JPS6314322A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

ｒ産業上の利用分野】 本発明は、例えばビデオ用、オーディオ用又はコンピュ
ータ用の磁気テープ等の磁気記録媒体に関するものであ
る。

【従来技術とその問題点】

磁気テープ等の磁気記録媒体にあっては、例えば高周波
領域での出力改善の為に磁性層の表面は平滑であること
が求められている。 しかし、磁性層の表面平滑性を高めた磁気テープは、磁
気テープの巻き取り及び巻き戻しに際して整然と巻かれ
ないことが起き、すなわち巻包状態となることがしばし
ばある。そして、このような巻包状態の起きた磁気テー
プに対して記録再生３行なうと、張力変動によって磁気
テープの走行性が悪く、従って出力の変動が起きる等記
録再生特性が低下する。又、磁気テープの変形、損傷等
も起こりやすい欠点がある。 このような欠点を解決する為に、磁性層と反対側の支持
体の面に、いわゆるバックコート層を設けることが提案
されている。 すなわち、バックコート層を設けることによって磁気テ
ープの走行性を改善し、もって記録再生特性の向上を図
り、又、磁気テープの変動や損傷を起きに＜＜シようと
するものである。 そして、このような観点より、バックコート層を構成す
る主成分であるバインダとして塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体が用いられてきたが、この塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体をバインダとして構成したバックコート層
を設けた磁気テープは、バックコート層の耐摩耗性及び
強靭性等が悪く、走行耐久性に悪影響を及ぼし、摩擦係
数の増大、磁気テープの折れ等が起きやすい問題点が残
されていた。 又、−ａに、磁気テープの走行特性や走行耐久性の改善
を目的としてバックコート層３設けたものにあっては、
バックコート層の凹凸が磁性層表面に転写され、この結
果磁性層の表面性が損なわれ、磁気記録媒体の電磁変換
特性が低下するようになる欠点がある。 そこで、このような欠点分解法するものとして、例えば
特開昭５８−２００４２６号公報で示されるように、バ
ンクコート層を構成するバインダをフェノキシ樹脂、熱
可塑性ポリウレタンエラストマー及びポリ・イソシアネ
ートで構成することが提案されている。 しかし、本発明者の研究によれば、このようなバインダ
３用いてバックコート層を構成した磁気記録媒体にあっ
ても、前記の問題点が充分に解決されていないことが、
次第に判ってきた。

【発明の開示】

本発明者は、種々の樹脂をバインダとして用いたバック
コート層を構成した磁気記録媒体の特１を研究していく
うちに、−Ｓｏ、Ｍ基又は−〇ＳＯ，Ｍ基（λ４はアル
カリ金属のような金属又は旧１．）とエポキシ基とと分
子内に有する塩化ビニル系樹脂？バインダとして用いた
磁気記録媒体は、このバックコート層の傷付きは極めて
少なく、又、バックコート層表面の動摩擦係数は小さく
、又、走行路にあるガイドビンに汚れが起きにくいとい
ったように、バックコート層の耐久性に優れ、かつ走行
性が良く、又、ドロップアウトが起きにくくて、記録再
生特性が良く、さらには高温多湿下に保存されていても
このバックコート層が変質しにくくて、★りがされにぐ
いものであることを見出し、本発明を成し遂げたのであ
る。 すなわち、本発明は、支持体の一面側に磁性層を、他面
側に分子内に−Ｓｏ、Ｍ基又は−０５０１Ｍ基（Ｍは金
属又はＮ　ｌ−１、）とエポキシ基とを有する塩化ビニ
ル系樹脂の塗膜層を設けた磁気記録媒体を提供するもの
である。 尚、上記の塩化ビニル系樹脂におけるエポキシ基の含有
量は、この塩化ビニル系樹脂の約０５〜４０重量％であ
ることが望ましいものである。すなわち、エポキシ基が
０．５平型％よりはるかに少なくなりすぎると、この塩
化ビニル系樹脂をバインダとして構成したバックコート
層の耐久性及び熱安定性の特長が小さくなり、又、エポ
キシ基が４０重量％を越えて多くなりすぎると、この塩
化ビニル系樹脂をバインダとして構成したバックコート
層の剥離が認められ出すようになるからである。 又、上記の塩化ビニル系樹脂における一３０３Ｍ基又は
−０３Ｏ，Ｍ基（Ｍは金属又は旧１．）の含有量は、こ
の塩化ビニル系樹脂の約０１〜４．０重量％であること
が望ましいものである。すなわち、−３ｏ、Ｍ基又は−
ＯＳＯ３Ｍ基が０．１重量％よりはるかに少なくなりす
ぎると、この塩化ビニル系樹脂及び塗料の分散性が低下
するようになり、又、−３Ｏ）Ｍ基又は−０３ＯＪ基が
４．０重量％を越えて多くなりすぎると、この塩化ビニ
ル系樹脂分含む塗料中におけるこの樹脂の溶解性が悪く
なり、又、バックコート層の耐湿性の改善効果が弱くな
るからである。 又、このような塩化ビニル系樹脂は、その平均重合度が
約２００〜６００、より好ましくは約３００〜４００で
あることが望ましい、すなわち、重合度が小さすぎるも
のでは、バックコート層の耐久性の改善効果が弱く、又
、重合度が大きすぎるものでは、これを含むバックコー
ト層構成用の塗料の流動性の改善効果が弱くなるからで
ある。 このバックコート層の主たる成分は上記分子内に−ＳＯ
ユＨ基又は−０３Ｏ，Ｍ基とエポキシ基とを有する塩化
ビニル系樹脂であるが、このバンクコート層中に例えば
カーボンブラック等を含ませておくと一層好都合なもの
であり、そしてカーボンブラックを含ませていても、バ
インダとして上記の塩化ビニル系樹脂が用いられると不
都合はほとんど起きないものである。 すなわち、磁気記録媒体の帯電防止及び光遮蔽を目的と
して、磁性層中にカーボンブラックを含ませることが行
なわれているのであるが、このようにすると磁性層中に
おける磁性粉の充填率はそれだけ低下し、高密度記録に
対応できなくなる。 そこで、バックコート層中にカーボンブラックを含ませ
ることが提案されているが、カーボンブラックは一最的
に凝集が起きやすく、その分散性が悪い、従って、この
カーボンブランクの分散性を向上させるろにバックコー
ト層構成用の塗料中にあらかじめ分散剤を添加しておく
ことが考えられるが、分散剤を条里に添加しすぎると、
バックコート層の耐久性が低下し、又、走行路にあるガ
イドビンが汚れやすくなる欠点がもたらされる。 しかるに、上記の塩化ビニル系樹脂が用いられると、こ
の塩化ビニル系樹脂中の一３ｏ、Ｍ基又は−ＯＳＯ３Ｍ
基の作用によって、カーボンブラックの分散性は改善さ
れ、バックコート層中に均一にカーボンブラックが分散
するようになるのである。 又、上記カーボンブラックの外に、必要に応じて炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、ＶｉＭバリウム等の無機物粒子
をバックコート層中に含ませていてら良いものである。

【実施例１】 Ｃｏ含含有−Ｆｅ、Ｏ＝磁性粉１００重量部、塩化ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体１５重量部、ポリウレタ
ンエラストマー１５重量部、粒状へ２ｘ’ｓ　３重置部
、オレイン酸１．５重量部、シクロヘキサノンとトルエ
ンとの等量混合溶剤２５０重量部をサンドミルて所定時
間混合分散して磁性塗７４を作り、この磁性塗料にポリ
イソシアネート（日本ポリウレタン工業（株）製のコロ
ネートし）１５重回部を添加し、これをポリエステルフ
ィルム等の非磁性の支持体の一面に塗布し、乾燥後カレ
ンダー処理する。 次に、粒径３０ｍμで比表面ｆｉｆｆ１２５ｍ２／ｇの
カーボッ１９フ２１００重量部、エポキシ基（２，５重
量？≦）と−０５０２Ｎａ基（２重重％）とを有する平
均重合度３５０の塩化ビニル”−アリルグリシジルエー
テル共重合体５０重量部、ポリウレタンエラストマー５
０重量部、平均粒径０．３μｍの酸化チタン１０重量部
、シクロヘキサノンとトルエンとの等量混合溶剤５００
重量部をサンドミルで所定時間混合分散してバックコー
ト層用の塗料を作り、さらにこれにコロネートし２０重
量部を添加し、これと上記非磁性の支持体の他面に約１
．０μ輸厚塗布し、乾燥後１７２インチ巾にスリツトし
てビデオ用磁気テープ等の磁気記録媒体を得る。

【実施例２】 実施ＩＤＩにおけるバックコート層用の塗料の組成物を
、粒径５５ｗμで比表面積７０Ｉ１２／ｇのカーボンブ
ラック１００重量部、エポキシ基（０，５重量％）と−
５Ｏ＊に基（０，５重量％）とを有する平均重合度４０
０の塩化ビニル−グリシジルメタクリレート共重合体５
０重量部、ポリウレタンエラストマー５０重量部、平均
粒径０５μｍの炭酸カルシウム１０重量部、シクロヘキ
サノンとトルエンとの等量混合溶剤５００重量部として
同様に行ない、磁気記録媒体を得る。

【実施例３】 実施例１におけるバックコート層用の塗料の組成物を、
粒径９０ｍμで比表面積２３ｍ２／）Ｈのカーボンブラ
ック１００重量部、エポキシ基（５重ｊＥ　９０と一０
ＳＯ，ＮＨ，基（１重量％・）とを有する平均重合度３
００の塩化ビニル−グリシジルアクリレート共重合体５
０重量部、ポリウレタンエラストマー５０重量部、シク
ロヘキサノンとトルエンとの等量混合溶剤５００重量部
として同様に行ない、磁気記録媒体を得る。

【実施例４】 実施例１におけるバックコート層用の塗料の組成物を、
粒径１５ａμで比表面績７００ｍ”／ｇのカーボンブラ
ック１００重量部、エポキシ基＜２０重量％）と−５ｏ
）Ｎｉ１．基（４重量％）とを有する平均重合度３５０
の塩化ビニル−メタリルグリシジルエーテル共重き体５
０重量部、ポリウレタンエラストマー５０重量部、平均
粒径０．４μｍの硫酸バリウム１５重量部、ジクロヘキ
サノンとトルエンとの等量混合溶剤５００重鼠部として
同様に行ない、磁気記ｊ、に媒体を得る。

【比較例１】 実施例１のバックコート層用の塗料における塩化ビニル
系樹脂を、エポキシ基を有さず、−０ＳＯＪａ基（２重
量％）を有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体として
同様に行ない、磁気記録媒体を得る。

【比軸例２】 実施例１のバックコート層用の塗料におけろ塩化ビニル
系樹脂を、塩（ヒビニル−酢酸ビニルービニルアルコー
ル共重合体とし、そして、さらにステアリン酸アミド５
重差部を添加して同様に行ない、磁気記録媒体を得ろ。

【比較例３】 実施例１のバックコート層用の塗料における塩化ビニル
系樹脂を、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体として同様
に行ない、磁気記録媒体を得る。

【比較例４】 実施例１のバックコート層用の塗料における塩化ビニル
系樹脂をフェノキシ樹脂に代えて同様に行ない、磁気記
録媒体を得る。

【特性】

上記各間で得た磁気記録媒体について、同一箇所と繰り
返して５００回走行させた後のバックコート層の傷付き
具合、及び走行路にあるガイドピンの汚れ具合、さらに
はバックコート層の動摩擦係数、６０°Ｃ１９０％ＲＨ
の環境下に３００時間保存した後におけるバックコート
層の剥離具合、及びドロップアウトを調べたので、その
結果を表に示す。 尚、ドロツプアウトは、ＰＡＬ方式のビデオテープレコ
ーダにおいて、出力が２０ｄＢ落ち込んだ状態が１５μ
ｓ以上続いた状態のものを１閏としてカウントし、１分
間における発生数で表示したものである。 これによれば、本実施例の磁気記録媒体は、繰り返して
走行させてもバックコート層の傷付は小さく、又、走行
路にあるガイドピンの汚れは無く、バックコート層の耐
久性及び耐摩耗性に優れており、又、動摩擦係数は小さ
く、走行性に優れており、又、高温多湿下に置かれても
バックコート層は剥離しに＜＜、バックコート層の熱安
定性に優れており、又、ドロップアウトが起きに＜＜、
記録再生特性に優れている。 これに対して、バックコート層のバインダとして塩化ビ
ニル系樹脂が用いられても、この塩化ビニル系樹脂がエ
ポキシ基を有していない比較例１のものでは、バックコ
ート層の傷付き具合が大きく、又、ガイドピンの汚れも
多少有るようにバックコート層の耐久性及び耐摩耗性は
悪く、又、動りｌ擦係数が大きくて走行性は悪く、又、
バックコート層の剥離が多いことからバラフコ−１〜層
の熱安定性が悪く、さらにはドロップアウトが多くて記
録再生特性が悪いものであり、又、通常の塩化ビニル系
樹脂である塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体及び塩ｆヒ
ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体が用い
られた比較ＰＡ２　、３の場合にも、バックコート層の
耐久性、耐摩耗性、熱安定性は悪く、さらには走行性も
悪く、又、ドロップアウトが多くて記録再生特性は悪く
、又、塩化ビニル系樹脂の代りにフェノキシ樹脂を用い
ても、比較例４で示されるように本実施例のものよりバ
ックコート層の耐久性、耐摩耗性、熱安定性、走行性は
劣り、又、ドロップアウトも多いものである。

【効果】

本発明に係る磁気記録媒体は、支持体の一面側に磁性層
を、他面側に分子内に−ＳＯ，Ｍ基又は−ＯＳＯ３Ｍ基
（Ｍは金属又はＮＨ，）とエポキシ基とを有する塩化ビ
ニル系樹脂の塗膜層を設けたので、磁気記録媒体の走行
性が良くなり、そしてこの塗膜層は１ｓ付きが少なく、
かつ、走行路にあるガイドビンの汚れは少なくて耐久性
に富んでおり、又、この塗膜層は高温多湿下におかれて
いても剥がれにくくて熱安定性に富んでおり、そしてド
ロップアウトが少なくて記録再生特性が著しく向上する
等の特長を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持体の一面側に磁性層を、他面側に分子内に−ＳＯ＿
   ３Ｍ基又は−ＯＳＯ＿３Ｍ基（Ｍは金属又はＮＨ＿４）
   とエポキシ基とを有する塩化ビニル系樹脂の塗膜層を設
   けたことを特徴とする磁気記録媒体。