JPS6314298Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱を要求される冷蔵庫等の扉に係り
特に断熱材を発泡充填した後、扉内板とガスケツ
トを取付ける構造に関するものである。

従来、この種冷蔵庫用扉は第１図及び第２図に
示すようになつている。すなわち１は冷蔵庫本体
の前面開口を開閉する扉体で、端部をコ字状に内
方に延出しＥフランジ面３を有する扉外板２と前
記フランジ面３に重合する扉内板のフランジ５を
有した扉内板４と、扉内板４と扉内板フランジ５
の端部全周にわたつて支持されたガスケツト６
と、扉外板２の室内に現場発泡により充填した発
泡断熱材７からなつている。

この構成において、ガスケツトはあらかじめ扉
内板フランジ５の端部全周に組込まれたものを扉
外板２の定位置にセツトし、扉内板フランジ５の
ネジ貫通孔８と扉外板のフランジ面３のネジ下穴
１０にネジ締め固定する。このときネジ貫通孔８
及びネジ下穴１０はガスケツト６にて覆われるた
め、ネジ締作業はガスケツトをめくり上げながら
行なうことになり長時間を要した。またガスケツ
トのサービス交換においても上記と同様に作業が
非常に困難であつた。

本考案はこれらの欠点を除去することを目的と
するもので、以下その実施例を第３図ないし第５
図に基ずいて詳細に説明すると、２は薄板鋼板を
折曲げ形成した扉外板、１２はガスケツト６の取
付片１１と嵌合する略Ｃ字状のスリーブで合成樹
脂製の押出成形からなつている。１３はこのスリ
ーブを挿入挾持する凹溝で、扉外板２の内方に延
出したフランジ面３に折曲げ加工により形成して
いる。そしてこの凹溝の上面とフランジ面３とは
ほぼ同一面となるようにスリーブは挿入され、か
つスリーブ１２の両側面に形成された溝１４に凹
溝１３内の両側適所に設けられたツメ部１５が係
合し、スリーブは凹溝内に固着されている。前述
のように扉外板２のフランジ面３には凹溝１３よ
り内方に扉内板を固定するネジ下穴１０をフラン
ジ面の全周に多数開口している。

本考案は以上述べたように鋼板製の扉外板に折
曲げ形成した凹溝内に略Ｃ字状の合成樹脂製スリ
ーブを挿入挾持にする簡単な構成で、強固に固定
するように構成したからガスケツトは扉内板と関
係なく扉外板フランジのスリーブに押込み固定さ
れる。またガスケツトを取付る前行程で、扉内板
と扉外板とを貫通孔を介してネジで固定され、そ
の後、ガスケツトを固定するため、従来のように
ガスケツト組立時にガスケツトをめくる作業を廃
止できる。また扉内板とガスケツトとはそれぞれ
独立して固定されているため、扉内板取付用のネ
ジ数は少なくてすみ、さらにガスケツト交換時ネ
ジを緩める必要がなくなる等固定作業を迅速に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の扉の要部断面図、第２図は第１
図の扉外板の要部斜視図、第３図は本考案の扉の
要部断面図、第４図は第３図の扉外板の要部斜視
図、第５図は第３図のスリーブの斜視図である。 図中、１は扉体、２は扉外板、３はフランジ
面、４は扉内板、５はフランジ、６はガスケツ
ト、７は発泡断熱材、１１はガスケツトの保持
片、１２はスリーブ、１３は凹溝、１４は溝、１
５は爪部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋼板製の扉外板で形成する空間に発泡断熱材を
   発泡充填させ、発泡充填後に前記扉外板に扉内板
   とガスケツトとを取付けてなる冷蔵庫用扉におい
   て、前記扉外板の扉内板に重合固定するよう内方
   に延出したフランジ面、このフランジ面に全周に
   ガスケツトを保持する略Ｃ状の合成樹脂製スリー
   ブを挿入挾持させる凹溝を折曲げ形成するととも
   に前記スリーブの両側に設けた溝に係止させる複
   数の爪部を凹溝の両側に設け、かつ前記凹溝より
   内方に位置し前記扉内板のフランジを重合固定す
   るネジ穴を扉外板のフランジ面全周にわたつて多
   数開口させたことを特徴とする冷蔵庫用扉。