JPS63145201A

JPS63145201A - フェロモンを周囲に放出する方法

Info

Publication number: JPS63145201A
Application number: JP62297900A
Authority: JP
Inventors: ロルフ、メルテンス; ヴァルター、ゾイフェルト; ヴィンフリート、アンゲラー; ライナー、ベッカー; フォルカー、ロールベヒャー
Original assignee: BASF SE
Current assignee: BASF SE
Priority date: 1986-11-29
Filing date: 1987-11-27
Publication date: 1988-06-17
Also published as: IL84568A0; EP0273197A1; DE3640880A1; AU8186887A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は性的誘引物質の類に属するフェロモン、すなわ
ち化学的情報物質を雰囲気中に放出ずろための方ｌ去乃
至手段に関するものである。

段山有効物質に対して種々の有害昆虫が耐性を示すに至
る可能性を回避するために、また投出有効物質の使用量
を限定するために、特定の種の昆虫の挙動をフェロモン
で操作して５植物を保護しようとする試みが最近性われ
てＶ・る。いわゆる「モニター技術」により昆虫の固有
の踵に特徴的な数値、例えば集団固体数密度及び最大限
賎１−ようを把握し、これにより散布すべき役史削の時
期及び量を決定することができる。また、いわゆる「眩
惑、去」によるフェロモンの使用は、設史削を使用する
ことなく広大な面積：′こわたり特定・Ｄ汀１の昆虫を
撲滅することができる。この目的のためにそれぞれの特
定の種に有効なフェロモンが大量に使用される。この大
量のフェロモンによりその種の雄の昆虫は眩惑され、誤
って誘導され、雌の発見、これに伴う繁殖が阻止される
。特にぶどう及び果実の栽培においては有効物質を含有
する大量の分散液を正確に散布することが必要である。

これによりフェロモンは空中散布（均斉な散霧）に対し
、極限された個所に集中され（地点源泉）、従って更に
長い有効期間がもたらされる。

（従来技術）このためフェロモンを含浸させた軟質ＰＶＣ３層シート
を使用（西独特許出願公開２７４０４９７号公報）する
が、これは約６週間内に有効物質の８０％が蒸散する。

従って初期に有効物質の過大量の放散、投与が行われる
。この「マトリックスシステム」のような独特の放出装
置で害虫の制御撲滅を行うことは不可能である。

他の種類の放出装置は、重合体材料、ことに高密度ポリ
エチレンで構成された可撓性筒状体に溝孔を形成し、こ
れに有効物質を充填したものがある（ヨーロッパ特許０
０６１１９２号及び同０１６０１５１チ・）。しかしな
がらこの蒸散体の約２０ｃＩｒＬの所定の長きでは、有
効物質の収納保持のための孔隙容積は限定されており、
この蒸散体の有効期間は短期間に限定される。そこで複
数世代の害虫を捕捉できる、すなわち少くとも６週間に
わたり有効である放出装置が要望される。また公知の放
出装置を装着するためには、両手で樹木の枝に結びつけ
なければならないので、多大の労力を必要とする。

このため、有効物質の雰囲気中への放出後、空になった
合成樹脂容器はほとんど回収されず、環境上の間頒が大
きくなる。

従って、この分野の技術的課ｍは、容易に放散される蒸
散体を使用して、特定の種に有効な性的誘引物質を徐々
に継続的（直線的）に、少くとも６週間の長ル］間にわ
たって釈放することを保証し、ぶどう及び果実栽培の害
虫駆除を可能ならしめろことである。

（発明の要約）この技術的課題は、基本的に０，０１乃至２．００　ｍ
ｌ。

ことに０．５乃至１．５−の容積、０．１乃至１．０Ｍ
。

ことに０．２乃至０．６　ｍの壁厚を有する合成樹脂、
すなわちポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド或
はポリエステルから構成される容器からフェロモンを放
出することを特徴とする、性的誘引物質の類のフェロモ
ンを周囲に放出する本発明方法により解決され、特許請
求の範囲（２）項以下の実施態様項に記載された特徴に
より更に適切に解決てれ得る。

（発明の構成）性的誘引物質は、熱可塑性樹脂をプロウィング成形、二
段絞り成形、熱成形により製造された容器を使用するこ
とにより均斉に放出され得ることが見出された。特許請
求の範囲に記載された熱可塑性樹脂（これにはプロピレ
ン、ビニルアセタート及びアクリル酸（誘導体）とのエ
チレン共重合体、生物学的に形成される熱可塑性樹脂、
例えばポリヒドロキン酪酸乃至そのヒドロキシ吉草酸と
の共重合体も含まれる）は、有効物質の均斉な放出のた
めに極めて適当な透過性を示すことが見出された。これ
らの熱可塑性樹脂のこの透過性のために、誘引物質を収
納するＢ　ａｉ内において減圧を生ずることがない。周
囲空気も容器壁を通して外から中へ拡散するからである
。知見によれば、性的誘引物質に関する透過率は、合成
樹脂の組成及び密度、ならびに容器（放散装置）の壁の
厚さにより調節される。誘引物質を収容する容器（ｔｉ
２敗装置）の壁の厚さは、研究結果によれば、０．１乃
至１酎、ことに０．２乃至０．６順が好ましい。同じ材
料であっても０．１　Ｍの壁厚では高い透過率を、また
１ｗｎの壁厚では低い透過率を示す。誘引物質の光によ
る悪影響を防止するため容器壁周面を着色することがで
きろ。この着色は異なる複数種類の誘引物質を使用する
ときにその誘引物質を識別する作用をも果すことができ
る。成形と同時に容器に附される刻印により生産年を表
示することも可能である。容器はブロウ成形、二段絞り
成形、熱成形により製造されるが、これと同時に片方の
手で樹木の枝に簡単、迅速に装着し得るよう：二するだ
めの装着手段を形成することができる。

複数個の容器を１本のひもに通して、０．５乃至１０ｍ
の間隔で配置する場合には、第１に時間及び労力を節約
すること（厄介な個々的設置が不要）、第２に厖大な数
の地点（例えば１エーカ当り１０，０００個所）に１個
ずつ設置することを可能ならしめ、また第３に使用した
容器の回収を簡単ならしめ、これにより高まりつつある
環境保全意識に対応することを可能にする。

また個々の容器に２以上の隔室を設けることにより、複
数種類の害虫に同時に対応することができ、しかも追加
的労力を必要とせず、材料消費を半分或はそれ以下に節
減することができる。

実施例１（図面１参照）フェロモンＺ９−ドデセニルアセター）　（Ｚ９−ＤＤ
Ａ）の本発明方法による蒸散挙動と従来法による蒸散挙
動とを比軟対照する。

グラフ中の曲線Ａは本発明方法による蒸散挙動、曲線Ｂ
は前述した公知の有効物質を溝孔に充填した可撓性筒体
の、また曲＠Ｃは同じく公知の重層シートによる蒸散挙
動を示す。

試料Ａ及びＢの蒸散率は当初は事実上同じ（１日１個の
蒸散装置当り約１．５〜）であるが、同じ期間（６個間
）経過後本発明方法による場合は始めて２０％が費消さ
れたのに対し、試料Ｂではすでに４５％が費消される。

重層シート（試料Ｃ）では、１日１個の装置当り約ｏ、
　ｓ　ｍｙの半分程度の蒸散率であるのに、１週間内に
約８０％がすでに費消された。

以下の実施例２乃至５において本発明容器法による特徴
的な蒸散挙動を実証する。

実施例２フェロモンＺ２９−ドデセニルアセタート各３００　Ｉ
ｎ９　（１００％）１５試料につき、実験室条件下（２
１−’２２℃、風速０．８５−０．９５　ｍＡｅｃ　）
で蒸散させて、その結果の残存量及び平均放出割合を示
す。

（ａ）密度Ｃ１壁厚Ｑ、２６ｍ＋＊のポリエチレン３　
　　　８１　　　　　２．８６　　　　　　　　５７　　　　　　　　　３、１９　
　　　　　　　３２　　　　　　　　　３．２１２　　
　　　　　　１３　　　　　　　　　３、１１５　　　
　　　　　　８　　　　　　　　　３．１１８　　　　
　　　　　７　　　　　　　　　２．７ｆｂｌ　密度Ｃ
１壁厚０．３５ｆｉのポリエチレン経過時間　　残存量
　　平均放出割合（週）　　　　　　（％）　　　　（弓シ’ｄｘアンプ
ル）３　　　　８７　　　　　１．９６　　　　７２　　　　　２．０９　　　　５５　　　　　２．２１２　　　　４１　　　　　２．１１５　　　　２９　　　　　２．１１８　　　　２０　　　　　１．９（Ｃ）密度Ｃ，，壁厚０．５０　ａのポリエチレン経過
時間　　残存量　　平均放出割合（週）　　　　　　（％）　　　　　（ｍｙ／　ｄ　ｘ
アンプル）３　　　　　９３　　　　　０．９６　　　　　　　　８０　　　　　　　　　１．５９　
　　　　　　６８　　　　　　　　１・５１２　　　　
　　　　　５８　　　　　　　　　　１．５１５　　　
　　　　　４６　　　　　　　　　１．５１８　　　　
　　　　４１　　　　　　　　　１．４（（１）密度Ｄ
１壁厚０．２６Ｍのポリエチレン経過時間　　残存量　
　平均放出割合（凋）　　　　　　（％）　　　　　（ｍｙ／　ｄ　ｘ
アンプル）ｏ　　　　　　　　　ｉｏｏ　　　　　　　
　　　　−３８８１，６６７１２，０９５４２，１１２３１２，４。

１５　　　　　１４　　　　　２．４１８’　　　　　　５　　　　　２．２実施例３フェロモン７Ｚ、ＩＩＥ／Ｚ−へキサデカジェニル７−
ｔｌ’−ト（（］ｏｓｓｙｐｌｕｒｅ　）の２試料につ
き密度Ａ１壁厚０．３５ｆｉのポリエチレン容器：て入
れて実験室条件下に蒸成試験した。

経過時間　　試料１　　　　試料２（週）　　　　（９＋　　　（％）　　　　（’；７）
　　　（％）０　　１．３０４３　１００　　０．７２
１４　１００３　　１．３０４３　１００　　０．７２
１４　１００６　　１．３０４３　１００　　０．７２
１４　１００９　　１．２９９５　９９　　０．７２０
４　１００１２　　１．２８２１　　９８　　０．６９
４２　　９６１５　　１．２０１１　　９２　　０．６
９２１　　９６１８　　１．１９４３　９２　　０．６
６７９　　９２２］　　　１．１９０９　９１　　０．
６５４１　　９１２４　　１．１９２３　９１　　０．
６２９１　　８７２７　　１．２０７８　９３　　０．
６２３２　　８６平均　　　　　０．５　　　　　　　
　　０．５ｍＬ／’ｄｘアンプル実施例４フェロモンＺ９／ＺＩ　Ｉ−（９：　１　）−テトラデ
セニルアセタート（シンクイガ）の２試料につき、密度
Ａ１壁厚Ｑ、３５ｆｉのポリエチレン容器に入れ、実験
室条件下に蒸散試験した。

経過時間　　試　料　１　　　試　料　２（過）　　　
　（ｑｌ　　　！％＋　　　　（ｇｌ　　　　（％）０
　　　１．３５３２　１００　　１．２１４４　１００
３　　　１．３４４９　　９９　　１．２０２４　　９
９６　　　　　１．３２９３　　　９８　　　　１．１
８４９　　　　９８９　　　１．３０４７　　９６　　
１．１６３４　　９６１２　　　　　１．２８５３　　
　９５　　　　１．１４９６　　　　９４１５　　　１
．２６８４　　９４　　１．１３３１　　９３１８　　
　　　１．２５４８　　　９３　　　　１．１０２１　
　　　９１２］　　　　１．２１４８　　９０　　１．
０３０５　　８５２４　　　　　１．１１２３　　　８
６　　　　０．８８８０　　　　７３平均　　　　　１
．４　　　　　　　　　１．９＋ｎ９／ｄｘ　７ンプル
実施例５フェロモン１．７−シオキサスピＯ（Ｓ、Ｓ〕−ウンデ
カ７　（Ｏｌｉｖｅｎｆｌｉｅｇｅ　）の２試料につき
、密度り、壁厚０．５０ａのポリエチレン容器に入れ、
実験室条件下に蒸散試験した。

経過時間　　試　料　１　　　試　料　２（週　）　　
　　　　　　　（り）　　　　　　　（％）　　　　　
　　　　（り）　　　　　　　（％）０　　　１．０５
９４　１００　　１．４３７９　１００３　　　０．８
０５０　７６　　１．３１３８　　９１５　　　０．７
３５４　６９　　−　−７　　　０．６５５６　６２　
　１．２５３３　　８７１０　　　０．６５４２　５３
　　１．０２９０　　７２１３　　　０．４５１１　　
４３　　０．９］０２　　６３１６　　　０．３４６８
　３３　　０．９７１３　　５５１９　　　０．２３８
４　２２　　０．６６６５　　．１６２１　　　０．１
４７２　１４　　０．５６２２　　３９２４　　　０．
０３６８　　３　　０．４４６１　　３１平均　　　　
　６．１　　　　　　　　　　５．９ｒｎＣ／／　ｄｘ
　７７ブル

【図面の簡単な説明】

添附の図面は、本発明方法←〜と従来公知の手段（Ｂ及
びＣ）との、時間の経過に伴うフェロモン（Ｚ９−ＤＤ
Ａ）の１　？Ａ　ｉ＆装置当り（ｍ９）の蒸散割合（％
）を示すグラフである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）０．０１乃至２．００ｍｌ、ことに０．５乃至１
．５ｍｌの容積、０．１乃至１．０ｍｍ、ことに０．２
乃至０．６ｍｍの壁厚を有する合成樹脂、すなわちポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド或はポリエステ
ルから構成される容器からフェロモンを放出することを
特徴とする、性的誘引物質の類のフェロモンを周囲に放
出する方法。
（２）特許請求の範囲（１）による方法において、合成
樹脂容器が吊下げ手段を有することを特徴とする方法。
（３）特許請求の範囲（１）或は（２）による方法にお
いて、合成樹脂容器が、相違するが同時に出現する複数
種類の害虫に対抗するため、或はそれ以上の種に特有の
効果を示す性的誘引物質を同時に放出するための２個或
はそれ以上の隔室をもたらすように構成されていること
を特徴とする方法。
（４）特許請求の範囲（１）乃至（３）の何れかによる
方法において、複数個の合成樹脂容器にひもを通し、０
．５乃至１０ｍの間隔を置いて配置することを特徴とす
る方法。