JPS62106001A - 腹足類忌避剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は植物に彼害を与えるナメクジ、カタツムリ、ウ
スカワマイマイなどの有害腹足類に対して優れた忌避効
果を呈する腹足類忌避剤に関する。

［従来の技術〕 ナメクジなどの腹足類は昆虫類などに比べて薬剤に対す
る抵抗性が大きく、通常の殺虫剤などを用いて防除する
のは極めて困難である。

そこ゛で近年、腹足類の駆除剤には１ことえばメタアル
デヒドなどを主成分とした薬剤を用いたものが開発され
、実用化がなされているが、これらの薬剤が何する駆除
性能は決して満足することができる程度のものではない
。

［発明が解決しようとする問題点］ そこで本発明者らは、かかる問題点を解決しうる優れた
忌避効果を呈する腹足類忌避剤をうるべく鋭意研究を重
ねたところ、パラクロロメタキシレノール、トリブロム
フェノール、３−メチル−４−クロロフェノール、オル
トベンジルパラクロロフェノール、２−〇−オクチルー
４−インチアゾリン−３−オンおよびラウリル硫酸ソー
ダからえらばれた１種以上を腹足Ｙｊｊ忌避剤として用
いたばあい、優れた忌避効果を呈することを見出し、本
発明を完成するに至った。

［問題を解決するための手段］ 本発明はパラクロロメタキシレノール、トリブロムフェ
ノール、３−メチル−４−クロロフェノール、オルトベ
ンジルパラクロロフェノール、２−ｎ−オクチル−４−
イソチアゾリン−３−オンおよびラウリル硫酸ソーダよ
りえらばれた少なくとも１種以上を有効成分として含有
することを特徴とする腹足類忌避剤に関する。

［作用および実施例］ 本発明に用いる腹足類忌避剤としてはパラクロロメタキ
シレノール、トリブロムフェノール、３−メチル−４−
クロロフェノール、オルトベンジルパラクロロフェノー
ル、２−ｎ−オクチル−４−インチアゾリン−３−オン
およびラウリル硫酸ソーダよりえらばれた１種以上をを
効成分として使用する。

これらの有効成分は通常、所望の液体担体中に溶解ま、
たは分解させたり、直接所望の固体担体と混合あるいは
吸着させ、さらに必要に応じて水和剤、乳剤、分散剤、
油剤、粉剤、粒剤、噴霧剤、エアゾール剤、塗布剤など
を適宜シ６℃整して用いてもよく、さらには樹脂、ゴム
類に練り込んだものを成形して用いてもよく、またシー
ト、フィルムあるいはテープ状に成形して用いてもよい
。

前記液体担体としてはたとえばメチルアルコール、エチ
ルアルコールなどのアルコール類；ヘキサン、ケロシン
、パラフィンなどの脂肪族炭化水素類；ベンゼン、トル
エンなどの芳呑族炭化水素類を使用しうる。

前記固体担体としではたとえばカオリン、珪藻土、タル
ク、炭酸カルシウムなどの鉱物質粉末や木粉、大豆粉、
でん粉などの植物質粉末を使用しうる。

前記樹脂類としてはたとえばポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、フェノール樹脂
、尿素樹脂、ポリビニルアルコール、ニポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂などの合成樹脂−〇ジン、グアヤク樹脂な
どの天然樹脂を使用しうる。

前シ己ゴム類としてはたとえばポリ；ブタジェン、ポリ
クロロプレン、ポリイソブチレンなどの合成ゴムおよび
天然ゴムが使用できる。

また本発明の忌避剤を適当な剤型に調製するにあたり必
要に応じて通常使用されている種々の塗膜形成剤、乳化
剤、安定剤、色素などを添加あるいは配合してもよく、
またさらにはこれらに従来使用されている害虫忌避剤、
殺虫剤、殺虫共力剤、げっ歯動物駆除剤および忌避剤、
香料、殺菌剤、除草剤、肥料などを適宜配合してもよく
、またこれらを併用してもよい。

前記害虫忌避剤としてはたとえばＮ　、　Ｎ−ジエチル
−ｒａ−）ルアミドが、前記殺虫剤としてはたとえばＤ
ＤＶＰなどの比較的蒸気圧の高い有機リン剤が、前記げ
っ歯動物忌避剤としてはたとえばシクロヘキシミドなど
が、前記殺菌剤としてはたとえばサリチル酸、２−（４
−チアゾイル）ベンズイミダゾールなどが、また前記香
料としてはたとえばレモン系、ローズ系、グリーン系な
どの各種香料が使用しうる。

本発明の腹足類忌避剤は、有害腹足類の忌避を必要とす
るたとえば植物自体、栽培されている畑や果樹園などの
棲息場所、侵入あるいは食害を受けた箇所、一般家庭の
食堂なとの房房、洗面所などに散布、噴霧あるいは塗布
などにより使用することができる。

またさらにシート、フィルム状の剤型の忌避剤を植物を
植えた植木鉢の下に、またテープ状の剤型の腹足類忌避
剤を植木鉢の側面や植木鉢用受器の側面に、さらには植
木鉢の側面周囲にツバ様剤型の忌避剤を取り付は使用す
ることもできる。

本発明の腹足類忌避剤中の有効成分の添加量および該忌
避剤の適用量は、忌避剤の剤型や通用方法、適用場所な
どによって異なるが、通常を効成分は効力発現性および
担体の薬剤保持能の点から該忌避剤中に１〜８０重量％
なかんづく５〜４０重量％重量％方何るのが好ましい。

また前記の適用量は効力発現の点から通常適用場所１０
０Ｃｒｊあたり有効成分量が０，０１〜ｌＯｇなかんづ
＜　　０．０５〜５ｇ程度となるように調整して用いる
のが好ましい。もちろん、これらの添加量および適用量
は、前記より多いばあいも当然を効であるが、実用時は
薬剤保持担体を使用することが多く、この値になったも
のである。

つぎに本発明の腹足類忌避剤を実施例に基づいてさらに
詳しく説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。

実施例１ 縦２０ｃｍ、横２０ｃａ＋、高さｌ　Ｏｃｃのベニヤ板
製箱内にカメクジ１０匹を放飼した。つぎにパラクロロ
メタキシレノールのアセトン５％溶液１ｍｌを滴下含浸
させた後、アセトンを風乾させた直径９ｃｍの円形ろ紙
および比較のためにアセトン１　ｍｌを上記で用いたも
のと同じろ紙に滴下含浸させ、ついでアセトンを風乾さ
せｆこ円形ろ紙を作製しノこ　。

えられた２枚のろ紙を前記ベニヤ板製箱の底に並べて設
置し、ついでそれぞれのろ紙上に野菜屑を入れたプラス
チック製シャーレ（直径５Ｃｍ、高さ１　ｃｍ）を設置
し、設置後２０目の野菜屑上のナメクジの数を測定した
。

その結果ナメクジはパラクロロメタキシレノールを含浸
させたろ紙上に設置した野菜屑の入ったシャーレには全
く近づかず、すべてアセトンのみを含浸させたろ紙上に
設置した野菜屑の入ったシャーレ内に存在しており、パ
ラクロロメタキシレノールを含浸せしめたろ紙にはナメ
クジ忌避効果を呈することがわかった。

実施例２ 直径９ｃｍの円形ろ紙にオルトベンジルパラクロロフェ
ノールのアセトン５％ｌ合液１　ｍｌを滴下含浸させた
後、風乾させたほかは実施例１と同様にして試験を行な
ったところ、オルトベンジルパラクロロフェノールを含
浸せしめたろ紙には、ナメクジが寄りつかず、ナメクジ
忌避効果を呈した。

実施例３ 直径９　ＣＪの円形ろ紙にパラクロロメタキシレノール
２．５重量％およびオルトベンジルパラクロロフェノー
ル２．５重ａ％を混合したアセトン溶液１ｍｌを滴下含
浸させたのち、アセトンを風乾させて除去した円形ろ紙
を作製したほかは実施例１と同様にして試験を行なった
ところ、パラクロロメタキシレノールおよびオルトベン
ジルパラクロロフェノールを含浸せしめたろ紙にはナメ
クジが寄りつかずナメクジ忌避効果を呈した。

実施例４ 縦１ｍ、横１ｍ、高さ３０ｃｍのプラスチック製バット
中にカタツムリ約ｌＯ匹を放飼した。つぎに表面に孔を
有する直径２０ｃｒＡの中空のプラスチックボールの外
面にラウリル硫酸ソーダ１０宙量％、２−ｎ−オクチル
−４−インチアゾリン−３−オン１０重量％、タルク３
０重量％、メチルセルロース１０重量％および水４０重
量９６からなる忌避剤をプラスチックボールの表面１０
０ｃｊにつき１ｇの割合で塗布し、そのボールの中にキ
ャベツを入れた。

また忌避剤を塗布していない同じプラスチックボール内
にキャベツを入れたものを作製した。

つぎに各ボールを前記カタツムリを放飼しているバット
中に並べて設置し、設置後２日目の各ボール内のキャベ
ツ上のカタツムリの数をｔ制定した。

その結果、カタツムリは全て忌避剤を塗布していないボ
ール内のキャベツ上に移行したが、忌避剤を塗布したボ
ール内のキャベツ上には存在しておらず、本発明の忌避
剤のカタツムリに対する忌避効果が確認された。

実施例５ 縦５０　ｃ　ｍ　％横５０　ｃ　ｉｌ＋　％高さ２０ｃ
ａ＋のプラスチック製バット中にカメクジ３０匹を放飼
した。つぎに３−メチル−４−クロロフェノールＩ　Ｏ
ｆｆｌ　Ｌｌｉ　９ｏ　、塩ビベーストレジン（鐘淵化
学工業■製ＰＣＭ−１２）　ＧＯ市量９６およびフタル
酸ジオクチル３０１　＝　９にからなる忌避剤を　１５
０°ＣでＩＯ分間加５ノー硬化させて厚さ２ｍｍの塩ビ
シートをえた。えられた塩ビシートを直１１１２ｃｍと
なるようにカットしてなるシートと３−メチル−４−ク
ロロ−フェノールを方何しない直径１２ｅｌ塩ビシート
を前記バット中に並べて設置し、各シート上にｆｉｅｆ
後約９後日９０日経過ャベツを植えた５号鉢を載置し、
試験開始後２９目にキャベツ上のナメクジの数を測定し
た。

その結果、ナメクジは忌避剤を含浸させたシート上に設
置した植木鉢のキャベツの上には全く認められず、すべ
て忌避剤を含浸させていないシート上に設置した植木鉢
のキャベツ上に認められた。

実廊例６ 第１表に示す組成のペーストを　１４０℃で１０分間加
熱して厚さ１■の忌避剤含有シートをえた。

えられた円形に成形したシートを対照として有効成分を
含まない厚さ１　ａｍ、直径１５ｅｉの円形シートとと
もに縦３０ｃｍ、　！７ｉ　４０ｃｍ％　高さ２［１ｃ
ｍのベニヤ板製昂内の底に並べて載置し、それぞれ円形
シート上に野菜屑を入れたプラスチック製シャーレ（＋
ｕ　ｉｉ　ｌ　Ｏｃｔ、高さ１ｃ−）を設置し、つぎに
市内１こナノ２２３０匹を放飼し、放飼後３８目の野菜
屑を入れたプラスチック製シャーレ上のナメクジの数を
静１定した。その結果を第２表に示す。

〔以下余白〕

第　　２　　表 実施例７ バラクロロメタキシレノール１０重量％、エチルアルコ
ール６０重量％およびジメチルエーテル３０重Ｍ％から
なるエアゾール用腹足煩忌避剤をえた。上記エアゾール
を播捗後約９０日を経過したキャベツを植えた５号鉢の
側面全体に約３分間均一に塗布し、カメクジ３０匹を放
飼した縦３０印、横６０ｃ＋ｎ、高さ３０印のプラスチ
ック製バット中にエアゾールを塗布しない播種後数９０
日を経過したキャベツを植えた５号鉢と並べて設置し、
３日後に鉢の上のナメクジの数をＡＰＩ定した。その結
果、エアゾールを塗布していない鉢の上にはナメクジが
１６匹認められたが、エアゾールを塗布した鉢の上には
ナメクジは全く認められなかった。

実施例８ トリブロムフェノール２０重量％、綿実油３０重量およ
びア七トン５０の重量％からなる忌避剤成分を直径１５
ｃｍ、厚さ１ｒ＋ｍの厚紙に５　ｍｌ　；！ｉ下、含浸
させた後風乾してシート状の腹足類忌避剤をえた。

縦３０　ｃｍ　、横６０印、高さ３０　ｃｍのプラスチ
ック製バット中にカメクジ３０匹を放飼し、その底に上
記薬剤処理した厚紙を薬剤無処理の同じ形の厚紙を並置
し、それらの上に播種後約９０日を経過したキャベツを
植えた５９九をそれぞれ設置し、３日後に鉢の上のナメ
クジの数をＩ用足した。その結果、薬剤無処理の原紙の
上に設置した鉢の」二にはナノクジ１０匹が認められた
が、薬剤処理した原紙の上に設置した鉢の上にはナメク
ジは認められなかった。

実施例９ トリブロムフェノール１０ｍ　＝　’、（ｏ　、塩ビペ
ーストレジン（鐘淵化学工業沖製ＰＣＭ−１２）　６０
重量％ＤＯＰ　３０重ｍ　９６からなる忌避剤を１５０
℃で１０分間加熱硬化させて厚さ２＋＋＋＋ｎ、幅３ｃ
ｍのテープ状９避剤を作製し、さらにこれらの忌避剤の
両面に厚さ　Ｏ，１ｍｍのカーボンブラックをｔｏ＝６
６加した塩ビ製フィルムを貼付したテープ状の忌避剤を
作製した。

上記テープ状忌避剤を１ｉｆｉ種後約９０口を経過した
キャベツを植えた５号鉢の周囲に巻き、カメクジ３０匹
を放飼した縦３０ｃ＋ｎ、横６０ｃｍ、高さ３０ｃｍの
プラスチック製バット中に播種後約９０日を経過したキ
ャベツを植えた５号鉢でテープを毬かないものと共に並
置し、３日後に鉢の上のナメクジの数を、’Ｔｌ１ｌ定
した。その結果、テープを毬かない鉢の上には１５匹の
ナメクジが認められたが、テープを巻いた鉢の上には全
く認められなかった。

実施例１０ オルトベンジルパラクロロフェノール１０重量％、セラ
イト６０千量％、ハイドロキシプロピルセルロース１０
！ＴＩ量？６および水２０ｍ　、ｍ％からなる腹足類忌
避剤を作製した。

上記忌避剤５ｇで播種後約９０日を経過したキャベツを
植えた５号鉢の周囲に３　ｃｍの幅に塗布しカメクジ３
０匹を放飼した縦３０ｃｍ、横６０ｃｍ、高さ３０ｃｍ
のプラスチック製バット中に、Ｊ、ｆ１種後約９０日を
経過したキャベツを植えた５号鉢で薬剤を塗布しないも
のと共に並置し３日後に鉢の上のナメクジの数を、１１
す定した。その結果、薬剤を塗布しない鉢の上にはカメ
２２１２匹が認められたが薬剤を塗布した鉢の上にはナ
メクジはまったく認められなかった。

［発明の効果］ 本発明の腹足類忌避剤は農作物、果樹などに被害を与え
るナメクジ、カタツムリ、ウスカワマイマイなどの有害
腹足類に対してきわめて優れた忌避効果を呈するという
効果を奏する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、パラクロロメタキシレノール、トリブロムフェノー
   ル、３−メチル−４−クロロフェノール、オルトベンジ
   ルパラクロロフェノール、２−ｎ−オクチル−４−イソ
   チアゾリン−３−オンおよびラウリル硫酸ソーダよりえ
   らばれた少なくとも１種以上を有効成分として含有する
   ことを特徴とする腹足類忌避剤。