JPH0912410A - 有害生物抗菌忌避剤組成物 - Google Patents

有害生物抗菌忌避剤組成物

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JPH0912410A
JPH0912410A JP7165742A JP16574295A JPH0912410A JP H0912410 A JPH0912410 A JP H0912410A JP 7165742 A JP7165742 A JP 7165742A JP 16574295 A JP16574295 A JP 16574295A JP H0912410 A JPH0912410 A JP H0912410A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲の有害生物に対し抗菌効果及び忌避効
果を有し、しかも人畜に対して安全であり、かつ、効果
持続性が長く、安定性に富む有害生物抗菌忌避剤組成物
を提供する。 【構成】 本組成物は、クロルキシレノール及びスルフ
ァメトキシピリダジンとトリメトプリム及び又はイベル
メクチンとからなる有効成分と、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレングリコール、イソプロパノール及び
酢酸からなる中和溶解補助剤とを滅菌精製水にて調整し
たものである。単品がもっている効果に相乗効果が発揮
され、少量で細菌,カビ,藻類に対しては抗菌作用を有
し、害虫等に対しては忌避作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有害生物抗菌忌避剤組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】食中毒や院内感染症を惹起する細菌類
や、湿度の高い所に発生して不快感等をもよおすカビ類
等に対しての殺菌,消毒、及び衛生害虫や不快害虫の殺
虫,捕獲に関する研究は、非常に進歩しており、昨今の
環境衛生の浄化,美化等に貢献している。それに伴って
種々の薬剤が開発され、好評を博している。
【0003】例えば、クロルキシレノール(CMX、C
8 9 ClO=156.61)は、数十年来防疫,防
腐,防黴剤として広い分野に使用されてきている。この
クロルキシレノールは、英国で切傷,創傷,擦傷の殺菌
剤として開発され、細菌胞子に対しては不活性である
が、グラム陰性バクテリア及びグラム陽性バクテリアに
有効とされ、黒カビ,青カビ,クモノスカビ等のカビ
類、オオウズラダケ,青変菌等の木材腐菌,黄色ブドウ
球菌,大腸菌等の病原菌対策に利用されてきたものであ
る。
【0004】また、スルファメトキシピリダジン(SM
DP、C11124 3 S=280.31)は、持続性
スルファミン系抗菌薬として開発され、最近では動物用
薬として汎用され、特に乳牛の乳房注入剤として利用さ
れている。
【0005】また、トリメトプリム(TMP、C1418
4 3 =290.32)は、食料生産動物に用いられ
る葉酸拮抗系抗菌剤として多用されているが、最近では
強化サルファ剤の成分としても用いられている。特にス
ルファドキシン(SDOX),スルファジメトキシン
(SDMX),スルファジアジン(SDZ),スルファ
メトキサゾール(SMX),スルファクロピリダジン
(SCPD)との配合物は葉酸拮抗薬抗原虫薬として用
いられている。
【0006】また、イベルメクチン(IVM)は、マク
ロライド系駆虫殺虫薬で、22,23−ジヒドロアベル
メクチンB1a(C487414=875.11)とB
1b(C477214=861.08)の2成分(1a:1
b=8:2)からなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の薬剤は、所望される場所,道具,地域への予防効果は
低く、事後対策としての薬剤といえる。例えば、厨房,
食品工場,病院等の場所では有害生物の生息は著しく、
数ヵ月に1回か2回は消毒等をしているのが現状であ
り、そのための費用も高額なものとなっており、効果持
続性が短いという問題があった。
【0008】殺菌,滅菌,消毒及び殺虫という選択毒性
を有する薬剤を利用するシステムは、有害生物において
多剤耐性というメカニズムで防備する段階を経ており、
新規薬剤の開発にも経済的負担は増加しているという問
題がある。加えて環境汚染防止という世界的欲求も年々
厳しさを増している昨今である。
【0009】また、これ迄、農業用害虫防除剤と異な
り、種々の特別な作用性が要求される衛生害虫防除剤及
び不快害虫等に関しては、安全かつ保存安定性に富み、
更に、例えばゴキブリに対するフラッシングアウト効
果、カ,ハエ,ゴキブリ等のノックダウン効果等の効果
特性を維持した衛生防除剤製剤についても、未だ満足す
べきものは見いだされていない。
【0010】そこで、本発明は、上記に鑑みてなされた
ものであり、従来目標とされていたノックダウン効果等
殺滅すべき剤の開発ではなく、広範囲の有害生物に対し
抗菌効果及び忌避効果を有し、しかも人畜に対して安全
であり、かつ、効果持続性が長く、安定性に富む有害生
物抗菌忌避剤組成物を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の構成を説明する。
【0012】請求項1記載の有害生物抗菌忌避剤組成物
は、クロルキシレノール及びスルファメトキシピリダジ
ンとトリメトプリム及び又はイベルメクチンとからなる
有効成分と、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
グリコール、イソプロパノール及び酢酸からなる中和溶
解補助剤とを滅菌精製水にて調整したことを特徴とする
ものである。
【0013】請求項2記載の有害生物抗菌忌避剤組成物
は、石油系溶剤、塩素化炭化水素、アルコール類、エー
テル誘導体及び水のうち少なくとも1種からなり、常温
において蒸気圧が噴射圧以下の溶剤を使用してエアゾー
ル剤の形態としたことを特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の有害生物抗菌忌避剤組成物
は、繊維類、紙類、ゴム類、合成樹脂類、モルタル、コ
ンクリート及び塗料から選ばれた担持体に添着させた形
態を有することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の有害生物抗菌忌避剤組成物によ
れば、クロルキシレノール(CMX)及びスルファメト
キシピリダジン(SMDP)とトリメトプリム(TM
P)及び又はイベルメクチン(IVM)とを混合製剤す
ることにより、単品がもっている効果に相乗効果が発揮
され、少量で細菌,カビ,藻類に対しては抗菌作用を有
し、害虫等に対しては忌避作用を有する。
【0016】また、単品であれば耐性発現も早く薬剤効
果も短いものであるが、有効成分の3者又は4者混合の
ため、耐性発現も遅延して効果持続性が長く、混合汚染
であっても有効性が高くなる。
【0017】また、有効成分の3者又は4者混合のた
め、抗菌スペクトル及び抗虫スペクトルが広くなり、広
範囲の有害生物に対して有効となる。
【0018】この組成物は、水系・溶剤系又は塗料系で
あれ、再結晶した時に効果を発揮する。結晶化した組成
物は、揮発することもなく、水,溶剤に溶解することも
ないので、その効果は有害生物と組成物との接触によっ
てのみ抗菌作用及び忌避作用が発生する。ここでいう
「抗菌作用」とは、微生物の増殖を抑制する作用をい
い、本組成物が細胞の核酸合成に必要なパラアミノ安息
香酸から葉酸への変化過程を阻害して細胞分裂が阻止さ
れることで、微生物を殺滅する作用ではない。「忌避作
用」とは、いみきらって接触をさけること、密閉系で本
組成物を付着させた食材に対しては餓死しても食べさせ
ないこと等を意味する。食した材は、害虫に群居する共
棲原生動物の細胞分裂を阻止し、分解されずに個体とし
て死することと思われて避けるものと考えられる。
【0019】これらの有効成分(CMX,SMDP,T
MP,IVM)は、所望の液体中に溶解又は分散させた
り、直接所望の固体担体と混合あるいは吸着させ、さら
に必要に応じて水和剤,乳剤,分散剤,油剤,粉剤,粒
剤,噴霧剤,エアゾール剤,塗布剤,塗料等を適宜調整
して用い、さらに樹脂,ゴム類,モルタルコンクリート
類に練り込んだものを成型して用いてもよく、またシー
ト,フィルムあるいはテープ状に成形して用いることが
できる。
【0020】本発明の抗菌忌避剤を適当な剤型に調整す
るに当たり、必要に応じて通常使用されている種々の塗
膜形成剤,乳化剤,安定剤,色素,香料等を添加あるい
は配合してもよく、また更にはこれらに従来使用されて
いる害虫忌避剤,殺虫剤,殺虫共力剤,げっ歯動物駆除
剤及び忌避剤,殺菌剤,除草剤,肥料等を適宜配合して
もよく、またこれらを併用してもよい。
【0021】請求項2記載の有害生物抗菌忌避剤組成物
によれば、前記有効成分(CMX,SMDP,TMP,
IVM)は、エアゾール剤の形態を有することも可能で
ある。
【0022】常温において、その蒸気圧が実質的に噴射
圧以下である溶剤は、例えば、ヘキサン,2,3,4−
トリメチルナノン,シクロヘキサン,ケロシン,ナフ
サ,ノルマルパラフィン,イソパラフィン,流動パラフ
ィン等石油系溶剤、ジクロロエタン,トリクロロエタン
等の塩素化炭化水素、エチルアルコール,イソプロピル
アルコール,エチレングリコール等のアルコール類及び
エーテル誘導体並びに水等で、噴射剤としては、例え
ば、フロン類(フロン−12,フロン−142b,フロ
ン−152a,フロン−123,フロン−134a,フ
ロン−22,フロン−133等)、液化石油ガス、ジメ
チルエーテル、炭酸ガス等を単独又は混合して使用する
ことができる。
【0023】請求項3記載の有害生物抗菌忌避剤組成物
によれば、前記有効成分(CMX,SMDP,TMP,
IVM)は、担持体に添着させた形態を有することも可
能である。
【0024】固体担体としては、例えば、カオリン,珪
藻土,タルク,炭酸カルシウム等の鉱物質粉末や、木
粉,大豆粉,でん粉等の植物質粉末を使用することが可
能である。
【0025】担持体樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビ
ニル,ポリエチレン,塩素化ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリアミド,エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂,
フェノール樹脂,尿素樹脂,ポリビニルアルコール,エ
ポキシ樹脂,シリコーン樹脂等の合成樹脂、ロジン,グ
アヤク樹脂等の天然樹脂を使用することが可能である。
【0026】担持体ゴム類としては、例えば、ポリブタ
ジエン,ポリクロロプレン,ポリイソブチレン等の合成
ゴム及び天然ゴムができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0028】<実施例1>本実施例の有害生物抗菌忌避
剤組成物は、クロルキシレノール(CMX、C89
lO=156.61)、スルファメトキシピリダジン
(SMDP、C11124 3 S=280.31)、ト
リメトプリム(TMP、C14184 3 =290.3
2)及びイベルメクチン(IVM)からなる有効成分
と、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ル、イソプロパノール及び酢酸からなる中和溶解補助剤
とを滅菌精製水にて調整したものである。
【0029】ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
グリコールは、例えば、プルロックL−31及びプルロ
ックP123からなる。
【0030】有効成分4者(CMX,SMDP,TM
P,IVM)の配合比(wt%)は、CMX:SMD
P:TMP:IVM=14〜72:14〜43:11〜
43:2〜15である。
【0031】本成分全体の配合比(wt%)は、CM
X:SMDP:TMP:IVM:プルロックL−31:
プルロックP123:イソプロパノール:酢酸:精製水
=5〜25:5〜20:4〜15:1〜5:5〜25:
6〜25:20〜25:4〜10:7〜35である。
【0032】次に、実施例1の製造方法を説明する。
【0033】有効成分4者(CMX,SMDP,TM
P,IVM)は、水に極めて溶けにくいため、CMX
と、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン
(17)グリコール(プルロックL−31)水溶液とか
ら混合液(I )を作製し、SMDP,TMP及びIVM
に酢酸を添加してSMDP,TMP,IVMの水溶性を
高め、かつ表面活性剤であるポリオキシエチレン(4
2)ポリオキシプロピレン(67)グリコール(プルロ
ックP123)水溶液を加えてイソプロパノール含有混
合液(II)を作製した後、混合液(I )と混合液(II)
とを加温混融して本実施例の水性製剤が得られる。
【0034】次に、実施例1の効果を説明する。
【0035】(1) チャバネゴキブリに対し、顕著な
忌避効果がある。以下、この効果について表1及び表2
を参照して説明する。
【0036】
【表1】
【0037】上記表1は試験対象の組成物の配合比を示
すものである。
【0038】本発明の組成物(試料No.5〜12)及
び比較例(試料No.1〜4)を調整し、表1組成物1
wt%を含む塗料(アクリルゴム系エマルジョン70w
t%、着色顔料10wt%、体質顔料10wt%、成膜
助剤7wt%、分散剤2wt%、表1組成物1wt%)
を用いて、チャバネゴキブリに対する忌避効果試験を行
った。
【0039】すなわち、入口内寸2cm×10cmのベ
ニヤ板製箱(内寸10cm×15cm×2cm)の各内
壁5面に調整塗料を5g/m2 となるように塗布し、1
週間自然乾燥後、得られた各供試箱を作成より所定日数
経過後にチャバネゴキブリ400匹を飼育している飼育
ケース内に一夜(12時間)放置し、チャバネゴキブリ
の上記試験箱内への侵入居住数を計数する。この居住数
より表2の下に示す基準に従って各供試試料の害虫忌避
効果を判定した。その結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】尚、表2には対照(ブランク)として表1
組成物を含有しない塗料(実験No.13)及び何ら試
料を塗布しない(実験No.14)ベニヤ板を貼り合せ
て作製した試験箱を用いて同様の試験を行った結果を併
記する。
【0042】表2から明らかなように、比較例(試料N
o.1〜4)では、1箇月乃至3箇月経過後のチャバネ
ゴキブリの侵入居住数は1〜10匹以上であるのに対
し、本発明の組成物(試料No.5〜12)の利用によ
れば、6箇月経過後でも侵入居住数は0匹であり、長期
に亘って顕著な忌避効果を持続することができる。
【0043】(2) 人及び動物並びに植物に付着,寄
生する有害生物に対して著しい抗菌忌避作用を有する。
有効な有害生物としてチャバネゴキブリのみならず、例
えば下記のものが挙げられる。
【0044】菌類としては、クロドスポリウム、オーレ
オバシディウム、アルターナリア、フザリウム、トリコ
デルマ、ムコール、リゾープス、アブシジア、クサレケ
カビ、アスペルギルス、ペニシリウム、モナスクス、ノ
イロスポラ、ジベレラ、ボトリチス等がある。
【0045】細菌類としては、シュードモナス、アセト
バクター、エシェリヒア、コリネバクテリウム、ブレビ
ハクテリウム、バチルス、クロストリジウム、ミクロコ
ッカス、スタフィロコッカス、ビブリオ、プロテウス、
サルモネラ、セラチア、ストレプトコッカス、ポツリヌ
ス、病原大腸菌、カンピロバクター、セレウス等があ
る。
【0046】藻類としては、メロシラ、キクロテラ、ア
ステラリオネラ、モウゲオチア、スピロギラ、ウロスリ
ックス、クラミドモナス、ミクロキスティス、オッシラ
トリア、クロレラ等がある。
【0047】衛生害虫としては、ハエ(イエバエ)、カ
(コダカアカイエカ,シナハマダラカ,トウゴウヤブ
カ)、ゴキブリ(クロゴキブリ,ヤマトゴキブリ,チャ
バネゴキブリ,ワモンゴキブリ,コワモンゴキブリ)、
シラミ(アタマジラミ,コロモジラミ,ケジラミ,トコ
ジラミ)、ブユ、ノミ、ドクガ、クロアリガタバチ、ア
リ、ハチ、アオバアリガタハネカクシ、ダニ(コナヒュ
ウヒダニ,ナミホコリダニ,カザリヒワダニ,イエダ
ニ,ヤマトダニ,カタダニ,アシナガダニ)等がある。
【0048】不快害虫としては、ヤスデ、ゲジ、ダンゴ
ムシ、カメムシ、ヒョウホンムシ、ユスリカ、チョウバ
エ等がある。
【0049】衣類害虫としては、イガ、ユイガ、ジュウ
タンガ、カツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ、シミ等
がある。
【0050】食品害虫としては、ケナガコナダニ、カツ
オブシムシ、ハラジロカツオブシムシ、ガ、シミ、ヅウ
ムシ等がある。
【0051】園芸害虫としては、アブラムシ、グンバイ
ムシ、アメリカシロヒトリ、カイガラムシ、ハダニ(ナ
ミハダニ,カンザワハダニ)、ナメクジ、カタツムリ、
ウスカワマイマイ等がある。
【0052】木材害虫としては、木材穿孔害虫(ヒラタ
キクイムシ,ナガシンクイムシ,シバンムシ,カミキリ
ムシ,ゾウムシ)、シロアリ(イエシロアリ,ヤマトシ
ロアリ,ダイコクシロアリ)等がある。
【0053】(3) 安定性が極めて高く、各種の有害
生物の防除に使用でき、人が接触する可能性が高い用途
にも問題なく使用できる。例えば、押し入れ,タンスの
引き出し,衣装箱,台所,カーペット,畳,柱,床下,
内壁や外壁等に使用して、衛生害虫,不快害虫,木材害
虫,貯穀害虫,園芸害虫や微生物等の被害を防ぐことが
できる。
【0054】なお、実施例1では、有効成分4者(CM
X,SMDP,TMP,IVM)の配合せについて説明
したが、有効成分CMX,SMDP及びTMPの3者配
合、有効成分CMX,SMDP及びIVMの3者配合に
ついても、4者配合と同様に以下のように有効な効果が
得られる。
【0055】すなわち、CMX,SMDP及び又はTM
P及び又はIVMの4者配合にいたるまでに2者,3者
組合せで効果の確認を行ったが、単品よりも改良され、
特に低濃度で忌避,抗菌作用を発揮するものもあった。
【0056】また、SMDPは、サルファ剤感受性の細
菌感染症に有効なるものとして利用されているが、CM
Xと1:1の比(重量%)等で混合使用すると、単品で
有効でないカビ類,酵母類,細菌類のみならず、藻類に
も幅広く効用があることが分かった。
【0057】例えば、Aspergillus sp. では Aspergill
us niger 等108種、 Aureobasidium sp. では Aur
eobasidium pullulans 等2種、 Chaetomium sp. では
Chaetomium globosum 等68種、 Cladosporium sp.
では Cladosporium cladosporioides 等23種、 Glioc
ladium sp. では Gliocladium virens 等9種、 Myrot
hecium sp. では Myrothecium verrucaria 等5種、 P
enicillium sp.では Penicillium citrinum 等188
種、 Rhizopus sp. では Rhizopus stolonifer等15
種、 Trichophyton sp. では Trichophyton mentagroph
ytes 等11種、などのカビ類に有効性を発揮し、細菌
類では、 Bacillus sp. では Bacillus cereus 等18
種、 Escherichia coli,Klebsiella pneumoniae,Psendo
monas sp.では Pseudomonds aeruginosa 等36種、 Sa
lmone sp. では Salmone enteritidis 等3種、 Vibr
io sp. では Vibrio parahaemolyticus 等2種、など
に有効であり、酵母では、 Candida sp. では Candida
albicans 等135種などに効果が認められる。
【0058】また、CMX及びSMDPは、それぞれ単
品では昆虫等に何等の効用が認められないが、二者組合
せの高濃度物では、衛生害虫たるダニ類に忌避効果が認
められる。この二者にTMP及び又はIVMを組み合せ
ると、前記二者より三者組合せがより低い濃度で忌避効
力が認められる。
【0059】また、CMX,SMDP及びIVMの5:
5:1の重量%の比ではダニ類(ケナガコナダニ,コナ
ヒョウヒダニ,イエダニ等)忌避試験においては4者組
合せに匹敵する効果が得られた。
【0060】また、CMX,SMDP及びTMPの4:
4:1の重量%の比でのヤスデ,ゲジ等の不快害虫に対
して20g/m2 の塗布で顕著な忌避運動がみられた。
【0061】また、TMPとIVMの組合せで有害虫の
忌避試験を行ったが、単品と同様に高濃度で殺虫効果を
呈し、低濃度では何等の効果はみられなかった。従っ
て、CMX,SMDP及び又はTMP及び又はIVMの
3者及び最適な4者組合せはより、広くより低濃度で安
全な有害生物抗菌忌避剤が得られる。
【0062】<実施例2>表1で調整した組成物(試料
No.5,7,9及び11)のそれぞれ50容積部と液
化石油ガス及びジメチルエーテル混合物(50:50容
積比)の50容積部とを、エアゾール用耐圧缶(内容4
35ml)に全量300mlとなるように充填して、噴
射装置に取り付けて密封してエアゾール剤の形態の本発
明の有害生物忌避剤組成物を得る。
【0063】これらのエアゾール剤を用いて、実施例1
同様の害虫忌避効果試験を行ったところ、それぞれ実施
例1と同等の結果が得られた。
【0064】<実施例3>表1で調整した組成物(試料
No.6,8,10及び12)のそれぞれを100g/
2 未晒クラフト紙、リンターパルプ500μ、不織布
(ポリエチレン3:木綿1)300μ及び綿布500μ
並びにモルタル板5cmに5g/m2 となるように噴霧
含浸後、乾燥して、シート状基材にて保持された形態の
本発明の試料を得る。
【0065】これらの試料を実施例1で用いた形状のベ
ニヤ板製箱の各内壁5面に貼り、同様の試験に供したと
ころ、それぞれ実施例1と同等の結果が得られた。
【0066】<実施例4>塩ビ粉末(鐘淵化学工業株式
会社製PCM−12)60重量%、DOP10重量%に
表1で調整した組成物10重量%を混合したペーストを
140℃で10分間加熱して厚さ1mmの抗菌忌避剤含
有シートを得た。
【0067】得られた円形に形成したシートを対照とし
て有効成分を含まない厚さ1mm、直径15cmの円形
シートとともに、縦30cm、横40cm、高さ20c
mのベニヤ製箱内の底に並べ、それぞれの円形シート上
の中央部に野菜(白菜やキャベツ)を入れたプラスチッ
ク製シャーレ(直径10cm、高さ1cm)を設置し、
次に箱内にナメクジ30匹を放飼し、放置後3日目の野
菜を入れたプラスチック製シャーレ上のナメクジの数を
測定した。その結果を表3に示す。
【0068】
【表3】
【0069】表3から明らかなように、ナメクジは抗菌
忌避剤を含浸させたシート上に放置した野菜にはよりつ
かず、全て本発明の有効成分を含浸させていないシート
上に設置した野菜の上に認められた。
【0070】<実施例5>塩ビ粉末(鐘淵化学工業株式
会社製PCM−12)60重量%、DOP10重量%に
表1で調整した組成物10重量%を混合したペーストを
140℃で10分間加熱して厚さ5mmの抗菌忌避剤含
有シートを得た。
【0071】尚、対照シートとして、表1記載の試料N
o.5の中和溶解補助剤のみの組成物10重量%を含有
するシートと無添加のシートを作製した。
【0072】正方形(100×100× t5mm)に成
形したシートの両端に直径5mmの穴をあけ、相模川水
素の工業用水槽( L20× W25× H10m)の水面下
1mにナイロンロープで固定して吊し、シート面に付着
する藻類等を観察した。その結果を表4に示す。
【0073】
【表4】
【0074】試験は3月下旬より10月中旬にかけて行
ったが、6ヶ月後の付着物の同定を行ったところ、表4
から明らかなように、本発明の試料No.5〜12では
ほどんど認められなかった緑藻類のクロレラ,ホルミデ
ィウム、監藻類のアナバエナ,ユレモの他に藻菌のミズ
カビ、細菌のズーグレア等が、比較例(試料No.1〜
4)では、多く認められた。
【0075】<実施例6>表1で調整した組成物を0.
1重量%添加した寒天平板培地にカビ又は酵母の菌液を
塗布し培養後、菌の生育の有無を調べた。尚、対照とし
て表1No.5の中和溶解補助剤のみを1重量%及び無
添加の場合についても同様に試験した。
【0076】カビの胞子数、酵母の菌数が106 /ml
になるように調整した試験菌株を塗布し、カビは25℃
で7日間、酵母は25℃で2日間培養した。菌の生育結
果を表5に示す。
【0077】
【表5】
【0078】表5から明らかなように、本発明の試料N
o.5〜12では、菌の生育は認められなかった。
【0079】<実施例7>表1で調整した組成物を0.
1重量%添加した感受性測定用寒天平板培地に増菌用培
地で20時間培養し、菌数が約106 /mlとなるよう
に同培地で希釈し調整した接種用菌液を塗布後35℃で
18〜20時間培養した、細菌の生育の有無を観察し
た。対照区も実施例6と同様に試験を行った。その結果
を表6に示す。
【0080】
【表6】
【0081】表6から明らかなように、本発明の試料N
o.5〜12では、菌の生育は全く認められなかった。
【0082】<実施例8>70×70×70cmのガラ
ス箱に実施例2に使用したエアゾール剤を用いて散布し
た。散布直後及び乾燥時にこのガラス箱に顔を入れて試
料No.5〜12の刺激性をみたところ、本発明組成物
では刺激を感じられなかった。散布直後のぬれている状
態ではわずかにフェノール臭が認められたが、乾燥後は
臭の発生は認められなかった。
【0083】<実施例9>表1記載の組成物を内栓付き
のポリエチレン製容器にそれぞれ250gずつ入れ、4
0℃の温度下で静置した。静置後1ヶ月,3ヶ月,6ヶ
月及び12ヶ月経過したところで有効成分含量を測定し
たところ、その値は保存開始時と比較して単品の試料N
o.1〜4と同様ほとんど変化しなかった。
【0084】<実施例10>表1で調整した組成物10
容積部とジメチルエーテル及び液化石油ガス混合物(5
0:50容積比)の90容積部とをエアゾール用耐圧缶
(内容435ml)に全量300mlとなるように充填
して、噴射装置に取り付けて密封してエアゾール剤の形
態の本発明有害生物忌避組成物を得る。
【0085】これらのエアゾール剤を用いて、犬に対し
て噴霧したところ、毛の内側より多数のノミが飛び出し
て忌避するのが認められた。また、シラミ,ダニの卵が
死滅しているのを確認した。犬がその液をなめても何等
害は認められなかった。また、犬の毛が抜ける皮膚病が
短期間で治癒し、再び毛が生えてきた。比較例(試料N
o.1〜4)には、上記結果は得られなかった。
【0086】<実施例11>馬体の洗浄を表1で調整し
た組成物の試料No.5,7,9,11及び比較例の試
料No.3を市販の洗浄剤に5重量%を添加して行っ
た。
【0087】馬体のノミ,シラミ,ダニの除去は勿論、
その後1ヶ月程はダニ等の馬体にたかる昆虫が忌避して
近づけなかった。但し比較例の試料No.3では十分な
る効果は認められなかった。
【0088】<実施例12>乳牛の洗浄に表1で調整し
た組成物の試料No.6,8,10,12及び比較例の
試料No.4を洗浄剤に3重量%を添加して行った。
【0089】洗浄後の水洗いを簡単にして組成物を残留
させるようにしたところ、シラミ,ノミ,ダニ等の吸血
虫は勿論、牛体にたかる昆虫が著しく減少して、ストレ
スの解消のために牛乳の出が増加した。しかし、比較例
の試料N0.4では効果は認められなかった。
【0090】<実施例13>表1で調整した組成物並び
に市販されているDEETの各イソプロパノール希釈液
を直径30mmの濾紙を半分に切ったものに0.1ml
ずつ滴下処理し、風乾した。同型の無処理区の濾紙と1
対にして直径40mmのプラスチックシャーレにセット
し、各濾紙に0.2mlずつ蒸留水を滴下し、イエシロ
アリ(職蟻10、兵蟻2)放虫する。約30分後、蓋を
して恒温室に静置して、所定時間経過後に供試虫の状況
及び濾紙の食害状況を調査した。その結果を表7(36
頭中処理紙にいたイエシロアリ数、忌避率及び処理紙の
食害状況)を示す。
【0091】尚、試験は1区12頭3連制で実施した。
また、対照区として組成物の試料No.5の中和溶解補
助剤のみも同様試験を行った。
【0092】
【表7】
【0093】表7から明らかなように、本発明の組成物
の試料No.5〜12及びDEETは、0.1%区まで
イエシロアリの食害を完全に忌避することができた。
【0094】また、本発明の白蟻忌避剤は、ヤマトシロ
アリ,イエシロアリ,ダイコクシロアリ等の白蟻類に対
して優れた忌避効果を有し、建築物や通信ケーブルに及
ぼす被害から回避することができる。
【0095】<実施例14>表1で調整した組成物及び
試料No.5の中和溶解補助剤の1重量%をウレタン樹
脂,エマルジョンに混合し、ABS製電話器本体の内外
にハケにて塗布した。食品工場内の電話器内部はダニ,
ゴキブリにとって住みごこちがよかったようで、従来機
器の接点、部品の腐蝕、導電不良等を新設1ヶ月たらず
で著しく機能を害することが度々発生していたが、塗布
後6ヶ月経過後でも機能低下の事例が本発明の組成物に
は認められなかった。
【0096】塗布前及び対照区(中和溶解補助剤及びブ
ランク)においては、電話器内部のダニ,ゴキブリ等の
生体,死骸が3ヶ月間で嵩で10〜20cc認められ
た。同様に本発明の試料No.1〜4においては8〜1
2cc認められた。
【0097】<実施例15>25℃恒温室内でペトリシ
ャーレ(径9cm、高さ2cm)内に円形濾紙(径9c
m)を敷き、1m2 当り25mlの割合で表1で調整し
た組成物を滴下する。風乾30分後サバ切身(20×2
0×5cm)を中央に静置し、同組成物10%希釈液を
2cc滴下する。対照区として滅菌精製水を使用した。
風乾30分後供試イエバエ雌成虫10匹を放虫し、濾紙
及びサバ切身に接触する状況をビデオテープにて録画
し、4時間の接触数をカウントする。
【0098】比較例(試料No.1〜4)の濾紙接触回
数は22〜29回、切身に12〜15回が認められ、対
照区(ブランク)では濾紙上,切身上に長時間認められ
た。本発明の組成物(試料No.1〜12)において、
イエバエは、濾紙,切身に近づいても接触することな
く、シャーレの蓋にとまるのみであった。供試用のペト
リシャーレは透明プラスチックを用い、蓋部にはゴバン
目状(1×1mm)のごく浅い切傷を施した上で試験に
供した。本発明の組成物においても死虫率は零で、忌避
する効果が認められた。
【0099】<実施例16>ケナガコナダニに対する忌
避試験を試料誘引法を用いて行った。高さ11cm、横
40cm、縦30cmのポリバットの底にダニ繁殖中の
粉末飼料(マウス,ラード飼育用、日本クレア製)15
0gをできるだけ均一に広げ、この上に10×10cm
の大きさに切った検体を左右に1枚ずつおいた。左右の
検体はいずれか一方が表1で調整した組成物を水で10
倍希釈して、5.0ml/100cm2 処理した濾紙
で、他は水で処理した対照濾紙とした。この検体上に、
中央に高さ1.4cm、直径2.8cmの容器にダニの
まったく入っていない粉末飼料(水分15%)2.5g
を入れたものを置き、1日後にこの飼料中に侵入したダ
ニ数を食塩水浮遊法で数えた。
【0100】食塩水浮遊法はダニ侵入の飼料をよく撹拌
した後、その0.5gを取り出し、これをワイルドマン
フラスコに入れ、20%食塩水を用いてダニを浮遊さ
せ、この上層の水を吸引装置をつけた濾紙上に移し、濾
過、濾紙を0.1%メチレンブルー水溶液で染色した。
この操作によって濾紙のみが青く染まり、ダニは染まら
ず黄白色に浮き上がってみえるので、その全数を実体顕
微鏡下で数えた。
【0101】実験は室温25±2℃、湿度70〜80%
の範囲で行った結果を表8に示す。各ポリパット底にひ
ろげた飼料中のケナガコナダニ密度は飼料0.5g当り
357匹(300匹,424匹,348匹)であった。
いずれの検体も3回の繰返し実験を行った。その結果を
表8に示す。
【0102】
【表8】
【0103】本試験法において、80%以上の忌避率が
得られれば実際的に効果が示されるとみることができ、
本発明区の組成物(試料No.5〜12)では、表8か
ら明らかなように、1m2 当り500μlの処理で忌避
率94%以上の極めて高い忌避効果が認められる。
【0104】<実施例17>ヒメマルカツオブシムシの
中齢幼虫を使用して衣類害虫の忌避性能試験を行った。
表1で調整した組成物の8倍希釈液に不織布(ポリプロ
ピレン70%、パルプ30%)及びウール布地を浸漬し
乾燥させて試験片を作製した。乾燥させた試験片の残留
固形物は不織布で18.3g/m2 、ウール布地で5
6.2g/m2である。
【0105】実験1.処理素材が不織布の場合 検体の不織布を直径40mmの円形に切り、それぞれガ
ラスシャーレ(内径40mm)の底面に敷いた。そして
不織布の上に同じ大きさの羊毛100%の布(無処理
品)を重ねた。これらのシャーレへヒメマルカツオブシ
ムシを各20個体投入した。発明区及び比較区の処理区
と比較するため無処理の不織布を使用したものを対照区
とした。各検体の試験繰返し数は3回とした。室温下
(25〜28℃)で保管した。忌避効力は、試験終了後
に羊毛の布の重量減少を対照区と比較することで判定
し、死亡個体も確認した。
【0106】実験2.処理素材が羊毛布の場合 検体の羊毛布を直径40mmの円形に切り、それぞれガ
ラスシャーレ(内径40mm)の底面に敷いた。これら
のシャーレへヒメマルカツオブシムシを各20個体投入
した。処理区と比較するため、上記実験設定で無処理の
羊毛布を使用したものを対照区とした。各検体の試験繰
返し数は3回とした。室温化(25〜28℃)で保管し
た。忌避率は次の式による。
【0107】忌避率(%)={(対照区の重量減少量−
処理区の重量減少量)/対照区の重量減少量}×100 4週間後の結果を表9,表10に示す。
【0108】
【表9】
【0109】
【表10】
【0110】表9,表10から明らかなように、本発明
区において高い忌避率が認められた。死亡個体は羊毛布
の2検体に1個体(60個体供試:1.7%)ずつ確認
されたにすぎず、他の処理区と対照区では死亡個体はな
かった。勿論、忌避効果において死亡個体の発生はかん
ばしくないので、添加量を減少する必要があると考え
る。
【0111】<実施例18>表1で調整した組成物の2
0%水溶液25mlで、市販のパンストを処理し、風乾
後筒状の部分で腕を覆い(肘以下指先)、ヒトスジシマ
カ雌成虫を入れた25×25×25cmのケージに挿入
し、1分毎の腕への飛来数及び10分後の供試虫を回収
して吸血数をカウントし、吸血飛来数及び吸血率を算出
した。尚、希釈水のみでの浸漬分を対照区とした。その
結果を表11に示す。
【0112】
【表11】
【0113】表11から明らかなように、比較区におい
ては、初期の吸血後ほとんど飛来しなかった意味でも僅
かに忌避効果は認められるが、本発明区においては供試
虫に手を近づけても吸血行動は全く示さなかった。
【0114】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。
【0115】請求項1記載の本発明によれば、有効成分
の3者又は4者混合のため、人畜に対し非常に毒性が少
なく、耐性発現も遅延して効果持続性が長く、安定性に
富み、その効能効果が広く、カ,ハエ,ゴキブリ等昆
虫、又はイエダニ,ツメダニ,チリダニ,ケナガコナダ
ニ等ダニ類、又はナメクジ等の複足類にわたり抗虫スペ
クトルの幅広い安全な防虫剤であるとともに、菌類,細
菌類,藻類等の微生物に対しても広く抗菌スペクトルを
有するものである。
【0116】また、その有効成分等を各種素材に含有又
は付着させて容易に抗菌性及び忌避性防虫という大きな
効果をもたらすもので、この発明の効果は甚だ大という
ものである。
【0117】従って、人間の生活圏、特に居住,食品工
場,病院,食品倉庫等において有害生物が生息する以前
の予防、あるいは消毒完了後のアフターメンテナンス及
び美装も兼ねて有害生物の増殖を予防することができ
る。
【0118】また、従来の殺菌剤,殺虫剤等は、有害生
物を死滅させる処方箋であるのに対し、本発明は、有害
生物といえども不必要に殺すものではなく、さらに本発
明の性状より水や土壌をも汚染しない有害生物抗菌忌避
剤組成物を提供することができる。
【0119】請求項2記載の本発明によれば、有効成分
(CMX,SMDP,TMP,IVM)は、エアゾール
剤の形態を有することができるので、人間の生活圏や人
畜等に噴霧して、有害生物に対する抗菌性及び忌避性を
発揮することができる。
【0120】請求項3記載の本発明によれば、有効成分
(CMX,SMDP,TMP,IVM)は、担持体に添
着させた形態を有することができるので、人間の生活圏
に用いて、有害生物に対する抗菌性及び忌避性を発揮す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A01N 43/58 31:08 43:54 43:90)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロルキシレノール及びスルファメトキ
    シピリダジンとトリメトプリム及び又はイベルメクチン
    とからなる有効成分と、ポリオキシエチレンポリオキシ
    プロピレングリコール、イソプロパノール及び酢酸から
    なる中和溶解補助剤とを滅菌精製水にて調整したことを
    特徴とする有害生物抗菌忌避剤組成物。
  2. 【請求項2】 石油系溶剤、塩素化炭化水素、アルコー
    ル類、エーテル誘導体及び水のうち少なくとも1種から
    なり、常温において蒸気圧が噴射圧以下の溶剤を使用し
    てエアゾール剤の形態としたことを特徴とする請求項1
    記載の有害生物抗菌忌避剤組成物。
  3. 【請求項3】 繊維類、紙類、ゴム類、合成樹脂類、モ
    ルタル、コンクリート及び塗料から選ばれた担持体に添
    着させた形態を有することを特徴とする請求項1記載の
    有害生物抗菌忌避剤組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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