JPS63145763A - 焼結摺動部材の浸硫処理法 - Google Patents

焼結摺動部材の浸硫処理法

Info

Publication number
JPS63145763A
JPS63145763A JP29285886A JP29285886A JPS63145763A JP S63145763 A JPS63145763 A JP S63145763A JP 29285886 A JP29285886 A JP 29285886A JP 29285886 A JP29285886 A JP 29285886A JP S63145763 A JPS63145763 A JP S63145763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered
sliding member
treatment
sulfurizing
oil bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29285886A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Miyasaka
元博 宮坂
Hideo Yomo
英雄 四方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Powdered Metals Co Ltd filed Critical Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority to JP29285886A priority Critical patent/JPS63145763A/ja
Publication of JPS63145763A publication Critical patent/JPS63145763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、摺動部材用焼結合金の浸硫処理法に関する
ものである。
浸硫処理は、鉄鋼材料の表面層に硫化鉄被膜を形成させ
て、摩擦係数の減少や疲労強度の向上に基づく優れた耐
摩耗性が得られる表面処理方法の−4で、高面圧で使用
される機械要素に広く応用されていることは周知のとお
りである。
この浸硫処理には塩浴法、ガス法、電解法その他多くの
方法があるが、焼結金属への適用については例えば次の
ような問題があり、より好ましい方法が求められていた
。即ち、塩浴法はチオlilIMソーダのような硫黄化
合塩を添加した混合溶融塩浴中に81漬する方法で、実
績がある方法ではあるが、処理する材料が焼結金属など
の多孔質の場合は空孔内に塩浴が含浸するため、処理後
に長時間洗浄しなければならないという問題がある。こ
の洗浄が完全でない場合は、含浸されている塩浴成分の
Na化合物が空気中の水分と反応し、材料の表面に出て
きて錆や摩耗の原因になる。
またtIiwI法は硫化物を含む電解液中で処理するも
のであるが、塩浴法と同様の欠点がある。なおガス法は
硫化水素を含む雰囲気炉中に保持する方法であるが、こ
の方法は硫黄濃度のυ1011が命中で口つ空孔内に付
着物が残らない利点を持つ半面、炉の排ガス処理が厄介
である。
この発明は上述の事情に基づいてなされたbので、その
骨子は硫化剤の担体として油脂を用いる浸硫処理法にあ
り、この方法は特に、銅系焼結材にも効果的に適用でき
る乙のである。
以下この発明の詳細な説明する。
先ず、浸硫処理浴を形成する油脂は被処理材が使用され
る際の潤滑油と同系のbのが好ましく、パラフィン系や
ナフテン系を主成分とする鉱油、植物油、αオレフィン
、アルキルベンゼンまたはポリオールエーテルなどの合
成油の何れでもよいが、140℃以上では液状で、被処
理材に対する腐蝕性の少ない基油であればよい。
通常の潤滑油の場合、その基油の多くは前述の条件を充
たしているが、中でもベンゾチオフェンのような含硫炭
化水素化合物を含み、ざらに極圧剤として硫化オレフィ
ン、硫化ジペンテン、硫化テレペン、二硫化ジベンジル
などの硫黄化合物を含むものが好ましく、硫黄分の含有
ωが少ない場合は所要量を追加して用いられる。
この種の含硫炭化水素化合物は常温においても金属と僅
かに反応して硫化鉄または硫化銅を生成するが、一般に
は温度140℃以上で分解または活性化して、金属との
反応性が著しく向上する。
従って、これらの硫黄分を含む油脂を140℃以上に保
った油浴中に被処理材を浸漬することにより、効率がよ
くしかも後処理の必要のない浸硫処理を行なうことがで
きる。なお油浴の加熱温度をその油の引火点未満に留め
ることは、危険防止の観点から当然のことである。
実施例 先ず、パラフィン系の鉱油に硫化オレフィンとシアルギ
ルジオリン酸亜鉛を添加して全硫黄囲を0.5%に調整
し、加熱して150℃に保った。
次に、この油浴中に焼結密度6.50/cmの純鉄焼結
材と焼結密度6.5g/c−で錫含有但10%の青銅焼
結材をそれぞれ時間を変えて浸漬し、試料の表面に生成
する硫化物層の厚さと浸漬時間との関係を求めた。その
結果は第1図の通りで、鉄系より銅系の方が、硫化物層
の生成速度が速いことが解る。また、その厚さは両者と
も時間に比例して増加するが、50時間を越えると!!
慢になる。
上記の試料中の青銅系で20時間処理したものについて
、その断面の電子顕微鏡による5EIVI写真を第2図
に示す。上側の灰黒色に見える層状の部分が硫化物層で
、空孔内面にも一部生成している。
次にこの発明を焼結含油軸受に施し、rr勅特性の代表
として摩擦係数の比較を行なった。試料は鉄系、青銅系
とも焼結密度が6.5 Q/ cJ 、形状は内径10
mn+、外径16mm、長さ101の円筒で、焼結後に
その内径を所定の寸法にサイジングしである。
これらの各試料に前記と同様にして浸硫処理をそれぞれ
所定の時間施し、比較のため浸硫しない試料と同じく、
油浴の基油と同系の潤滑油を含浸した。
試験は軸受試験機を用い、材質845Cの軸の回転速度
100rpm 、 PV値150 klJ−11/ c
j−=aの条件で連続運転し、摩擦係数の経時変化を測
定した。その結果は青銅系は第3図、鉄系は第4図に示
す通りであり、いずれも安定後のII擦係数が処理なし
の場合に比べて著しく低下し、この発明の方法による浸
硫処理が充分有効なことを示している。また、試lJ後
の各試料を3ケ月間放置して11mしたが、変色や発錆
は認められなかった。
なお、鉄系の場合は処理なしでも初期馴染みの所要時間
が割合に短く、浸硫の効果が摩擦係数のレベルだGノと
も言えるのに対して、青銅系の場合は処理なしのものは
安定に長時間を要し、これが浸硫により著しく改善され
ている。従って、浸硫処理は従来鉄系材料に主として施
されているが、むしろ銅系材料の方が、その効果が大ぎ
いようである。
以上に詳述したよう−に、この発明では焼結部材に通常
含浸される潤滑油と同系の油類を硫化剤の担体として利
用できるため、浸硫処理後の洗浄や脱脂工程は特に必要
でなく、浸硫処理と潤滑油の含浸を連続して行なうこと
ができる。浸硫効果も従来の方法に比べて遜色なく、実
用上十分な強度と厚さの被覆を形成できる。
さらに、廃液の処理も従来の油浸工程の設備で一括して
処理できるほか、熱処理して用いる鉄系焼結合金の場合
は、焼入れ後にこの処理を施せば焼戻しと浸硫処理を同
時に済ませることもできるなど、実用上多くの利点を侍
っている。
【図面の簡単な説明】
第1図は浸硫処理の処理時間と硫化物層の厚さとの関係
を示ザグラフ、第2図は浸硫処理した純鉄焼結材の断面
を示す電子顕微鏡SEM像写真、第3図は青銅系焼結軸
受における処理の効果を。 第4図は鉄系焼結軸受における処理の効果を示すグラフ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量比で0.5%以上の硫黄分を含有する油脂を1
    40℃以上に加熱して油浴とし、この油浴中に被処理部
    材を浸漬することを特徴とする、焼結摺動部材の浸硫処
    理法。
JP29285886A 1986-12-09 1986-12-09 焼結摺動部材の浸硫処理法 Pending JPS63145763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29285886A JPS63145763A (ja) 1986-12-09 1986-12-09 焼結摺動部材の浸硫処理法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29285886A JPS63145763A (ja) 1986-12-09 1986-12-09 焼結摺動部材の浸硫処理法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63145763A true JPS63145763A (ja) 1988-06-17

Family

ID=17787281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29285886A Pending JPS63145763A (ja) 1986-12-09 1986-12-09 焼結摺動部材の浸硫処理法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63145763A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6547544B2 (en) * 1998-10-05 2003-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hermetic compressor and open compressor

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5578117A (en) * 1978-12-09 1980-06-12 Umezawa Koji Valve gear link member
JPS5877566A (ja) * 1981-11-04 1983-05-10 Nachi Fujikoshi Corp 鉄鋼の油性浸硫処理法
JPS5877565A (ja) * 1981-11-04 1983-05-10 Nachi Fujikoshi Corp 鉄鋼の油性浸硫処理法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5578117A (en) * 1978-12-09 1980-06-12 Umezawa Koji Valve gear link member
JPS5877566A (ja) * 1981-11-04 1983-05-10 Nachi Fujikoshi Corp 鉄鋼の油性浸硫処理法
JPS5877565A (ja) * 1981-11-04 1983-05-10 Nachi Fujikoshi Corp 鉄鋼の油性浸硫処理法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6547544B2 (en) * 1998-10-05 2003-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hermetic compressor and open compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yue et al. A comparative study on the tribological behaviors of nitrided and sulfur-nitrided 35CrMo steel lubricated in PAO base oil with MoDTC additive
PL139312B1 (en) Method of producing a corrosion resistant layer on low-alloy steel products
EP3371335B1 (en) Solid lubricant-coated steel articles, method and apparatus for manufacturing thereof and quenching oil used in the manufacturing
CN107109617A (zh) 通过渗氮或碳氮共渗、氧化然后浸渍的钢元件的表面处理方法
JP3809082B2 (ja) 磨耗や腐食を受ける機械的部品の表面処理方法
JPS63145763A (ja) 焼結摺動部材の浸硫処理法
JPH09249924A (ja) 耐焼付性にすぐれた銅合金及びすべり軸受
CA2141710C (fr) Composition de bains de sels a base de nitrates alcalins pour oxyder du metal ferreux et ainsi ameliorer sa resistance a la corrosion
CN105256271B (zh) 一种铁基粉末冶金零件表面渗硫工艺
US2266377A (en) Pretreated bearing surface and method of producing the same
Mould et al. Investigations of the activity of cutting oil additives I. Organosulphur containing compounds
HU185805B (en) Lubricant compesition
US2868671A (en) Process of lubrication
US3623919A (en) Method for treating the surface of a ferrous material
US2198719A (en) Process of hardening copper alloys
JP4545376B2 (ja) 硬度の喪失または変形なしで、摩擦特性を改良するための鉄合金構成部材の処理方法
US1991539A (en) Method of making plastic bronze bearings
JP2007508459A (ja) 硫化によって鉄合金部材を処理する方法
US2257313A (en) Alloy bearing
SU1636474A1 (ru) Способ получени износостойких покрытий
JPS6035978B2 (ja) 耐摩耗性銅錫系焼結含油軸受材料
US3629012A (en) Lubrication improvements via diffusion
EP0076317A4 (en) VACCINATION OF MOLYBDENUM DISULFIDE IN CERTAIN METAL SURFACES BY MECHANICAL INCLUDING.
Murakami et al. Tribochemical aspects of the running-in processes in four-ball testing
JPH09248619A (ja) 合金鋼鋼管の潤滑法およびその製造方法