JPS63145736A - 腕時計ケ−ス用ダイカストＺｎ合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、腕時計ケース用ダイカストＺｎ合金に関し、
Ｃｕｏ、２〜１．０重■％、　Ａ　Ｊ　１０〜１５１１
１％、ｓｂを０．２〜ｔ、ｏ　ａｍ％、残部Ｚｎから構
成することにより従来品より高硬度、研磨性、快削性に
すぐれたダイカスト合金を製作することができるので産
業上有益な合金である。

〔発明の概要〕

従来の腕時計ケース用ダイカストＺｎ合金のビッカース
硬度は、８０〜１００でありダイカスト製法で製造され
た製品が自動落下により衝突する時に発生する打痕不良
を、ＣｕＯ，２〜１０重１％、Ａ１１０〜１５重量％、
　Ｓ　ｂｏ、２〜１．０重量％、残部Ｚｎで構成するこ
とによりビッカース硬度１５０〜１７０を得て打痕不良
を防止するとともに製造された腕時計ケースの研磨時に
発生する形状のダレ、変形を防止する。

発明合金は快削性も発渾し、切削時に発生する切削工具
との焼付きを防止でき仕上面精度を向上することができ
た。

〔従来の技術〕

従来の腕時計ケース用のダイカス）Ｚｎ合金は、Ｃｕを
０．２５〜０．４１費％、Ａｌを３．６〜．４．３重蚕
％、Ｍｇを０．０２〜０．０５重還気、残部をＺｎとし
た合金であり、ダイカスト製造後の製品硬度は、とッカ
ース硬度で８０〜１００の硬度を有するものであった０
周知の様に、ダイカスト製法では、型内に射出され凝固
した製品は自動的に製品受箱に落下排出され、５００な
いし１０００個を１０ノドとして、次工程の研に工程に
搬送されるのであるが、前記のダイカスト機械からの落
下排出時及び、研恋工程への搬出時において、製品同志
の衝突はさけられず、この時に発生してしまう製品部の
打痕は、特に腕時計ケースは外観を重要視する製品であ
るので致命的な不良であり、さらに材料自体？硬度が低
いので製品仕上時の研磨工程でダレを生じてしまい従来
材料では、１０％の不良をさけることができなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、従来のダイカスト材料の欠点である゛耐打痕
性、研磨性、切削性を向上させた高硬度材料の提供を目
的とし、Ｃｕを０．２〜１重量％、Ａｌを１０〜１５重
量％、ｓｂを０．２〜１重債％、残部Ｚｎから構成され
、従来材料のビッカース硬度８０〜１００に対して発明
合金は、ビッカース硬度１５０〜２００の高硬度を有す
る０発明合金の元素の一つであるｓｂ元素は、他元素と
合金化すると硬度が高くなり加えて転写性も良くなる。

しかし、ｓｂ元素は脆性材料であり、添加量が多くなる
程硬度は高（なるが１１１７強度は低くなり、製品を落
下試験すると破損する問題が生じる。Ｃｕ添加量も同様
であり、上記性質に加えて添加Ｉが多くなる程、耐食性
が悪くなるため添加量を適正にする必要がある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記発明合金のＳｂ、Ｃｕ添加による衝撃強度。

耐食性を低下させずに高硬度を得るために、各種　□金
属の最適添加量を求めた。Ｓｂの添加■は、多くなる程
硬度は高くなるが衝撃強度は低下するので、ピンカース
硬度１５０〜１７０を保ち衝撃強度も従来のダイカスト
Ｚｎ合金と同等の３６ｋｇ５・Ｃ１１／６、′を保つ０
．２〜ｌｔｉ量％の範囲とし、Ｃｕの添加量も同様にビ
ッカース硬度１５０〜１７０を保ち衝撃強度、耐食性が
従来のダイカス）Ｚｎ合金に劣゛らぬ０．２〜１重盪％
の範囲とした。Ａｌの添加■は、硬度を高めることと衝
撃値、耐食性を高めるために１０〜１５重量％の範囲が
適正である。材料融合時に酸化性物質を発生させて衝撃
強度を低下させないように、融点の高い金属であるＣｕ
、　Ａ１を黒鉛るつぼに入れて１０００℃で融合し別の
黒鉛るつぼでＺｎ、Ｓｂを５００℃で融合する。Ｃｕ、
Ａｅを融合した中に亜鉛合金用のフラックスを投入し、
別のるつぼモ融合しであるＺｎのｓｂを少量入れてセラ
ミツタ類の棒で撹拌する０次にるつぼの温度を６００℃
に下げて残ったＺｎとｓｂを入れて融合することで、Ｚ
ｎの酸化性物質の発生を少なくすることができた。

〔作用〕

上記の通りＣｕを０．２〜１重量％、Ａｌを１０〜１５
重Ｍ％、ｓｂを０．２〜１重量％、残部Ｚｎで構成され
た合金を、酸化性物質を発生させないように融合するこ
とによりビッカース硬度１５０〜１７０の高硬度を得ら
れ耐打痕性、研磨性、快削性を特徴とする発明合金を得
られるのである。

〔実施例〕

第１表に示す１９種の発明合金を、衝撃試験試料用鋳型
及び硬度、耐食性試験試料用鋳櫓に重力鋳造して試験片
を製作して３ｊ験を行った結果、第□２表に示す通りｊ
ｌｉＮ値はシ茎ルビー街？試験機を用い従来のダイカス
トＺｎ合金と同等の３６ｋｇ５・０／。２の衝撃値を得
られ、硬度は微少硬度計の測定で従来のダイカストＺｎ
合金のビッカース硬度８０〜１００に対して発明合金は
、ビッカース硬度１５０〜１７０の高硬度を得られた。

耐食性は試料５０個を人工汗７日間半浸清試験で腐食、
変色発生の数量を良品率で算出し従来合金より上位の耐
食性を確認した。

次に発明合金を、腕時計ケース用鋳型に重力鋳造して試
料を製作して耐切削性、耐研磨性の試験を行った結果、
耐切削性は従来合金では旋盤で切削時、回転数８００〜
１５００””／−ｔ、ｌの範囲で切削工具に切屑が焼付
現象を発生するため切削加工を続けることが困難であっ
たが、発明合金は切削時８６０〜１５００”／、ｉ、の
範囲の条件でも焼付現象が発生せ、＋快削性に優れ、仕
上面積度も従来合金の表面粗さ２０μｍ・に対し１０１
１ｍの面積度を得られた。耐研磨性は３３０００回転の
パフ研磨で試料を５０個研磨しダレによる形状不良を良
品率で算出した。

従来合金では、ビッカース硬度が８０〜１００と低いた
め研磨時にブレを生じ腕時計ケースの複雑でシャープな
形状を損ねていたが、発明合金はビッカース硬度１５０
−１７０を得ているので腕時計ケースの形状を崩すこと
なく研磨できた。

〔発明の効果〕

以上説明した通り、本発明合金はＣｕ、Ａｎ。

Ｓｂ、Ｚｎの組成で構成することにより従来のダイカス
ｌ−Ｚｎ合金の欠点である腕時計ケース製造の落下搬出
時に発生する打痕不良を高硬度により１％以内に防止で
きた。また耐食性を）員なう事なく、二次加工での切削
性を高め、腕時計ケースのシャープな形状をｉｎなう事
のない研磨性を得ることができた。

以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｃｕを０．２〜１．０重量％、Ａｌを１０〜１５重量％
   、Ｓｂを０．２〜１．０重量％、残部Ｚｎから構成され
   、高硬度、研磨性、快削性を特徴とする腕時計ケース用
   ダイカストＺｎ合金。