JPS60146805A - 害虫忌避材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は害虫忌避材、詳しくはハエ、ノミ。

ダニ、ゴキブリ等の害虫が近寄り易い食品店舗、＊品保
管食庫等、あるいは精密機械の内部やクリーン室に設置
し、効力がすぐれしかも長期にその効力を持続するよう
にコントロールサｔｔ。

た害虫忌避材に関するものである。

従来、人体に対する害虫の忌避方法として、力、シラミ
、ダニ等の吸血性害虫を忌避する７タル酸ジメチル、２
−エチル−１，３−ヘキサンジオール、インダロン等の
薬剤を単独もしくはＴＲｅして皮膚に塗布する方法が知
らｎ、て込るまた近年、防虫用シートとして殺虫剤を紙
。

布等の材料に浸透させたシ、塗料として表面にコーティ
ングした新しいタイプの防虫材が開発されている。しか
し生活水準の向上から清潔感が一層要望され１食品を取
扱う場所に限らず、生活空間に害虫が侵入することのみ
ならず殺虫し之害虫の死体が散乱することを嫌う意識が
強くなっている０叉エレクトロニクスや医療産業の著し
い発展に伴ない精密機械自体や、こｎを取扱う空間は高
いクリーン度が要求されている。上記殺虫・防虫材は害
虫の死体を散乱させる機会が多く、これらの目的Ｋ１−
１合致していない。害虫が近寄らないようにするために
効果が著しく、叉、長期に持続性があり、適度に薬剤の
徐放性がコントロールされた忌Ｍ１利の開発が強く要望
されている。

忌避性能を顕著にするＫＦｉ薬剤の効き目に加え、薬剤
の基材に対する濃度を高め、こｔｌを徐々に外部空間に
蒸散させる工夫が必要である。

塗料に忌避剤を混合して基材に塗布した製品が知られて
いるが塗膜の厚みに限界があり、高い濃度に混合した場
合でも薬剤の総量は多くならず忌避効果に限界があシ、
また余り濃度が高いと塗膜性能が低下する、それ故、布
９紙などの比較的厚い基材に適当濃度の薬剤を含浸させ
る方法が考えられるが、これでけ長期に徐放性をコント
ロールすることができないものである。

従って薬剤を逼倉含み、しかも基材を゛構成する成分が
薬剤と化学的、物理的親和性を有して徐放性をコントロ
ールされたものが要求される。

しかもこの忌避材は設置場所の空間や凹凸に適宜に追従
できる成形体と為し得る事が必要である。

このような条件を満足する方法として、従来、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの汎用の熱
可塑性樹脂に忌避剤、殺虫剤、防黴剤、芳香剤などの薬
剤を混ぜる方法が取らｎる場合があつ几。またその濃度
を高めるためにこｊらのプラスチックの充填剤にこれら
薬剤を担持させる方法が取られる場合もあっ几。

しかしながらこｒ＋、らの熱可塑性樹脂は一般に融点が
１００℃以上で比較的高く熱可塑性を利用して樹脂の溶
融状態で薬剤を練込む方法では薬剤の分解あるいは蒸散
が多い。特に少量の分解、蒸散であっても長時間の連続
運転ではそれが多量に蓄積するものであり、製造工程上
の安全性と効率を考慮すｊば実用的でない。一般に薬剤
が基材表面から蒸散するためＫは薬剤自体が比較的蒸気
圧の低す室温で液体や固体の物質でな行ればならず、％
に効力の高いものけ室温での蒸散性が高い。こＶらの薬
剤を融点の高いプラスチックにむやみに多量に混練すｎ
ば薬剤の分解と共に表面へのブリードがはけしいものと
なる。

本発明者は以上のごとき考察のもとに害虫忌避材につい
て研究開発を試みた結果、塩素化ポリエチレンが常温で
液状のアミド系忌避剤に対して極めて親和性に富み、そ
の含有率を高くでき、しかも前記塩素化ポリエチレンは
パウダー状であり、アミド系忌避剤を均一に含浸させる
ことができ、こＶを顆粒状として熱成形するのに極めて
好ｓ曾であること七見出したのである。

しかして本発明は前記塩素化ポリエチレンとアミド系忌
避剤と熱可塑性エラストマーとを混合して熱成形するこ
とにより安全に製造でき。

且つ忌避効果が高く、またその効果を長期にわたって持
続できる害虫忌避材を完成するに至ったのである。

前記忌避剤りしては、アミド系（Ｎ−Ｈ−ジエチル−ｍ
　−）ルアミド、Ｎ−ブチルアセトアニリド）、アミド
エステル系（プロピルＮ＠Ｎ−ジエチルザクシナメート
）などのアミド系を誉げることかでき、とｎ、ら忌避剤
の一種又は二種以上を用いて塩素化ポリエチレンと混合
して顆粒状となし、この混合物を熱可塑性エラストマー
と混練して熱成形するのである。前記忌避剤は用途に応
じて殺虫剤、防虫剤、殺厳剤、習歯類岬物用忌避剤、鳥
類用忌避剤などを併用することもできる。

叉、前記熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィ
ン系（エチレン−プロピレンポリマー）、スチレンブタ
ジェン系（スチレン−ブタジェン共重合体）、塩ビ系（
軟質垣ビ、塩ビニうベ トリへ−ブレンド体、塩ビーウレタン共重合体）、ポリ
ウレタン系、ポリエステル系、エチレン−プロピレンラ
バー、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体及びシンジオタクチマり１，２−
ポリブタジェンなど融点の低すものが挙げらｊ１好まし
くは融点１００℃以下のものが用いられる。

前記熱可塑性エラストマーは、その分子構造（％にポリ
マーの側鎖中共重曾征分）に起因する化学的性質により
忌避剤との親和性の程度が左右される。

またエラストマーｏ掘類（ブロマり共重合体、グラフト
共重合体、ランダム共重合体、単独重合体、ブレンド体
、化学修飾体など）Ｋよっては非拘束成分のゴム相に対
して稙々の拘束部分（凍結相、水素結会、結晶相イオン
架橋等）が存在し、この物理的構造が薬剤の保持と放出
を多様にコントロールすると考えられる。一般にゴム相
は分子がランダムの状態であるために薬剤の保持成分と
なシ、拘束部分は分子が緻密にそろった集会体を形成し
ているので、薬剤の放出をコントロールする成分として
作用すると考えらねる。またポリマーブレンドにより生
ずるポリマー間の界面は薬剤が成形体の内部から表面へ
移行する微細な通路を形成すると考えらｊる。以上の如
き要因が絡まって薬剤の徐放性がうま〈コントロールさ
れると考えらｊる。ところで塩素化ポリエチレンは、塩
素含有量３０〜４５ｗｔ％で構造的にけエチレン、塩化
ビニル、１．２−ジクロルエチレンの三元共重合体と見
らｔｌ、”ｕおり、原料のポリエチレンの結晶化度に相
応して結晶相とゴム相から形成さｊている。結晶相であ
る拘束部分は擬似ラメラの＠！負相である。また化学的
にはポリエチレンとポリ塩化ビニルの中間的性質を示す
以下の構造を有している。

このパウダー状の塩素化ポリエチレンと前述した忌避剤
を混合すると、後者は前者に非常に良く吸収される。両
者を混合した＠曾、塩素化ポリエチレンの結晶化度が１
０〜２５チと比較的高い場合は、混合初期においてＩＪ
）Ｊ記忌避剤は塩素化ポリエチレンに吸収さむにくいが
１時間を経ると忌避剤は徐々にブリートして全体がプロ
マり塊となる。一方結晶化度がｉ′灼５％までの比較的
低い場合は忌避剤の吸収が速く吸収した粉体が塊状とな
り後にブリードすることもなく全体が粉体乃至粒状を保
持している。従って本発明に適する塩素化ポリエチレン
ｔｒｚ拘束部分である結晶相の少ない換言すればゴム相
の多いものが好ましい。

一方、前記可塑性エラストマー欣分のうち比較的極性の
少ないポリオレフィン糸、スチレン−ブタジェン系、１
．２−ポリブタジェンなどはアミド系忌避剤との親和性
がほとんどなく。

ゴム相あるいはポリマーブレンドの界面は物理的に、若
干忌避剤を保持するが、結晶相の多少により本質的に忌
避剤の放出に作用する。

幾分極性基を含むエチレン−酢ビ共重合体、塩ビ系ポリ
ウレタン系などは中間的な作用を有する。このためニジ
ストマーのブレンド成分は忌避剤の放出の度合を考慮し
て自由に選択できる。一般にアミド系の忌避剤は１重量
％以上で効果が顕著であり、実用的には効果の持続性と
コストを考慮して５〜２０％程度が好ましいが用途によ
っては４０〜５０％を含有する場合もある。塩素化ポリ
エチ・・レンは忌避剤の量に見合って増減するが、後者
が５〜１０チのときはニジストマ一対比で２０〜４０％
、１０〜３０チでは３０〜７０％程度が妥当である０ 前記忌避剤、塩素化ポリエチレン及び熱可塑性エラスト
マーの混合物はエラストマーの一般的熟成形機によりシ
ート状、ネット状５口マド状、その他の成形体に加工さ
れる０ 次に本発明を具体的な実施例を挙げて説明するＯ 実施例 塩素化ポリエチレン（商品名：ダイソラマりＨ−１３５
，大阪曹達（株））３００部に忌避剤としてジメチルト
ルアミドをポリマーブレンドに対して次表の如き配分率
となるようにバーチカルグラニエレーターを用いて混合
して程良い顆粒状とした。次いで１，２−ポリブタジェ
ン（商品名：　Ｊ８ＲＲＢ−８１０日本合成ゴム（株）
〕３００部、エチレン酢酸ビニル共重会体（商品名；ウ
ルトラ七ン６３４東洋曹達（株）〕２２００部エチレン
ーグロビしンポリマー（商品名：り７７−Ｐ−０２８０
三井石油化学工業Ｃ株）〕３００部の混合ペレマトに混
ぜ、こｔｌを押出機を用いて９５〜１００℃にて押出し
、　２ＷＪＩの軟質シート状の忌避材を作製した。

このシート状の忌避材の経時的なゴキブリの忌避率及び
忌避剤の残存率は次表の通りであつ九〇 なお、表中の忌避率は次の実験法で得たものである。図
に示すバラ）（１ｍｘ１ｍｘ深さ８０　Ｃｍ）　（Ａ）
の中央に隔壁（Ｂ）ｉＥ−設けると共にその中央下部に
巾１００ｍｘ高さ５　Ｃｍの通路（ｂ）を設け、忌避剤
を含有した１ｍＸ３ＱＣｍ　のシートをＴに設置し、忌
避剤を含有しない１ｍｘ８０ＣｍのシートをＣに設置し
、そｊ、それＴ室、Ｃ室とし、前記隔壁（Ｂ）のｔ”ｚ
は中央にゴヤ１９３０匹を放置ち％２時間後ＫＧ室に居
るゴキブリの割合をチで表わしｆｃものである。

【図面の簡単な説明】

図面は忌避率の実験法の説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塩素化ポリエチレンと熱可塑性エラストマーとアミド系
   忌避剤とを混合して成形したことを特徴とする害虫忌避
   材。