JPS63146875A - 新規ピラゾ−ル誘導体、その製造法およびそれらを含有する農園芸用殺菌剤 - Google Patents

新規ピラゾ−ル誘導体、その製造法およびそれらを含有する農園芸用殺菌剤

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JPS63146875A
JPS63146875A JP62093303A JP9330387A JPS63146875A JP S63146875 A JPS63146875 A JP S63146875A JP 62093303 A JP62093303 A JP 62093303A JP 9330387 A JP9330387 A JP 9330387A JP S63146875 A JPS63146875 A JP S63146875A
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Hitoshi Shimotori
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Tsutomu Ishii
勉 石井
Hideo Yamazaki
秀雄 山崎
Toshiaki Kuwazuka
敏昭 鍬塚
Yuji Yanase
勇次 柳瀬
Yoshinori Tanaka
良典 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式(1) (式中、IIはアルキル基、ハロアルキル基またはフェ
ニル基を示し、R8およびR3はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはアルコキ
シアルキル基を示し、R4は酸素原子、窒素原子、硫黄
原子のうちいずれか一つ以上を含む複素芳香環を示す) で表わされるピラゾール誘導体、その製造法ちよびそれ
らを有効成分として含有するl!園芸用殺閏剤に関する
ものである。
〔従来技術〕
従来より農園芸上有用な有機合成化合物は多くの研究が
なされており、生理活性を示す化合物が多数見出され、
実用に供されている。アミド系化合物についてもきわめ
て多数の活性化合物が見出されており、除草剤あるいは
殺菌剤として使用されている化合物もある0例えば置換
ベンズアミド誘導体として、除草剤としてエチルN−ベ
ンゾイル−N−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ア
ミノプロピオネート(ベンゾイルプロップエチル)、殺
菌剤としては2−メチル−N−(3−イソプロポキシフ
ェニル)ベンズアミド(メプロニル)などが知られてい
る。またピラゾール系化合物としては除草活性を示す化
合物が知られている。たとえば、p−トルエンスルホン
酸4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメ
チルピラゾール−5−イル(ビラゾレート)あるいは4
−(2,4−ジクロロベンゾイル)−5−ベンゾイルメ
トキシ−II3−ジメチルピラゾール(ビラゾキシン)
は水田用除草剤として国内で広く利用されている。
さらにフラン環を有する置換アシルアミノアセトニトリ
ル誘導体としては特開昭57−167978号公報に除
草剤および殺菌剤が開示されているが、作物に対し薬害
を示し問題がある。該公開公報にはアシル基としてはへ
テロサイクリルカルボニル基は、4−ピリジルカルボニ
ル基、2−フリルカルボニル基、2−チエニルカルボニ
ル基、ベンゾ(b)フラン−2−イルカルボニル基が開
示されているに過ぎない。
従来、農園芸用殺菌剤としては様々の化学構造を有する
化合物が実用に供されており、それら合成化合物の植物
病害防除、ひいては農業の発展に果たした役割は計り知
れないものがある。しかし、それら従来の合成化合物と
て決して充分な防除+i用、あるいは安全性を有すると
は言いがたい薬剤も見受けられるのも事実である。たと
えば、各種作物の疫病およびべと病に対してはカプタホ
ル、TPN、キャブタンまたはジチオカーバメート系薬
剤が広く一般に使用され、作物増産に寄与してきた。し
かしこれらの化合物はいずれも疫病およびベト病に対し
て予防的な効果が主であり、治療的な効果は全く期待で
きない、その為、病害の発生が認められたときには既に
十分な効果が期待できないという大きな欠点を有してい
る。現実に作物病害防除の為の薬剤散布を考えると多か
れ少なかれ病害発生後に散布することになり、これらの
化合物では完全な病害防除は困難である。またこれら化
合物は防除効果を示す濃度も極めて高(、防除薬剤の安
全使用の面からも問題視されているし、また魚類に対す
る毒性も無視できない薬剤も見受けられる。こうした点
を改良すべく新たな防除剤の研究が鋭意続けられ、例え
ば藻菌類に対する病害防除剤として現在では治療効果に
も優れた効果を示すN−フェニルアラニンエステル誘導
体、例えばメタラキシル(N−(2,6−シメチルフエ
ニル) −N−(2’−メトキシアセチル)アラニンメ
チルエステル〕等が開発され、世界的に実用に供されつ
つある。しかしこれらN−フェニルアラニンエステル誘
導体は既にその薬剤耐性菌の発生による殺菌剤の防除効
果の低下が問題視されている。
(発明が解決しようとする課題〕 本発明は上に記載した従来技術の欠点を克服し、農園芸
用殺菌剤として優れた特性を有する化合物、その製造法
およびそれらを有効成分とする植物病害の防除剤を提供
することを課題とする。つまり、各種作物の疫病、べと
病等に対しては予防的、治療的効果の両方を合わせもつ
優れた防除効果を有する適用範囲の広い化合物、また栽
培植物に対しては薬害を示さず、溢血動物、あるいは魚
類に対する毒性も少ない化合物を提供すること、および
より簡易、かつ高収率なそれらの製造法、およびそれら
を含をする有用な農薬組成物を提供することを課題とす
る。
〔課題を解決するための手段および作用〕前記課題を解
決するためアシルアミノアセトニトリル誘導体について
鋭意研究した結果、ピラゾール誘導体が、前記従来技術
からは全く予測することのできない生理活性を有するも
のであり、農園芸用殺菌剤として優れた幅広い植物病害
防除効果を有し、特に各種作物の疫病、べと病等に対し
ては予防的にもまた、病害に感染した後の治療的にも優
れた防除効果を示すことを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は一般式(り (式中、R’はアルキル基、ハロアルキル基またはフェ
ニル基を示し、R2およびR3はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはアルコキ
シアルキル基を示し、R4は酸素原子、窒素原子、硫黄
原子のうちいずれか一つ以上を含む複素芳香環を示す) で表わされるピラゾール誘導体である。
一般式(1)のR’はアルキル基、好ましくは炭素数1
〜6の低級アルキル基、ハロアルキル基、好ましくは炭
素数1〜6の低級ハロアルキル基、またはフェニル基で
あり、R2およびR3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、好ましくは炭素数1〜6の低級アルキ
ル基、アルコキシ基、好ましくは炭素数1〜6の低級ア
ルコキシ基、またはアルコキシアルキル基、好ましくは
炭素数1〜6の低級アルコキシアルキル基であり、R4
は酸素原子、窒素原子、硫黄原子のうちいずれか一つ以
上を含む複素芳香環、好ましくは無rIt、換、または
低級アルキル基、好ましくは炭素数1〜6の低級アルキ
ル基、あるいはハロゲン原子で置換された2−フリル、
3−フリル、2−チエニル、3−チエニルまたは2−ピ
ロール基である。
本発明に係るピラゾール誘導体およびそれらの生理活性
については前記従来技術には開示も示唆もない0本発明
に係る一般式(1)で表わされるピラゾール誘導体は新
規な化合物である。
本発明はさらに前記一般式(1)で表わされるピラゾー
ル誘導体の製造法についても鋭意検討した結果、高収率
で目的物を得る方法を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は係るピラゾール誘導体の製造法は一
般式(n) R1 (式中、R1、R3およびR3はそれぞれ前記の意味を
示す) で表わされる化合物と一般式(DI) (式中、R4は前記の意味を示す) で表わされるアミノアセトニトリル類またはその塩とを
反応させることを特徴とする一般式(HR’ (式中、R1,R1、R3およびR4はそれぞれ前記の
意味を示す) で表わされるピラゾール誘導体の製造法である。
以下に製造法についてさらに詳しく述べる。
本発明において用いる出発原料のピラゾールカルボン酸
クロリド! (II)の大部分はオーストラリアン・ジ
ャーナル・オブ・ケミストリー(Aust。
J、Chem、)364.135ページ(1983年)
に記載された方法に従い、反応図式へに示した経路で容
易に製造することができる。
反応図式A ((A)法〕 R’ NHNHz  +RC−C−Co□C,H。
Cl−0−C,H。
(■)   (分u”)    (V)また、R8また
はR3がアルコキシ基の場合は特開昭59−12248
8号公報に開示されている方法に従い、次の反応図式B
に示した経路で合成することができる。
反応図式B ((B)法〕 (■) (分離)    (■) また、アミノアセトニトリル¥ff(I[+)は、反応
図式Cに示した、いわゆるシュドレッカー反応により容
易に得ることができる。
反応図式C (■)   (IX)           (I[I
)すなわち、−M式(■)で表わされるアルデヒドをシ
アン化水素(D(、M−H)またはシアン化アルカリ金
II(IX、 M−アルカリ金属)、およびアンモニア
または塩化アンモニウムとを水中または水と有機溶剤の
二層系中で反応させることにより容易に得られる。この
場合アルデヒド類(■)、シアン化物(EX)およびア
ンモニアまたは塩化アンモニウムを加える順序はいずれ
の組合わせでも可能である。この反応は眉間移動触媒を
加えるとさらに効率良く進行する場合が多い。
得られたアミノアセトニトリル類は不安定なため、直ち
に次の工程へ供することが望ましいが、鉱酸塩とすると
安定な固体となり、長期間保存することも可能である・ 次に一般式<1)で表わされる本発明化合物の製造方法
を反応図式〇により説明する。
反応図式D 「 (II)      (m) h・ 本反応に不活性な溶媒中にアミノアセトニトリルlit
 (III)を溶解し、当量またはやや過剰の塩基を加
えた後ピラゾールカルボン酸クロリド類(n)を徐々に
滴下する。なおアミノアセトニトリル類の塩を用いた場
合はそれを中和するに必要な塩基を追加する。不活性溶
媒としてはジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル
、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、リグロイン等の炭化水素
類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル
等のエステル類、N、N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、1.3−ジメチルイられる。また、
ピリジンは上記の塩基と溶媒をかねて使用することがで
きる。塩基の例としてはトリエチルアミン、ジメチルア
ニリン、ピリジン等の有機塩基、アンモニア、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カルシウム、炭酸アンモニウム等の無
機塩基が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い0本反応はα−アミノアセトニトリル誘導体(fir
)熱安定性がよくないため、あまり高温下での反応は望
ましくなく、また発熱反応であるので冷却下に行うこと
が望ましい0反応温度は0〜100℃、好ましくは0〜
30℃、より好ましくは0〜5℃である0滴下終了後は
反応を完結させるため室温で攪拌を続ける0反応時間は
反応温度より異なるが、通常0.5〜4時間の範囲であ
る0反応終了後、常法に従い反応粗製物を得た後、カラ
ムクロマトグラフィまたは再結晶等の常法によって容易
にピラゾール誘導体を単離および精製することが可能で
ある。
さらに、本発明は本発明に係る前記一般式(1)で表わ
されるピラゾール誘導体を有効成分として含有すること
を特徴とする農園芸用殺菌剤を提供するものである0本
発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用する場合は広い
範囲の植物病害に対して防除効果を示すが、特に藻菌類
によってひきおこされる各種作物の疫病およびべと病に
有効である。主な防除対象病害としてはジャガイモ疫病
、トマト疫病、タバコ疫病、イチゴ疫病、アズキ茎疫病
、プドウベと病、キュウリベと病、ホップベと病、シェ
ンギクベと病、あるいはアファノミセス属菌、ビシラム
属菌等による各種作物苗立枯病が挙げられる。一方、本
発明化合物は高濃度においても作物に対し薬害を示さな
い。
本発明化合物の施用方法としては種子消毒、茎葉散布、
土壌処理等が挙げられるが、通常当業者が利用するどの
ような施用方法でも十分な効力を発揮する。施用量およ
び施用濃度は対象作物、対象病害、病害の発生程度、化
合物の剤型、施用方法および各種環境条件等によって変
動するが、散布する場合にはアール当り5〜200gが
適当であり、望ましくはアール当り10〜100gであ
る。散布濃度としては10〜500ppmが適当であり
、望ましくは50〜300pp+mである。
本発明の農園芸用殺菌剤は他の殺菌剤や殺虫剤、除草側
、植物成長調節剤等の農薬、土壌改良剤または肥効性物
質との混合使用は勿論のこと、これらとの混合製剤も可
能である。
本発明の化合物は、そのまま施用してもよいが固体また
は液体の希釈剤を包含する担体と混合した組成物の形で
施用するのが好ましい、ここでいう担体とは、処理すべ
き部位へ有効成分の到達を助け、また有効成分化合物の
貯蔵、輸送、取扱いを容易にするために配合される合成
または天然の無機または有機物質を意味する。
適当な固体担体としてはモンモリロナイト、カオリナイ
トなどの粘土類、ケイソウ土、白土、タルク、バーミキ
ュライト、石膏、炭酸カルシウム、シリカゲル、硫安な
どの無機物質、大豆粉、鋸屑、小麦粉などの植物性有機
物質および尿素などが挙げられる。
適当な液体担体としてはトルエン、キシレン、クメンな
どの芳香族炭化水素類、ケロシン、鉱油などのパラフィ
ン系炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチル
エチルケトンなどのケトン類、ジオキサン、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類、メタノール、プロパツール
、エチレングリコールなどのアルコール類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、水などが挙げられ
る。
さらに本発明化合物の効力を増強するために、製剤の剤
型、適用場面等を考慮して目的に応じてそれぞれ単独に
、または組合わせて以下のような補助側を使用すること
もできる。
乳化、分散、拡展、湿潤、結合、安定化等の目的ではリ
グニンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレン
アルキルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルアミド
、ポリオキシアルキレンアルキルチオエーテル、ポリオ
キシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキジアルキレ
ンツルビクン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンポ
リオキシェチレンブロンクボリマー等の非イオン性界面
活性剤、ステアリン酸カルシウム、ワックス等の滑剤、
イソプロピルヒドロジエンホスフェート等の安定剤、そ
の他メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
カゼイン、アラビアゴム等が挙げられる。しかし、これ
らの成分は以上のものに限定されるものではない。
本発明化合物の組成物の有効成分量は、通常粉剤では0
.5〜20重量%、乳剤では5〜20重量%、水和剤で
は10〜90重量%、粒剤では0.1〜20重量%、フ
ロワブル剤では10〜90重量%である。
〔実施例] 本発明に係る一般式(1)で表わされるピラゾール誘導
体の代表例を表−1に示す。
次に本発明に係る製造方法を合成例を挙げて具体的に説
明する。
合成例1 α−(1,3−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニ
ルアミノ)−(2−チエニル)アセトニトリルの合成(
化合物番号−1) 塩化アンモニウム10.0g、シアン化ナトリウム6.
08を水501に溶解し、これにエチルエーテル15m
1.28%アンモニア水9.5ml 、 )リエチルベ
ンジルアンモニウムクロリド1.ogを加えた。水浴に
て5℃に冷却し、攪拌下に2−チオフェンアルデヒド1
1.2gを滴下し、さらに同温度で24時間撹拌した0
反応終了後、エーテル層を分液し、水層を三度エーテル
で抽出した後エーテル層を合わせ、硫、酸ナトリウムで
乾燥した。エーテル層を減圧下に濃縮し、残渣にエチル
エーテル1001を加え0〜5℃に冷却した0次いでト
リエチルアミン4.28を加えた後、撹拌下に1.3−
ジメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド3.9g
を徐々に加えた6滴下後さらに一時間同温度で撹拌を続
けた。析出したトリエチルアミン塩酸塩を濾別し、濾液
を減圧下蒸留して溶媒を除去した。残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製した。ベンゼン−酢酸エチ
ル系より溶出し、所望のα−(1,3−ジメチルピラゾ
ール−4−イルカルボニルアミノ)−(2−チエニル)
アセトニトリル4.6gを得た。
収率71.9% a、p、 139〜140℃ 合成例2 α−(1−イソプロピル−3−メチルピラゾール−4−
イルカルボニルアミノ)−(2−チエニル)アセトニト
リルの合成(化合物番号−3)塩化アンモニウム6.7
. 、シアン化ナトリウム4.0gを水50−1に溶解
し、これにエチルエーテル15mL 28%アンモニア
水7ml、  トリエチルベンジルアンモニウムクロリ
ド1.0gを加えた。水浴にて5℃に冷却し、撹拌下に
2−チオフェンアルデヒド7.5gを滴下し、さらに同
温度で20時間1拌した。
反応終了後、エーテル層を分液し、水層を三度エーテル
で抽出した後エーテル層を合わせ、硫酸すトリウムで乾
燥した。エーテル層を減圧下に濃縮し、残渣にテトラヒ
ドロフラン50m1を加え0〜5℃に冷却した0次いで
トリエチルアミン3.4gを加えた後、攪拌下に1−イ
ソプロピル−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸ク
ロリド4.1gを徐々に加えた0滴下後さらに3時間室
温で攪拌を続けた。析出したトリエチルアミン塩酸塩を
濾別し、濾液を減圧上蒸留して溶媒を除去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグライーにより精製した。
ヘキサン−酢酸エチル系より溶出し、所望のα−(l−
イソプロピル−3−メチルピラゾール−4−イルカルボ
ニルアミノ)−(2−チエニル)アセトニトリル3.2
gを得た。収率50.4%m、p、  140.5〜1
41.5℃合成例3 α−(1,3−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニ
ルアミノ)−(2−フリル)アセトニトリルの合成(化
合物番号−4) 塩化アンモニウム8.3g 、シアン化ナトリウム5.
0gを水5G−1に溶解し、これにエチルエーテル15
m1.28%アンモニア水8.0ml、  )リエチル
ベンジルアンモニウムブロミド1.0gを加えた。水浴
で5℃に冷却し、攪拌下に2−フリルアルデヒド8.0
gを滴下し、さらに同温度で25時間攪拌した0反応終
了後、エーテル層を分液し、水層を三度エーテルで抽出
した後エーテル層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥した
。エーテル層を減圧下に濃縮し、残渣に酢酸エチルエス
テル100m1を加え0〜5℃に冷却した0次いでトリ
エチルアミン4.2gを加えた後、攪拌下に1.3−ジ
メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド3.9gを
徐々に加えた0滴下後さらに2時間室温で攪拌を続けた
。水50−1を加え析出したトリエチルアミン塩酸塩を
溶解した。
酢酸エチル屡を分液し、水洗、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。酢酸エチル層を減圧上蒸留して溶媒を除去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。ヘキサン−酢酸エチル系より溶出し、所望α−(1
,3−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニルアミノ
)−(2−フリル)アセトニトリル3.9gを得た。収
率65.0%層、9. 121.5〜122.5℃ 合成例4 α−(1,3−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニ
ルアミノ)−(2−フリル)アセトニトリルの合成(化
合物番号−4) 4−1.α−(2−フリル)−α−アミノアセトニトリ
ル塩酸塩の合成 フルフラール250gに酢酸ナトリウム0.1gを加え
、水浴にて0〜5℃に冷却した。攪拌下に内温が10℃
を超えないように注意しながら、約3時間を要してHC
N 14klを滴下し、さらに12時間、同温度で攪拌
を続けた0反応終了後、室温にて窒素ガスを導入し、過
剰のHCNを追い出し、粗α−シアノフルフリルアルコ
ールを得た。メタノール1.000m1を一5℃に冷却
し、アンモニアガスを導入飽和させ、これに同温度で攪
拌下に先に調製したα−シアノフルフリルアルコールの
メタノール溶液300m1を滴下した0滴下終了後さら
に同温度でアンモニアガスを3時間導入した。減圧下に
溶媒を留去し、残渣にエチルエーテル2.000a+1
加え、攪拌しながら塩化水素ガスを導入した。析出した
結晶を濾別し、エチルエーテルにて洗浄の後乾燥した。
所望のα−(2−フリル)−α−アミノアセトニトリル
塩酸塩を230g得た。収率61.2%m、p、 14
5〜152℃(分解) 4−2.α−(1,3−ジメチルピラゾール−4−イル
カルニルアミノ)−2−フリルアセトニトリルの合成 α−(2−フリル)−α−アミノアセトニトリル塩酸塩
3.18gを酢酸エチルエステル100+wlに懸濁し
、水冷下にトリエチルアミン4,5gを加えた。
次いで0〜5℃で攪拌下に1.3−ジメチルピラゾール
−4−カルボン酸クロリド3.82gを徐々に加えた0
滴下後さらに2時間室温で攪拌を続けた。
水50+*Iを加え、析出したトリエチルアミン塩酸塩
を溶解した。酢酸エチル層を分液し、水洗、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。酢酸エチル層を減圧上蒸留して溶媒を
除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製した。ヘキサン−酢酸エチル系より溶出し、
所望のα−(1,3−ジメチルピラゾール−4−イルカ
ルボニルアミノ)−2−フリルアセトニトリル3.50
gを得た。
収率71.4% s、p、  121..5〜122.5℃合成例5 α−(1,3−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニ
ルアミノ)−(3−チエニル)アセトニトリルの合成(
化合物番号−9) 塩化アンモニウムio、Og 、シアン化ナトリウム6
.0gを水50m1に溶解し、これにエチルエーテル1
5m1.28%アンモニア水9.5ml、 )リエチル
ベンジルアンモニウムクロリド1.0gを加えた。水浴
で5℃に冷却し、撹拌下に3−チオフェンアルデヒド1
1.2 gを滴下し、さらに同温度で24時間攪拌した
反応終了後、エーテル層を分液し、水層を三度エーテル
で抽出した後エーテル層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾
燥した。エーテル層を減圧下に濃縮し、残渣にエチルエ
ーテル100m1を加え0〜5℃に冷却した6次いでト
リエチルアミン4.2gを加えた後、攪拌下に1.3−
ジメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド3.91
を徐々に加えた0滴下後さらに1時間同温度で攪拌を続
けた。析出したトリエチルアミン塩酸塩を濾別した。濾
液を減圧上蒸留して溶媒を除去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製した。ベンゼン−
酢酸エチル系より溶出し、所望α−(1,3−ジメチル
ピラゾール−4−イルカルボニルアミノ)−(3−チエ
ニル)アセトニトリル4.8gを得た。
収率75.0% 鵬、p、 113.0〜114.5℃ 合成例6     ′ α−(l−メチル−3−メトキシメチルピラゾール−4
−イルカルボニルアミノ)−(2−フリル)アセトニト
リルの合成(化合物番号−17)α−(2−フリル)ア
ミノアセトニトリル塩酸塩3.2gを酢酸エチルエステ
ル100m1に懸濁し、水冷下にトリエチルアミン4.
5gを加えた0次いで0〜5℃で攪拌下に1−メチル−
3−メトキシメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリ
ド3.8gを徐々に加えた0滴下後さらに2時間室温で
Wt拌を続けた。水50m1を加え析出したトリエチル
アミン塩酸塩を溶解した。酢酸エチル層を分液し、水洗
後硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル層を減圧上蒸
留して溶媒を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製した。ヘキサン−酢酸エチル系
より溶出し、所望α−(1−メチル−3−メトキシメチ
ルピラゾール−4−イルカルボニルアミノ)=(2−フ
リル)アセトニトリル4.3gを得た。
収率78.6% 合成例7 α−(l、3−ジメチルピラゾール−4−イルカルボニ
ルアミノ)−(2−ピロリル)アセトニトリルの合成(
化合物番号−1,1) 塩化アンモニウム8.3g、シアン化ナトリウム5.0
gG水50m1に溶解し、これにエチルエーテル15m
1.28%アンモニア水8.0ml、トリエチルベンジ
ルアンモニウムプロミド1.0gを加えた。水浴で5℃
に冷却し、撹拌下にピロール−2−カルボキシアルデヒ
ド8.0gを滴下し、さらに同温度で24時間攪拌した
0反応終了後、エーテル層を分液し、水層を三度エーテ
ルで抽出した後エーテル層を合わせ、硫酸ナトリウムで
乾燥した。エーテル層を減圧下に濃縮し、残渣に酢酸エ
チルエステル1001を加え0〜5℃に冷却した0次い
でトリエチルアミン4.2gを加えた後、攪拌下に1.
3−ジメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド3.
9gを徐々に加えた0滴下後さらに2時間室温で攪拌を
続けた。水50■lを加え析出したトリエチルアミン塩
酸塩を熔解した。酢酸エチル層を分液し、水洗、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。酢酸エチル層を減圧上蒸留して溶
媒を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製した。ヘキサン−酢酸エチル系より溶出
し、所望α−(1,3−ジメチルとラブ−ルー4−イル
カルボニルアミノ)−(2−ピロリル)アセトニトリル
4.4gを得た。
収率73.1% m、p、   174 〜176   ℃本発明に係る
その他の化合物も合成例1〜7の方法に準じて合成でき
る。
なお、原料として用いたピラゾール−4−カルボン酸類
およびピラゾール−4−カルボン酸エステル類は前記(
A)法: ”オーストラリアン ジャーナル オプ ケ
ミストリー’(Aust、J、Che+s、)第36@
、135−147ページ(1983)に記載の方法、ま
たは(B)法:特開昭59−122488号公報に記載
の方法に従って合成した。なお、この中間体の段階で異
性体の分離が困難なものについては粗製物のまま次の工
程に用い、最終工程で分離精製した。
以下、参考例により出発原料の合成法を具体的に示す。
参考例(1) 1.3−ジメチルピラゾール−4−カルボン酸の合成〔
(A)法〕 2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル18.6g(0
,1モル)とエタノール47−1の混合物を水浴にて5
℃に冷却し、攪拌下メチルヒドラジン6.9g(0,1
5モル)を滴下した。滴下後反応液を加温し、リフラン
クス下4〜5時間攪拌した0反応終了後室温まで冷却し
、水230m1を加え、塩析後、三度酢酸エチルで抽出
した。酢酸エチル層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した後
、硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチル層を減圧下に
濃縮し、粗エステル16.7gを得た。水酸化ナトリウ
ム16.7gと水331の混合物に攪拌下、室温で粗エ
ステル16.7gを加え、100〜110℃で3〜4時
間撹拌した0反応終了後室温まで冷却し、水421を加
えた0反応液を冷却しながら、濃塩酸を加えてpl(4
〜5とし、析出した結晶を濾別し乾燥した後、水から再
結晶して所望の1.3−ジメチルピラゾール−4−カル
ボン酸9.8gを得た。収率70.0%■、9.190
〜190.5℃ δ4’*’ (pG’−)  : 2.49(31,s
)、3.88(3B、s)、7.86(LH,s)、1
0.64〜11.24(IH,6s)計算値  51.
42 5.75 19.99実測値  51.42 5
.76 20.01参考例(2) l−メチル−5−メトキシピラゾール−4−カルボン酸
の合成〔(B)法〕 2−エトキシメチレンマロン酸エチルとメチルヒドラジ
ンより得られる5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール
−4−カルボン酸エチル(特開昭59−122488号
公報)3.4gをテトラヒドロフラン80m1に溶解し
、水素化ナトリウム0.8gで造塩し、ヨウ化メチル2
.8gを加え、40℃で3時間攪拌した6反応終了後濾
過し、濾液をliMし、1.78の1−メチル−5−メ
トキシピラゾール−4−カルボン酸を得た。収率 46
%4゜ 1.4gの1−メチル−5−メトキシピラゾール−4−
カルボン酸エチルをエタノール30m1、水l〇−!、
水酸化カリウム2gとともに室温で2時間撹拌した0反
応液よりエタノールを減圧除去し、水層よりMFrL所
望の1−メチル−5−メトキシピラゾール−4−カルボ
ン酸1.29gを得た。
収率99%   ■、p、 225℃(分解)以下、同
様にして他のピラゾール−4−カルボン酸類も合成し、
常法に従って酸クロリドとした。
本発明に用いるピラゾール−4−カルボン#INの代表
例およびそれらの物性値を表−2に示す。
次に本発明に係る農園芸用殺菌剤の製造法を製剤例によ
り説明する。
有効成分化合物は前記表−1の化合物番号で示す、「部
」は「重量部」を表わす。
製剤例1 粉剤 化合物(lh 3部、ケイソウ土:20部、白土:30
部およびタルク:47部を均一に粉砕混合して、粉剤1
00部を得た。
製剤例2 水和剤 化合物(2) :30部、ケイソウ土=47部、白土;
20部、リグニンスルホン酸ナトリウム:1部およびア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2部を均一に粉
砕混合して水和剤100部を得た。
製剤例3 乳剤 化合物(3):20部、シクロヘキサノン=10部、キ
シレン:50部およびツルポール(東邦化学製界面活性
剤)20部を均一に溶解混合し、乳剤100部を得た。
製剤例4 粒剤 化合物(4):1部、ベントナイト;78部、タルク:
20部およびリグニンスルホン酸ナトリウム=1部を混
合し、適量の水を加えて混煉した後、押し出し造粒機を
用いて通常の方法により造粒し乾燥後、粒剤100部を
得た。
製剤例5 粒剤 化合物(3)=5部、ポリエチレングリコールノニフェ
ニルエーテル? t S、ポリビニルアルコール;3部
およびクレー=91部を均一混合し、加水造粒後、乾燥
し粒剤100部を得た。
製剤例6 粉剤 化合物(6)1部、炭酸カルシウムj 40部およびク
レー:58部を均一に混合し、粉剤100部を得た。
製剤例7 水和剤 化合物(5) :50部、タルク:40部、ラウリルリ
ン酸ナトリウム;5部およびアルキルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム=5部を混合し、水和剤100部を得た
製剤例8 水和剤 化合物(1):50部、リグニンスルホン酸ナトリウム
:10部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリラム:
5部、ホワイトカーボン:10部およびケイソウ土:2
5部を混合粉砕し、水和剤100部を得た。
製剤例9 フロワブル剤 化合物(6):40部、カルボキシメチルセルロース:
3部、リグニンスルホン酸ナトリウム=2部、ジオクチ
ルスルホサクシネートナトリウム塩:1部及び水54部
をサンドグラインダーで湿式粉砕し、フロワブル剤10
0部を得た。
次に本発明化合物の農園芸用殺菌側としての効力を試験
例によって説明する。なお、試験例において以下の化合
物を対照として用いた。
対照化合物 A:α−(2,6−シクロロビリジンー4−イルカルボ
ニルアミノ)−(2−フリル)アセトニトリル B:α−(2−フリルカルボニルアミノ)−(2−フリ
ル)アセトニトリル C: 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−5−ベン
ゾイルメトキシ−1,3−ジメチルピラゾール D:ジンクエチレンビス(ジチオカーバメート)〔ジネ
ブ〕 E:テトラクロロイソフタロニトリル(IPN )対照
化合物AおよびBは前出特開昭57−167978号公
報に記載の加合物、Cは水田用除草荊として市販の化合
物、DおよびEはジャガイモ疫病、キュウリベと病等の
防除削として市販の薬剤である。
試験例1 ジャガイモ疫病防除試験(予防効果)温室内
でポットに育成したジャガイモ(品種:男前、草丈25
es程度)に所定濃度の薬剤(供試化合物を前記製剤例
8の方法に準して水和剤を調製し、これを水で所定濃度
に希釈したものンをスプレーガン(1,0Kg/cd)
を使用して3鉢当り50m1散布し風乾した。予めジャ
ガイモ切片上で7日間培養したジャガイモ疫病菌より遊
走子浮遊液を調製した。この浮遊液を薬剤散布したジャ
ガイモ植物体上に噴霧接種し、被検植物を17〜19℃
、湿度95%以上で6日間保った後、病斑の形成程度を
調査した。
各葉ごとに病斑面積割合を観察評価し発病度指数を求め
、それぞれの区について次式により罹病度を求めた。
なお、評価基準は次のとうりである。
発病程度指数0:病斑面積割合 0% 1:〃1〜5% 2:〃6〜25% 3:#26〜50% 4:    〃51%以上 n、二  発病程度指数0 の葉数 〃    1    〃 〃  2  〃 〃  3  〃 〃     4    〃 N−no+i+ni+n341g 結果を表−3に示した。
表−3ジャガイモ疫病防除試験(予防効果)試験例2 
ジャガイモ疫病防除試験(治療効果)温室内でポットに
育成したジャガイモ(品種二男前、車丈25cm程度)
に予めジャガイモ切片上で7日間培養したジャガイモ疫
病菌より遊走子浮遊液を調製し、噴霧接種した。20時
間17〜19℃に保った後、所定濃度の薬剤(供試化合
物を前記製剤例8の方法に準じて水和剤をmaat、、
これを水で所定濃度に希釈したもの)をスプレーガン(
1,0Kg/aJ)を使用して3鉢当り50ya I散
布し風乾した。
再び17〜19℃、湿度95%以上に6日間保った後、
病斑の形成程度を詞査した。
評価基準および罹病度表示方法は試験例1に示したとう
りである。
結果を表−4に示した。
表−4ジャガイモ疫病防除試験(治療効果)試験例3 
キュウリペと病防除試験(予防効果)温室内でポットに
育成したキエウリ(晶lI:相模半白、木葉2枚展開、
2〜3本植え)に所定濃度の薬jf11 (供試化合物
を前記製剤例8の方法に準じて水和剤を調製し、これを
水で所定濃度に希釈したもの)をスプレーガン(1,0
Kg/ej )を使用して3体当り30鵠1散布し風乾
した。べと病に罹病したキエウリ葉病斑部よりべと病菌
を採取し、脱塩水て胞子浮遊液を調製し、それを噴霧接
種した。
接種したポットは直ちに18〜20℃、湿度95%以上
の状態に24時間保った後、温室(室温18〜27℃)
に移し、7日後、病斑の形成程度を調査した。
評価基準および罹病度表示方法は試験例1に示したとう
りである。
結果を表−5に示した。
表−5キュウリベと病防除試験(予防効果)表−5(つ
づき) 試験例4 キエウリベと病防除試験(治療効果)試験例
3で用いたものと同様のキエウリにキエウリベと病菌胞
子浮遊液を調製し、噴霧接種した。
接種したポットは直ちに18〜20℃、湿度95%以上
の状態に24時間保った後、所定濃度の薬剤(供試化合
物を前記製剤例8の方法に準じて水和剤を調製し、これ
を水で所定濃度に希釈したもの)をスプレーガン(1,
0Kg/cd )を使用して3鉢当り30m+ 1散布
し風乾した。さらにこのポットを温室(室温18〜27
℃)に移し、7日後、病斑の形成程度を調査した。
評価基準および罹病度表示方法は試験例1に示したとう
りである。
結果を表−6に示した。
表−6キュウリペと病防除試験(治療効果)試験例5 
トマト疫病防除試験(土壌潅注処理)温室内でポットに
育成したトマト(品種:世界一、草丈20Cs程度)の
ポット(直径7 、5 cm )の株元に所定量の薬剤
(供試化合物を前記製剤例8の方法に準じて水和剤を調
製し、これを水で290ppmの濃度に希釈したもの)
をピペットを使用して1鉢当り2mlを潅注し、5日間
温室内に保った。予めジャガイモ切片上で7日間培養し
たトマト疫病菌より遊走子浮遊液を調製した。この浮遊
液を薬剤処理したトマト植物体上に噴霧接種し、被検植
物を17〜19℃、湿度95%以上で6日間保った後、
病斑の形成程度を調査した。
評価基準および罹病度表示方法は試験例1に示したとう
りである。
結果を表−7に示した。
表−7トマト疫病防除試験(土壌潅注処理)表−3ない
し表−7に示した結果より本発明化合物群はジャガイモ
疫病、トマト疫病、キュウリベと病等、藻菌類が引き起
こす植物病害に対して散布°のみならず、土壌潅注処理
でも高い防除効果を示していることは明らかである。ま
た本発明化合物群と比較的類似していると考えられる対
照化合物ASBあるいはCがこれら病害に対して極めて
弱い防除効果しか示さないか、あるいは全く防除効果を
示さないこととは対照的である。またこれらの植物病害
に対して現在市販され、広く用いられているジンクエチ
レンビス(ジチオカーバメート)あるいはテトラクロロ
イソフタロニトリルが上記試験例に示すように本発明化
合物群が防除効果を示すような低薬量では効果を示さな
いにもかかわらず、本発明化合物群は低薬量で予防効果
を示し、かつ上記2薬剤のもたない治療効果および土壌
潅注処理による防除効果も合わせもうていることは明ら
かである。
〔発明の効果〕
以上の説明より明らかなように、本発明に係るピラゾー
ル誘導体は農園芸用殺菌剤として各種作物の藻菌類によ
る各種病害に対して、従来の市販薬剤では効果が期待で
きないような低薬量、低濃度で優れた防除効果を有する
。また治療効果を有することから作物が罹病した後に薬
剤散布しても防除効果が期待できるため、本発明化合物
により農園芸作物の病害防除体系を大きく変える事がで
き、栽培者にとって大きな省力化となることは明らかで
ある。このように本発明に係るピラゾール誘導体を含有
する農薬は農園芸用殺菌剤として優れた特性を具備し有
用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1はアルキル基、ハロアルキル基またはフ
    ェニル基を示し、R^2およびR^3はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはア
    ルコキシアルキル基を示し、R^4は酸素原子、窒素原
    子、硫黄原子のうちいずれか一つ以上を含む複素芳香環
    を示す) で表わされるピラゾール誘導体。 (2)一般式( I )において、R^1およびR^2が
    それぞれ低級アルキル基であり、R^3が水素原子であ
    り、R^4が無置換、または低級アルキル基あるいはハ
    ロゲン原子で置換された2−フリル、3−フリル、2−
    チエニル、3−チエニルまたは2−ピロール基である特
    許請求の範囲第(1)項記載のピラゾール誘導体。 (3)一般式( I )において、R^4が無置換、また
    はメチル基で置換された2−フリル、3−フリル、2−
    チエニル、3−チエニルまたは2−ピロール基である特
    許請求の範囲第(2)項記載のピラゾール誘導体。 (4)一般式( I )において、R^4が2−フリル基
    、3−フリル基、2−チエニル基または3−チエニル基
    である特許請求の範囲第(2)項記載のピラゾール誘導
    体。 (4)一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^1はアルキル基、ハロアルキル基またはフ
    ェニル基を示し、R^2およびR^3はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはア
    ルコキシアルキル基を示す) で表わされる化合物と一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^4は酸素原子、窒素原子、硫黄原子のうち
    いずれか一つ以上を含む複素芳香環を示す)で表わされ
    るアミノアセトニトリル類またはその塩とを反応させる
    ことを特徴とする一般式( I )▲数式、化学式、表等
    があります▼( I ) (式中、R^1、R^2、R^3およびR^4はそれぞ
    れ前記の意味を示す) で表わされるピラゾール誘導体の製造法。 (7)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1はアルキル基、ハロアルキル基またはフ
    ェニル基を示し、R^2およびR^3はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはア
    ルコキシアルキル基を示し、R^4は酸素原子、窒素原
    子、硫黄原子のうちいずれか一つ以上を含む複素芳香環
    を示す) で表わされるピラゾール誘導体を含有することを特徴と
    する農園芸用殺菌剤。
JP9330387A 1986-06-18 1987-04-17 新規ピラゾ−ル誘導体、その製造法およびそれらを含有する農園芸用殺菌剤 Expired - Lifetime JPH0670035B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01199963A (ja) * 1987-04-28 1989-08-11 Nissan Chem Ind Ltd アミド置換誘導体および農園芸用殺菌剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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