JPS63145010A - 射出成形用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、プラスチックレンズ等を成形するための射出
成形用金型に係り、特に、厚さが均一でない成形品を成
形するのに適する射出成形用金型に関する。

［従来の技術］ 既知のように、プラスチックレンズ等のプラスチック部
品を良好に射出成形する際には、キャビティ内に充填さ
れた溶融樹脂を十分な加圧力にて加圧する必要があり、
この目的のため種々の提案がなされている・ この提案とじては、例えば実開昭５８＝１１７９１３号
公報に開示された技術がある。かかる技術は、第５図に
て示すごとく、固定型１と可動入駒（可動入子）２どの
間に形成されるキャビティー３内にスプール４を経て溶
融樹脂を充填し、このキャビティー３内に充填された溶
融樹脂を、油圧シリンダー５により可動操作される可動
入駒２を介して押圧し成形するものである。油圧シリン
ダー５の作動杆と連結されたスペーサ板６を介して上動
操作される押出板７に加えられる油圧シリンダー５の油
圧力は、可動入駒２にのみ有効に作用するように設定構
成してあり、この可動入駒２の加圧力により、有効なキ
ャビティ３内樹脂の加圧が行なわれるように設定しであ
る。

上記構成によれば、有効なるキャビティ３内樹脂の加圧
が可十となるものであり、その他の同様の技術としては
、特開昭５８−１６７１３４号公報に開示された技術、
特開昭５８−１９７０３２号公報に開示された技術、特
開昭６１−８３０１６号公報に開示された技術、特許公
報昭６１−３５９２６号公報に開示された技術がある。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の各技術においてはいずれも次
に述べるような問題点があり、満足できるものではなか
った。即ち、従来の技術においては、可動入駒２又は可
動金型部の全体を押圧操作するものであるため、凹凸形
状のプラスチックレンズのごとき成形品を成形する際に
は、厚肉部に比して薄肉部に対する付加が大きくなり、
そのために内部応力が生じて良好な成形品が成形できな
いという問題点があった。

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あって、簡単な構成にて成形時に成形品に内部応力が生
じないようにし、高精度の成形品を成形し得るようにし
た射出成形用金型を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、固定金型部に対して可動操作される可動金型
部を介して厚さが均一でない成形品を成形するように構
成してなる射出成形用金型において、前記成形品の厚肉
部に対応する前記可動金型部における成形面付近を弾性
変形可能となるように肉抜きして構成したものである。

［作用］ 上記構成においては、溶融樹脂の充填時の充填圧力によ
り金型成形面が弾性変形し、樹脂の収縮時にその収縮に
伴って元の形状に復元する。

［実施例］ 以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明
する。なお、以下の説明においては、発明の要部を中心
として説明し、その他の、構成は通有のものと同様であ
るので図示を省略するものとする。

（第１実施例） 第１図は、本発明に係る射出成形用金型１０の第１実施
例を示すものである。

図に示すように射出成形用金型１０は、固定側入子１１
を内装備した固定金型ベース部１２と。

可動側入子１３を内装備した可動金型ベース１４等より
構成してあり、両金型ベース部１２゜１４はパーティン
グライン（型合せ面）１５にて互に接離自在の構成とな
っている。

可動側入子１３は１図示を省略している操作機構により
、固定側入子１１に対して進退する方向に可動操作され
るように設定されており、この再入子１１．１３の成形
面１１ａ、１３ａ間にキャビティー１６が形成されるよ
うになっている０図における再入子１１．１３の各成形
面１１ａ。

１３ａは、凹面形状のプラスチックレンズを成形し得る
ような成形面に形設しである。キャビティー１６内には
、図示を省略しているスプル。

ランナー１７．及びゲート１８を経て溶融樹脂が充填さ
れるようになっている。

固定側入子ｌｌと可動入子１３における各成形面１１ａ
、１３ａに近接した部分は、いわゆる肉抜き加工（各入
子１１．１３の構成部の一部を切抜き加工すること）を
施しである。肉抜き加工は、各入子１１．１３における
成形面１１ａ。

１３ａの中央部を除いた周辺部、即ち、成形品である凹
レンズの厚肉部に対応する成形面部に施してあり、各肉
抜き加工部（切欠き部）１９゜２０における各成形面１
１ａ、１３ａ側の加工面１９ａ、２０ａは、各成形面１
１ａ、１３ａと同一形状に形設しである。従って、成形
面１１ａ。

１３ａと加工面１９ａ、２０ａ間の厚さは均一となるよ
うに設定しである。肉抜き加工された各成形面１１ａ、
１３ａの肉厚は、キャビティー１６内に充填される樹脂
の充填圧力により弾性変形する程度の肉厚に設定しであ
る。

次に、上記構成に基づく作用について説明する。

ランナー１７．ゲー）１８を経て溶融樹脂がキャビティ
１６内に充填されると、この溶融樹脂の充填圧力により
各成形面１１ａ、１３ａにおける中央部を除く周辺部の
成形面、即ち、成形品である凹レンズの厚肉部に対応す
る成形面部が図において想像線で示すように弾性変形す
る。そして、キャビティー１６内の溶融樹脂が冷却され
て収縮するのに伴って、弾性変形していた各入子１１．
１３の成形面１１ａ、１３ａが元の形状に復元する。従
って、本実施例によれば、冷却時に薄肉部よりも収縮量
の大きい成形品の厚肉部を成形する成形面部が、樹脂充
填圧により弾性変形してキャビティー１６内の容積が増
加し、冷却時に弾性変形していた成形面部が元の形状に
復元するので、厚肉部と薄肉部の面の収縮性が一様とな
り、成形品に内部応力が生ずることがない、その結果、
所望の高精度の面形状の成形品が成形できるものである
。

（第２実施例） 第２図は、本発明に係る射出成形用金型１０の第２実施
例を示すものである０本実施例は、凸形状のプラスチッ
クレンズ成形用の成形面１１ａ。

１３ａを有する金型１０に適用した例を示すものである
。成形品が凸レンズである場合には、成形品の中央部の
肉厚が外周部の肉厚よりも厚くなるので、図に示すよう
に中央部の各成形面１１ａ。

１３ａに近接した内部をいわゆる肉抜き加工して、中央
部の成形面１１ａ、１３ａ部が弾性変形し得るように構
成しである。各肉抜き加工部１９．２０における各成形
面１１ａ、１３ａ側の加工面１９ａ、２０ａは、各成形
面１１ａ。

１３ａと同一形状に形設しである。

その他の構成については、第１図に示したものと同様で
あるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省
略する。

上記構成においては、キャビティー１６内に充填される
溶融樹脂の充填圧により、中央部の成形面１１ａ、１３
ａが想像線にて示すごとく弾性変形してキャビティー１
６内の容積が増加し、冷却時に元の形状に復元するので
、第１実施例と同様に高精度の面形状の成形品が成形で
きる。

（第３実施例） 第３図、第４図に本発明の第３実施例を示す。

本実施例は、発明の要部のみを図示して説明する。本実
施例の特徴は、第１図、第２図にて示した入子１３（入
子１１も同様である）における弾性変形可能に構成した
成形面１３ａ部の厚さを、凹レンズ形状の成形品を成形
する場合（第３図の場合）には外周にいくほど薄くなる
ように形設し、凸レンズ形状の成形品を成形する場合（
第４図の場合）には中央部にいくほど薄くなるように形
設して構成した点である。

上記構成によれば、成形品の最も厚肉の部分に対応する
成形面部の弾性変形量の割合が大きくなるので、内部応
力の発生をより防止することができ、第１．第２実施例
の場合の効果に加えてより高精度の面形状を有する成形
品が成形できる。

又、成形品の薄肉部にいくほど入子１３の厚さが増加す
るので、強度的信頼性を増大できる利点がある。

［発明の効果〕 以上のように本発明によれば、成形品の厚肉部と薄肉部
の面の収縮性が一様となるので、高精度の面精度を有す
る成形品が得られる。又、簡易な構成であるので極めて
低コストにて上記効果を有する金型が製作できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示す断面図、第２図は
、本発明の第２実施例を示す断面図、第３図、第４図は
、本発明の第３実施例を示す断面図、 第５図は、従来技術の説明図である。 １１．１３・・・入子 １１ａ、１３ａ・・−成形面 １６・・・ギヤビティー １９．２０・・・肉抜き加工部（切欠き部）特許出願人
　　オリンパス光学工業株式会社第１図 ＋１．１３．入子 １１ａ、Ｉ３ａ、成形面 ＋６．キャビティー ＋９．２０．肉抜き加工部（切欠き部）第２図 フｎ 第８図　　　第４図 手続補正書（自発） 昭和６２年１０月２２日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 固定金型部に対して可動操作される可動金 型部を介して厚さが均一でない成形品を成形するように
   構成してなる射出成形用金型において、 前記成形品の厚肉部に対応する前記可動金 型部における成形面付近を弾性変形可能となるように肉
   抜きして構成したことを特徴とする射出成形用金型。