JPH01319409A - 腹足類忌避剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、腹足類忌避剤に関する。更に詳しくは、植物
に対して被害を与える腹足類の忌避剤に関する。

〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕
ナメクジ、カタツムリ、ウスカワマイマイなどは、植物
に対して被害を与える有害腹足類であり、これらの腹足
類は昆虫類などと比べて薬剤に対する抵抗性が大きく、
通常の殺虫剤などを用いて防除することは一般に困難で
ある。

近年は、腹足類の駆除剤としてメタアルデヒドなどを有
効成分とするものも開発されているが、それの駆除効果
は十分に満足できるものではない。

また、家庭などでは、昔から食塩をナメクジに振りかけ
ることも行われているが、これも植物を痛めるので、植
物からの防除には向いていない。

本発明は、こうした有害腹足類に対してすぐれた忌避効
果を発揮する腹足類忌避剤を提供することを目的として
いる。

〔課題を解決するための手段〕

かかる目的を達成させる本発明の腹足類忌避剤は、炭酸
アンモニウムを有効成分としてなる。

炭酸アンモニウムは、一般には固体の担体と共に用いら
れる。

固体担体としては、例えばカオリン、けいそう土、タル
ク、炭酸カルシウムなどの鉱物質物質の粉末、木粉、大
豆粉、でん粉などの植物質物質粉末などが用いられ、炭
酸アンモニウムはこれらの固体粉末に混合あるいは吸着
させて用いられる。

固体担体としてはまた、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエ
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアミ
ド、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、シリコ
ール樹脂などの合成樹脂、ロジン、グアヤク樹脂などの
天然樹脂、ポリフタジエン、ポリイソブチレン、クロロ
プレンゴムなどの合成ゴムあるいは天然ゴムを使用する
ことができ、炭酸アンモニウムはこれらの高分子物質を
用い、必要に応じてそれをシート状、フィルム状、テー
プ状などに成形して用いられる。

忌避剤中には、担体以外に必要に応じて粉剤、粒剤、塗
布剤、塗膜形成剤、安定剤、着色剤などを適宜添加する
こともできる。また、Ｎ、Ｎ−ジエチルｍ−トルアミド
などの他の害虫忌避剤、比較的蒸気圧の高い有機リン剤
などの殺虫剤、シクロヘキシミドなどのげっ歯動物忌避
剤、サリチル酸、２−（４’−チアゾイル）ベンズイミ
ダゾールなどの殺菌剤、レモン系、ローズ系、グリーン
系などの香料、更には除草剤、肥料などと共に用いるこ
ともできる。

この腹足類忌避剤の適用は、有害腹足類の忌避が必要と
される植物自体、栽培されている畑や果樹園などの棲息
場所、侵入あるいは食害を受けた個所、一般家庭の食堂
、台所、洗面所などの水廻りなどに散布、塗布すること
などによって行われる。また、高分子物質を用いた成形
品の場合には。

それの適用個所の状況に応じて、敷いたり、巻き付けた
りして適宜取り付けて用いられる。

〔発明の効果〕

炭酸アンモニウムを有効成分とする本発明の腹足類忌避
剤は、植物に対して被害を与える有害腹足類に対しすぐ
れた忌避効果を発揮し、剤型によっては忌避効果だけで
はなく２強力な殺生効果をも発揮する。

〔実施例〕

次に、実施例について本発明の詳細な説明する。

実施例１ 直径９０の深型シャーレ内に、水分含量を４０％に調整
した赤玉土を２．５ｃｍの厚さに敷き、土壌表面に炭酸
アンモニウム−タルク（重量比８：２）混合物を、　６
ｇ、３ｇまたは１．５ｇ宛均−に散布した。このシャー
レを開放状態のまま室内に放置し、散布後６時間、１日
、２日、３日、４日および５日目に体長約３ｃｍのナス
クジ５頭を入れ、４連制による試験を行ない、２０頭す
べてが死亡する迄の時間を測定した。

得られた結果は、次の表１に示される。

（以下余白） 表１ 一時訓一　　乱丸掬ａＸ皇当」し ６時間　　　　　６ｇ　　　　　５分間以内ｇ １．５ｇ １日目　　　　　　６ｇ ｇ １．５ｇ ２日目　　　　　　６ｇ ｇ １．５ｇ ３日目　　　　　　６ｇ ｇ １．５ｇ ４日目　　　　　　６ｇ ３ｇ１０分間以内 １．５ｇ ５日目　　　　　６ｇ　　　　　５分間以内３ｇ　　　
　　１０分間以内 １．５ｇ　　　　　２０分間以内 実施例２ ４０　Ｘ　４５ｍｍの粘着テープの粘着剤面に、炭酸ア
ンモニウム１．０ｇを均一にふりかけて、忌避テープを
作製した。このテープ上に、体長約３ａ１１のナスクジ
２頭をのせ、５連制による試験を５日日毎に行ない、そ
の時点での経過時間１分間毎の死亡数を測定した。得ら
れた結果は、次の表２に示される。

なお、対照例は大豆粉を用いており、いずれも経過時間
５分でも死亡数がＯであり、２４時間後の死亡数として
併記した。

表２ 及且膨延野は　　対照例 −Ｘ暮且−１２億世二１ 当日　　　９１０２ ５日後　　　７１ １０日後　　　　　　　　　　　　　　１１５日後　　
　６０ ２０日後　　　８０ ２５日後　　　　９１ ３０日後　　　１０１ ３５日後　　　９０ ４０日後　　　　７２ 実施例３ ２０　Ｘ　５ｃｍのビニル袋内に炭酸アンモニウム５．
０ｇを封入し、縦横各方向にｌａｍ間隔で注射針で通気
孔を１００ケ所穿孔した。これをベニヤ板で正方形に枠
組みし、そこにナスクジ５頭を入れ、経時的に枠内から
の脱走数を２連制による試験で測定し、その結果を下記
表３に示した。なお、対照例としてタルク５．Ｏｇを封
入したものを用いた場合には。

１時間経過後８頭、２時間経過後１０頭全部が脱走し、
元気を失っていなかった。

表３ が」Ｉ月明　　■走数　　かぁユを馬Ｈえ其１時間後　
　　０ ２時間後 ３時間後 ４時間後 ５時間後　　　　　　　　　　苦悶１頭６時間後　　　
　　　　　　　死亡１頭２０時間後　　　　　　　　　
　死亡５頭２４時間後 実施例４ ５　Ｘ　５０ｃｍのビニルシートとナイロンメツシュ（
孔径１４８μｍ）とを端部でヒートシールし、この袋状
物内に炭酸アンモニウム１５ｇを封入した忌避チューブ
を作製した。この忌避チューブを、７０　Ｘ　５０ｃｍ
のベニア板を２分する位置に設置し、２分されたそれぞ
れの部分に野菜屑および体長約３〜４ｃｍのナスクジ２
０頭を配置した。このベニア板を水槽に浮かべ、ナメク
ジが野菜屑を食べるために上記忌避チューブ上の移動を
必要とする状況を構築する試験を３連制で行った。

１日後および２日後の野菜屑上のナメクジはいずれも０
頭であり、対照例としてタルク１５ｇを封入したチュー
ブを用いた場合には、１日目５１頭、２日目４９頭であ
った。

実施例５ ４５　Ｘ　３４　Ｘ　２０ｃｍのプラスチック製箱内に
、厚さ５ｃｍの黒土を敷き、箱の上縁部のコ字形半分の
内面側に実施例２の忌避テープを貼り付け、その両端部
からは側面に沿って底面黒土部迄忌避テープを延長して
貼り付け、この延長部分の両端部を結ぶ底面黒土部には
実施例４の忌避チューブを設置した。

この忌避チューブによって２分される空間の忌避テープ
を貼り付けない側の部分には高さ約１０ｃｍのせ藍の苗
２本を移植し、忌避テープを貼り付けた側の部分には体
長約３ｃｍのナスクジ１０頭を配置する試験を２連制で
行った。ナメクジがせ藍苗に達するには、忌避テープま
たは忌避チューブのいずれかを越えなければならないが
、試験開始後１日目〜５日目の各日におけるせ藍苗上の
ナメクジ数はいずれもＯで食痕もみられながった。一方
、対照例として、炭酸アンモニウムをタルクで置換した
忌避テープおよび忌避チューブを用いた場合には、せ藍
苗上のナメクジ数は１日目１６頭、２日目９頭、３日目
１５頭、４日目１１頭、５日目１３頭、６日目１５頭で
、いずれも食痕が認められた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、炭酸アンモニウムを有効成分とする腹足類忌避剤。