ、ガラ
スバルーン、アスベスト、ロックウール、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、メルク、
クレー等の無機質充填剤を挙げることができる。
上記充填剤の中、セルロース系充填剤、特にパルプを用
いるのが、得られる成形品の外観の良さ等の理由により
好ましい。上記パルプとは、通常、紙、化学繊維、セル
ローズ系プラスチック等の原料になる、セルロース原料
から導かれたα−セルロースを主成分とする鎖状高分子
をいい、一般に工業的には木材、リンクを処理したセル
ロース原料から製した繊維が用いられる。
前記充填剤は、それぞれ単独又は複合して用いることが
でき、その含有量は、例えば熱硬化性樹脂と充填剤との
合計量に対して約15〜約100重量係が好ましく、特
に熱硬化性樹脂としてアミノ樹脂を用いる場合には、成
形の容易さ、成形品の外観、強度等の観点よりセルロー
ス系充填剤を約23〜約40重t%用いるのが好ましい
前記顔料類としては、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、硫
化亜鉛、ベンガラ、紺青、硫酸バリウム、鉄黒、群青、
カーボンブラック、リトポン、チタンイエロー、コバル
トブルー、ハンサイエロー、ベンジジンイエロー、レー
キレッド、アニリングラツク、ジオキサジンバイオレッ
ト、キナクリドンレッド、キナクリドンバイオレット、
ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシ
アニングリーン等の無機もしくは有機顔料類を挙げるこ
とができ、その使用量は、熱硬化性樹脂と充填剤との合
計量100重量部に対して、通常、例えば0〜約5重量
部程度の量を例示することができる。また、本発明の螺
@調模様を一層美麗に浮き立たせるためには、例えばベ
ンガラ、紺青、鉄黒、群青、カーボンブラック、アニリ
ンブラック等の濃色系顔料を、熱硬化性樹脂と充填剤と
の合計量100重量部に対して、例えば約0.5〜約5
重量部配合することにより、得られる熱硬化性樹脂成形
品の生地を濃色系に着色するのが好ましい。
前記の硬化触媒類としては、例えば、無水フタル酸、p
−トルエンスルホン酸、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジ
ベンジル、フタル酸ジメチル、ベンゾイルパーオキサイ
ド、エピクロルヒドリン、p−トルエンスルフオン酸ト
リエタノールアミン塩、2−アミノエチルスルホン酸、
塩酸ジメチルアニリンスルホン酸、シュウ酸メラミン、
塩化アンモン、リン酸アンモンニウム、リン酸トリメチ
ル、アセトアミド、オキサミド等を挙げることができる
また、前記滑剤類または可塑剤類としては、例えば、ス
テアリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸カルシウム等の金属石けん類:
ブチルセテアレート、ステアリルステアレート、シクロ
ヘキシルステアレート、ブチルベンゾエート、ジオクチ
ルフタレート、ジブチルフタレート等のエステル類;ス
テアリン酸アミド、ε−カプロラクタム、オレイン酸ア
ミド、リノール酸アミド等のアミド類:ステアリルアル
コール、オレイルアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類:ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレンクリコール・ホリフロビレングリコールブロ
ックコポリマー、ポリエチレングリコールモノステアレ
ート、ポリエチレングリコールモノオレエート等のエー
テル化合物及びその誘導体類;等を挙げることができる
本発明に係る熱硬化性樹脂成形材料は、ウェット法、ド
ライ法などそれ自体公知の方法により適宜製造すること
ができ、また、該成形材料の形態も、微細に粉砕処理し
た粉末、該粉末を一旦、押出機、加熱ロール機などで加
熱混練するか、又は冷間ロールなどで圧縮成形するかし
て得られる成形用予備組成物を再粉砕し、成形時等の取
り扱いに適するような粒度範囲にした粒状物及びこれら
粉末または粒状物を予備成形した所謂タブレットなど、
いずれのものも任意に選択することができる。
本発明に用いる、干渉色を呈する物質のフレーク状粉末
とは、例えば蟹類、海老類等の水生接足動物の外殻、貝
類等の軟体動物の殻などの動物質の物質;マイカ、オパ
ール、ザクロ石等の鉱物質の物質:など真珠様あるいは
オパール様の光沢を有する物質を公知の方法により処理
・粉砕し、必要に応じて篩分けしてなるフレーク状粉末
をいう。
これらの中、フレーク状粉末となり易い動物質の物質及
びマイカを用いるのが好ましく、また硬度が低く金型を
傷付けにくいなどの点で水生接足動物の外殻を用いるの
が特に好ましい。
前記フレーク状粉末としては、成形の容易さ及び得られ
る成形品の美麗さより、JISZ8801における呼び
寸法22.4■の網ふるいを完全に通過し、且つ、該フ
レーク状粉末の約80重量係以上が32メツシユタイラ
ーふるいを通過しない粒度分布を有していることが好ま
しく、該フレーク状粉末の約80重量係以上がタイラー
ふるいに基いて2〜18メツシユであるのが特に好まし
い。
また、前記フレーク状粉末の使用量は、得られる成形品
の種類、大きさ等によって適宜選択できるが、成形の容
易さ、成形品の外観等の観点より、得られる成形品に対
して約0.1〜約2重量係用いるのが好ましい。
本発明に係る熱硬化性被覆用樹脂としては、本発明の熱
硬化性樹脂成形材料に用いることのできる前記のアミン
系樹脂、フェノール系樹脂などの熱硬化性樹脂がいずれ
も好適に使用できる。また、例えばメラミン系樹脂成形
材料に対しては、被覆用樹脂としてメラミン系樹脂又は
尿素系樹脂が使用できるなど、該被覆用樹脂としては、
熱硬化性成形材料に用いた熱硬化性樹脂と同種又は異種
の熱硬化性樹脂を用いることができる。
このような被覆用樹脂としては、外観の美麗さ等の観点
から、アミン系樹脂が好ましく、メラミン系樹脂が特に
好ましい。また、成形時の取扱いの容易さ等の理由から
、前記被覆用樹脂は粉状、微粒子状又は微細フレーク状
であるのが良い。
更に、前記被覆用樹脂には、前記熱硬化性樹脂の他に、
該熱硬化性樹脂に配合し得る前記の滑剤類または可塑剤
類、硬化触媒類、及び各種の螢光染料、螢光顔料等の添
加物を含有させることができ、これら添加物の含有量の
合計は、得られる硬化被覆層の透明性、光沢及び耐煮沸
性等の観点より、該被覆用樹脂の5重量係以下であるの
が好ましい。
前記被覆用樹脂の使用量は、特に限定されるものではな
く、得られる成形品の種類、大きさ等によって適宜選択
できるが、成形の容易さ、成形品の外観等の観点より、
得られる成形品に対して約0.2〜約3重量係用いるの
が好ましい。
次に、本発明の熱硬化性樹脂成形品の製造方法について
説明する。
第1図は、熱硬化性樹脂成形材料としてメラミン系樹脂
成形材料を用い、且つ、上下に開閉する一対の合せ金型
を用いた時の2段圧縮成形法における圧縮圧と成形時間
との関係について例示したものである。こめ場合の圧縮
成形法における金型温度は約140〜約200℃が好適
であり、約150℃480℃が特に好ましい。第1図及
び第2図は金型温度約160〜約170℃の場合につい
て示したものである。
第1図における図形ABCDはメラミン系樹脂成形材料
を金型へ供給した後の初圧操作のパターンを表わし、点
Bのゲージ圧力即ち初圧は約50〜約190 kt/d
程度であり、初圧保持時間即ちBCの時間は約O〜約5
秒が普通である。上記成形材料が予じめ高周波予熱器等
で約190〜約度まで予熱される場合には、上記BCの
時間はほぼ0秒まで短縮が可能である。ここで、初圧保
持時間0秒とは、所定の初圧に達した時点で直ちに圧力
を解除する場合をいう。次ぎにDEにおいて初圧解除後
金型を瞬時少し開き脱ガスを行なう、但し、成形品が小
皿等小屋で比較的平盤状且つ肉厚がほぼ均一である場合
には、前記A−Dの工程を省略し得る場合がある。
図形EFGHは第1段成形を示し、点Fのゲージ圧力即
ち第1段成形圧は約120〜約200助101!、FG
即ち第1段成形圧保持時間は約20〜約40秒であり、
得られる不完全硬化の予備成形物がHIにおいて金型を
開く際に、少くとも一部分が上製に付着して上下に分離
してしまったり、上型には付着しないがふくれてしまっ
たりしない様にFGの成形圧保持時間を加減する。
第1段成形後、直ちに前記不完全硬化状態の予備成形物
の上に、前記フレーク状粉末と被覆用樹脂粉末との混合
物を載置し、図形IJKLで示される第2段成形を行な
う。点Jのゲージ圧即ち第2段成形圧は約190〜約2
10 ky/cd、JK即ち第2段成形圧保持時間は、
約20〜約50秒である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を一層詳細に説明する。
実施例1 50T油圧成形機を用い、上下金型温度を170℃とし
て、9インチ平皿を下記の加圧条件で成形した。
黒色の粉末メラミン樹脂成形材料〔ニカレットMC:日
本カーバイド工業■製〕約1809を金型に投入し、た
だちに加圧し、ゲージ圧力1701w/ffl  で1
秒間保持した後直ちに脱ガス操作を行ない(初圧/脱ガ
ス)、次いで再加圧しゲージ圧力200 kz/−で2
0秒間成形圧保持した(第1段成形)。
金型を開いて予備成形物上に蟹殻のフレーク状粉末(タ
イラーふるい3〜10メツシユ)0.89とメラミン被
覆用樹脂粉末〔二カグレーズ二日本カーバイド工業■製
〕2fとを予じめ混合した粉末状混合物を載置して20
01w/!で40秒間成形圧保持して硬化させた後(第
2段成形)、金型より成形品を取り出した。
得られた成形品は、黒色の成形品生地に螺m調模様が浮
き出した美麗なものであった。
実施例2 実施例1において、蟹殻のフレーク状粉末(タイラーふ
るい3〜10メツシユ)0.8fとメラミン被覆用樹脂
粉末2りとを予じめ混合した粉末状混合物を用いる代り
に、フレーク状貝殻粉末(タイラーふるい3〜10メツ
シユ)19とメラミン被覆用樹脂粉末29とを予じめ混
合した粉末状混合物を用いる以外は同様にして9インチ
平皿を成形した。得られた成形品は、実施例1と同様に
美麗なものであった。
実施例3 実施例1において、蟹殻のフレーク状粉末0.82とメ
ラミン被覆用樹脂粉末2りとを予じめ混合した粉末状混
合物の代りに、フレーク状マイカ粉末(タイラーふるい
4〜16メツシユ)1tとメラミン被覆用樹脂粉末22
とを予じめ混合した粉末状混合物を用いる以外は同様に
して9インチ平皿を成形した。得られた成形品は、実施
例1と同様に美麗なものであった。
実施例4 実施例1と同様の装置及び金型を用いて下記の加圧条件
で成形した。上下金型温度は160℃とした。
黒色の粉末メラミン・フェノール樹脂〔ニカレットMP
二日本カーバイド工業■製〕約1809を金型に投入し
、ただちに加圧し、ゲージ圧力100 kt/i  で
5秒間保持した後直ちに脱ガス操作を行ない(初圧/脱
ガス)、次いで再加圧しゲージ圧力200kg/cjI
で40秒間成形圧保持した(第1段成形)。
金型を開いて予備成形物上に実施例1で用いたと同様の
、蟹殻のフレーク状粉末068りとメラミン被覆用樹脂
粉末22とを予じめ混合した粉末状混合物を載置して2
001w/fflで45秒間成形圧保持して硬化させた
後(第2段成形)、金型より成形品を取り出した。
得られた成形品は、実施例1と同様に美麗なものであっ
た。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によれば、高度の技術を要することな
く容易に且つ短時間に美麗な螺釧調模様を有する熱硬化
性樹脂成形品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の熱硬化性樹脂成形品の製造方法に関
し、熱硬化性樹脂成形材料としてメラミン系樹脂成形材
料を、熱硬化性被覆用樹脂としてメラミン系被覆用樹脂
粉末をそれぞれ用いる場合について例示したものである

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱硬化性樹脂成形材料を上下に開閉する一対の合
    せ金型中で加熱加圧し、得られる該成形材料の予備成形
    物が不完全硬化状態であり且つ下型側にのみ付着してい
    る時点において全型を開き、該予備成形物上の少なくと
    も一部に、該熱硬化性樹脂と同種又は異種の熱硬化性被
    覆用樹脂と干渉色を呈する物質のフレーク状粉末との混
    合物を載置し、金型を閉じて加熱加圧することにより硬
    化反応を完了させることを特徴とする熱硬化性樹脂成形
    品の製造法。
  2. (2)上記干渉色を呈する物質が水生接足動物の外殻で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    熱硬化性樹脂成形品の製造法。
  3. (3)上記フレーク状粉末の粒度分布が、JIS Z8
    801における呼び寸法22.4mmの網ふるいを完全
    に通過し、且つ、該フレーク状粉末の約80重量%以上
    が32メツシユタイラーふるいを通過しない粒度分布を
    有していることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    又は第(2)項に記載の熱硬化性樹脂成形品の製造法。
  4. (4)上記熱硬化性樹脂成形材料がアミノ系樹脂成形材
    料又はフェノール系樹脂成形材料であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項〜第(3)項のいずれかに
    記載の熱硬化性樹脂成形品の製造法。
  5. (5)上記熱硬化性樹脂成形材料が、濃色系着色剤を含
    んでなり、得られる熱硬化性樹脂成形品が濃色に着色さ
    れてなることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項〜
    第(4)項のいずれかに記載の熱硬化性樹脂成形品の製
    造法。
  6. (6)上記熱硬化性被覆用樹脂がメラミン系被覆用粉末
    樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    〜第(5)項のいずれかに記載の熱硬化性樹脂成形品の
    製造法。
JP29575686A 1986-12-13 1986-12-13 熱硬化性樹脂成形品の製造法 Pending JPS63149118A (ja)

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JP2008189333A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Yamato Kako Co Ltd 蒸気雰囲気下に供される加熱用又は保温用容器

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